JP4826154B2 - 無線icタグ付き包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、無線ICタグ付き包装体に関し、更に詳しくは、内容物を密封包装する内袋と、その内袋を内部に収納する外容器とで構成される包装体において、その内袋がアルミニウムなどの金属箔や金属蒸着層を含む積層フィルムで形成されている場合でも、外容器のいずれかの面に無線ICタグを取り付けることにより、ICチップに記憶させた情報を外部から支障なく電磁波により読み出し、或いは、読み出しと書き込みをできるようにした無線ICタグ付き包装体に関する。
近年、無線ICタグ(RFIDタグ)は、半導体技術の進展により、その種類、性能の多様化と共に、小型化および製造コストの低減が進められ、アパレル、食品、流通など、多くの業界において、バーコードとの置き換えにより、物流の効率化を目指して導入の検討が進められている。
このような状況の中で、食品、化粧品、医薬品、玩具、雑貨など殆どの商品には包装が施され、包装体として流通、販売されており、この包装体に用いる容器としては、袋、箱、プラスチックの成形容器、プラスチックボトル、ガラス瓶、金属缶などの単独のほか、各種の内容器と外容器のように複数の容器を組み合わせて用いた容器がある。
一方、無線ICタグとしては、大別して、(1)読み出し専用の無線ICタグ、(2)読み出しおよび書き込みが可能な無線ICタグ、(3)マイクロプロセサー内蔵型無線ICタグ、(4)センサー付き無線ICタグなどの種類がある。
このうち、包装体に取り付けて物流の効率化などを行うためには、例えば、コストの面では、前記(1)の読み出し専用の無線ICタグ、または(2)の読み出しおよび書き込みが可能な無線ICタグが安価であり使用し易いが、要望される機能に応じて(3)のマイクロプロセサー内蔵型無線ICタグや、(4)のセンサー付き無線ICタグなども使用することができる。
しかし、上記(1)〜(4)の無線ICタグは、いずれも金属や水により悪影響を受けることから、包装体に用いる場合、その使用方法に制約がある。
特に問題を生じやすいのは、金属による悪影響であり、例えば、無線ICタグとスキャナーの間に金属があると、磁界も電波も金属に吸収されて通信がしにくくなり、また、無線ICタグの背面に金属がある場合でも、通信方式が電磁誘導方式の13.56MHz帯の場合、磁界がアンテナの周りを通らなくなり、また、2.45GHz帯やUHF帯の場合は、アンテナの同調がずれて通信できなくなることがある。
このことは、包装体に用いる容器が、例えば、アルミニウム箔などの金属層を含む積層体で形成された袋やカートンなどの箱、或いは、金属缶などの場合は、その表面に前記無線ICタグを貼り付けても通信不能になることを意味するものであり、それぞれの容器に応じて対策を講じることが必要となる。
只、前記のように無線ICタグの背面に金属がある場合でも、両者の間隔を所定の距離に離すことにより、通信が可能になることが判明している。この所定の距離は、無線ICタグの性能によっても左右されるため必ずしも一定ではないが、少なくとも3〜5mm以上は必要であり、10mm以上であれば更に安全である。
従って、汎用される包装形態として、食品分野などでは、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着層などの金属層を含む積層フィルム製の袋で内容物を密封し、それを更に外袋やカートン、或いは、段ボール箱などの外容器内に収納した形態の包装体が多いが、この場合でも、無線ICタグを外容器のいずれかの面に貼り付けただけでは、内側の袋の積層フィルムが外容器の内面に接するため、無線ICタグと積層フィルム中の金属層との間に十分な間隔をとることができないことが多く、電磁波による通信が不可能となる問題があった。
前記のような問題を解決するような先行技術文献は未だ見当たらず、非接触ICタグ付き包装容器としては、例えば、プッシュ式ディスペンサを設けた包装容器において、包装容器本体のキャップ部に導電性のアンテナ部を設け、また、ディスペンサ部に非接触ICタグを設けて、ディスペンサを押し込んで一定量の内容物を取り出すことにより、アンテナ部と接続できるようにして、その接続/切断の回数を検出・記憶させて内容物の残量を管理できるようにした非接触ICタグ付き包装容器がある(特許文献1参照)。
特開2002−362572号公報(第2〜3頁、図1)
しかし、前記非接触ICタグ付き包装容器は、プッシュ式ディスペンサなどの定量取り出し装置を設けた包装容器を対象として、使用中に内容物の残量を検知して管理できるようにしたものであって、本発明のように、内容物を密封包装する内袋と、その内袋を内部に収納する外容器とで構成される包装体において、その内袋がアルミニウムなどの金属箔や金属蒸着層を含む積層フィルムで形成されている場合でも、外容器のいずれかの面に無線ICタグを貼着することにより、ICチップに記憶させた情報を外部から支障なく電磁波により読み出し、或いは、読み出しと書き込みをできるようにした無線ICタグ付き包装体とは構成が異なるものであり、参考になるものではない。
本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであり、その課題は、内容物を密封包装する内袋と、その内袋を内部に収納する外容器とで構成される包装体において、その内袋がアルミニウムなどの金属箔や金属蒸着層を含む積層フィルムで形成されている場合でも、外容器のいずれかの面に無線ICタグを貼着することにより、ICチップに記憶させた情報を外部から支障なく電磁波により読み出し、或いは、読み出しと書き込みなどをできるようにした無線ICタグ付き包装体を生産性よく提供することである。
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、内容物を密封包装した内袋と、該内袋を内部に収納する外容器からなる包装体において、該内袋が金属箔または金属蒸着層を含む積層フィルムで形成され、該外容器は金属箔または金属蒸着層を含まない材料で形成されると共に、該外容器の内面に無線ICタグが貼着され、且つ、該外容器の少なくとも該無線ICタグが貼着された部分の内側には、内部に収納された該内袋と該無線ICタグとの間隔を3〜5mmの距離以上に保つために、前記外容器の内部を仕切り材で少なくとも無線ICタグが貼着された領域を含む部分と無線ICタグが貼着されていない部分とに区画した間隔保持手段が設けられ、無線ICタグが貼着されていない部分に前記内袋を収納したことを特徴とする無線ICタグ付き包装体からなる。
本発明において、前記包装体は、一個の外容器に一個の内袋を収納する形態のほか、一個の外容器に複数個の内袋を収納する集合包装の形態であってもよい。
また、外容器自体は、袋、箱、段ボール箱のほか、プラスチック成形容器などであってもよい。外容器に無線ICタグを貼着する際の貼着面は、外容器の内面であってもよい。
前記外容器のいずれかの面に、無線ICタグを貼着する方法は、特に限定はされないが、ホットメルト接着剤または粘着剤を用いる方法が簡便である。粘着剤を用いる場合、離型紙を用いてセパレート加工を行うことにより、既存のラベラーを用いて貼着できるので、生産性よく無線ICタグを貼着することができる。
また、前記内袋と無線ICタグとの間隔を所定の距離以上に保つ際の所定の距離は、前述したように、少なくとも3〜5mm以上あればよく、10mm以上あれば更に安全である。
前記間隔保持手段は、前記内袋と無線ICタグとの間隔を上記所定の距離に保持できるものであれば、特に限定はされず、請求項1に記載した方法のほか、前記外容器の内部に、前記内袋と共に金属を含まない添付物などを収納できる場合は、その添付物などを、前記外容器の無線ICタグが貼着された部分の内側と、前記内袋との間に収納して前記無線ICタグと内袋との間に、所定の間隔がとれるようにする方法であってもよい。
請求項に記載した発明は、前記間隔保持手段が、前記外容器の内部を仕切り材で少なくとも無線ICタグが貼着された領域を含む部分と無線ICタグが貼着されていない部分とに区画し、無線ICタグが貼着されていない部分に前記内袋を収納する方法で設けられていることを特徴とする無線ICタグ付き包装体からなる。
前記仕切り材には、外容器が、例えば、板紙製のカートンや段ボール箱の場合は、板紙や段ボールなど外容器と同じ材料を用いることが、加工が容易で、強度のバランスにも優れ、材料入手も容易であることから好ましいが、特に限定はされず、剛性など必要な強度を有するものであれば、外容器と異なる材料を用いてもよい。
請求項1に記載した発明によれば、無線ICタグ付き包装体を、内容物を密封包装した内袋と、該内袋を内部に収納する外容器からなる包装体において、該内袋が金属箔または金属蒸着層を含む積層フィルムで形成され、該外容器は金属箔または金属蒸着層などの金属層を含まない材料で形成されると共に、該外容器の面に無線ICタグが貼着され、且つ、該外容器の少なくとも該無線ICタグが貼着された部分の内側には、内部に収納された該内袋と該無線ICタグとの間隔を所定の距離以上に保つための間隔保持手段を設けた構成としているので、内袋で密封包装された内容物の保存性が向上されると共に、内袋の積層フィルムに積層されたアルミニウムなどの金属箔または金属蒸着層が、前記間隔保持手段により、外容器のいずれかの面に貼着された無線ICタグの背面から、少なくとも前記所定の距離だけは離されるので、無線ICタグに書き込まれた包装体の内容物等に関する情報を外部から確実に読み出し、或いは、読み出しと新たな情報の書き込みなどを行うことができ、商品流通の一層の効率化を実現することができる。
請求項1に記載した発明の無線ICタグ付き包装体の構成において、前記間隔保持手段が、前記外容器の内部を仕切り材で少なくとも無線ICタグが貼着された領域を含む部分と無線ICタグが貼着されていない部分とに区画し、無線ICタグが貼着されていない部分に前記内袋を収納する方法で設けられた構成としているので、上記に記載した発明の作用効果に加えて、前記無線ICタグと内袋との間隔を、例えば、10mm以上のように大きくすることも簡単であり、それにより無線ICタグに書き込まれた情報を一層確実に読み出し、或いは、読み出しと書き込みとを行えるようになる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明は、その要旨を越えない限り、これらの図面に限定されるものではない。
図1は、本発明の無線ICタグ付き包装体に用いる無線ICタグの一例の構成を説明する模式平面図である。
そして、図2〜図5は、それぞれ本発明の無線ICタグ付き包装体の一実施例の構成を示す模式断面図である。
図1に示した無線ICタグ20は、ポリエチレンテレフタレートシートなどの支持体21の上に、電磁波によって情報の入出力を行うための銅製などの導電性のアンテナ22と、そのアンテナ22に接続された情報処理のための記憶素子、即ち、ICチップ23とが設けられた構成であり、更に必要に応じて、その上に保護フィルムなどの保護層(図示せず)を設けて構成される。
このような無線ICタグ20を外容器のいずれかの面に貼着する方法は、特に限定はされないが、前述したようにホットメルト接着剤または粘着剤を用いる方法が、貼着速度も速く、その操作も容易であるため簡便である。特に粘着剤を使用する場合は、予め離型紙を用いてセパレート加工を施すことにより、ラベラーを使用した自動貼りが容易であり生産性よく貼着することができる。
図2は、本発明の無線ICタグ付き包装体の第1の実施例の構成を示す模式断面図であり、図2に示した無線ICタグ付き包装体100は、縦断面が矩形状の外箱3の外面の一部に無線ICタグ20が貼着され、外箱3の内部に内容物1を密封包装した内袋2が収納されると共に、外箱3の無線ICタグ20が貼着された面板4と内袋2との間に、間隔保持手段として、所定の厚みの板状の間隔保持部材5を挿入して構成したものである。
尚、前記内袋2は、アルミニウムなどの金属箔や金属蒸着層を含む積層フィルムで形成されるものであり、前記外箱3は、金属箔や金属蒸着層などの金属を含まない材料で形成されるものである。この点は、以下の図3〜図5に示す無線ICタグ付き包装体においても同様である。
上記間隔保持部材5には、先に説明した所定の厚みの段ボールや発泡プラスチックなどの板状体を使用することができる。また、間隔保持部材5は、その挿入を容易にするため、面板4の寸法よりも多少小さくしているが、大差はないので横方向に動いたとしても、無線ICタグ20と内袋2との間隔を、少なくともその厚み分だけは確実に維持することができる。従って、無線ICタグ20に書き込まれた情報を外部から確実に読み出し、或いは、読み出しと新たな情報の書き込みとを行うことができる。
このような間隔保持部材5の挿入は、外箱3に内袋2を挿入する際、同時に行えるので特別な手間がかからず生産性よく挿入することができる。
図3は、本発明の無線ICタグ付き包装体の第2の実施例の構成を示す模式断面図であり、図3に示した無線ICタグ付き包装体200は、前記図2に示した無線ICタグ付き包装体100の構成において、外箱3の無線ICタグ20が貼着された面板4と内袋2との間に挿入した間隔保持部材5の寸法を、少なくとも面板4の無線ICタグ20が貼着された部分の内面を覆える程度に小さくすると共に、その間隔保持部材5を、面板4の外面に無線ICタグ20が貼着されている部分の内面に接着剤で貼着して構成したものであり、上記以外の構成は、総て図2に示した無線ICタグ付き包装体100と同様に形成して構成したものである。
上記間隔保持部材5の貼着は、外箱3の形式に応じて、外箱3の製函の工程で所定の位置に予め貼着できるほか、組み立てた外箱3に内袋2を挿入する工程で所定の位置に貼着することもできる。
このような構成を採った場合も、外箱3の外面の一部に貼着された無線ICタグ20と内袋2との間隔が、少なくとも間隔保持部材5の厚み分だけは確実に保持されるので、内袋2の積層フィルムに含まれるアルミニウムなどの金属箔または金属蒸着層の悪影響を受けることがなくなり、無線ICタグ20に書き込まれた情報を外部から確実に読み出し、或いは、読み出しと新たな情報の書き込みとを行うことができる。
図4は、本発明の無線ICタグ付き包装体の第3の実施例の構成を示す模式断面図であり、図4に示した無線ICタグ付き包装体300は、外箱3の外面の一部に無線ICタグ20を貼着すると共に、間隔保持手段を、外箱3の内部に、図示したように仕切り板6を斜め方向に設けて、外面に無線ICタグ20が貼着された部分と、無線ICタグ20が貼着されていない部分とに区画し、無線ICタグ20が貼着されていない部分に内袋2を収納する方法で設けて構成したものである。
この場合、仕切り板6は、その一方の端部のみに接着片7a を設けて、図示したように、接着片7a を外面に無線ICタグ20が貼着された図において上部の面板4の内面に接着し、もう一方の端部はフリーとして、外箱3を組み立てた時、そのフリーとした端部が外箱3の下部の角部に当接して固定される長さに設けて、斜め方向の仕切り板6が形成されるように構成したものである。
このような構成を採ることにより、外箱3の内部に収納された内袋2は、その動きが仕切り板6により、外面に無線ICタグ20が貼着されていない部分に限定されるので、無線ICタグ20と内袋2との間には十分な間隔をとることができる。従って、内袋2の積層フィルムに含まれるアルミニウムなどの金属箔または金属蒸着層の悪影響を受けることがなく、無線ICタグ20に書き込まれた情報を外部から確実に読み出し、或いは、読み出しと新たな情報の書き込みとを行うことができる。
次に、図5は、本発明の無線ICタグ付き包装体の第4の実施例の構成を示す模式断面図であり、図5に示した無線ICタグ付き包装体400は、前記図4に示した無線ICタグ付き包装体300の構成において、外箱3の上部の面板4の無線ICタグ20を貼着した位置に、略無線ICタグ20の厚みに相当する深さの成形凹部8を設け、その成形凹部8内に無線ICタグを貼着すると共に、外箱3の内部を区画するために設けた斜め方向の仕切り板6を、その両方の端部に接着片7a 、7b を設けて、図示したように外箱3の上下の面板にそれぞれ接着片7a または接着片7b を接着して縦方向の仕切り板6を設けて、外箱3の内部を、外面に無線ICタグ20が貼着された部分と、無線ICタグ20が貼着されていない部分とに区画し、無線ICタグ20が貼着されていない部分に内袋2を収納する方法で間隔保持手段を設けて構成したものである。
このような構成を採ることにより、外箱3の外面に貼着された無線ICタグ20は、その貼着位置に設けられた成形凹部8内に貼着されているので、外箱3の表面から突出することがなく、外部からの摩擦などで傷つけられたり、剥がされたりすることがなくなり、一層安全に使用することができる。
また、外箱3の内部に収納された内袋2は、その動きが縦方向の仕切り板6により、外面に無線ICタグ20が貼着されていない部分に限定されると同時に、外面に無線ICタグ20が貼着された部分のスペースを、前記図4に示した構成の無線ICタグ付き包装体300の場合よりも大きくできるので、無線ICタグ20と内袋2との間隔を更に大きくすることができる。
従って、内袋2の積層フィルムに含まれるアルミニウムなどの金属箔または金属蒸着層の悪影響を一層確実になくすことができ、無線ICタグ20に書き込まれた情報を外部から一層確実に読み出し、或いは、読み出しと新たな情報の書き込みとを行えるようになる。
この場合、外面に無線ICタグ20が貼着された部分のスペースが比較的大きいため、例えば、外箱3に収納する収納物として、内袋2のほかに、金属を含まない収納物がある場合は、この部分に、図示したように、他の収納物9として収納することができる。
また、図には示していないが、図4、図5に示した無線ICタグ付き包装体300、400の構成において、外箱3の内部に設けた仕切り板6は、それぞれ外箱3の奥行き方向(図において前後方向)の全長に設けてもよいが、無線ICタグ20が貼着された部分にその長さに対応して設けてもよい。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
図2に示した構成の無線ICタグ付き包装体を、以下の材料と、寸法で作製して実施例1の無線ICタグ付き包装体とした。
(1)外箱3は、板紙(コートボール、坪量310g/m2 )を用いて、シールカートン形式で外形寸法が縦170mm×横130mm×厚み25mmとなるように製函して作製した。
(2)内袋2は、下記の構成の積層フィルムを用いて四方シール形式の袋に製袋し、内容物1としては、レトルト用カレーを用いてそれを220g充填、密封し、レトルト処理を施して作製した。
(内袋用積層フィルムの構成)
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/接着剤/二軸延伸ナイロンフィルム(厚み15μm)/接着剤/アルミニウム箔(厚み7μm)/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム(厚み60μm)〔シーラント層〕
上記各フィルムの積層は、ドライラミネーション法で貼り合わせたものであり、各フィルムの間の接着剤には、ドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いたものである。
(3)間隔保持部材5としては、厚み4mmの両面段ボールを縦160mm×横120mmの寸法に打ち抜いたものを用いた。
(4)無線ICタグ20としては、電磁誘導方式で通信を行うもので、縦45mm×横50mmの寸法で厚みが0.7mmのシート状のものを用いた。
上記外箱3の内部に、図示した配置になるように前記内袋2と間隔保持部材5とを重ねて収納し、外箱3を封止した後、外箱3の上部の面板4のコーナー寄りの位置に前記無線ICタグ20をホットメルト接着剤で貼着して実施例1の無線ICタグ付き包装体を作製した。
図3に示した構成の無線ICタグ付き包装体を作製することとし、外箱3、内袋2、無線ICタグ20には前記実施例1に使用したものと同じものを用意し、間隔保持部材5には、厚み4mmの両面段ボールを縦60mm×横65mmの寸法に打ち抜いたものを作製し、これを外箱3の外面の無線ICタグ20を貼着する位置の内面に予め接着剤(エチレン・酢酸ビニル共重合体系エマルジョン)を用いて接着したほかは、実施例1と同様に作製して実施例2の無線ICタグ付き包装体を作製した。
図5に示した構成の無線ICタグ付き包装体を作製することとし、外箱3、内袋2、無線ICタグ20には前記実施例1に使用したものと同じものを用意し、外箱3の外面の無線ICタグ20を貼着する部分には、製函前のカートンブランクの段階で、熱エンボス方式で深さ0.9mmの成形凹部8を設けて、その成形凹部8内に無線ICタグ20をホットメルト接着剤で貼着し、また、外箱3の内部を区画する仕切り板6としては、外箱3に用いた板紙と同じコートボール(坪量310g/m2 )を用いて、外箱3(シールカートン)の製函(胴貼り)の際、その全長に貼り渡して設けたほかは、実施例1と同様に作製して実施例3の無線ICタグ付き包装体を作製した。
図には示していないが、複数の内袋を外袋で集積包装した形式の無線ICタグ付き包装体を作製することとし、内袋は、下記の構成の積層フィルムを用いて、四方シール形式の小袋が縦方向に3個、横方向に2個(合計6個)、それぞれミシン目線を介して連結された連続袋形式とし、それぞれの小袋内に顆粒状の内容物を密封包装して作製した。
内袋の外形寸法は、幅80mm、長さ120mmとした。
(内袋用積層フィルムの構成)
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/接着剤/アルミニウム箔(厚み7μm)/接着剤/無延伸線状低密度ポリエチレンフィルム(厚み40μm)〔シーラント層〕
この場合も接着剤は、実施例1と同様、ドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いたものである。
外袋は、下記の構成の積層フィルムを用いて、ガセット形式の袋とし、幅84mm、長さ180mm、両側のガセット部の折り込み幅は各20mm(袋を起こした時の厚みは40mm)となるように作製した。
尚、上記外袋の製袋の際、袋の前面側の積層フィルムの内側の面(シーラント層側の面)に、実施例1で使用した無線ICタグ20と同じ無線ICタグ20をホットメルト接着剤で貼着した。
(外袋用積層フィルムの構成)
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/接着剤/二軸延伸ナイロンフィルム(厚み15μm)/接着剤/低密度ポリエチレンフィルム(厚み50μm)〔シーラント層〕
この場合も接着剤は、ドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いたものである。
以上のように作製したガセット形式の外袋の内部に、前記顆粒状の内容物を密封包装した連続袋形式の内袋8個を積み重ね、更にその上に間隔保持部材として、内袋と幅と長さが略同寸法で厚みが5mmの発泡ポリプロピレンの板状体を重ねて、その発泡ポリプロピレンの板状体が外袋に貼着した無線ICタグ側に位置するように挿入し、外袋の開口部をヒートシールして実施例4の無線ICタグ付き包装体を作製した。
〔比較例1〕
前記実施例1の無線ICタグ付き包装体の構成において、外箱3の内部に、内袋2と共に収納した間隔保持部材5を取り除くと共に、外箱3の厚みを25mmから21mmに、間隔保持部材5の厚み(4mm)だけ減らして外箱3を作製したほかは、全て実施例1と同様に作製して比較例1の無線ICタグ付き包装体を作製した。
以上のように作製した実施例1〜4および比較例1の無線ICタグ付き包装体を評価するため、それぞれの無線ICタグ付き包装体を試料として、リーダ/ライタ(電磁誘導方式)を用いて、30cmの距離から無線ICタグ20に記憶させた情報の読み出し試験を行った。
上記読み出し試験の結果は、実施例1、2、3、4の各試料については、いずれも無線ICタグ20と、その背面側の内袋の積層フィルムに積層されたアルミニウム箔との間隔が、間隔保持部材または仕切り板により、少なくとも4mm以上には離されているので、特に問題なく読み出すことができた。
これに対して、比較例1の試料では、外箱3と内袋2との間に間隔保持部材5が挿入されていないので、外箱3の外面に貼着された無線ICタグ20と、その背面の内袋2の積層フィルムに積層されたアルミニウム箔とが1mm程度に接近することがあり、アルミニウム箔による悪影響を受け、無線ICタグ20に記憶させた情報を正確に読み出すことができない問題があり好ましくなかった。
本発明の無線ICタグ付き包装体は、内容物を密封包装した内袋と、その内袋を内部に収納する外容器からなる包装体において、その内袋が、内容物の保存性を高めるためガスバリヤー層、遮光層として、アルミニウムなどの金属箔や金属蒸着層を含む積層フィルムで形成されている場合でも、外容器のいずれかの面に無線ICタグを貼着することにより、外部から電磁波によりICチップに記憶させた情報を支障なく読み出し、或いは、読み出しと書き込みをできるようにして、その包装体(商品)の流通の効率化を可能としたものであり、内容物や用途に関しては、包装にガスバリヤー性を必要とする内容物に対して好適に使用できるという点以外、特に制限はない。
本発明の無線ICタグ付き包装体に用いる無線ICタグの一例の構成を説明する模式平面図である。 本発明の無線ICタグ付き包装体の第1の実施例の構成を示す模式断面図である。 本発明の無線ICタグ付き包装体の第2の実施例の構成を示す模式断面図である。 本発明の無線ICタグ付き包装体の第3の実施例の構成を示す模式断面図である。 本発明の無線ICタグ付き包装体の第4の実施例の構成を示す模式断面図である。
符号の説明
1 内容物
2 内袋
3 外箱
4 面板
5 間隔保持部材
6 仕切り板
7a 、7b 接着片
8 成形凹部
9 他の収納物
20 無線ICタグ
21 支持体
22 アンテナ
23 ICチップ
100、200、300、400 無線ICタグ付き包装体

Claims (1)

  1. 内容物を密封包装した内袋と、該内袋を内部に収納する外容器からなる包装体において、該内袋が金属箔または金属蒸着層を含む積層フィルムで形成され、該外容器は金属箔または金属蒸着層を含まない材料で形成されると共に、該外容器の内面に無線ICタグが貼着され、且つ、該外容器の少なくとも該無線ICタグが貼着された部分の内側には、内部に収納された該内袋と該無線ICタグとの間隔を3〜5mmの距離以上に保つために、前記外容器の内部を仕切り材で少なくとも無線ICタグが貼着された領域を含む部分と無線ICタグが貼着されていない部分とに区画した間隔保持手段が設けられ、無線ICタグが貼着されていない部分に前記内袋を収納したことを特徴とする無線ICタグ付き包装体。
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