JP4828256B2 - 縦軸型風力発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定方向に延びる回転軸の周囲に配置された複数のブレードを風力で回転させて発電する縦軸型風力発電装置に関する。
風力を利用して発電する風力発電装置が知られている。風力発電装置としては、縦軸型風力発電装置と横軸型(プロペラ式)風力発電装置の2種類のタイプがある。縦軸型風力発電装置は、垂直方向に延びる回転軸の周囲に複数のブレード(羽根)を配置してこれらブレードと共に回転軸を風力で回転させることにより発電するタイプである。横軸型風力発電装置は、横方向に延びる回転軸を中心にして放射状に配置されたブレード(プロペラ)を風力で回転させることにより発電するタイプである。
縦軸型風力発電装置は風向に依存せずに発電できるという、横軸型風力発電装置には無い利点を有する。一方、縦軸型風力発電装置は、設計上で最良の発電効率になる風速(設計点という)よりも周辺の風速が遅いときは発電機としての効率が低下し、設計点よりも周辺の風速が速いときは、ブレードの回転数が高くなりすぎて発電機等が損傷するおそれがある。
上記のような欠点を解消するために、ブレードの回転領域(回転範囲)の上下に整流板を配置して、さらにこの整流板の外縁部に導風板を取り付けて、ブレードに当たる風を強める(実効風速を速くする)技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−147054号公報
しかし、上記の技術では、縦軸型風力発電装置の周辺の風速が設計点よりも遅いときは実効風速を速めて発電効率を向上できるが、この逆に、周辺の風速が設計点よりも速いときは、実効風速が速くなり過ぎて発電機等が損傷する危険性があり、これを防止するためにブレードの回転を機械的に止めるカットアウト風速が、導風板を付けないときよりも低くなってしまう。このため、結果的に発電に使わずに捨ててしまう風のエネルギーが増えて年間発電量が下がることになる。
本発明は、上記事情に鑑み、風の強弱(風速の速い遅い)に関係無く、安全に且つ効率良く発電できる縦軸型風力発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の縦軸型風力発電装置は、所定方向に延びる回転軸の周囲に配置された複数のブレードを風力で回転させて発電する縦軸型風力発電装置において、
(1)前記ブレードを回転させる風力が一定範囲内の値になるように該風力を制御する制風部材を備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(2)前記制風部材は、前記ブレードの周辺で吹いている風の速度が所定値よりも強いときは、前記ブレードを回転させる風力を弱めるように動き、この逆に、前記ブレードの周辺で吹いている風の速度が所定値よりも弱いときは、前記ブレードを回転させる風力を強めるように動くものであってもよい。
また、
(3)前記制風部材は、前記ブレードの周辺で吹いている風の風速及び風向に基づいて動くものであってもよい。
さらに、
(4)前記制風部材は、発電量に基づいて動くものであってもよい。
さらにまた、
(5)前記制風部材は、前記ブレードの周辺で吹いている風の風速、風向、及び発電量に基づいて動かされるものであってもよい。
さらにまた、
(6)前記制風部材は、前記回転軸を回転自在に支持する支持部材に取り付けられたものであってもよい。
なお、ここでいう一定範囲内の値とは、一定値も含むものである。
縦軸型風力発電装置の発電効率が最良になるときの風力は設計点(値)と呼ばれているが、本発明の縦軸型風力発電装置では設計点よりも周辺の風が強い(風速が速い)ときは、ブレードを回転させる風力(ブレードに当たる風の力)を制風部材によって弱めて(風速を遅くして)設計点にする(又は、設計点に近付ける)ことができ、この逆に、設計点よりも周辺の風が弱い(風速が遅い)ときは、ブレードを回転させる風力を制風部材によって強めて(風速を速くして)設計点にする(又は、設計点に近付ける)ことができる。従って、縦軸型風力発電装置を常に最良の発電効率で稼動させることができる。即ち、本発明の縦軸型風力発電装置では風力の強弱(風速の速い遅い)に関係無く、安全に且つ効率良く発電できる。
本発明は、垂直に延びる回転軸の周囲に配置された複数のブレードをこの回転軸と共に風力で回転させて発電する縦軸型風力発電装置に実現された。
図1と図2を参照して、本発明の縦軸型風力発電装置の一例を説明する。
図1は、制風部材を取り付ける前の縦軸型風力発電装置を斜め下方から示す斜視図である。図2(a)は制風部材を取り付けた縦軸型風力発電装置の概略を示す平面図であり、(b)は、制風部材を取り付けた縦軸型風力発電装置の概略を示す側面図である。
縦軸型風力発電装置10は、正方形の基台12と、この基台12の四隅から立ち上がった4本の縦支持柱(架構)14を備えている。4本の縦支持柱14のうち斜めに向き合う2本の縦支持柱14、14の上端部は横支持柱16で接続されている。2本の横支持柱16,16は互いに直交している。基台12の中央部には減速装置18が配置されており、この減速装置18には、垂直に延びる回転軸20の下端部が回転自在に接続されている。回転軸20が回転することにより減速装置18の各種ギアも回転する。減速装置18の下方(基台12の裏側)には発電機19が設置されている。4本の縦支持柱14と2本の横支持柱16,16によって、本発明にいう支持部材が構成されている。
回転軸20の上端部は、2本の横支持柱16,16の交点に回転自在に固定されている。回転軸20の長手方向上端部よりもやや下の部分、長手方向中央部、及び長手方向下端部よりもやや上の部分にはそれぞれ、回転軸20に直交して放射状に延びるアーム22の一端部が固定されている。同一方向に延びる3本のアーム22の他端部には、回転軸20に平行に延びるブレード24が固定されている。ブレード24は翼断面をもつ板状のものであり、3本が設置されている。この3本のブレード24に風が当たってブレード24と共にアーム22及び回転軸20が回転し、この回転力によって減速装置18の各種ギアが回転して発電機19が発電する。なお、3本のブレード24は回転範囲(回転領域)24A内で回転する。
上記した4本の縦支持柱14には、複数枚の板状の制風部材30,32が取り付けられている。これらの制風部材30,32は、3本のブレード24を回転させる風力が一定範囲内の値になるようにこの風力を制御する。即ち、制風部材30,32は、導風(周辺の風をブレード24の回転領域24Aに向けて導く)機能と、遮風(周辺の風をブレード24の回転領域24Aに向かわせないようにする)機能とをもつ。いずれの機能を奏するかは、縦軸型風力発電装置10の周辺の風速、風向、又は発電量によって(基づいて)決められる。これら3つの因子(風速、風向、発電量)を適宜に組み合わせたものに基づいて制風部材30,32を制御してもよい。なお、ここでいう一定範囲内の値とは、上記の発電機19の発電効率が最も良好になる値であり、多少の幅があることもある。
先ず、制風部材30について説明する。
制風部材30は、開口幅を増減して、回転領域24Aに導入される風量を調整するものであり、4本の縦支持柱14それぞれに一つ(一枚)ずつ取り付けられている。縦軸型風力発電装置10には全部で4つの制風部材30が備えられている。各制風部材30は各縦支持柱14の長手方向に延びており、その長さは、ブレード24とほぼ同じ長さ(約4m)である。また、各制風部材30の幅(横支持柱16の長手方向の長さ)は約1mである。
各制風部材30は、図2(a)に示すように、縦支持柱14から外側に飛び出るように縦支持柱14に取り付けられている。各制風部材30は、各縦支持柱14を中心にして各縦支持柱14の外側で中心角270度ほどの領域内(範囲内)を矢印A方向に回動自在(約270度の範囲内で回転自在)に取り付けられている。このように4つの制風部材30が回動することにより、図2(a)に示す開口幅が広がったり狭まったりするので、4本の縦支持柱14で囲まれた領域に導入される風が調整されることとなり、3本のブレード24に当たる風の力は制御される。
4つの制風部材30が回動する角度は、3本のブレード24の周辺で吹いている風(縦軸型風力発電装置10の周辺で吹いている風であり、3本のブレード24に当たる前の風)の風速及び風向に基づいて決定される。即ち、4つの制風部材30は、3本のブレード24の周辺で吹いている風の風速及び風向に基づいて動くものである。この周辺で吹いている風の風速及び風向は、周知の風速計26及び風向計28で検出できる。また、4つの制風部材30が、3本のブレード24の回転数に基づいて動くように構成してもよい。この回転数は、回転軸20の回転数を周知の回転数検出器で検出することにより検出できる。さらに、4つの制風部材30が、発電機19の発電量に基づいて動くように構成してもよい。この発電量は周知の計器で求められる。
次に、制風部材32について説明する。
隣り合う2本の縦支持柱14,14の上端部及び下端部はそれぞれ棒状部材15、15で接続されている。この棒状部材15には制風部材32が取り付けられており、縦軸型風力発電装置10には全部で8つの制風部材32が備えられている。制風部材32は、開口高さを増減して、回転領域24Aに導入される風量を調整するものである。各制風部材30は各棒状部材15の長手方向(縦支持柱14に直交する方向)に延びており、その長さは約4mであり、その幅は約2mである。
各制風部材32は、図2(b)に示すように、棒状部材15から外側に飛び出るように棒状部材15に取り付けられている。各制風部材32は、各棒状部材15を中心にして各棒状部材15の外側で中心角120度ほどの領域内(範囲内)を矢印B方向に回動自在(約120度の範囲内で回転自在)に取り付けられている。このように8つの制風部材32が回動することにより、図2(b)に示す開口高さが広がったり狭まったりするので、4本の縦支持柱14で囲まれた領域に導入される風が調整されることとなり、3本のブレード24に当たる風の力は制御される。
8つの制風部材32が回動する角度は、3本のブレード24の周辺で吹いている風(縦軸型風力発電装置10の周辺で吹いている風であり、3本のブレード24に当たる前の風)の風速及び風向に基づいて決定される。即ち、8つの制風部材32は、3本のブレード24の周辺で吹いている風の風速及び風向に基づいて動くものである。この周辺で吹いている風の風速及び風向は、周知の風速計26及び風向計28で検出できる。また、8つの制風部材32が、3本のブレード24の回転数に基づいて動くように構成してもよい。この回転数は、回転軸20の回転数を周知の回転数検出器で検出することにより検出できる。さらに、8つの制風部材32が、発電機19の発電量に基づいて動くように構成してもよい。この発電量は周知の計器で求められる。また、制風部材30と制風部材32は互いに干渉しないように(衝突しないように)制御されている。
図3を参照して、制風部材を回動させる機構について説明する。
図3は、制風部材を回動させるアクチェータなどを拡大して示す模式図である。ここでは、2本の縦支持柱14の上端部をつなぐ棒状部材(梁)15に回動自在にヒンジ15aなどで固定された制風部材32について説明するが、2本の縦支持柱14の下端部をつなぐ棒状部材15に回動自在にヒンジ15aなどで固定された制風部材32、及び縦支持柱14に回動自在に固定された制風部材30も同様の機構で回動するように構成されている。
2本の縦支持柱14のうち棒状部材15よりも上の部分にはアクチェータ34が取り付けられている。アクチェータ34のピストン34aの先端部は、制風部材32の上面のうち棒状部材15に近い側に形成された取手32aに回動自在に固定されている。また、アクチェータ34は、後述する制風部材制御装置40(図4参照)によって制御される。
ピストン34aを引っ込めることにより制風部材32は棒状部材15を中心にして回動し、図3の実線で示す全開位置に移動する。この全開位置の状態からピストン34aを押し出すことにより制風部材32が閉まり始める。ピストン34aを最大に押し出すことにより、制風部材32は全閉位置に移動する。制風部材32が全開位置や全閉位置に位置するときの風の流れについては後述する。
図4と図5を参照して、制風部材30、32を動かすための制御について説明する。
図4は、制風部材を動かすための制御を示すブロック図である。図5は、制風部材30、32を動かすための制御の手順を示すフロー図である。
縦軸型風力発電装置10には、図4に示すように、制風部材30、32の位置を制御する制風部材制御装置40が備えられている。制風部材制御装置40には、風速計26から、現時点における風速(風速を表す風速信号)が逐次に入力されると同時に、風向計28から、現時点における風向(風向を表す風向信号)も逐次に入力される。また、これらと同時に発電機19から、現時点における発電量(発電量を表す発電量信号)も逐次に入力される。
図5のフローは、縦軸型風力発電装置10に電源が投入されることにより起動する。
風速計26で計測された風速と風向計28で計測された風向が制風部材制御装置40に送信され(S501)、制風部材制御装置40では微風が強風かが判定される(S502)。ここでいう微風及び強風とは、縦軸型風力発電装置10の規模(回転領域24Aの大きさ)や発電機19の発電能力によって変わる。例えば、風速20m/sを設計点とした発電機19では風速10m/sは微風となるが、風速5m/sを設計点とした発電機19では風速10m/sは強風となる。従って、回転領域24Aの大きさと発電機19によって強風及び微風の基準値を予め決めておき、制風部材制御装置40に記憶させておく。
制風部材制御装置40では、入力された風速及び風向に基づいてアクチェータ34を制御し、ブレード14を回転させる風力が一定範囲内の値(又は、一定値)になるように制風部材30、32を動かす。図4では、アクチェータ34−1から34−12まで示されているが、これらは4つの制風部材30と8つの制風部材をそれぞれ独立して動かす。ブレード14の周辺で吹いている風の速度が所定値よりも強いとき(強風のとき)は、ブレード14を回転させる風力を弱める(遮風機能を発揮させる)ように制風部材30、32は動き、この逆に、ブレード14の周辺で吹いている風の速度が所定値よりも弱いとき(微風のとき)は、ブレード14を回転させる風力を強める(導風機能を発揮させる)ように制風部材30、32は動く。
S502で微風と判定されたときは、ブレード14を回転させる風力が強まる位置(即ち、ブレード14に風を導く導風位置)に制風部材30、32を動かす。これにより、発電機19での発電量は増えるが、この発電量が増え過ぎても発電機19の故障等の原因となる。このため、制風部材30、32を導風位置に向けて動かすと共に(動かしながら)発電量が適量か否かを判定する(S504)。ここでいう適量は、発電機19の発電能力によって変わる。従って、発電機19の発電能力によって適量を予め決めておき、制風部材制御装置40に記憶させておく。
S504で発電量が適量と判定されたときは、風速や風向は変わる可能性があるのでS501に戻って、現時点における風速と風向を計測してS502に進む。S504で発電量が多い(過大)と判定されたときは、ブレード14を回転させる風力が強いので、制風部材30、32を遮風位置に向けて僅かに動かして再び発電量が適量か否かを再び判定する(S504)。一方、S504で発電量が少ない(過小)と判定されたときは、ブレード14を回転させる風力が弱いので、制風部材30、32を導風位置に向けて僅かに動かして再び発電量が適量か否かを再び判定する(S504)。このようにS504で発電量が適量か否かを判定し、この判定結果に基づいて制風部材30、32を導風位置又は遮風位置に向けて動かす手順を、発電量が適量になるまで繰り返す。発電量が適量になった後は、上記のようにS501に戻る。なお、制風部材30、32の導風位置と遮風位置の具体例については図6から図10までを参照して後述する。
S502で強風と判定されたときは、ブレード14を回転させる風力が弱まる位置(即ち、ブレード14に導かれる風の一部を遮断する遮風位置)に制風部材30、32を動かす(S507)。このとき、制風部材30は制風部材32と干渉しないように中心位置±45度以上には作動しないように制御する。これにより、発電機19での発電量は減少するが、この発電量が減少し過ぎたときは発電効率が低下する。このため、制風部材30、32を遮風位置に向けて動かすと共に(動かしながら)発電量が適量か否かを判定する(S508)。ここでいう適量は、S503での適量と同義である。
S507で発電量が適量と判定されたときは、風速や風向は変わる可能性があるのでS501に戻って、現時点における風速と風向を計測してS502に進む。S508で発電量が多い(過大)と判定されたときは、ブレード14を回転させる風力がまだ強いので、制風部材30、32を遮風位置に向けて僅かに動かして再び発電量が適量か否かを再び判定する(S508)。一方、S508で発電量が少ない(過小)と判定されたときは、ブレード14を回転させる風力が弱くなりすぎたので、制風部材30、32を導風位置に向けて僅かに動かして再び発電量が適量か否かを再び判定する(S508)。このようにS508で発電量が適量か否かを判定し、この判定結果に基づいて制風部材30、32を導風位置又は遮風位置に向けて動かす手順を、発電量が適量になるまで繰り返す。発電量が適量になった後は、上記のようにS501に戻る。
以上のように縦軸型風力発電装置10の周辺の風速及び風向に基づいて制風部材30、32を動かし、続いて、発電機19での発電量に基づいて制風部材30、32を動かし、この発電量が適量になったときは、縦軸型風力発電装置10の周辺の風速及び風向に基づいて制風部材30、32を再び動かす動作を繰り返す。これにより、風の強弱(風速の速い遅い)に関係無く、安全に且つ効率良く発電できる縦軸型風力発電装置が得られることとなる。
図6から図8までを参照して、微風のときの制風部材30、32の位置について説明する。
図6は、微風時における制風部材の位置の一例を示す平面図である。図7は、微風時における制風部材の位置の一例を示す側面図である。図8は、風向が図7とは異なる微風時における制風部材の位置の一例を示す平面図である。これらの図では、図2に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
縦軸型風力発電装置10の周辺に矢印X方向(隣り合う2本の縦支持柱14,14を結ぶ直線に直交する方向)から吹く風が微風のときは、図6に示すように、4つの制風部材30を風上に向けて開く。これにより開口幅が増大して(広くなって)、開口幅の範囲内の風W1のみならず、この範囲外の風W2も、ブレード24の回転領域24Aに導かれ、4つの制風部材30が導風機能を発揮する。この結果、ブレード24を回転させる風力が増加するので、縦軸型風力発電装置10の周辺では微風であってもブレード24に当たる風量が増えるのでブレード24の回転数は増加し、発電量も増加する。
上記の例では、4つの制風部材30の導風位置を説明したが、上下に設置された一対の制風部材32の4組の位置を説明する。矢印X方向から吹く風が微風のときは、図7に示すように、風の導入口となる上下一対の制風部材32Dを風上に向けて開くと共に、風の排出口となる上下一対の制風部材32Hを互いにほぼ平行にする(風向に平行にする)。これにより開口高さが増大して、開口高さの範囲内の風W1を、ブレード24の回転領域24Aに導入することができると共に、導入された風を一対の制風部材32Hによって円滑に排出することができる。従って、制風部材32D、32Hが導風機能を発揮する。この結果、ブレード24を回転させる風力が増加するので、縦軸型風力発電装置10の周辺では微風であってもブレード24に当たる風量が増えるのでブレード24の回転数は増加し、発電量も増加する。なお、図7の紙面に示されていない制風部材32は、発電量に基づいて適宜の位置に動かす。
ここで、風向が図6の矢印X方向から図8の矢印Y方向に変わった場合を説明する。
風向がいずれの向きであっても微風のときは、開口幅を増大させるように制風部材30,32を動かして導風機能を発揮させる。風向が矢印Y方向になった場合は、4つの制風部材のうち矢印Y方向に直交する方向の両端に位置する一対の制風部材30Y、30Yを風上に向けて広げると共に、最も風上に位置する制風部材30Xを風向に平行にし、さらに、最も風下に位置する制風部材30Zも風向に平行にする。これにより、風向に対して開口幅が最大となり、広い開口から円滑に大量の風が導入されると共に、導入された風も円滑に排出される。この結果、風向が矢印X方向から矢印Y方向に変わってもブレード24を回転させる風力が増加するので、縦軸型風力発電装置10の周辺では微風であってもブレード24に当たる風量が増えるのでブレード24の回転数は増加し、発電量も増加する。なお、図8の紙面に示されていない制風部材32は、ブレード24を回転させる風力が増加するように動かす。
図9と図10を参照して、強風のときの制風部材30、32の位置について説明する。
図9は、強風時における制風部材の位置の一例を示す平面図である。図10は、強風時における制風部材の位置の一例を示す側面図である。これらの図では、図6と図7に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
縦軸型風力発電装置10の周辺に矢印X方向(隣り合う2本の縦支持柱14,14を結ぶ直線に直交する方向)から吹く風が強風のときは、図9に示すように、開口幅を狭くするように、風上側の1つの制風部材30Aを風向に直交させる(閉じる)、風上側の他の1つの制風部材30Bを風向に平行にする。また、風下側の1つの制風部材30Cを風向に直交させる、風上側の他の1つの制風部材30Dを風向に平行にする。これにより開口幅が減少して(狭くなって)、ブレード24の回転領域24Aに導入される風量が減少し、4つの制風部材30が遮風機能を発揮する。この結果、ブレード24を回転させる風力が減少するので、縦軸型風力発電装置10の周辺では強風であってもブレード24に当たる風量が減るのでブレード24の回転数は減少し、発電量も減少して適量(図5参照)となる。また、強風が非常に強いときは、制風部材30Bも風向に直交させ(閉じ)て開口幅をさらに狭くする。
上記の例では、4つの制風部材30の導風位置を説明したが、上下に設置された一対の制風部材32の4組の位置を説明する。矢印X方向から吹く風が強風のときは、図10に示すように、風の導入口となる上下一対の制風部材32Dを閉じると共に、風の排出口となる上下一対の制風部材32Hも閉じる(風向に直交させる)。これにより開口高さが減少して、ブレード24の回転領域24Aに導入される風量が減少し、制風部材32D、32Hが遮風機能を発揮する。この結果、ブレード24を回転させる風力が減少するので、縦軸型風力発電装置10の周辺では強風であってもブレード24に当たる風量が減るのでブレード24の回転数は減少し、発電量も減少して適量(図5参照)となる。なお、図10の紙面に示されていない制風部材30は風力に応じて動かすが、発電量に基づいて適宜の位置に動かしてもよい。ただし、制風部材30と制風部材32が干渉しない位置となるように制御装置が監視、制御する。
制風部材を取り付ける前の縦軸型風力発電装置を斜め下方から示す斜視図である。 (a)は制風部材を取り付けた縦軸型風力発電装置の概略を示す平面図であり、(b)は、制風部材を取り付けた縦軸型風力発電装置の概略を示す側面図である。 制風部材を回動させるアクチェータなどを拡大して示す模式図である。 制風部材を動かすための制御を示すブロック図である。 制風部材30、32を動かすための制御の手順を示すフロー図である。 微風時における制風部材の位置の一例を示す平面図である。 微風時における制風部材の位置の一例を示す側面図である。 風向が図7とは異なる微風時における制風部材の位置の一例を示す平面図である。 強風時における制風部材の位置の一例を示す平面図である。 強風時における制風部材の位置の一例を示す側面図である。
符号の説明
10 縦軸型風力発電装置
14 縦支持柱
16 横支持柱
24 ブレード
26 風速計
28 風向計
30,32 制風部材
40 制風部材制御装置

Claims (6)

  1. 所定方向に延びる回転軸の周囲に配置された複数のブレードを風力で回転させて発電する縦軸型風力発電装置において、
    前記複数のブレードの周囲において前記回転軸に平行かつ等間隔に配置された4本の縦支持柱と、
    前記4本の縦支持柱の各々に対して、その長手方向に沿って外方に突出し、当該縦支持柱を支点として中心角270度の範囲で回転自在に支持された4枚の板状の制風部材と、
    前記ブレードの周辺で吹いている風の風速及び風向に基づいて前記制風部材の回動する角度を決定することにより、風に対する前記制風部材の開口幅を制御する制風部材制御装置と、
    を備えたことを特徴とする縦軸型風力発電装置。
  2. 前記複数のブレードの周囲において、前記4本の縦支持柱の上端部及び下端部において、隣り合う2本の縦支持柱間に接続された計8本の棒状部材と、
    前記8本の棒状部材の各々に対して、その長手方向に沿って外方に突出し、当該棒状部材を支点として回転自在に支持された計8枚の板状の第2の制風部材とをさらに備え、
    前記制風部材制御装置は、前記ブレードの周辺で吹いている風の風速及び風向に基づいて前記第2の制風部材の回動する角度を決定することにより、風に対する前記第2の制風部材の開口高さを制御することを特徴とする請求項1に記載の縦軸型風力発電装置。
  3. 前記第2の制風部材の回動の範囲はほぼ120度であることを特徴とする請求項2に記載の縦軸型風力発電装置。
  4. 前記制風部材制御装置は、
    前記ブレードの周辺で吹いている風の速度が所定値よりも強いときは、前記ブレードを回転させる風力を弱めるように動き、この逆に、前記ブレードの周辺で吹いている風の速度が所定値よりも弱いときは、前記ブレードを回転させる風力を強めるように、前記制風部材を制御することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の縦軸型風力発電装置。
  5. 前記制風部材制御装置は、発電量に基づいて前記制風部材を制御することを特徴とする請求項1、2、又はに記載の縦軸型風力発電装置。
  6. 前記制風部材制御装置は、前記ブレードを回転させる風力が一定範囲内の値になるように、前記制風部材を制御することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の縦軸型風力発電装置。
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