JP4826700B2 - 立体表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶からなる複数のスクリーンを用いて立体画像を表示する立体表示装置に関し、特に、応答性の低いスクリーン等を用いてもちらつきが少なく、明るい立体画像を表示することができる立体表示装置に関する。
立体表示を実現する技術は現在までに数多く提案されている。なかでも液晶パネルの上面にレンチキュラレンズを貼り合わせたレンチキュラ方式は比較的簡単に立体視を実現できるので広く普及しつつある。しかし、この方式は、目の視点位置をある狭い範囲に固定しなければならない、飛び出す立体画像を見続けていると、眼精疲労を誘発するなどの間題がある。また、同時に複数人による立体視観察ができないため、複数人で立体ディスプレイを共有して会議等を開催することができない。
これらを解決する従来の立体表示装置として、体積標本化方式と言われるものがあり、発光素子が二次元的に配列された可動パネルを、その可動パネルに垂直な方向に機械的に走査するとともに、この機械的走査に同期して発光素子を点滅させることにより、立体表示を行うものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1の構成では、大量の発光素子を可動パネル上に配列しなければならないため、可動パネルの重量が大きくなる。また、重量の大きな可動パネルを走査するには大掛かりな機械的駆動系が必要になるため、全体の重量が膨大になるという欠点がある。
そこで、機械的な走査を必要としない立体表示装置が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
図11は、特許文献2に記載された体積標本化方式による従来の立体表示装置の構成を示す。この立体表示装置は、円板形の複数の液晶セル201〜206を円柱状に積層して形成されたスクリーン200と、液晶セル201の中心軸線上に設置された投射装置207(プロジェクタ)とを備えて構成されている。
このスクリーン200の液晶セル201〜206は、それぞれ光シャッタとして機能するため、液晶セル201〜206のうちの1枚のみが光の散乱状態になるように、液晶セル201〜206への印加電圧のオン/オフ制御により順次走査し、この走査に同期させて投射装置207から三次元画像208を投影すると、スクリーン200の側面方向から三次元画像208を立体視観察することができる。
特許文献3に記載された従来の立体表示装置は、光シャッタ機能を有するドーム型の複数のスクリーンを同心円状に積層し、その中心部に1つあるいはそれ以上のプロジェクタを配置して、ドーム型の複数のスクリーンが順番に散乱状態になるように電気的に駆動すると共にプロジェクタによりドーム状スクリーンの下方から画像を投影する第1の実施例が開示されている。
また、上記特許文献3には、液晶による平板状のディスプレィ部材の複数枚を積層してスクリーンを形成し、その投影面を4分割し、各分割面を対応する各1台のプロジェクタによりスクリーンの前方から画像を投影し、各プロジェクタのデータの負荷率の軽減を図った第2の実施例が開示されている。
さらに、上記特許文献3には、複数のディスプレイ部材を積層して平板状のスクリーンを形成し、このスクリーンの前方に同一の向きに2台のプロジェクタを設置し、同一の投影領域に2台のプロジェクタで投影すると共に異なるディスプレィ部材に投影することでデータの負荷率を半分にした第3の実施例が開示されている。
特許第2560343号公報(特許請求の範囲、第1図) 特開2002−139700号公報(図1) 特許第3088966号公報(図1、図4、図6)
しかし、従来の立体表示装置によると、奥行き方向に解像度の高い立体表示を実現しようとすると、ドーム状や板状の液晶セル又はディスプレィ部材(以下、スクリーンという。)の積層枚数を増やさなければならず、投影面における透過率が極端に低下するという問題がある。例えば、透過率90%のスクリーンを10枚積層すると、全体のスクリーン透過率は35%にまで低下する。従って、プロジェクタから最も遠い位置にあるスクリーンに投影する画像は非常に暗くなり、明るい所では画像が見えにくくなる。
また、スクリーンが積層されて配置されているため、分解能の点では有利であるが、スクリーン1枚あたりの投影時間が非常に短くなり、投影画像を高速に切り替えたり、スクリーンの透過/散乱の切り替えも高速に行う必要が生じ、応答性に優れるスクリーンや駆動手段を用いる必要が生じ、コストアップになる。一方、応答性の低いスクリーン等を用いると、1フレーム時間が長くなり、ちらつき(フリッカ)を招く原因となる。
従って、本発明の目的は、応答性の低いスクリーン等を用いてもちらつきが少なく、明るい立体画像を表示することができる立体表示装置を提供することにある。
発明は、上記目的を達成するため、所定の間隔を設けて立体的に配置され、散乱状態と透過状態を切り替え可能な複数のスクリーンと、異なる向きに配置され、前記複数のスクリーンのうち1又は2以上のスクリーンが投影対象としてそれぞれ割り当てられた複数のプロジェクタと、前記複数のスクリーンが散乱状態となるように選択的に駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御して散乱状態となった前記スクリーンに、これに対応する前記プロジェクタから画像を投影させるとともに、投影対象として選択された前記スクリーンと前記選択されたスクリーンに画像を投影する前記プロジェクタとの間に他の前記スクリーンが存在するとき、前記他のスクリーンを透過状態にする制御手段とを備え、前記複数のスクリーンは、それぞれ選択的に散乱状態となって前記画像が両面に投影される平坦形状を有し、所定の角度範囲内に放射状に配置され、前記複数のプロジェクタは、前記所定の角度範囲内に配置された第1のプロジェクタと、前記所定の角度範囲外に配置された第2のプロジェクタとを含むことを特徴とする立体表示装置を提供する。
散乱状態のスクリーンに画像を投影すると、スクリーンの両面でその画像が散乱され、透過状態のスクリーンに画像を投影すると、その画像はそのスクリーンを透過して後方に位置するスクリーンに投影される。従って、各スクリーンを順次散乱状態にするとともに、その散乱状態となったスクリーンに画像を投影することにより、各スクリーンに投影された複数の画像を立体視観察することができる。
複数のスクリーンを所定の間隔を設けて配置することにより、各スクリーンを順次散乱状態にして画像を投影する期間(1フレーム)の時間を短くすることができるため、応答性の低いスクリーン等を用いても、ちらつきの少ない画像を表示することができる。
また、透過するスクリーンの数が増えるとそれだけ画像が暗くなるため、複数のスクリーンのうち1又は2以上のスクリーンを投影対象として各プロジェクタに割り当てることにより、プロジェクタから投影する画像が通過するスクリーンの数が減り、明るい画像を表示することができる。
上記複数のスクリーンは、それぞれ選択的に散乱状態となって前記画像が両面に投影される平坦形状を有し、所定の角度範囲内に放射状に配置し、複数のプロジェクタは、所定の角度範囲内に配置された第1のプロジェクタと、所定の角度範囲外に配置された第2のプロジェクタとを含む構成としているので、一つのプロジェクタから投影される画像が通過するスクリーンの数が減り、明るい画像を表示することができる。また、複数のスクリーンには、異なる方向から異なる断面画像が投影されるため、立体画像を全方向から立体視観察することが可能になる。
制御手段は、複数のスクリーンの数よりも少ない数の複数のシーケンスを有し、これらのシーケンスに基づいて複数のプロジェクタを制御してもよい。この場合、複数のシーケンスは、これらの一巡を1フレームとし、1フレームがフリッカーを生じ難い周期、例えば、1/30秒で実行されることが好ましい。これにより、人の目にちらつきを感じさせない速度で走査が行えるため、立体画像を立体視観察する人の眼を疲労させることがない。
また、複数のシーケンスは、散乱状態となったスクリーンの両側から透過状態のスクリーンを透過して画像が投影されるシーケンスを含む構成としてもよい。これにより、1つのプロジェクタにより投影された画像が暗くても他方のプロジェクタの投影によって画像が暗くなるのを低減することができる。
制御手段は、複数のスクリーンにそれぞれ投影する複数の画像データを記憶する記憶手段を備えた構成としてもよい。これにより、各スクリーンにそれぞれ異なる断面画像を表示することができ、断面画像からなる立体画像を表示することができる。
複数のスクリーンは、高分子分散型液晶を用いて構成してもよい。高分子分散型液晶は高速動作が可能なため、画像走査時の応答性を上げることが可能になる。
複数のプロジェクタは、その投影光学系がテレセントリック拡大光学系により構成するのが好ましい。テレセントリック拡大光学系を用いたプロジェクタは焦点深度が深くなるため、複数のスクリーンが間隔をもって配置されていても、全てのスクリーンに焦点を合わせることが可能になるため、鮮明な立体画像を得ることができる。
本発明の立体表示装置によれば、各プロジェクタは割り当てられたスクリーンのみに画像を投影するため、投影する画像が通過するスクリーンの枚数を減らすことができ、明るい画像を表示することができる。また、各スクリーンを所定の間隔を設けて配置することにより、応答性の低いスクリーン等を用いても、ちらつきの少ない立体表示を行うことが可能になる。
[第1の実施の形態](立体表示装置の全体の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る立体表示装置を示す。この立体表示装置1は、所定の間隔を設けて立体的に配置された複数のスクリーンS1〜S9と、スクリーンS1〜S9に向けて異なる方向から画像を投影する複数のプロジェクタP1〜P3と、スクリーンS1〜S9に電圧を印加するスクリーン駆動回路2と、この立体表示装置1の全体を制御する制御手段としてのパーソナルコンピュータ3と、スクリーンS1〜S9を覆う透明なドーム4とを備えて構成されている。なお、スクリーンおよびプロジェクタの数は、上記の数に限定されるものではなく、任意の数にすることができる。
(立体表示装置の各部の構成)
スクリーンS1〜S9は、散乱状態と透過状態が切り換え可能な液晶を用いて構成されている。各スクリーンS1〜S9は、平坦なフィルム状を有し、その平面は扇形又は半円形を成し、180度の範囲内に9つのスクリーンS1〜S9の直線の下辺が1ヵ所に集合するようにして、放射状かつ等角度に保持されている。なお、スクリーンS1〜S9は、扇形や半円形に限定されるものではなく、円形、楕円形、四角形、六角形等であってもよい。
また、スクリーンS1〜S9は、フィルム状であるため、自立した状態で固定するのは難しいため、透明なドーム4の中に設置して円弧部と下辺部を固定し、スクリーンS1〜S9の変形を防止している。なお、スクリーンS1〜S9間の間隙は、後述する基板と同一の屈折率を持った透明体を充填することによって、光の透過率を上げることができ、投影画像が見やすくなる。このスクリーンS1〜S9については、図2を用いて詳述する。
プロジェクタP1〜P3は、液晶プロジェクタを用いることができる。1つのプロジェクタP1は、ドーム4の下側に配置され、2つのプロジェクタP2,P3は、ドーム4の両側に配置されている。プロジェクタP1には、投影対象としてスクリーンS1,S2,S8,S9が割り当てられ、プロジェクタP2,P3には、投影対象としてスクリーンS3〜S7が割り当てられている。
また、プロジェクタP1〜P3は、パーソンルコンピュータ3から送られた画像データに基づいてカラーまたは白黒の画像を生成して液晶パネルに表示させる画像処理部と、光源からの光により液晶パネルに表示された画像を投影する投影光学系とを備えて構成されている。
投影光学系は、テレセントリック拡大光学系を用いて構成されている。テレセントリック拡大光学系を用いることにより、焦点深度を深くできるため、図1のように複数枚のスクリーンS1〜S9を或る間隔をもって配置した場合でも、それぞれのスクリーンS1〜S9に焦点を合わせることができ、ピントの悪い画像を生じさせることがない。
パーソナルコンピュータ3は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、ディスプレイ、キーボード、マウス、プロジェクタP1〜P3やスクリーン駆動回路2との接続を行うためのインターフェース等を有して構成され、ROMには、プロジェクタP1〜P3およびスクリーン駆動回路2を制御するための制御プログラムが格納され、RAMあるいはハードディスクには、スクリーンS1〜S9に投影させるための複数の画像データが格納されている。ディスプレイに各スクリーンS1〜S9に投影させる各画像や、各スクリーンS1〜S9に画像を投影させた場合の立体画像を表示させて確認したり、画像の選択や編集等が行えるようになっている。
(スクリーンの詳細構成)
図2は、スクリーンS1〜S9の詳細構成を示す。スクリーンS1〜S9のそれぞれは同一構成であるので、ここではスクリーンS1を代表にして説明する。スクリーンS1は、平行に配置されたフィルム、ガラス等からなる一対の透明基板21a,21bと、透明基板21a,21bのそれぞれの内面に設けられたインジウム錫酸化物(ITO)等からなる一対の透明電極22a,22bと、一対の透明電極22a,22b間を埋めるように設けられた液晶層23とを備える。
液晶層23としては、高分子分散型液晶、スーパー・ツイスト・ネマティック(STN: Super Twisted Nematic)型液晶、TN(Twisted Nematic)型液晶、強誘電性液晶等を用いることができる。特に、高分子分散型液晶は、応答速度が早いため、高速な画像走査に適している。なお、本実施の形態では、一対の透明電極22a,22b間に電圧が印加されると、液晶層23が透過状態となり、電圧が印加されないと、散乱状態となる液晶を用いる。
すなわち、図2において、透明基板21a,21b間に電圧が印加(オンレベル)されると、スクリーンS1は透過状態になり、プロジェクタPから図2の左側又は右側から投影された画像光は、そのまま液晶層23を通過し、スクリーンS1上に画像は残らない。しかし、電圧を印加しない(オフレベル)ときは散乱状態になり、プロジェクタPから投影された画像は紙面や壁面に結像した場合と同様に、スクリーンS1上に映し出される。なお、液晶は、電圧が印加されると、散乱状態となり、電圧が印加されないと、透過状態となる液晶を用いてもよい。これにより、スクリーンの駆動が容易となり、消費電力を低減することができる。
(立体表示装置の動作)
次に、本実施の形態に係る立体表示装置1の動作を図面を参照して説明する。
図3は、プロジェクタP1〜P3による投影状態を示すシーケンスである。図4は、スクリーンS1〜S9およびプロジェクタP1〜P3の駆動を示すタイムチャートであり、図中のP1〜P3の波形は、シーケンス毎に各プロジェクタP1〜P3から投影される画像の表示タイミングを示している。更に、図5は、各シーケンスにおける処理を示すフローチャートである。図5において、Sはステップを表している。
図3に示すように、放射状に配置されたスクリーンS1〜S9に対し、1又は2台のプロジェクタで投影して立体表示を行う場合、7枚のシーケンスが存在する。ここでは、シーケンス1、シーケンス2,・・・,シーケンス7の順に投影が行われるものとする。この処理を実行する制御プログラムは、パーソナルコンピュータ3のROMに格納されており、パーソナルコンピュータ3のCPUは、この制御プログラムに従って以下の処理(シーケンス1〜7)を実行する。
(シーケンス1)
まず、シーケンス1が実行されると(S101)、図3の(a)に示すように、スクリーン駆動回路2は、パーソナルコンピュータ3のCPUの制御により、シーケンス1における投影対象のスクリーンS1,S9以外のスクリーンS2〜S8に電圧を印加してスクリーンS2〜S8を透過状態にし、投影対象のスクリーンS1,S9を散乱状態にする。これに同期してパーソナルコンピュータ3のCPUは、プロジェクタP1のみを動作させ、対応する画像データをRAMあるいはハードディスクから読み出してプロジェクタP1に送る。プロジェクタP1の画像処理部は、パーソナルコンピュータ3から送られてきた画像データに基づき、液晶パネルに画像を表示し、その画像を投影光学系によりスクリーンS1,S9に投影する。
(シーケンス2)
次に、シーケンス2が実行されると(S102)、図3の(b)に示すように、シーケンス2における投影対象のスクリーンS2,S8が散乱状態になり、その他のスクリーンS1,S3〜S7,S9が透過状態になる。これに同期してプロジェクタP1のみを動作させる。シーケンス1で説明したのと同様に、プロジェクタP1から投影された画像がスクリーンS1,S9を透過してスクリーンS2,S8に投影される。
(シーケンス3)
次に、シーケンス3が実行されると(S103)、図3の(c)に示すように、スクリーンS3が散乱状態になり、その他のスクリーンS1,S2,S4〜S9が透過状態になる。これに同期してプロジェクタP2,P3を動作させる。プロジェクタP2から投影された画像は、スクリーンS2を透過してスクリーン3の一方の面に投影される。プロジェクタP3から投影された画像は、スクリーンS4〜S8を透過してスクリーンS3の他方の面に投影される。プロジェクタP2から投影された画像は、スクリーンS2を透過するため、輝度が低下するが、プロジェクタP3から投影された画像によってその輝度低下を補うことができる。なお、プロジェクタP3からの投影画像は、プロジェクタP2からの画像に対して表裏を反転させた画像を投影する。
(シーケンス4)
次に、シーケンス4が実行されると(S104)、図3の(d)に示すように、スクリーンS4が散乱状態になり、その他のスクリーンS1〜S3,S5〜S9は透過状態になり、ブロジェクタP2,P3から投影された画像がスクリーンS4の両面に投影される。このとき、プロジェクタP3からの投影画像は、プロジェクタP2からの画像に対して表裏を反転させた画像を投影する。
(シーケンス5)
次に、シーケンス5が実行されると(S105)、図3の(e)に示すように、スクリーンS5が散乱状態となり、その他のスクリーンS1〜S3,S6〜S9は透過状態となり、プロジェクタP2,P3から投影された画像がスクリーンS5の両面に投影される。このとき、プロジェクタP3からの投影画像は、プロジェクタP2からの画像に対して表裏を反転させた画像を投影する。
(シーケンス6)
次に、シーケンス6が実行されると(S106)、図3の(f)に示すように、スクリーンS6が散乱状態になり、その他のスクリーンS1〜S3,S6〜S9は透過状態になり、プロジェクタP2,P3から投影された画像がスクリーンS6の両面に投影される。このとき、プロジェクタP3からの投影画像は、プロジェクタP2からの画像に対して表裏を反転させた画像を投影する。
(シーケンス7)
次に、シーケンス7が実行されると(S107)、図3の(g)に示すように、スクリーンS7が散乱状態になり、その他のスクリーンS1〜S6,S8,S9は透過状態になり、プロジェクタP2,P3から投影された画像がスクリーンS7の両面に投影される。このとき、プロジェクタP3からの投影画像は、プロジェクタP2からの画像に対して表裏を反転させた画像を投影する。
なお、図3の(c)〜(g)において、プロジェクタP2又はP3の一方を用いない構成又は設置しない構成にすることもできる。この場合、散乱状態に駆動されているスクリーン上の画像はプロジェクタを2つ用いた場合に比べて暗くなるが、画像の表示は可能である。
(立体画像表示における断面画像の一例)
図6は、上記シーケンスに従って各スクリーンS1〜S9に投影を行った場合の断面画像を示す。図5に示すように、シーケンス7の処理(S107)を実行後、処理はS101のシーケンス1に戻され、上記した7つのシーケンスが繰り返し実行される。立体画像を構成する断面画像を各スクリーンS1〜S9に投影した場合、各スクリーンS1〜S9に映る映像は、図6に示すように、スクリーンS1〜S9のそれぞれが散乱状態に駆動されたときに映し出された断面画像D1〜D9によって、1つの立体画像が形成される。この立体画像を自然に見せるには、シーケンス間の切り替え時間を、人の目に意識させないようにする必要がある。
すなわち、立体画像が人の眼にちらつきを感じさせないように、高速にシーケンスの切り替えを行う必要がある。そこで、例えば、シーケンス1から7までの1フレームを1/30秒にする。このためには、1シーケンスを4.7m秒で実行しなければならない。これに対し、従来と同様にスクリーンを積層して9枚のスクリーンを用いた場合、1フレームを1/30秒にするためには、1シーケンスを3.7m秒で実行しなければならない。つまり、1フレームの実行時間を同じにした場合、本実施の形態によれば、1シーケンス当たりの時間を従来構成よりも長くできるため、応答性の低いスクリーン等を用いることができ、制御も容易になる。
一般に、体積標本化方式による立体ディスプレイでは、解像度を上げるためには、スクリーンの枚数を増やさなければならない。しかし、透過状態にあるスクリーンは、光の透過率が90%以下であるため、スクリーンの枚数を増やすほど、プロジェクタからの画像が透過すべきスクリーンが増え、散乱状態のスクリーンに到達した画像は暗くなることになる。
(スクリーン透過枚数と透過率の関係)
図7は、複数のスクリーンを通過したときの総透過率の測定結果を示す。ここでは、スクリーンの透過率が90%、80%、70%のそれぞれについて、スクリーンが1,3,5,10,20,30,40枚の場合における総透過率の測定結果を示している。
図7を参照すると、透過率80%のスクリーンを10枚通過すれば、総透過率は10%を切ることがわかる。この事実から、断面画像をスクリーンに投影する場合、プロジェクタからの画像が通過するスクリーン枚数をいかに少なくするかが、明るい立体表示を実現するうえで極めて重要になる。
(本実施の形態と従来方式との比較)
図8は、従来方式による立体表示装置を示す。この立体表示装置は、本発明の実施の形態と同様に9枚のスクリーンを用いているが、9枚のスクリーンは等間隔に投影方向に配置されており、一つのプロジェクタP1によって全てのスクリーンS1〜S9に画像を投影する。同図は、スクリーンS4のみが散乱状態に駆動され、その他のスクリーンS1〜S3およびS5〜S9は透過状態にされ、プロジェクタP1から画像が投影されている状態を示している。
表1は、図8の立体表示装置(従来方式)と、図1の立体表示装置(本発明方式)において、各スクリーンS1〜S9を散乱状態にした場合のスクリーン透過枚数、および総透過枚数を示す。
表1に示すように、総透過枚数は、従来方式では36枚であるのに対して、本発明方式では11枚である。つまり、本発明方式は、従来方式の約3倍の明るさで断面画像を投影できることが分かる。
(第1の実施の形態の効果)
以上説明したように、この第1の実施の形態によれば、表1から明らかなように、各プロジェクタP1〜P3は割り当てられたスクリーンのみに画像を投影するため、投影する画像が通過するスクリーンの枚数を減らすことができ、明るい画像を表示することができる。また、各スクリーンS1〜S9を所定の間隔を設けて配置することにより、応答性の低いスクリーン等を用いることができ、制御も容易になる。また、1つの断面画像を投影する時間を長くしても、ちらつきの少ない立体表示を行うことが可能になる。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る立体表示装置を示す。図1の立体表示装置1が180度の平面上に9個のスクリーンS1〜S9を配置していたのに対し、この第2の実施の形態に係る立体表示装置10は、90度の範囲に複数のスクリーンS1〜S5を配置したところに特徴がある。ここでは、スクリーンをS1〜S5の5枚としたが、任意の枚数にすることができる。プロジェクタの使用数は、図1と同様でもよいが、片側に1個、下側に1個の2個にしてもよい。
図9の(a)は、スクリーンS1,S5を直角に組み、両者間に3枚のスクリーンS2〜S4を等間隔に配置し、それぞれのスクリーンS1〜S5の下端を直交する一点に集結させた構成としている。図9の(a)のスクリーン配置では、5枚のスクリーンを直交する点に集結させるのに困難が伴う場合がある。そのような場合、図9の(b)のように構成してもよい。すなわち、5枚のスクリーンS1〜S5を直交する点11から離して設置することで、組付けの自由度が向上する。第1の実施の形態も180度に広がる9枚のスクリーンS1〜S9を図9(b)に示すように交わる点11から離して設置してもよい。
(第2の実施の形態の効果)
この第2の実施の形態によれば、立体視観察を行える範囲が全方向で無くともよい場合、すなわち立体視観察の範囲が90度の範囲でよい場合に利用でき、立体表示装置の全体をコンパクトにすることができる。
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る立体表示装置を示す。上記第1および第2の実施の形態は、複数のスクリーンをドーム形になるように配置したが、この第3の実施の形態の立体表示装置30は、同様に水平方向に一定間隔に配置し、その両側にプロジェクタP1,P2を配置したものである。
この立体表示装置30は、6枚のスクリーンS1〜S6を所定の間隔(例えば、等間隔)に配置し、その中心線上の両側にプロジェクタP1,P2を対向配置している。スクリーンS1〜S6は、図1に示したパーソナルコンピュータ3およびスクリーン駆動回路2によって制御および駆動される。
例えば、スクリーンS1,S2,・・・,S6の順番で1枚づつ散乱状態に駆動され、プロジェクタP1,P2から同時に、又は一方から画像の投影が行われる。プロジェクタP1,P2から同時に画像を投影した場合、スクリーン上の投影画像が明るくなる。なお、この場合、プロジェクタP1,P2の一方は、他方に対して画像が反転したものを投影し、スクリーン上の投影画像を合致させる必要がある。
(第3の実施の形態の効果)
この第3の実施の形態によれば、図1のドーム形の立体表示装置に比べて立体視観察が可能な範囲は狭まるが、構成および構造を簡略化できるためにコストダウンが可能になる。また、前後方向からのみにより複数のスクリーン上に立体画像を形成でき、下側にプロジェクタを配置しない構造にできるため、小型化が図れ、設置場所の制約を少なくすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る立体表示装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るスクリーンの要部断面図である。 (a)〜(g)は、本発明の第1の実施の形態に係る立体表示装置のプロジェクタによる投影状態を示すシーケンスを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る立体表示装置におけるスクリーンおよびプロジェクタの駆動を示すタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る立体表示装置の各シーケンスにおける処理を示すフローチャートである。 各シーケンスに従って各スクリーンに投影を行った場合の断面画像図である。 複数のスクリーンを通過したときの総透過率の測定結果を示す図である。 比較例としての従来方式による立体表示装置の概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る立体表示装置の概略構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る立体表示装置の概略構成を示す図である。 従来の立体表示装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 立体表示装置
2 スクリーン駆動回路
3 パーソナルコンピュータ
4 ドーム
10,30 立体表示装置
11 点
21a,21b 透明基板
22a,22b 透明電極
23 液晶層
200 スクリーン
201〜206 液晶セル
207 投射装置
208 三次元画像
D1〜D9 断面画像
P1〜P3 プロジェクタ
S1〜S9 スクリーン

Claims (4)

  1. 所定の間隔を設けて立体的に配置され、散乱状態と透過状態を切り替え可能な複数のスクリーンと、
    異なる向きに配置され、前記複数のスクリーンのうち1又は2以上のスクリーンが投影対象としてそれぞれ割り当てられた複数のプロジェクタと、
    前記複数のスクリーンが散乱状態となるように選択的に駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御して散乱状態となった前記スクリーンに、これに対応する前記プロジェクタから画像を投影させるとともに、投影対象として選択された前記スクリーンと前記選択されたスクリーンに画像を投影する前記プロジェクタとの間に他の前記スクリーンが存在するとき、前記他のスクリーンを透過状態にする制御手段とを備え
    前記複数のスクリーンは、それぞれ選択的に散乱状態となって前記画像が両面に投影される平坦形状を有し、所定の角度範囲内に放射状に配置され、
    前記複数のプロジェクタは、前記所定の角度範囲内に配置された第1のプロジェクタと、前記所定の角度範囲外に配置された第2のプロジェクタとを含むことを特徴とする立体表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数のスクリーンの数よりも少ない数の複数のシーケンスを有し、前記複数のシーケンスに基づいて前記複数のプロジェクタを制御することを特徴とする請求項1記載の立体表示装置。
  3. 前記複数のシーケンスは、これらの一巡を1フレームとし、前記1フレームがフリッカーを生じ難い周期で実行されることを特徴とする請求項記載の立体表示装置。
  4. 前記複数のシーケンスは、前記散乱状態となった前記スクリーンの両側から前記透過状態のスクリーンを透過して画像が投影されるシーケンスを含むことを特徴とする請求項記載の立体表示装置。
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