JP4828100B2 - ガスメータ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスメータ、より詳細には、単位使用量当たりの料金が異なる特殊料金のガス器具が混在するガス流路において、上記特殊料金のガス器具のガス使用量と、規定料金のガス器具のガス使用量とを単一のメータのメモリに格納可能とした流量別積算ガスメータに関する。
電気、灯油、ガスにおけるエネルギー競争において、例えば暖房、冷房には灯油や電気が多く用いられ、ガスが占めるシェアは小さい。エネルギー競争に優位に立つためには、ガスのコストを下げる必要があるが、コストを下げるにはガスの使用量を増大させることが有効である。
上述のごとき問題に対して、それぞれガス消費量が異なるガス器具別にガス料金を設定するシステムが考えられている。上述したように、冷暖房器具におけるエネルギーシェアは、灯油及び電気が高いため、このような器具に限ってガス料金を値引きするような料金体系をもつことにより、競争力が増してガス使用量が高まることが期待できる。すなわち、各ガス器具別に異なる料金体系を設定できるようにすることにより、ユーザへのサービスも多様化でき、また特定のガス器具を販売するための販売戦略とすることもでき、これによりガス器具の普及を図るとともに、ガスの使用量の増大を期待することができる。
すなわち、上記のごとくにガス器具別にガス料金を設定するためには、例えば、通常料金を設定しようとするガス器具群と、値引き料金を設定しようとするガス器具とのガス使用量を分けて算出する必要がある。図11は、従来のガスメータと使用器具の構成例を概念的に示す図で、図中、21はガスメータ、22はガステーブル、23はガスファンヒータ、fはガスの流れである。従来は、単一のガスメータ21に複数のガス器具が接続されてガスが流れるような場合に、当該ガスメータでは、使用されているガス器具全体の合計使用量しか積算できず、ある特定の流量のガス器具のガス使用量だけを積算することはできなかった。従って、ガス器具ごとにガス使用量を分けて算出するには、例えば各ガス器具に対する配管毎に複数のメータを設置しなければならず、そのための費用がかかってしまい、総体的なコスト低下につながりにくい。
このような問題に対して、例えば、本発明と同一の出願人により出願された先行出願である特許文献1がある。特許文献1には、特定ガス器具使用判定アルゴリズムを用いたガスメータについて開示されている。ここでは、最大ガス流量に基づく流量設定値により使用開始を判断し、最小ガス流量に基づく流量設定値及び時間設定値により使用停止を判断している。また、使用判定期間未満の停止は停止判定を無効としている。さらにガス使用量が流量設定値より大きい期間は、みなし量に流量を補正して積算している。
特開2002−162278号公報
上記特許文献1の技術では、特定のガス器具の使用の有無を判定できるため、そのガス器具の使用量分に対して割引料金を適用できるなどのガス利用促進上の利便性が得られるが、特定ガス器具の使用判定積算中に他のガス器具が使用された場合、他のガス器具の積算値を別に求めることができないという課題がある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、ガスメータに流れるガスの流量パターンを、当該ガスメータが有する判定アルゴリズムによって判定することにより、ガス使用条件の異なる複数の器具の積算値を同時に積算可能とするガスメータを提供することを目的とするものである。
第1の技術手段は、ガスの流量パターンに基づいて特定のガス器具の使用/不使用を判定するための機能を備えたガスメータであって、ガスメータは、予め用意された判定アルゴリズムを記憶し、ガスメータに流れるガスの流量パターンを判定アルゴリズムを用いて解析することによりガス器具の使用/不使用を判定する判定手段を有するガスメータにおいて、ガスメータは、判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータを複数有し、該複数のパラメータを用いて判定した器具の使用/不使用結果に基づく流量値を、複数の器具に応じた複数のカウンタに積算し、ガスメータは、判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータとして、流量の積算を開始するガス使用量の下限流量値である積算開始量L2と、特定のガス器具の最大ガス流量に基づく流量設定値である最大値L3とを保持し、判定アルゴリズムは、所定の測定点間におけるガス流量の増加量がL2〜L3の範囲内である場合、または所定の測定点におけるガス流量がL2〜L3の範囲内にある場合、特定のガス器具の使用が開始されたものと判定し、判定した開始点の時刻t0を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶し、さらにガスメータは、判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、特定のガス器具の最小ガス流量に基づく流量設定値である最小流量L1を保持し、判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量がL1未満になった場合、特定のガス器具の使用が停止されたものと判定し、判定した停止点の時刻t1をガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶し、ガスメータは、判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、特定器具が使用される場合の最小時間を示す時間設定値である有効判定時間T1を保持し、ガスメータは、メータ計量部のメモリに記憶した時刻t0とt1の差より算出した使用中判定期間t1−t0がT1以上の場合に、t0〜t1までの流量値を積算する第1のカウンタと、t1−t0がT1未満の場合に、t0〜t1までの流量値を積算する第2のカウンタとを有し、判定アルゴリズムは、メモリに記憶されたt0及びt1に従って、第1または第2のカウンタを選択して流量値を積算することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、ガスの流量パターンに基づいて特定のガス器具の使用/不使用を判定するための機能を備えたガスメータであって、ガスメータは、予め用意された判定アルゴリズムを記憶し、ガスメータに流れるガスの流量パターンを判定アルゴリズムを用いて解析することによりガス器具の使用/不使用を判定する判定手段を有するガスメータにおいて、ガスメータは、判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータを複数有し、複数のパラメータを用いて判定した器具の使用/不使用結果に基づく流量値を、複数の器具に応じた複数のカウンタに積算し、ガスメータは、判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータとして、流量の積算を開始するガス使用量の下限流量値である積算開始量L2と、特定のガス器具の最大ガス流量に基づく流量設定値である最大値L3とを保持し、判定アルゴリズムは、所定の測定点間におけるガス流量の増加量がL2〜L3の範囲内である場合、または所定の測定点におけるガス流量がL2〜L3の範囲内にある場合、特定のガス器具の使用が開始されたものと判定し、判定した開始点の時刻t0をガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶し、さらにガスメータは、判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、特定のガス器具の最小ガス流量に基づく流量設定値である最小流量L1及びガス器具の使用停止判定用の時間設定値である停止判定時間T2を保持し、判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が連続してL1未満である時間がT2以上である場合に、特定のガス器具の使用が停止したものと判定し、判定した停止点における時刻t1をガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶し、ガスメータは、判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、特定器具が使用される場合の最小時間を示す時間設定値である有効判定時間T1を保持し、ガスメータは、メータ計量部のメモリに記憶した時刻t0とt1の差より算出した使用中判定期間t1−t0がT1以上の場合に、t0〜t1までの流量値を積算する第1のカウンタと、t1−t0がT1未満の場合に、t0〜t1までの流量値を積算する第2のカウンタとを有し、判定アルゴリズムは、メモリに記憶されたt0及びt1に従って、第1または第2のカウンタを選択して流量値を積算することを特徴としたものである。
の技術手段は、第1または2に記載の技術手段において、ガスメータは、判定アルゴリズムにおける他の特定のガス器具の流量値を計算する第3のカウンタを有し、他の特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータとして、流量の積算を行うガス使用量の下限流量値であるカウンタ3下限値L4を保持し、判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量がL4以上である場合、L4以上である流量値を第3のカウンタに積算することを特徴としたものである。
の技術手段は、第1ないし第3のいずれか1の技術手段において、ガスメータは、ガス使用量が最大値L3より大きい場合の標準流量使用量Lを保持し、判定アルゴリズムは、第1または第2のカウンタに積算すべき使用中判定期間t1−t0のうち、ガス流量がL3以下の期間についてはその期間のガス使用量を用いて積算し、L3より大きい期間については、期間のガス使用量がLであるものとして積算することを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、判定アルゴリズムは、第1または第2のカウンタに積算すべきガス使用量が標準使用量Lであるものとした場合、所定の測定点におけるガスの使用量が最大値L3よりも大きく、かつ使用量から標準流量使用量Lを引いた値Xがカウンタ3下限値L4以上である場合、Xを第3のカウンタに積算することを特徴としたものである。
の技術手段は、第1ないし第のいずれか1の技術手段において、判定手段の機能の有効/無効を所定の設定手段にて設定することができることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、ガスメータはカレンダ機能を内蔵し、判定手段の機能を無効にする期間を所定の設定手段によって設定できるようにしたことを特徴としたものである。
の技術手段は、第1ないし第のいずれか1の技術手段において、判定条件のパラメータを、所定の設定手段によって設定できるようにしたことを特徴としたものである。
本発明によれば、ガスメータに流れるガス流量パターンをメータの有する判定アルゴリズムによって、例えば、ファンヒータと給湯器等、複数の対象ガス器具の使用の有無を判別することにより、複数の流量のガス器具の使用量を別積算することができるようになり、さらにその値を表示させたり設定器等によって読み出すことが可能となる。このような機能により、例えばガス小売業者がある特定のガス器具の利用促進を図るために、そのガス器具の使用量分に割引料金を適用できるなど、使用者への多様なサービスの実現が可能となる。
また本発明によれば、器具別流量積算機能の有効/無効を設定器等によってメータに設定することができ、これによって例えば対象ガス器具が接続されていないガスメータにおいて、対象ガス器具と判断された使用量が誤積算されないようにすることができる。
また本発明によれば、判定アルゴリズムの判定条件のパラメータを設定器等によってガスメータに設定することができ、これによって多様な流量パターンのガス器具に対応することができる。
また本発明によれば、器具別流量積算機能が有効となる期間を設定器等によって設定することができ、これにより例えば夏季はガスファンヒータを使用しない場合など、季節によって対象ガス器具が使用されていないときでも対象ガス器具の使用量が誤積算されないようにすることができる。
本発明のガスメータによれば、例えば、ガス小売業者がある特定の器具の利用促進のために、その器具の使用量分に割引料金を適用できるなど、使用者への多様なサービスの実現を可能とすることができる。また、流量判定アルゴリズムにおける判別条件のパラメータ、器具別流量判別機能の動作/非動作、該機能の有無、及び該機能を動作状態とする期間、を設定器等の設定手段によってガスメータに設定できるようにすることにより、多様な流量パターンのガス器具に対応することができ、例えば、対象器具が接続されていなかったり季節によって対象器具が使用されていない場合に、対象器具の使用量が誤積算されないようにすることができる。
図1は、本発明によるガスメータの一実施形態における構成を説明するためのブロック図である。ガスメータ1は制御部10を有し、この制御部10は、電池11、タイマカウンタ12、マイクロコンピュータ13、内部データ格納用のRAM14、インターフェース15、及び流量センサ16を備えている。
流量センサ16としては、リードスイッチ、または、磁気センサ等が用いられ、ガスが流れるとそのガス流量に応じたパルス信号を発生し、インターフェース15を介してマイクロコンピュータ13に取り込まれ、取り込まれたパルス信号データは演算され、流量その他のデータとしてRAM14に格納される。また入力装置2より流量その他の演算のための設定値がインターフェース15を介してマイクロコンピュータ13に取り込まれ、取り込まれた設定値はRAM14に格納される。
本発明では、特定したい器具の仕様、及び推定される使用実態から以下の項目を設定し、特定の器具の積算値、及び使用時間を推定する。
(a)最小流量L1
特定器具の最小使用流量値であって、ガス使用流量がこの最小流量L1よりも小さくなった場合に、その特定器具は運転が停止されたものと推定する。
(b)積算開始流量L2
流量の積算を開始するガス使用流量の下限流量値であって、使用開始の推定は、ガス流量が上記積算開始流量L2以上で、かつ下記の最大値L3以下の範囲であるときに、その特定器具の使用が開始されたものと推定する。
(c)最大値L3
特定器具が使用するガス使用流量の上限流量値であって、ガス流量が上記の積算開始流量L2から最大値L3の範囲であるときに、特定器具の使用が開始されたものと推定する。ここでは、器具の使用が開始されるとき、運転開始時にはその器具の最大値付近の流量で制御が行われることを利用している。
また、最大値L3の設定流量値が0のときは、流量別積算機能は停止する。
(d)標準流量L
特定器具以外にガス器具が使用されている場合に、ガス流量が最大値L3より大きくなったときは、この標準流量Lを使用する。標準流量Lは、特定器具の標準的な使用流量を設定するものである。
(e)有効判定時間T1
特定器具が使用される場合の最小使用時間を有効判定時間T1として設定する。
(f)停止判定時間T2
特定器具が間欠動作する場合、一時的にはガス流量が上記の最小流量L1を下回ることもあるので、最小値L1を下回ったからといって一律に使用停止されたと推定するのは誤りであることがある。このため、停止判定時間T2を設け、ガス使用流量が最小流量L1を下回り、特定器具が使用停止されたと推定してから、この停止判定時間T2が経過する間、ガス使用流量が最小流量L1を下回り続ければ特定器具が使用停止されたものと推定する。
(g)カウンタ1積算値
積算開始流量L2以上で最大値L3以下の流量で開始が判定され、かつ有効判定時間T1を経過しても最小流量L1を下回らない流量を積算するためのカウンタ。
(h)カウンタ2積算値
上記のカウンタ1による流量区分別積算値に入らない流量であって、積算開始流量L2〜最大値L3の範囲にある流量で開始が判定され、かつ有効判定時間T1未満で最小流量L1未満となる流量を積算するカウンタ。
(i)カウンタ3積算値
カウンタ1及びカウンタ2の積算値に入らない流量で、下記のカウンタ3下限値L4以上であるときに積算するカウンタ。
(j)カウンタ3下限値L4
カウンタ3の積算を開始する判断値であって、この下限値L4以上のときに、カウンタ3の積算を開始する。カウンタ3下限値L4は、例えば大型給湯器等の大容量積算値をカウントするために、カウンタ1及び2を積算するための最大値L3より大きな値を設定する。
本発明では、上述のように、カウンタ1〜3を同時に積算することが可能である。
図2は、カウンタ1〜3の使い分けについて説明するためのフローチャートである。流量別積算において、流量計測を行い(ステップS1)、このときの流量値を判断し(ステップS2)、流量値が、積算開始量L2以上で、最大値L3以下であれば、カウンタ1または2の相当する器具の使用が開始されたものと判断し、最小流量L1と最大値L3との間の流量で有効判定時間T1が経過したかどうかを判別する(ステップS3)。そして、有効判定時間T1が経過すれば、カウンタ1に流量値を加算し(ステップS4)、有効判定時間T1が経過しなければ、カウンタ2に流量値を加算する(ステップS5)。
また、上記のステップS2において、流量値がカウンタ3下限値L4以上であれば、カウンタ3に流量値を加算し(ステップS6)、いずれの条件にも該当しない場合、いずれのカウンタにも加算しない(ステップS7)。
上記の思想に従って、流量別の器具を判定し、カウンタ1〜3を用いて流量条件別の積算を行う。
(ガス器具の使用開始時刻の判定)
本発明では、上述のように流量計測値から該当する器具の使用を判断して、カウンタ1〜3を用いて流量別の積算を行う。このとき、特定器具の使用開始の判断を、ガス流量計測による流量計測値(合計流量)と、その流量計測から得られる増加流量値とを用いて行うようにする。
図3は、ガスメータの流量計測方法について説明するための図である。なお、以下に説明する実施例において、ガス流量は基本的に単位流量(例えば、l/h)を表すものとする。ガスメータは、流量センサが生成した信号パルス(流量パルス)の入力時を起点として、タイマカウンタ12(図1)により経過時間を計測し、予め定めたT秒経過した後、次の最初のパルス入力までの時間t秒を測定し、これによって流量(Q)を求める。上記Tは、例えばマイコンガスメータの場合は15秒として設定される。この流量計測は継続して行っていて、RAM14(図1)には、前々回の流量計測値(Qi-2)、前回の流量計測値(Qi-1)、今回値(Q)までが記憶されている。
流用計測の計算式は以下のようになる。
Q(l/h)=V×N×3600÷t
ここで、V:1パルスの重み
N:t秒間の入力パルス数
t:T秒を経過して次ぎのパルス入力までの時間(t=T秒+α)
上記のごとくの流量計測値を用いて、その流量計測値が積算開始流量L2〜最大値L3の範囲にあるとき、カウンタ1または2に積算すべき特定器具の使用が開始されものと推定する。また、流量計測値が、カウンタ3下限値L4以上であれば、カウンタ3に積算すべき特定器具の使用が開始されたものと判断する。ここでは、例えば、前回の流量計測値(Qi-1)と今回の流量計測値(Q)とがともに、上記L2〜L3の範囲、もしくはL4以上の範囲にあるときに、特定器具の使用が開始されたものと推定する。
図4は、上記増加流量の演算方法について説明するための図である。増加流量に関しては、前述した流量計測方法に従って今回求めた流量Qiと前回求めた流量Qi-1の流量比較を行い、両者に一定以上の差があった場合「流量変化有り」と判定し、次回求める流量−前回求めた流量(=Qi+1−Qi-1)の演算を行ってこれを増加流量とする。例えば図4において、Q1で流量変化有りと判定した場合に、Qi+1−Qi-1=500−0=500(l/h)を増加流量値とする。またQi+2で流量変化有りと判定した場合に、Qi+3−Qi+1=1000−500=500(l/h)を増加流量値とする。
この増加流量値が積算開始流量L2から最大値L3の範囲にある場合、カウンタ1またはカウンタ2に積算すべき特定器具の使用が開始されたものと判断する。また増加流量値がカウンタ3下限値L4以上である場合、カウンタ3に積算すべき特定器具の使用が開始されたものと判断する。
(ガス器具の使用停止時刻の判定)
カウンタ1及び2に積算すべき特定器具の判定においては、予め停止判定時間T2を設定しておき、測定流量値が最小流量L1未満となったとき、かつそのL1未満である期間が停止判定時間T2以上になったときに、器具の使用が停止されたものと判定する。この時間T2は、例えば0〜255(分)の範囲で任意に設定できるようにする。通常は時間T2=0に設定しておくが、使用中に流量を0にする制御を行うような器具を使用する場合に、このような状態をその器具の停止として判断しないようにするために、T2の値を適宜設定する。
T2>0とすることで、断続的にガスを使用する器具であっても、一時的な停止があっても連続的に使用していると判断するため、後述の使用時間の判定の際に誤って当該器具以外の使用であると認識してしまうことを防止する。
また、カウンタ3に相当する器具については、流量がカウンタ3下限値L4より小さくなった場合に使用停止であることを判断する。
(器具の使用時間の判定とガス使用量の算出)
特定器具の使用開始後から使用停止までのガスの使用量の積算を行う。
カウンタ1及び2に積算すべき特定器具においては、予め有効判定時間T1を設定しておき、上記の使用開始判定時刻t0から使用停止判定時刻t1の差で表される使用時間t1−t0が、上記有効判定時間T1以上の場合、カウンタ1に積算すべき特定器具が使用されていたものと判断して、流量計測により得られた流量値×(t1−t0)をカウンタ1の使用量として別積算する。
またt1−t0が、上記有効判定時間T1未満である場合、カウンタ2に積算すべき器具が使用されたものと判断して、流量計測により得られる流量値×(t1−t0)をカウンタ2の使用量として積算する。
例えば、特定器具としてガスファンヒータを考えると、ガスファンヒータは、他のガス器具に比べて長時間使用されるため、他の器具でガスファンヒータの流量特性と似ている器具であっても、使用時間が短ければガスファンヒータではないものと判断することができる。
上記の有効判定時間T1は、例えば0〜255(分)の範囲で任意に設定できるようにする。前述のようにT1は、使用時間の短い器具を、使用時間の長い器具の使用であると誤って認識されるのを防止するために設定するので、当該ガスメータを設置する各家庭等の使用ガス器具によって適宜T1を定めることが望ましい。
また、最大値L3はカウンタ1または2に積算すべき特定器具の使用量の上限流量値であるため、特定器具の使用開始を推定した後、ガスの流量計測値が上記の最大値L3を超えた場合には、上記特定器具の他に使用されている器具が存在するものとして、標準流量Lを用いて特定器具の標準的な使用量を積算する。
すなわち、上記の流量値×(t1−t0)において、最大値L3より大きいときは、計測された流量値ではなく、予め設定した標準流量Lを使用して特定器具の使用量を積算する。
またカウンタ3に相当する器具においては、カウンタ3下限値L4に基づく使用開始から使用停止までの流量値をカウンタ3に積算する。カウンタ3下限値L4は、最大値L3よりも大流量の給湯器等の使用量に応じた値を設定する。
図5及び図6は、上述したごとくの基本判定方式による処理の流れを説明するためのフローチャートで、流量演算が発生したときの処理について示すものである。ここでは、各カウンタ1〜3に積算する前段で、バッファ(有効バッファ,無効バッファ)を用いて処理を実行する。
まず流量別積算機能が有効かどうかを判別し(ステップS11)、有効であれば対象器具の使用中フラグがONであるかどうかを判別する(ステップS12)。使用中フラグがONでなければ、「流量変化有り」と判定した後の増加流量値を計測しているかどうか判別する(ステップS13)。
「流量変化有り」と判定した後の増加流量値を計測していない場合、今回の測定流量(Qi)が積算開始流量L2から最大値L3の範囲にあるかどうかを判断し(ステップS14)、QiがL2からL3の範囲にあれば、対象器具使用中のフラグをONにして(ステップS15)、使用開始時刻t0を記憶する(ステップS16)。またQiがL2からL3の範囲になければ、後述するステップS23に進む。
そして、有効バッファに今回の測定流量Qiを加算し(ステップS17)、前回の流量測定値(Qi-1)を開始ずれの補正のために有効バッファに加算する(ステップS18)。
上記ステップS13で、「流量変化有り」と判定した後の増加流量値を計測している場合、増加流量が積算開始流量L2から最大値L3の範囲内にあるかどうかを判別し(ステップS19)、その範囲内にあれば、対象器具使用中フラグをONにし(ステップS20)、範囲内になければ、上記ステップS14に進む。そして、上記ステップS20で対象器具使用中フラグをONにした後は、使用開始時刻t0を記憶し(ステップS21)、有効バッファに今回の測定流量Qiを加算する(ステップS22)。ついで、前回の測定流量(Qi-1)が、カウンタ3下限値L4以上であるかどうかを判別し(ステップS23)、L4以上であれば前回の測定流量(Qi-1)をカウンタ3に加算する(ステップS24)。また、ステップS23でQi-1がL4以上でなければ、処理を終了する。
また、上記ステップS12で、対象器具使用中のフラグがONでない場合、今回の測定流量Qiが最小流量L1未満であるかどうかを判別し(ステップS25)、QiがL1未満であれば、今回の測定流量Qiを有効バッファに加算し(ステップS26)、さらに今回の測定流量Qiを無効バッファに加算する(ステップS27)。
そして測定流量QiがL1未満である期間が停止判定時間T2以上であるかどうかを判断し(ステップS28)、T2以上でなければ、処理を終了する。また測定流量QiがT2以上であれば、対象器具の使用中フラグをOFFにして(ステップS29)、使用停止時刻t1を記憶する(ステップS30)。次いで、t1−t0が有効判定時間T1以上であるかどうかを判別して(ステップS31)、T1以上であれば(有効バッファ−無効バッファ)の値をカウンタ1に加算し(ステップS32)、T1以上でなければ、(有効バッファ−無効バッファ)の値をカウンタ2に加算する(ステップS33)。
また上記ステップS25で、今回の測定流量Qiが最小流量L1未満でない場合、無効バッファをクリアし(ステップS34)、今回の測定流量Qiが最大値L3より大きいかどうかを判別する(ステップS35)。ここでQiがL3より大きければ、Qiと標準値(L)との差X(X=Qi−L)を計算する(ステップS36)。
次いで、計算した上記Xがカウンタ下限値L4以上であるかどうかを判別し(ステップS37)、L4以上でなければXが最小流量L2から最大値L3の範囲にあるかどうかを判別し(ステップS38)、L2〜L3の範囲になければ、計算した値Xを捨て(ステップS39)、L2〜L3の範囲にあれば計算したXの値をカウンタ2に加算する(ステップS43)。また上記ステップS37でXがL4以上でれば、計算したXをカウンタ3に加算する(ステップS42)。
そして、上記ステップS39,S42,S43のいずれかの処理を行った後、有効バッファに標準値Lを加算する(ステップS40)。また、上記ステップS35で測定流量QiがL3より大きくなければ、有効バッファに今回の測定流量Qiを加算する(ステップS41)。
図7は、上記ステップS24のガスの使用量の演算についてさらに詳しく説明するための図である。上記ガスの使用量の演算において、例えば、特定器具が使用されていると判定された範囲において、測定流量が最大値L3以下の区間(図7における区間P1)については、その期間の全ガス使用量を一つの特定器具の使用量としてカウンタ1に積算し(使用期間が有効判定時間T1以上であるものとする)、また測定流量が最大値L3より大きい区間(図7における区間P2)については、当該区間において他の器具が使用されているものと判断し、単位流量をガスファンヒータの平均的ガス使用量である標準流量Lとして算出し、積算する。このときに、区間P2では、最大値L3及びカウンタ3下限値L4に従って、測定流量−標準流量Lの流量を、カウンタ2、カウンタ3のいずれかまたは両方に積算する。但し、流量値によってはカウンタ2及びカウンタ3のいずれにも積算できない場合が生じることもある。これについては、例を用いて後述する。
図8は、流量計測値の動きの一例と、このときのカウンタ毎の積算流量とを説明するための図である。
図8に示すように、有効判定時間T1に基づいて区分されるカウンタ1及びカウンタ2と、これらカウンタ1,2よりも大流量を積算するカウンタ3とを使い分けて、流量計測値の値を該当するカウンタに割り当てて積算を行う。
以下に、実際の特定器具の開始判定前から停止判定,カウンタへの積算に至る処理について、図8の例で説明する。領域C2−1は、開始時の流量値が積算開始流量L2〜最大値L3の範囲であり、かつ有効判定時間T1未満の間L1〜L3の範囲にあるため、カウンタ2への積算値として処理を行う。
領域N−1では、測定流量が積算開始流量L2に至らないため、いずれのカウンタにも積算することなく流量値を捨てる。また領域N−2でも同様に、測定流量が積算開始流量L2に至らないため流量値を捨てる。
領域C1−1では、積算開始流量L2以上になった時点でカウンタ1または2の流量であるものと推定され、さらに領域C2−2で領域C1−1判定時の最大値L3を超えたために、他の器具が使用されたものと判断し、領域C1−1の流量を標準流量Lに設定して、そのまま有効判定時間T1の経過を待ってカウンタ1の積算流量値として判断する。
領域C2−2は、領域C1−1で設定された標準流量Lを基準とした積算開始量L2以上の流量が流れているため、カウンタ2に積算する流量であると判断する。ここで領域C3−1で、領域C1−1で設定した標準流量Lを基準としたカウンタ3下限値L4を超える流量が流れたために、カウンタ3に積算すべき流量であると判断する。
領域N−3では、上記標準流量Lを基準としたカウンタ3下限値L4を下回る流量となり、同時に標準流量Lを基準とした最大値L3より大きい流量であるため、いずれのカウンタにも該当せず、この流量値は捨てられる。
領域C2−3で、流量は上記の標準流量Lを基準とした積算開始流量L2と最大値L3との間に入ったために、カウンタ2に積算する流量であることが判断できる。ここで、領域N−4で、標準流量を基準とした積算開始流量L2より小さい流量になり、いずれのカウンタにも該当しないためにこの流量を捨てる。
領域N−4の次の流量測定では、領域C1−1を判断した最大値L3より小さい流量であるため、カウンタ1へ積算すべき流量であるものと判断する。
領域C3−2では、未使用の状態から、カウンタ3下限値L4以上の流量が流れたため、カウンタ3に対する積算処理を行う。
領域N−5では、未使用の状態から、最大値L3を超えてカウンタ3下限値L4より小さい流量が流れたため、いずれのカウンタにも該当せず、これを捨てる。
領域C2−4は、積算開始流量L2と最大値L3との間に流量があり、かつ有効判定時間T1以下で最小値L1を下回ったため、カウンタ2に対する積算処理を行う。領域N−6は、積算開始流量L2より小さい流量であるため、これを捨てる。
図9は、器具別流量計測機能を実現する判定アルゴリズムの初期値設定を行うときの処理の流れを説明するためのフローチャートである。まず使用開始判定条件として、積算開始流量L2,最大値L3,及びカウンタ3下限値L4の設定を行う(ステップS51〜S53)。
次に使用停止判定条件として、最小値(最小流量)L1の設定を行う(ステップS54)。
次いで、対象の特定器具について使用中にガス流量をゼロにする制御があるかどうかを確認し(ステップS55)、ゼロにする制御がなければ停止判定時間T2を0に設定し(ステップS59)、またゼロにする制御があれば停止判定時間T2を適宜設定する(ステップS56)。次に有効時間判定条件として、有効判定時間T1を設定し(ステップS57)さらに積算値計算条件として標準流量Lを設定する(ステップS58)。
なお、上記流量設定値L1,L2,L3は特定の値をそれぞれ設定するが、これら特定の値を含むある所定の範囲(区分または流用範囲)の値をL1,L2,L3とみなすものとして設定してもよい。
図10は、流量別積算機能を実現する判定アルゴリズムの機能または判定条件を設定するための設定手段について説明するための図である。本発明によるガスメータは、器具別流量積算機能を実行することにより判定した対象器具の使用量を、ガスメータに流れる全体のガス使用量とは別に積算してメータ計量部のメモリに記憶させる。この記憶させたデータ内容を、図10に示すように設定器2’等により読み出したり、ガスメータ1の表示部1aに表示させることができる。
また、本発明のガスメータは、器具別流量判定機能の有効/無効を、設定器2’によって選択することができる。また前述のごとくに説明した器具別流量判定機能における使用量判定アルゴリズムの判定条件のパラメータ(L1,L2,L3,L4,T1,T2等)を、図10のように設定器2’によってガスメータに設定することができる。
また、対象器具の使用量判定機能が無効になる期間を設定器2’によって任意にガスメータに設定することができ、ガスメータの内部に内蔵したカレンダ機能を用いて設定した機能を実行する。例えば、ガスファンヒータのような暖房器具を使用する冬季以外の期間は、対象器具の器具別流量積算機能が無効になるように設定することができる。
また、上記の設定器2’の代わりにマグネットスイッチ等を用いるようにしてもよい。
本発明によるガスメータの一実施形態における構成を説明するためのブロック図である。 カウンタの1〜3の使い分けについて説明するためのフローチャートである。 ガスメータの流量計測方法について説明するための図である。 増加流量の演算方法について説明するための図である。 基本判定方式による処理の流れを説明するためのフローチャートである。 基本判定方式による処理の流れを説明するためのフローチャートで、図5に続く図である。 図5におけるガスの使用量の演算についてさらに詳しく説明するための図である。 流量計測値の動きの一例と、このときのカウンタ毎の積算流量とを説明するための図である。 器具別流量計測機能を実現する判定アルゴリズムの初期値設定を行うときの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 流量別積算機能を実現する判定アルゴリズムの機能または判定条件を設定するための設定手段について説明するための図である。 従来のガスメータと使用器具の構成例を概念的に示す図である。
符号の説明
1…ガスメータ、1a…表示部、2…入力装置、2’…設定器、10…制御部、11…電池、12…タイマカウンタ、13…マイクロコンピュータ、14…RAM、15…インターフェース、16…流量センサ、21…ガスメータ、22…ガステーブル、23…ガスファンヒータ。

Claims (8)

  1. ガスの流量パターンに基づいて特定のガス器具の使用/不使用を判定するための機能を備えたガスメータであって、該ガスメータは、予め用意された判定アルゴリズムを記憶し、該ガスメータに流れるガスの流量パターンを前記判定アルゴリズムを用いて解析することにより前記ガス器具の使用/不使用を判定する判定手段を有するガスメータにおいて、
    該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータを複数有し、該複数のパラメータを用いて判定した器具の使用/不使用結果に基づく流量値を、前記複数の器具に応じた複数のカウンタに積算し、
    該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータとして、流量の積算を開始するガス使用量の下限流量値である積算開始量L2と、前記特定のガス器具の最大ガス流量に基づく流量設定値である最大値L3とを保持し、
    前記判定アルゴリズムは、所定の測定点間におけるガス流量の増加量が前記L2〜前記L3の範囲内である場合、または所定の測定点におけるガス流量が前記L2〜前記L3の範囲内にある場合、前記特定のガス器具の使用が開始されたものと判定し、該判定した開始点の時刻t0を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶し、
    さらに該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、前記特定のガス器具の最小ガス流量に基づく流量設定値である最小流量L1を保持し、
    前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が前記L1未満になった場合、前記特定のガス器具の使用が停止されたものと判定し、該判定した停止点の時刻t1を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶し、
    該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、特定器具が使用される場合の最小時間を示す時間設定値である有効判定時間T1を保持し、
    前記ガスメータは、前記メータ計量部のメモリに記憶した時刻t0とt1の差より算出した使用中判定期間t1−t0が前記T1以上の場合に、該t0〜t1までの流量値を積算する第1のカウンタと、前記t1−t0が前記T1未満の場合に、該t0〜t1までの流量値を積算する第2のカウンタとを有し、
    前記判定アルゴリズムは、前記メモリに記憶された前記t0及び前記t1に従って、前記第1または前記第2のカウンタを選択して流量値を積算することを特徴とするガスメータ。
  2. ガスの流量パターンに基づいて特定のガス器具の使用/不使用を判定するための機能を備えたガスメータであって、該ガスメータは、予め用意された判定アルゴリズムを記憶し、該ガスメータに流れるガスの流量パターンを前記判定アルゴリズムを用いて解析することにより前記ガス器具の使用/不使用を判定する判定手段を有するガスメータにおいて、
    該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータを複数有し、該複数のパラメータを用いて判定した器具の使用/不使用結果に基づく流量値を、前記複数の器具に応じた複数のカウンタに積算し、
    該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータとして、流量の積算を開始するガス使用量の下限流量値である積算開始量L2と、前記特定のガス器具の最大ガス流量に基づく流量設定値である最大値L3とを保持し、
    前記判定アルゴリズムは、所定の測定点間におけるガス流量の増加量が前記L2〜前記L3の範囲内である場合、または所定の測定点におけるガス流量が前記L2〜前記L3の範囲内にある場合、前記特定のガス器具の使用が開始されたものと判定し、該判定した開始点の時刻t0を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶し、
    さらに該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、前記特定のガス器具の最小ガス流量に基づく流量設定値である最小流量L1及びガス器具の使用停止判定用の時間設定値である停止判定時間T2を保持し、
    前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が連続して前記L1未満である時間が前記T2以上である場合に、前記特定のガス器具の使用が停止したものと判定し、該判定した停止点における時刻t1を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶し、
    該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、特定器具が使用される場合の最小時間を示す時間設定値である有効判定時間T1を保持し、
    前記ガスメータは、前記メータ計量部のメモリに記憶した時刻t0とt1の差より算出した使用中判定期間t1−t0が前記T1以上の場合に、該t0〜t1までの流量値を積算する第1のカウンタと、前記t1−t0が前記T1未満の場合に、該t0〜t1までの流量値を積算する第2のカウンタとを有し、
    前記判定アルゴリズムは、前記メモリに記憶された前記t0及び前記t1に従って、前記第1または前記第2のカウンタを選択して流量値を積算することを特徴とするガスメータ。
  3. 請求項1または2に記載のガスメータにおいて、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける他の特定のガス器具の流量値を計算する第3のカウンタを有し、
    前記他の特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータとして、
    流量の積算を行うガス使用量の下限流量値であるカウンタ3下限値L4を保持し、
    前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が前記L4以上である場合、前記L4以上である流量値を前記第3のカウンタに積算することを特徴とするガスメータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1に記載のガスメータにおいて、該ガスメータは、ガス使用量が前記最大値L3より大きい場合の標準流量使用量Lを保持し、
    前記判定アルゴリズムは、前記第1または第2のカウンタに積算すべき使用中判定期間t1−t0のうち、ガス流量が前記L3以下の期間についてはその期間のガス使用量を用いて積算し、前記L3より大きい期間については、該期間のガス使用量が前記Lであるものとして積算することを特徴とするガスメータ。
  5. 請求項に記載のガスメータにおいて、前記判定アルゴリズムは、前記第1または第2のカウンタに積算すべきガス使用量が前記標準使用量Lであるものとした場合、所定の測定点におけるガスの使用量が前記最大値L3よりも大きく、かつ該使用量から前記標準流量使用量Lを引いた値Xが前記カウンタ3下限値L4以上である場合、該Xを前記第3のカウンタに積算することを特徴とするガスメータ。
  6. 請求項1ないしのいずれか1に記載のガスメータにおいて、前記判定手段の機能の有効/無効を所定の設定手段にて設定することができることを特徴とするガスメータ。
  7. 請求項に記載のガスメータにおいて、該ガスメータはカレンダ機能を内蔵し、前記判定手段の機能を無効にする期間を所定の設定手段によって設定できるようにしたことを特徴とするガスメータ。
  8. 請求項1ないしのいずれか1に記載のガスメータにおいて、前記判定条件のパラメータを、所定の設定手段によって設定できるようにしたことを特徴とするガスメータ。
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