JP4828242B2 - 電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水製造方法 - Google Patents

電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体製造分野、医薬製造分野、原子力や火力などの発電分野、食品工業などの各種の産業又は研究所施設において使用される、イオン交換膜の膜焼けが起こらない、水質変動に柔軟に対応できる電気式脱イオン水製造装置に関するものである。
従前の電気式脱イオン水製造装置は、陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室の間に複数の脱塩室と濃縮室を交互に配したものであり、陰極と陽極の間の電気抵抗が大きく、両極間の印加電圧が高くなるという問題がある。また、被処理水中のカルシウムイオンと炭酸成分に起因する炭酸カルシウムスケールが濃縮室のイオン交換膜に発生するという問題があった。
これを解決するものとして、特開2003−136063号公報には、陰極と陽極との間にカチオン交換膜とアニオン交換膜とが1枚ずつ配置され、該陰極とカチオン交換膜との間に濃縮室兼陰極室が設けられ、該陽極とアニオン交換膜との間に濃縮室兼陽極室が設けられ、該カチオン交換膜とアニオン交換膜との間に脱塩室が設けられ、該濃縮室兼陽極室及び濃縮室兼陰極室にそれぞれカチオン交換体などの導電体が充填され、該脱塩室内にイオン交換体が充填されてなる電気式脱イオン装置が開示されている。この電気式脱イオン水装置によれば、生産水量が少ない場合に好適であり、電極間の印加電圧が低く、また、スケールが発生し難いものである。
しかしながら、このような電気式脱イオン水装置のうち、例えば、陽極室及び陰極室にそれぞれカチオン交換体を充填したものは、印加電流を上げ、イオン排除効率を高めると、アニオンが透過するアニオン交換膜が黒く焦げる、いわゆる膜焼けを起こし、アニオンを透過する機能が損なわれるため、電流密度を高めることができないという問題がある。
また、特開2003−136063号公報記載の電気式脱イオン水装置は、被処理水中のカチオン及びアニオンを共に除去することができるものの、被処理水の水質が変動するような場合、すなわち例えばカチオンが多く含まれる被処理水を脱イオン処理することになった場合、カチオンの除去効率が低下するという問題がある。
従って、本発明の目的は、印加電流を上げても、イオン交換膜の膜焼けが発生せず、イオン交換膜の膜焼けが起こらないか、あるいは更に水質変動に柔軟に対応できる電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水製造方法を提供することにある。
かかる実情において、本発明者らは鋭意検討を行った結果、(1)陰極側のカチオン交換膜の陰極に対向する膜面又は陽極側のアニオン交換膜の陽極に対向する膜面においては、電位勾配が急であるため、発熱し易いこと、(2)当該電極室内に、該イオン交換膜と同じ極性のイオン種のイオン交換体、すなわち、カチオン交換膜の場合はカチオン交換体、アニオン交換膜の場合はアニオン交換体を充填すれば、当該膜面に電位の勾配が起こらず、発熱し難いこと、(3)脱カチオン水製造装置と脱アニオン水製造装置を直列に配置し、両装置の前段、後段の位置関係を切り替える切替弁とバイパス配管を適宜配設すれば、水質変動に柔軟に対応できると共に、イオン除去効率が向上することなどを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、陽極室と陰極室の間に、2枚のカチオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するカチオン交換体が充填された脱カチオン室を配設し、陰極と該カチオン交換膜で区画される陰極室には、カチオン交換体が充填される脱カチオン水製造装置と、陽極室と陰極室の間に、2枚のアニオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するアニオン交換体が充填された脱アニオン室を配設し、陽極と該アニオン交換膜で区画される陽極室には、アニオン交換体が充填される脱アニオン水製造装置を、一方の装置の処理水が他方の装置の被処理水となるように接続したことを特徴とする電気式脱イオン水製造装置を提供するものである。
また、本発明は、陽極室と陰極室の間に、2枚のカチオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するカチオン交換体が充填された脱カチオン室を配設し、陰極と該カチオン交換膜で区画される陰極室には、カチオン交換体が充填される脱カチオン水製造装置を前段に、陽極室と陰極室の間に、2枚のアニオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するアニオン交換体が充填された脱アニオン室を配設し、陽極と該アニオン交換膜で区画される陽極室には、アニオン交換体が充填される脱アニオン水製造装置を後段にそれぞれ配置し、陽極及び陰極間に電圧を印加させ、陽極室及び陰極室に電極水を流入させながら、脱カチオン室に被処理水を流入させて、被処理水中の不純物カチオンを除去して脱カチオン水を得、次いで、脱アニオン室に該脱カチオン水を流入させて、脱カチオン水中の不純物アニオンを除去して脱イオン水を得ることを特徴とする脱イオン水製造方法を提供するものである。
また、本発明は、陽極室と陰極室の間に、2枚のアニオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するアニオン交換体が充填された脱アニオン室を配設し、陽極と該アニオン交換膜で区画される陽極室には、アニオン交換体が充填される脱アニオン水製造装置を前段に、陽極室と陰極室の間に、2枚のカチオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するカチオン交換体が充填された脱カチオン室を配設し、陰極と該カチオン交換膜で区画される陰極室には、カチオン交換体が充填される脱カチオン水製造装置を後段にそれぞれ配置し、陽極及び陰極間に電圧を印加させ、陽極室及び陰極室に電極水を流入させながら、脱アニオン室に被処理水を流入させて、被処理水中の不純物アニオンを除去して脱アニオン水を得、次いで、脱カチオン室に該脱アニオン水を流入させて、脱アニオン水中の不純物カチオンを除去して脱イオン水を得ることを特徴とする脱イオン水製造方法を提供するものである。
本発明によれば、脱カチオン水製造装置における陰極側のカチオン交換膜の陰極に対向する膜面、又は脱アニオン水製造装置における陽極側のアニオン交換膜の陽極に対向する膜面において、該膜面と接する部材が、同じイオン種のイオン交換体であるため、電位勾配が緩和され、膜焼けは起こらない。このため、電流密度を上げることができ、イオン除去効率が向上する。従来の電気式脱イオン水製造装置の電流密度はせいぜい0.1A/dmであったものが、本発明の場合、1.0A/dmまで上げることができる。また、脱カチオン水製造装置と脱アニオン水製造装置を直列に配置し、両装置の前段、後段の位置関係を切り替える切替弁とバイパス配管を適宜配設すれば、水質変動に柔軟に対応できると共に、イオン除去効率が向上する。また、本発明の脱カチオン水製造装置又は脱アニオン水製造装置は、縦横高さがそれぞれ10mm以下のような超小型化が可能であり、数mlから数十ml/hのような処理流量が少ない用途に好適である。
本発明の電気式脱イオン水製造装置は、電気式脱カチオン水製造装置(以下、単に脱カチオン水製造装置とも言う。)と電気式脱アニオン水製造装置(以下、単に脱アニオン水製造装置とも言う。)を、一方の装置の処理水が他方の装置の被処理水となるように直列に接続したものである。すなわち、本発明の電気式脱イオン水製造装置は、脱カチオン水製造装置を前段に、脱アニオン水製造装置を後段とした装置(第1の装置)、脱アニオン水製造装置を前段に、脱カチオン水製造装置を後段とした装置(第2の装置)及び脱カチオン水製造装置と脱アニオン水製造装置を直列に配置し、両装置の前段、後段の位置関係を切り替える切替弁とバイパス配管を配設した装置(第3の装置)が挙げられる。
脱カチオン水製造装置において、脱カチオン室に充填されるカチオン交換体としては、特に制限されず、モノリス状有機多孔質カチオン交換体(以下、単に「カチオンモノリス」とも言う。)、カチオン交換樹脂、カチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体等が挙げられる。カチオンモノリスとしては、特に制限されず、特開2003−334560号公報記載のものが挙げられ、互いにつながっているマクロポアとマクロポアの壁内に平均径が1〜1000μmのメソポアを有する連続気泡構造を有し、全細孔容積が1ml/g〜50ml/gであり、カチオン交換基が均一に分布され、カチオン交換容量が0.5mg当量/g乾燥多孔質体以上である3次元網目構造のものが使用できる。カチオン交換樹脂としては、特に制限されず、水処理に使用される公知の粒状カチオン交換樹脂が挙げられる。
カチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体としては、特に制限されないが、排出イオンが泳動する方向にカチオンモノリス相とカチオン交換樹脂相が積層された層状体が挙げられる。カチオンモノリスとカチオン交換樹脂の層状体は、カチオンモノリスがスポンジ状の一体構造物であるため、カチオン交換樹脂と混ざることがなく、脱カチオン室内においてイオン交換膜等の区画手段を用いなくとも相状に充填できる。層状体におけるカチオンモノリス相とカチオン交換樹脂相の体積割合としては、特に制限されず、被処理水の処理目的などにより適宜決定される。また、層状体の積層構造としては、特に制限されず、一側のカチオン交換膜から他側のカチオン交換膜に向けて順に、カチオンモノリス相とカチオン交換樹脂相、カチオン交換樹脂相とカチオンモノリス相の2層構造;カチオンモノリス相とカチオン交換樹脂相とカチオンモノリス相、カチオン交換樹脂相とカチオンモノリス相とカチオン交換樹脂相の3層構造が挙げられる。
カチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体のイオン形としては、特に制限されないが、塩形と再生形の混合体が、カチオン交換反応に伴う膨潤、収縮を緩和できる点で好ましい。なお、脱カチオン室においては、カチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体による当該膨潤、収縮緩和効果にモノリスの物理的な伸縮効果が加わって、脱カチオン室内の密着性が確保できる。
本発明の脱カチオン水製造装置において、陰極とカチオン交換膜で区画される陰極室に充填されるカチオン交換体としては、特に制限されず、カチオンモノリス、カチオン交換樹脂、カチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体等が挙げられる。このうち、カチオンモノリスは、カチオンモノリスとカチオン交換膜との接触面積を増大させ、電位勾配をより緩和することができる点で好ましく、カチオン交換樹脂は耐熱性が高い点で好ましい。カチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体は、カチオン交換膜と当接する側にカチオンモノリスを配設し、電極側にカチオン交換樹脂を配設することが、カチオンモノリスとカチオン交換膜との接触面積を増大させ、且つ発熱箇所に耐熱性のカチオン交換樹脂が配設できる点で好ましい。電極に充填されるカチオン交換樹脂としては、特に制限されず、水処理に使用される公知の粒状カチオン交換樹脂が挙げられる。
脱アニオン水製造装置において、脱アニオン室に充填されるアニオン交換体としては、特に制限されず、モノリス状有機多孔質アニオン交換体(以下、単に「アニオンモノリス」とも言う。)、アニオン交換樹脂、アニオンモノリスとアニオン交換樹脂の混合体等が挙げられる。アニオンモノリス、アニオン交換樹脂及びアニオンモノリスとアニオン交換樹脂の混合体は、前記カチオンモノリス、カチオン交換樹脂及びカチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体と同様のものが挙げられる。すなわち、アニオンモノリス、アニオン交換樹脂及びアニオンモノリスとアニオン交換樹脂の混合体は、カチオンモノリス、カチオン交換樹脂及びカチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体の前述の記載における「カチオン」を「アニオン」に置き換えたものである。
本発明の脱アニオン水製造装置において、陰極とアニオン交換膜で区画される陰極室に充填されるアニオン交換体としては、特に制限されず、アニオンモノリス、アニオン交換樹脂、アニオンモノリスとアニオン交換樹脂の混合体等が挙げられる。アニオンモノリス、アニオン交換樹脂及びアニオンモノリスとアニオン交換樹脂の混合体は、前記カチオンモノリス、カチオン交換樹脂及びカチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体と同様のものが挙げられる。すなわち、アニオンモノリス、アニオン交換樹脂、アニオンモノリスとアニオン交換樹脂の混合体は、カチオンモノリス、カチオン交換樹脂及びカチオンモノリスとカチオン交換樹脂の混合体の前述の記載における「カチオン」を「アニオン」に置き換えたものである。
本発明において、被処理水としては、濁質を含まないものであれば特に限定されず、例えば、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、塩化物イオン、硫酸イオン等の強電解質、炭酸イオン、シリカ等の弱電解質等の不純物イオンの1種又は2種以上を含む全ての水が含まれる。なお、被処理水の「水」は広く解し、通常「液」と呼ばれるものも含む。
次ぎに、本発明の第1の実施の形態における電気式脱イオン水製造装置を図1を参照して説明する。図1は本例の電気式脱イオン水製造装置(第1の装置)の模式図である。なお、図1中、例えばカチオン交換体とカチオン交換膜間のように部材間に隙間があるが、これは構成部材を見易くするためであって、実際には接している(他の図も同様である)。電気式脱イオン水製造装置10aは、前段に電気式脱カチオン水製造装置101を、後段に電気式脱アニオン水製造装置102を配置したものである。前段の電気式脱カチオン水製造装置101は、陽極を備えた陽極室111と陰極を備えた陰極室112の間に、2枚のカチオン交換膜3、3で区画され、陽極室111と陰極室112に隣接するカチオン交換体5が充填された脱カチオン室51を配設し、陽極室111には陽極水流入配管162と陽極水流出配管171が、陰極室112には、陰極水流入配管172と陰極水流出配管18が、脱カチオン室51には、被処理水流入配管11と処理水流出配管121がそれぞれ配設されたものであり、陽極とカチオン交換膜3で区画される陽極室111内にはカチオン交換体6aが充填され、陰極とカチオン交換膜3で区画される陰極室112内にはカチオン交換体6bが充填されたものである。なお、電気式脱カチオン水製造装置101において、陽極室111はカチオン交換体無充填であってもよく、カチオン交換体以外のイオン交換体が充填されていてもよいが、特にカチオン交換体を充填したものが、強度を有しつつ、装置の電気抵抗を低減することができる点で好ましい。
電気式脱アニオン水製造装置102は、陽極室113と陰極室114の間に、2枚のアニオン交換膜4、4で区画され、陽極室113と陰極室114に隣接するアニオン交換体7が充填された脱アニオン室71を配設し、陽極室113には陽極水流入配管151と陽極水流出配管161が、陰極室114には、陰極水流入配管141と陰極水流出配管152が、脱アニオン室71には、被処理水流入配管122と処理水流出配管13がそれぞれ配設されたものであり、陽極とアニオン交換膜4で区画される陽極室112内にはアニオン交換体8aが充填され、陰極とアニオン交換膜4で区画される陰極室114内にはアニオン交換体8bが充填されたものである。なお、電気式脱アニオン水製造装置102において、陰極室114はアニオン交換体無充填であってもよく、アニオン交換体以外のイオン交換体であってもよいが、特にアニオン交換体を充填したものが、強度を有しつつ、装置の電気抵抗を低減することができる点で好ましい。
電気式脱イオン水製造装置10aにおいて、脱カチオン水製造装置101の処理水流出配管121と脱アニオン水製造装置102の被処理水流入配管122が接続されている。また、脱アニオン水製造装置102の処理水流出配管13と陰極水流入配管141が配管14で接続され、陰極室114の陰極水流出配管152と陽極室113の陽極水流入配管151が配管15で接続され、陽極室113の陽極水流出配管161と脱カチオン水製造装置101の陽極室111の陽極水流入配管162が配管16で接続され、陽極室111の陽極水流出配管171と陰極室112の陰極水流入配管172が配管17で接続されている。すなわち、脱カチオン水製造装置101及び脱アニオン水製造装置102のそれぞれの陽極室111、113、陰極室112、114及び陽極室と陰極室を接続する電極水の流路は、処理水の一部が連続して一方向に流れるひとつの流路を形成するようになっている。これにより、別途の電極水を用意する必要がなく、また配管構成を単純化できる。
電気式脱イオン水製造装置10aにおいて、陽極室111及び陰極室112間及び陽極室113及び陰極室114間に電圧を印加させ、被処理水を被処理水流入配管11から脱カチオン室51に流入させ、処理水を処理水流出配管121から流出させる。この処理水を、処理水流出配管121と連続する被処理水流入配管122から脱アニオン室71に流入させ、処理水を処理水流出配管13から得る。一方、処理水の一部を電極水として使用する。この電極水を、脱アニオン水製造装置102の陰極水流入配管141から流入させ、陰極室114、陰極水流出配管152、陽極水流入配管151、陽極室113を通って、陽極水流出配管161から流出させる。次いで、この電極水を、脱カチオン水製造装置101の陽極水流入配管162から流入させ、陽極室111、陽極水流出配管171、陰極水流入配管172、陰極室112を通って、陰極水流出配管18から流出させる。
脱カチオン室51において、被処理水中の不純物カチオンはカチオン交換膜3を透過して陰極室(兼濃縮室)112に移動し、陰極水と共に排出され、被処理水中の不純物アニオンは、脱アニオン室71において、アニオン交換膜4を透過して陽極室(兼濃縮室)113に移動し、陽極水と共に排出される。電気式脱イオン水製造装置10aにおいては、カチオン交換膜3の陰極側の膜面31はカチオン交換体6bと接しているため、膜面31で電位の勾配はほとんど起こらず、カチオン交換膜3が焦げることはない。また、アニオン交換膜4の陽極側の膜面41はアニオン交換体8aと接しているため、膜面41で電位の勾配はほとんど起こらず、アニオン交換膜4が焦げることはない。また、脱カチオン室51から陰極室112に移動してきた金属イオンや硬度成分は、そのまま電極水として排除されるため、陰極室内でスケールは生成しない。
電気式脱イオン水製造装置10aにおいて、電極水の流路としては、図1の形態に限定されず、図2〜図6の形態を採ることができる。図2〜図6において、図1と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について説明する。すなわち、図2において、処理水の一部である電極水を、脱アニオン水製造装置102の陰極水流入配管141から流入させ、陰極室114、陰極水流出配管152、脱カチオン水製造装置101の陽極水流入配管153、陽極室111を通って、陽極水流出配管163から流出させる。次いで、この電極水を、脱アニオン水製造装置102の陽極水流入配管164から流入させ、陽極室113、陽極水流出配管173、脱カチオン水製造装置101の陰極水流入配管172、陰極室112を通って、陰極水流出配管18から流出させる。電気式脱イオン水製造装置10bの電極水の経路であっても、電気式脱イオン水製造装置10aと同様の効果を奏する。
図3において、処理水の一部である電極水を、脱アニオン水製造装置102の陰極水流入配管141から流入させ、陰極室114、陰極水流出配管152、脱カチオン水製造装置101の陽極水流入配管153、陽極室111、陽極水流出配管163、陰極水流入配管165及び陰極室112を通って、陰極水流出配管174から流出させる。次いで、この電極水を、脱アニオン水製造装置102の陽極水流入配管151から流入させ、陽極室113を通って、陽極水流出配管161から流出させる。電気式脱イオン水製造装置10cの電極水の経路であっても、電気式脱イオン水製造装置10aと同様の効果を奏する。また、被処理水の塩化物濃度が高い場合、脱アニオン水製造装置102の陽極室113においては、より酸化雰囲気となり、アニオン交換体8aの酸化劣化が促進されるが、電気式脱イオン水製造装置10cの電極水の経路であれば、陽極室113にカチオン成分を含んだ電極水が流入するため、陽極室内の水は中和され、アニオン交換体8aが酸化劣化を受けることがない。
図4において、処理水の一部である電極水を、脱カチオン水製造装置101の陽極水流入配管162から流入させ、陽極室111、陽極水流出配管171、陰極水流入配管172、陰極室112を通って、陰極水流出配管18から流出させる。次いで、この電極水を、脱アニオン水製造装置102の陰極水流入配管141から流入させ、陰極室114、陰極水流出配管152、陽極水流入配管151、陽極室113を通って、陽極水流出配管161から流出させる。電気式脱イオン水製造装置10dの電極水の経路であっても、電気式脱イオン水製造装置10cと同様の効果を奏する。すなわち、電気式脱イオン水製造装置10dの電極水の経路であれば、陽極室113にカチオン成分を含んだ電極水が流入するため、陽極室内の水は中和され、アニオン交換体8aが酸化劣化を受けることがない。
図5において、処理水の一部である電極水を、脱カチオン水製造装置101の陽極水流入配管162から流入させ、陽極室111、陽極水流出配管171、脱アニオン水製造装置102の陰極水流入配管154、陰極室114を通って、陰極水流出配管142から流出させる。次いで、この電極水を、脱カチオン水製造装置101の陰極水流入配管165から流入させ、陰極室112、陰極水流出配管174、脱アニオン水製造装置102の陽極水流入配管151、陽極室113を通って、陽極水流出配管161から流出させる。電気式脱イオン水製造装置10eの電極水の経路であっても、電気式脱イオン水製造装置10cと同様の効果を奏する。すなわち、電気式脱イオン水製造装置10eの電極水の経路であれば、陽極室113にカチオン成分を含んだ電極水が流入するため、陽極室内の水は中和され、アニオン交換体8aが酸化劣化を受けることがない。
図6において、処理水の一部である電極水を、脱カチオン水製造装置101の陽極水流入配管162から流入させ、陽極室111、陽極水流出配管171、脱アニオン水製造装置102の陰極水流入配管154、陰極室114、陰極水流出配管142、陽極水流入配管164、陽極室113を通って、陽極水流出配管173から流出させる。次いで、この電極水を、脱カチオン水製造装置101の陰極水流入配管172から流入させ、陰極室112を通って、陰極水流出配管18から流出させる。電気式脱イオン水製造装置10fの電極水の経路であっても、電気式脱イオン水製造装置10bと同様の効果を奏する。
次ぎに、本発明の第2の実施の形態における電気式脱イオン水製造装置を図7を参照して説明する。図7は本例の電気式脱イオン水製造装置(第2の装置)の模式図である。図7において、図1と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について説明する。すなわち、電気式脱イオン水製造装置10gにおいて、電気式脱イオン水製造装置10aと異なる点は、電気式脱イオン水製造装置10gの前段の装置を後段とし、後段の装置を前段としたものである。すなわち、電気式脱イオン水製造装置10gは、前段に電気式脱アニオン水製造装置102を、後段に電気式脱カチオン水製造装置101を配置し、脱アニオン水製造装置102の処理水流出配管131と後段の電気式脱カチオン水製造装置101の被処理水流入配管132を接続したものである。なお、電気式脱イオン水製造装置10gにおける電極水の流路の形態は、図1の電気式脱イオン水製造装置10aの電極水の流路の形態と同じである。
電気式脱イオン水製造装置10gにおいて、陽極室113及び陰極室114間及び陽極室111及び陰極室112間に電圧を印加させ、被処理水を被処理水流入配管11から脱アニオン室71に流入させ、処理水を処理水流出配管131から流出させる。この処理水を、処理水流出配管131と連続する被処理水流入配管132ら脱カチオン室51に流入させ、処理水を処理水流出配管12から得る。一方、処理水の一部を電極水として使用する。処理水流出配管12の分岐配管14を通る電極水を、脱アニオン水製造装置102の陰極水流入配管141から流入させ、陰極室114、陰極水流出配管152、陽極水流入配管151、陽極室113を通って、陽極水流出配管161から流出させる。次いで、この電極水を、脱カチオン水製造装置101の陽極水流入配管162から流入させ、陽極室111、陽極水流出配管171、陰極水流入配管172、陰極室112を通って、陰極水流出配管18から流出させる。
脱アニオン室71において、被処理水中の不純物アニオンはアニオン交換膜4を透過して陽極室(兼濃縮室)113に移動し、陽極水と共に排出され、被処理水中の不純物カチオンは、脱カチオン室51において、カチオン交換膜3を透過して陰極室(兼濃縮室)112に移動し、陰極水と共に排出される。電気式脱イオン水製造装置10gにおいては、アニオン交換膜4の陽極側の膜面41はアニオン交換体8aと接しているため、膜面41で電位の勾配はほとんど起こらず、アニオン交換膜4が焦げることはない。また、カチオン交換膜3の陰極側の膜面31はカチオン交換体6bと接しているため、膜面31で電位の勾配はほとんど起こらず、カチオン交換膜3が焦げることはない。また、脱カチオン室51から陰極室112に移動してきた金属イオンや硬度成分は、そのまま電極水として排除されるため、陰極室内にスケールは生成しない。
電気式脱イオン水製造装置10gにおいて、電極水の流路としては、図7の流路形態に限定されず、図2〜図6の流路形態と同様のものを採ることができる。従って、前段が電気式脱アニオン水製造装置、後段が電気式脱カチオン水製造装置の装置形態であっても、図3〜図5の流路形態であれば、電気式脱アニオン水製造装置102の陽極室113にカチオン成分を含んだ電極水が流入するため、陽極室内の水は中和され、アニオン交換体8aが酸化劣化を受けることがない。
一般的に、カチオン交換体の脱塩性能は、酸性下で低下し、アニオン交換体の脱塩性能は、アルカリ性下で低下する。また、イオン交換膜の電流効率は、アニオン膜よりカチオン膜の方が高く、イオン交換膜の交換容量は、アニオン膜とカチオン膜は同等か、あるいはアニオン交換膜よりカチオン交換膜の方が高い。このため、pHが7近傍、若しくはpHが7を超える被処理水、あるいはアニオンとカチオンを当量若しくはアニオンよりカチオンを多く含む被処理水を、電気式脱イオン水製造装置10a〜10fで処理すれば、イオン除去効率が向上し、pHが7未満の被処理水、あるいはカチオンよりアニオンを多く含む被処理水を、電気式脱イオン水製造装置10gで処理すれば、イオン除去効率が向上する。
次ぎに、本発明の第3の実施の形態における電気式脱イオン水製造装置を図8を参照して説明する。図8は本例の電気式脱イオン水製造装置(第3の装置)のフロー図である。なお、図8中、電極水の流路は、簡略化のため省略してある。図8において、図1と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について説明する。すなわち、電気式脱イオン水製造装置10hにおいて、電気式脱イオン水製造装置10aと異なる点は、前段を脱カチオン水製造装置、後段を脱アニオン水製造装置とするか、あるいは前段を脱アニオン水製造装置、後段を脱カチオン水製造装置とする切替弁及びバイパス配管を、更に配設した点、及び被処理水のpHを検出するpH計を被処理水流入配管に設置した点にある。
電気式脱イオン水製造装置10hは、脱カチオン水製造装置101及び脱アニオン水製造装置102を直列に配置し、脱カチオン水製造装置101の処理水流出配管121と脱アニオン水製造装置102の被処理水流入配管122を配管12で接続し、被処理水流入配管11にpH計9を設置し、pH計9の下流側の被処理水流入配管11、配管12及び脱アニオン水製造装置102の処理水流出配管13に、それぞれ弁a、b、cを設置し、pH計9の下流側で且つ弁aの上流側の被処理水配管116と弁bの下流側の配管122を接続するバイパス配管82を設置し、弁aの下流側の被処理水配管117と弁cの上流側の配管131を接続するバイパス配管81を設置し、バイパス配管82及びバイパス配管81に、それぞれ弁f、dを設置したものである。
電気式脱イオン水製造装置10hにおいて、前段を脱カチオン水製造装置101、後段を脱アニオン水製造装置102とする場合、弁a、b、cを開、弁f、d、eを閉とする。この場合、被処理水のpHをpH計9で検出して、pH計9が被処理水のpHを7若しくは7以上と検出した場合、不図示の弁の開閉制御手段により、自動的に弁操作を行うようにしてもよい。また、被処理水中のカチオン及びアニオン比率を事前に測定し、アニオンとカチオン比率が同じか又はアニオンよりカチオンが多く含まれる場合、手動操作又は自動操作により、上記弁の開閉となるように、弁操作を行ってもよい。
電気式脱イオン水製造装置10hにおいて、前段が脱カチオン水製造装置101、後段が脱アニオン水製造装置102の場合、被処理水は、被処理水流入配管11を通り、脱カチオン水製造装置101の脱カチオン室に流入し、脱カチオン水を得る。次いで、脱カチオン水は配管12を通り、脱アニオン水製造装置102の脱アニオン室に流入し、アニオンが除去され、処理水流出配管13から脱イオン水を得る。
電気式脱イオン水製造装置10hにおいて、前段を脱アニオン水製造装置102、後段を脱カチオン水製造装置101とする場合、弁a、b、cを閉、弁f、d、eを開とする。この場合、前記同様に、被処理水のpHをpH計9で検出して、pH計9が被処理水のpHを7未満と検出した場合、不図示の弁の開閉制御手段により、自動的に弁操作を行うようにしてもよい。また、被処理水中のカチオン及びアニオン比率を事前に測定し、カチオンよりアニオンが多く含まれる場合、手動操作又は自動操作により、上記弁の開閉となるように、弁操作を行ってもよい。
電気式脱イオン水製造装置10hにおいて、前段が脱アニオン水製造装置102、後段が脱カチオン水製造装置101の場合、被処理水は、被処理水流入配管11を通り、バイパス配管82を通り、脱アニオン水製造装置102の脱アニオン室に流入し、脱アニオン水を得る。次いで、脱カチオン水は、脱アニオン水製造装置102の処理水流出配管13及びバイパス配管81、配管117を通り、脱カチオン水製造装置101の脱カチオン室に流入し、カチオンが除去され、処理水流出配管128から脱イオン水を得る。
電気式脱イオン水製造装置10hによれば、脱カチオン水製造装置101及び脱アニオン水製造装置102の前段、後段の位置関係を切り替える切替弁の操作のみで、水質変動に柔軟に対応した、イオン除去効率を高めた運転をすることができる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
下記被処理水を、図4の電気式脱イオン水製造装置(第1の装置)であって、下記仕様の装置に通水して1週間の連続運転を行った。1週間後、処理水の導電率を測定すると共に、脱カチオン水製造装置を分解して、陰極室内のスケール発生状況及び陰極室内のカチオン交換膜面の焦げ状況、並びに脱アニオン水製造装置を分解して、陽極室内のアニオン交換膜の焦げ状況を目視観察をした。1週間後、処理水の導電率は0.055μS/cmと良好な脱イオン性能を示した。また、脱カチオン水製造装置での陰極室内にはスケールは発生せず、脱カチオン水製造装置での陰極室のカチオン交換膜面の焦げ、脱アニオン水製造装置での陽極室内のアニオン交換膜の焦げはいずれも観察されなかった。
(脱カチオン水製造装置の装置仕様)
・ 陰極;白金被覆のチタン製平板
・ 陽極;白金被覆のチタン製平板
・ 陰極室充填剤;カチオン交換樹脂IR−120B(Na)基準型
・ 陽極室充填剤;カチオン交換樹脂IR−120B(H)再生型
・ 脱カチオン室充填剤;カチオンモノリス(40×50×80mmの直方体)
・ カチオンモノリスのイオン交換容量;乾燥換算で4.0mg当量/g
・ イオン交換膜;カチオン交換膜(Nafion N324(デュポン社製))
(脱アニオン水製造装置の装置仕様)
・ 陰極;白金被覆のチタン製平板
・ 陽極;白金被覆のチタン製平板
・ 陰極室充填剤;アニオン交換樹脂IRA−402BL(OH)再生型
・ 陽極室充填剤;アニオン交換樹脂IRA−402BL(Cl)基準型
・ 脱アニオン室充填剤;アニオンモノリス(40×50×40mmの直方体)
・ アニオンモノリスのイオン交換容量;乾燥換算で4.0mg当量/g
・ イオン交換膜;アニオン交換膜(AHA(トクヤマ社製))
(被処理水)
導電率は20μS/cmであり、塩化物イオン1μg/L、硫酸イオン1μg/L、酢酸イオン10μg/L、NHイオン10,000μg/L、Nイオン1,000μg/Lを含む水である。
(運転条件)
・被処理水流量:15L/hr
・被処理水の通水温度:25℃
・電極水の流量: 5L/hr
・脱カチオン水製造装置の印加電流;0.5A(一定電流)、電流密度;2.5A/dm
・脱アニオン水製造装置の印加電流;0.5A(一定電流)、電流密度;2.5A/dm
比較例1
脱カチオン水製造装置の陰極室の充填剤のカチオン交換樹脂IR−120B(Na)に代えて、アニオン交換樹脂IRA−402BL(OH)再生型としたこと、脱アニオン水製造装置の陽極室の充填剤のアニオン交換樹脂IRA−402BL(Cl)基準型に代えて、カチオン交換樹脂IR−120B(H)再生型としたこと以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果、脱カチオン水製造装置の陰極室内のカチオン交換膜面及び脱アニオン水製造装置の陽極室内のアニオン交換膜面にそれぞれ焦げが観察された。焦げの状況から更に連続運転した場合、カチオン交換膜及びアニオン交換膜の機能が低下することが推察された。
第1の実施の形態例の電気式脱イオン水製造装置の模式図である。 図1の他の実施の形態例の電気式脱イオン水製造装置の模式図である。 図1の他の実施の形態例の電気式脱イオン水製造装置の模式図である。 図1の他の実施の形態例の電気式脱イオン水製造装置の模式図である。 図1の他の実施の形態例の電気式脱イオン水製造装置の模式図である。 図1の他の実施の形態例の電気式脱イオン水製造装置の模式図である。 第2の実施の形態例の電気式脱イオン水製造装置の模式図である。 第3の実施の形態例の電気式脱イオン水製造装置のフロー図である。
符号の説明
3 カチオン交換膜
4 アニオン交換膜
5、6a、6b カチオン交換体
7、8a、8b アニオン交換体
9 pH計
10a〜10h 電気式脱イオン水製造装置
51 脱カチオン室
71 脱アニオン室
31 カチオン交換体の膜面
41 アニオン交換体の膜面
101 脱カチオン水製造装置
102 脱アニオン水製造装置
111、113 陽極室
112、114 陰極室

Claims (6)

  1. 陽極室と陰極室の間に、2枚のカチオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するカチオン交換体が充填された脱カチオン室を配設し、陰極と該カチオン交換膜で区画される陰極室には、カチオン交換体が充填される脱カチオン水製造装置と、陽極室と陰極室の間に、2枚のアニオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するアニオン交換体が充填された脱アニオン室を配設し、陽極と該アニオン交換膜で区画される陽極室には、アニオン交換体が充填される脱アニオン水製造装置を、一方の装置の処理水が他方の装置の被処理水となるように接続したことを特徴とする電気式脱イオン水製造装置。
  2. 前記脱カチオン水製造装置及び前記脱アニオン水製造装置は、陽極室及び陰極室に、それぞれ電極水流入配管と電極水流出配管が配設され、脱カチオン室及び脱アニオン室に、それぞれ被処理水流入配管と処理水流出配管が配設されたものであり、該脱カチオン水製造装置の処理水流出配管と該脱アニオン水製造装置の被処理水流入管を接続したものであるか、あるいは該脱アニオン水製造装置の処理水流出配管と該脱カチオン水製造装置の被処理水流入管を接続したものであることを特徴とする請求項1記載の電気式脱イオン水製造装置。
  3. 前記脱カチオン水製造装置及び前記脱アニオン水製造装置のそれぞれの陽極室、陰極室及び陽極室と陰極室を接続する電極水の流路は、処理水の一部が連続して一方向に流れるひとつの流路であることを特徴とする請求項2記載の電気式脱イオン水製造装置。
  4. 前段を脱カチオン水製造装置、後段を脱アニオン水製造装置とするか、あるいは前段を脱アニオン水製造装置、後段を脱カチオン水製造装置とする切替弁及びバイパス配管を、更に配設したことを特徴とする請求項2又は3記載の電気式脱イオン水製造装置。
  5. 陽極室と陰極室の間に、2枚のカチオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するカチオン交換体が充填された脱カチオン室を配設し、陰極と該カチオン交換膜で区画される陰極室には、カチオン交換体が充填される脱カチオン水製造装置を前段に、陽極室と陰極室の間に、2枚のアニオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するアニオン交換体が充填された脱アニオン室を配設し、陽極と該アニオン交換膜で区画される陽極室には、アニオン交換体が充填される脱アニオン水製造装置を後段にそれぞれ配置し、陽極及び陰極間に電圧を印加させ、陽極室及び陰極室に電極水を流入させながら、脱カチオン室に被処理水を流入させて、被処理水中の不純物カチオンを除去して脱カチオン水を得、次いで、脱アニオン室に該脱カチオン水を流入させて、脱カチオン水中の不純物アニオンを除去して脱イオン水を得ることを特徴とする脱イオン水製造方法。
  6. 陽極室と陰極室の間に、2枚のアニオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するアニオン交換体が充填された脱アニオン室を配設し、陽極と該アニオン交換膜で区画される陽極室には、アニオン交換体が充填される脱アニオン水製造装置を前段に、陽極室と陰極室の間に、2枚のカチオン交換膜で区画され且つ該陽極室と陰極室に隣接するカチオン交換体が充填された脱カチオン室を配設し、陰極と該カチオン交換膜で区画される陰極室には、カチオン交換体が充填される脱カチオン水製造装置を後段にそれぞれ配置し、陽極及び陰極間に電圧を印加させ、陽極室及び陰極室に電極水を流入させながら、脱アニオン室に被処理水を流入させて、被処理水中の不純物アニオンを除去して脱アニオン水を得、次いで、脱カチオン室に該脱アニオン水を流入させて、脱アニオン水中の不純物カチオンを除去して脱イオン水を得ることを特徴とする脱イオン水製造方法。
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