JP4827670B2 - 超音波検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金属等を対象とする超音波検査方法および超音波検査装置に係り、特に、原子炉圧力容器と炉内構造物を接合する溶接部の検査に好適な超音波検査方法および超音波検査装置に関する。
金属などの固体の非破壊検査方法として、超音波による手法(超音波探傷法)が従来から一般に用いられている。このうち、原子炉圧力容器の超音波検査方法として、従来、以下のような2つの検査方法が知られている。
第1の方法としては、圧力容器貫通部(原子炉圧力容器下鏡に取付けられた制御棒駆動機構部のスタブ溶接部)の内面に超音波探触子を配置し、貫通部の内面に水を入れ水浸法により探傷する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、第2の方法としては、原子炉炉内炉底部の貫通部(制御棒駆動機構のスタブ溶接部)に炉内,すなわち、圧力容器の内側に超音波探触子を配置し、貫通部(スタブ溶接部)を探傷する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
すなわち、従来の原子炉圧力容器溶接部の超音波検査では、原子炉圧力容器と炉内構造物を接合する溶接部に対して、炉内に超音波探触子を持ち込み、水などの接触媒質を介して超音波を伝播させる探傷方法が一般的であった。これらの方法は、検査対象となる炉内構造物の溶接部近傍に超音波探触子を接近させて検査しているため超音波を効率的に検査対象部に伝播させることができるという利点を有している。
特開平7−244033公報 特開2005−300224公報
しかしながら、従来の検査方法では、炉内に超音波探触子を配置するため、超音波探触子を水中で遠隔走査する必要があるため、超音波探触子を走査するにあたり大掛かりな走査装置が必要となり、検査が容易でないという問題があった。
また、炉内構造物の溶接部表面は単純形状でない部位が多いことや、グラインダなどで表面が機械加工で仕上げてある場合が多く、検査対象表面に粗さやうねりといった形状のばらつきが存在するために、圧力容器の内側からの超音波検査では、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができず、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じ、欠陥の評価が難しくなる場合がある。
本発明の目的は、容易に検査を行えるとともに、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができる超音波検査方法および超音波検査装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、原子炉圧力容器の外面に配置された超音波探触子と、該超音波探触子から発せられる超音波を扇形の面状に走査する制御手段とを有し、前記原子炉圧力容器と炉内構造物を接合する溶接部に対して、前記超音波探触子から超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行う超音波検査装置であって、前記扇形の面状に走査される超音波の面が単一であって、前記原子炉圧力容器の外面の法線に対して超音波を斜めになるように入射させる入射手段を備え、この外面に配置された前記超音波探触子から前記原子炉圧力容器の内部に超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行うようにしたものであり、前記原子炉圧力容器の軸方向をZ軸とし、前記原子炉圧力容器の半径方向をX軸とし、前記原子炉圧力容器の外面の接線方向をY軸とするとき、前記扇形の面は、Z軸を含む軸方向の平面内において形成されるものであり、前記入射手段として前記原子炉圧力容器と前記超音波探触子との間に配置されるシューを用い、当該シューによって、前記扇形の面と前記圧力容器の外面の法線とがZ軸方向から見たときに所定の角度で傾斜するように前記超音波を入射させるものである。
かかる構成により、容易に検査を行えるとともに、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができるものとなる。
(2)上記目的を達成するために、本発明は、原子炉圧力容器の外面に配置された超音波探触子と、該超音波探触子から発せられる超音波を扇形の面状に走査する制御手段とを有し、前記原子炉圧力容器と炉内構造物を接合する溶接部に対して、前記超音波探触子から超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行う超音波検査装置であって、前記扇形の面状に走査される超音波の面が単一であって、前記原子炉圧力容器の外面の法線に対して超音波を斜めになるように入射させる入射手段を備え、この外面に配置された前記超音波探触子から前記原子炉圧力容器の内部に超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行うものであり、前記原子炉圧力容器の軸方向をZ軸とし、前記原子炉圧力容器の半径方向をX軸とし、前記原子炉圧力容器の外面の接線方向をY軸とするとき、前記扇形の面は、Z軸を含む軸方向の平面内において形成されるものであり、前記入射手段として前記制御手段に遅延時間を与え、当該遅延時間を与えることによって、前記扇形の面と前記圧力容器の外面の法線とがZ軸方向から見たときに所定の角度で傾斜するように前記超音波を入射させるものである。
かかる構成により、容易に検査を行えるとともに、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができるものとなる。
)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記超音波を扇形の面状に走査したとき、前記欠陥から得られる反射波信号の強度の最大値から所定レベル低下する範囲を前記欠陥の深さとして測定する欠陥深さ測定手段を備えるようにしたものである。
(4)上記目的を達成するために、本発明は、原子炉圧力容器の外面に配置された超音波探触子と、該超音波探触子から発せられる超音波を扇形の面状に走査する制御手段とを有し、前記原子炉圧力容器と炉内構造物を接合する溶接部に対して、前記超音波探触子から超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行う超音波検査装置であって、前記扇形の面状に走査される超音波の面が単一であって、前記原子炉圧力容器の外面の法線に対して超音波を斜めになるように入射させる入射手段を備え、この外面に配置された前記超音波探触子から前記原子炉圧力容器の内部に超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行うものであり、前記原子炉圧力容器の軸方向をZ軸とし、前記圧力容器の半径方向をX軸とし、前記原子炉圧力容器の外面の接線方向をY軸とするとき、前記扇形の面は、Y軸を含む軸方向の平面内において形成されるものであり、前記入射手段として前記原子炉圧力容器と前記超音波探触子との間に配置されるシューを用い、当該シューによって、前記扇形の面と前記圧力容器の外面の法線とがY軸方向から見たときに所定の角度で傾斜するように前記超音波を入射させるものである。
かかる構成により、容易に検査を行えるとともに、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができるものとなる。
)上記()において、好ましくは、前記超音波を扇形に走査したとき、前記欠陥の開口部から得られる反射波信号により求められた反射源深さと、前記欠陥の上端部から得られる反射波信号により求められた反射源深さとの差を、前記欠陥の深さとして測定する欠陥深さ測定手段を備えるようにしたものである。
本発明によれば、容易に検査を行えるとともに、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができるものとなる。
以下、図1〜図17を用いて、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による超音波検査装置の設置状態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置の設置状態を示す平面図である。図2は、図1のA−A’断面図である。なお、図2は、図1を少し拡大して図示している。なお、図1及び図2において、同一符号は、同一部分を示している。また、圧力容器210の軸方向をZ軸方向とし、圧力容器210の半径方向をX軸方向とし、半径方向に直角な接線方向をY軸方向としている。
図1及び図2に示すように、沸騰水型原子力炉(BWR)の圧力容器210の内部には、シュラウドサポート220やプレート222のような炉内構造物が設置される。圧力容器210は、例えば、炭素鋼からなり、その厚さは、例えば、160mmである。シュラウドサポート220は、円筒形の構造物である。プレート222は、ドーナツ状の円盤状の構造物である。シュラウドサポート220及びプレート222は、インコネル等の材料からなる。
プレート222の外周側は、圧力容器210の内面に対して、矢印H9部において全周に亘って溶接されている。この溶接部を、H9溶接線と称する。また、シュラウドサポート220の下端部は、圧力容器210の内面(より具体的には、圧力容器下鏡の内面)の内面に対して、矢印H11部において周方向で一定間隔置きに溶接されている。この溶接部を、H11溶接線と称する。
なお、圧力容器210の内面には、耐腐食性を向上するために、ステンレス等の被膜が厚さ7〜8mm程度で全面に被覆されている。そのため、前記の溶接部においては、この被膜を除去し、除去した部分に、インコネル製の台座を取り付けた上で、このインコネル台座とプレート222の外周部や、シュラウドサポート220の下端部を溶接している。
圧力容器210の外周であって、H9溶接線の近傍には、あらかじめ、軌道230が設置されている。軌道230は、圧力容器210の全周に設置されている。超音波検査装置を構成する超音波探触子101は、走査機構104によって支持されている。走査機構104は、軌道230と係合しており、超音波探触子101を、圧力容器210の外表面に軽く押し付けるとともに、その外表面に沿って移動することができる。超音波探触子101から発せられた超音波は、H9溶接線に照射され、H9溶接線の内部の欠陥等を検査することができる。
前述したように、圧力容器210の内面には、ステンレス等の皮膜が形成されているため、圧力容器の内面は凹凸を有している。したがって、従来のように、圧力容器の内面に検査装置を設置した場合には、その凹凸による形状のばらつきが存在するために、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができず、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じ、欠陥の評価が難しくなる場合があった。それに対して、本実施形態では、圧力容器の外表面側に超音波探触子101を設置するようにしているため、形状のばらつきが少なく、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができ、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じないため、欠陥の評価も容易になる。
また、超音波探触子101は、圧力容器210の外表面に設置するため、従来のように水中に設置する場合の大型化の問題も回避することができる。
なお、図1,図2に示した例では、H9溶接線の近傍に設けた軌道230のみを図示しているが、圧力容器210の外部であって、H11溶接線の近傍にも軌道を設け、この軌道を用いて、超音波探触子を移動することで、H11溶接線の欠陥の検知を行うことができる。
次に、図3を用いて、本実施形態による超音波検査装置のシステム構成について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置の構成を示すブロック図である。なお、図1及び図2と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、H9溶接線に対して、超音波を入射する超音波探触子101を圧力容器210の外面側に押し付け、H9溶接線に対し平行方向および直交方向の両方に超音波の入射角を変化させて探傷する。超音波探触子101には、超音波を圧力容器の軸方向(Z方向)に対し斜めに入射するためのシュー106が取付けてある。なお、シュー106による超音波の斜め入射については、図6を用いて後述する。
H9溶接線に超音波を伝達させるため、圧力容器210とシュー106の間には、音の伝播効率をよくするために、中間媒質として水やグリセリンといった接触媒質(または、カプラントとも呼ばれる)が塗布または充填されている。
超音波探触子101は、送受信部102と接続されている。送受信部102は、超音波を送信するための励起電圧を発振し探触子101に送り出す機能や、超音波探触子101で受信された信号を受信する機能を備えている。
また、超音波探触子101は、走査機構104によって走査面である圧力容器210の外面を1次元的にまたは2次元的に走査される。走査機構104は、制御機構103により走査範囲や走査位置(すなわち、超音波探触子101の位置)を制御する。走査位置(超音波探触子の位置)とその位置で受信された信号は組みとなって記録され、さらに、表示部105に表示される。
次に、図4を用いて、本実施形態による超音波検査装置に用いる走査機構104の構成について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置に用いる走査機構の構成を示す側面図である。なお、図1〜図3と同一符号は、同一部分を示している。
走査機構104は、検査用に敷設されている超音波自動探傷用の軌道230に取付けられる。走査機構104は、軌道230に対し上下方向からローラー1006で挟み込み、取付けられる。軌道230には、ラック1007が組み込まれている。
筐体1016Aの内部には、ローラー1006と、ピ二ヨン1008,1009と、モーター1010と、エンコーダー1011とが収納されている。ピ二ヨン1008は、ラック1007と組み合っている。ピ二ヨン1008は、モーター1010によりピ二ヨン1009を介して回転される。モーター1010は、図3に示した制御機構103により制御される。また、モーター1010の軸には、直結したエンコーダー1011が取付けられており、溶接線平行方向に対する位置情報を取り込み、制御機構103にその情報を伝達する。
このように、ピ二ヨン1008が回転することで、走査機構104がH9溶接線(Y軸方向)に対し平行方向(Y軸方向)に移動することができる。すなわち、走査機構104によって、超音波探触子101は、H9溶接線に対し平行方向に移動させることができる。
また、筐体1016Bには、ネジきり1003と、支柱1017と、ピ二ヨン1012,1013と、モーター1014と、エンコーダー1015とが収納されている。台座1002は、ネジきり1003および支柱1017の間を自由に移動できる。台座1002は、ネジきり1003と連結されており、ネジきり1003が回転することにより、台座1002がH9溶接線に対し直交方向(Z軸方向)に移動する。ネジきり1003を回転させるために、ネジきり1003の末端にはピ二ヨン1012が取付けられており、ピ二ヨン1012が回転することでネジきり1003が回転する。このピ二ヨン1012を回転させるために、ピ二ヨン1013がピ二ヨン1012と組み合った状態でモーター1014に取付けられている。モーター1014が回転することでピ二ヨン1012を回転させることができる。モーター1014は、図3に示した制御機構103により制御される。また、モーター1014の軸には、直結したエンコーダー1015が取付けられており、溶接線に対し直交方向の位置情報を取り込み、制御機構103にその情報を伝達する。
このように、ピ二ヨン1012が回転することで、走査機構104がH9溶接線(Y軸方向)に対し直交方向(Z軸方向)に移動することができる。
また、超音波探触子101は、圧力容器210に柔軟に追従させるためのジンバル機構1004に取付けられている。ジンバル機構1004と台座1002の間には、押し付け機構1001に取付けられており、圧力容器210の外面に超音波探触子101を押し付けられる。押し付け機構1001には、例えば、バネや、エアシリンダーを用いることができる。
このような走査機構104により、検査対象となっている所定の位置に、超音波探触子101を移動し、設置することができる。
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向について説明する。
図5及び図6は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図5は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X−Z平面内における超音波の伝搬方向を示している。図6は、圧力容器の上部から見た探触子の位置関係を示しており、X−Y平面内における超音波の伝搬方向を示している。なお、図1〜図4と同一符号は、同一部分を示している。
図5に示すように、X−Z平面内では、超音波SWは、圧力容器210の上部から下部方向に向けて、扇形に走査される。一方、図6に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしている。この斜め入射とするために、シュー106を備えている。角度θは10〜30度程度の浅い角度を選定する。これにより、軸割れのような欠陥DEに対して、扇形の超音波SWが角度θで入射する。これは、経験則上、角度θが0度の場合、すなわち、力容器210の外面の法線方向から、欠陥DEに対して超音波を入射させると、軸割れ等の欠陥は法線方向に延びている場合が主であるため、欠陥DEの検知精度が低下することがわかっており、それに対して、欠陥DEに対して超音波をわずかに斜め入射させることで、欠陥DEの検出精度を向上させるようにしている。
次に、図7及び図8を用いて、本実施形態による超音波検査装置における超音波の扇形走査方法について説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における超音波の扇形走査方法の原理説明図である。図8は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における超音波の扇形走査のためのブロック図である。なお、図1〜図6と同一符号は、同一部分を示している。
図7は、アレイ探触子によるフェーズドアレイ法の概要を示している。ここでは、概要を説明するため、シュー106を省略する。超音波探触子101としては、アレイ探触子を用いている。アレイ探触子とは、小さな圧電素子1101を通常数個から数十個規則的に配列させた探触子のことであり、広く用いられているものとしては、1方向に矩形の素子を配列したリニアアレイ探触子が知られている。素子の大きさは周波数によって若干変化するが、およそ0.数ミリから数ミリである。圧電素子1101に対して、送信(発振)および受信のタイミングを変化させることで様々な超音波ビームを合成する手法がフェーズドアレイ法である。
フェーズドアレイ法を使用する場合、アレイ探触子101を構成する素子1101に対してあるタイミングのパターン(遅延時間パターン)1102を設定する。各素子1101から発生する波面1107は、合成されて方向1105に伝播する合成波面1106となる。合成面1106は、点1104で互いに強め合うため、点1104は焦点と呼ばれる。最終的にアレイ探触子101の全体が作る音の分布は、焦点1104に集束する超音波ビームSWのようになる。フェーズドアレイ法の特徴は、遅延時間パターン1102を変化させることで、焦点1104の深さや、伝播方向1105を自由に且つ高速に電子的に制御することが可能な点である。
超音波探触子101に対して送受信部102により遅延時間パターン1102の情報が送られることで、超音波探触子101は、例えば振り角1108の範囲を有する扇形のように伝播方向1105を変化させて、超音波を扇形に走査しながら、送受信する。
次に、図8を用いて、送受信部102と、制御機構103と、表示部105の構成例について説明する。送受信部102は、遅延時間制御部102Bと、パルサー102Cと、レシーバ102Dから構成される。また、制御機構103は、計算機103Bと、データ収録部103Cと、走査手段制御部103Dから構成される。
フェーズドアレイ法を利用する場合、図7に示したように、アレイ触子101を構成する各素子に異なったタイミングでパルス信号を与えることで超音波ビームの伝播方向や保焦点位置を電気的に制御することができる。このタイミングのパターン(遅延時間パターン)は、制御機構103の計算機103Bにて計算される。このとき、計算に必要なパラメータ、例えば、超音波の入射角度,屈折角度,焦点の有無及び焦点の位置や深さ等は、例えばユーザによって、ポインティングデバイスやキーボードを用いて、計算機103Bに入力される。各素子に与える遅延時間パターンにしたがって、遅延時間制御部102Bから遅延時間に相当する時間だけシフトされたトリガ信号が発生し、アレイ探触子の各素子1101に対して高電圧パルスを与えるパルサー102Cに送られる。パルサー102Cはアレイ探触子を構成する各素子と接続されているため、アレイ探触子101は遅延時間パターンによって規定される方向及び焦点位置をともなった超音波ビームSWを、検査対象である圧力容器210の内部に発生させる。検査対象内部または表面に反射源が存在する場合には、再び圧力容器210内を反射された超音波が伝播し、アレイ探触子101に到達する。
このとき、アレイ探触子101を、図4で説明した走査機構104により検査対象である圧力容器210の表面上を移動させ、検査対象の広い範囲について超音波検査を行う。
アレイ探触子101に到着した超音波は、アレイ探触子の各素子で圧電変換され電気信号へと変換され、各素子に接続されたレシーバ102Dに送られる。ここで、素子からの電気信号は通常非常に微弱であることが多いため、アンプにより数ボルト程度に増幅された後、アナログデジタル変換を行う。また、走査機構104より提供される位置信号を、アレイ探触子101の位置情報として走査手段制御部103Dを介して計算機に取り込む。これら受信信号と位置信号を対応させ、デジタルデータとしてデータ収録部103Cに記録する。送受信部102で受信され探触子位置に関する情報とともに記録された信号は、波形または画像として表示部105に表示される。
次に、図9を用いて、本実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係について説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。図9(A)は、溶接線の形状を示しており、図9(B)は、検出され、表示部に表示されるエコーを示している。なお、図1〜図8と同一符号は、同一部分を示している。
図9(A)は、H9溶接線と超音波探触子101の位置関係を示している。H9溶接線の内部には、軸割れのような欠陥DEが存在するものとする。欠陥DEの深さをDとすると、この深さDを測定する必要がある。その測定方法については、図12を用いて後述する。
図9(A)に示すような配置の場合、主に3種類の信号が受信される。第一のエコーE1はH9溶接線の表面形状F−H9からの反射波であり、第二のエコーE2は圧力容器210の内側の表面F−ISからの反射波である。そして第三のエコーE3は、軸割れのような欠陥DEからの反射波である。
断面表示の図形は、走査軸方向(探傷面に平行な方向)と深さ方向(探傷面に垂直な方向)の2つの軸によって検査対象の断面図を描画したものである。複数の角度方向に送受信した超音波をその信号を送受信した方向に描画して表示している。そのため、エコーE1、およびエコーE2は、位置関係を崩さずに表示される。
次に、図10及び図11を用いて、本実施形態による超音波検査装置による検査方法について説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置による検査方法を示すフローチャートである。図11は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置による検査時の表示例の説明図である。
まず、図10のステップS10において、検査を実施するにあたって、探傷部が指定されている場合には、検査対象となる軸割れを設定する。
次に、ステップS20において、制御機構103は、検査対象となる場所まで走査機構104を移動する。
次に、ステップS30において、押し付け機構1001でシュー106を取付けた超音波探触子101を圧力容器210の外面に押し付ける。
そして、ステップs40において、制御機構103は、圧力容器210の外面に押し付けられた超音波探触子101からは、複数の方向に超音波を送信し、反射源が存在する場合にはその角度方向からのエコー(反射波)を受信する。例えば、超音波探触子101では、扇型に超音波を送信し、受信した超音波による画像が表示部105に表示される。
次に、ステップS50において、制御機構103は、欠陥からのエコーと想定されるエコーがあるか否かを判定する。図9にて前述したように、超音波探触子101で受信される健全部からの信号として、H9溶接線の溶接部の表面形状からのエコーE1と、圧力容器の内面からのエコーE2がある。これらの健全部の形状に起因するエコー以外にエコーが得られない場合は、終了とする。
また、軸割れからのエコーと想定されるエコーが存在した場合は、ステップS60において、制御機構103は、表示部105の画像に、図11(B)に示すように、検査対象部の断面図の重ね合わせを行い、反射源位置の確認を行う。重ね合わせは、図11(A)に示すような画像に対し、図9(A)に示すような断面図を重ねあわせる。重ね合わせの際には、溶接部の表面形状からのエコーE1や圧力容器の内面からのエコーE2の位置を基に、図11(B)のように画像と断面図の位置を一致させる。
そして、欠陥の可能性があると判断した場合、ステップS70において、制御機構103は、深さ測定を行う。なお、深さ測定の詳細については、図12を用いて後述する。
次に、図12及び図13を用いて、本実施形態による超音波検査装置による欠陥の深さ測定方法について説明する。
図12は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置による欠陥の深さ測定方法を示すフローチャートである。図13は、本発明の第1の実施形態による欠陥深さ測定の原理説明図である。
軸割れのような欠陥DEの深さの測定は、この欠陥からのエコーE3の幅を表示部105上で測ることで軸割れのような欠陥DEの深さDを求める。
そのため、図12のステップS100において、制御機構103は、深さ測定を自動で処理するか否かを判定する。自動処理の場合には、ステップS120以降に進み、そうでない場合には、ステップS110において手動処理する。手動処理では、欠陥による信号強度が強度となる位置および、最大値より6dB低下する範囲を求め、深さとして測定する。
自動処理の場合について、図13を参照しながら、説明する。図13において、図13(A)は、超音波探触子101に対する欠陥DEからのエコーE3の位置関係を示している。図13(B)は、Aスコープの受信波形を示し、図13(B1)は、図13(A)における超音波ビームSW−2(θi_min)に対する受信波形を示し、図13(B2)は、図13(A)における超音波ビームSW−1に対するピーク位置の受信波形を示し、図13(B3)は、図13(A)における超音波ビームSW−3(θi_max)に対する受信波形を示している。図13(C)は、信号分布を示し、横軸は探触子の位置を、縦軸は受信感度を示している。
自動処理の場合には、ステップS120において、制御機構103は、最大値を0に初期化する。
次に、ステップS130において、制御機構103は、超音波の入射角度をN通りに変化させ、ある時間ゲート(t1,t2)の範囲内に存在するエコーの強度(Int)、路程(L)及び入射角度(θ)を記録する。なお、ここで路程(L)は反射源までの片道の伝搬距離を表すものとする。すなわち、図13(A)に示すように、超音波ビームSW−1,SW−2,SW−3と入射角を変えて、超音波を放射し、図13(B)のAスコープ信号を得る。そして、図13(B)に示す時間ゲート(t1,t2)の範囲内に存在するエコーE3の情報を記録する。すなわち、時間ゲートをかけることで、他のエコーの情報を取り除き、欠陥エコーE3の情報のみを選択する。
次に、ステップS140〜ステップS160において、制御機構103は、強度の測定値の大小関係を逐次比較することにより最大値を探索する。すなわち、ステップS140において、エコーの強度の測定値Int(i)と、それまでの最大値を比較し、エコーの強度の測定値Int(i)の方が大きければ、ステップS150において、最大値を測定値Int(i)に置き換える。そして、ステップS160において、超音波の入射角度がN通りになるまで、ステップS140,S150を繰り返す。
そして、ステップS170において、制御機構103は、測定値Int(i)の最大値を与える入射角度を記録する。
次に、ステップS180において、制御機構103は、探索した最大値と比較して最大値より6dB(係数0.5)低下する角度の範囲,すなわち、角度θiの最小値θi_minと、角度θiの最大値θi_maxを求める。
そして、ステップS190において、制御機構103は、最小値θi_minにおける路程をL(θi_min)とし、最大値θi_maxにおける路程をL(θi_max)としたとき、深さD=L(θi_max)×θi_max−L(θi_min)×θi_minとして測定する。
なお、ステップS180においては、係数0.5(−6dB)の代わりに、0.25(−12dB)、もしくは条件式Int[i]/Int[max]>0.5をS/N=1(エコー消失)に置き換えてもよい。また、手動処理の場合についても、12dBもしくはエコー消失としてもよい。
次に、図14を用いて、本実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の例について説明する。
図14は、本発明の第1の実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の例を示す斜視図である。
図5及び図6にて説明したように、本実施形態では、超音波SWは、X−Z平面内では、扇形に走査される。一方、X−Y平面内では、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めになる斜め入射としている。この斜め入射のために、図6にて説明したように、シュー106を用いている。
このように、扇形走査をし、かつ、斜め入射する際に、シューを用いないでも、マトリクスアレイ探触子101Aを用いても実現できる。すなわち、マトリクスアレイ探触子101Aは、探触子の素子が、2次元的に素子を配列させたものである。ここで、i列目方向の素子を用いて、図7に示した原理によりX−Z平面内に扇形に超音波を走査し、かつ、j行目方向の素子により、X−Y平面内において、角度θだけ、傾けることで、斜め入射にすることができる。
次に、図15〜図17を用いて、H11溶接線に対する本実施形態による超音波検査装置の構成について説明する。
図15は、本発明の第1の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置に用いる走査機構の構成を示す側面図である。図16及び図17は、本発明の第1の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図16は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X−Z平面内における超音波の伝搬方向を示している。図17は、圧力容器の上部から見た探触子の位置関係を示しており、X−Y平面内における超音波の伝搬方向を示している。なお、図4〜図6と同一符号は、同一部分を示している。
H11溶接線に対しては、走査部位が変わることから、走査機構104に改良が必要である。図15は、H11溶接線を対象とした走査機構104Aの例を示している。走査機構104Aは、圧力容器210の下鏡に対する超音波自動探傷用の軌道230Aに取付ける。また、下鏡の外表面とシュー106の設置面を合わせるために、連結板1022を介して筐体1016Aと1016Bを固定させる。これにより、H11溶接線に対応することができる。その他の構成は、図4にて説明したものと同様である。
そして、図16に示すように、X−Z平面内では、超音波SWは、扇形に走査される。一方、図17に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしている。この斜め入射とするために、シュー106を備えている。なお、欠陥の位置は、図16に示す位置のもの以外に、後述の図23に示す欠陥DEの位置の欠陥についても、同様に、探傷できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧力容器の外面に超音波探触子を配置し、圧力容器を介して、圧力容器とその内部構造物との溶接部に対して超音波を照射して、溶接部の欠陥を検出するようにして痛め、圧力容器の内面に検査装置を設置した場合に比べて、形状のばらつきが少なく、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができ、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じないため、欠陥の評価も容易になる。
また、超音波探触子は、圧力容器の外表面に設置するため、従来のように水中に設置する場合の大型化の問題も回避することができる。
さらに、X−Z平面内では、超音波SWを扇形に走査し、X−Y平面内では、超音波SWを、圧力容器の外面の法線に対し斜め入射とすることで、欠陥の深さを容易に測定することができる。
次に、図18〜図24を用いて、本発明の第2の実施形態による超音波検査装置の構成及び動作について説明する。
本実施形態による超音波検査装置の設置状態は、図1及び図2に示したものと同様である。本実施形態による超音波検査装置のシステム構成は、図3に示したものと同様である。本実施形態による超音波検査装置に用いる走査機構104の構成は、図4に示したものと同様である。
最初に、図18及び図19を用いて、本実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向について説明する。
図18及び図19は、本発明の第2の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図18は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X−Z平面内における超音波の伝搬方向を示している。図19は、圧力容器の上部から見た探触子の位置関係を示しており、X−Y平面内における超音波の伝搬方向を示している。なお、図1〜図4と同一符号は、同一部分を示している。
第1の実施形態においては、図5及び図6にて説明したように、超音波SWは、X−Z平面内では、扇形に走査され、X−Y平面内では、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めになる斜め入射としている。
それに対して、本第2の実施形態では、超音波SWは、X−Y平面内では、扇形に走査され、X−Z平面内では、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めになる斜め入射としている。
図18に示すように、X−Z平面内では、超音波SWは、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしている。この斜め入射とするために、シュー106Bを備えている。一方、図19に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、扇形に走査される。
次に、図20を用いて、本実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係について説明する。
図20は、本発明の第2の実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。
図18に示したように、H9溶接線の内部には、軸割れのような欠陥DEが存在するものとする。
図18に示すような配置の場合、主に3種類の信号が受信される。第一のエコーE1は、H9溶接線の溶接部の表面形状からの反射波である。第二のエコーE3−1は、軸割れのような欠陥DEの開口部DE−1からの反射波であり、第三のエコーE3−2は、軸割れのような欠陥DEの先端DE−2からの回折波である。断面表示の図形は、走査軸方向(探傷面に平行な方向)と深さ方向(探傷面に垂直な方向)の2つの軸によって検査対象の断面図を描画したものである。複数の角度方向に送受信した超音波をその信号を送受信した方向に描画して表示している。そのため、図20に示すように、第一のエコーE1、第二のエコー3−1および第三のエコーE3−2は、位置関係を崩さずに表示される。
次に、図21及び図22を用いて、本実施形態による超音波検査装置による検査方法について説明する。検査方法の全体の処理の流れは、図10に示したものと同様である。
図21は、本発明の第2の実施形態による超音波検査装置による欠陥の深さ測定方法を示すフローチャートである。図22は、本発明の第2の実施形態による欠陥深さ測定の原理説明図である。図22において、図22(A)は、圧力容器の上部から見た探触子の位置関係を示している。図22(B)は、表示部105に表示される波形を示している。図22(C)はAスコープの受信波形を示し、図22(C1)は、図22(B)における位置C−Aにおける受信波形を示し、図22(C2)は、図22(B)における位置C−Bにおける受信波形を示している。
図21のステップS210において、制御機構103は、軸割れのような欠陥DEの開口部DE−1からのエコーE3−1について、カーソルCを変化させて、強度が最大となる位置C−Aを求め、そのときの路程をLc_maxとし、角度をθcとすると、反射源深さDcを、Lc_max×cos(θc)として算出する。
次に、ステップS220において、制御機構103は、軸割れのような欠陥DEの上端部からのエコーE3−2に対して、カーソルCを変化さて、欠陥上端エコーの強度が最大となる位置C−Bを求め、そのときの路程をLt_maxとし、角度をθtとすると、反射源深さDtを、Lt_max×cos(θt)として算出する。
最後に、ステップS230において、制御機構103は、欠陥DEの深さDを、Dc−Dtとして算出する。
次に、図23及び図24を用いて、H11溶接線に対する本実施形態による超音波検査装置の構成について説明する。H11溶接線に対する超音波検査装置に用いる走査機構の構成は、図15に示したものと同様である。
図23及び図24は、本発明の第2の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図23は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X−Z平面内における超音波の伝搬方向を示している。図24は、圧力容器の上部から見た探触子の位置関係を示しており、X−Y平面内における超音波の伝搬方向を示している。なお、図15〜図17と同一符号は、同一部分を示している。
そして、図23に示すように、X−Z平面内では、超音波SWは、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしている。この斜め入射とするために、シュー106Bを備えている。一方、図24に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、扇形に走査される。なお、欠陥の位置は、図23に示す位置のもの以外に、前述の図16に示す欠陥DEの位置の欠陥についても、同様に、探傷できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧力容器の外面に超音波探触子を配置し、圧力容器を介して、圧力容器とその内部構造物との溶接部に対して超音波を照射して、溶接部の欠陥を検出するようにして痛め、圧力容器の内面に検査装置を設置した場合に比べて、形状のばらつきが少なく、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができ、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じないため、欠陥の評価も容易になる。
また、超音波探触子は、圧力容器の外表面に設置するため、従来のように水中に設置する場合の大型化の問題も回避することができる。
さらに、X−Z平面内では、超音波SWを、圧力容器の外面の法線に対し斜め入射とし、X−Y平面内では、超音波SWを扇形に走査することで、欠陥の深さを容易に測定することができる。
次に、図25〜図30を用いて、本発明の第3の実施形態による超音波検査装置の構成及び動作について説明する。
本実施形態による超音波検査装置の設置状態は、図1及び図2に示したものと同様である。本実施形態による超音波検査装置のシステム構成は、図3に示したものと同様である。本実施形態による超音波検査装置に用いる走査機構104の構成は、図4に示したものと同様である。
最初に、図25及び図26を用いて、本実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向について説明する。
図25及び図26は、本発明の第3の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図25は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X−Z平面内における超音波の伝搬方向を示している。図26は、圧力容器の上部から見た探触子の位置関係を示しており、X−Y平面内における超音波の伝搬方向を示している。なお、図1〜図4と同一符号は、同一部分を示している。
第1の実施形態においては、図5及び図6にて説明したように、超音波SWは、X−Z平面内では、扇形に走査され、X−Y平面内では、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めになる斜め入射としている。
また、本第2の実施形態では、図18及び図19にて説明したように、超音波SWは、X−Y平面内では、扇形に走査され、X−Z平面内では、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めになる斜め入射としている。
それに対して、本実施形態では、図25に示すように、X−Z平面内では、超音波SWは、圧力容器210の外面の法線方向から入射する。すなわち、図6や図19にて説明した斜め入射は行わないため、シュー106,106Bは備えていないものである。斜め入射を行わない代わりに、本実施形態では、超音波探触子101は、Z軸方向で、矢印Z1で示す方向に、圧力容器201の外面を移動する。
一方、図26に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、扇形に走査される。
次に、図27を用いて、本実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係について説明する。
図27は、本発明の第3の実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。
図25に示したように、H9溶接線の内部には、軸割れのような欠陥DEが存在するものとする。
図25及び図26に示すような配置の場合、主に2種類の信号が受信される。第一のエコーE1は、H9溶接線からの反射波である。第二のエコーE3は、軸割れのような欠陥DEの側面に係る反射波である。断面表示の図形は、走査軸方向(探傷面に平行な方向)と深さ方向(探傷面に垂直な方向)の2つの軸によって検査対象の断面図を描画したものである。複数の角度方向に送受信した超音波をその信号を送受信した方向に描画して表示している。そのため、図27に示すように、第一のエコーE1および第二のエコーE2は、位置関係を崩さずに表示される。
次に、図28及び図29を用いて、本実施形態による超音波検査装置による検査方法について説明する。検査方法の全体の処理の流れは、図10に示したものと同様である。
図28は、本発明の第3の実施形態による超音波検査装置による欠陥の深さ測定方法を示すフローチャートである。図29は、本発明の第3の実施形態による欠陥深さ測定の原理説明図である。図29において、図29(A)は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示している。図29(B)はAスコープの受信波形を示し、図29(B1)は、図29(A)における探触子101−Bの位置における受信波形を示し、図29(B2)は、図29(A)における探触子101−Aの位置における受信波形を示し、図29(B3)は、図29(A)における探触子101−Cの位置における受信波形を示している。図29(C)は、エコーの受信感度を示している。
図28のステップS310において、制御機構103は、深さ測定を自動で処理するか否かを判定する。自動処理の場合には、ステップS330以降に進み、そうでない場合には、ステップS320において手動処理する。手動処理では、収録データを手動で確認して、超音波ビームSWにおけるエコーE3から最大値を探し、最大値より6dB低下する範囲を求め、深さとして測定する。
自動処理の場合について、図29を参照しながら、説明する。自動処理の場合には、ステップS330において、制御機構103は、最大値を0に初期化する。
次に、ステップS340において、制御機構103は、図25に示したように、超音波探触子101をZ1方向に移動する。そのとき、一定距離移動する毎に、エコーを取り込み、N箇所の位置にて、エコーを取り込む。取り込んだエコーに対して、ある時間ゲート(t1,t2)の範囲内に存在するエコーの強度(Int)、位置(Xi)を記録する。すなわち、図13(A)に示すように、超音波探触子101の位置を、探触子101−C,101−A,101−Bと変えて、超音波を放射し、図29(B)のAスコープ信号を得る。そして、図29(B)に示す時間ゲート(t1,t2)の範囲内に存在するエコーE3の情報を記録する。すなわち、時間ゲートをかけることで、他のエコーの情報を取り除き、欠陥エコーE3の情報のみを選択する。
次に、ステップS350〜ステップS370において、制御機構103は、強度の測定値の大小関係を逐次比較することにより最大値を探索する。すなわち、ステップS350において、エコーの強度の測定値Int(i)と、それまでの最大値を比較し、エコーの強度の測定値Int(i)の方が大きければ、ステップS360において、最大値を測定値Int(i)に置き換える。そして、ステップS370において、超音波の入射角度がN通りになるまで、ステップS350,S360を繰り返す。
そして、ステップS380において、制御機構103は、測定値Int(i)の最大値Int_maxを与える探触子位置Xmaxを記録する。
次に、ステップS390において、制御機構103は、探索した最大値と比較して最大値より6dB(係数0.5)低下する探触子位置の範囲,すなわち、最小値Xi_minと、最大値Xi_maxを求める。
そして、ステップS400において、制御機構103は、深さD=Xi_max−Xi_minとして測定する。
なお、ステップS390においては、係数0.5(−6dB)の代わりに、0.25(−12dB)、もしくは条件式Int[i]/Int[max]>0.5をS/N=1(エコー消失)に置き換えてもよい。また、手動処理の場合についても、12dBもしくはエコー消失としてもよい。
次に、図30を用いて、H11溶接線に対する本実施形態による超音波検査装置の構成について説明する。H11溶接線に対する超音波検査装置に用いる走査機構の構成は、図15に示したものと同様である。
図30は、本発明の第3の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図30は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X−Z平面内における超音波の伝搬方向を示している。
そして、図示するように、X−Z平面内では、超音波SWは、圧力容器210の外面の法線方向から、照射されるとともに、超音波探触子を、探触子101−C,101−A,101−Bとその位置を移動する。なお、欠陥の位置は、図30に示す位置のもの以外に、前述の図23に示す欠陥DEの位置の欠陥についても、同様に、探傷できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧力容器の外面に超音波探触子を配置し、圧力容器を介して、圧力容器とその内部構造物との溶接部に対して超音波を照射して、溶接部の欠陥を検出するようにして痛め、圧力容器の内面に検査装置を設置した場合に比べて、形状のばらつきが少なく、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができ、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じないため、欠陥の評価も容易になる。
また、超音波探触子は、圧力容器の外表面に設置するため、従来のように水中に設置する場合の大型化の問題も回避することができる。
さらに、X−Z平面内では、超音波SWを、圧力容器の外面の法線方向に入射するとともに、Z軸方向に移動し、X−Y平面内では、超音波SWを扇形に走査することで、欠陥の深さを容易に測定することができる。
本発明の第1の実施形態による超音波検査装置の設置状態を示す平面図である。 図1のA−A’断面図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置に用いる走査機構の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における超音波の扇形走査方法の原理説明図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における超音波の扇形走査のためのブロック図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置による検査方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置による検査時の表示例の説明図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置による欠陥の深さ測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による欠陥深さ測定の原理説明図である。 本発明の第1の実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置に用いる走査機構の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第2の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第2の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第2の実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。 本発明の第2の実施形態による超音波検査装置による欠陥の深さ測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による欠陥深さ測定の原理説明図である。 本発明の第2の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第2の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第3の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第3の実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の第3の実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。 本発明の第3の実施形態による超音波検査装置による欠陥の深さ測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による欠陥深さ測定の原理説明図である。 本発明の第3の実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。
符号の説明
101…超音波探触子
102…送受信部
103…制御機構
104…走査機構
105…表示部
106…シュー
210…圧力容器
220…シュラウドサポート
222…プレート
230…軌道
DE…欠陥
E…エコー
F−H9…溶接部の表面形状
F−IS…圧力容器内面
H9,H11…溶接線
SW…超音波ビーム

Claims (5)

  1. 原子炉圧力容器の外面に配置された超音波探触子と、
    該超音波探触子から発せられる超音波を扇形の面状に走査する制御手段とを有し、
    前記原子炉圧力容器と炉内構造物を接合する溶接部に対して、前記超音波探触子から超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行う超音波検査装置であって、
    前記扇形の面状に走査される超音波の面が単一であって、前記原子炉圧力容器の外面の法線に対して超音波を斜めになるように入射させる入射手段を備え、
    この外面に配置された前記超音波探触子から前記原子炉圧力容器の内部に超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行うものであり、
    前記原子炉圧力容器の軸方向をZ軸とし、前記原子炉圧力容器の半径方向をX軸とし、前記原子炉圧力容器の外面の接線方向をY軸とするとき、
    前記扇形の面は、Z軸を含む軸方向の平面内において形成されるものであり、前記入射手段として前記原子炉圧力容器と前記超音波探触子との間に配置されるシューを用い、当該シューによって、前記扇形の面と前記圧力容器の外面の法線とがZ軸方向から見たときに所定の角度で傾斜するように前記超音波を入射させることを特徴とする超音波検査装置。
  2. 原子炉圧力容器の外面に配置された超音波探触子と、
    該超音波探触子から発せられる超音波を扇形の面状に走査する制御手段とを有し、
    前記原子炉圧力容器と炉内構造物を接合する溶接部に対して、前記超音波探触子から超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行う超音波検査装置であって、
    前記扇形の面状に走査される超音波の面が単一であって、前記原子炉圧力容器の外面の法線に対して超音波を斜めになるように入射させる入射手段を備え、
    この外面に配置された前記超音波探触子から前記原子炉圧力容器の内部に超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行うものであり、
    前記原子炉圧力容器の軸方向をZ軸とし、前記原子炉圧力容器の半径方向をX軸とし、前記原子炉圧力容器の外面の接線方向をY軸とするとき、
    前記扇形の面は、Z軸を含む軸方向の平面内において形成されるものであり、前記入射手段として前記制御手段に遅延時間を与え、当該遅延時間を与えることによって、前記扇形の面と前記圧力容器の外面の法線とがZ軸方向から見たときに所定の角度で傾斜するように前記超音波を入射させることを特徴とする超音波検査装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の超音波検査装置において、
    前記超音波を扇形の面状に走査したとき、前記欠陥から得られる反射波信号の強度の最大値から所定レベル低下する範囲を前記欠陥の深さとして測定する欠陥深さ測定手段を備えることを特徴とする超音波検査装置。
  4. 原子炉圧力容器の外面に配置された超音波探触子と、
    該超音波探触子から発せられる超音波を扇形の面状に走査する制御手段とを有し、
    前記原子炉圧力容器と炉内構造物を接合する溶接部に対して、前記超音波探触子から超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行う超音波検査装置であって、
    前記扇形の面状に走査される超音波の面が単一であって、前記原子炉圧力容器の外面の法線に対して超音波を斜めになるように入射させる入射手段を備え、
    この外面に配置された前記超音波探触子から前記原子炉圧力容器の内部に超音波を送信し、前記溶接部中の欠陥からの反射波により、前記溶接部における欠陥の深さ測定を行うものであり、
    前記原子炉圧力容器の軸方向をZ軸とし、前記圧力容器の半径方向をX軸とし、前記原子炉圧力容器の外面の接線方向をY軸とするとき、
    前記扇形の面は、Y軸を含む軸方向の平面内において形成されるものであり、前記入射手段として前記原子炉圧力容器と前記超音波探触子との間に配置されるシューを用い、当該シューによって、前記扇形の面と前記圧力容器の外面の法線とがY軸方向から見たときに所定の角度で傾斜するように前記超音波を入射させることを特徴とする超音波検査装置。
  5. 請求項4記載の超音波検査装置において、
    前記超音波を扇形に走査したとき、前記欠陥の開口部から得られる反射波信号により求められた反射源深さと、前記欠陥の上端部から得られる反射波信号により求められた反射源深さとの差を、前記欠陥の深さとして測定する欠陥深さ測定手段を備えることを特徴とする超音波検査装置。
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