JP4825670B2 - 低エネルギーのso2洗浄工程 - Google Patents

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Description

本発明は再生可能な吸収剤及び、好ましくは再生可能なジアミン吸収剤を使用する、ガス流からの二酸化硫黄(SO)の捕捉のための改善工程に関する。再生可能なジアミン吸収剤を使用する1つの特別な態様において、本発明は熱に安定な塩形態に一部中和されたアミンの吸収窒素の増加した量をもつ工程に関する。
ガス流からSOを除去するためには、水性モノアミン又はジアミン吸収剤による再生可能な工程を利用することが知られている。ジアミンはガス流に暴露されて、ガス流からSOを吸収し、そしてSOの希薄な処理ガス流及び、アミンのSO塩を含む使用済み吸収剤蒸気を生成する。アミンのSO塩は、高温下で、そして下方に流動する濃厚なアミンに向流の、再生カラムを上昇するストリッピング蒸気の作用下で、工程の再生塔中で気体のSO及び対応する遊離塩基アミンに分解される。しかし、硫酸、硝酸又は塩酸のような強酸の塩(本明細書では熱に安定な塩又はHSSと呼ばれる)はこれらの条件下で分解するには余りに安定である。これらの熱に安定な塩は、蓄積を許されると、最終的にはアミン吸収剤のSO吸収能を完全に中和して、工程の適切な機能実行を停止すると考えられることが知られている。従って、当該技術分野において知られているように、熱に安定なアミン塩の除去方法が工程の一部として設置されるか又は要請に応じて利用可能であることが知られている。
従って、当該技術分野において、一定の酸のガスの不純物に対する再生可能な吸収剤は、アルカリ性吸収剤と酸のガスにより形成される塩が中等度の強度であるように選択されることが知られている。例えば、4.5〜6.7の範囲内のpKaをもつアミンを有するジアミン吸収剤の使用を開示している特許文献1(Hakka)及び特許文献2(Roy等)を参照されたい(特許文献1及び2参照)。概括的に25〜70℃における吸収により形成されるこのような塩は、標準的蒸気ストリッピング工程において温度を上昇させると、最初の酸のガス(例えば、SO)及びアルカリ性吸収剤に分離することができる。酸のガス担持吸収剤、すなわち酸のガス−吸収剤塩を含有するアルカリ性吸収剤が蒸気流に向流に下方に流動する、いわゆる再生塔又はストリッピング塔の使用により、塩は分離されて、酸のガス成分は蒸気流とともに上部に運ばれる。上部のコンデンサーは概括的に、蒸気を還流物として工程に再循環させ、それにより吸収剤の水分濃度を一定に維持する補助をすることができるように大部分の蒸気を凝縮するために利用させる。再生塔の基底部中の吸収剤は再生され、次に再度、吸収塔中で更なる酸のガスの吸収のために吸収塔に再循環されるために適する。
一定の気体の酸のガスの汚染物の捕捉のために使用のための吸収剤の、適当な選択に適する指標は、酸のガスと吸収剤間のpK値の差である。酸のpKは、酸HA(ここでHは水素であり、Aはアニオンであることができる基である)のイオン化のための平衡定数Kの基数(base)10に対する負の対数と定義される:
Figure 0004825670
塩基性吸収剤Bに対して、pKはBの共役プロトン化酸、物質BHのイオン化反応
に対するものである:
Figure 0004825670
塩基性吸収剤Bによる酸のガスの汚染物HAの捕捉に関与する反応は:
Figure 0004825670
である。
反応5の平衡定数の対数は表現
Figure 0004825670
により与えられる。
反応5が、25〜70℃の比較的低温において酸を吸収し、そして100〜110℃で再生可能である適切な平衡をもつためには、反応6のΔpKが重要である。本発明に関しては、ΔpKは好ましくは、1〜3の範囲内にある。これらは対数の単位であるので、平衡定数は10〜1000の範囲内にある。
当該技術分野における現在の知識に従うと、充填(loaded)吸収剤中に吸収される酸が蒸気ストリッピング再生により除去されることができる場合には、2種の条件を満さなければならない。第1に塩は再生機の温度で分解するほど十分に不安定でなければならず、第2に、酸のガスは蒸気とともに上部に流動することができ、上部の流動ガス流中であらゆる吸収剤から物理的に分離されることができるように揮発性でなければならない。吸収剤のpKより、3単位を超えて小さいpKをもつ強酸の汚染物が、処理される供給ガス中に存在するか又は、化学反応の工程中でそれが形成される場合は、形成される塩は非常に安定であるので、再生機の温度では容易に分解せず、塩は熱に安定な塩と呼ばれる。
大部分のガス処理工程はHSSの蓄積を経験する可能性がある。例えば、精製炭化水素流からの硫化水素及び二酸化炭素の除去において、シアン化水素(チオシアネート、SCNを形成することができる)、ギ酸、酢酸及び酸素(チオ硫酸塩の形成に導くことができる)のような汚染物が存在することができる。再生可能な二酸化硫黄(SO)洗浄においては通常、硫酸(HSO)又はその無水物、三酸化硫黄(SO)が存在する。これらの酸は除去される酸のガスよりずっと強酸なので、それらは吸収剤中に再生不能な(non−regenerable)HSSを形成する。
これらのHSSが蓄積を許されると、それらは最終的に吸収剤を完全に中和するであろうから、もはや意図されるように酸のガスを捕捉することができない。従って、HSSが存在するシステム中では、連続的又は間欠的なHSS除去が必要とされる。従って、当該技術分野において、モノアミンの酸の、ガス吸収剤中のHSSレベルを、工程の洗浄能を維持するために実際的にできるだけ低く、そしてとりわけ1モル当り1当量未満に維持す
るように操作することが知られている。
例えば、Abry等(特許文献3)は天然ガスからCO及びHSのような酸成分の除去を考察している(特許文献3参照)。第2欄、37行にAbryは「熱に安定な塩(HSS)の残留蓄積が1重量%を超える典型的レベルまで蓄積を許されると、アミンの性能は低下し、pHの低下とともに急速に腐蝕が増加し、そしてアミン溶液が発泡し始めて、過剰な工程液の喪失をもたらす」と述べている。
Audeh(特許文献4)はCO、HS又は双方からなる群から選択される酸のガスを吸収するためのその使用後に消費済み水性アルカノールアミンを再活性化する工程に関する(特許文献4参照)。工程の一部は消費済みアルカノールアミン溶液から無機イオンを除去することである。4ページの14〜16行に、明細書は「イオン除去段階後のアルカノールアミン中のイオン濃度は好ましくは、できるだけ低い」と述べている(特許文献4参照)。
Roy等(特許文献5)はHSSを熱再生可能な塩に転化する工程に関する(特許文献5参照)。第8欄、17〜24行に、Royは「吸収剤が二酸化硫黄吸収のためのようなジアミンを含んでなる時は、再生吸収剤中の熱に安定な塩のレベルは、塩形態の第1アミン群に吸収能を提供するためには、典型的には、ジアミン1モル当り約1当量未満の熱に安定な塩、好ましくは、ジアミン1モル当り約0.8当量未満、そしてより好ましくは、ジアミン1モル当り約0.1〜0.6当量の熱に安定な塩である」と述べている(特許文献5参照)。
Hakka(特許文献6)はジアミンの水溶性半塩を含有する水性吸収媒質を使用する、ガス流からのSOの除去に関する。第9欄、65行〜第10欄、6行に示されるように、吸収段階後に、水性吸収媒質を脱着段階で処理して、「アミン塩としての少なくとも1個の窒素及び少なくとも1個の遊離吸収窒素を有するアミン塩吸収剤を含有する再生吸収媒質を提供する。塩はしばしば、硫酸塩、塩化物、チオ硫酸塩、ジチオン酸塩、トリチオン酸塩及びピロ硫酸塩のうちの少なくとも1種である。再生吸収媒質中には少なくとも約90モルパーセント、好ましくは、本質的に100モルパーセントのアミン塩吸収剤が有利には、塩形態の少なくとも1個の窒素を有する」(特許文献6参照)。前記の意味は、1個の窒素、吸収窒素は遊離塩基形態にあり、そして熱に安定な塩として結合されてはならないことである。従って、再活性化水性吸収媒質はジアミン吸収剤1モル当り1当量未満のHSSを含むと考えられる。更に、実施例3において、合成吸収媒質がジアミン1モル当り0.96当量の熱に安定な塩を含んで調製されて、再度、遊離塩基形態の第2の吸収窒素を残す。
米国特許第5,019,361号明細書 米国特許第5,292,407号明細書 米国特許第5,993,608号明細書 米国特許第5,393,505号明細書 米国特許第5,292,407号明細書 米国特許第5,019,361号明細書
近年の考えと反対に、高レベルのHSSの存在は、それらが再生工程中に吸収剤からのSOの除去を高めながら、減少された水蒸気需要を伴なって再生工程を進行させるので、吸収剤として利用されるアミンに応じて、有益であることが発見された。とりわけ、本発明はそれが吸収剤をより酸性にさせることにより、ストリッピング工程中のpHを調整することにより、水蒸気の需要を減少させる点で、Hakka工程の改良工程である。その工程はとりわけ、好ましくは、すべての又は本質的にすべての水蒸気ストリッピング段
階中に、吸収剤に対する所望のpHをもたらす熱に安定な塩のレベルで意図的に操作される。
説により限定はされないが、SOが吸収される時は以下の可逆反応が起ると理解される:
Figure 0004825670
ストリッピング工程中、逆反応が起り、反応9、亜硫酸水素塩の亜硫酸塩への転化は、より高いよりアルカリ性の状態で好まれる。18℃において6.9のpHで、そして比較的希薄な溶液中では、亜硫酸塩と亜硫酸水素塩の濃度は等しい。pH5.9においては、その比率は90%の亜硫酸水素塩、10%の亜硫酸塩であり、pH4.9においては、亜硫酸塩は溶解SOの1%のみを構成し、他方pH3.9においては、亜硫酸塩は溶解SOの0.1%のみを構成する。
亜硫酸塩は概括的に水蒸気ストリッピングにより除去可能ではない。従って、吸収剤中の亜硫酸塩は水蒸気ストリッピングにより除去可能ではない溶解SOを表わす。吸収剤のpHが水蒸気ストリッピング工程中、アルカリ性が強すぎると、再生される吸収剤は高レベルの亜硫酸塩を含有し、それにより、吸収/再生工程を通って循環される吸収剤の単位重量当りの回収されるSO量に関する工程の効率を減少するであろう。
例えば、再生希薄吸収剤が約5.2未満のpH及び約1重量%未満の溶解SO濃度をもつ場合は、処理ガス流は、約100ppmv未満のSOを含むことができ、他方、ストリッピング工程は低い水蒸気消費量(例えば、捕捉SO1kg当り2kgまでも低い)を使用する。pH5.2においては約5%の溶解SOが亜硫酸塩の形態にあるか又は総量500ppmwの溶解SOを含む。
SOの濃厚な溶媒の再生段階において、高度の希薄性への消費済み吸収剤の低エネルギーによる再生は、ストリッピング工程中に、pHがいまだ比較的低く、希薄アミンの亜硫酸塩/亜硫酸水素塩の形態の溶解SO含量が所望の低い値より下に減少する場合に達成することができる。ストリッピング中に、亜硫酸塩/亜硫酸水素塩含量が高くpHがアルカリ性になり過ぎると、亜硫酸水素塩は本質的に水蒸気でストリッピング可能ではない亜硫酸塩に転化する傾向がある。従って、変動するpHにおけるSO(液体)/亜硫酸水素塩/亜硫酸塩平衡のグラフである図1に示されるように、存在するSOの非常に低い平衡濃度のために亜硫酸塩が主要物質であるような高いpHを持つ溶液からはSOをストリッピングすることはできない。図1に見ることができるように、約4のpHにおいて、溶液は本質的に液体のSOを含まないであろうが、他方、ほぼ同一pHにおいて、亜硫酸塩濃度は顕著に上昇し始め、そして亜硫酸水素濃度(水蒸気ストリッピング条件下ではSOに転化するであろう)はpHが増加するに従って顕著に減少し始める。
再生吸収剤中の溶解SO(すなわちSO(液体)、亜硫酸水素塩及び亜硫酸塩のいずれか中の)の総レベルは、吸収工程中に導入される前の、再生吸収剤の所望の含量に基づいて選択することができる。与えられる吸収剤に対して、再生吸収剤中の溶解SOの総レベルはストリッピング工程に送達される蒸気の量、ストリッピングカラム中の接触時間及びストリッピング工程中の吸収剤のpHを含む様々なパラメーターを調整することにより変えることができる。任意の反応条件下で、SO(液体)、亜硫酸水素塩及び亜硫酸塩は平衡しているので、工程は総溶解SOの選択されるレベルに基づいて操作することができる。再生吸収剤は、再生水性吸収媒質の総重量に基づいて0.5重量%未満、そして好ましくは、再生水性吸収媒質の総重量に基づいて0.2重量%未満の溶解SOレベル、すなわち亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びSOの合計(しかし、これらはすべて「亜硫酸塩」として報告されることができる)をもつことができる。
再生吸収剤が所望レベルの亜硫酸塩として報告される総溶解SOをもつように、再生工程の十分な部分の期間中、低pHを維持しなければならない。選択される溶解SOレベルを達成するためには、吸収剤は好ましくは、すべての又は少なくとも本質的にすべての再生段階中、所望のpH又はpH範囲に維持される。選択されるpHレベルは好ましくは、6未満、より好ましくは、5未満、そしてもっとも好ましくは、4.5未満である。
吸収剤は少なくとも1種のアミン基を有する。アミンが再生される時に、アミンのSO塩はSO及び対応する遊離塩基アミンに分解される。遊離塩基アミンは吸収剤が再生される時にそのアルカリ性を増加するであろう。再生段階中、吸収剤のpHを所望のpHレベルに維持するために、好ましくは、再生段階中のpHを所望の値より上に上昇させないように、遊離塩基アミンが十分に弱いように吸収剤を選択するか、あるいはそれがあまりにアルカリ性である場合は、熱に安定な強酸でアミンを一部中和する。これは好ましくは、吸収剤中のHSSの高レベルを維持することにより達成される。HSSの量は1又は複数のアミン基のpKaに応じて変るであろう。例えば、約5.2のpHを維持するために必要なHSSレベルは表1に示される。
Figure 0004825670
従って、低蒸気消費量及び処理されたガス中のSOの低濃度は様々なアミンで達成することができる。
吸収剤は好ましくは、約5.5〜約3.0の、より好ましくは、約5.0〜約3.5の、そしてもっとも好ましくは、約4.5〜約3.5のpKaを有する。溶媒中のSOの最大充填量(loadings)を得るためには、溶媒の大部分の緩衝能がSOを捕捉するためにまだ利用可能であるので、約4.2未満のアミンpKが好ましい。吸収剤が2種以上のアミン基を有する場合は、アミン基の少なくとも1種がこの範囲のpHを有する。場合により、1又は複数の吸収アミンのすべてのpKが好ましくは、この範囲内にある。
特に好ましい態様において、アミンはHakkaの文献に開示されたような2種のアミン基を有する。その場合は、本発明のこのアスペクトに従って、工程は熱に安定な塩(HSS)形態に一部中和されたアミン(すなわちより低いpKaをもつアミン)の吸収窒素で操作される。従って、再生吸収剤は通常の工程に比較して実質的な量のHSSを有するであろう。
例えば、CANSOLV(R)System DeSO工程中に使用される好ましいジアミンはN−(2ヒドロキシエチル)ピペラジンN,N’−ジ(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンである。このようなジアミンにより、吸収段階に供給される希薄再生吸収剤
は、ジアミン1モル当り少なくとも1当量の、好ましくは、ジアミン1モル当り1.03〜1.7当量の、より好ましくは、ジアミン1モル当り1.05〜1.45当量の、そしてもっとも好ましくは、ジアミン1モル当り1.1〜1.3当量の酸の熱に安定な塩の濃度で処理される(operated)。ジアミン1モル当り少なくとも1当量の酸の濃度において、HSSはHSSにより中和されるジアミンのうちでより強いアミンをもたらす。HSSの濃度は好ましくは、ジアミンのより弱いアミンの少なくとも一部がHSSにより中和されるようなものである。本明細書に開示された好ましいジアミンを使用する態様において、好ましくは、5〜45%のより弱いアミンがHSSにより中和されそして、より好ましくは、10〜30%のより弱いアミンがHSSにより中和される。代わりの態様において、アミンが比較的強い場合は、約70%までのアミンが中和され得る。同様にアミンが比較的弱い場合は、約3%のみのアミンが中和され得る。
これまで、不均化反応は、最終的にアミン吸収剤のSO吸収能を完全に中和して、工程の適当な機能実施を停止するであろう熱に安定な塩を生成することができることが知られてきた。とりわけ不均化反応は急速な速度で起り、それにより水性吸収剤溶液中の亜硫酸塩及び亜硫酸水素塩の硫酸塩、硫黄及びチオ硫酸塩への転化をもたらすことができる。不均化反応は発熱反応であるので、温度の上昇及び酸性度の増加が、達成される温度レベルでジアミン吸収剤の分解を誘起する可能性がある。工程が制御されない場合は、不均化反応が、自触媒的であると思われる速度で起る可能性があり、吸収剤溶液中に溶解された本質的にすべてのSOを硫酸塩、硫黄及びチオ硫酸塩に転化する暴走反応をもたらし、そして更にジアミン吸収剤の分解を誘起することができる。
説に限定はされないが、今や、低HSSレベルにおいて、二酸化硫黄は亜硫酸イオンとして比較的強いアミン吸収剤中に吸収されると決着した。高いpHレベルにおいては、有意な割合の、亜硫酸塩形態である吸収二酸化硫黄のストリッピングが達成困難になる。溶解SOの存在は不均化反応を急速な速度で起こさせ、それによりジアミン吸収剤の可能な分解を許す。しかし、今や、より低いpHレベルに対応する、より高いHSSレベルにおいて、溶解SOは水蒸気ストリッピングにより比較的低レベルまで(例えば、0.5重量%未満、そして好ましくは、0.2重量%未満まで)除去することができると決着した。溶解SOの硫酸塩、硫黄及びチオ硫酸塩への転化の反応力学は以下のとおりに表わされると仮定される:
不均化速度 ∝ [溶解されるSO
ここですべての形態(亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びSO)の溶解SOの濃度がそこまで上昇される指数「a」は、1より大きい可能性があり、更に2以上であるかも知れない。これが溶液中に溶解されるSO物質の濃度より早く増加する反応速度をもたらす。例えば、a=2である場合は、2倍の溶解されるSOは4倍早い不均化速度を与えるであろう。従って、亜硫酸塩がより高いHSSレベルで蒸気ストリッピングにより除去される時は、亜硫酸塩の硫酸塩、硫黄及びチオ硫酸塩への反応速度は実質的に減少し、従って暴走反応を防止する。
本発明のもう1つの利点は、より高いレベルのHSSにおいて処理することにより、HSSレベルがジアミン1モル当り>1当量である時に、より低量の再生水蒸気を使用する時ですら、処理されるガス中に低いSOレベルを達成することができるのみならずまた、極めて驚くべきことには、アミン1モル当りのSOモル数に対する除去される正味SOもまた等しいか又はより高いことである。この理由は、結果的なより近いpHレベルにおいて、より多量の亜硫酸塩が亜硫酸水素塩に転化され、従って、水蒸気ストリッピングにより亜硫酸水素塩の形態の溶解SOを除去させるためである。
好ましい、CANSOLV(R)System DeSO工程に使用されるジアミンは2種のアミンを有し、その1つは他方より高いpKaを有する。より高いpKaをもつ
ものはより強く、より低いpKaをもつアミン(より弱いアミン)がプロトン化される前にプロトン化されるであろう。SOが吸収剤中に吸収される時に亜硫酸塩が形成される。亜硫酸塩は塩基として働き、より強いアミンとより弱いアミンの塩基強度の間に塩基強度(base strength)をもつ。例えば、より強いアミンは7.5より大きいpKa、好ましくは、8.0より大きいpKaをもち、そしてより弱いアミンは5.5未満の、好ましくは、5.0未満のpKaを有する。亜硫酸塩基は6.9のpKaを有する。亜硫酸塩の塩基強度とより弱いアミンの塩基強度間には重複が存在する可能性があることに注目されるであろう。HSSを形成する酸は優先的により強い塩基を中和するであろう。従って、HSSが、より強いアミンが完全に中和されるようなレベルにある場合は、任意の更なる酸は最強の残留塩基を中和し始めるであろう。SO吸収アミンが所望の再生pHより上のpH範囲で緩衝能をもつ場合は、それは更なる強酸によりpHが低下される時に、亜硫酸塩の亜硫酸水素塩への転化とともにHSSに転化を開始するであろう。HSSのレベルが十分に上昇されると、再生に所望される最大pH値に達せられるであろう。このpHにおいて、亜硫酸塩に対する亜硫酸水素塩の比率は十分に高いので、希薄吸収剤の所望の低い溶解されたSO含量が比較的低い水蒸気消費を伴なって再生工程中に達成されることができる。酸はより弱いアミンをより多く中和し始め、それによりSO捕捉能を減少するために、pHを低下するための更なる酸の添加は望ましくない。従って、アミンシステムが知られると、HSSのレベルは、酸がより弱いアミン(吸収アミン)の緩衝能の、高いpH部分を中和又は本質的に中和するであろうように選択することができる。HSSは好ましくは、70%を超える、そしてより好ましくは、50%を超える吸収アミンを中和しない。中和される吸収アミンの量は塩基としての吸収アミンの強度に基づいて変わるであろう。ストリッピング工程中により低いpHを維持するために、より大量のより強い吸収アミンが好ましくは、中和される。余りに大量のアミンが中和されると、特定の時点で、SOを吸収するために利用可能な緩衝能の量が経済的に魅力的でなくなる可能性があることが認識されるであろう。最大の所望再生pHより上ではほとんど緩衝能をもたない非常に弱いアミンは、アミン1モル当り吸収されるSOのモル数に対して溶媒のSO吸収能を最大にするために好ましい。しかし、アミンのpKが低すぎる時は、反応5により表わされる吸収工程は進行せず、SOの吸収を困難にする傾向がある。
再生工程期間中、蒸気は再生カラム中で液体の上方で気体を上向きに運搬するであろう。これは、溶媒の濃厚な又は一部濃厚な濃度を超えるSO濃度を平衡値より下に減少させる。気相中の(より高い)平衡SO濃度を再確立する試みにおいて、液相からのSOは気相中に蒸発するであろう。次に、亜硫酸水素塩から液相中のSOを、そして亜硫酸塩から亜硫酸水素塩を形成することにより、液相の平衡がそれらの平衡を維持する傾向をもつであろう。強いHSS形成酸の添加は、pHの低下により亜硫酸塩を亜硫酸水素塩に、そしてそれをSOに転化させることにより、これらの平衡をSOの方向に移動させる。これは気相のSO濃度を増加する効果をもち、それが次に低い溶解SO含量にアミン吸収剤を再生するために必要な少ないストリッピング蒸気をもたらす。
洗浄される供給ガス中のSOの濃度は、吸収カラムの上部の希薄アミンと、上方に流動していく供給ガス間を平衡化させる方法により決定される。吸収剤を排出する低いSO含量をもつ処理されたガスを生成するためには、気相と液相間の完全な平衡は実際的に達成可能ではないので、吸収剤からの出口の直前に供給ガスと最後に接触する希薄溶媒上のSOの蒸気圧を、処理されるガス中の所望の濃度より少なくとも僅かに低くしなければならない。希薄溶媒上に低いSO蒸気圧を達成するためには、(a)平衡が亜硫酸塩の形成を最大化するように推進されるようにpHが十分に高くなければならないか、又は(b)溶解SOの濃度が、高いSO蒸気圧を示すことができないほど低くなければならない。前記の択一肢(a)に従うストリッピングを実施することはWellman−Lord工程で必要とされるような非常に大量の特定の水蒸気消費(例えば、捕捉されるS
1kg当り約13kgの水蒸気)を必要とすることが見いだされた。本明細書に説明される、より低いpHにおける択一肢(b)に従って再生を実施することは、SO1kg当り2〜4kgの低い水蒸気の使用により処理されるガス中にSOの低い濃度(例えば、100ppmv未満、好ましくは、50ppmv未満、そしてより好ましくは、10ppmv未満)の達成を許す。
前記に考察された択一肢(b)下での工程の操作は、再生工程において、約1重量%未満の総溶解SO濃度(亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及び溶解SOの総量である)が達成され、他方溶媒のpHがまだ好ましくは、約6未満、より好ましくは、5.0未満、そしてもっとも好ましくは、約4.5未満であるように、アミン吸収剤及びHSSレベルが選択されることを必要とする。
本発明の1つの側面に従うと、
a)ガス流を、ガスから二酸化硫黄を吸収するための二酸化硫黄吸収剤を含有する希薄水性吸収媒質と接触させて二酸化硫黄の希薄な処理ガス流及び使用済み吸収媒質を形成し、
b)ある温度で使用済み吸収媒質から気体の二酸化硫黄を水蒸気ストリッピングして、再生水性吸収媒質を形成し、
c)気体の二酸化硫黄を回収し、
d)再生水性吸収媒質をモニターし、そして再生される水性吸収媒質のpHを、選択されるpHレベルに維持するために熱に安定な塩のレベルを調整し、そして
e)再生水性吸収媒質を接触段階に再循環させること、
を含んでなる、吸収媒質を使用する、ガス流を含有する二酸化硫黄からの二酸化硫黄の除去及び吸収媒質の再生のための循環工程が提供される。
1態様において、選択されるレベルは6以下である。
別の態様において、選択されるレベルは5以下である。
別の態様において、選択されるpHレベルは再生水性吸収媒質中の総溶解SOの標的濃度に基づいて決定される。
別の態様において、再生水性吸収媒質中の総溶解SOの標的濃度は再生水性吸収媒質の総重量に基づき1.0重量%未満である。
別の態様において、再生水性吸収媒質中の総溶解SOの標的濃度は再生水性吸収媒質の総重量に基づき0.5重量%未満である。
別の態様において、吸収剤は、遊離塩基形態のジアミンが約300未満の分子量をもち、半塩形態のジアミンが約3.0〜約5.5の遊離窒素原子に対するpKa値をもつように選択されるジアミンであり、そこで水性吸収媒質が、吸収される二酸化硫黄1モルに対して少なくとも1モルの水を含有し、そして希薄水性吸収媒質が二酸化硫黄含有ガスに接触する前に、ジアミン1モル当り1当量を超える酸に対応する熱に安定な塩の濃度をもつ。
別の態様において、吸収剤は3.0〜5.5のpKaをもつように選択され、選択されるpHレベルは5.5である。
別の態様において、吸収剤は3.2〜5.0のpKaをもつように選択され、選択されるpHレベルは5である。
別の態様において、吸収剤は3.5〜4.5のpKaをもつように選択され、選択されるpHレベルは5である。
本発明の別の側面に従うと、
a)ガス流を、ガスから二酸化硫黄を吸収するためのジアミンの水溶性半塩を含有する希薄水性吸収媒質と接触させて、二酸化硫黄の希薄な処理ガス流及び使用済み吸収媒質を形成し(ここで、遊離塩基形態の上記ジアミンは約300未満の分子量をもち、半塩形態の上記ジアミンは約3.0〜約5.5の遊離窒素原子に対するpKa値をもち、水性吸収媒質は吸収される二酸化硫黄1モルに対して少なくとも1モルの水を含有し、そして希薄水性吸収媒質が二酸化硫黄含有ガスに接触する前に、ジアミン1モル当り1当量を超える酸に対応する熱に安定な塩の濃度をもつ)、
b)ある温度で使用済み吸収媒質から気体の二酸化硫黄を水蒸気ストリッピングして、再生水性吸収媒質を形成し、
c)気体の二酸化硫黄を回収し、そして
d)再生水性吸収媒質を接触段階に再循環させること、
を含んでなる、吸収媒質を使用する、二酸化硫黄含有ガス流からの二酸化硫黄の除去及び吸収媒質の再生のための循環工程が提供される。
1態様において、ガス流を約10℃〜約60℃の温度で水性吸収媒質と接触させて、吸収媒質1kg当り少なくとも約100gの量の二酸化硫黄でガス流から二酸化硫黄を吸収させ、そして約50℃〜約110℃で、そして接触温度より少なくとも約30℃高い温度で、使用済み吸収媒質から気体の二酸化硫黄をストリッピングして、再生水性吸収媒質を形成する。
別の態様において、二酸化硫黄含有ガスに接触前の希薄水性吸収媒質の熱に安定な塩の濃度は、ジアミン1モル当り1.03〜1.7当量の酸に対応するように選択される。
別の態様において、二酸化硫黄含有ガスに接触前の希薄水性吸収媒質の熱に安定な塩濃度は、ジアミン1モル当り1.05〜1.45当量の酸に対応するように選択される。
別の態様において、二酸化硫黄含有ガスに接触前の希薄水性吸収媒質の熱に安定な塩濃度は、ジアミン1モル当り1.1〜1.3当量の酸に対応するように選択される。
別の態様において、熱に安定な塩の濃度は、処理されるガス流中の二酸化硫黄の濃度を選択されるレベルまで減少するように選択される。
別の態様において、熱に安定な塩の濃度は水蒸気ストリッピング段階における水蒸気の消費を減少するように選択される。
別の態様において、熱に安定な塩の濃度は、10ppm未満のSOをもつ二酸化硫黄の希薄な処理ガス流を生成しながら、水蒸気ストリッピング段階における水蒸気の消費を25kgの水蒸気/回収されるSO1kgから2kgの水蒸気/回収されるSO1kgの範囲の量に減少するように選択される。
別の態様において、熱に安定な塩の濃度は、50ppm未満のSOをもつ二酸化硫黄の希薄な処理ガス流を生成しながら、水蒸気ストリッピング段階における水蒸気の消費を、10kgの水蒸気/回収されるSO1kgから2kgの水蒸気/回収されるSO1kgの範囲の量に減少するように選択される。
別の態様において、熱に安定な塩の濃度は、20ppm未満のSOをもつ二酸化硫黄の希薄な処理ガス流を生成しながら、水蒸気ストリッピング段階における水蒸気の消費を10kgの水蒸気/回収されるSO1kgから2kgの水蒸気/回収されるSO1kgの範囲の量に減少するように選択される。
別の態様において、再生水性吸収媒質のpHがモニターされ、そして水性吸収媒質中の熱に安定な塩のレベルが再生水性吸収媒質のpHを選択されるレベルに維持するように調整される。
別の態様において、選択されるレベルは6以下である。
別の態様において、選択されるレベルは5以下である。
本発明のもう1つの側面に従うと、
a)ガス流を、アミン塩を形成することができるアミン、熱に安定な塩及び亜硫酸塩を含有する水性吸収媒質と接触させ(ここでアミンは亜硫酸塩より小さいpKaをもつ)、b)ある温度で使用済み吸収媒質から気体の二酸化硫黄をストリッピングして、再生水性吸収媒質を形成し、
c)気体の二酸化硫黄を回収し、
d)再生水性吸収媒質を接触段階(a)に再循環し、そして
e)水性吸収媒質中の亜硫酸塩を少なくとも本質的に中和するのに十分な熱に安定な塩の濃度をもつように水性吸収媒質を調整すること、
を含んでなる、処理ガス流中の二酸化硫黄の濃度を減少する方法が提供される。
1態様において、アミンはジアミンの一部であり、そして方法はジアミン1モル当り1当量を超える酸に対応するように水性吸収媒質の熱に安定な塩の濃度を調整することを含んでなる。
別の態様において、水性吸収媒質は、ガス流から二酸化硫黄を吸収して、二酸化硫黄の希薄な処理ガス流及び使用済み水性吸収媒質を形成するための、水溶性のジアミンの半塩を含有し(ここで遊離塩基形態のジアミンは約300未満の分子量をもち、半塩形態のジアミンは約3.0〜約5.5の遊離窒素原子に対するpKa値をもち、水性吸収媒質は吸収される二酸化硫黄1モル当り少なくとも1モルの水を含み、そして約80重量%未満の水を含んでなる)、そして方法は、水性吸収媒質の熱に安定な塩の濃度を、ジアミン1モル当り1.05当量〜ジアミン1モル当り1.45当量の酸に対応するように調整することを含んでなる。
別の態様において、方法は更に、再生水性吸収媒質のpHが6以下であるように水性吸収媒質の組成を調整することを含んでなる。
別の態様において、方法は更に、再生水性吸収媒質のpHが5.0以下であるように水性吸収媒質の組成を調整することを含んでなる。
別の態様において、水性吸収媒質の組成はその中の熱に安定な塩のレベルを変えることにより調整される。
アミン吸収剤はSO回収技術分野で知られる任意の物質であることができる。亜硫酸塩のpKaより小さいpKaを有するアミンを有する、少なくとも1種のアミンの吸収剤が本発明の工程に使用される。少なくとも1種のアミン吸収剤は好ましくは、少なくとも2種のアミン基を有し、その少なくとも一方は塩形態にあり、そして少なくともその他方
(「吸収窒素」)は約3.0〜5.5、好ましくは、3.5〜5.0、そしてより好ましくは、3.5〜4.5の間のpKaを示す。アミンのpKaは温度とともに変動するので、均一性のためにすべてのpKa測定は水性媒質中で25℃で実施される。双方のアミン基は好ましくは、二酸化硫黄の存在下でアミン塩に転化することができるにちがいない。
概括的に通常、第1のアミン基をプロトン化することは第2のアミン基がプロトン化される時の状態よりより高い塩基性状態下で起るであろう、例えば、1アミン基に対するpKaは他方、すなわち吸収窒素に対する値よりも高いであろう。1アミンをプロトン化することは、密接に近位の、例えばアミン基上に電子吸引効果をもたらし、それにより近位のアミンに対するpKaを減少する。本発明の工程に従うと、第1のプロトン化アミン基(従ってより強いアミン基)は塩形態で維持される。アミン塩、例えば、ジアミンの場合は半塩、はしばしば、実質的に非揮発性であるので、そのアミンは二酸化硫黄吸収又はその後の再生期間中に喪失されない。pHはより強いアミンの遊離塩基の実質的濃度を形成するほど十分な高い値に到達しないために、吸収/脱着周期中に、半塩は塩形態で維持される。
ジアミンは入手可能性及び低分子量のためにアミン塩吸収剤として好ましい。有利なジアミン(遊離アミン形態の)は構造式:
Figure 0004825670
[式中、Rは2又は3個の炭素原子のアルキレンであり、R、R、R及びRは同一でも異なってもよく、水素、アルキル(例えば、シクロアルキルを含む1〜約8個の炭素原子の低級アルキル)、ヒドロキシアルキル(例えば、2〜約8個の炭素原子の低級ヒドロキシアルキル)、アラルキル(例えば、7〜約20個の炭素原子)、アリール(しばしば単環式又は二環式)、アルカリール(例えば、7〜約20個の炭素原子)であることができ、そして任意のR、R、R及びRは環式構造物を形成することができる]
により表わすことができる。ジアミンは2個の窒素原子を含有する有機化合物であり、しばしば、それらの購入の容易性及び概括的により低い粘度のために好ましい。アミン、例えばジアミンは好ましくは、それらの安定性を考慮すると第三級ジアミンである。しかし、溶媒の化学反応を最少にするための緩和な酸化的又は熱的条件が存在する場合は、一方又は双方の窒素が第一級又は第二級であり、そしてそうでない場合は、以下に考察される臨界パラメーター(critical parameter)を満す他のジアミンを使用することができる。好ましいアミン塩の吸収剤はしばしば、アミン基上に置換基としてヒドロキシルキル基を有する。場合により、ヒドロキシ置換基は亜硫酸塩又は亜硫酸水素塩の硫酸塩への酸化を遅らせると考えられる。
外気圧条件下で吸収媒質中に、回収可能な二酸化硫黄の高い充填量を吸収させるために、アミン塩吸収剤の遊離アミン形態が約300未満、好ましくは、約250未満の分子量を有することが好ましい。第三級ジアミンはしばしば、式:
Figure 0004825670
[式中、Rは、好ましくは2〜3個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝鎖としてのアルキレン基であり、Rはそれぞれ、同一でも異なってもよく、そしてアルキル基、好ましくは、メチル又はエチル、又はヒドロキシ−アルキル基、好ましくは、2−ヒドロキシエチルである]をもつ。特に好ましい化合物は個別に又は組み合わせて使用される、N,N’,N’−(トリメチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン(pKa=5.7)、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン(pKa=4.9)、N,N’−ジメチルピペラジン(pKa=4.8)、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N’,N’−ジメチル−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン及びN,N’−ジ(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンである。有用なジアミンには更に、複素環式化合物、例えば、ピペラジン(pKa=5.8)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(pK=3.2)も含まれる。pKa値は吸収窒素に対するものである。本発明のこの態様に従うと、より強いアミン基はHSSにより中和され、従ってより弱いアミン基が「吸収窒素」と呼ばれる。
吸収媒質は好ましくは、ガス流から除去される二酸化硫黄1モルに対して少なくとも1モルの水、そして通常、更に多くの水を含有する。水はアミン塩のための溶媒として、そして二酸化硫黄から「亜硫酸」HSOを生成するための反応物としての双方として働く。存在する水の割合は吸収媒質の約80重量パーセントまで、そして好ましくは、吸収媒質の約25〜約75重量パーセントであることができる。
アミン塩吸収剤及び水は工程の任意の条件下で混和性であることは必須ではなく、またアミン塩吸収剤が工程のすべての条件下で液体であることも必須ではない。水中のアミン塩吸収剤の溶解度はしばしば、25℃で1リッター当り少なくとも約0.01モル、しばしば少なくとも約0.1モルである。アミン塩吸収剤は好ましくは、工程中の条件下で水と混和性である。
アミン吸収剤(遊離アミンとして計算される)は少なくとも約20重量パーセントの吸収媒質、好ましくは、約20〜90、そしてより好ましくは、約25〜75重量パーセントの吸収媒質を含んでなることができる。アミン吸収剤の量は好ましくは、吸収媒質1キログラム当り少なくとも約50グラムの二酸化硫黄を含有する使用済み吸収媒質を提供するのに十分な量にある。しかし、アミン吸収剤の量は(a)吸収剤容器を通過するガス流中で望ましくない圧力低下をもたらすように吸収媒質の粘度を極度に増加するか又は(b)吸収媒質を、例えば、Waterloo洗浄装置中で噴霧困難にさせるほど大量であってはならない。吸収媒質の粘度は好ましくは、25℃で約1200センチポアズ未満、例えば、25℃で約1〜500センチポアズの間にある。
吸収媒質はアミン吸収剤の混合物及び/又は他のアミン吸収剤(例えば、トリエタノールアミン、ジメチルアニリン、キシリジン、モノエタノールアミン及びジエタノールアミン)とのアミン吸収剤の混合物を含むことができる。他の成分、例えば、アルカリ塩を、例えば、亜硫酸塩又は亜硫酸水素塩の酸化を遅延させるため、pHを維持するためそして共溶媒として働かせるための添加剤として含むことができる。
吸収媒質は二酸化硫黄を含むガスと接触される。任意の通常のガス−液体接触装置を使用することができる。具体的な接触装置には充填カラム及びトレイカラムを含む向流吸収カラム、Waterloo洗浄装置を含む向流又は順流(cocurrent)噴霧カラム、ベンチューリ洗浄装置、薄層接触装置及び半透膜が含まれる。
ガスの単位容量当り使用される吸収媒質の量及び接触時間は、ガス流から実質的にすべての二酸化硫黄の除去を実施するのに、又は所望の残留量、例えば、500ppmv未満、好ましくは、200ppmv未満、更に100ppmv未満すらの二酸化硫黄を残こすために少なくとも十分である。当該工程は任意の二酸化硫黄含有ガス流、例えば、20又は50容量パーセントまでの二酸化硫黄に適用可能であるが、約700〜約5000ppmvの二酸化硫黄、典型的には約1000〜3000ppmv二酸化硫黄を含む、発熱(thermal generating)プラントからの燃焼排ガス流に対する適用に特に有用である。好ましい態様において、場合により資本投資を節約するため又は必要な空間を最小にするために比較的水不飽和のガスをアミン吸収媒質と接触させることができるが、吸収媒質と接触されるガス流は吸収媒質の不都合な脱水を防止するために、少なくとも約90パーセントの水飽和度にある。ガスは有利には、ガス−液体接触装置の故障あるいは、不均化反応又は亜硫酸塩もしくは亜硫酸水素塩の酸化を触媒する可能性がある物質を提供することを最少にするために、飛散灰のような粒状物を比較的含まない。
吸収媒質の二酸化硫黄含有ガス流との接触は好ましくは、吸収剤の氷点から約75℃まで、好ましくは、約10℃から約60℃、より好ましくは、約10℃〜約50℃の温度範囲内で実施され、そして好ましくは、吸収媒質1キログラム当り少なくとも50グラムの二酸化硫黄、好ましくは、約200〜400グラムの二酸化硫黄の充填(loading)を得るように実施される。
本発明の別の側面に従うと、吸収媒質のpHは好ましくは、吸収工程中、約6.0〜約3.0の範囲内、より好ましくは、約5.7〜約3.0の範囲内、そしてもっとも好ましくは、約5.5〜約3.0の範囲内にある。希薄吸収媒質は通常、最初は、この範囲の上端に近いpHをもち、他方SOの濃厚なアミンのpHは下端にあり、吸収条件、特に供給ガス中のSOの部分圧及び吸収温度により決定される。従って、二酸化硫黄が吸収され、溶液がより酸性になる傾向があるので、pHは範囲の下端方向に移動する。
二酸化硫黄の除去を増強し、ストリッピング及びアミン吸収剤の再生を容易にするために、二酸化硫黄の有意な吸収を可能にする吸収のための低温がもっとも望ましい。吸収温度が上昇するに従って、吸収窒素1モル当量当りに吸収される二酸化硫黄の量は減少する。約3.0〜5.5間のそれらのpKa値を与えられる本発明の工程で使用される吸収アミンは有利には、比較的弱い塩基であり、従って、より強い塩基よりもより少ないエネルギー消費量を伴ない、そしてより低温で再生することができる。十分な二酸化硫黄吸収を提供するために、好ましくは、「参照条件」の項で、吸収窒素1モル当量当り、少なくとも約0.1モル、好ましくは、少なくとも約0.2モルの二酸化硫黄を可逆的に吸収させることができる温度が使用される。参照条件は、吸収の好ましい最高温度の選択のためのガイドを提供することが意図され、必ずしも吸収システム中に存在する可能性がある特定の条件に関するわけではない。参照条件は水銀2ミリメーターの二酸化硫黄の部分圧を有する供給流を使用するものと定義される。
ガスと吸収液間の接触時間は相間の接触の密接度及び液相中への二酸化硫黄の移動速度に左右されるであろう。スプレー−タイプの洗浄装置に対しては接触時間は1又は2秒未満であることができる。吸収カラムを使用すると、接触時間は30秒以上であるかも知れない。圧力は広範に、例えば、大気圧より低い圧力から大気圧を超える圧力まで、ばらつく可能性がある。より高い圧力は二酸化硫黄の与えられる濃度の部分圧を増加するので、
それらは熱動力学的観点から好ましい。しかし、多数の場合、処理されるガスは外気圧より僅かに高いか又は低い圧力にあり、圧力を上げることは経済的に望ましくない。しかし、本発明の工程は外気圧の近位、すなわち外気圧の0.5気圧以内、例えば、0.1気圧以内において特に有利である。
その後にすべての又は本質的にすべての吸収された二酸化硫黄を除去するための能力と合わせた、高度の充填を得る能力は資本及び操作経費双方に関して著しく経済的な工程をもたらす。
使用済み吸収媒質から、吸収される二酸化硫黄を除去(回収)して吸収媒質を再生しそして濃縮ガス流としての二酸化硫黄を提供することは任意の通常の方法における制御されたpH条件下で実施される。脱着は当該技術分野で知られた任意の温度及び圧力条件下で実施することができる。概括的に、少なくとも約30℃の吸収段階及び脱着段階間の温度差を維持することが望ましく、そして脱着のための駆動力を提供するために、脱着温度はしばしば、約110℃未満、例えば、約50℃〜約110℃である。
脱着は好ましくは、通常、大気圧の近位で、インサイチュー(in situ)で生成される水蒸気を使用するガスストリッピングにより又は使用済み吸収媒質中に不活性ガスを通過させることにより実施される。やや低い圧力が脱着に好都合である。ストリッピングガスの量は吸収媒質1リッター当り0〜約100リッターまで変ることができる。ストリッピング中、吸収窒素におけるアミン塩はその塩基形態に戻されるが、他方、使用済み吸収媒質中では主として亜硫酸及び亜硫酸水素イオンとして存在すると考えられる二酸化硫黄は、気体の二酸化硫黄として水性媒質から放出される。経済的循環工程に対しては、脱着される二酸化硫黄に対する吸収される二酸化硫黄の比率は好ましくは、約1:1である。ストリッピング中、溶液のpHは通常、酸性の二酸化硫黄が除去される従って上昇する。以前に説明されたように、HSSは比較的非揮発性であるので、それはストリッピング中、揮発に抵抗し、従って再生工程中に吸収剤のpH増加を限定する。ストリッピング操作中維持される条件は吸収剤の再生の所望のレベル(例えば、吸収剤中に残される溶解SOのレベル)を達成するように選択される。
本発明の有利な側面において、処理されるガス流中に低いSOレベルを得ながら(例えば、100ppmv未満)、回収される二酸化硫黄の単位当りに必要な水蒸気の量は典型的な商業的な工程に必要な量より実質的に少ない(例えば、回収される二酸化硫黄1キログラム当り約2〜20キログラムの範囲内)ことができる。本発明のもう1つの有利な側面は、非官能性物質に分解する前に、アミン1モル当り1000モルを超える、そして更に3000モルを超えるまでのSOを可逆的に除去する、好ましいアミン吸収剤の能力である。
アミン塩吸収剤を含有する、ストリッピングされ、再生される吸収媒質は、吸収段階に再循環され、他方、気体の二酸化硫黄は所望に応じて更に処理される。例えば、二酸化硫黄は工程の副産物として販売用硫酸に転化させることができる。
本発明の様々な利点は本発明の好ましい態様の以下の説明とともに理解されるであろう。
図2に示されるように、ライン10中の二酸化硫黄−担持ガス流はガス−液体接触装置12に供給され、そこで、ガス流はライン14により接触装置12に供給される希薄再循環水性吸収媒質と接触されて、ガス流からの二酸化硫黄の吸収を実施し、二酸化硫黄−枯渇生成物のガス流(すなわち処理ガス流)を形成し、それは所望に応じて更なる処理のた
めにライン16により接触装置12を出て、次に煙突、余剰ガス燃焼煙突等を経て排気される。ガス流から二酸化硫黄を効率的に除去し吸収媒質中に吸収する目的と呼応した、ガス−液体接触装置の任意の所望される形態を使用することができる。
溶解二酸化硫黄を含有する使用済み吸収媒質をライン18により接触装置12から除去し、場合により、ライン14中の希薄溶媒を加熱するために、希薄−濃厚熱交換機20中を通過後、ライン22によりストリッピング装置24に通過させる。
一般に充填カラム又はトレイカラムの形態を採るストリッピング装置は、大気圧より低い又は正圧下のいずれかにストリッピングカラム24を維持し、そしてライン30によりシステムから、回収二酸化硫黄を放出するために、ライン26により真空ポンプ又はブロワー28に連絡する。ライン26中の生成物ガス流は冷水を供給される熱交換機32を通過して、ライン34によりストリッピングカラム24へ再循環のための生成物ガス流から水を凝縮する。
再生吸収媒質はライン36によりストリッピングカラムから回収され、そして好ましくは、ライン38により熱交換機20に、そしてそこからライン14に再循環される。ライン36中の再生吸収媒質の一部は好ましくは、ライン40により再沸騰装置42をとおり、ストリッピングカラム24に再循環されて、ストリッピングカラムを再生温度に維持する。
熱に安定な塩は二酸化硫黄の酸化又は不均化によりあるいは供給ガスと一緒の強酸の侵入により生成され、これらの塩が循環システム中に蓄積する。これらの塩のあらゆる過剰量は例えば、ライン36中の再生吸収媒質の一部をライン43により溶媒精製システム44に迂回させることにより、当該技術分野で知られた任意の方法により除去することができる。精製溶媒はライン46によりライン38に再循環され、除去される熱に安定な塩をライン48により除去する。熱に安定な塩の除去を実施するためには、石灰又は水和石灰との反応、イオン交換、電気透析法あるいは強塩基の添加とその後の遊離アミンの蒸留によるような任意の所望の方法を使用することができる。
本発明に従うと、ライン36に迂回される流量及び/又は溶媒精製システム44が操作される時間の長さ(その負荷サイクル)を、吸収剤中のHSSの選択されるレベルを維持するための定常状態の条件に調整することができる。例えば、再生吸収剤のpH又は他のパラメーターを定常的に測定することができる。これらの測定値は例えば、ストリッピング装置24の出口の近位又は接触装置12への入り口に隣接して採取することができる。HSSのレベルが低すぎる場合は、更なるHSS又はHSS前駆体(例えば、強酸)を添加するか又は蓄積させることができ、あるいはまた、HSSのレベルが高すぎる場合は、吸収剤から更なるHSSを除去するように工程を調整する。従って、選択されるパラメーターは好ましくは、吸収剤又は更なる吸収剤が溶媒精製システム44に供給されることができるように、ライン36の上流で測定される。
1つの好ましい態様において、再生工程の最後における吸収剤のpHは、再生工程の最後の溶液中の総溶解SOの所望の度合いに基づいて選択される。再生工程の最後において、吸収剤は1%未満、好ましくは、0.5%未満、そしてもっとも好ましくは、0.2重量%未満の総溶解SOを含むことができる。これはイオンクロマトグラフィーのような任意の適当な分析法により決定することができる。次に再生吸収剤のpHを測定し、HSSのレベルを再生吸収剤の前以て選択されたpHを維持するように調整する。
方法は循環操作であり、吸収媒質は二酸化硫黄の吸収と脱着間を循環して、精製煙道ガス及び更なる処理のための濃厚二酸化硫黄流を提供する。
CANSOLV(R)System DeSO工程を操作する実測プラントを、≦65℃の温度で11,000Nm/時間のガスを処理するように設計した。吸収剤はCansol Absorbent DSの商品名で市販されるジアミン溶媒であり、装置は以下の条件で操作された:約25重量%のアミン濃度で10〜13m/時間の希薄アミン流量、約0.1バールゲージのストリッパー圧力。供給ガスデザインのSO含量は40.9g/Nmであった。プラントは一連のガス流量、SO含量及び一連のHSSレベルで操作された。図3は処理ガス中のSO濃度対HSSレベル及び更に水蒸気使用量対HSSのプロットを示す。図3に示される直線回帰トレンドライン(trend line)から明白なように、HSSレベルが増加するに従って、水蒸気必要量及び処理ガス中のSO濃度双方が極めて明白に減少する。
図4は、図3に示されたものと同一のデータに対する循環される溶媒1立法メーター当りの捕捉SOのキログラム値を示す。装置は溶媒の流量を最少にするため、又は逆に溶媒の容量当りの捕捉量を最大にするために操作されず、むしろ流量又は供給ガス中のSO濃度と独立に、比較的一定の溶媒の流量において操作された。期待に反して、トレンドラインは、HSSレベルが1モル当り0.75から1.45当量に増加する時に、溶媒の単位容量当りのSO吸収における減少を示さない。これは、HSS<1により亜硫酸塩が第1の強い窒素のアニオンとして存在するであろうと期待されるために特に驚くべきことである。亜硫酸塩は可逆的にSOを吸収して、亜硫酸水素塩を形成することができることは知られている。亜硫酸塩によるSOの吸収はWellman−Lord工程の基礎である:
Figure 0004825670
しかし、低いHSSレベルにおいてより高い充填量(loadings)が達成されなかったので、濃厚溶媒中では、より強いアミンを中和する亜硫酸水素アニオンからSOを完全にストリッピングするためには不十分な蒸気が使用されたと仮定される。
約100Nm/時間の供給ガス容量をもつ試作機を使用した。吸収剤はCansolv(R)Absorbent DMであり、装置は以下の条件で操作された:供給ガスのSO含量約9容量%、洗浄装置の温度約50℃及びアミン濃度20〜30重量%。
約0.6当量/アミン1モルのHSSレベルにおいて、HSS形成速度は約1.0当量/モルで操作される時より約10倍高かった。従って、約1.0当量/モル未満のHSSレベルのジアミンを使用する操作は望ましくないことが示された。
変化するpHにおけるSO(液体)/亜硫酸水素塩/亜硫酸塩の平衡のグラフである。 本発明の1態様に従う循環工程の簡略化フローシートである。 処理ガス中のSOの濃度対HSSレベル及び更に水蒸気使用量対HSS、のプロットである。 図3のグラフに示されたものと同一データに対する、循環溶媒1立法メーター当りの捕捉されるSOのキログラム値のプロットである。

Claims (28)

  1. a)ガス流を、ガスから二酸化硫黄を吸収するための二酸化硫黄吸収剤を含有する再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質と接触させて二酸化硫黄の希薄な処理ガス流及び使用済みアミン吸収媒質を形成すること、
    b)使用済みアミン吸収媒質から気体の二酸化硫黄を水蒸気ストリッピングして、再生水性アミン吸収媒質を形成すること、
    c)気体の二酸化硫黄を回収すること、
    d)水性アミン吸収媒質のpHを水蒸気ストリッピングの間6以下に維持するように、熱に安定な強酸塩の濃度を調整すること、そして
    e)再生水性アミン吸収媒質を接触段階に再循環させること、
    を含んでなる、アミン吸収性媒質を使用する二酸化硫黄含有ガス流からの二酸化硫黄の除去及び吸収性媒質の再生のための循環工程。
  2. 水性アミン吸収媒質の水蒸気ストリッピングの間のpHが5以下である、請求項1記載の工程。
  3. pHが再生水性アミン吸収媒質中の総溶解SO2の標的濃度に基づいて決定される、請求項1記載の工程。
  4. 再生水性アミン吸収媒質中の総溶解SO2の標的濃度が、再生水性アミン吸収媒質の総重量に基づいて1.0重量%未満である、請求項3記載の工程。
  5. 再生水性アミン吸収媒質中の総溶解SO2の標的濃度が、再生水性アミン吸収媒質の総重量に基づいて0.5重量%未満である、請求項3記載の工程。
  6. アミン吸収剤が、遊離塩基形態のジアミンが300未満の分子量をもち、そして半塩形態のジアミンが3.0〜5.5の遊離窒素原子に対するpKa値をもつように選択され、そこで、再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質が二酸化硫黄含有ガスに接触する前に、水性アミン吸収媒質が、吸収される二酸化硫黄1モルに対して少なくとも1モルの水を含有し、そしてジアミン1モル当り1当量を超える酸の熱に安定な強酸塩の濃度をもつ、請求項1記載の工程。
  7. アミン吸収剤が3.0〜5.5のpKaをもつように選択され、pHが5.5以下である
    、請求項1記載の工程。
  8. アミン吸収剤が3.2〜5.0のpKaをもつように選択され、pHが5以下である、請求項1記載の工程。
  9. アミン吸収剤が3.5〜4.5のpKaをもつように選択され、pHが5以下である、請求項1記載の工程。
  10. アミン吸収剤がより低いpKaをもつアミンとより高いpKaをもつアミンを有し、そして水性アミン吸収媒質が、再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質が二酸化硫黄含有ガスに接触する前に、より高いpKaを有するアミンを中和する熱に安定な強酸塩の濃度を有する、請求項1記載の工程。
  11. アミン吸収剤がより弱いアミンとより強いアミンを有するジアミンであり、そして水性アミン吸収媒質が、再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質が二酸化硫黄含有ガスに接触する前に、より強いアミンとより弱いアミンの一部を中和するに充分な熱に安定な強酸塩濃度を有する、請求項1記載の工程。
  12. アミン吸収剤がより弱いアミンとより強いアミンを有するジアミンであり、二酸化硫黄含有ガスに接触する前に、再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質の熱に安定な強酸塩の濃度が、ジアミン1モル当り1.03から1.7当量の酸に選択される、請求項1記載の工程。
  13. a)ガス流を、ガスから二酸化硫黄を吸収するためのジアミンの水溶性半塩を含有する再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質と接触させて、二酸化硫黄の希薄な処理ガス流及び使用済み吸収媒質を形成するが、ここで、遊離塩基形態の上記ジアミンは300未満の分子量をもち、半塩形態の上記ジアミンは3.0〜5.5の遊離窒素原子に対するpKa値をもち、上記再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質が二酸化硫黄含有ガスに接触する前に、上記水性アミン吸収媒質は吸収される二酸化硫黄1モル当り少なくとも1モルの水を含有し、そしてジアミン1モル当り1当量を超える酸の熱に安定な強酸塩の濃度をもつこと、
    b)使用済みアミン吸収媒質から気体の二酸化硫黄を水蒸気ストリッピングして、再生水性アミン吸収媒質を形成すること、
    c)気体の二酸化硫黄を回収すること、
    d)再生水性アミン吸収媒質を接触段階に再循環させること、そして
    e)水性アミン吸収媒質中の熱に安定な強酸塩の濃度を調節して、再生水性アミン吸収媒質のpHを、水蒸気ストリッピング工程の間6以下に維持する
    ことを含んでなる、アミン吸収媒質を使用する、二酸化硫黄含有ガス流からの二酸化硫黄の除去及びアミン吸収媒質の再生のための循環工程。
  14. ガス流を10℃〜60℃の温度で水性アミン吸収媒質と接触させて、アミン吸収媒質1kg当り少なくとも100gの量の二酸化硫黄でガス流から二酸化硫黄を吸収させ、そして50℃〜110℃のそして接触温度より少なくとも30℃高い温度で、気体の二酸化硫黄を使用済みアミン吸収媒質からストリッピングして、再生水性アミン吸収媒質を形成する、請求項13記載の工程。
  15. 二酸化硫黄含有ガスに接触前の再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質の熱に安定な強酸塩の濃度が、ジアミン1モル当り1.03〜1.7当量の酸に対応するように選択される、請求項13記載の工程。
  16. 二酸化硫黄含有ガスに接触前の再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質の熱に安定な強酸塩の濃度が、ジアミン1モル当り1.05〜1.45当量の酸に対応するように選択される、請求項13記載の工程。
  17. 二酸化硫黄含有ガスに接触前の再生二酸化硫黄水性アミン吸収媒質の熱に安定な強酸塩の濃度が、ジアミン1モル当り1.1〜1.3当量の酸に対応するように選択される、請求項13記載の工程。
  18. 熱に安定な強酸塩濃度が、処理ガス流中の二酸化硫黄の濃度を選択される濃度まで減少するように選択される、請求項13記載の工程。
  19. 熱に安定な強酸塩の濃度が、水蒸気ストリッピング段階における水蒸気の消費を減少するように選択される、請求項13記載の工程。
  20. 熱に安定な強酸塩の濃度が、10ppm未満のSO2をもつ二酸化硫黄の希薄な処理ガス流を生成しながら、水蒸気ストリッピング段階における水蒸気の消費を25kgの水蒸気/回収されるSO21kgから2kgの水蒸気/回収されるSO21kgの範囲の量に減少させるように選択される、請求項13記載の工程。
  21. 熱に安定な強酸塩の濃度が、50ppm未満のSO2をもつ二酸化硫黄の希薄な処理ガス流を生成しながら、水蒸気ストリッピング段階における水蒸気の消費を10kgの水蒸気/回収されるSO21kgから2kgの水蒸気/回収されるSO21kgの範囲の量に減少させるように選択される、請求項13記載の工程。
  22. 熱に安定な強酸塩の濃度が、20ppm未満のSO2をもつ二酸化硫黄の希薄な処理ガス流を生成しながら、水蒸気ストリッピング段階における水蒸気の消費を10kgの水蒸気/回収されるSO21kgから2kgの水蒸気/回収されるSO21kgの範囲の量に減少させるように選択される、請求項13記載の工程。
  23. 水性アミン吸収媒質の水蒸気ストリッピングの間のpHが5以下である請求項13記載の工程。
  24. a)ガス流を、アミン塩を形成することができるアミン、熱に安定な強酸塩及び亜硫酸塩を含有する水性アミン吸収媒質と接触させるが、ここでアミンは亜硫酸塩より小さいpKaをもつこと、
    b)使用済みアミン吸収媒質から気体の二酸化硫黄をストリッピングして再生水性アミン吸収媒質を形成すること、
    c)気体の二酸化硫黄を回収すること、
    d)再生水性アミン吸収媒質を接触段階(a)に再循環すること、そして
    e)水性アミン吸収媒質の熱に安定な強酸塩の濃度を、溶解したSO2が、消費された
    アミン吸収媒質から気体の二酸化硫黄をストリッピングする間亜硫酸塩でなく重亜硫酸塩の形であるのに充分な濃度で熱に安定な強酸塩を有し、水蒸気ストリッピング段階の間再生水性アミン吸収媒質のpHが6以下であるように調整すること、
    を含んでなる、処理ガス流中の二酸化硫黄の濃度を減少する方法。
  25. アミンがジアミンの一部であり、そして方法がジアミン1モル当り1当量を超える酸に対応するように水性アミン吸収媒質の熱に安定な強酸塩の濃度を調整することを含んでなる、請求項24記載の方法。
  26. 水性アミン吸収媒質が、ガス流から二酸化硫黄を吸収して、二酸化硫黄の希薄な処理ガス流及び使用済み水性アミン吸収媒質を形成するための、水溶性のジアミンの半塩を含有するが、ここで遊離塩基形態のジアミンは300未満の分子量をもち、半塩形態のジアミンは3.0〜5.5の遊離窒素原子に対するpKa値をもち、水性アミン吸収媒質は、吸収される二酸化硫黄1モル当り少なくとも1モルの水を含み、そして80重量%未満の水を含んでなり、そして方法が、水性アミン吸収媒質の熱に安定な強酸塩の濃度を、ジアミン1モル当り1.05当量〜ジアミン1モル当り1.45当量の酸に対応するように調整することを含んでなる、請求項24記載の方法。
  27. 方法が更に、溶解したSO2が少なくとも本質的に硫酸塩でなく重亜硫酸塩の形態であるのに充分な濃度で熱に安定な強酸塩を有するように水性アミン吸収媒質の組成を調整することを含んでなる、請求項24記載の方法。
  28. 方法が更に、再生水性アミン吸収媒質のpHが5以下であるように、水性アミン吸収媒質の組成を調整することを含んでなる、請求項24記載の方法。
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