JP4879393B2 - ガスメータ - Google Patents
ガスメータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4879393B2 JP4879393B2 JP2000357025A JP2000357025A JP4879393B2 JP 4879393 B2 JP4879393 B2 JP 4879393B2 JP 2000357025 A JP2000357025 A JP 2000357025A JP 2000357025 A JP2000357025 A JP 2000357025A JP 4879393 B2 JP4879393 B2 JP 4879393B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- determination
- appliance
- flow rate
- meter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、ガスメータ、より詳細には、単位使用量当たりの料金が異なる特殊料金のガス器具が混在するガス流路において、上記特殊料金のガス器具のガス使用量と、規定料金のガス器具のガス使用量とを単一のメータのメモリに格納可能とした流量別積算ガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気、灯油、ガスにおけるエネルギー競争において、例えば暖房、冷房には灯油や電気が多く用いられ、ガスが占めるシェアは小さい。エネルギー競争に優位に立つためには、ガスのコストを下げる必要があるが、コストを下げるにはガスの使用量を増大させることが有効である。
【0003】
上述のごとき問題に対して、それぞれガス消費量が異なるガス器具別にガス料金を設定するシステムが考えられている。上述したように、冷暖房器具におけるエネルギーシェアは、灯油及び電気が高いため、このような器具に限ってガス料金を値引きするような料金体系をもつことにより、競争力が増してガス使用量が高まることが期待できる。すなわち、各ガス器具別に異なる料金体系を設定できるようにすることにより、ユーザへのサービスも多様化でき、また特定のガス器具を販売するための販売戦略とすることもでき、これによりガス器具の普及を図るとともに、ガスの使用量の増大を期待することができる。
【0004】
すなわち、上記のごとくにガス器具別にガス料金を設定するためには、例えば、通常料金を設定しようとするガス器具群と、値引き料金を設定しようとするガス器具とのガス使用量を分けて算出する必要がある。図9は、従来のガスメータと使用器具の構成例を概念的に示す図で、図中、21はガスメータ、22はガステーブル、23はガスファンヒータ、fはガスの流れである。従来は、単一のガスメータ21に複数のガス器具が接続されてガスが流れるような場合に、当該ガスメータでは、使用されているガス器具全体の合計使用量しか積算できず、ある特定の流量のガス器具(例えば、ガスファンヒータ23)のガス使用量だけを積算することはできなかった。従って、ガス器具ごとにガス使用量を分けて算出するには、例えば各ガス器具に対する配管毎に複数のメータを設置しなければならず、そのための費用がかかってしまい、総体的なコスト低下につながりにくい。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、ガスメータに流れるガスの流量パターンを、当該ガスメータが有する判定アルゴリズムによって判定することにより、ある特定の流量のガス器具の使用量のみを別積算するための手段を有するガスメータを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ガスの流量パターンに基づいて特定のガス器具の使用/不使用を判定するための機能を備えたガスメータであって、該ガスメータは、予め用意された判別アルゴリズムを記憶し、該ガスメータに流れるガスの流量パターンを前記判定アルゴリズムを用いて解析することにより前記ガス器具の使用/不使用を判定する判定手段を有するガスメータにおいて、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、前記特定のガス器具の最大ガス流量L2を保持し、前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が前記L2になった場合、前記特定のガス器具の使用が開始されたものと判定し、該判定した開始点の時刻t0を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶することを特徴としたものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、前記特定のガス器具の最小ガス流量L1を保持し、前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が前記L1未満になった場合、前記特定のガス器具の使用が停止されたものと判定し、該判定した停止点の時刻t1を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶することを特徴としたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一部として、前記特定のガス器具の最小ガス流量L1及びガス器具の使用停止判定用の時間設定値T1を保持し、前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が連続して前記L1未満である時間が前記T1以上である場合に、前記特定のガス器具の使用が停止したものと判定し、該判定した停止点における時刻t1を前記メータが備えるメータ計量部のメモリに記憶することを特徴としたものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2または3の発明において、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、器具使用停止判断用の時間設定値T2を保持し、前記判定アルゴリズムは、前記メータ計量部のメモリに記憶した時刻t0とt1の差より算出した使用中判定期間t1−t0が前記T2未満の場合に、該使用中判定期間における前記特定の器具の使用量計算値を無効として別積算しないことを特徴としたものである。
【0010】
請求項5の発明は、請求項2ないし4のいずれか1の発明において、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、ガス使用量が前記L2より大きい場合のみなし使用量Lを保持し、前記判定アルゴリズムは、前記使用中判定期間t1−t0のうち、ガス流量が前記L2以下の期間についてはその期間の全ガス使用量を前記特定のガス器具による使用量として別積算し、前記L2より大きい期間は、該期間の前記特定のガス器具のガス使用量が前記Lであるものとして別積算することを特徴としたものである。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1の発明において、前記判定手段の機能の有効/無効を所定の設定手段にて設定することができることを特徴としたものである。
【0012】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、該ガスメータはカレンダ機能を内蔵し、前記判定手段の機能を無効にする期間を所定の設定手段によって設定できるようにしたことを特徴としたものである。
【0013】
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれか1の発明において、前記判定条件のパラメータを、所定の設定手段によって設定できるようにしたことを特徴としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のガスメータによれば、例えば、ガス小売業者がある特定の器具の利用促進のために、その器具の使用量分に割引料金を適用できるなど、使用者への多様なサービスの実現を可能とすることができる。また、流量判別アルゴリズムにおける判別条件のパラメータ、器具別流量判別機能の動作/非動作、該機能の有無、及び該機能を動作状態とする期間、を設定器等の設定手段によってガスメータに設定できるようにすることにより、多様な流量パターンのガス器具に対応することができ、例えば、対象器具が接続されていなかったり季節によって対象器具が使用されていない場合に、対象器具の使用量が誤積算されないようにすることができる。
【0015】
図1は、本発明によるガスメータの一実施形態における構成を説明するためのブロック図である。ガスメータ1は制御部10を有し、この制御部10は、電池11、タイマカウンタ12、マイクロコンピュータ13、内部データ格納用のRAM14、インターフェース15、及び流量センサ16を備えている。
【0016】
流量センサ16としては、リードスイッチ、または、磁気センサ等が用いられ、ガスが流れるとそのガス流量に応じたパルス信号を発生し、インターフェース15を介してマイクロコンピュータ13に取り込まれ、取り込まれたパルス信号データは演算され、流量その他のデータとしてRAM14に格納される。また入力装置2より流量その他の演算のための設定値がインターフェース15を介してマイクロコンピュータ13に取り込まれ、取り込まれた設定値はRAM14に格納される。
【0017】
図2は、ガスメータの流量計測方法について説明するための図である。なお、以下に説明する実施例において、ガス流量は基本的に単位流量(例えば、l/h)を表すものとする。ガスメータは、流量センサが生成した信号パルス(流量パルス)の入力時を起点として、タイマカウンタ12により経過時間を計測し、予め定めたT秒経過した後、次の最初のパルス入力までの時間t秒を測定し、これによって流量(Q)を求める。上記Tは、例えばマイコンガスメータの場合は15秒として設定される。この流量計測は継続して行っていて、RAM14には、前々回の流量計測値(Qi-2)、前回の流量計測値(Qi-1)、今回値(Q)までが記憶されている。
【0018】
流用計測の計算式は以下のようになる。
Q(l/h)=V×N×3600÷t
ここで、V:1パルスの重み
N:t秒間の入力パルス数
t:T秒を経過して次ぎのパルス入力までの時間(t=T秒+α)
【0019】
以下に示す実施例では、ガスファンヒータを対象器具としてその使用量を別積算するようにしたガスメータについて説明する。図3は、ガスファンヒータの時間毎の流量変化の一例を示すグラフである。図3に示すガス流量の変化パターンからガスファンヒータの流量について以下のようなことがいえる。
【0020】
(a)ガスファンヒータの起動時は、そのガスファンヒータの最大流量のガスが流れる。
(b)ガスファンヒータの流量は、あるレベルの流量以下には下がらない。
(c)ガスファンヒータの流量は、あるレベルの流量以上には上がらない。
(d)他のガス器具に比べてガスファンヒータは長時間使用されることが多い。
【0021】
上記(a)〜(d)のガスファンヒータの特徴より、以下のようなことがいえる。
(1)上記(b)及び(d)より、ガスファンヒータの最小流量L1以上の流量が所定の時間(使用判定時間)T2以上流れていれば、ガスファンヒータが使用されていると想定できる。
(2)上記(a)より、“増加流量”がガスファンヒータの最大流量L2であればガスファンヒータの使用が開始された可能性がある。なお、上記の増加流量の定義については後述する。
(3)上記(c)より、上記流量計測法によって計測した流量Qがガスファンヒータの最大流量L2であればガスファンヒータが使用中である可能性が高い。
【0022】
図4は、上記増加流量の演算方法について説明するための図である。増加流量に関しては、前述した流量計測方法に従って今回求めた流量Qiと前回求めた流量Qi-1の流量比較を行い、両者に一定以上の差があった場合「流量変化有り」と判定し、次回求める流量−前回求めた流量(=Qi+1−Qi-1)の演算を行ってこれを増加流量とする。例えば図4において、Q1で流量変化有りと判定した場合に、Qi+1−Qi-1=500−0=500(l/h)を増加流量値とする。またQi+2で流量変化有りと判定した場合に、Qi+3−Qi+1=1000−500=500(l/h)を増加流量値とする。
【0023】
次いで、測定したガス流量の流量パターンからガスファンヒータの使用の有無を判定する方法について説明する。ここでは、上述したガスファンヒータの流量パターンの基本的な認識に基づいて、以下の判定方法によってガスファンヒータの使用及び停止を判定する。
【0024】
(ガスファンヒータの使用開始の判定)
増加流量がL2である場合、もしくは各測定点において測定されたガス流量(以下測定流量Qとする)がL2になった場合に、ガスファンヒータの使用が開始されたものとして判定し、その時刻t0を記憶する。すなわち、ガスファンヒータの使用開始時には、ガス流量が最大流量L2にまで増加し、またガスファンヒータのみを使用していれば測定流量Qが最大流量L2に一致する期間が発生するという認識に基づいて、このときをガスファンヒータの使用が開始されたものとして判断する。
【0025】
(ガスファンヒータの使用停止時刻の判定)
予め停止判定時間T1を設定しておき、測定流量がL1未満となったとき、かつそのL1未満である期間がT1より大きくなったときに、使用が停止されたものと判定する。この時間T1は、例えば0〜255(分)の範囲で任意に設定できるようにする。通常は時間T1=0に設定しておくが、使用中に流量を0にする制御を行うようなガスファンヒータを使用する場合に、このような状態をガスファンヒータの停止として判断しないようにするために、T1の値を適宜設定する。
T1>0とすることで、断続的にガスを使用するガスファンヒータであっても、一時的な停止があっても連続的に使用していると判断するため、後述の使用時間の判定の際に誤ってガスファンヒータ以外の使用であると認識してしまうことを防止する。
【0026】
(ガスファンヒータの使用時間の判定とガス使用量の算出)
予め使用判定時間T2、及びみなし流量Lを設定しておき、上記の使用開始判定時刻t0から使用停止判定時刻t1の差で表される使用時間t1−t0が、上記使用判定時間T2より少ない場合、ガスファンヒータが使用されていなかったとものと判断して上記の使用開始判定時刻及び使用停止判定時刻を無効とする。一方、t1−t0がT2より大きい場合、ガスファンヒータが使用されていたものと判断して、L×(t1−t0)をガスファンヒータによるガス使用量として別積算する。これは、ガスファンヒータが他のガス器具に比べて長時間使用されることを前提とし、また流量が例えばガスファンヒータ等の他のガス器具の流量特性と似ていても、使用時間が短ければガスファンヒータではない他のガス器具が使用されているものと考えられるからである。
【0027】
上記の使用判定時間T2は、例えば0〜255(分)の範囲で任意に設定できるようにする。前述のようにT2は、使用時間の短いガスファンヒータ以外のガス器具をガスファンヒータの使用であると誤って認識されるのを防止するために設定するので、本件発明のガスメータの設置される各家庭の使用ガス器具によって適宜T2を設定することが望ましい。
【0028】
図5は、上述したごとくの基本判定方式における処理の流れを説明するためのフローチャートである。まずガスの使用による流量別積算機能の実行が開始された際に(ステップS1)、対象器具(例えば上記のガスファンヒータ)の使用中フラグがONであるかどうかを判別し(ステップS2)、ONでなければ増加流量が最大流量L2に相当するかどうかを判断し(ステップS3)、増加流量がL2に相当しなけれれば、測定流量がL2に相当するかどうかを判断する(ステップS4)。ステップS3またはS4で増加流量または測定流量がL2に相当すれば対象器具の使用中フラグをONにして(ステップS5)、このときの使用開始時刻t0を記憶して(ステップS6)、ステップS2に戻る。
【0029】
上記のステップS2で対象器具の使用中フラグがONである場合には、測定流量が最小流量L1未満であるかどうかを判断し(ステップS7)、L1未満であれば、そのL1未満の期間が停止判定時間T1より長いかどうかを判断し(ステップS8)、T1より長ければ対象器具使用中のフラグをOFFにして(ステップS9)、使用停止時刻t1を記憶する(ステップS10)。そしてt1−t0が使用判定時間T2より大きいかどうかを判断して(ステップS11)、大きければ対象器具は実際に使用されていたものと判断してガスの使用量を演算し(ステップS12)、少なければ対象器具は実際に使用されていなかったものとしてこの期間の使用量を演算せず、そのままステップS2に戻る。
【0030】
ステップS7で測定流量がL1以上であれば、対象器具が使用中であるものとしてステップS2へ戻り、再びステップS7で使用が停止されたかどうかの判定を行う。また同様にステップS8でL1未満の期間がT1以下であれば、対象器具は使用中であるものとしてステップS2へ戻る。
【0031】
図6は、上記ステップS12のガスの使用量の演算についてさらに詳しく説明するための図である。上記ガスの使用量の演算において、ガスファンヒータが使用されていると判定された範囲において、測定流量がガスファンヒータの最大流量L2以下の区間(図6における区間P1)については、その期間の全ガス使用量をガスファンヒータの使用量として別積算し、また測定流量がL2より大きい区間(図6における区間P2)については、当該区間の単位流量をガスファンヒータの平均的ガス使用量であるみなし流量Lとして算出し、別積算する。
【0032】
図7は、器具別流量計測機能を実現する判別アルゴリズムの初期値設定を行うときの処理の流れを説明するためのフローチャートである。まず使用開始判定条件として、最大値(最大流量)L2の設定を行う。このときL2は、区分または流量範囲として設定することもできる。次に使用停止判定条件として、最小値(最小流量)L1の設定を行う(ステップS22)。このときL1は、区分または流量範囲として設定することもできる。
【0033】
次いで、対象のガス器具(ここではガスファンヒータ)について使用中にガス流量をゼロにする制御があるかどうかを確認し(ステップS23)、ゼロにする制御がなければ停止判定時間T1を0に設定し(ステップS27)、またゼロにする制御があれば停止判定時間T1を適宜設定する(ステップS24)。次に使用時間判定条件として、使用判定時間T2を設定し(ステップS25)さらに積算値計算条件としてみなし流量値Lを設定する(ステップS26)。
【0034】
なお、上記流量設定値L1,L2は特定の値をそれぞれ設定するが、これら特定の値を含むある所定の範囲(区分または流用範囲)の値をL1,L2とみなすものとして設定してもよい。
【0035】
図8は、流量別積算機能を実現する判別アルゴリズムの機能または判定条件を設定するための設定手段について説明するための図である。本発明によるガスメータは、器具別流量積算機能を実行することにより判定した対象器具の使用量を、ガスメータに流れる全体のガス使用量とは別に積算してメータ計量部のメモリに記憶させる。この記憶させたデータ内容を、図8に示すように設定器2’等により読み出したり、ガスメータ1の表示部1aに表示させることができる。
【0036】
また、本発明のガスメータは、器具別流量判定機能の有効/無効を、設定器2’によって選択することができる。また前述のごとくに説明した器具別流量判定機能における使用量判別アルゴリズムの判定条件のパラメータ(L1,L2,T,T1等)を、図8のように設定器2’によってガスメータに設定することができる。
【0037】
また、対象器具の使用量判定機能が無効になる期間を設定器2’によって任意にガスメータに設定することができ、ガスメータの内部に内臓したカレンダ機能を用いて設定した機能を実行する。例えば、ガスファンヒータのような暖房器具を使用する冬季以外の期間は、対象器具の器具別流量積算機能が無効になるように設定することができる。
また、上記の設定器2’の変わりにマグネットスイッチ等を用いるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガスメータに流れるガス流量パターンをメータの有する判別アルゴリズムによって対象ガス器具の使用の有無を判別することにより、ある特定の流量のガス器具の使用量のみを別積算することができるようになり、さらにその値を表示させたり設定器等によって読み出すことが可能となる。このような機能により、例えばガス小売業者がある特定のガス器具の利用促進を図るために、そのガス器具の使用量分に割引料金を適用できるなど、使用者への多様なサービスの実現が可能となる。
【0039】
また本発明によれば、器具別流量積算機能の有効/無効を設定器等によってメータに設定することができ、これによって例えば対象ガス器具が接続されていないガスメータにおいて、対象ガス器具と判断された使用量が誤積算されないようにすることができる。
【0040】
また本発明によれば、判別アルゴリズムの判定条件のパラメータを設定器等によってガスメータに設定することができ、これによって多様な流量パターンのガス器具に対応することができる。
【0041】
また本発明によれば、器具別流量積算機能が有効となる期間を設定器等によって設定することができ、これにより例えば夏季はガスファンヒータを使用しない場合など、季節によって対象ガス器具が使用されていないときでも対象ガス器具の使用量が誤積算されないようにすることができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるガスメータの一実施形態における構成を説明するためのブロック図である。
【図2】 ガスメータの流量計測方法について説明するための図である。
【図3】 ガスファンヒータの時間毎の流量変化の一例を示すグラフである。
【図4】 増加流量の演算方法について説明するための図である。
【図5】 基本判定方式における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】 ステップS12のガスの使用量の演算についてさらに詳しく説明するための図である。
【図7】 器具別流量計測機能を実現する判別アルゴリズムの初期値設定を行うときの処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】 流量別積算機能を実現する判別アルゴリズムの機能または判定条件を設定するための設定手段について説明するための図である。
【図9】 従来のガスメータと使用器具の構成例を概念的に示す図である。
【符号の説明】
1…ガスメータ、1a…表示部、2…入力装置、2’…設定器、10…制御部、11…電池、12…タイマカウンタ、13…マイクロコンピュータ、14…RAM、15…インタフェース、16…流量センサ、21…ガスメータ、22…ガステーブル、23…ガスファンヒータ。
Claims (8)
- ガスの流量パターンに基づいて特定のガス器具の使用/不使用を判定するための機能を備えたガスメータであって、該ガスメータは、予め用意された判別アルゴリズムを記憶し、該ガスメータに流れるガスの流量パターンを前記判定アルゴリズムを用いて解析することにより前記ガス器具の使用/不使用を判定する判定手段を有するガスメータにおいて、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、前記特定のガス器具の最大ガス流量L2を保持し、前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が前記L2になった場合、前記特定のガス器具の使用が開始されたものと判定し、該判定した開始点の時刻t0を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶することを特徴とするガスメータ。
- 請求項1に記載のガスメータにおいて、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、前記特定のガス器具の最小ガス流量L1を保持し、前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が前記L1未満になった場合、前記特定のガス器具の使用が停止されたものと判定し、該判定した停止点の時刻t1を前記ガスメータが備えるメータ計量部のメモリに記憶することを特徴とするガスメータ。
- 請求項1または2に記載のガスメータにおいて、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一部として、前記特定のガス器具の最小ガス流量L1及びガス器具の使用停止判定用の時間設定値T1を保持し、前記判定アルゴリズムは、所定の測定点におけるガス流量が連続して前記L1未満である時間が前記T1以上である場合に、前記特定のガス器具の使用が停止したものと判定し、該判定した停止点における時刻t1を前記メータが備えるメータ計量部のメモリに記憶することを特徴とするガスメータ。
- 請求項2または3に記載のガスメータにおいて、該ガスメータは、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、器具使用停止判断用の時間設定値T2を保持し、前記判定アルゴリズムは、前記メータ計量部のメモリに記憶した時刻t0とt1の差より算出した使用中判定期間t1−t0が前記T2未満の場合に、該使用中判定期間における前記特定の器具の使用量計算値を無効として別積算しないことを特徴とするガスメータ。
- 請求項2ないし4のいずれか1に記載のガスメータにおいて、前記判定アルゴリズムにおける前記特定のガス器具の使用/不使用を判定する判定条件のパラメータの一つとして、ガス使用量が前記L2より大きい場合のみなし使用量Lを保持し、前記判定アルゴリズムは、前記使用中判定期間t1−t0のうち、ガス流量が前記L2以下の期間についてはその期間の全ガス使用量を前記特定のガス器具による使用量として別積算し、前記L2より大きい期間は、該期間の前記特定のガス器具のガス使用量が前記Lであるものとして別積算することを特徴とするガスメータ。
- 請求項1ないし5のいずれか1に記載のガスメータにおいて、前記判定手段の機能の有効/無効を所定の設定手段にて設定することができることを特徴とするガスメータ。
- 請求項6に記載のガスメータにおいて、該ガスメータはカレンダ機能を内蔵し、前記判定手段の機能を無効にする期間を所定の設定手段によって設定できるようにしたことを特徴とするガスメータ。
- 請求項1ないし7のいずれか1に記載のガスメータにおいて、前記判定条件のパラメータを、所定の設定手段によって設定できるようにしたことを特徴とするガスメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000357025A JP4879393B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | ガスメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000357025A JP4879393B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | ガスメータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002162278A JP2002162278A (ja) | 2002-06-07 |
JP4879393B2 true JP4879393B2 (ja) | 2012-02-22 |
Family
ID=18829158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000357025A Expired - Lifetime JP4879393B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | ガスメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4879393B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4603279B2 (ja) * | 2004-03-23 | 2010-12-22 | 愛知時計電機株式会社 | ガスメータ |
JP4828100B2 (ja) * | 2004-07-07 | 2011-11-30 | リコーエレメックス株式会社 | ガスメータ |
JP5070803B2 (ja) * | 2006-10-30 | 2012-11-14 | パナソニック株式会社 | 流量計測装置および流体供給システム |
JP2009109256A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Panasonic Corp | 器具判別装置 |
JP2008196845A (ja) * | 2008-04-09 | 2008-08-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 個別ガス機器運転検出装置 |
JP4656174B2 (ja) * | 2008-04-09 | 2011-03-23 | パナソニック株式会社 | 個別ガス機器運転検出装置 |
JP5183515B2 (ja) * | 2009-02-02 | 2013-04-17 | 東洋計器株式会社 | ガス分計装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2927626B2 (ja) * | 1992-10-12 | 1999-07-28 | リコーエレメックス株式会社 | ガスメータ |
JPH06288808A (ja) * | 1993-04-02 | 1994-10-18 | Tokyo Gas Co Ltd | ガス流量データ格納装置 |
JP3199536B2 (ja) * | 1993-09-21 | 2001-08-20 | 東京瓦斯株式会社 | ガス器具別使用量解析装置 |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000357025A patent/JP4879393B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002162278A (ja) | 2002-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20030178894A1 (en) | Energy management system for an appliance | |
JP4785927B2 (ja) | 電気湯沸しポットの制御方法 | |
JP4879393B2 (ja) | ガスメータ | |
CN108613160B (zh) | 蒸汽发生系统及其水垢检测方法 | |
CN105200722B (zh) | 一种洗衣机恒温控制方法及洗衣机 | |
CN109990480A (zh) | 电热水器的控制方法、计算机可读存储介质及电热水器 | |
CN106871457A (zh) | 热水器及其控制方法 | |
KR950012817B1 (ko) | 유량계측 및 관리장치 | |
JP2005257310A (ja) | ガスメータ | |
JP2927626B2 (ja) | ガスメータ | |
CN110398066A (zh) | 热水器及其控制方法和计算机可读存储介质 | |
JP2002098564A (ja) | 水道メータシステム | |
JP4828100B2 (ja) | ガスメータ | |
JP4785272B2 (ja) | 多機能型ガスカウンタおよび多機能型ガスメータ | |
JP4986353B2 (ja) | 多機能型ガス検針システム | |
CN208186294U (zh) | 蒸汽发生系统 | |
JP2004085309A (ja) | ガス使用量の分計装置およびガス料金算出システム | |
CN103093549A (zh) | 一种供暖计费方法及其计费装置 | |
JP4378219B2 (ja) | 特定ガス料金適用時間帯の設定装置およびガス使用量算出システム | |
JP4298888B2 (ja) | ガス計量システム | |
JPH09318407A (ja) | プロパンガスの使用量計量方法及び装置 | |
JP3594753B2 (ja) | 器具別料金対象ガスメータ | |
JP4627836B2 (ja) | ガス管理システム | |
JP3181971B2 (ja) | 電気温水器 | |
JP3953271B2 (ja) | 情報通信システム及び用途別ガス消費量算出方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111129 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4879393 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209 Year of fee payment: 3 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |