JP5116502B2 - 受信レベル制御装置及び受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、入力される信号の受信レベルを制御する受信レベル制御装置に関し、特に、電力線を用いた通信を行う通信装置等の受信回路において用いられる受信レベル制御装置及び受信機に関するものである。
商用の電力線を通信媒体として用いた電力線通信装置では、様々な家電機器の電源回路からの漏洩ノイズが悪影響を与えるため、電力線通信装置の送受信回路は耐ノイズ性を高める必要性がある。また同時に、接続した機器が持ち合わせているインピーダンス変動特性も悪因子のひとつである。これらの理由により、複数の周波数帯域に同一のデータを載せ、ノイズ影響の大きい、もしくはインピーダンス変動の大きい周波数帯域を避けて、ノイズの影響の少ない周波数帯域を利用した通信が可能なマルチキャリア通信方式が提案されている。
このようなマルチキャリア通信方式では、複雑な信号処理が必要となり、単一キャリア通信よりもデータの処理時間を長く要する。このため、受信用A/Dコンバータの最大許容入力レベルを超えない範囲で最大となるようにレベル制御を行うAGC(Auto Gain Control)回路のフィードバック制御において、通信パフォーマンスを向上させるためには、このフィードバック制御に関する処理時間の短縮が必須となる。
近年、通信効率の向上のため、通信データにおいてプリアンブルのシンボル長の短縮化が求められている。シンボル長を短縮すると、プリアンブル部にて制御を行うAGC制御動作においては、より高い高速性能を求められることになる。このため、高速通信を実現するには、実用上、AGCのフィードバック制御の応答速度が遅すぎるという課題があった。
図12は、従来の通信装置におけるAGC回路を含む受信回路の構成例を示すブロック図である。受信回路は、受信アナログ信号RDからAGC52の利得を決定する制御部51を有する。制御部51は、第一の制御回路51a、及び第二の制御回路51bを内蔵する。また、受信回路は、制御部51の制御に基づく増幅率で受信アナログ信号RSを増幅するAGC52、アナログ/デジタル変換回路(A/D)53、シリアル/パラレル変換回路(S/P)54、受信した受信アナログ信号RSを時間軸データから周波数軸データに変換を行う高速フーリエ変換回路(FFT:Fast Fourier Transform)55、制御回路51からの指令に基づいて高速フーリエ変換回路55からの周波数軸データから特定のトーン信号を抽出するトーン選択器56、一次復調器57、及び、受信データRDを出力するデフレーミング回路58を有して構成される(例えば特許文献1参照)。
AGC処理において、第一の制御回路51aは、A/D53の出力結果から飽和判定を行い、飽和判定結果が非飽和になるか、AGCテーブルを最後まで使用する(最小利得のテーブルまで到達する)までループバック制御を行い、AGCの利得の仮決定をまず行う。AGCの利得の仮決定をした後、FFT55により周波数分析を行い、トーン選択器56により伝送に使用している周波数データを抽出する。そして、トーン選択器56は、抽出した複数の周波数成分毎にベクトル長を演算する。この演算により得られたベクトル長は、信号周波数以外の周波数ノイズが除去された信号成分となる。第二の制御回路51bは、この信号成分とあらかじめ設定された閾値との比較を行い、演算されたベクトル長が閾値より大きければ、AGCの利得の仮決定値をAGC利得値とする。また、閾値より小さければ、第二の制御回路51bは、AGC使用テーブルにおいて選択可能な増幅率のAGC利得の仮決定値より1段階高い値(増幅率)を選択する。これにより、A/D53の最大許容入力レベルを超えない範囲で最大となるようにレベル制御が行われる。
また、AGCの制御において、利得の目標値に近づくにつれて、目標値と現在の値との差を比較する閾値と、この比較を行う評価期間との両方を変更する技術もある(例えば特許文献2参照)。この従来技術では、現在の値が目標値に収束しているときは評価期間を長くすることによって、効率の良い利得制御が可能になる。
特開2002−353813号公報 特開2003−32057号公報
上記特許文献1のような従来技術の構成では、AGCの利得制御は一定の決まった期間で1ステップづつしか変化することができないため、最速でも目標値までのステップ数分の期間の収束時間が必要となり、高速化に限度がある。
また、上記特許文献2のようなAGC制御時の閾値と評価期間の両方を変更するものでは、目標に近くなったとき評価期間が長いために、目標値に近いときに制御すべき値が変わったときの高速化への対応が困難になるという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複雑な処理を用いず簡単な構成で実現でき、高感度で高速なAGC動作が可能な受信レベル制御装置及び受信機を提供することを目的とする。
本発明の受信レベル制御装置は、受信信号を入力し、変更可能に設定された利得で前記受信信号を増幅する増幅器と、所定のサンプリング周期ごとの前記増幅器から出力される信号レベルの累積値を記憶するメモリと、所定の時刻から前記信号レベルを累積し、所定の時間間隔で前記累積値が所定の基準値を超えたかどうかを判断し、前記累積値が前記所定の基準値を超えた場合に、その時点で前記所定の時刻から経過した時間に応じた調整量で前記増幅器の利得を変更する利得制御部と、を備えるものである。
この構成により、累積値が所定の基準値を超えた時点で所定の時刻から経過した時間に応じた調整量で増幅器の利得を変更することで、短い時間で累積値の判断及び利得の変更が可能であり、短時間の処理で高速な受信レベル制御を実現できる。
また、本発明は、上記の受信レベル制御装置であって、前記増幅器は、前記受信信号として多搬送波の変調信号を入力し、前記利得制御部は、前記所定の時間間隔として、前記変調信号の変調方式の1シンボル期間を複数に分割した時間間隔を用い、この分割時間間隔において前記累積値の判断を行うものを含む。
これにより、信号レベルの累積値が所定の基準値を超えたかどうかの判断及び利得変更を1シンボルより短い時間単位で行うことができるので、利得の調整時間を短くすることができる。
また、本発明は、上記の受信レベル制御装置であって、前記利得制御部は、初期状態では前記増幅器の利得を最大とし、前記累積値が前記所定の基準値を超えた場合に、その時点で前記利得を小さくなるように変更し、前記累積値を初期値に戻して前記信号レベルの累積及び前記累積値の判断を再開するものを含む。
これにより、利得最大状態から小さくする制御によって、複雑な処理を用いず簡単な構成で利得制御を実現できる。また、所定の時間間隔において累積値の判断及び利得変更を短い時間で行うことができるので、増幅器の利得を調整し利得が収束するまでの時間を短くすることができる。
また、本発明は、上記の受信レベル制御装置であって、前記利得制御部は、前記累積値が前記所定の基準値を超えた場合に、前記所定の時刻から経過した時間が短い場合は大きな調整量によって前記利得を変更するものを含む。
これにより、信号レベルの累積値が所定の基準値を超えた時間に応じて、所定の時刻から経過した時間が短い場合は大きな調整量で利得を変更することで、受信レベルの過大度合いに応じた利得調整が可能となり、利得が収束するまでの時間を短くすることができる。
また、本発明は、上記の受信レベル制御装置であって、前記利得制御部は、前記所定の時間間隔を用いた判断において前記累積値が前記所定の基準値を超えた回数をカウントし、規定回数以上となった場合に前記利得を変更するものを含む。
これにより、信号レベルの累積値が所定の基準値を規定回数以上超えた場合に利得変更を行うことで、インパルス性ノイズや周期性ノイズに対するノイズ耐性を向上できる。
また、本発明は、上記の受信レベル制御装置であって、前記利得制御部は、前記累積値が前記所定の基準値より小さい第2の所定の基準値を超えない場合に、前記利得を大きくなるように変更し、前記累積値を初期値に戻して前記信号レベルの累積及び前記累積値の判断を再開するものを含む。
これにより、例えば無信号状態で受信レベルが低いときなど、第2の所定の基準値より小さな信号レベルが続いた場合に、利得を大きくすることができるので、次の受信信号フレームが入力される時点などの所定の時刻までに、受信する信号フレームに合わせた利得調整を行うことができる。
また、本発明は、上記の受信レベル制御装置であって、前記利得制御部は、前記所定の時間間隔を用いた判断において前記累積値が前記第2の所定の基準値を超えなかった回数をカウントし、規定回数以上となった場合に前記利得を変更するものを含む。
これにより、信号レベルの累積値が第2の所定の基準値を規定回数以上下回った場合に利得変更を行うことで、伝送路の周期性ノイズや振幅変動などに対しても適切に利得を調整可能となる。
また、本発明は、上記いずれかの受信レベル制御装置を備える受信機を提供する。
本発明によれば、複雑な処理を用いず簡単な構成で実現でき、高感度で高速なAGC動作が可能な受信レベル制御装置及び受信機を提供できる。
本実施形態では、通信装置に用いられる受信レベル制御装置として、電力線を伝送路として通信を行うマルチキャリア伝送方式の電力線通信システムに用いる電力線通信装置(PLC(Power Line Communication)モデム)に適用した例を説明する。
図1は電力線通信装置の外観を示す図であり、図1(a)は電力線通信装置の外観斜視図、図1(b)は同前面図、図1(c)は同背面図である。
電力線通信装置は、筐体101を有しており、筐体101の前面には、図1(a)、(b)に示すようにLED(Light Emitting Diode)105A、105B、105Cからなる表示部105が設けられている。また、筐体101の背面には、図1(c)に示すように電源コネクタ102、及びRJ45等のLAN(Local Area Network)用モジュラージャック103、及び動作モード等の切換えのための切換えスイッチ104が設けられている。電源コネクタ102には、電源ケーブル(図1では図示せず)が接続され、モジュラージャック103には、LANケーブル(図1では図示せず)が接続される。なお、電力線通信装置には、さらにDsub(D−subminiature)コネクタを設け、Dsubケーブルを接続するようにしてもよい。また、その他慨知のコネクタ等を設けてもいいのは言うまでも無い。なお、表示部としては、複数のLEDの他、1つのLEDで色を変えても良いし、液晶やELディスプレイ等に通信速度等を表示させても良い。また、図1では電力線通信装置としてのPLCモデムの構成例を示したが、PLCモデムを備えた電気機器(例えばテレビなどの家電機器)であってもよい。
図2は、電力線通信装置のハードウェアの一例を示すブロック図である。電力線通信装置は、回路モジュール200及びスイッチング電源201を有している。スイッチング電源201は、各種(例えば、+1.2V、+3.3V、+12V)の電圧を回路モジュール200に供給するものであり、例えば、スイッチングトランス、DC−DCコンバータ(いずれも図示せず)を含んで構成される。
回路モジュール200には、メインIC(Integrated Circuit)210、AFE IC(Analog Front End IC)220、イーサネット(登録商標)PHY IC(Physical layer IC)230、メモリ240、ローパスフィルタ(LPF)251、ドライバIC252、バンドパスフィルタ(BPF)260、カプラ270、AMP(増幅器)IC281、ADC(AD変換)IC282が設けられている。スイッチング電源201及びカプラ270は、電源コネクタ102に接続され、さらに電源ケーブル202、電源プラグ203、コンセント204を介して伝送路205に接続される。
メインIC210は、CPU(Central Processing Unit)211、PLC・MAC(Power Line Communication・Media Access Control layer)ブロック212、及びPLC・PHY(Power Line Communication・Physical layer)ブロック213を有して構成されている。CPU211は、32ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを実装している。PLC・MACブロック212は、送受信信号のMAC層(Media Access Control layer)を管理し、PLC・PHYブロック213は、送受信信号のPHY層(Physical layer)を管理する。AFE IC220は、DA変換器(DAC:D/A Converter)221、AD変換器(ADC:A/D Converter)222、及びAGCアンプ223を有して構成されている。カプラ270は、コイルトランス271、及びカップリング用コンデンサ272a、272bで構成されている。なお、CPU211は、メモリ240に記憶されたデータを利用して、PLC・MACブロック212、及びPLC・PHYブロック213の動作を制御するとともに、電力線通信装置全体の制御も行う。
電力線通信装置による通信は、概略次のように行われる。モジュラージャック103から入力された外部の通信装置からの通信データは、イーサネット(登録商標)PHY IC230を介してメインIC210に送られ、デジタル信号処理を施すことによってデジタル送信信号が生成される。生成されたデジタル送信信号は、AFE IC220のDA変換器(DAC)221によってアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ251、ドライバIC252、カプラ270、電源コネクタ102、電源ケーブル202、電源プラグ203、コンセント204を介して伝送路205に出力される。
伝送路205から受信された信号は、カプラ270を経由してバンドパスフィルタ260に送られ、AFE IC220のAGCアンプ223でゲイン調整がされた後、AD変換器(ADC)222でデジタル信号に変換される。そして、変換されたデジタル信号は、メインIC210に送られ、デジタル信号処理を施すことによって、デジタルデータに変換される。変換されたデジタルデータは、イーサネット(登録商標)PHY IC230を介してモジュラージャック103から出力される。
電力線通信装置は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等の複数のサブキャリアを用いた多搬送波の変調信号によるマルチキャリア通信を行うものであり、送信データをOFDM送信信号に変換するとともに、OFDM受信信号を受信データに変換するデジタル処理は、主としてPLC・PHYブロック213で行われる。
図3は、本発明の実施形態に係る受信レベル制御装置の構成を示すブロック図である。受信レベル制御装置は、上記の電力線通信装置におけるAFE IC220とメインIC210に相当するもので、電力線通信装置の受信機においてAGCアンプによる受信レベル制御を行うものである。AGCアンプ部11とA/D部12がAFE IC220に対応し、復調部13とフレーム処理部14と受信レベル検出部15とAGC制御部16がメインIC210に対応する。
AGCアンプ部11は、入力される受信アナログ信号RSを増幅してレベル調整を行う利得変更可能な増幅器を備え、後段のA/D部12における受信用A/Dコンバータの最大許容入力レベルを超えない範囲で最大となるように入力信号のレベル制御を行う。A/D部12は、レベル調整後の受信アナログ信号RSをデジタル信号に変換する。復調部13は、デジタルサンプリングされた受信信号に関して、高速フーリエ変換(FFT)による時間軸データから周波数軸データへの変換、シリアル−パラレル変換、周波数軸データからの特定のトーン信号の抽出、予め定められた一次変調方式による変調信号の復調を行う。フレーム制御部14は、復調部13から出力される受信データに基づき、受信データの中に含まれるキャリア信号/同期ワード信号の抽出、及び後述するフレーム構成の再生処理を行う。また、フレーム制御部14は、各フレームが正常に受信できている場合は、AGCアンプ部11でのAGC利得を維持するためのAGCロック信号を出力する。
受信レベル検出部15は、A/D部12から出力されるデジタルサンプリングされた受信信号から、A/Dサンプリングタイミング毎の受信レベルを累積した累積値を記憶するメモリを有し、受信レベルの平均化演算を行った後、その受信レベルを検出する。また、受信レベル検出部15は受信レベル累積値RAをAGC制御部16に出力する。AGC制御部16は、利得制御部の機能を実現するもので、フレーム制御部14から出力される送信開始信号、送信完了信号、キャリア検出信号、同期合わせ信号、AGCロック信号等のフレーム関連制御信号FSと、受信レベル検出部15から出力される受信レベルの累積値RAとに基づき、AGCアンプ部11のAGC利得を制御するためのAGC利得制御信号ASを生成して出力する。また、AGC制御部16は、後述するアップ/ダウンカウンタ処理部A16a、アップ/ダウンカウンタ処理部B16bの機能を有している。
図4は、フレーム制御部により再生処理される受信信号のフレームの構成と、そのフレームにおけるフィールドの構成を示す図である。
本実施形態の通信装置においては、図4に示すフレーム構成を持つ信号を受信信号として入力する。フレームは、キャリア検出用の領域であるプリアンブルフィールドFL1、予め定められた固定コードの領域である同期ワードフィールドFL2、フレームの種類や通信先の宛先を示すフレームコントロールフィールドFL3、ペイロードフィールドの長さを示す信号の領域であるFrameLength(FL)フィールドFL4、及び、データ部であるペイロードフィールドFL5から構成される。なお、本実施形態では、上記プリアンブルフィールドFL1を、10シンボル(symbol)区間にわたる既知のデータの繰り返しパターンとする。
ここで、シンボルとは、変復調を行う際の、位相偏移変調方式ではBPSK、QPSK、8PSKなど、直交振幅変調方式では16QAM、64QAM、256QAMなど、あるいは直交周波数分割多重方式などの一まとまりの変調の単位を指す。
プリアンブルフィールドFL1では、復調部13が、データについての相関(一般的にはシンボル間相関、マルチキャリアならサブキャリア間相関も利用可)によってキャリアが検出できたか否かを判定し、キャリアを検出した場合は、復調部13からキャリア検出信号を出力する。このキャリア検出信号はフレーム制御部14を介してAGC制御部16に入力される。AGC制御部16は、このプリアンブルフィールドFL1の期間において、AGC利得制御信号ASを出力し、AGCアンプ部11のAGC利得を制御することでAGC動作を行う。AGC動作が収束して受信データが正常に復調できている場合は、フレーム制御部14からAGCロック信号を出力し、この時点の利得でもってそのままAGC利得をロックさせる。AGCロック信号がアサートされる(有効になる)と、AGC制御部16は、受信動作が完了するまでAGCアンプ部11のAGC利得の状態を維持する。
同期ワードフィールドFL2では、プリアンブルフィールドFL1で使用している最終データを反転する(プリアンブルフィールドFL1の最終データが1の繰り返しデータであれば、同期ワードのデータは0)などの、ある規則性のあるデータパターンとし、フィールド内やフレーム内の同期をとるために活用される。
同期ワードが検出された次のシンボルからは、フレームコントロールフィールドFL3の領域であり、そのフレームコントロールフィールドFL3内のMACアドレス等のユニークなIDと、受信側の通信装置が持つそれぞれのIDと一致した時は、送信されたデータが自分宛であると判定し、その後のFLフィールドFL4やペイロードフィールドFL5の再生を行う。IDが一致しなければ、フレームコントロールフィールドFL3以降の、FLフィールドFL4及びペイロードフィールドFL5は破棄される。
FLフィールドFL4は、FLフィールドFL4以降のペイロードフィールドFL5のデータ数を表すフィールドであり、受信側の通信装置はこのFLフィールドFL4の値を解読し、その値によってデータの待ち受け時間の制御を行う。
図5は、AGC動作を説明する図である。A/D部12のダイナミックレンジが有限であるため、このダイナミックレンジを有効に活用する必要がある。そこで、AGC制御部16は、A/D部12が持つ最大許容入力レベルを超えない範囲でA/D部12への入力が最大になるように、AGCアンプ部11のAGC利得についてフィードバック制御を行う。
AGC動作が適切になされず、A/D部12の入力レベルが最大許容入力レベルを超えてしまうと、A/D部12からの出力は非線形となり、以降の信号復調が不可能となる場合がある。非線形な信号生成は信号処理を行う上で避けなければならないため、最大許容入力レベルに対してある程度マージンをもってA/D部12の入力許容範囲を決定する必要がある。
ここで、図5中の(A)に示すように、A/D部12の入力レベルが決定された最大許容入力レベルを超えていた場合、AGC制御部16により、AGCアンプ部11はレベル減衰させた信号を出力するよう制御される。また、図5中の(B)に示すように、A/D部12の入力レベルが決定された最大許容入力レベルより小さい場合、AGC制御部16により、AGCアンプ部11はレベル増幅させた信号を出力するよう制御される。つまり、A/D部12の入力レベルが、入力許容範囲を超えない範囲(最大許容入力レベルよりマージンをとった少し小さめの値の範囲)にて最大になるように、フィードバック制御を行う。これにより、AGCアンプ部11からはほぼ一定の振幅レベルの信号が出力され、図5の右側に示すように、A/D部12には予め定めたほぼ一定のレベルの信号が入力される。このAGC動作によって、AGCアンプ部12は、A/D部12のダイナミックレンジを有効に利用し、受信感度を向上することができる。
次に、本実施形態の受信レベル制御装置における特徴的な動作について説明する。本実施形態では、1シンボル期間などの所定期間を複数に分割した時間間隔においてAGC利得を変更することによりAGC制御を行う。このAGC制御において、初期状態ではAGC利得を最大レベルにした状態から開始し、最大レベルからステップ毎にレベルを減少させて適切なレベルまで収束させる制御を行う。この際、受信レベル検出部15においてA/D部12からA/Dサンプリングタイミング毎に出力される受信レベルを累積していき、累積値をAGC制御部16に出力する。AGC制御部16は、受信レベルの累積値を第一の閾値(所定の基準値)である第一基準レベルと比較し、分割した各AGC制御時間のうちの累積値が第一基準レベルを超えた時点で、AGC利得をステップ毎に小さくするようなAGC利得制御信号ASをAGCアンプ部11に出力する。また、受信レベルの累積値が第一基準レベルを超えた時間によって、短時間で累積値が第一基準レベルを超えた場合は低減量を大きくするように、一回当たりの利得調整ステップ数を超過した時間に応じて変化させ、所定のステップ数でAGC利得を減少させる。
図6は本実施形態のAGC制御に用いる基準レベルを説明する図である。第一基準レベル及び第二基準レベルは、AGC利得を制御する際の判定に用いる所定の受信レベルを示す閾値である。第一基準レベルは、AGC利得を下げる判断に用いる閾値であり、A/D部12の最大許容入力レベルとの大小関係は、(A/D部最大許容入力レベル)>(第一基準レベル)となる。目安としては、(A/D部最大許容入力レベル)=(第一基準レベル)+12dBと設定する。第二の閾値(第2の所定の基準値)である第二基準レベルは、AGC利得を上げる判断に用いる閾値であり、第一基準レベルとの大小関係は、(第一基準レベル)>(第二基準レベル)となる。
図6において、状態(A)の場合は、受信レベルが第一基準レベルを超えているので、AGC制御部16は、AGC利得を前AGC利得値からステップダウン(利得を小さく変更)させる。また、状態(B)の場合は、受信レベルが第一基準レベルより小さく、第二基準レベルは超えているので、AGC制御部16は、AGC利得が適切に設定できていると見なし、利得維持を行う。また、状態(C)の場合は、受信レベルが第二基準レベルより小さい状態であり、AGC制御部16は、この状態が所定以上連続する場合はAGC利得を前AGC利得値からステップアップ(利得を大きく変更)させる。
図7は受信レベルの累積値とAGC制御時間の分割タイミング、及びAGC利得切替タイミングを説明する図である。図7の例では、復調データの1シンボルの期間をN分割(Nは整数)し、そのN分割した各タイミングを分割タイミングと呼ぶことにする。ここではN=4とし、それぞれの分割タイミングを順番に分割タイミング1、分割タイミング2、分割タイミング3、分割タイミング4と呼ぶことにして動作説明を行う。なお、図7における第一基準レベルは、図6の受信レベル上での値に相応する受信レベル累積値を判定する閾値を示すものとする。受信レベルを累積するタイミング(図中の受信レベル累積サンプリングタイミング)は、A/D部12から受信レベルデータが出力されるA/Dサンプリングタイミングとする。
分割タイミング1〜3において、1シンボル期間のタイミング(分割タイミング4と同じ)に到達する前に、受信レベル累積値が第一基準レベルより大きくなった場合(図中のパターン1,2,3の場合)、AGC制御部16は、1シンボル期間のタイミングを待たずにその時点の分割タイミングにてAGC利得を前AGC利得値からステップダウン(利得を小さく変更)することで、AGC利得を切り替える。このタイミングをAGC利得の切替が可能なタイミングであるAGC利得切替タイミングとする。
AGC制御のステップ単位は、通信システムによって設定できることができる。電力線通信装置においては、AGC利得レベルの収束と利得精度のバランスとを考えると、3〜6dB/Stepの設定が適切である。また、ステップダウン数は、どの分割タイミングNで超えたかにより、第一基準レベルを超えた時間に応じてそれぞれ変更することが可能である。本実施形態では、パターン1(分割タイミング1でAGC利得切替)の場合は−3ステップダウン、パターン2(分割タイミング2でAGC利得切替)の場合は−2ステップダウン、パターン3(分割タイミング3でAGC利得切替)の場合は−1ステップダウンとする。このAGC利得を切り替えるAGC利得切替タイミングにおいて、同時に受信レベル累積値を初期値のゼロにリセットし、以後は同様に受信レベルを累積する。
1シンボル期間経過するまでに受信レベル累積値が第一基準レベルを超えない場合(パターン4,5の場合)は、AGC制御部16は、1シンボルのタイミング(分割タイミング4)において累積値と第一基準レベルとの比較を行う。パターン4の場合(図6の状態(A)に相当)は、受信レベル累積値が第一基準レベルを超えているので、AGC制御部16は、AGC利得を前AGC利得値から−1ステップダウンする。パターン5の場合(図6の状態(B)に相当)は、受信レベル累積値が第一基準レベルを超えていないものの、第二基準レベルは超えているので、AGC利得値のステップダウンを行わずに利得を維持する。そして、この1シンボル期間の分割タイミング4をAGC利得切替タイミングとし、AGC利得切替タイミングにおいてパターン1〜3と同様に、同時に受信レベル累積値をリセットする。
図8は本実施形態の受信レベル制御装置におけるAGC制御の処理手順を示すフローチャートである。この図8は、AGC制御部16の動作を中心に示している。
AGC制御部16は、フレーム制御部14からのフレーム関連制御信号FSに基づき、現在、通信装置が受信状態か否かを判定する(ステップS101)。ここで「受信状態」とは、当該通信装置の送信回路から送信信号を出力していない状態(非送信状態)をいう。通信装置が受信状態でなければ(つまり送信状態であれば)、送信信号の回り込みによる受信回路の悪影響を避けるために、AGC制御部16は、AGCアンプ部11に対してAGC利得を最小値(最小レベル)に設定する(ステップS102)。そして、ステップS101の受信状態判断処理に戻る。
一方、受信状態である場合は、さらにAGC制御部16は受信動作開始直後か否かを判定する(ステップS103)。ここで、受信動作開始直後であれば(つまり受信を開始した時点であれば)、AGC制御部16は、AGCアンプ部11に対してAGC利得を最大値(最大レベル)に設定する(ステップS104)。これにより、微小信号に対しても受信が可能なように待ち受けの準備を行う。そして、ステップS101の受信状態判断処理に戻る。
上記のようにAGC利得を最大値とし、受信動作開始した時点から、受信レベル検出部15は、受信レベルの累積を開始する(ステップS105)。この際、A/D部12からの出力受信レベルを受信レベル累積サンプリングのタイミングで累積していく。受信レベル累積サンプリングの周期は任意であるが、A/D部12で使用されるA/Dサンプリングタイミングと同じ周期を用いることが通常である。
続いて、AGC制御部16はフレーム制御部14よりAGCロック信号が出力されてAGC利得を維持するためのロック命令がなされているか否かを判定する(ステップS106)。ここで、AGC利得のロック命令がなされている場合は、AGC制御部16はAGC利得を前AGC利得値にて値を維持する(ステップS107)。受信が正常に行われている場合は、フレーム制御部14からAGCロック信号が発生され、ロック命令が行われるため、フレームの途中でもAGC利得は維持されることになる。その後、受信レベル累積値を初期値のゼロにリセットし(ステップS108)、ステップS101の受信状態判断処理に戻って受信レベルの累積及び累積値の判断を再開する。
AGC利得のロック命令がなされていない場合は、AGC制御部16は、以降のステップにて受信レベル検出部15で累積された受信レベルの判定を行い、受信レベル累積値の大きさや累積時間によってAGC利得の切り替えまたは維持を行う。
図9は図7の受信レベル累積値の各パターンを連続して表示し、図8の動作と対応付けた図である。A/D部12から出力される受信データのレベルがある程度大きい場合、受信動作開始直後でステップS104によりAGC利得が最大となっているときは、パターン1のように短い時間(分割タイミング1以内)で受信レベル累積値が第一基準レベルに達する。パターン1の場合は、短い時間(分割タイミング1)で大きなステップ数(−3ステップダウン)のAGC利得を減少させる。
このAGC制御により、AGC利得が小さくなって適正な値に近づいてくると、受信レベルの累積速度(累積値の増加速度)が遅くなるので、パターン2のようにパターン1よりも長い時間(分割タイミング2以内)で第一基準レベルに達する。さらにAGC利得が小さくなり、適正な値に近づいてくると、パターン3、パターン4のように第一基準レベルに達するまでの時間が長くなる。パターン2〜4のそれぞれのパターンにおいて、第一基準レベルを超えた分割タイミングで、超過した時間に応じたステップ数(−2〜−1ステップダウン)でAGC利得を減少させる。
AGC利得のロック命令がなされていない場合、まず、AGC制御部16は、現在の受信レベル累積サンプリングのタイミングが分割タイミング1であるか否かを判断する(ステップS109)。分割タイミング1である場合、受信レベル累積値と第一基準レベルとを比較し、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも大きいかどうかを判断する(ステップS110)。ここで、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも小さい場合、ステップS101の受信状態判断処理に戻る。一方、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも大きい場合、アップ/ダウンカウンタ処理部A16aにてアップ/ダウンカウンタの処理を行い、現在のAGC利得から利得をダウンさせるか否かを判断する(ステップS111)。
図10はアップ/ダウンカウンタ処理部Aの動作の処理手順を示すフローチャートである。アップ/ダウンカウンタ処理部A16aは、AGC利得ダウンカウンタとAGC利得アップカウンタのカウンタ処理を行う機能を有し、これらのカウンタ値に応じてAGC利得のダウン命令を出力する。アップ/ダウンカウンタ処理部A16aでは、AGC利得アップカウンタをゼロにクリアし(ステップS201)、同時にAGC利得ダウンカウンタを前回のカウンタ値から+1インクリメント(加算)する(ステップS202)。
そして、AGC利得ダウンカウンタのカウンタ値が所定の規定値以上かどうか判定する(ステップS203)。ここで、AGC利得ダウンカウンタのカウンタ値が規定値以上である場合、すなわち受信レベル累積値が第一基準レベルを超えた回数が規定回数以上となった場合は、アップ/ダウンカウンタ処理部Aはダウン命令を出力する(ステップS204)。一方、AGC利得ダウンカウンタのカウンタ値が規定値未満の場合は、ダウン命令の出力を行わない(ステップS205)。ここでの規定値Mdnは、例えばMdn=2または3とする。このアップ/ダウンカウンタ処理部Aの動作により、AGC利得切替タイミングにおいて連続的に受信レベル累積値が第一基準レベルを超えた場合にのみ、ダウン命令が出力される。
図8に戻り、AGC制御部16は、ステップS111の処理の後、アップ/ダウンカウンタ処理部A16aからダウン命令を出力しているかどうかを判定する(ステップS112)。ここで、ダウン命令を出力している場合、AGC制御部16はAGCアンプ部11のAGC利得を前AGC利得値から−3ステップダウンする(ステップS113)。一方、ダウン命令を出力していない場合は、AGC制御部16はAGC利得を前AGC利得値にて値を維持する(ステップS107)。その後、受信レベル累積値を初期値のゼロにリセットし(ステップS108)、ステップS101の受信状態判断処理に戻って受信レベルの累積及び累積値の判断を再開する。これにより、分割タイミング1で受信レベル累積値が第一基準レベルを規定回数超えた場合は−3ステップ分のAGC利得が減少される。このとき、上記のアップ/ダウンカウンタ処理部Aを用いた動作により、A/D部12への入力がAGC利得切替タイミングにおいて連続的に過大レベルであった場合にのみ、AGC利得が変更されることになるので、単発的な受信レベルの変動による影響を受け難くすることができる。
また、ステップS109で現在の受信レベル累積サンプリングのタイミングが分割タイミング1でない場合、AGC制御部16は、次に分割タイミング2であるか否かを判断する(ステップS114)。ここで、分割タイミング2である場合、受信レベル累積値と第一基準レベルとを比較し、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも大きいかどうかを判断する(ステップS115)。ここで、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも小さい場合、ステップS101の受信状態判断処理に戻る。一方、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも大きい場合、ステップS111と同様にアップ/ダウンカウンタ処理部A16aにて図10のアップ/ダウンカウンタの処理を行い、現在のAGC利得から利得をダウンさせるか否かを判断する(ステップS116)。
次に、AGC制御部16は、アップ/ダウンカウンタ処理部A16aからダウン命令を出力しているかどうかを判定する(ステップS117)。ここで、ダウン命令を出力している場合、AGC制御部16はAGCアンプ部11のAGC利得を前AGC利得値から−2ステップダウンする(ステップS118)。一方、ダウン命令を出力していない場合は、AGC制御部16はAGC利得を前AGC利得値にて値を維持する(ステップS107)。その後、受信レベル累積値を初期値のゼロにリセットし(ステップS108)、ステップS101の受信状態判断処理に戻って受信レベルの累積及び累積値の判断を再開する。これにより、分割タイミング2で受信レベル累積値が第一基準レベルを規定回数超えた場合は−2ステップ分のAGC利得が減少される。
また、ステップS114で現在の受信レベル累積サンプリングのタイミングが分割タイミング2でない場合、AGC制御部16は、次に分割タイミング3であるか否かを判断する(ステップS119)。ここで、分割タイミング3である場合、受信レベル累積値と第一基準レベルとを比較し、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも大きいかどうかを判断する(ステップS120)。ここで、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも小さい場合、ステップS101の受信状態判断処理に戻る。一方、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも大きい場合、ステップS111と同様にアップ/ダウンカウンタ処理部A16aにて図10のアップ/ダウンカウンタの処理を行い、現在のAGC利得から利得をダウンさせるか否かを判断する(ステップS121)。
次に、AGC制御部16は、アップ/ダウンカウンタ処理部A16aからダウン命令を出力しているかどうかを判定する(ステップS122)。ここで、ダウン命令を出力している場合、AGC制御部16はAGCアンプ部11のAGC利得を前AGC利得値から−1ステップダウンする(ステップS123)。一方、ダウン命令を出力していない場合は、AGC制御部16はAGC利得を前AGC利得値にて値を維持する(ステップS107)。その後、受信レベル累積値を初期値のゼロにリセットし(ステップS108)、ステップS101の受信状態判断処理に戻って受信レベルの累積及び累積値の判断を再開する。これにより、分割タイミング3で受信レベル累積値が第一基準レベルを規定回数超えた場合は−1ステップ分のAGC利得が減少される。
また、ステップS119で現在の受信レベル累積サンプリングのタイミングが分割タイミング3でない場合、AGC制御部16は、次に分割タイミング4であるか否かを判断する(ステップS124)。ここで、分割タイミング4ではない場合、ステップS101の受信状態判断処理に戻る。一方、分割タイミング4である場合、アップ/ダウンカウンタ処理部B16bにてアップ/ダウンカウンタの処理を行い、現在のAGC利得から利得をダウンさせるか、あるいはアップさせるか否かを判断する(ステップS125)。
図11はアップ/ダウンカウンタ処理部Bの動作の処理手順を示すフローチャートである。アップ/ダウンカウンタ処理部B16bは、AGC利得ダウンカウンタとAGC利得アップカウンタのカウンタ処理を行う機能を有し、これらのカウンタ値に応じてAGC利得のダウン命令またはアップ命令を出力する。アップ/ダウンカウンタ処理部B16bでは、まず受信レベル累積値と第一基準レベルとを比較し、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも大きいかどうかを判断する(ステップS301)。ここで、受信レベル累積値が第一基準レベルよりも大きい場合(図6の状態(A)に相当)、AGC利得アップカウンタをゼロにクリアし(ステップS302)、同時にAGC利得ダウンカウンタを前回のカウンタ値から+1インクリメント(加算)する(ステップS303)。
また、ステップS301で受信レベル累積値が第一基準レベル以下である場合は、続いて受信レベル累積値と第二基準レベルとを比較し、受信レベル累積値が第二基準レベルよりも大きいかどうかを判断する(ステップS304)。ここで、受信レベル累積値が第二基準レベル以下の場合(図6の状態(C)に相当)、AGC利得アップカウンタを前回のカウンタ値から+1インクリメント(加算)し(ステップS305)、同時にAGC利得ダウンカウンタをゼロにクリアする(ステップS306)。
また、ステップS304で受信レベル累積値が第一基準レベル以下で、かつ、第二基準レベルよりも大きい場合(図6の状態(B)に相当)、AGC利得アップカウンタをゼロにクリアし(ステップS307)、同時にAGC利得ダウンカウンタもゼロにクリアする(ステップS308)。
そして、AGC利得アップカウンタのカウンタ値が所定の規定値以上かどうか判定する(ステップS309)。ここで、AGC利得アップカウンタのカウンタ値が規定値以上である場合、すなわち受信レベル累積値が第二基準レベル以下である回数が規定回数以上となった場合は、アップ/ダウンカウンタ処理部Bはアップ命令を出力する(ステップS310)。ここでの規定値Mupは、例えばMup=500程度とする。
一方、ステップS309でAGC利得アップカウンタのカウンタ値が規定値未満の場合は、続いてAGC利得ダウンカウンタのカウンタ値が所定の規定値以上かどうか判定する(ステップS311)。ここで、AGC利得ダウンカウンタのカウンタ値が規定値以上である場合、すなわち受信レベル累積値が第一基準レベルを超えた回数が規定回数以上となった場合は、アップ/ダウンカウンタ処理部Bはダウン命令を出力する(ステップS312)。ここでの規定値Mdnは、例えばMdn=2または3とする。一方、AGC利得アップカウンタとAGC利得ダウンカウンタの双方のカウンタ値が規定値未満の場合は、ダウン命令及びアップ命令の出力を行わない(ステップS313)。このアップ/ダウンカウンタ処理部Bの動作により、分割タイミング4(つまり1シンボル期間のタイミング)において連続的に受信レベル累積値が第一基準レベルを超えた場合にのみ、ダウン命令が出力される。また、受信レベル累積値が長い期間にわたって第二基準レベルを下回った場合にのみ、アップ命令が出力される。
図8に戻り、AGC制御部16は、ステップS125の処理の後、アップ/ダウンカウンタ処理部B16bからダウン命令を出力しているかどうかを判定する(ステップS126)。ステップS126で、ダウン命令を出力している場合、AGC制御部16はAGCアンプ部11のAGC利得を前AGC利得値から−1ステップダウンする(ステップS123)。その後、受信レベル累積値を初期値のゼロにリセットし(ステップS108)、ステップS101の受信状態判断処理に戻って受信レベルの累積及び累積値の判断を再開する。これにより、分割タイミング4で受信レベル累積値が第一基準レベルを規定回数超えた場合は−1ステップ分のAGC利得が減少される。
ステップS126でダウン命令を出力していない場合は、続いてアップ/ダウンカウンタ処理部B16bからアップ命令を出力しているかどうかを判定する(ステップS127)。ステップS127で、アップ命令を出力している場合、AGC制御部16はAGCアンプ部11のAGC利得を前AGC利得値から+1ステップアップする(ステップS128)。その後、受信レベル累積値を初期値のゼロにリセットし(ステップS108)、ステップS101の受信状態判断処理に戻って受信レベルの累積及び累積値の判断を再開する。これにより、分割タイミング4で受信レベル累積値が第二基準レベルを規定回数下回った場合は+1ステップ分のAGC利得が増加される。
一方、ステップS126でダウン命令を出力せず、かつ、ステップS127でアップ命令を出力していない場合は、AGC制御部16はAGC利得を前AGC利得値にて値を維持する(ステップS107)。その後、受信レベル累積値を初期値のゼロにリセットし(ステップS108)、ステップS101の受信状態判断処理に戻って受信レベルの累積及び累積値の判断を再開する。ここで、上記のアップ/ダウンカウンタ処理部Bを用いた動作により、A/D部12への入力がAGC利得切替タイミングにおいて連続的に過大レベルであった場合、または長期間において過小レベルの状態であった場合にのみ、AGC利得が変更されることになるので、単発的な受信レベルの変動による影響を受け難くすることができる。
上述したアップ/ダウンカウンタ処理部A及びアップ/ダウンカウンタ処理部Bの動作により、伝送路のノイズに対する耐性を向上させることが可能である。例えば、電力線通信装置において、家庭内で家電機器から発生されるノイズパターンであるインパルス性のノイズや、周期性ノイズが重畳している信号を受信した場合、あるいは家電機器のインピーダンス変動による周期性のある振幅変動が発生する環境下で信号を受信した場合に、あるAGC利得切替タイミングでそのノイズによって受信レベル累積値が第一基準レベルよりも高くなったとしても、連続的に受信レベル累積値が第一基準レベルを超えない限り、AGC利得は変動しない。このため、AGC回路においてインパルス性ノイズおよび周期性ノイズに対する耐性を持たせることができる。
また、無信号状態で受信動作中(非送信動作中)に、周期性ノイズあるいは振幅変動につられてAGC利得がステップダウンされたとしても、無信号時の通常動作では受信レベルが第二基準レベルよりも低く、連続でその状態を検出できやすいので、AGC利得は最終的に最大利得に戻る仕組みとなる。このため、伝送路のノイズに周期性要因があっても、減衰された送信信号についても受信可能である。
上述したように、本実施形態では、AGC制御部16により、受信開始時に最大受信レベルとなるようAGCアンプ部11のAGC利得を制御し、受信開始以降において、受信レベル検出部15で受信信号レベルを累積加算して得られる受信レベル累積値と所定の閾値との比較を行い、受信レベル累積値が閾値を超えた場合はAGCアンプ部11の利得低減を行い、超えない場合はAGCアンプ部11の利得維持を行うようにする。このとき、受信信号の1シンボル期間を複数分割した短い時間間隔で受信レベル累積値の判定を行い、受信レベル累積値が閾値を超えたタイミングにおいて、AGC利得を低減させるように制御する。
これにより、基本的にAGC利得を増減させるだけのシンプルな制御でAGC動作を行い、短い期間の受信信号を蓄積し評価することにより、AGC制御を実現可能であり、受信レベルの過大度合いに応じてより早いタイミングで利得変更を行うことができる。このため、短時間でAGCアンプ部の利得を最適値に設定することができ、感度の高いAGC制御部を実現できる。従来では、1シンボル単位などで検出した受信レベルを判定し、AGC利得を変更していたが、本実施形態では1シンボル期間を分割した短い時間間隔で受信レベル累積値を判定してAGC利得を変更できるので、高速なAGC動作が可能である。
さらに、受信レベル累積値が閾値を超えた時間に応じて、AGC利得の調整量を変化させ、短い時間で閾値を超えた場合は大きな低減量とすることによって、受信レベルの累積値の状態によって入力の過大度を事前に推測してAGC利得の低減レベルを適切に決定し、過大入力に対してもAGC利得を適正値になるまで短い時間で収束させることができる。
また、AGC利得を変更する際に、受信レベル累積値が閾値を規定回数以上連続で超えた場合に利得変更を行うことで、インパルス性ノイズや周期性ノイズに対して必要以上の利得変更を抑制でき、ノイズ耐性を向上できる。
したがって、本実施形態によれば、復調部13におけるキャリア検出の検出速度向上(AGCロックの高速化)、及びAGC利得制御の高速化が可能となり、AGC利得を高速に収束させることができる。したがって、高感度で高速動作が可能な高い性能を持つAGC制御部を実現でき、このAGC制御部を有する受信レベル制御装置、及びこの受信レベル制御装置を備えた受信感度の高い受信機を含む通信装置を提供することができる。特に、複数のキャリアが多重化され、1シンボルに多値の変調が行われた復調方式を用いており、このように変調された受信信号を安定化させるために、AGCフィードバック制御に関する処理時間の短縮が要求される電力線通信装置などのマルチキャリア通信方式の通信装置の受信機等に好適である。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明は、複雑な処理を用いず簡単な構成で受信レベル制御を実現でき、高感度で高速なAGC動作が可能となる効果を有し、入力される信号の受信レベルを制御する受信レベル制御装置として、電力線を用いた通信を行う通信装置等の受信回路において用いられる受信レベル制御装置及びこれを備える受信機等において有用である。
電力線通信装置の外観を示す図であり、(a)は電力線通信装置の外観斜視図、(b)は同前面図、(c)は同背面図 電力線通信装置のハードウェアの一例を示すブロック図 本発明の実施形態に係る受信レベル制御装置の構成を示すブロック図 受信信号のフレームの構成とそのフレームにおけるフィールドの構成を示す図 AGC動作を説明する図 本実施形態のAGC制御に用いる基準レベルを説明する図 本実施形態における、受信レベルの累積値とAGC制御時間の分割タイミング、及びAGC利得切替タイミングを説明する図 本実施形態の受信レベル制御装置におけるAGC制御の処理手順を示すフローチャート 図7の受信レベル累積値の各パターンを図8の動作と対応付けた図 本実施形態におけるアップ/ダウンカウンタ処理部Aの動作の処理手順を示すフローチャート 本実施形態におけるアップ/ダウンカウンタ処理部Bの動作の処理手順を示すフローチャート 従来の通信装置におけるAGC回路を含む受信回路の構成例を示すブロック図
符号の説明
11 AGCアンプ部
12 A/D部
13 復調部
14 フレーム制御部
15 受信レベル検出部
16 AGC制御部
16a アップダウンカウンタ処理部A
16b アップダウンカウンタ処理部B
101 筐体
105 表示部
200 回路モジュール
220 AFE IC
222 AD変換器(ADC)
223 AGCアンプ

Claims (8)

  1. 受信信号を入力し、変更可能に設定された利得で前記受信信号を増幅する増幅器と、
    所定のサンプリング周期ごとの前記増幅器から出力される信号レベルの累積値を記憶するメモリと、
    所定の時刻から前記信号レベルを累積し、所定の時間間隔で前記累積値が所定の基準値を超えたかどうかを判断し、前記累積値が前記所定の基準値を超えた場合に、その時点で前記所定の時刻から経過した時間に応じた調整量で前記増幅器の利得を変更する利得制御部と、
    を備える受信レベル制御装置。
  2. 請求項1に記載の受信レベル制御装置であって、
    前記増幅器は、前記受信信号として多搬送波の変調信号を入力し、
    前記利得制御部は、前記所定の時間間隔として、前記変調信号の変調方式の1シンボル期間を複数に分割した時間間隔を用い、この分割時間間隔において前記累積値の判断を行う受信レベル制御装置。
  3. 請求項1に記載の受信レベル制御装置であって、
    前記利得制御部は、初期状態では前記増幅器の利得を最大とし、前記累積値が前記所定の基準値を超えた場合に、その時点で前記利得を小さくなるように変更し、前記累積値を初期値に戻して前記信号レベルの累積及び前記累積値の判断を再開する受信レベル制御装置。
  4. 請求項1または3に記載の受信レベル制御装置であって、
    前記利得制御部は、前記累積値が前記所定の基準値を超えた場合に、前記所定の時刻から経過した時間が短い場合は大きな調整量によって前記利得を変更する受信レベル制御装置。
  5. 請求項3に記載の受信レベル制御装置であって、
    前記利得制御部は、前記所定の時間間隔を用いた判断において前記累積値が前記所定の基準値を超えた回数をカウントし、規定回数以上となった場合に前記利得を変更する受信レベル制御装置。
  6. 請求項3に記載の受信レベル制御装置であって、
    前記利得制御部は、前記累積値が前記所定の基準値より小さい第2の所定の基準値を超えない場合に、前記利得を大きくなるように変更し、前記累積値を初期値に戻して前記信号レベルの累積及び前記累積値の判断を再開する受信レベル制御装置。
  7. 請求項6に記載の受信レベル制御装置であって、
    前記利得制御部は、前記所定の時間間隔を用いた判断において前記累積値が前記第2の所定の基準値を超えなかった回数をカウントし、規定回数以上となった場合に前記利得を変更する受信レベル制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の受信レベル制御装置を備える受信機。
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