JP4826375B2 - コンクリート構造体の塑性ヒンジ構造及びプレキャスト型枠の製造方法 - Google Patents
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(1)図9(a)に示すように、複数のプレキャスト型枠91からなる塑性ヒンジ構造90において、プレキャスト型枠91を構成する高強度材料と同じ圧縮強度を有し、かつ、繊維が混入されていないモルタルを目地モルタルとして用いることや、ゴムあるいはシリコンなどにより、止水性を高め、耐久性の向上を図る。
(1)プレキャスト型枠の製造用型枠内に高強度繊維補強コンクリート又はモルタルを多層に分割して打設することにより、打継ぎ面において繊維が上下に連続しない目地を形成するため、一つのプレキャスト型枠に複数のひび割れ誘導目地を容易に形成することができ、従来のようにプレキャスト型枠を多数設置して目地処理を行う作業が不要となり、製作性や施工性が大幅に向上し、コストの低減が可能になると共に、一体的に形成されたひび割れ誘導目地により長期耐久性も向上する。
(1)プレキャスト型枠のための製造用型枠20を組み立てる。この型枠20は、橋脚等に配置されるときと同じように、ロの字の断面を水平に設置する。但し、天地が逆でもかまわない。型枠20の内部には、必要に応じて所定の帯鉄筋が配置される。
(1)超高強度繊維補強モルタルの厚さの設定で、中立軸に位置する鉄筋の引張力を負担しなくてよいので、必要なプレキャスト型枠4の厚さを中立軸位置よりも厚くする場合に比べて薄くできる。例えば、正方形断面の橋脚に周方向に均等に軸方向鉄筋14が配置される場合は、中立軸位置に沿って配置された軸方向鉄筋14の引張力を考慮しなくてよいので、型枠厚さは3/4になる。壁式橋脚のような複鉄筋配置の場合は、1/2まで小さくできる。
2……柱部材
3……フーチング
4……プレキャスト型枠(本発明)
5……プレキャスト型枠
6……普通コンクリート
10……ひび割れ誘導目地
11……金網
12……帯鉄筋
13……中間帯鉄筋
14……軸方向鉄筋
20……製造用型枠
21……圧送ホース
30……プレキャスト型枠ブロック
31……鉄筋収納溝
32……切欠き
33……高強度グラウト材
L……塑性ヒンジ区間
Claims (7)
- 高強度繊維補強コンクリート又はモルタルからなるプレキャスト型枠と当該プレキャスト型枠内に打設されたコンクリートから構成されるコンクリート構造体の塑性ヒンジ構造であり、前記プレキャスト型枠の製造用型枠内に高強度繊維補強コンクリート又はモルタルを多層に分割して打設することにより、打継ぎ面において繊維が上下に連続しない目地が形成され、プレキャスト型枠に前記目地によるひび割れ誘導目地が一体的に形成されていることを特徴とするコンクリート構造体の塑性ヒンジ構造。
- 請求項1に記載の塑性ヒンジ構造において、鉄筋に未硬化の遅延熱硬化型樹脂を塗布して製造用型枠内に配置し、高強度繊維補強コンクリート又はモルタルを打設し、熱養生することにより、熱養生後に遅延熱硬化型樹脂が硬化した鉄筋がプレキャスト型枠に内包されていることを特徴とするコンクリート構造体の塑性ヒンジ構造。
- 高強度繊維補強コンクリート又はモルタルからなるプレキャスト型枠と当該プレキャスト型枠内に打設されたコンクリートから構成され、前記プレキャスト型枠は複数のプレキャスト型枠ブロックを積層して構成されるコンクリート構造体の塑性ヒンジ構造であり、
製作時の自己収縮が終了したプレキャスト型枠ブロックの接合部に予め設けられている鉄筋収納溝に鉄筋を設置し、鉄筋収納溝の空隙に繊維の混入していない高強度グラウト材を充填すると共に、接合面に配置された前記高強度グラウト材によりプレキャスト型枠ブロック同士を接合することにより、プレキャスト型枠に、鉄筋が内包され、かつ、前記高強度グラウト材によるひび割れ誘導目地が形成されていることを特徴とするコンクリート構造体の塑性ヒンジ構造。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の塑性ヒンジ構造において、曲げに対する終局状態での中立軸位置がプレキャスト型枠と内部コンクリートの境界位置とされていることを特徴とするコンクリート構造体の塑性ヒンジ構造。
- 高強度繊維補強コンクリート又はモルタルからなるプレキャスト型枠と当該プレキャスト型枠内に打設されたコンクリートから構成されるコンクリート構造体の塑性ヒンジ構造における前記プレキャスト型枠の製造方法であり、
前記プレキャスト型枠の製造用型枠内に高強度繊維補強コンクリート又はモルタルを型枠の周方向に打設し一周させて一層目を形成し、同様の打設を2層目以降も繰り返し、打継ぎ面において繊維が上下に連続しない目地を形成し、前記目地によるひび割れ誘導目地が一体的に形成されたプレキャスト型枠を製造することを特徴とするプレキャスト型枠の製造方法。 - 請求項5に記載の製造方法において、打継ぎ面に、繊維が連続するのを阻止する金網類を敷設することを特徴とするプレキャスト型枠の製造方法。
- 高強度繊維補強コンクリート又はモルタルからなるプレキャスト型枠と当該プレキャスト型枠内に打設されたコンクリートから構成され、前記プレキャスト型枠は複数のプレキャスト型枠ブロックを積層して構成されるコンクリート構造体の塑性ヒンジ構造における前記プレキャスト型枠の製造方法であり、
プレキャスト型枠ブロックの製作時に接合部に鉄筋収納溝を形成し、自己収縮が終了したプレキャスト型枠ブロックの前記鉄筋収納溝に鉄筋を設置し、鉄筋収納溝の空隙に繊維の混入していない高強度グラウト材を充填すると共に、接合面に配置された前記高強度グラウト材によりプレキャスト型枠ブロック同士を接合し、鉄筋が内包され、かつ、前記高強度グラウト材によるひび割れ誘導目地が形成されたプレキャスト型枠を製造することを特徴とするプレキャスト型枠の製造方法。
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