JP4828442B2 - 光コネクタおよび接続機構付きフェルール - Google Patents
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Description
この光コネクタでは、フェルールの後端側に設けた接続機構において、成端するべき光ファイバの端部を、接続用光ファイバの端部と突き合わせることにより接続する。
この突き合わせ部分における接続損失を抑えるため、接続機構内に、シリコーン系のグリスなどの屈折率整合剤を充填することが行われている(例えば、特許文献1、2)。
また、屈折率整合剤は温度によって性状が変化するため、従来の光コネクタでは、高温において屈折率整合剤が突き合わせ部分から流出するおそれがあり、高温環境での使用は難しかった。
このため、屈折率整合剤を使用しなくても安定的な接続が維持できる接続機構を有する光コネクタが要望されていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、屈折率整合剤を使用しなくても安定的な接続を維持できる接続機構を有する光コネクタおよびこれに用いられる接続機構付きフェルールを提供することを目的とする。
本発明の請求項4にかかる光コネクタは、請求項1〜3のうちいずれか1項において、前記第2キャピラリには、前方に向けて徐々に径が小さくされて前記別の光ファイバを前記案内孔に導く導入孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項5にかかる光コネクタは、請求項1〜4のうちいずれか1項において、前記引留機構は、前記別の光ファイバを保持する引留部品と、前記コネクタ本体に取り付けられ、前記引留部品を引き留め可能な引留手段とを備えていることを特徴とする。
前記第1キャピラリは、前記接続用光ファイバと前記別の光ファイバとを突き合わせ接続可能に調心する光ファイバ調心孔を有し、前記第2キャピラリは、前記第1キャピラリの後端側に設けられたキャピラリ本体と、前記第1キャピラリが挿入される接続筒部とを備え、前記キャピラリ本体は、前記別の光ファイバを前記光ファイバ調心孔に導いて前記光ファイバの被覆を収納する案内孔を有することを特徴とする。
本発明の請求項9にかかる接続機構付きフェルールは、請求項6〜8のうちいずれか1項において、前記第2キャピラリには、前方に向けて徐々に径が小さくされて前記別の光ファイバを前記案内孔に導く導入孔が形成されていることを特徴とする。
前記接続機構は、構造が簡略であるため、その製造が容易であり、製造コストも抑えることができる。
また、第2キャピラリは、光ファイバの被覆の外径に応じた内径の案内孔を有するものを選択的に使用できるため、外径が異なる複数種類の光ファイバに対応した接続機構を作製するのが容易である。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である光コネクタ60を示す側断面図である。図2は、光コネクタ60の外観を示す側面図である。図3は、光コネクタ60に用いられている接続機構付きフェルール1Aを示す側断面図である。図3は、図4に示す符号B1−B1の断面を示す。図4は、接続機構付きフェルール1Aを示す平面図である。図5は、接続機構付きフェルール1Aを示す斜視図である。図6は、図1に符号A1で示す光ファイバ接続部分を拡大した図である。図7は、可動受け片20および引留カバー40を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。図8は、引留部品30を示す正面図である。図9および図10は、光コネクタ60の引留部品30のクランプ体22を示す断面図である。図11は、光コネクタ60の組み立て過程において、コネクタ本体10への引留部品30の引き留めを説明するための工程図であり、光コネクタ60の側断面図である。図12は、光コネクタ60の側面図である。図13は、図11に続く工程図であり、光コネクタ60の側断面図である。図14は、図12に続く工程図であり、光コネクタ60の側面図である。
以下の説明において、図1における左方、すなわちフェルール1の先端方向を前方といい、右方を後方ということがある。
コネクタ本体10は、接続機構付きフェルール1Aと、接続機構付きフェルール1Aの外側に装着されるプラグフレーム3と、プラグフレーム3に取り付けられたストップリング4と、ストップリング4内に設けられた付勢手段5とを備えている。
ストップリング4は、接続機構2を収納するスリーブ状に形成され、プラグフレーム3の後端に取り付けられている。
付勢手段5は、ストップリング4に反力をとって接続機構2を前方に押圧することで、接続機構付きフェルール1Aを前方に付勢するものであり、この光コネクタ60を他の光コネクタに接続するときにフェルール1に、相手側の光コネクタとの間の突き合わせ力を与える。付勢手段5としては、例えばコイルスプリングが使用できる。
フェルール1には、中心軸線に沿って光ファイバ導入孔1b(微細孔)が形成され、この光ファイバ導入孔1b内には、接続用光ファイバ6(光ファイバ裸線など)が挿入され固定されている。接続用光ファイバ6の先端は、フェルール1の先端面1aに露出され、後端はフェルール1の後端から突出し、接続機構2内に挿入されている。
フェルール1は、例えば、ジルコニア等のセラミックや、ガラスで形成されている。これらの材料は使用環境に応じて選択使用され、高温環境(例えば100℃以上)で用いる場合にはガラスが好適に用いられる。
フェルール1の後端部には、後端面から光ファイバ導入孔1bに向かって徐々に径が小さくなるテーパー状の孔部である導入部1dが形成されている。
先端部13aは、例えば光ファイバ心線、光ファイバ素線などの被覆13b付き光ファイバである光ファイバ13から口出しされた光ファイバであり、例えば光ファイバ裸線である。
フランジ部7aは、外筒体7の外面から径方向外方に環状に突出して形成され、外面には、平坦部7b、7bが形成されている。平坦部7b、7bは、外筒体7の中心軸に対し互いに回転対称となる位置にある。
外筒体7の前端部には、フェルール1が後端部1cから挿入される。図示例では、外筒体7の内径は、フェルール1の外径にほぼ等しくされている。
外筒体7は、金属、プラスチックなどで構成することができる。
外筒体7には、接着剤導入用の接着剤導入穴7cが形成されている。接着剤導入穴7cは、第1キャピラリ8に相当する位置に形成するのが好ましい。
ここに示す例では、フェルール1は外筒体7内で移動可能となるよう緩く収納されるが、フェルール1は、圧入により外筒体7に嵌合し、外筒体7に固定されてもよい。また、外筒体7は、接着剤によってフェルール1に接着してもよい。
第1キャピラリ8は、略円筒状に形成され、図示例では、第1キャピラリ8の外径は外筒体7の内径にほぼ等しくされている。
第1キャピラリ8には、中心軸線に沿って、光ファイバ調心孔8aが形成されている。光ファイバ調心孔8aは、光ファイバ6、13を挿脱自在に挿入することができる。光ファイバ調心孔8aは、接続用光ファイバ6と、光ファイバ13の先端部13aとを位置決めする調心機構として機能し、光ファイバ6、13を突き合わせ接続可能に形成されている。光ファイバ調心孔8aは、光ファイバ裸線よりやや径が大きいが、光ファイバ6、13を接続したときに、光ファイバ6のコアと光ファイバ13のコアとが一致するように形成されている。
第1キャピラリ8の前端部には、前端面から光ファイバ調心孔8aに向かって徐々に径が小さくなる孔部である導入部8bが形成されている。
第1キャピラリ8の後端部には、後端面から光ファイバ調心孔8aに向かって徐々に径が小さくなる孔部である導入部8cが形成されている。
第2キャピラリ9は、第1キャピラリ8の後端側に、中心軸線が一致するように整列されている。
第2キャピラリ9には、中心軸線に沿って、光ファイバ13が挿通する光ファイバ挿通孔9dが形成されている。
光ファイバ挿通孔9dは、第2キャピラリ9の前端部の端面から後方に延びる案内孔9aと、案内孔9aから後方に延びる導入孔9bと、導入孔9bから後方に延びて第2キャピラリ9の後端部端面に達する定径部9cとを有する。
導入孔9bは、光ファイバ13を案内孔9aに導くものであり、第2キャピラリ9の後端から案内孔9aに向かって徐々に内径が小さくなるように形成されており、前端の内径は案内孔9aの内径にほぼ等しくするのが好ましい。
定径部9cの内径は、ほぼ一定とされ、導入孔9bの最大径にほぼ等しいことが好ましい。
端面6bは、アーク放電などにより溶融させることにより凸面状とすることができる。
具体的には、光ファイバカッタにより切断された光ファイバの後端部6aをアーク放電などで加熱し溶融させることにより、端面6bを湾曲した凸面状とすることができる。
端面6bは、光ファイバに加えられる熱量に応じた形状となる。熱量が小さければ一部のみが湾曲凸面となった端面6bが得られ、熱量が大きければ全面が湾曲凸面となった端面6bが得られる。熱量が過剰に大きいと、光ファイバ6より径が大きい球状部分が形成されるため、アーク放電のパワーと処理時間を調節する必要がある。
PC研磨とは、フレネル反射が低減するように、光ファイバ端面をPC接続(PC:physical contact)できる湾曲凸面状に研磨することである。PC研磨加工は、光ファイバ6を固定治具に固定し、その先端を研磨盤により研磨加工する方法をとることができる。
接続用光ファイバ6の端面6bを、湾曲した凸面状とすることによって、接続用光ファイバ6の端面6bと光ファイバ13の先端面13cとを密着させ、PC接続することができる。このため、屈折率整合剤が不要となる。
したがって、屈折率整合剤を使用する場合に比べて、接続作業が容易となる。また、気泡やダストの混入による接続損失も防止できる。
また、屈折率整合剤は温度によって性状が変化するため、高温環境において流失し接続損失が増大するおそれがあるが、本発明では屈折率整合剤を使用しないため、高温環境下で使用する場合でも、このような接続損失は起こらない。
図20に示す端面6bは、端部に向けて徐々に外径が小さくなる縮径部6cを有する。
図示例では、縮径部6cは、光ファイバ軸方向に対する傾斜角度が端部に向けて徐々に大きくなるように形成されており、外面の断面形状は湾曲している。端面6bの中央部6dは平坦に形成されている。中央部6dは光ファイバ6のコアを含むように形成されるのが好ましい。図21に示す縮径部6eは、端部に向けて徐々に外径が小さくなっており、光ファイバ軸方向に対する傾斜角度はほぼ一定である。図22に示す縮径部6fの外径は、光ファイバ6の外径より小さく、かつ光ファイバ軸方向にほぼ一定である。
縮径部を有する端面6bは、コアを含む部分に突き当て力を集中させることができるため、PC接続を容易に実現できる。
光ファイバ6、13の端面を研磨する際には、光ファイバが挿通する挿通孔を有するスペーサを使用し、光ファイバの研磨される部分のみを露出させた状態で研磨を行うことができる(例えば特開2002−59348号公報を参照)。
光ファイバ6、13としては、汎用の石英系光ファイバを使用できるが、種類は特に限定されない。
図示例では、ツマミ(カップリング)(図示略)を外した状態(いわゆるSC2形の状態)を示しており、ツマミを外側に装着することによって、SC形光コネクタとすることができる(SC:Single fiber Coupling optical fiber connector。JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ(光コネクタプラグ)など)。
図1、図7および図11に示すように、可動受け片20は細長板状の部材である。可動受け片20は、ストップリング4の後端部に取付けられた後端ブロック部11を前後に貫通する案内孔14に挿入されており、光コネクタ60の前後方向に沿ってスライド移動できる。
可動受け片20は、このスライド移動によって、コネクタ本体10から後方への突出長さが可変になっている。
ジャケット21は、底板部23と、その側縁から上方に延びる側板部24、24と、天板部25とを備えた断面矩形の筒状とされている。ジャケット21の底板部23には、前後に貫通する収納孔28が形成されている。
ジャケット21は、収納孔28に挿入された可動受け片20の後端部に取り付けられている。
引留部品30は、収納孔28に可動受け片20を差し込んだ状態で、可動受け片20の長手方向に沿ってスライド移動する。
引留カバー40は、後端ブロック部11を介してコネクタ本体10のストップリング4に取り付けられている。具体的には、引留カバー40は、両側板32の長手方向一端部に形成された軸孔33に、後端ブロック部11に形成された枢軸11aが嵌め込まれることによって、後端ブロック部11に取り付けられている。
引留カバー40は、枢軸11aを中心として回動できるようになっている。
すなわち、引留カバー40は、可動受け片20上に被せた位置(図1、図2参照。閉位置)と、この閉位置から上方に回転して可動受け片20に対して開いた位置(可動受け片20に対して垂直に立てた状態。図11、図12参照。開位置)とを、回動によって切り替えることができる。
図13、図14に示すように、可動受け片20に形成された当接突起12が、ストップリング4後端(具体的には、後端ブロック部11)に後から当接すると、引留部品30のそれ以上の前方移動が規制される(この引留部品30の位置を移動限界位置という)。
光ファイバ13の先端部13aは、案内孔9aを経て第1キャピラリ8の光ファイバ調心孔8aに導入され、接続用光ファイバ6と突き合わせ接続される。
図13に示すように、光ファイバ13の被覆13bの一部は、案内孔9aに挿入され、収納される。
この閉位置では、引留カバー40の長手方向他端部、すなわち、枢軸11aから最も遠い端部に形成されている引留用突起34が、引留部品30の後端側に配置される。この引留用突起34は、引留部品30の後方への移動を規制するストッパとして機能する(図7(b)を参照)。
このため、引留カバー40は、引留部品30および光ファイバ13を引き留めて、後方への移動を規制する引留手段として機能する。
なお、引留機構の構成は、光ファイバ13の後方移動を規制する引留手段として機能するものであれば、図示例に限定されない。また、本発明の光コネクタは、引留手段を備えていない構成も可能である。
第2キャピラリ9の案内孔9aに光ファイバ13の被覆13bが挿入されることによって、先端部13aの位置および方向が安定し、光ファイバ13と接続用光ファイバ6の接続が安定的に維持される。
図示例では、光ファイバ13はたわみを有するが、被覆13bが案内孔9aに挿入されることにより中心軸方向に向けられているため、たわみによる前方への付勢力が確実に先端部13aに伝えられ、光ファイバ13と接続用光ファイバ6の接続が安定化する。
また、第2キャピラリ9は、光ファイバ13の被覆13bの外径に応じた内径の案内孔9aを有するものを選択的に使用できるため、外径が異なる複数種類の光ファイバ13に対応した接続機構2を作製するのが容易である。
また、この光コネクタ60は、温度変化などによりキャピラリ8、9の伸縮が起きた場合でも光ファイバ13と接続用光ファイバ6の接続が維持されるため、使用温度域が広いという利点もある。
また、屈折率整合剤は温度によって性状が変化するため、高温環境において流失し接続損失が増大するおそれがあるが、本発明では屈折率整合剤を使用しないため、高温環境下で使用する場合でも、このような接続損失は起こらない。
次に、本発明の光コネクタの第2実施形態を説明する。
図15は、第2実施形態の光コネクタの接続機構付きフェルール61Aを示す側断面図である。図16は、接続機構付きフェルール61Aを示す平面図である。図15は、図16に示す符号B2−B2の断面を示す。
第2実施形態の光コネクタは、接続機構付きフェルール61A以外は、第1実施形態の光コネクタ60と同じ構成である。以下の説明において、第1実施形態の光コネクタ60と同じ構成は、同一符号を付してその説明を省略する。
接続機構62は、第1キャピラリ8と、第2キャピラリ69とを備えている。
第2キャピラリ69は、第1キャピラリ8の後端側に設けられたキャピラリ本体68と、第1キャピラリ8を収容可能であり、フェルール1の後端部1cが挿入される外筒体67とを備えている。キャピラリ本体68と外筒体67は、一体に成形されていることが好ましい。
第2キャピラリ69は、金属、プラスチックなどで構成することができる。
キャピラリ本体68は、略円筒状に形成され、第1キャピラリ8の後端側に、中心軸線が一致するように設けられている。
キャピラリ本体68には、第1実施形態の光コネクタ60の第2キャピラリ9と同様に、中心軸線に沿って、光ファイバ13が挿通する光ファイバ挿通孔9dが形成されている。
光ファイバ挿通孔9dは、光ファイバ13を第1キャピラリ8の光ファイバ調心孔8aに導いて被覆13bを収納する案内孔9aと、案内孔9aから後方に延びる導入孔9bと、導入孔9bから後方に延びる定径部9cとを有する。
外筒体67の前端部には、フェルール1の後端部1cが挿入される。図示例では、外筒体67の内径は、フェルール1および第1キャピラリ8の外径にほぼ等しくされている。
外筒体67には、第1キャピラリ8に相当する位置に、接着剤導入用の接着剤導入穴7cを形成することができる。
フェルール1は外筒体67内で移動可能となるよう緩く収納されてもよいし、圧入により外筒体67に嵌合し、外筒体67に固定されてもよい。また、外筒体67は、接着剤によってフェルール1に接着してもよい。
第2キャピラリ69は、光ファイバ13の被覆13bの外径に応じた内径の案内孔9aを有するものを選択的に使用できる。このため、外径が異なる複数種類の光ファイバ13に対応した接続機構2を作製するのが容易である。
この際、光ファイバ13の被覆13bの一部が、案内孔9aに挿入され収納されることによって、光ファイバ13と接続用光ファイバ6の接続が安定化する。
次に、本発明の光コネクタの第3実施形態を説明する。
図17は、第3実施形態の光コネクタの接続機構付きフェルール71Aを示す側断面図である。図18は、接続機構付きフェルール71Aを示す平面図である。図17は、図18に示す符号B3−B3の断面を示す。
第3実施形態の光コネクタは、接続機構付きフェルール71A以外は、第1実施形態の光コネクタ60と同じ構成である。以下の説明において、第1実施形態の光コネクタ60と同じ構成は、同一符号を付してその説明を省略する。
接続機構72は、フェルール1の後端部1cが挿入される外筒体77と、外筒体77に挿入される第1キャピラリ8と、第2キャピラリ79とを備えている。
外筒体77は、略円筒状に形成され、その前端部には、フランジ部7aが形成されている。
外筒体77の前端部には、前方からフェルール1の後端部1cが挿入される。外筒体77には、後方から第1キャピラリ8が挿入される。図示例では、外筒体77の内径は、フェルール1および第1キャピラリ8の外径にほぼ等しくされている。
外筒体77は、フェルール1の後端部1cが圧入されることによりフェルール1が嵌合し、これによってフェルール1に対し固定されるように形成することができる。また、外筒体77は、接着剤によってフェルール1に接着してもよい。
キャピラリ本体78は、略円筒状とされ、第1実施形態の光コネクタ60の第2キャピラリ9と同様に、中心軸線に沿って、光ファイバ13が挿通する光ファイバ挿通孔9dが形成されている。
光ファイバ挿通孔9dは、光ファイバ13を第1キャピラリ8の光ファイバ調心孔8aに導いて被覆13bを収納する案内孔9aと、案内孔9aから後方に延びる導入孔9bと、導入孔9bから後方に延びる定径部9cとを有する。
接続筒部80は、略円筒状とされ、第1キャピラリ8の後部が挿入可能である。
キャピラリ本体78と接続筒部80は、一体に成形されていることが好ましい。
第2キャピラリ79は、金属、プラスチックなどで構成することができる。
第2キャピラリ79は、光ファイバ13の被覆13bの外径に応じた内径の案内孔9aを有するものを選択的に使用できる。このため、外径が異なる複数種類の光ファイバ13に対応した接続機構2を作製するのが容易である。
この際、光ファイバ13の被覆13bの一部が、案内孔9aに挿入され収納されることによって、光ファイバ13と接続用光ファイバ6の接続が安定化する。
この図に示す接続機構82は、外筒体7の内面に、フェルール1の後端部1cが当接する段部7dが形成されている点で、図3に示す接続機構2と異なる。
接続機構82では、段部7dは、フェルール1の後端部1cが当接してフェルール1の後方移動を規制するストッパとして機能する。
Claims (10)
- 接続用光ファイバ(6)が内装されたフェルール(1)と、該フェルールの後端から突出された前記接続用光ファイバの後端部(6a)を別の光ファイバ(13)の先端部(13a)に突き合わせ接続させる接続機構(62)とを有するコネクタ本体(10)と、
前記別の光ファイバを、前記接続用光ファイバに向けて付勢した状態で前記コネクタ本体に引き留める引留機構(50)と、を備え、
前記接続機構は、第1キャピラリ(8)と、第2キャピラリ(69)とを備え、
前記第1キャピラリ(8)は、前記接続用光ファイバと前記別の光ファイバとを突き合わせ接続可能に調心する光ファイバ調心孔(8a)を有し、
前記第2キャピラリ(69)は、前記第1キャピラリの後端側に設けられたキャピラリ本体(68)と、前記第1キャピラリを収容し前記フェルールの後端が挿入される外筒体(67)とを備え、
前記キャピラリ本体は、前記別の光ファイバを前記光ファイバ調心孔に導いて前記光ファイバの被覆(13b)を収納する案内孔(9a)を有することを特徴とする光コネクタ。 - 接続用光ファイバ(6)が内装されたフェルール(1)と、該フェルールの後端から突出された前記接続用光ファイバの後端部(6a)を別の光ファイバ(13)の先端部(13a)に突き合わせ接続させる接続機構(72)とを有するコネクタ本体(10)と、
前記別の光ファイバを、前記接続用光ファイバに向けて付勢した状態で前記コネクタ本体に引き留める引留機構(50)と、を備え、
前記接続機構は、前記フェルールの後端が挿入される外筒体(77)と、この外筒体に挿入される第1キャピラリ(8)と、第2キャピラリ(79)とを備え、
前記第1キャピラリは、前記接続用光ファイバと前記別の光ファイバとを突き合わせ接続可能に調心する光ファイバ調心孔(8a)を有し、
前記第2キャピラリは、前記第1キャピラリの後端側に設けられたキャピラリ本体(78)と、前記第1キャピラリが挿入される接続筒部(80)とを備え、
前記キャピラリ本体は、前記別の光ファイバを前記光ファイバ調心孔に導いて前記光ファイバの被覆(13b)を収納する案内孔(9a)を有することを特徴とする光コネクタ。 - 前記接続用光ファイバの後端部の端面(6b)は、湾曲した凸面状、または端部に縮径部を有する形状に形成され、前記別の光ファイバの先端部にPC接続可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ。
- 前記第2キャピラリには、前方に向けて徐々に径が小さくされて前記別の光ファイバを前記案内孔に導く導入孔(9b)が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光コネクタ。
- 前記引留機構は、前記別の光ファイバを保持する引留部品(30)と、前記コネクタ本体に取り付けられ、前記引留部品を引き留め可能な引留手段(40)とを備えていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の光コネクタ。
- 接続用光ファイバ(6)が内装されたフェルール(1)と、該フェルールの後端から突出された前記接続用光ファイバの後端部(6a)を別の光ファイバ(13)の先端部(13a)に突き合わせ接続させる接続機構(2)とを有する光コネクタに用いられる接続機構付きフェルールであって、
前記接続機構は、第1キャピラリ(8)と、第2キャピラリ(69)とを備え、
前記第1キャピラリ(8)は、前記接続用光ファイバと前記別の光ファイバとを突き合わせ接続可能に調心する光ファイバ調心孔(8a)を有し、
前記第2キャピラリ(69)は、前記第1キャピラリの後端側に設けられたキャピラリ本体(68)と、前記第1キャピラリを収容し前記フェルールの後端が挿入される外筒体(67)とを備え、
前記キャピラリ本体は、前記別の光ファイバを前記光ファイバ調心孔に導いて前記光ファイバの被覆(13b)を収納する案内孔(9a)を有することを特徴とする接続機構付きフェルール(61A)。 - 接続用光ファイバ(6)が内装されたフェルール(1)と、該フェルールの後端から突出された前記接続用光ファイバの後端部(6a)を別の光ファイバ(13)の先端部(13a)に突き合わせ接続させる接続機構(2)とを有する光コネクタに用いられる接続機構付きフェルールであって、
前記接続機構は、前記フェルールの後端が挿入される外筒体(77)と、この外筒体に挿入される第1キャピラリ(8)と、第2キャピラリ(79)とを備え、
前記第1キャピラリは、前記接続用光ファイバと前記別の光ファイバとを突き合わせ接続可能に調心する光ファイバ調心孔(8a)を有し、
前記第2キャピラリは、前記第1キャピラリの後端側に設けられたキャピラリ本体(78)と、前記第1キャピラリが挿入される接続筒部(80)とを備え、
前記キャピラリ本体は、前記別の光ファイバを前記光ファイバ調心孔に導いて前記光ファイバの被覆(13b)を収納する案内孔(9a)を有することを特徴とする接続機構付きフェルール(71A)。 - 前記接続用光ファイバの後端部の端面(6b)は、湾曲した凸面状、または端部に縮径部を有する形状に形成され、前記別の光ファイバの先端部にPC接続可能であることを特徴とする請求項6又は7に記載の接続機構付きフェルール。
- 前記第2キャピラリには、前方に向けて徐々に径が小さくされて前記別の光ファイバを前記案内孔に導く導入孔(9b)が形成されていることを特徴とする請求項6〜8のうちいずれか1項に記載の光接続機構付きフェルール。
- 請求項6〜9のうちいずれか1項に記載の接続機構付きフェルールを備えていること
を特徴とする光コネクタ(60)。
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