JP2011121027A - 電気式脱イオン水製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理水の良好な水質を維持しながら、消費電力の低減と処理性能の向上とを実現することができる電気式脱イオン水製造装置を提供する。
【解決手段】陽極室E1と陰極室E2とからなる1対の電極室と、陽極室E1と陰極室E2との間に位置する濃縮室Cと、陽極室E1と濃縮室Cとの間に位置し、第1のカチオン交換膜c1を介して陽極室E1と隣接し、第2のカチオン交換膜c2を介して濃縮室Cと隣接し、カチオン交換体が充填されたカチオン脱塩室D1と、陰極室E2と濃縮室Cとの間に位置し、第1のアニオン交換膜a1を介して陰極室E2と隣接し、第2のアニオン交換膜a2を介して濃縮室Cと隣接し、アニオン交換体が充填されたアニオン脱塩室D2と、を有している。
【選択図】図1
【解決手段】陽極室E1と陰極室E2とからなる1対の電極室と、陽極室E1と陰極室E2との間に位置する濃縮室Cと、陽極室E1と濃縮室Cとの間に位置し、第1のカチオン交換膜c1を介して陽極室E1と隣接し、第2のカチオン交換膜c2を介して濃縮室Cと隣接し、カチオン交換体が充填されたカチオン脱塩室D1と、陰極室E2と濃縮室Cとの間に位置し、第1のアニオン交換膜a1を介して陰極室E2と隣接し、第2のアニオン交換膜a2を介して濃縮室Cと隣接し、アニオン交換体が充填されたアニオン脱塩室D2と、を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気式脱イオン水製造装置に関し、特に脱塩室の構成に関する。
脱イオン水の製造装置として、イオン交換体に被処理水を通水して脱イオンを行う製造装置が知られている。この装置ではイオン交換体のイオン交換基が飽和して脱塩性能が低下したときに、酸やアルカリといった薬剤によって再生を行う必要がある。すなわち、イオン交換基に吸着した陰イオンや陽イオンを、酸あるいはアルカリ由来のH+、OH-と置き換える処理が必要となる。近年、このような運転上の不利な点を解消するため、薬剤による再生が不要な電気式脱イオン水製造装置が実用化されている。
電気式脱イオン水製造装置は、電気泳動と電気透析とを組み合わせた装置である。電気式脱イオン水製造装置は、アニオン交換膜とカチオン交換膜との間にイオン交換体を充填し主脱塩室とし、アニオン交換膜およびカチオン交換膜の外側に各々濃縮室を設け、さらにその外側に陽極を備える陽極室と、陰極を備える陰極室と、を配置した装置である。
電気式脱イオン水製造装置により脱イオン水(処理水)を製造するには、電極に直流電圧を印加した状態で主脱塩室に被処理水を通水する。被処理水中のイオン成分は脱塩室内のイオン交換体で吸着され、脱イオン化(脱塩)処理が行われる。脱塩室ではまた、印加電圧によって異種イオン交換体の界面、すなわち、脱塩室のアニオン交換体とカチオン交換体の界面で水の解離反応が起こり、水素イオンと水酸化物イオンが発生する(H2O→H++OH-)。イオン交換体に吸着されたイオン成分はこの水素イオンおよび水酸化物イオンと交換されて、イオン交換体から遊離する。遊離したイオン成分はイオン交換膜まで電気泳動し、イオン交換膜で電気透析されて、濃縮室を流れる濃縮水に排出される。このように、電気式脱イオン水製造装置では、水素イオンおよび水酸化物イオンが、イオン交換体を再生する酸、アルカリの再生剤として連続的に作用する。このため、薬剤による再生は基本的に不要であり、薬剤によるイオン交換体の再生を行わずに連続運転ができる。
特許文献1には、中間イオン交換膜を介した2つの小脱塩室からなる主脱塩室を備えた電気式脱イオン水製造装置が開示されている。このような装置では、各小脱塩室と中間イオン交換膜との界面においても水の解離反応が起こり、そこで発生した水素イオンおよび水酸化物イオンをイオン交換体の再生に利用することができる。
一方、電気式脱イオン水製造装置の陽極室と陰極室では、水の電気分解(電極反応)が生じ、この反応によっても水素イオンと水酸化物イオンとが生成される(2H2O→O2+4H++4e-/2H2O+2e-→H2+2OH-)。そこで、陽極室で生成される水素イオンと陰極室で生成される水酸化物イオンもイオン交換体の再生に利用しようとする試みがなされている。陽極室および陰極室で生成される水素イオンと水酸化物イオンとを有効利用することができれば、電気式脱イオン水製造装置の陽極・陰極間の印加電圧を低減し、使用電力量の低減を図ることが可能となる。
特許文献2には、陽極室および陰極室を主脱塩室として利用する電気式脱イオン水製造装置が開示されている。陽極室には陽イオン交換体が、陰極室には陰イオン交換体が充填されている。このため、陽極室で発生した水素イオンが陽イオン交換体を再生し、陰極室で発生した水酸化物イオンが陰イオン交換体を再生することができる。
また、特許文献3には、脱イオンを行う置換室・脱着室(脱塩室)がイオン交換膜を介して陽極室または陰極室に隣接して設けられている電気式脱イオン水製造装置が開示されている。陽極室で発生した水素イオンが陽極室に隣接する脱塩室に流入し、陰極室で発生した水酸化物イオンが陰極室に隣接する脱塩室に流入するようにされており、それにより、脱塩室内のイオン交換体を再生することができる。
電気式脱イオン水製造装置の連続運転において処理水の良好な水質を維持するには、被処理水中のイオン成分が吸着した脱塩室内のイオン交換体の再生を安定して行う必要がある。しかしながら、特許文献1に記載の電気式脱イオン水製造装置では、水の解離反応を進行させて、十分な量の水素イオンおよび水酸化物イオンを発生させるには、電極間の印加電圧を増加させなければならない。電極間の印加電圧が増加すると、電流密度が上昇することによって、異種イオン交換体の界面でイオン交換体が劣化することがある。その結果として、運転電圧が上昇することは、省エネルギーの観点から好ましくない。
一方、特許文献2に記載のように陽極室および陰極室を主脱塩室として用いる場合、陽極室および陰極室では電極反応によりガス成分や酸化性物質が発生し、これらの物質が脱イオンした処理水に含まれる可能性がある。このような現象が生じると、機能材の酸化劣化などが進行し、所望の水質が得られない可能性がある。
また、特許文献3に記載の電気式脱イオン水製造装置では、水素イオンおよび水酸化物イオンを発生させる電極反応を促進させる一方で運転電圧を低く維持するために、酸やアルカリといった薬剤の添加が行われている。しかしながら、純水製造などの目的で電気式脱イオン水製造装置を用いる場合に、薬剤の使用は好ましくなく、さらには、脱塩室当たりの電極の数が多いことで、処理水量を増やす場合に装置が大型化するという問題も生じる。
本発明は、処理水の良好な水質を確保しながら、消費電力の低減と処理性能の向上とを実現することができる電気式脱イオン水製造装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の電気式脱イオン水製造装置は、陽極室および陰極室と、陽極室と陰極室との間に位置する濃縮室と、陽極室と濃縮室との間に位置し、第1のカチオン交換膜を介して陽極室と隣接し、第2のカチオン交換膜を介して濃縮室と隣接し、カチオン交換体が充填されたカチオン脱塩室と、陰極室と濃縮室との間に位置し、第1のアニオン交換膜を介して陰極室と隣接し、第2のアニオン交換膜を介して濃縮室と隣接し、アニオン交換体が充填されたアニオン脱塩室と、を有している。
このような電気式脱イオン水製造装置では、陽極室と濃縮室との間にカチオン脱塩室が設けられ、陰極室と濃縮室との間にアニオン脱塩室が設けられている。陽極室で発生した水素イオンは第1のカチオン交換膜を通ってカチオン脱塩室に移動する。カチオン脱塩室では流入した被処理水のカチオン成分がカチオン交換体に吸着され、カチオン成分が吸着したカチオン交換体は、陽極室から移動してきた水素イオンによって再生される。一方、陰極室で発生した水酸化物イオンは第1のアニオン交換膜を通ってアニオン脱塩室に移動する。アニオン脱塩室では流入した被処理水のアニオン成分がアニオン交換体に吸着され、アニオン成分が吸着したアニオン交換体は、陰極室から移動してきた水酸化物イオンによって再生される。
このようにして、陽極室で発生した水素イオンおよび陰極室で発生した水酸化物イオンをイオン交換体の再生に有効利用することが可能となり、電極間の印加電圧を低減することで、消費電力の低減を図ることが可能となる。しかも、陽極室および陰極室は、被処理水が流入するカチオン脱塩室およびアニオン脱塩室と、第1のカチオン交換膜および第1のアニオン交換膜によって仕切られているので、陽極室および陰極室に含まれるガス成分や酸化性物質によって処理水の水質が悪化することが防止される。
また、異種イオン交換体界面における水の解離反応を大幅に低減できることで、イオン交換体の劣化を抑制することが可能となる。そのため、比較的高負荷、すなわち高流量および高電流密度の運転でも、電圧上昇を抑えることが可能となり、長時間での安定した運転によって処理量の向上が可能となる。
さらに、濃縮室は、カチオン脱塩室とアニオン脱塩室との間に1部屋設けるだけで済むことから、相対的に濃縮室を減らすことができる。これにより、装置サイズおよび装置コストを抑えることができる。しかも、装置サイズが小さくなった場合でも、比較的高い電流密度での運転が可能となることで、相対的に処理能力が低下することはない。
以上説明したように、本発明によれば、処理水の良好な水質を確保しながら、消費電力の低減と処理性能の向上とを実現することができる電気式脱イオン水製造装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気式脱イオン水製造装置の概略構成図である。電気式脱イオン水製造装置1は、陽極4を備える陽極室E1と陰極5を備える陰極室E2との間に、濃縮室Cと、濃縮室Cと陽極室E1の間に位置するカチオン脱塩室D1と、濃縮室Cと陰極室E2の間に位置するアニオン脱塩室D2とが設けられ、これらの各室がイオン交換膜a1,a2,c1,c2で仕切られている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気式脱イオン水製造装置の概略構成図である。電気式脱イオン水製造装置1は、陽極4を備える陽極室E1と陰極5を備える陰極室E2との間に、濃縮室Cと、濃縮室Cと陽極室E1の間に位置するカチオン脱塩室D1と、濃縮室Cと陰極室E2の間に位置するアニオン脱塩室D2とが設けられ、これらの各室がイオン交換膜a1,a2,c1,c2で仕切られている。
カチオン脱塩室D1は、第1のカチオン交換膜c1を介して陽極室E1と隣接し、第2のカチオン交換膜c2を介して濃縮室Cと隣接している。アニオン脱塩室D2は、第1のアニオン交換膜a1を介して陰極室E2と隣接し、第2のアニオン交換膜a2を介して濃縮室Cと隣接している。
カチオン脱塩室D1にはカチオン交換体が充填され、主に被処理水中のカチオン成分(Na+、Ca2+、Mg2+等)が除去される。カチオン交換体としては、カチオン交換樹脂、カチオン交換繊維、モノリス状多孔質カチオン交換体等が挙げられ、最も汎用的なカチオン交換樹脂が好適に用いられる。カチオン交換体の種類としては、弱酸性カチオン交換体、強酸性カチオン交換体等が挙げられる。カチオン脱塩室D1に充填するイオン交換体の充填形態としては、カチオン交換体の単床形態が挙げられる。
アニオン脱塩室D2にはアニオン交換体が充填され、主に被処理水中のアニオン成分(Cl-、CO3 2-、HCO3 -、SiO2(シリカは、特別な形態をとることが多いため、一般のイオンとは異なった表示とする)等)が除去される。アニオン交換体としては、アニオン交換樹脂、アニオン交換繊維、モノリス状多孔質アニオン交換体等が挙げられ、最も汎用的なアニオン交換樹脂が好適に用いられる。アニオン交換体の種類としては、弱塩基性アニオン交換体、強塩基性アニオン交換体等が挙げられる。アニオン脱塩室D2に充填するアニオン交換体の充填形態としては、アニオン交換体の単床形態が挙げられる。
濃縮室Cは、カチオン脱塩室D1から排出されるカチオン成分およびアニオン脱塩室D2から排出されるアニオン成分を取り込み、それらを系外に放出するために設けられている。濃縮室Cには、(本実施形態では被処理水の一部である)濃縮室供給水が流入し、濃縮室供給水はカチオン成分およびアニオン成分を含んだ濃縮水となって、濃縮室Cから排出される。電気式脱イオン水製造装置1の電気抵抗を抑えるために、濃縮室Cにイオン交換体が充填されていてもよい。
陽極室E1は陽極4を収容している。陽極4は金属の網状体あるいは板状体からなっている。被処理水にCl-を含む場合、陽極4に塩素が発生する。このため、陽極4には耐塩素性能を有する材料を用いることが望ましく、一例として、白金、パラジウム、イリジウム等の金属、あるいはチタンをこれらの金属で被覆した材料が挙げられる。
陰極室E2は陰極5を収容している。陰極5は、金属の網状体あるいは板状体からなっており、例えばステンレス製の網状体あるいは板状体を用いることができる。
電極室(陽極室および陰極室)E1,E2には電極水が流入する。後述するように、これらの電極水は電極近傍での電気分解により、水素イオンおよび水酸化物イオンを発生させる。電気式脱イオン水製造装置1の電気抵抗を抑えるために、陽極室E1および陰極室E2にはイオン交換体が充填されていることが好ましい。イオン交換体が充填されることで、後述する水素イオンのカチオン脱塩室D1への移動および水酸化物イオンのアニオン脱塩室D2への移動が円滑に行われる。
陽極室E1および陰極室E2に充填するイオン交換体としては、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、モノリス状多孔質イオン交換体等が挙げられ、最も汎用的なイオン交換樹脂が好適に用いられる。陽極室E1には弱酸性カチオン交換体、強酸性カチオン交換体等のカチオン交換体が単床充填される。陰極室E2には、弱塩基性アニオン交換体、強塩基性アニオン交換体等のアニオン交換体が単床充填される。これによって、上述の通り、水素イオンのカチオン脱塩室D1への移動および水酸化物イオンのアニオン脱塩室D2への移動が円滑に行われる。
なお、各電極室(陰極室および陽極室)E1,E2を流れる電極水は、含まれるイオン成分をあらかじめ調整しておくことが好ましい。具体的には、電極室E1,E2に供給される電極水の比抵抗値(電極室E1,E2の入口における比抵抗値)を0.2MΩ・cm以上かつ18.2MΩ・cm以下となるように調整しておくことが好ましい。これにより、電極水に含まれるイオン成分が、電極室E1,E2に隣接する脱塩室D1,D2に移動して、脱塩室D1,D2で処理される水に悪影響を及ぼす可能性を低減できるためである。
各電極室E1,E2、カチオン脱塩室D1、アニオン脱塩室D2および濃縮室Cは各々、開口部を備えた板状部材である枠体2の内部に設けられている。図1では、枠体2は一体的に示されているが、実際には部屋毎に別々の枠体を備え、枠体同士が互いに密着して設けられている。枠体2は絶縁性を有し、流入する被処理水が漏洩しない素材であれば特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ABS、ポリカーボネート、m−PPE(変性ポリフェニレンエーテル)等の樹脂を挙げることができる。
各部屋同士の連絡、あるいは被処理水や電極水等の供給、排出用にいくつかの流路U1〜U4,L1〜L5が設けられている。
電気式脱イオン水製造装置1の上部に位置する流路U1は、一端が被処理水の供給側に接続され、他端側では途中で分岐して、カチオン脱塩室D1と濃縮室Cとに接続されている。濃縮室Cの下部には、濃縮室供給水の流出側に接続された流路L5が接続されている。電気式脱イオン水製造装置1の下部に位置する流路L1は、一端側ではカチオン脱塩室D1に接続され、他端側では渡り配管Y1の一端に接続している。渡り配管Y1の他端は電気式脱イオン水製造装置1の上部に位置する流路U2に接続されており、流路U2は、アニオン脱塩室D2に接続されている。電気式脱イオン水製造装置1の下部に位置する流路L2は、一端側がアニオン脱塩室D2に接続され、他端側が処理水の流出側に接続されている。
陰極室E2の下部には、電極水の供給側に接続された流路L4が接続されている。陰極室E2の上部には、流路U3の一端側が接続され、流路U3の他端側は渡り配管Y2の一端に接続している。渡り配管Y2の他端は電気式脱イオン水製造装置1の下部に位置する流路L3に接続されており、流路L3は、陽極室E1に接続されている。陽極室E1の上部は、電極水の流出側に接続された流路U4に接続されている。図1では、流路U1〜U3,L1〜L3は、図示の都合上枠体2の外側に位置しているが、これらの流路U1〜U3,L1〜L3は、枠体2に内蔵されているのが有利である。
次に、引き続き図1を参照して、被処理水の流れと脱イオンの原理について説明する。
あらかじめ、濃縮室Cには、濃縮室供給水として、流路U1から被処理水の一部を供給し、流路L5から排出するようにしておく。電極室E1,E2には、流路L4から電極水を供給し、流路U4から排出させておく。陽極4、陰極5間には所定の電圧を印加しておく。この状態で、被処理水を流路U1から、カチオン脱塩室D1に流入させる。被処理水は、カチオン脱塩室D1で、カチオン成分が除去される。
具体的には、Na+等のカチオン成分は、カチオン脱塩室D1で、カチオン脱塩室D1に充填されたカチオン交換体に吸着される。陽極室E1では、電気分解反応(2H2O→O2+4H++4e-)によって水から酸素ガスと水素イオン(以下、「H+」という)とが生成される反応が、連続的に進行している。酸素ガスは陽極室E1内を上昇し、電極水とともに電気式脱イオン水製造装置1の外へ排出される。H+は第1のカチオン交換膜c1を通ってカチオン脱塩室D1に流入する。カチオン脱塩室D1に流入したH+は、カチオン交換体に吸着したNa+等のカチオン成分と交換され、カチオン脱塩室D1に充填されたカチオン交換体が再生される。除去されたNa+等のカチオンは陽極4、陰極5間の電位差によって陰極5側に引き寄せられ、第2のカチオン交換膜c2を通過して濃縮室Cに流入する。
このようにしてNa+等のカチオン成分が除去された水(脱カチオン水)は、流路L1から渡り配管Y1を通って流路U2に流入する。流路U2に流入した脱カチオン水は、アニオン脱塩室D2に流入し、アニオン脱塩室D2で、アニオン成分が除去される。
具体的には、Cl-等のアニオン成分は、アニオン脱塩室D2で、主アニオン脱塩室D2に充填されたアニオン交換体に吸着される。陰極室E2では、電気分解反応(2H2O+2e-→H2+2OH-)によって水から水素ガスと水酸化物イオン(以下、「OH-」という)とが生成される反応が、連続的に進行している。水素ガスは陰極室E2内を上昇し、電極水とともに電気式脱イオン水製造装置1の外へ排出される。OH-は第1のアニオン交換膜a1を通ってアニオン脱塩室D2に流入し、アニオン交換体に吸着したアニオン成分と交換され、アニオン交換体が再生される。除去されたCl-等のアニオン成分は陽極4、陰極5間の電位差によって陽極4側に引き寄せられ、第2のアニオン交換膜a2を通過して濃縮室Cに流入する。アニオン脱塩室D2でアニオン成分が除去された処理水は、流路L2を通って電気式脱イオン水製造装置1の外へ流出される。
流路U1を通って濃縮室Cに供給される濃縮室供給水(被処理水)は、カチオン脱塩室D1およびアニオン脱塩室D2からそれぞれ排出されるカチオン成分およびアニオン成分を取り込み、電気式脱イオン水製造装置1の下部に位置する流路L5を通って電気式脱イオン水製造装置1の外へ排出される。
このようにして、被処理水は、カチオン脱塩室D1でカチオン成分を除去され、カチオン脱塩室D1のカチオン交換体は、陽極室E1で生成されたH+により再生される。同様にして、被処理水は、アニオン脱塩室D2でアニオン成分を除去され、アニオン脱塩室D2のアニオン交換体は、陰極室E2で生成されたOH-により再生される。したがって、電極室(陽極室E1および陰極室E2)で発生し、従来は利用されることなく排出されていたH+およびOH-をイオン交換体の再生に有効利用することができる。
本実施形態における電気式脱イオン水製造装置1では、イオン交換膜やイオン交換樹脂の劣化による運転電圧の上昇を引き起こす可能性のある、異種イオン交換体の界面での水の解離反応を大幅に低減することができる。そのため、比較的高負荷、すなわち高流量および高電流密度の運転でも、電圧上昇を抑えることで長時間にわたり低電力での運転が可能となり、結果的に処理量の向上にもつながる。
また、本実施形態では、濃縮室Cは、陽極室E1に隣接したカチオン脱塩室D1と、陰極室E2に隣接したアニオン脱塩室D2との間に1部屋設けるだけでよい。そのため、例えば特許文献1に記載のように主脱塩室の両側にそれぞれ濃縮室を設ける必要がなく、相対的に濃縮室を減らすことができる。これは装置サイズおよび装置コストを抑えるだけでなく、印加電圧および運転費用の低減にもつながる。しかも、装置サイズが小さくなった場合でも、上述のように、比較的高い電流密度での運転が可能となることで、相対的に処理能力が低下することはない。
なお、本実施形態では、カチオン脱塩室D1に流入した被処理水が、カチオン成分が除去された脱カチオン水(中間処理水)となってカチオン脱塩室D1を流出してアニオン脱塩室D2に流入するように構成されているが、その逆であってもよい。すなわち、被処理水は、アニオン脱塩室D2に先に流入して、その後、カチオン脱塩室D1に流入するようにされていてもよい。その場合、被処理水はまずアニオン脱塩室D2でアニオン成分が除去され脱アニオン水(中間処理水)となり、その後、カチオン脱塩室D1で脱アニオン水のカチオン成分が除去される。
上述したように、電極水に含まれるイオン成分の濃度が低くなるように調整されているのが好ましい。そのため、アニオン脱塩室D2から流出し、カチオン成分とアニオン成分とが効率的に除去された水質となっている処理水の一部が陰極室E2に流入するように、流路L2から分岐した流路を、流路L4に接続することもできる。このような場合、図1に示すように、電極水が陰極室E2と陽極室E1とを直列に流通するようにされていると、電極水の回収効率を上げることができるため、より有利となる。本実施形態では、陰極室E2から流出した電極水が陽極室E1に流入するようになっているが、電極水は、陽極室E1に先に流入し、その後に陽極室E1に流入するようになっていてもよく、陰極室E2および陽極室E1にそれぞれ独立(例えば並列)に流入するようになっていてもよい。もちろん、必要に応じて、流路L4に別の電極水供給ラインを接続して電極水を外部から供給することも可能である。
また、本実施形態では、カチオン脱塩室D1に流入させる被処理水の一部を濃縮室供給水として利用するように、流路U1が途中で分岐して、濃縮室に接続されているが、別個の濃縮室供給水の供給ラインを濃縮室に接続することも可能である。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る電気式脱イオン水製造装置の概略構成図である。本実施形態は、流路構成が第1の実施形態と異なっている。各室の構成や各室に充填されるイオン交換体は第1の実施形態と同様であり、各室の符号は第1の実施形態における符号に対応している。また、脱イオン水が製造される過程についても第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態と異なる流路構成のみ説明し、第1の実施形態と同様のその他の点は、説明を省略する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る電気式脱イオン水製造装置の概略構成図である。本実施形態は、流路構成が第1の実施形態と異なっている。各室の構成や各室に充填されるイオン交換体は第1の実施形態と同様であり、各室の符号は第1の実施形態における符号に対応している。また、脱イオン水が製造される過程についても第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態と異なる流路構成のみ説明し、第1の実施形態と同様のその他の点は、説明を省略する。
電気式脱イオン水製造装置1の下部に位置する流路L11は、一端が被処理水の供給側に接続され、他端側では途中で分岐して、カチオン脱塩室D1と濃縮室Cとに接続されている。濃縮室Cの上部には、濃縮室供給水の流出側に接続された流路U5が接続されている。電気式脱イオン水製造装置1の上部に位置する流路U11は、一端側ではカチオン脱塩室D1に接続され、他端側では渡り配管Y11の一端に接続している。渡り配管Y11の他端は電気式脱イオン水製造装置1の下部に位置する流路L12に接続されており、流路L12は、アニオン脱塩室D2に接続されている。電気式脱イオン水製造装置1の上部に位置する流路U12は、一端側がアニオン脱塩室D2に接続され、他端側が処理水の流出側に接続されている。
このような流路構成により、本実施形態では、各脱塩室D1,D2に流入する流入水(被処理水または中間処理水)の流入方向と、各脱塩室D1,D2に隣接する電極室E1,E2に流入する電極水の流入方向は同じである。具体的には、カチオン脱塩室D1に流入する被処理水の流入方向と、カチオン脱塩室D1に隣接する陽極室E1に流入する電極水の流入方向とは同じであり、アニオン脱塩室D2に流入する被処理水(中間処理水)の流入方向と、アニオン脱塩室D2に隣接する陰極室E2に流入する電極水の流入方向とは同じである。
このような構成の効果について図3を参照して説明する。図3(a)は、第1の実施形態における電気式脱イオン水製造装置の、陽極室E1から濃縮室Cまでの部分を取り出して示す部分構成図であり、図3(b)は、同様の範囲を取り出して示す、本実施形態の部分構成図である。これらの図で、太い白抜き矢印は各室を通る電極水、被処理水等の流れる方向を示している。
図3(a)に示すように、陽極室E1の電極水とカチオン脱塩室D1の被処理水とが互いに反対方向に流れている(向流)場合、陽極室E1における電極水の流入位置は、カチオン脱塩室D1における被処理水の排出位置と隣接する位置関係にある。一方、図3(b)に示す本実施形態では、陽極室E1の電極水とカチオン脱塩室D1の被処理水は同じ方向に流れているため、陽極室E1における電極水の流入位置は、カチオン脱塩室D1における被処理水の流入位置と隣接している。これにより、電極水に含まれる陽イオン(Na+を例として示す)は、陽極4、陰極5間の電位差によって陰極5側に引き寄せられ、第1のカチオン交換膜c1を通ってカチオン脱塩室D1に移動しても、カチオン脱塩室D1で被処理水に含まれている陽イオン成分とともに除去され、濃縮室Cに排出されることになる。このことは、Cl-等の陰イオン成分についても全く同様である。
このように、本実施形態では、電極水に含まれるイオン成分が、脱塩室に移動した後に、脱塩室から濃縮室に排出されずに直接処理水中へ流入してしまうことを低減することができる。したがって、脱塩室と電極室とが隣接することによって生じる可能性のある処理水の水質低下を、効果的に抑制することが可能となる。
本実施形態は、上述した電極水中のイオン成分の濃度が低くなるように調節することと組み合わせるとより効果的である。このために、本実施形態における電極水として、上述したように、アニオン脱塩室D2から流出した処理水を利用することもできる。これにより、陽極室E1からカチオン脱塩室D1へのカチオン成分の移行、および陰極室E2からアニオン脱塩室D2へのアニオン成分の移行を一層抑制することが可能となる。
なお、第1の実施形態で行ったいくつかの変形形態が、本実施形態に対しても可能であることは言うまでもない。
(実施例)
図1に示す第1の実施形態における電気式脱イオン水製造装置(実施例1および実施例2)、図2に示す第2の実施形態における電気式脱イオン水製造装置(実施例3)、および図4に示す構成の電気式脱イオン水製造装置(比較例)を用いて、本発明による効果を確認した。実施例1は、電極水として純水を用いた場合、実施例2は、電極水としてアニオン脱塩室から流出した処理水を用いた場合である。実施例3では、電極水としてアニオン脱塩室から流出した処理水を用いており、したがって、実施例2と実施例3とでは、電極室を流れる電極水の流入方向と、電極室に隣接する脱塩室を流れる被処理水(中間処理水)の流入方向との関係のみが異なっている。また、図4に示す構成は、特許文献1に記載の電気式脱イオン水製造装置において、第1および第2小脱塩室がそれぞれ1室のみの場合の構成である。
図1に示す第1の実施形態における電気式脱イオン水製造装置(実施例1および実施例2)、図2に示す第2の実施形態における電気式脱イオン水製造装置(実施例3)、および図4に示す構成の電気式脱イオン水製造装置(比較例)を用いて、本発明による効果を確認した。実施例1は、電極水として純水を用いた場合、実施例2は、電極水としてアニオン脱塩室から流出した処理水を用いた場合である。実施例3では、電極水としてアニオン脱塩室から流出した処理水を用いており、したがって、実施例2と実施例3とでは、電極室を流れる電極水の流入方向と、電極室に隣接する脱塩室を流れる被処理水(中間処理水)の流入方向との関係のみが異なっている。また、図4に示す構成は、特許文献1に記載の電気式脱イオン水製造装置において、第1および第2小脱塩室がそれぞれ1室のみの場合の構成である。
実施例1〜3における電気式脱イオン水製造装置の仕様、通水流量、供給水の仕様等は以下の通りである。なお、CERはカチオン交換樹脂、AERはアニオン交換樹脂の略である。
・陽極室E1:寸法300×80×5mm CER充填
・陰極室E2:寸法300×80×5mm AER充填
・カチオン脱塩室D1:寸法300×80×10mm CER充填
・アニオン脱塩室D2:寸法300×80×10mm AER充填
・濃縮室C:300×80×5mm AER充填
・被処理水流量:70L/h
・濃縮水流量:7L/h
・電極水流量:17L/h
・脱塩室供給水(被処理水):一段RO透過水10±1μS/cm
・濃縮室供給水:一段RO透過水10±1μS/cm
・電極室供給水(実施例1):純水(<0.1μS/cm)
(実施例2、実施例3):脱塩室処理水
・印加電流値:5A
・印加電流密度:2.08A/dm2
・陽極室E1:寸法300×80×5mm CER充填
・陰極室E2:寸法300×80×5mm AER充填
・カチオン脱塩室D1:寸法300×80×10mm CER充填
・アニオン脱塩室D2:寸法300×80×10mm AER充填
・濃縮室C:300×80×5mm AER充填
・被処理水流量:70L/h
・濃縮水流量:7L/h
・電極水流量:17L/h
・脱塩室供給水(被処理水):一段RO透過水10±1μS/cm
・濃縮室供給水:一段RO透過水10±1μS/cm
・電極室供給水(実施例1):純水(<0.1μS/cm)
(実施例2、実施例3):脱塩室処理水
・印加電流値:5A
・印加電流密度:2.08A/dm2
比較例における電気式脱イオン水製造装置の仕様、通水流量、供給水の仕様等は以下のとおりである。
・陽極室E101:寸法300×80×5mm CER充填
・陰極室E102:寸法300×80×5mm AER充填
・カチオン脱塩室D101:寸法300×80×10mm CER充填
・アニオン脱塩室D102:寸法300×80×10mm AER充填
・濃縮室C101,C102:寸法100×300×4mm(2室とも) AER単床(2室とも)
・被処理水流量:70L/h
・濃縮水流量:7L/h
・電極水流量:17L/h
・脱塩室供給水(被処理水):一段RO透過水10±1μS/cm
・濃縮室供給水:一段RO透過水10±1μS/cm
・電極室供給水):純水(<0.1μS/cm)
・印加電流値:5A
・印加電流密度:2.08A/dm2
・陽極室E101:寸法300×80×5mm CER充填
・陰極室E102:寸法300×80×5mm AER充填
・カチオン脱塩室D101:寸法300×80×10mm CER充填
・アニオン脱塩室D102:寸法300×80×10mm AER充填
・濃縮室C101,C102:寸法100×300×4mm(2室とも) AER単床(2室とも)
・被処理水流量:70L/h
・濃縮水流量:7L/h
・電極水流量:17L/h
・脱塩室供給水(被処理水):一段RO透過水10±1μS/cm
・濃縮室供給水:一段RO透過水10±1μS/cm
・電極室供給水):純水(<0.1μS/cm)
・印加電流値:5A
・印加電流密度:2.08A/dm2
実施例1〜3および比較例の装置について、1000時間の運転を行い、運転電圧の経時変化および処理水質(処理水比抵抗)を比較した。運転電圧の経時変化に関しては、実施例1と比較例を比較し、その結果を表1および図5に示し、処理水質に関しては、実施例2と実施例3を比較し、その結果を表2に示す。
表1には、実施例1および比較例における、1000時間の運転後の運転電圧と処理水比抵抗、および製作コストを示し、図5には、実施例1および比較例の運転時間に対する運転電圧の変化を示す。なお、製作コストは、実施例1の場合を1としたときの相対値で表している。
処理水質(処理水比抵抗)に関しては、実施例1と比較例で同程度の水質が得られたのに対して、実施例1の運転電圧は、比較例の場合と比べて約41%低下した。これは、脱塩室における異種イオン交換体の界面でのイオン交換膜やイオン交換樹脂の劣化が大きく低減された効果であると考えられる。また、この運転電圧は、図5に示すように、実施例1ではほとんど一定であったのに対して、比較例では運転時間と共に上昇を示した。このことから、比較例では、イオン交換体の劣化が時間と共に進み、いずれ電源装置の電圧の上限値に達していまい、脱イオン処理運転を維持できなくなることが示唆される。それに対して、実施例1では、比較的高負荷である上記運転条件においても継続的に安定して運転が可能であり、その結果として、処理量の向上につながることが確認された。
また、濃縮室が1室だけの実施例1では、濃縮室が2室設けられている比較例と比べて、製作コストの面でも良好な結果が得られた。
一方、表2には、実施例2および実施例3における、1000時間の運転後の処理水比抵抗を示す。
実施例3では、実施例2と比べて、良好な処理水質が得られた。これは、電極室を流れる電極水の流入方向と、電極室に隣接する脱塩室を流れる被処理水(中間処理水)の流入方向とが同じになることで、電極室から脱塩室へのイオン成分の移動が抑制された効果であると考えられる。
1 脱イオン水製造装置
2 枠体
4 陽極
5 陰極
D1 カチオン脱塩室
D2 アニオン脱塩室
C 濃縮室
E1 陽極室
E2 陰極室
a1 第1のアニオン交換膜
a2 第2のアニオン交換膜
c1 第1のカチオン交換膜
c2 第2のカチオン交換膜
2 枠体
4 陽極
5 陰極
D1 カチオン脱塩室
D2 アニオン脱塩室
C 濃縮室
E1 陽極室
E2 陰極室
a1 第1のアニオン交換膜
a2 第2のアニオン交換膜
c1 第1のカチオン交換膜
c2 第2のカチオン交換膜
Claims (9)
- 被処理水を処理して脱イオン水を製造する電気式脱イオン水製造装置であって、
陽極室と陰極室とからなる電極室と、
前記陽極室と前記陰極室との間に位置する濃縮室と、
前記陽極室と前記濃縮室との間に位置し、第1のカチオン交換膜を介して前記陽極室と隣接し、第2のカチオン交換膜を介して前記濃縮室と隣接し、カチオン交換体が充填されたカチオン脱塩室と、
前記陰極室と前記濃縮室との間に位置し、第1のアニオン交換膜を介して前記陰極室と隣接し、第2のアニオン交換膜を介して前記濃縮室と隣接し、アニオン交換体が充填されたアニオン脱塩室と、
を有する、電気式脱イオン水製造装置。 - 前記陽極室にカチオン交換体が充填され、前記陰極室にアニオン交換体が充填されている、請求項1に記載の電気式脱イオン水製造装置。
- 前記陽極室に流入する電極水の流入方向と、前記カチオン脱塩室に流入する流入水の流入方向とが同じであり、前記陰極室に流入する電極水の流入方向と、前記アニオン脱塩室に流入する流入水の流入方向とが同じである、請求項1または2に記載の電気式脱イオン水製造装置。
- 前記カチオン脱塩室と前記アニオン脱塩室とは、被処理水が前記カチオン脱塩室に流入し、該カチオン脱塩室を流出してカチオン成分が除去された中間処理水が前記アニオン脱塩室に流入するように連通されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の電気式脱イオン水製造装置。
- 前記アニオン脱塩室と前記電極室とは、前記アニオン脱塩室を流出した脱イオン水の一部が前記電極室に流入するように連通されている、請求項4に記載の電気式脱イオン水製造装置。
- 前記アニオン脱塩室と前記カチオン脱塩室とは、被処理水が前記アニオン脱塩室に流入し、該アニオン脱塩室を流出してアニオン成分が除去された中間処理水が前記カチオン脱塩室に流入するように連通されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の電気式脱イオン水製造装置。
- 前記カチオン脱塩室と前記電極室とは、前記カチオン脱塩室を流出した脱イオン水の一部が前記電極室に流入するように連通されている、請求項6に記載の電気式脱イオン水製造装置。
- 前記陰極室と前記陽極室とは、前記電極室に流入する電極水が前記陰極室と前記陽極室とを直列で流通するように連通されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の電気式脱イオン水製造装置。
- 前記電極室に流入する電極水の前記電極室の入口における比抵抗値が0.2MΩ・cm以上かつ18.2MΩ・cm以下である、請求項1から8のいずれか1項に記載の電気式脱イオン水製造装置。
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JP2009282707A JP2011121027A (ja) | 2009-12-14 | 2009-12-14 | 電気式脱イオン水製造装置 |
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JP2011121027A true JP2011121027A (ja) | 2011-06-23 |
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JP2009282707A Pending JP2011121027A (ja) | 2009-12-14 | 2009-12-14 | 電気式脱イオン水製造装置 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011139979A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置および脱イオン水製造方法 |
CN103880124A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-06-25 | 江苏大学 | 一种去离子纯水处理装置 |
CN109384283A (zh) * | 2017-08-11 | 2019-02-26 | 帕洛阿尔托研究中心公司 | 具有耦合蓄电装置的电化学脱盐系统 |
CN113929190A (zh) * | 2020-06-29 | 2022-01-14 | 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 | 净化组件 |
-
2009
- 2009-12-14 JP JP2009282707A patent/JP2011121027A/ja active Pending
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