JP4826462B2 - 分散補償器、光伝送システム及び光伝送方法 - Google Patents

分散補償器、光伝送システム及び光伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、分散補償器、及びそれを含む高速WDM伝送システムに関し、特に、伝送ファイバの分散スロープを高精度に補償する可変分散スロープ補償器に関する。
高速光ファイバ通信においては、光ファイバ中の波長分散という特性によって、光波形が劣化し、伝送速度や伝送距離が制限されてしまう。波長分散(以下、分散と称する)とは、光ファイバ中で信号が伝播する群速度の波長依存性のことである。光波形は厳密には複数の波長成分を持ち(スペクトル広がりを持ち)、群速度に波長依存性があると、光ファイバ中をゆっくり進む成分と早く進む成分が現れて、その結果として波形が広がることになり、分散の値が無視できない場合には、波形歪みが発生して受信特性が劣化してしまう。分散の量はファイバ長に比例するので、結果として、伝送距離が制限されてしまう。
分散による波形歪みの影響を回避する手法としては、分散補償器の適用が一般的である。分散補償器とは、伝送路の光ファイバの分散量と逆の分散量を持つ光デバイスであり、この分散補償器によって光ファイバ中の分散を打ち消して、分散による波形歪みを抑制することが可能となる。分散補償器としては、分散補償ファイバ(DCF: Dispersion Compensation Fiber)が最も多用されている。分散補償ファイバとはファイバの材料と構造に工夫を加えることにより、伝送路の光ファイバと逆の分散特性を保持するようにしたものである。
分散補償ファイバは伝送路の光ファイバ(以降、伝送ファイバと称す)の分散量を打ち消すように設計される。例えば、単波長伝送の場合には、伝送ファイバの信号波長での分散量を補償するように、この分散量と絶対値が等しい、負の分散量となるように、分散補償ファイバが設計される。
しかしながら、波長多重伝送(WDM)に分散補償ファイバを適用する場合には、分散の波長依存性を考慮する必要がある。一般に伝送ファイバの分散は長波長側で値が大きくなる特性があり、WDM伝送で用いる帯域内では、ほぼ直線で近似することが可能である。単位距離あたりの分散量、つまり分散係数(単位ps/nm/km)の波長依存性を直線で近似した場合の、直線の傾きは一般に分散スロープ(単位ps/nm/nm/km)と称される。伝送ファイバの分散は正の値であり、例えば、主要な伝送ファイバの1種である、分散シフトファイバにおいては0.07ps/nm/nm/km前後の値が一般的である。
この分散スロープを考慮すると、伝送路の分散量は長波長側ほど大きくなるので、波長方向に複数チャネルの信号を多重するWDM伝送において完全な分散補償を実施するためには、長波長側ほど補償量が大きくなるDCFを用いる必要がある。
例えば、特許文献1および非特許文献1では図17のように、伝送ファイバ(102)に対して、分散のみならず分散スロープをも補償するように設計された分散補償ファイバ(103)を設置する方法が提案されている。図18に伝送ファイバ(102)及び分散補償ファイバ(103)の分散量の関係を示す。伝送ファイバ(102)の分散量は、ゼロ分散波長(λ0)で分散量ゼロとなり、以降右肩上がりで増大していく。実際のWDM信号を伝送する伝送帯域を波長λL(最短波長)からλU(最長波長)とした場合に、分散補償ファイバ(103)は、伝送ファイバの分散量を完全に打ち消すように、信号帯域(λLからλU)に渡って、分散量の絶対値が等しく、かつ、符号が負となる分散量を有するように設計されている。この結果、分散補償後の残留分散量は、信号帯域(λLからλU)に渡ってゼロとなる。
特開平10−39155
しかしながら、伝送ファイバの特性は、図19に示すように、個体毎にゼロ分散波長がばらつき、その結果として、伝送帯域中の分散係数も図19の斜線部のようにばらつきを持つことが、一般的に知られている。特に前述した、分散シフトファイバの場合には、ゼロ分散波長のばらつきの範囲(λ0aからλ0b)が10nm以上となることも珍しくない。このようなゼロ分散波長が個体毎にばらつきを有する伝送ファイバを用いたWDM伝送システムにおいて、前述したような分散スロープを補償するように設計された、分散補償ファイバを適用する場合には、ゼロ分散波長のばらつきに起因して、分散補償後の残留分散がゼロとならずに補償誤差が発生する可能性がある。
具体的に図20のように数値例を挙げて、この現象について以下に説明を行う。伝送ファイバのゼロ分散波長が1540nmから1560nmに渡ってばらつくものとし、また、信号帯域を1570nmから1610nmとする。ファイバa及びファイバbはそれぞれ、ゼロ分散波長が上述した分布中の最短波長となった場合、および最長波長となった場合に相当する。ファイバa、ファイバbの1570nmにおける分散係数はそれぞれ0.7及び2.1ps/nm/kmであり、1610nmにおける分散係数はそれぞれ3.5及び4.9ps/nm/kmである。分散補償ファイバはこの帯域内での伝送ファイバの平均的特性、つまりファイバaとファイバbの中間の値を元に設計するものとする。この結果、1570nmでの分散係数は−1.4ps/nm/km、1590nmでの分散係数は−4.2ps/nm/kmとなる。
この分散補償ファイバを用いて、ファイバ長60kmのファイバa、及びファイバ長100kmのファイバbを分散補償する場合を考える。帯域中の中間波長1590nmにおけるファイバa及びファイバbの分散係数はそれぞれ3.5及び2.1ps/nm/kmであるから、ファイバ長60kmのファイバa、及びファイバ長100kmのファイバb、いずれの場合も分散量は210ps/nm(=3.5×60、あるいは2.1×100)となる。そこで分散補償ファイバの分散量としては1590nmにて補償量が−210ps/nmとなるように設計するのが望ましいと考えられる。
しかしながら、図21のようにファイバaを100%補償する場合に要求される特性、及びファイバbを100%補償する場合に要求される特性(つまりファイバa及びファイバbそれぞれの分散量の符号のみ反転した特性)は、波長1590nmの1点のみで一致するが、それ以外の波長では一致しない。そのため、平均特性より設計された分散補償ファイバ出力の残留分散は波長1590nmをのぞくとゼロとはならずに、補償誤差が発生する。帯域の両端(λL及びλU)で誤差は最大となり、ファイバaの補償誤差は±35ps/nm、ファイバbの補償誤差は±21ps/nmに達する。このように、従来のように設計された分散補償ファイバでは、伝送ファイバのゼロ分散波長のばらつきによって補償誤差が増大してしまうという問題があった。
こうした補償誤差は、長距離中継伝送の場合、中継器毎に増大することになる。中継伝送では中継器中に分散補償ファイバを設置し、直前の伝送ファイバの分散量を補償するのが一般的であるが、上述したようなケースがスパン毎に発生した場合には、補償誤差は累積していき、分散による波形歪みも増大していくことになってしまう。
分散補償ファイバとは別個に、分散量が可変となる可変分散補償器を受信機直前に設置することにより、こうした波長毎に累積した補償誤差(残留分散)を受信器直前で補償する方式も広く知られている。しかしながら、可変分散補償器において設定可能な可変分散レンジよりも、累積した補償誤差量が上回る場合には、やはり補償し切れぬ補償誤差が残留してしまう問題がある。
また、自己位相変調(SPM)や相互位相変調(XPM)等といった非線形現象と分散の相互作用を考えた場合には、上述した可変分散補償器により、受信機直前でのみ残留分散を抑制するのではなく、各中継器出力毎に残留分散を抑制することが望ましい。しかしながら、従来のように設計された分散補償ファイバでは伝送ファイバのゼロ分散波長のばらつきによって、各中継器出力毎の残留分散が発生していしまい、非線形現象と分散の相互作用による波形歪みが発生する恐れがあるという問題があった。
そこで、本発明は ゼロ分散波長かつ分散スロープを補償する分散補償器を提供することを目的とする。
かかる問題に対して本出願の発明が提供する構成は、少なくとも一本の分散補償ファイバを有する第一の分散補償ファイバ群と、少なくとも一本の分散補償ファイバを有する第二の分散補償ファイバ群と、第一の分散補償ファイバ群及び第二の分散補償ファイバ群の分散補償ファイバ群のどちらかとの接続組み合わせを実現するための光スイッチ群あるいはパッチケーブル群と、を有し、第一の分散補償ファイバ群と第二の分散補償ファイバ群は相対分散スロープが異なることを特徴とする分散補償器である。
本出願発明によれば、伝送ファイバのゼロ分散波長かつ分散スロープに呼応した分散を補償する可変分散スロープ補償器が構成可能となる。
本出願の第一の発明が提供する構成は、光ファイバの分散スロープ(ps/nm/nm/km)を分散係数(ps/nm/km)で除した値を相対分散スロープRDS(/nm)と定義した場合に、相対分散スロープRDSaを共通に有する少なくとも2つ以上の分散補償ファイバから構成される、第一の分散補償ファイバ群と、前記第一の分散補償ファイバ群が有する相対分散スロープRDSaとは異なる相対分散スロープRDSbを共通に有する少なくとも2つ以上の分散補償ファイバから構成される、第二の分散補償ファイバ群と、前記第一の分散補償ファイバ群及び第二の分散補償ファイバ群の任意の接続組合せを実現するための光スイッチ群あるいはパッチケーブル群とから構成される可変分散スロープ補償器である。
本出願の第一の発明によれば、相対分散スロープRDS値の異なる第一の分散補償ファイバ群、及び第二の分散補償ファイバ群、及びこれらの分散補償ファイバ群の任意の接続組合せを実現するための光スイッチ群あるいはパッチケーブル群とにより、伝送ファイバのゼロ分散波長に呼応して分散スロープを可変できる、可変分散スロープ補償器が構成可能となる。
また、本出願の第二の発明が提供する構成は、前記第一の分散補償ファイバ群中の各分散補償ファイバ、及び前記第二の分散補償ファイバ群中の各分散補償ファイバは、ある代表波長における分散補償量が、既定の分散補償ステップ量に対して整数倍となるように設計されていることを特徴とする第一の発明による可変分散スロープ補償器である。
また、本出願の第三の発明が提供する構成は、前記第一の分散補償ファイバ群中の各分散補償ファイバ、及び前記第二の分散補償ファイバ群中の各分散補償ファイバは、ある代表波長における分散補償量が、既定の分散補償ステップ量に対して2のN乗(Nは整数)倍となるように設計されていることを特徴とする第一の発明による可変分散スロープ補償器である。
本出願の第二、第三の発明によれば、第一の分散補償ファイバ群、及び第二の分散補償ファイバ群を構成する各分散補償ファイバにおいて、それぞれの代表波長における分散補償量が、既定の分散補償ステップ量に対して整数倍、あるいは2のN乗(Nは整数)倍となるように設計することにより、高精度にスロープを調整可能な可変分散スロープ補償器を構成可能である。
また、本出願の第四の発明が提供する構成は、前記代表波長を、伝送信号帯域の中心波長あるいは中心近傍の波長とすることを特徴とする第一による発明の可変分散スロープ補償器である。
また、本出願の第五の発明が提供する構成は、第一の発明による可変分散スロープ補償器と伝送ファイバが複数設置されたことを特徴とする光伝送システムである。
また、本出願の第六の発明が提供する構成は、前記伝送ファイバのゼロ分散波長が個体ごとにばらつきを有し、同ゼロ分散波長の分布中心より短波長側にゼロ分散波長が位置した場合の伝送ファイバの相対分散スロープRDSと、前記第一の分散補償ファイバ群の相対分散スロープRDSaとを一致させ、かつ、同ゼロ分散波長の分布中心より長波長側にゼロ分散波長が位置した場合の伝送ファイバの相対分散スロープRDSと、前記第二の分散補償ファイバ群の相対分散スロープRDSbとを一致させたことを特徴とする、第五の発明による光伝送システムである。
本出願の第六の発明によれば、想定される伝送ファイバのゼロ分散波長ばらつきに対して、ゼロ分散波長が分布中心より短波長側に位置した場合の伝送ファイバのRDS値と、第一の分散補償ファイバ群のRDS値とを一致させ、また、ゼロ分散波長が分布中心より長波長側に位置した場合の伝送ファイバのRDS値と、第二の分散補償ファイバ群のRDS値とを一致させることにより、広範な範囲にスロープを調整可能な可変分散スロープ補償器を構成可能である。
また、本出願の第七の発明が提供する構成は、伝送ファイバとして、ゼロ分散波長が1510nm〜1590nmの範囲で分布している分散シフトファイバを用いることを特徴とする、第五の発明による光伝送システムである。
本出願の第七の発明によれば、可変分散スロープ補償器内の光スイッチ群を遠隔操作可能とし、光伝送システム内の伝送ファイバの分散情報を元に、各可変分散スロープ補償器の所望の分散補償量を算出し、前記光スイッチを遠隔操作する光伝送システムとすることにより、受信端における残留分散のみならず、中継伝送システム全体に渡って、各中継器出力における残留分散を低減可能となる光伝送システムを提供可能となる。
また、本出願の第八の発明が提供する構成は、信号帯域としてLバンド(1565nm〜1615nm)を用いることを特徴とする、第五の発明による光伝送システムである。
また、本出願の第九の発明が提供する構成は、信号帯域としてCバンド(1525nm〜1565nm)を用いることを特徴とする、第五の発明による光伝送システムである。
また、本出願の第十の発明が提供する構成は、前記可変分散スロープ補償器内の前記光スイッチ群は遠隔操作が可能であり、かつ、前記光伝送システム内の伝送ファイバの分散情報を元に、残留分散を所望の範囲内とするように各可変分散スロープ補償器の分散補償量を算出し、前記光スイッチを遠隔操作して、算出された分散補償量を設定することを特徴とする、第五の発明による光伝送システムである。
本発明の第1の実施例を図1を用いて説明する。可変分散スロープ補償器(11)は第一の分散補償ファイバ群(21−1、2、3)と、第二の分散補償ファイバ群(22−1、2、3)とから構成され、各分散補償ファイバの両端には1×2の光スイッチ(23)が設置されている。光スイッチ(23)における分散補償ファイバと他方のポートには、スルーファイバ(24)が設置されている。可変分散スロープ補償器(11)の入力ポート(25)から入射された光信号は、各光スイッチ(23)を任意に切り替えることにより、各分散補償ファイバ(21−1、2、3及び22−1、2、3)、あるいはスルーファイバ(24)のいずれかを任意に伝播した後に、出力ポート(26)から出力される。即ち、各光スイッチ(23)を任意に切り替えることにより、各分散補償ファイバ(21−1、2、3及び22−1、2、3)の任意の組合せ接続を実現することが可能である。
この可変分散スロープ補償器(11)中の第一の分散補償ファイバ群(21−1、2、3)と、第二の分散補償ファイバ群(22−1、2、3)の特性は下記のように設計されている。伝送ファイバの分散係数は図2に示すように、ゼロ分散波長がλ0aからλ0bの間でばらついているものとする。また、WDM信号波長の帯域は最短波長側をλL、最長波長側をλUとする。ここでゼロ分散波長が平均的な特性よりも短波長側に位置するファイバaと、ゼロ分散波長が平均的な特性よりも長波長側に位置するファイバbを考える。帯域内の代表波長λxにおける分散係数はファイバa及びファイバbのそれぞれにおいてDa及びDb(ps/nm/km)であるものとする。また、分散スロープはファイバa及びファイバbいずれの場合もS(ps/nm/nm/km)であるものとする。
ここでDCFaはファイバaの分散及び分散スロープを補償するように、つまり、代表波長λxでの分散係数が−Daとなるように、また分散スロープが−Sとなるように設計する。また、DCFbはファイバbの分散及び分散スロープを補償するように、つまり、代表波長λxでの分散係数が−Dbとなるように、また分散スロープが−Sとなるように設計する。
言い換えると、光ファイバの分散スロープ(単位:ps/nm/nm/km)を分散係数(単位:ps/nm/km)で除した値で定義される相対分散スロープRDS(単位:/nm)を用いた場合に、DCFaは代表波長λxでの相対分散スロープRDSがRDSa=S/Daとなるように、DCFbは代表波長λxでの相対分散スロープRDSがRDSb=S/Dbとなるように設計される。
具体的な数値例を図3に示す。伝送ファイバの分散は1540nm(λ0a)から1560nm(λ0b)の間でばらついているものとし、分散スロープは0.07ps/nm/nm/kmとする。また、WDM信号波長の帯域は最短波長側を1570nm(λL)、最長波長側を1610nm(λU)とし、信号帯域内の代表波長は、帯域の中心である1590nm(λx)とする。ここでファイバaのゼロ分散波長が分布の最短波側(1540nm)に位置するものとし、またファイバbのゼロ分散波長が分布の最長波長側(1560nm)に位置するものとする。この場合において、DCFaは分散スロープが−0.07ps/nm/nm/km、代表波長1590nmでの分散量が−3.5ps/nm/kmとなるように設計される。また、DCFbは分散スロープが−0.07ps/nm/nm/km、代表波長1590nmでの分散量が−2.1ps/nm/kmとなるように設計される。相対分散スロープRDSを用いて表現すると、図1中の数値例に示されるように、DCFa(21−1、2、3)のRDSは0.02/nm(=0.07/3.5)となるように設計される。また、DCFb(22−1、2、3)のRDSは0.033/nm(=0.07/2.1)となるように設計される。
さらに、DCFa群(21−1、2、3)及びDCFb群(22−1、2、3)を構成する各ファイバは、代表波長における分散量(分散補償量)が、ある規定の分散ステップ値Ds(ps/nm)に対してM倍(M=1、2、3。。。)となるように、あるいは2のN乗倍(N=1、2、3。。。)となるように設定されている。 具体的な数値例を挙げると、分散ステップ値(Ds)−50ps/nmに対して、2のN乗倍(N=1、2、3)つまり1倍、2倍、4倍となるように分散量を設定する場合を考える。図1の数値例に示されるように、DCFa群の各分散補償ファイバ(21−1、2、3)の代表波長1590nmにおける分散量はそれぞれ、−50、−100、−200ps/nmとなる。同様にDCFb群の各分散補償ファイバ(22−1、2、3)の代表波長1590nmにおける分散量もそれぞれ−50、−100、−200ps/nmとなる。この数値例におけるDCFa(21−1、2、3)及びDCFb(22−1、2、3)の分散プロファイルを図4に、代表特性値の一覧を図5に示す。
ここで、以上説明してきたように設計されたDCFa(21−1、2、3)及びDCFb(22−1、2、3)とから構成された、図1に示される可変分散スロープ補償器(11)において、各光スイッチ(23)を任意に切り替える場合を考える。光スイッチ(23)を切り替えることにより各DCF(21−1、2、3及び22−1、2、3)の接続組合せは自在に変化し、入力ポート(25)から出力ポート(26)の間の分散量は変化する。その一方で、異なる接続組合せにおいても、代表波長λxでの分散量が等しくなる組合せが複数存在する。例えば分散量−100ps/nmを実現する組合せは、分散量−100ps/nmのDCFa(21−2)単独の場合、あるいは分散量がいずれも−50ps/nmのDCFa(21−1)とDCFb(22−1)を組み合わせた場合、あるいは分散量−100ps/nmのDCFb(22−2)単独の場合、と3通りの場合が可能である。
表記の簡略化の為に、こうした組合せを識別する記号として、各組合せを「代表波長での全分散量の絶対値、d」と「選択したDCFbの全分散量を分散ステップDsで除した値、k」の二つの量を用いて「d ps−#k」と表すものとする。例えば、前述の分散量分散量−100ps/nmを実現する組合せは、分散量−100ps/nmのDCFa(21−2)単独の場合が「100ps−#0」と表記され、また、分散量がいずれも−50ps/nmのDCFa(21−1)とDCFb(22−1)を組み合わせた場合は「100ps−#1」と表記され、また、分散量−100ps/nmのDCFb(22−2)単独の場合が「100ps−#2」と表記される。
光スイッチ(23)を切替えた時の各分散補償ファイバ(21−1、2、3及び22−1、2、3)の接続組合せを、この表記「d ps−#k」を用いて整理すると、図6のようになる。図中の○印は該当する分散補償ファイバを選択することを、×印は該当する分散補償ファイバを選択しないことを(つまり、スルーファイバ側を選択することを)意味する。
ここで、前述したように、DCFa(21−1、2、3)及びDCFb(22−1、2、3)の相対分散スロープ値が互いに異なる為、DCFの組合せを変化させると、(つまり、「選択したDCFbの全分散量を分散ステップDsで除した値、k」の値を変化させると、)その接続組合せにおける相対分散スロープRDS値を変化させることが可能となる。つまり、図6において全分散量が同一の組合せ間において、代表波長1590nmでの分散量はいずれも等しくなる一方で、帯域の両端1570nm及び1610nmでの分散量は可変することが可能となる。例えば、全分散量の絶対値d=−100ps/nmの場合を見ると、「100ps−#0」、「100ps−#1」、「100ps−#2」いずれの組合せにおいても代表波長1590nmでの分散量は−100ps/nmであるが、1570nmでの分散量は「100ps−#0」、「100ps−#1」、「100ps−#2」それぞれの場合で、−60、−46.7、−33.3ps/nmとなり、kの値の増加と共に減少していく。一方で1610nmでの分散量は「100ps−#0」、「100ps−#1」、「100ps−#2」それぞれの場合で、−140、−153.3、−166.7ps/nmsとなり、kの値の増加と共に増大していく。つまりkの値を変えることにより相対分散スロープRDSを変化させることが可能である。
前述したように、DCFa群(21−1、2、3)及びDCFb群(22−1、2、3)を構成する各ファイバは、代表波長における分散量(分散補償量)が、ある規定の分散ステップ値Ds(ps/nm)に対してM倍(M=1、2、3。。。)となるように、あるいは2のN乗倍(N=1、2、3。。。)となるように設定されている。従って、DCFa群(21−1、2、3)から適切な1つあるいは複数のファイバを選択してそれらを接続することにより、総分散量(d−k×Ds)を実現することが可能であり。同様にDCFb群(22−1、2、3)から適切な1つあるいは複数のファイバを選択してそれらを接続することにより、総分散量(k×Ds)を実現することが可能である。つまり、これらのファイバを接続することにより総分散量dの状態で、kの値を買えることにより分散スロープを変化することが可能となる。分散スロープ補償器内の全DCFの総量を抑制するためには、DCFa群(21−1、2、3)及びDCFb群(22−1、2、3)を構成する各ファイバを、代表波長における分散量(分散補償量)が、ある規定の分散ステップ値Ds(ps/nm)に対してあるいは2のN乗倍(N=1、2、3。。。)となるように設定することが効果的である。
この相対分散スロープRDSの変化の様子は図7に示す分散プロファイルでより明らかとなる。「代表波長での全分散量の絶対値、d」を固定した状態で、「選択したDCFbの全分散量を分散ステップDsで除した値、k」を変化させると、代表波長での分散量は変わらずに、分散スロープのみが変化していく。例えば、「100ps−#0」、「100ps−#1」、「100ps−#2」について言えば、代表波長1590nmでの分散量−100ps/nmを保持したまま、kの値を0、1、2と増加させていくと、分散スロープがより急峻になっていく様子が観測される。この現象は「代表波長での全分散量の絶対値、d」が100ps/nm以外の場合でも同様であり、やはりkを増加させていくと、代表波長での分散量を保持したまま分散スロープのみが急峻となっていく。つまり本発明の図1の構成によって、光スイッチ(23)を切り替えることにより、分散のみならず分散スロープまでもが可変となる、可変分散スロープ補償器が実現される。
図1の構成では、分散ステップ値(Ds)−50ps/nmに対して、2のN乗倍(N=1、2、3)つまり1倍、2倍、4倍となるように分散量を設定し、DCFa群の各分散補償ファイバ(21−1、2、3)の代表波長1590nmにおける分散量はそれぞれ、−50、−100、−200ps/nmとした。この分散ステップ値(Ds)を減少させると、より精度の高い可変分散補償器が実現される。例えば、分散ステップ値(Ds)を−25ps/nmとし、さらにDCFa群及びDCFb群をそれぞれ4本のDCFから構成されれるようにし、2のN乗倍(N=1、2、3、4)つまり1倍、2倍、4倍、8倍となるように分散量を設定して、各分散補償ファイバの代表波長1590nmにおける分散量を図8に示すようにそれぞれ、−25、−50、−100、−200ps/nmとすると、図9に示すように代表波長での分散量のみならず、分散スロープについても実現可能な分散プロファイルが増大し、より精度の高い分散スロープ補償が実現される。
また、図1及び図3の例ではファイバaのゼロ分散波長を分布の最短波側(1540nm)に位置するものとし、またファイバbのゼロ分散波長を分布の最長波長側(1560nm)に位置するものとして、これに対応したDCFa及びDCFbの特性値を決定した。しかしながら、図2に示すように、ファイバaのゼロ分散波長が分布の短波長領域内のいずれかの波長上に位置し、ファイバbのゼロ分散波長が分布の長波長領域内のいずれかの波長上に位置するものとして、これに対応したこれに対応したDCFa及びDCFbの特性値を決定しても本特許は有効である。即ち、ファイバの分散スロープ(単位:ps/nm/nm/km)を分散係数(単位:ps/nm/km)で除した値で定義される相対分散スロープRDS(単位:/nm)を用いた場合に、DCFaは代表波長λxでの相対分散スロープRDSがRDSa=S/Daとなるように、DCFbは代表波長λxでの相対分散スロープRDSがRDSb=S/Dbとなるように設計し、RDSa<RDSbの関係を維持していれば本特許は有効となる。つまり、ファイバaのゼロ分散波長が1545nm、ファイバbのゼロ分散波長が分1555nmに位置するものとして、これに対応したこれに対応したDCFa及びDCFbの特性値を決定しても本特許は有効であり、設計の自由度は向上する。
また、ここまでの実施例中の数値例では、代表波長(λx)を信号波長の中心波長(1590nm)としていたが、信号波長近傍の例えばITU−Grid波長である1589.57nmや1590.41nmを代表波長としても本特許は適用可能であり、また中心近傍でなくても長波長側の例えば1595nmといった任意の波長や、短波長側の任意の波長を代表波長としても本特許の有効性は損なわれない。
また、ここまでの実施例中の数値例では、分散ステップ値(Ds)−50ps/nmに対して、2のN乗倍(N=1、2、3)つまり1倍、2倍、4倍となるように各DCFの分散量を設定したが、2のM倍(M=1、2、3。。。)つまり1倍、2倍、3倍としても本特許は適用可能である。また分散ステップ値(Ds)−50ps/nmに対して、厳密に2のN乗倍(N=1、2、3)、あるいは2のM倍(M=1、2、3。。。)でなくても、その近傍の値の分散量とすることによっても本特許は適用可能である。
実際の分散補償ファイバでは分散の波長依存性は厳密に直線ではなく、分散スロープに加えて、上に凸あるいは下に凸となる高次の波長依存特性が存在するため、さらに高精度の分散補償を必要とする場合にはこの影響を考慮する必要があるが、この場合においても分散スロープの成分は、本特許で高精度に補償可能であり、本特許の有効性は損なわれない。
以上説明してきたように、相対分散スロープRDS値の異なる第一の分散補償ファイバ群、及び第二の分散補償ファイバ群、及びこれらの分散補償ファイバ群の任意の接続組合せを実現するための光スイッチ群あるいはパッチケーブル群とにより、伝送ファイバのゼロ分散波長かつ分散スロープに呼応して分散補償器の補償する分散スロープを可変できる、可変分散スロープ補償器が構成可能となる。
さらに、第一の分散補償ファイバ群、及び第二の分散補償ファイバ群を構成する各分散補償ファイバにおいて、それぞれの代表波長における分散補償量が、既定の分散補償ステップ量に対して整数倍、あるいは2のN乗(Nは整数)倍となるように設計することにより、高精度にスロープを調整可能な可変分散スロープ補償器を構成可能である。
さらに、想定される伝送ファイバのゼロ分散波長ばらつきに対して、ゼロ分散波長が分布中心より短波長側に位置した場合の伝送ファイバのRDS値と、第一の分散補償ファイバ群のRDS値とを一致させ、また、ゼロ分散波長が分布中心より長波長側に位置した場合の伝送ファイバのRDS値と、第二の分散補償ファイバ群のRDS値とを一致させることにより、広範な範囲にスロープを調整可能な可変分散スロープ補償器を構成可能である。
また、本特許における分散補償ファイバ群は二つに限定されるものではなく、三群以上の分散補償ファイバ群を用いることにより、より高精度の補償が可能となり、設計自由度も向上する。
本発明の第2の実施例を図10、図11を用いて説明する。図10は本発明の第1の実施例である、可変分散スロープ補償器(11)を含む多中継伝送システムである。送信器(12)は合波器(13)によって多重されてWDM信号を形成し、光アンプ(14−1)で増幅された後に中継伝送路に入射される。伝送路は伝送光ファイバ(15−1、2。。。)、可変分散スロープ補償器(11−1、2。。。)、及び光アンプ(14−1、2。。。)とから構成され、中継伝送路を経たWDM信号は、分波器(16)で分波されて受信器(17)に達する。各可変分散スロープ補償器(11−1、2。。。)の分散補償量は、分散補償量設定手段(18)によって算出され、遠隔設定される。
ここで各可変分散スロープ補償器(11)の分散補償量は図11に示すフローによって設定される。ここで、該当するスパン番号i(初期値1)に対して、可変分散スロープ補償器(11−i)の分散補償量を設定する場合を考える。まず、直前の伝送ファイバ(15−i)までの総分散量Dti(λ)を算出する。総分散量Dti(λ)は図10の構成の場合、可変分散スロープ補償器(11−i)の直前までの伝送ファイバの分散量の総和Df1(λ)+Df2(λ)+。。。+Dfi(λ)と、可変分散スロープ補償器(11−i)の直前までの可変部分散スロープ補償器の分散設定量の総和Dd1(λ)+Dd2(λ)+。。。+Dd(i−1)(λ)の和によって算出される。
伝送ファイバの分散量の総和Df1(λ)、Df2(λ)。。。Dfi(λ)は事前に測定されたフィールドデータを分散補償量設定手段(18)に手入力してもよいし、事前に測定されたフィールドデータを管理するテーブル領域を分散補償量設定手段(18)の内部あるいは分散補償量設定手段(18)がアクセス可能なエリアに設置し、このテーブルを参照することによって導出してもよい。また、別途分散測定手段を設けて、オンタイムで分散データを取得して、この値を用いて伝送ファイバの分散量を求めてもよい。また、直前までの可変分散スロープ補償器の分散設定量Dd1(λ)、Dd2(λ)、。。。、Dd(i−1)(λ)は、これまでに算出して実際に設定した分散設定量を分散補償量設定手段(18)の内部に保存しておくことによって取得可能である。
次に、代表波長での総分散量Dti(λx)、分散ステップ量Dsに対して、N×Ds < Dti(λx) < (N+1)×Ds を満たすゼロまたは正の自然数Nを求める。このことは、可変分散スロープ補償器(13)において設定可能な「代表波長での全分散量の絶対値、d」の中から、代表波長での総分散量Dti(λx)に最も近い値を選択することを意味している。
次に、n=Nとした後に、DCFaの代表波長での分散量を(n−k)×Ds、DCFbの代表波長での分散量をk×Dsとした時の接続組合せにおいて、分散量Ddi(λ)を算出する。この作業は、図6中の識別番号(n×Ds)ps−#kを選択することに相当する。
ここで分散補償後の累積分散量の2乗和を最短波長の場合と最長波長の場合でそれぞれ算出し、さらにその和、T=(Dti(λL)+Ddi(λL))^2 + (Dti(λU)+Ddi(λU))^2を算出する。
算出したTはn、及びkの組合せとともにメモリに保存しておき、同様にして、n=N、かつk=0、1、2。。。nの各組み合わせにおけるTを算出する。また、同様にしてn=N+1、かつk=0、1、2。。。nの各組合せにおけるTを算出する。
各組合せにおけるTの算出が終了したら、Tを最小とするn、kの組合せを検索し、この組合せを可変分散スロープ補償器(11−i)の設定量とする。つまりd=n×Dsとなる、「d ps−#k」の組み合わせを設定する。
以上の工程を、iを1つづつ増加させて逐次的に算出、設定し、全スパンにおいて可変分散スロープ補償器(13)の設定が終了すると、設定フローの終了となる。
以上説明してきたフローは図12のように、直前の伝送ファイバまでの総分散量Dti(λ)を100%補償する場合の特性に対して、可変分散スロープ補償器(13)において設定可能な組合せの中から代表波長(λx)での分散量が最も近くなる2つのグループ(分散量N×Dsのグループ、及び分散量(N+1)×Dsのグループ)を選択し、さらに、これらの2つのグループに属する「(N×Ds)ps−#0」、「(N×Ds)ps−#1」、...「(N×Ds)ps−#N」及び「((N+1)×Ds)ps−#0」、「((N+1)×Ds)ps−#1」、...「((N+1)×Ds)ps−#N+1」の中から、両端の波長(λL及びλU)での二乗誤差が最も小さくなる組合せを選択することに相当する。このように、簡易なアルゴリズムにて可変分散スロープ補償器(13)において設定可能な組み合わせの中から帯域中での補償誤差が最小(あるいはほぼ最小)の組合せを選択することが可能となる。 上記フローによって選択された場合の本特許の効果についてシミュレーションした場合の結果を以下に示す。図10に示す伝送システム構成において、中継数を10とし、伝送ファイバ(15−1、2、。。。10)のゼロ分散波長は1540nm(λ0a)から1560nm(λ0b)の間の一様分布乱数によって設定した。また伝送ファイバ(15−1、2、。。。10)のファイバ長も60kmから90kmの間の一様分布乱数によって設定した。以上の10中継伝送システムを1000パターン生成し、各パターンに図11のフローを適用し、各分散スロープ補償器の分散量を設定し、各分散スロープ補償器出力での残留分散量を算出した。また、分散スロープは0.07ps/nm/nm/kmとし、WDM信号波長の帯域は最短波長側を1570nm(λL)、最長波長側を1610nm(λU)とし、信号帯域内の代表波長は、帯域の中心である1590nm(λx)とした。DCFa及びDCFbは、ゼロ分散波長が分布の最短波側(1540nm)および最長波長側(1560nm)に位置する場合のファイバを補償するように設計し、また分散ステップは50ps/nmとした。つまり各DCFa及びDCFbの特性値は前述の図5に示す値であり、図1に示す構成の可変分散スロープ補償器とした。
1000パターン計算した分散補償の一例を図13及び図14に示す。図13(a)及び図14(a)は各スパン毎の、分散スロープ補償器出力での残留分散量であり、図13(b)及び図14(b)には各スパンでの(乱数で与えられた)ファイバ長とゼロ分散波長、及び図11のフローによって選択されたDCF「d ps−#k」のd値及びk値を示す。図13(a)及び図14(a)には最短波長(1570nm)及び最長波長(1610nm)のそれぞれの値をプロットした。また、図13(a)及び図14(a)には比較のために従来方式、つまり伝送路の平均特性(ゼロ分散波長1550nm)に相当する、単一の相対分散スロープRDSを持つ1種類のDCFを分散ステップ50ps/nmにおいて調整した場合の結果を併記した。
図13に示されるように、伝送ファイバの分布によっては、本発明を適用しない場合に、残留分散量が累積して±100ps/nmに達する場合があることが判明する。しかしながら、本特許を適用することにより、残留分散は±20ps/nm以内に抑制可能であることが判明する。
分散による波形歪みの影響は、伝送信号のビットレートの2乗に比例して厳しくなり、例えば40GbpsのゼロチャープNRZ信号の場合の、伝送波形歪みを無視可能な許容分散量は例えば、(送信器及び受信器と特性に依存するが、)±80ps/nm程度となる。この場合、従来のような相対分散スロープが1種類のみである分散スロープ補償ファイバを用いたシステムでは、10中継後の受信端での残留分散が前記許容可能な分散量±80ps/nmを超えてしまうために、新規の分散補償器が受信器直前に必須となってくる。しかしながら本特許を適用することにより、受信端での残留分散量が大幅に削減され、図13のケースにおいても、受信端に新規の分散補償器は不要である。実際の分散補償ファイバでは設計値と実際の分散量の誤差があり、また分散の波長依存性も厳密には直線ではなく、上に凸となる、あるいは下に凸となる高次の波長依存性が存在するために、残留分散は図13の結果より増大するが、この影響は本発明のみならず、分散補償ファイバを用いた分散補償器の共通に作用するため、本発明の優位性は損なわれない。
また、図14の例では、従来型の分散スロープ補償ファイバを用いた場合でも受信端での残留分散量は±20ps/nm程度に抑圧されている。しかしながら、中継伝送路の途中においては、一時的に残留分散が±60ps/nm程度まで増大していることが判明する。分散による線形は波形歪みのみを考慮した場合には、伝送路の途中で残留分散がどれだけ発生したとしても、受信端において残留分散量が許容分散以内に抑制されていれば、その影響は無視可能である。しかしながら、自己位相変調(SPM)や相互位相変調(XPM)等といった非線形現象と分散の相互作用を考えた場合には、受信端においてのみならず、伝送路途中の各中継器出力毎に残留分散を抑制することが必要となる。本発明を適用することにより全中継器出力において残留分散量が±20ps/nm以内に抑制されていることが判明する。従って、非線形現象と分散の相互作用を考慮した、各スパン毎の厳密な分散補償にも、本特許は有効となる。
図15には1000パターン計算した場合の各中継器出力での残留分散量20000サンプル(1000パターン、10中継、最長波長と最短波長の2波長分)の分布状況を示す。同分布図は2ps/nm毎の分布数をプロットしたものであり、例えば本特許を適用した場合の1570nmの特性において、残留分散が+0ps/nm以上+2ps/nm未満を満たすサンプル数が467であることを示す。標準偏差は本特許を適用した場合14.2@1570nm及び16.4@1610nmであり、一方従来型の分散スロープ補償ファイバを用いた場合の標準偏差は35.2@1570nm及び40.9@1610nmである。本特許を適用することによって20000サンプルに渡り残留分散を±50ps/nm以内に抑圧可能であることが示されている。
さらに、図8のように分散ステップを25ps/nmとした場合の、残留分散量の分布状況を図16に示す。図15と比較して、本特許の効果はさらに増大し、標準偏差は本特許を適用した場合7.3@1570nm及び7.9@1610nmであり、一方従来型の分散スロープ補償ファイバを用いた場合の標準偏差は34.7@1570nm及び36.2@1610nmである。従来型の分散スロープ補償ファイバを用いた場合には分散ステップを25ps/nmにしたとしても、代表波長1590nmでの補償精度が向上するのみで、帯域の両端1570nm及び1610nmでの残留分散は、分散ステップ50ps/nmの場合と殆ど変わらない。これに対し、本特許の場合では20000サンプルに渡り残留分散を±25ps/nm以内に抑圧可能であることが示されている。
図11に示すフローでは、直前の伝送ファイバ(15−i)までの総分散量Dti(λ)を算出する場合に、可変分散スロープ補償器(11−i)の直前までの伝送ファイバの分散量と、各中継器に設置された可変分散スロープ補償器(11−i)の直前までの可変分散スロープ補償器の分散設定量の総和によって算出を行ったが、これ以外に分散量を無視できない素子が存在する場合にはこれらの分散量を含めて算出することも可能である。また、送信側にて前置分散補償を行う場合には、この前置分散量を含めて総分散量Dti(λ)を算出することも可能である。また、図11に示すフローでは分散補償量が総分散量Dti(λ)の100%に近づけるような組合せを選択することになるが、過大な補償(例えば110%)、あるいは過小な補償(例えば90%)となるようなフローとしても、本特許の一般性は損なわれない。
以上説明してきたように可変分散スロープ補償器内の光スイッチ群を遠隔操作可能とし、光伝送システム内の伝送ファイバの分散情報を元に、各可変分散スロープ補償器の所望の分散補償量を算出し、前記光スイッチを遠隔操作する光伝送システムとすることにより、受信端における残留分散のみならず、中継伝送システム全体に渡って、各中継器出力における残留分散を低減する光伝送システムを提供可能となる。
本発明の第1の実施例構成。 第一及び第二の分散補償ファイバの設計手法を説明する図。 第一及び第二の分散補償ファイバの設計例。 第一及び第二の分散補償ファイバ群の分散プロファイル。 第一及び第二の分散補償ファイバ群の代表特性値。 第一の実施例により実現可能な分散補償量の組合せの例。 第一の実施例により実現可能な分散プロファイルの例。 第一の実施例の別の実施例構成。 第一の実施例の別構成により実現可能な分散プロファイルの例。 本発明の第2の実施例構成。 分散補償量の設定フロー。 分散補償量の設定フローにおけるDCF選択手法を説明する図。 分散スロープ補償のシミュレーション結果の例(1)。 分散スロープ補償のシミュレーション結果の例(2)。 分散スロープ補償後の残留分散分布図(1)。 分散スロープ補償後の残留分散分布図(2)。 従来例における分散スロープ補償器を含むシステム構成。 従来例における分散スロープ補償を説明する図。 伝送ファイバのゼロ分散波長のばらつきを説明する図。 従来例における分散スロープ補償誤差を説明する図(1)。 従来例における分散スロープ補償誤差を説明する図(2)。
符号の説明
11:可変分散スロープ補償器
12:送信器
13:合波器
14:光アンプ
15:伝送ファイバ
16:分波器
17:受信器
18:分散補償量設定手段
21:RDSaを有する第一の分散補償ファイバ群
22:RDSbを有する第二の分散補償ファイバ群
23:光スイッチ
24:スルーファイバ
25:入力ポート
26:出力ポート
101:送信器
102:伝送ファイバ
103:分散補償ファイバ
104:受信器
λ0a:伝送ファイバのゼロ分散波長分布における最短波長
λ0b:伝送ファイバのゼロ分散波長分布における最長波長
λL:WDM伝送帯域における最短波長
λU:WDM伝送帯域における最長波長
λx:WDM伝送帯域中の代表波長。

Claims (10)

  1. 相対分散スロープが共通する少なくとも二つの分散補償ファイバを有する第一の分散補償ファイバ群と、
    前記第一の分散補償ファイバ群の相対分散スロープとは異なる相対分散スロープが共通する少なくとも二つの分散補償ファイバを有する第二の分散補償ファイバ群と、
    前記第一の分散補償ファイバ群及び前記第二の分散補償ファイバ群の前記分散補償ファイバ群に接続される伝送ファイバと、
    前記第一の分散補償ファイバ群中及び第二の分散補償ファイバ群中の前記分散補償ファイバの任意の接続組み合わせを実現するための光スイッチ群あるいはパッチケーブル群と、を有することを特徴とする分散補償器。
  2. 前記第一の分散補償ファイバ群の前記分散補償ファイバと前記第二の分散補償ファイバ群の前記分散補償ファイバとはゼロ分散波長が異なることを特徴とする請求項1記載の分散補償器。
  3. 前記第一の分散補償ファイバ群及び前記第二の分散補償ファイバ群はそれぞれ分散補償量の異なる分散補償ファイバを複数含むことを特徴とする請求項2に記載の分散補償器。
  4. 前記第一の分散補償ファイバ群中の各分散補償ファイバ及び前記第二の分散補償ファイバ群中の各分散補償ファイバは、ある代表波長における分散補償量が、既定の分散補償ステップ量に対して整数倍となるように設計されていることを特徴とする請求項2記載の分散補償器。
  5. 前記第一の分散補償ファイバ群中の各分散補償ファイバ及び前記第二の分散補償ファイバ群中の各分散補償ファイバは、ある代表波長における分散補償量が、既定の分散補償ステップ量に対して2のN乗(Nは整数)倍となるように設計されていることを特徴とする請求項2記載の分散補償器。
  6. 前記代表波長を、伝送信号帯域の中心波長あるいは中心近傍の波長とすることを特徴とする請求項4ないしは5に記載の分散補償器。
  7. 前記分散補償ファイバ群が複数あることを特徴とする請求項1記載の分散補償器。
  8. 伝送ファイバと接続された請求項2ないし6記載の分散補償器であって、
    前記伝送ファイバのゼロ分散波長がゼロ分散波長の分布中心より短波長側に位置した場合の前記伝送ファイバの相対分散スロープと、前記第一の分散補償ファイバ群の相対分散スロープとを一致させ、かつ、前記伝送ファイバのゼロ分散波長の分布中心より長波長側に位置した場合の前記伝送ファイバの相対分散スロープと、前記第二の分散補償ファイバ群の相対分散スロープとを一致させたことを特徴とする分散補償器。
  9. 複数の波長の信号を出力する送信器と、
    該信号を波長多重して出力する合波器と
    該信号を増幅して出力する少なくとも1つの中継器と
    伝送された該信号を受信する受信部と
    前記受信部で受信された該信号の波長を分波し出力する分波器と
    少なくとも1つの分散補償器と、
    を有し、ファイバを介して該信号が伝送される光伝送システムにおいて、
    前記分散補償器は、
    相対分散スロープが共通する少なくとも二つの分散補償ファイバを有する第一の分散補償ファイバ群と、
    前記第一の分散補償ファイバ群の相対分散スロープとは異なる相対分散スロープが共通する少なくとも二つの分散補償ファイバを有する第二の分散補償ファイバ群と、
    前記第一の分散補償ファイバ群中及び第二の分散補償ファイバ群中の前記分散補償ファイバの任意の接続組み合わせを実現するための光スイッチ群あるいはパッチケーブル群と、を有することを特徴とする光伝送システム。
  10. 前記第一の分散補償ファイバ群の前記分散補償ファイバと前記第二の分散補償ファイバ群の前記分散補償ファイバとはゼロ分散波長が異なることを特徴とする請求項9記載の光伝送システム。
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