JP4759514B2 - 気体流れからco2を回収する方法 - Google Patents

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Description

本発明はCOを気体流れ(これにまた窒素酸化物および/または硫黄酸化物も入っていても構わない)から捕捉する方法に関する。本方法を用いると、また、他の酸性汚染物および粒状材料でさえも同時または逐次的に除去することができる。1つの面では、本方法を用いて二酸化炭素と窒素酸化物(NOおよびNO)を同時または逐次的に除去する。別の面では、本方法を用いて二酸化炭素と硫黄酸化物(SOおよびSO)を同時または逐次的に除去する。別の面では、本方法を用いて二酸化炭素と窒素酸化物(NOとNO)と硫黄酸化物(SOおよびSO)を除去する。そのような気体流れは排気流れ、例えば燃焼排気流れ、キルンガス(kiln gases)、反射炉ガス、流動接触分解装置(FCC)触媒再生装置の排ガスなどであり得る。
二酸化炭素は、これを油貯蔵槽の中に注入すると油の中に代わりに溶解する傾向があることからそれの粘度を低くすることでそれを生産用井戸に向かわせる時の可動性がより高くなることから油の回収を向上させるに有用な化学品である。COの他の商業的使用は、飲料の炭酸化、穏やかな酸性化用化学品そして液体または固体(即ち「ドライアイス」)の形態の冷却剤としての使用である。
COが大気の中に放出されると、それは地球温暖化の一因である「温室ガス」特性を有することから、それは有害であると考えられている。人為的COの主な原因は化石燃料の燃焼である。CO排出の主要源は、発電の目的で石炭を燃焼させること、製鋼の目的でコークスを用いること、そして石油製品を輸送および加熱用燃料として用いることにある。他の源は、天然ガスを燃焼させる発電所、蒸気発生用および蒸気と電気を一緒に発生させるための産業用ボイラー、流動接触分解装置の再生装置から出る排ガス、そして石油コークスを燃料として燃焼させることにある。そのような施設から出る気体流れはCOを有意な量で含有している可能性があり、それを回収して他の産業工程で用いることができるはずである。
例として、石炭を燃焼させた熱を用いる発電所または蒸気ボイラーから出る燃焼排ガスは捕捉に適した豊富なCO源であり、これはしばしばCOを約12体積%含有する。そのような燃焼排ガスは通常また残存酸素(2−5体積%)、窒素酸化物、硫黄酸化物および粒状物(「フライアッシュ」)も含有する。燃料に入っている窒素が燃焼過程中に酸素と反応するとNOが生じ、そしてまた、燃焼用空気に入っている窒素が高い燃焼温度で酸化を受けることでもNOが生じる。その後、そのNOは燃焼排ガスに入っている残存Oによってある程度酸化されてNOになり得る。この反応の度合は通常極めて小さく、その結果として、本明細書の上で考察した大部分の排ガス流れに入っているNO/NO比は極めて大きく、特に燃焼排ガスの場合に極めて大きい。石炭から生じた大部分の燃焼排ガスにはまた硫黄酸化物、主にSOも入っていることに加えて、ずっと少ない量ではあるSOも入っている。そのSOは燃焼排ガスに存在する水蒸気と約339℃未満の温度で反応して硫酸(HSO)が生じるが、その後、前記燃焼排ガスが冷えると、それは濃縮して微細な液滴(「酸性霧」)になる。その上、ある種の燃焼排気流れには他の酸性汚染物、例えば塩化水素およびフッ化水素酸なども存在する可能性がある。また、ある種の燃焼排ガスにはしばしば固体状汚染物、例えばFCC触媒微細物、未燃焼炭素または金属酸化物なども存在する。
空気の品質が失われないようにしかつ酸性雨およびスモッグを防止する目的で、一般に、そのような少量汚染物の全部の排出量が規制されている。しばしば、COを捕捉する方法はまたそのような規制汚染物の制御にも役立つ。COを捕捉しそして/または気体流れを政府が規制するレベルにまで浄化する方法が開発されかつ用いられている。
COを気体流れから捕捉する方法がいろいろ開発されてきたが、それらには、重合体および無機膜透過、吸着剤、例えばモレキュラーシーブなどを用いた除去、深冷分離、COと化学的に反応する溶媒および/または物理的溶媒を用いた洗浄が含まれる。COを燃焼排ガスから除去しようとする時、実行可能な方法の選択が数種の方法のみに限られていると言った条件が課せられる。商業的方法を選択しようとする時に現在の選択を制限する実施条件には下記が含まれる:(1)COの分圧が低いこと(例えば大気圧、即ちCO圧が約90mmHgの燃焼排ガス中のそれは12体積%のCO)、(2)そのようなガスには酸素が存在していて、それが溶媒の酸化劣化の原因になり得ること、(3)ガスの流量が高いことで処理を受けたガスの中に溶媒が入り込んで失われる度合が最小限になるように、溶媒の揮発性が非常に低いことが要求されること、そして(4)その工程によるエネルギー消費が低いことが要求されること。加うるに、提案する如何なる方法も投資および稼働費用が低いことが要求され、安全で環境的に優しくかつまた健全で容易に実行可能であるべきである。
COを燃焼排ガスから除去しようとする時に最も効果のある商業的方法の1つは、吸収/ストリッピング型の再生工程でモノエタノールアミン(MEA)水溶液を溶媒として用いる方法である。このような方法は石炭燃焼発電所およびガスタービンから出るCOを捕捉しようとする時に商業的に用いられる。しかしながら、そのような吸収剤であるMEAに固有のいくつかの欠点によって、そのような技術がより幅広く採用されることが邪魔されている。1番目として、そのような方法ではエネルギー消費量が極めて高い。MEA方法では、機器構成とエネルギーの一体化に応じて、化石燃料の燃焼によって加熱されるボイラーの中で発生する蒸気の10−30%が消費される可能性がある。
2番目として、吸収剤であるMEAが酸化されて溶媒が酸性になると、COの捕捉で利用されるアルカリ度の損失が起こることに加えて、それは腐食性である。特に、MEAが酸化されるとアンモニアおよびいろいろな有機酸が副生成物として生じる。そのような有機酸である副生成物は非常に腐食性であり、建造で耐食性材料を用いる必要がありそして/または腐食抑制剤を用いる必要が生じる。
3番目として、燃焼排ガスに強酸不純物がいくらかでも入っていると、それはMEAと反応してそれを不活性にすることで、それが起こすさらなる吸収を邪魔するか或は制限する。MEAでCOを捕捉する工程に供給される流れには、典型的に、強酸、例えば二酸化硫黄(SO)、硫酸霧、塩化水素およびNOなどが比較的高い濃度で入っており、それらがMEAのアルカリ性を中和する。このように、使用可能なガス流れが比較的奇麗なガス流れのみであり得るか或は前処理工程が要求される。従って、典型的な燃焼排ガスにはそのような成分が実質的な量で入っていることから、それらがいわゆる熱に安定なアミン塩(HSAS)を生じる場合、COを吸収する段階の上流にそのような強酸を除去する段階を設けるか或はMEA溶液からそのような酸を除去する手段を用いる必要がある。そのような酸性汚染物(SO、NO、硫酸およびHClを包含)の捕捉は、典型的に、COをアルカリ液(それらが容易に溶解する)に接触させてそれを気体流れから捕捉する前に行われる。MEAによる吸着/ストリッピング過程の上流で用いられ得る化学量論的または不可逆的反応体の例は、苛性、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)、石灰および石灰石の水溶液またはスラリーである。SOを使用可能な濃副生成物として回収することが望まれる場合のSO除去では、アミン溶液を包含する再生可能もしくは平衡吸収剤が習慣的に用いられ得る。
4番目として、MEAは比較的高い蒸気圧を示し、その結果として、処理を受けたガスの中にMEAが物理的な平衡状態で入り込むことで失われてしまう。MEAの30%水溶液が60℃の洗浄温度で示す蒸気圧は約0.2mmHgである一方、高純度のMEAが120℃の再生温度で示す蒸気圧は120mmHgである。その処理を受けたガスからMEAを洗い流す手段を取らないと、そのような処理ガスが含有するMEAの量は約260ppmvになる可能性があり、これは経済および汚染両方の観点から容認されない。従って、CO捕捉の目的で前記ガスをMEA溶液と接触させた後に、それに処理を例えば水洗浄水などを用いて受けさせてMEAを回収する必要がある。
5番目として、MEAとCOの間の反応およびMEAの熱劣化が理由でMEAが熱および化学的に劣化すると、そのようなMEAは連続使用に適さなくなる可能性があり、従って、新鮮な補給用吸収剤を実質的な量で用いる必要が生じる。
粒状物が存在する場合には、また、通常はサイクロン、スプレースクラバー、ベンチュリスクラバー、バグハウスフィルターおよび湿式もしくは乾式静電沈澱装置などの如き手段を用いてそれを吸収剤であるMEAの上流で除去しておくことも行われる。そのような粒状物除去工程の選択は、経済性および粉じんの大きさ、量および性質を基にして行われる。
6番目として、燃焼排ガスには一般にまた窒素酸化物(NO)、主に一酸化窒素(NO)および低い比率であるが二酸化窒素(NO)も入っている。それらはスモッグの一因になることから、それらも除去するのが望ましい。COをMEAで洗浄するとNOがいくらか捕捉されるが、主要なNO成分は除去されない。
NO排出量はいろいろな手段で制御可能であるが、費用および効果はいろいろである。燃焼改良、例えば低NOバーナー、オーバーファイヤーエア(overfire air)および燃焼排ガス再循環などは安価ではあるが、一般にNOを約50−60%以上減少させるのは不可能である。アンモニアまたは尿素などの如き反応体を熱い燃焼排ガスの中に注入することから成る選択的非接触還元(SNCR)はいくらかより高価ではあるが、一般にNOを70%以上減少させるのは不可能である。選択的接触還元(SCR)は300−400℃の範囲の温度を必要とするが、90%を超えるNO減少を達成することができる。しかしながら、SCRは極めて高価でありかつ供給ガスに入っている他の汚染物が触媒を失活させることで悪影響を受け得る。NOを除去する吸着方法が提案されはしたが、費用効果が劣りかつ工程の複雑さの度合が高いことから商業的には受け入れられていない。
NOを除去する湿式洗浄方法は本技術分野で公知である。一酸化窒素は水および他の溶媒に難溶でありかつ酸性ではないことから、アルカリ溶液を用いたのではそれを有効に洗浄で除去するのは不可能である。溶解度が低いと言った問題を克服する目的で用いられた方策は主に下記の2つである。1つの手段は、いろいろな作用剤、例えばオゾン、二酸化塩素(ClO)および過マンガン酸カリウム(KMnO)などを用いてNOを酸化させてNOまたはより高級な酸化物、例えばNなど(これらは水に可溶である)を生じさせる手段であり、通常はその後にアルカリによる洗浄が行われる。そのような方法は非常に効果的であり得るが、O含有ガスにコロナ放電してオゾン(O)を生じさせることを利用する場合と同様に、その工程に供給されるか或はインサイチュで発生させる高価な酸化剤が化学量論的量で消費されることから、そのような方法は一般に実施費用が高い。その上、そのような酸化段階そして生成物をアルカリ溶液の中に吸収させる段階は、一般に、個々別々の2基の装置を気体流れの中に設置することを要求する、と言うのは、酸化とアルカリによる吸収は好適には個々別々の段階で実施されるからである。
NOが水系の中で示す溶解度を高める2番目の手段は、NOと結合し得る金属キレート化合物を添加する手段である。例えば、Fe、Cu、Zn、CoまたはNiとエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)またはニトリロトリ酢酸(NTA)の錯体が入っている石灰石もしくは石灰スラリーを用いるとSOが>90%およびNOが〜70%除去されると主張されている(特許文献1)。エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)およびこれの塩、例えばジナトリウム塩(NaEDTA)またはテトラナトリウム塩(NaEDTA)などを好適なキレート剤として用いることそして第一鉄(FeII)を好適な金属として用いることを報告している公開および特許は数多く存在する(特許文献2、3および4)。
SOとNOを同時に除去することが特許文献5(これの開示は引用することによって本明細書に組み入れられる)に記述されている。その方法には、NOをガス流れから除去する方法が開示されている。その方法は、(a)NOを吸収剤と反応させることでニトロシル錯体が入っているpHが約5から約7の吸収剤溶液を生じさせ、(b)前記ニトロシル錯体を還元を受けた硫黄反応体と反応させることで窒素および/または硫黄原子を含有する回収可能な反応生成物を生じさせかつ前記吸収剤を再生させることで、再生吸収剤溶液を生じさせ、そして(c)回収可能な反応生成物を前記再生吸収剤溶液から分離することを含んで成る。そのようなニトロシル錯体は好適には鉄ニトロシル錯体である。前記吸収剤は好適にはポリカルボン酸鉄アミン錯体、ニトリロトリ酢酸鉄錯体、エチレンジアミントリ酢酸鉄ヒドロキシエチル錯体およびジエチレントリアミンペンタ酢酸鉄錯体から成る群から選択される。
SO/NO除去工程に供給される材料は、一般に、粒状材料(硫酸霧を包含)を除去する目的で、いろいろな標準的方法、例えば乾式静電沈澱装置、湿式静電沈澱装置、バグハウス、酸霧捕捉の目的で石灰をガス流れに注入する方法、水噴霧スクラバーおよびベンチュリスクラバーなどによる前処理を受けている。
Akiyama,I、Okiura,K、Ota,M.、Takahashi,Y.およびTahara,H.の特開JP 53090181 780808 Buisman他の米国特許第5,891,408号 Tsengの米国特許第5,785,841号 College他の米国特許第5,695,727号 同時係属中の特許出願であるHakkaおよびQuimetの米国特許出願番号10/211,514
発明の要約
本発明の1つの面に従い、供給ガス流れからCOを回収する方法を提供し、この方法は、前記供給ガス流れにアミノ官能が約6.5から約9のpKを示す少なくとも1種の第三級アミンである吸収剤を含んで成る再生吸収剤による処理を酸化防止剤の存在下で受けさせることでCOが豊富な流れを得た後に前記COが豊富な流れに処理を受けさせることで再生吸収剤とCOが豊富な産物流れを得ることを含んで成る。
本発明の1つの利点は、本方法のエネルギー効率が高い点にある。本明細書に開示する新規な吸収剤を用いると、結果として、その化学的溶媒がCOを捕捉する過程のエネルギー消費量が低い。本方法では、最初にCOをCOが希薄な吸収剤に吸収させることでCOが豊富な吸収剤を生じさせる。次に、そのCOが豊富な吸収剤に熱処理段階、好適には蒸気ストリッピングを受けさせることで、COが希薄な吸収剤を再生させる。
再生可能な化学的吸収剤によるCO捕捉過程のエネルギー要求は主にCOが希薄な溶媒の再生を実施する時の熱である。その再生段階で用いるエネルギーは下記で消費される:
1. 発熱吸収反応の逆(COが気相から凝縮して液相状態の溶液になる時の熱を包含)、
2. 液相から発生して気相の中に入り込むCOを再生塔の塔頂から運び去るストリッピング用蒸気の発生、
3. COが豊富な吸収剤を再生温度にまで温める目的で用いられる熱の供給、そして
4. 再生塔および関連装置から失われる熱を補給するための熱の供給。
前記段階を実施するに適することが本技術分野で知られる如何なる方法も使用可能である。ストリッピング塔を用いた蒸気ストリッピングが特に好適な方法である。
最初の2項目が一般に全熱要求の主要部分を占めかつ両方とも吸収剤とCOの間の反応熱に関係している。COの脱離に要するエネルギーは吸収段階における反応熱に相当する。一般的には、反応熱は用いる塩基が強ければ強いほど高い。アルカリの塩基強度をpK値として表すことができ、これは、関係する種が示す単位活性の標準的条件下で当該塩基の共役酸が可逆的イオン化(反応1)を起こす時の平衡定数の対数に負号を付けた値に相当する:
BH⇔B+H (1)
a=[B][H]/[BH]
pK=−log10
pKaは数値的に遊離塩基の濃度と共役酸の濃度が等しい時の溶液のpHに相当する。塩基とCOの反応熱は塩基が強ければ強いほど高い。他方、塩基の強度は、これがCOを吸収するには、COのイオン化(反応2および3)によってもたらされるpHの範囲内で緩衝するに充分なほど高くなければならない。
CO+HO ⇔“HCO” (2)
“HCO”⇔ H+HCO (3)
CO+HO ⇔ H+HCO (4)
正味の反応
仮想炭酸「HCO」が25℃で示すpKは6.4である。炭酸がイオンに対して非常に不安定であると、結果として、それはそのまま明白には観察されず、COは炭酸の無水物と呼ばれる。重炭酸塩イオン(HCO )は更にイオン化して炭酸イオン(CO )とプロトン(H)になるが、pKは10.25であり、このことから、CO洗浄工程の有効範囲の外側のpH値が要求されるであろう。実際のCO捕捉工程では、COの吸収によって生じるプロトンと反応させる目的でアルカリ(反応5にBとして表される)を洗浄用液に添加して反応4を右側に押しやることで溶媒中のCO濃度を高くすることが行われる:
CO+HO+B ⇔ BH+HCO (5)
塩基Bが強ければ強いほど、反応熱が高くかつ反応5の平衡点が更に右側に移動する。しかしながら、このことは、また、COの蒸気圧が低いことが理由で反応を逆転させるのはより困難になることを意味する。COの蒸気圧が低いと、当該吸収剤を再生させかつCOと蒸気[塔頂から塔頂冷却器(この中で蒸気の大部分が凝縮しそして還流として再生塔に戻される)に運び出される]の流れを生じさせる時に蒸気をより多い量で用いる必要がある。その上、反応5の熱を逆戻りさせる時に要する追加的蒸気を作り出す目的で更にエネルギーを供給する必要がある。
MEAが25℃で示すpKは9.5である。CO捕捉のエネルギー要求量を低くするには、反応熱が低くかつストリッピング用蒸気の要求が低くなるように、より弱い塩基を緩衝剤(吸収剤の混合物)として用いる必要がある。非常に弱い緩衝剤を用いると、結果として、感知される熱損失の比率が高くなりかつCO量当たりのストリッピング用蒸気の量が多くなることで溶媒(吸収剤)体積当たりに吸収されるCOの濃度が非常に低くなり、その結果として、比エネルギー消費量(吸収剤に捕捉させそしてそれから遊離させるCO 1kg当たりに使用される蒸気のkg)がより高くなるであろう。我々は、驚くべきことに、pKの範囲が約6.5から8.5の範囲内の緩衝剤を用いると結果として比エネルギー消費量が最も低い工程がもたらされることを見いだした。そのような範囲内のpKを示す適切な緩衝剤を表1に挙げる。
1つの態様において、本方法は、更に、前記少なくとも1種の第三級アミンである吸収剤をメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N’−ジ−(ヒドロキシアルキル)ピペラジン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシアルキル)−1,6−ヘキサンジアミン、第三級アルキルアミンスルホン酸およびこれらの混合物から成る群から選択することも含んで成る。
別の態様において、本方法は、更に、前記少なくとも1種の第三級アミンである吸収剤をメチルジエタノールアミン、N,N’−ジ−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、N,N’−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ヘキサンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)−1,6−ヘキサンジアミン、第三級アルキルアミンスルホン酸、トリエタノールアミンおよびこれらの混合物から成る群から選択することも含んで成る。好適には、前記第三級アルキルアミンスルホン酸を4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンプロパンスルホン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンブタンスルホン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)、1,4−ピペラジンジ(エタンスルホン酸)およびこれらの混合物から成る群から選択する。
本発明の別の利点は、前記第三級アミンが高いCO吸収能力を有する点にある。第三級アミンは第二級および第一級アミンに比べてアミン1モル当たりに吸収するCOのモルに換算して高い吸収能力を有する。これは、第一級および第二級アミンはカルバミン酸アミン(またカルバミン酸アミン塩とも呼ばれる)を生じる傾向があり、それによって、アミン2モル当たり1モルのCOが消費されるからである:
2RNH+CO ⇔ RNCO (6)
窒素上に水素原子を持たない第三級アミンは安定なカルバミン酸塩を形成せず、反応5に示すように、反応4で生じたプロトンと反応することで緩衝剤として働くのみである。生じた重炭酸アミン塩が含有するCOとアミンの比率は1:1であり、従って潜在的に第一級もしくは第二級アミンよりも高い充填率を達成する。COがいろいろな溶媒に充填される率(吸収剤1モル当たりのCOのモルの単位で表す)を表2に示す。
第三級アミンであるCO吸収剤の水溶液が示す質量移動速度はCOの水和(反応2)が律速であることから比較的遅い。触媒(これはまた「活性剤」としても機能すると見なすことができる)を用いることでそのような欠点を軽減またはなくすことができる。特に第二級アミンが好適な触媒である。立体障害を持たない第二級および第一級アミンはカルバミン酸塩を形成(反応6)することでCOと迅速に反応する。第一級アミンのカルバミン酸塩は比較的安定である傾向がある一方、第二級アミンの塩は加水分解をより容易に起こして重炭酸塩とプロトン化したアミンが生じ、その結果として、第二級アミンのカルバミン酸塩およびアミンの重炭酸塩の両方が水溶液中に共存する:
NCO +HO ⇔ RNH
+HCO +RNH (7)
その溶液にまた第三級アミンも存在していると、プロトン化した第二級アミンと第三級アミンが互いに平衡状態になることで、正味の結果として、COの水和が触媒作用を受けかつ第三級アミンの重炭酸塩が生じる:
NH +RN ⇔ RNH+RNH (8)
上で述べたように、第三級アミンは潜在的にCOと約2:1(第一級および第二級アミンの場合のように)ではなく1:1で反応し得る。このように、少なくとも1種の第三級アミンと少なくとも1種の第二級アミンを用いることで、第三級アミンの反応速度が遅いと言った欠点を軽減またはなくすことができる。本発明の別の利点は、第二級アミンがCOを迅速に吸収することで要求される質量移動装置の量が最小限である点にある。質量移動速度が速ければ速いほど吸収塔の大きさを小さくすることができることで必要な投資費用が低くなることは理解されるであろう。
従って、別の態様では、本吸収剤に更にまた少なくとも1種の第二級アミンも含有させる。この第二級アミンは少なくとも1種のピペラジンであってもよい。
別の態様では、前記少なくとも1種の第二級アミンをピペラジン、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、N−(ヒドロキシプロピル)ピペラジンおよびこれらの混合物から成る群から選択する。
別の態様では、前記少なくとも1種の第二級アミンをピペラジン、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンおよびこれらの混合物から成る群から選択する。
別の態様における本吸収剤は、前記第三級アミンを10−50重量%と第二級アミンを1−40重量%含有する水溶液を構成している。
別の態様における本吸収剤は、前記第三級アミンを10−50重量%とピペラジンを0−8重量%とN−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンを1−30重量%含有していて残りは水を含んで成る。
本発明の別の利点は、本吸収剤が示す揮発性が比較的低いことで処理を受けさせたガスおよび産物であるCOの中に本CO吸収剤が入り込んで失われる度合が低い点にある。使用する吸収剤が揮発性であると、処理を受けさせた供給ガス(即ち吸収塔から出る処理ガス)および産物であるCO(即ちストリッピング塔から出るオフガス流れ)の両方と一緒になってCO捕捉装置から失われる傾向がある。例えばMEAが30重量%の水溶液が60℃で示すMEA蒸気圧は約0.2mmHgである。このことは、ガスに30重量%のMEA水溶液を用いたCO除去処理を60℃で受けさせると処理ガス中のMEA含有量が約260ppmvになることを意味する。吸収剤の損失かつ環境への放出を防止するには、その処理ガスを排気筒に送る前に水洗浄段階を用いる必要がある。そのような要求によって洗浄装置の投資費用が増加しかつ水洗浄セクションの余分な圧力降下を克服する目的でファン電力に追加的作動費用が加わる。再生塔の中のアミンが豊富な供給地点の上方に還流整流セクションを存在させないと再生塔の中で生じた気体状CO副生成物もまた同様にMEAによって汚染される。本発明に従って用いる第三級アミンであるCO吸収剤が示す揮発性は非常に低いことから溶媒蒸気を処理ガスからもCO産物からも除去する必要はない。表3に、代表的な化合物の蒸気圧を示す。好適には、第三級アミンである本吸収剤が高純度化合物として120℃で示す蒸気圧は約5mmHg未満、より好適には約1mmHg未満、最も好適には約0.5mmHg未満である。
吸収剤(例えば第二級アミン、例えばピペラジンなど)の全部または一部が示す蒸気圧が比較的高いことで工程中にアミンが有意な量で失われるか或は環境規制によって工程から放出されるアミンの量を少なくする必要がある場合には、本方法に、更に、吸収段階に由来するCOが希薄な流れに処理を受けさせることで工程から放出される処理ガス流れのアミン濃度が大気に排出される可能性のあるアミンの量を規制する環境規制が設定する濃度未満になるようにアミンを除去することも包含させてもよい。アミンは水洗浄で除去可能である。吸収塔の中のアミンが希薄な供給点の上方に短い質量移動セクションを追加して上部に水を供給することでそれを達成してもよいか、或はそれは単に散水メッシュパッドミスト分離器(water irrigated mesh pad mist eliminator)であってもよい。アミンが120℃で示す蒸気圧が約1mmHgより高い時には、汚染またはアミン損失の観点から、結果として大気に放出される処理ガスがアミンを容認されない量で含有しないように一般に水洗浄が必要である。従って、表3に挙げるように、蒸気圧が理由でN,N’−ジ−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(DIHEP)、トリエタノールアミン(TEA)およびスルホン酸が好適な吸収剤である。それがCO産物流れの中に入り込んで失われるか或はそれを汚染することがないようにする同様な方法を用いてもよい。
本発明の別の利点は、本発明で用いるCO吸収剤の方が従来技術の溶媒よりも化学的劣化および酸化に対して安定な点にある。COを燃焼排ガスから捕捉する工程の主要な問題はアミンである溶媒の劣化であった。そのような劣化によって洗浄能力が失われることで溶媒を交換する必要があるばかりでなく、劣化した溶液は腐食性が高く、特に炭素鋼をより高い度合で腐食する傾向がある。劣化は酸触媒作用による劣化、当該吸収剤がCOと反応することでもたらされる劣化、当該吸収剤がSOと反応することでもたらされる劣化、および酸化劣化によって起こり得る。アミンである溶媒が異なるといろいろな種類の劣化に対して示す反応も異なる。
酸触媒作用による反応(水系中では一般に水素イオンによる触媒作用を意味する)はいろいろな吸収剤に影響をいろいろな度合で与え得る。酸性による触媒作用を受ける種類の反応は、アルコールの脱水によってオレフィンが生じる反応、およびアミンの窒素が起こす脱アルキル反応である。アミン溶液が劣化を起こすと、そのような溶液には、他の官能基を含有する化合物、例えば二重結合、カルボニル化合物およびカルバミン酸塩など(これらはさらなる酸触媒作用反応を起こし得る)が入っている可能性がある。CO洗浄で用いられる吸収剤のpHは一般にアルカリの範囲である。しかしながら、強酸、例えばスルホン酸または塩酸などが入り込むか或は当該吸収剤の酸化によって有機酸が生じると、酸性度が特定の反応、例えばアルコールの脱水などを高温で助長するほど高くなる可能性がある。本明細書に教示する吸収剤を用いると結果としてそのような酸の濃度が低くなることで酸触媒作用による劣化が低下する。
第一級および第二級アミンはCOと反応してカルバミン酸塩を生じることで劣化を起こし易く、そのカルバミン酸塩が更に反応を起こすことで置換尿素、オキサゾリドン、イミダゾリドン、そしてジアミンおよびポリアミンの連成生成物が生じる可能性がある。第三級アミンは有利にそのような種類の化学的劣化に対してずっとより安定である傾向がある。第一級および第二級アミンの窒素原子は良好な求核性反応体であることから、それらはCOと反応してカルバミン酸塩およびオキサゾリジノンを生じ得る。そのように求核的に攻撃する傾向によって、また、2個のアミン分子が一緒に連成することで分子量がより高い生成物が生じる可能性もあり、例えば、ヒドロキシル基が第一もしくは第二窒素による求核置換を受けることなどでそれらが生じる可能性がある。別法として、第三窒素原子はそのような反応にとって非常に有効な脱離基である水素原子を持たずかつまた第三窒素は一般に攻撃に対して非常に高い立体障害も有することからそれらはほとんど反応しない。極端な条件下ではCOが第三級アミンの劣化さえ助長する可能性があるが、そのような反応機構は、第一級および第二級アミンを用いた場合のように炭酸塩または重炭酸塩イオンが反応体として関与するのではなく、炭酸のイオン化によって生じた水素イオンが一般的に起こす酸触媒作用であると考えている。
二酸化硫黄が水に溶解するとかなり強い酸である亜硫酸が生じる。これはアルカリ性のCO吸収剤と反応していわゆる熱な安定な塩(HSS)を生じ、これは蒸気で再生不能であり、従って吸収剤を中和する。この理由で、従来技術の方法では、燃焼排ガスに処理を受けさせてCOを捕捉する前に、硫黄含有化石燃料が燃焼する時に生じるSOをできるだけ多く除去しておく必要がある。酸に加えて、SOもアルカノールアミンのヒドロキシル基と反応してスルホン酸を生じるが、これは強い酸であり、従って熱に安定な塩をもたらす。酸触媒作用による脱水反応と同様に、スルホン酸はまた更に脱離反応も起こしてオレフィンを生じ得る。
本発明の別の利点は、本発明に従って用いる特定の第三級アミンはSOに対して安定でありかつまたSOを供給ガスから除去する目的でも使用可能な点にある。そのような第三級アミンは本明細書に挙げる第三級アミンの中の1種以上であり得る。従って、CO捕捉用供給ガスにSOが入っていても、本吸収剤がSOと反応することで劣化を起こすことはあり得ない。例えば、供給流れに入っているSOは500ppmv以下、より好適には200ppmv以下、最も好適には100ppmv以下であり得る。そのような濃度であると、本吸収剤が過度の劣化を起こすことがないようにSOの濃度を低くしておく前処理段階は必要でない。それと同時に、その存在しているSOを用いて本吸収剤の酸化劣化を制限または防止することができる。本発明のこのような面に従い、上流の二酸化硫黄除去工程(「脱SO工程」)からSOが充分な量で放出させるようにするか或は工程に供給される供給ガスまたは本液状吸収剤にSOを添加して、亜硫酸塩が本CO吸収剤の中に前記供給ガスから吸収した酸素分子を有効に捕捉して反応するに充分な量で残存するようにすることで、酸素分子がアミンである溶媒の酸化で利用されないようにしてもよい。従って、CO除去処理を受けた供給ガスがSOを0から1000ppmv、好適には0から400ppmv、最も好適には0から200ppmv含有するようにしてもよい。
本発明のこの面に従い、供給ガス流れからSOとCOを回収する方法を提供し、この方法は、
(a)前記供給ガス流れにSO洗浄用ループ内で1番目の吸収剤流れによる処理を受けさせることでSOが豊富な流れとSOが希薄な流れを得た後、前記SOが豊富な流れに処理を受けさせることで1番目の再生吸収剤流れを得て、これをSO洗浄用ループ内で用い、
(b)前記SOが希薄な流れにCO洗浄用ループ内で2番目の吸収剤流れによる処理を受けさせることでCOが豊富な流れを得た後、前記COが豊富な流れに処理を受けさせることで2番目の再生吸収剤流れを得て、これをCO洗浄用ループ内で用い、そして
(c)前記1番目と2番目の再生吸収剤流れの一方もしくは両方の少なくとも一部に処理を受けさせることで熱に安定な塩を除去する、
ことを含んで成り、ここで、前記洗浄用ループの各々で用いる吸収剤は少なくとも1種の第三級アミンと少なくとも1種の第二級アミンを活性剤として含んで成る。
1つの態様において、本方法は、更に、活性剤として前記第三級アミンをN,N’−ジ−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、N,N’−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジンまたはこれらの混合物から選択しそして第二級アミンをN−2−ヒドロキシエチルピペラジン、ピペラジン、N−(ヒドロキシプロピル)ピペラジンまたはこれらの混合物から選択することを含んで成る。別法としてか或は加うるに、前記1番目の再生吸収剤流れのみに処理を受けさせることで熱に安定な塩を除去しそしてその処理を受けさせたアミンの流出流れをCO除去用ループの中に流れ込ませそして前記CO洗浄用ループから流出する流れをSO洗浄用ループに供給する。
好適には、SOとCOの洗浄で単一の吸収剤系を用いる。このような吸収剤系は、好適には、1つの形態においてSOを除去し得るジアミンと別の形態においてCOを除去し得るジアミンを含んで成る。好適なジアミンは第三級ピペラジンと第二級ピペラジンの混合物、特にヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピルピペラジンの一方または両方である。
2つの回路(即ち吸着用ループと再生用ループ)をこれらの間で溶媒の移動が起こらないように分離したままにする場合、その2つのループ用の溶媒を独立して選択してもよく、かつSOの捕捉で活性剤を用いる必要はない。従って、そのような吸収剤系は1種以上の第三級アミンであってもよい。
別の態様において、本方法は、更に、前記供給ガス流れに前記SO洗浄用ループ内で受けさせる処理を前記SOが希薄なガス流れのSO濃度が前記CO洗浄用ループ内の亜硫酸塩濃度が酸素分子による前記吸収剤の酸化を本質的に防止するに充分な濃度に維持されるような濃度であるように調整することも含んで成る。
別の態様において、本方法は、更に、段階(a)と(b)を単一の吸収塔の中で実施することも含んで成り、この場合、チムニートレー(chimney tray)を用いて前記2個の洗浄用ループの中の溶媒が分離されている状態を維持する。
別の態様において、本方法は、更に、各ループ用に同じアミンを選択することも含んで成る。
別の態様において、本方法は、更に、前記供給ガス流れに前記SO洗浄用ループ内で受けさせる処理を前記SOが希薄なガス流れのSO濃度が前記CO洗浄用ループ内の亜硫酸塩濃度が酸素分子による前記吸収剤の酸化を本質的に防止するに充分な濃度に維持されるような濃度であるように調整することも含んで成る。
本発明のこの面に従う別の態様に従い、供給ガス流れからSOとCOを回収する方法を提供し、この方法は、
(a)前記供給ガス流れにSO吸収剤を用いたSO除去段階を受けさせることでSOが希薄な流れとSOが豊富な吸収剤流れを回収し、
(b)前記SO吸収剤に再生を1番目の温度、好適には80から110℃の温度で受けさせることで再生SO吸収剤流れと1番目の蒸気流れを得、
(c)前記SOが希薄な流れにCO吸収剤を用いたCO除去段階を受けさせることでCOが希薄な流れとCOが豊富な吸収剤流れを回収し、
(d)前記CO吸収剤に再生を2番目の温度、好適には120から140℃の温度で受けさせることで再生CO吸収剤流れと2番目の蒸気流れを得るが、
前記1番目の温度の方が前記2番目の温度より低いことから前記2番目の蒸気流れの少なくとも一部を前記SO吸収剤の再生で用いることを含んで成る。
1つの態様では、前記SO吸収剤に再沸騰装置内で生じた蒸気を用いた再生を受けさせそして前記2番目の蒸気流れの少なくとも一部を用いて前記再沸騰装置に熱を供給する。
別の態様では、前記2番目の蒸気流れを用いて前記SO吸収剤再沸騰装置を間接的に加熱した後、それを前記CO吸収剤を還流で分離する装置に戻す。
本発明の別の利点は、吸収剤および酸化防止剤の選択によって本CO吸収剤である化学品が供給ガスに入っているOによる酸化に対して安定な点にある。そのような酸化防止剤を添加すると、エネルギーの使用量を最適にしかつアミンの損失が防止されるように化学的安定性を最適にしようとする時の機能的に重要な判断基準、例えばpKが適切であることなどを基にしてアミンである吸収剤を選択することが可能になる。加うるに、第三級アルカノールアミンの方が第一級アミンよりもまた第二級アミンよりも高い耐酸化性を示すことで、本吸収剤では、そのような種類の緩衝剤である化学品を主成分として用いる。比較的安定な第二級アミン、例えばピペラジンおよび/またはN−2−ヒドロキシエチルピペラジンなどを低い比率で用いることでCO吸収速度を加速させる。酸素の存在下で起こる有機分子の酸化劣化は、しばしば、フリーラジカル連鎖反応の結果である。劣化を広めるラジカル種を捕捉して不活性にすることで各連鎖反応の長さを短くする酸化防止剤、例えばフリーラジカル捕捉剤などを系に添加することで劣化速度を遅くすることができる。チオ硫酸塩が好適なフリーラジカル捕捉剤である。それをチオ硫酸ナトリウムとして系に添加してもよいか或は硫化物(例えばHSまたはNaSに属する)または元素状硫黄と亜硫酸塩を反応させることでそれをインサイチュで生じさせることも可能である。また、そのような工程条件下ではアルコールまたはアルコールアミンが有するヒドロキシル基も有効なフリーラジカル連鎖停止剤である抗酸化剤である。
従って、1つの態様における酸化防止剤はフリーラジカル捕捉剤を含んで成る。そのようなフリーラジカル捕捉剤はアルコール、アルカノールアミン、チオ硫酸塩およびこれらの混合物から成る群から選択可能であり、好適には、それを少なくとも1種のフェノールアミン系抗酸化剤、少なくとも1種の芳香族アミン系抗酸化剤、チオ硫酸塩およびこれらの混合物から成る群から選択する。そのようなフリーラジカル捕捉剤は好適にはチオ硫酸塩である。別法としてか或は加うるに、そのような酸化防止剤は酸素捕捉剤を含んで成っていてもよい。そのような酸素捕捉剤は亜硫酸塩、重亜硫酸塩およびこれらの混合物から成る群から選択可能である。
1つの態様において、本方法は、更に、本吸収剤中の酸化防止剤濃度をそれが酸素分子による本吸収剤の酸化を防止または本質的に防止するに充分な濃度に維持することも含んで成る。本吸収剤の酸化による損失を商業的に妥当な度合(例えばCO捕捉に有効でない種に劣化する度合が1カ月当たりのアミン総仕込み量の5%未満)に制限することを指す目的で「本質的に防止」を用いる。
特に好適な態様における酸化防止剤は少なくとも1種の酸素捕捉剤と少なくとも1種のフリーラジカル捕捉剤の混合物を含んで成る。酸素捕捉剤、例えば亜硫酸塩などとフリーラジカル捕捉剤、例えばチオ硫酸塩などの組み合わせを用いると酸化に対して最良の保護がもたらされることを確認した。そのような捕捉剤を充分な量で存在させると、それは酸素の大部分と反応し、そして捕捉されなかった少量のOはフリーラジカル連鎖反応によって酸化をもたらしはするが、この反応はフリーラジカル捕捉剤によって有効に消滅する。
本発明の別の面に従い、場合により、金属イオンが触媒作用を及ぼす酸化を防止する目的で、キレート剤、例えばアミンまたはポリアミンポリカルボン酸などを本溶媒に添加してもよい。そのようなキレート剤の選択では、それが存在する金属1種または2種以上と化合してそれを触媒的に不活性な形態にするように選択を行う。
本発明の別の面に従い、本方法は、更に、金属イオンの触媒作用によって本吸収剤が受ける酸化の度合が低下するように多価金属イオンを除去する目的で本吸収剤にイオン交換段階を受けさせることも含んで成る。キレート剤を添加した場合にはイオン交換段階を用いるのが好適である、と言うのは、キレート剤をいくらか過剰量で用いると腐食の度合が増す可能性があるからである。
上に示した態様のいずれに関しても、溶液中のアミンもしくは無機塩の濃度を高い濃度に維持することで本CO吸収剤のイオン濃度を高くすることができる。水溶液のイオン濃度を高くするとOの溶解度が低くなることで、それが示す否定的な影響が最低限になる。このことは、酸素が硫酸ナトリウム水溶液中で示す溶解度で説明される。酸素の分圧が1気圧の時にOが37℃の水中で示す溶解度は1リットル当たり約35ミリグラムである。1モル規定のNaSO溶液中の溶解度は約10.5mg/lである(「Handbook of Chemistry and Physics」、第71版、CRC Pressのデータ)。従って、全塩濃度を好適には約0.1モル/リットルからほぼ溶解限度の範囲内に維持する。本吸収剤は溶液の状態であってもよく、本方法に、更に、その溶液中の吸収剤もしくは塩の濃度を高くすることでOが前記溶液中で示す溶解度を低くすることも含める。HSSを中和する時に苛性を添加すると結果として塩が生じる可能性があり、そして苛性を添加して洗浄を行う時にアミンが放出され得る。例えば、アミンの亜硫酸塩を苛性で中和すると亜硫酸ナトリウムが生じるであろう。次に、亜硫酸塩が酸素を捕捉する時にそれが酸化されて硫酸ナトリウムになる。
ある種のアミンを用いると、HSS濃度がゼロより高い時にうまく働くことでエネルギー消費にとってかつ処理ガスの純度を高くしようとする時に有利である。従って、この上に示した態様のいずれに関しても、本方法に、熱な安定なアミン塩を本CO吸収剤から除去することを更に含めてもよく、好適には、本方法に、本CO吸収剤に処理を受けさせて熱に安定なアミン塩の一部のみを除去することも更に含め、例えば再生させた吸収剤の一部のみに処理を受けさせて熱に安定な塩を除去することを含める。従って、吸収塔で用いる再生吸収剤には熱に安定な塩がいくらか残存している。従って、そのようなHSS除去方法を用いると、CO除去作業(これには本質的に遊離塩基であるアミンまたはジアミンが必要である)に適するようにHSS量が低い処理アミンがもたらされるが、但し、好適には、性能が向上するようにHSSを少量残存させる(例えばアミンHSSがアミン1モル当たり約0.001から約0.25当量になるように)。アミンHSSの好適な当量は全アミンの関数として使用時のアミンおよびCO捕捉実施条件に依存する。
本発明に従い、また、COとSOとNOを同時(例えば同じ吸着塔中で逐次的)に捕捉する組成物および方法も提供する。従って、この上に示した態様のいずれに関しても、前記供給ガス流れが更にNOを含有していてもよく、本方法に、前記供給ガス流れに処理を受けさせて前記NOの少なくとも一部を除去することも更に含めてもよい。
そのような1つの態様において、本方法は、更に、前記NOと反応して窒素分子、スルホン化アンモニア化学品および硫酸塩および/またはジチオン酸塩イオンを含んで成る反応生成物をもたらす反応体を供給し、前記COが豊富な流れに処理を受けさせことで硫酸塩および/またはジチオン酸塩イオンを除去しかつ前記反応体を再生させそして前記再生させた吸収剤のpHを約7から約9.5に調整することも含んで成る。そのような反応体は金属キレート、亜硫酸塩およびこれらの混合物から成る群から選択可能である。そのような金属キレートはニトリロトリ酢酸鉄、エチレンジアミンテトラ酢酸鉄、ジエチレントリアミンペンタ酢酸鉄およびこれらの混合物から成る群から選択可能である。
別のそのような態様に従い、SOをNO含有量の<5倍のモル比で含有するガス流れからCOとNOを除去する方法を提供し、この方法は、前記供給ガス流れにアミノ官能が約6.5から約9のpKを示す少なくとも1種の第三級アミンである吸収剤を含んで成る再生吸収剤による処理を受けさせることでCOが豊富な流れを得た後、前記COが豊富な流れに処理を受けさせることで再生吸収剤を得ることを含んで成るが、ここでの改良は、酸化防止剤または酸化防止剤の組み合わせを包含し、そして更に、金属キレートおよび亜硫酸塩および/またはNOと反応して窒素分子、スルホン化アンモニア化学品および硫酸塩および/またはジチオン酸塩イオンを含んで成る反応生成物をもたらす他の反応体および還元剤を供給すること、前記COが豊富な流れに処理を受けさせることで熱に安定な塩(硫酸塩および/またはジチオン酸塩イオンを包含)を除去すること、そして前記再生吸収剤のpHを約7から約9.5に調整することを包含する。
この再生吸収剤の亜硫酸塩含有量を好適には0.5重量%以上、より好適には1重量%以上、最も好適には2重量%以上にする。この再生吸収剤のチオ硫酸塩含有量を好適には0.05重量%以上、より好適には0.5重量%以上、最も好適には1重量%以上にする。この再生吸収剤のFeEDTA含有量を好適には0.005モル以上、より好適には0.05モル以上、最も好適には0.1モル以上にする。この再生吸収剤のpHを好適には6−9.5の範囲、好適には7−9.5の範囲にする。金属キレートおよび亜硫酸塩および/または他の反応体および還元剤の最大濃度の各々を好適にはそれらが20℃で示す溶解限度に相当する濃度にする。
以下に行う本発明の好適な態様の説明に従って本発明の前記および他の利点がより充分かつ完全に理解されるであろう。
発明の詳細な説明
本発明に従うCO捕捉方法の1つの態様の工程流れ図を図1に示す。図1を参照して、二酸化炭素含有供給ガス流れ1に処理を受けさせることでCOが豊富な流れ8を得る。前記供給ガス流れ1は、COをガスが大気に放出される前にCOを除去しておく処理を受けさせる必要がある濃度で含有する如何なる流れであってもよく、好適には排気流れ、例えば燃焼排気流れ、キルンガス、反射炉ガス、流動接触分解装置(FCC)触媒再生装置の排ガスなどである。
供給ガス流れ1を本明細書に教示するCO吸収剤のいずれか、好適には表1に挙げた吸収剤の1種以上と接触させることで、COが豊富な流れ8を生じさせる。図1に示すように、供給ガス流れ1は気体−液体接触装置2の中に流れ込み、その中で供給ガス流れ1と希薄吸収剤流れ7の間の密な接触が起こる。装置2は本技術分野で公知の気体−液体接触装置または吸収塔のいずれであってもよく、例えば噴霧塔または充填塔などであってもよい。図1には充填塔を示すが、この充填塔では、その塔の中に存在する適切な無作為もしくは構造化充填物3によって気体と液体の接触が助長される。COが希薄吸収剤7に吸収されることで濃厚CO含有吸収剤がもたらされ、これが装置2からCOが豊富な流れ8として出る。
そのCOが少なくなった供給ガス流れ1を場合により水(流れ6)で洗浄、例えば別の充填セクション4などの中で洗浄することで、しぶきとしてか或は揮発することで装置2の中を上方に向かって移動する処理ガス流れの中に入り込んだ可能性のある吸収剤を除去してもよい。流れ6の水は凝縮流れ33の一部であってもよいか或は工程に導入する補給水であってもよい。水を例えば流れ6で加えるか或は水を工程から取り出す、例えば流れ33の一部を廃棄に向かわせることなどで取り出すことで、工程全体の水の均衡を維持してもよい。次に、そのガスは装置2から処理された供給ガス流れ5として出て、大気の中に放出されるか或は更に処理されるか或は使用される。
エネルギーを節約する目的で、熱せられた流れを用いて冷えている流れを前以て加熱しておいて、それを工程装置に送ってもよい。例えば、図1に示すように、COが豊富な流れ8を交差熱交換器9に通して流すことで、それを流れ34(COを吸収させる目的で再循環させた熱い希薄アミン流れ)で間接的に加熱した後、再生塔20に流れ10として入り込ませる。
次に、COが豊富な流れ8に処理を装置2の中で吸収温度より高い温度で受けさせることで吸収剤を再生させる。この段階で、下方に向かって移動する吸収剤に入っているCOが上方に向かって移動するストリッピング用ガスまたは蒸気によって除去されることで、COが豊富な産物流れ28と再生吸収剤(希薄吸収剤流れ22)が生じる。塔20の中でCOが豊富な流れからCOを除去する目的でまた不活性ガスによるストリッピングを実施することも可能である。その吸収剤を本技術分野で公知の如何なる手段で加熱してもよい。好適には、その吸収剤を蒸気で前以て加熱、例えば蒸気ストリッピング塔20の中などで予め加熱しておくが、他の熱源、例えば熱ガス、伝熱用流体および直炊きなどを用いることも可能である。
塔20は充填またはトレーデザインのいずれであってもよい。充填セクション21を有する充填塔を図1に濃厚溶媒供給材料(rich solvent feed)の水準の下方に示す(流れ10)。その濃厚溶媒が前記塔の中を下方に流れて再沸騰装置23の中に入る時にそれからCOが除去される。その再沸騰装置を加熱する手段は本技術分野で公知の如何なる手段であってもよい。好適には、流れ24(これは蒸気であってもよく、如何なる源から得られたものであってもよい)を例えば伝熱管束などに通すことで蒸気が凝集した流れ52を生じさせて、それを再循環させることで追加的蒸気を生じさせるか或はそれをプラントの中の他の場所で用いることなどで、再沸騰装置23を間接的に加熱する。再沸騰装置23の中で水性溶媒(吸収剤)が沸騰することで再生塔20に入る流れ26の流れがもたらされる。その流れが前記塔の中を上昇することで、下方に流れる溶媒が加熱されかつ前記溶媒から発生したCOが上方に運ばれる。蒸気とCOの混合物が前記塔から流れ28として出る。
好適には、流れ28に処理を受けさせることで、それに入っていた余分な水蒸気を除去する。好適には、その水蒸気を凝縮で除去する(例えば冷却用液体を用いた冷却などで)。図1に示すように、塔頂冷却器29に入って来る冷却用水30の流れによって流れ28の中の蒸気の大部分が凝集することで2相混合物が生じ、これが凝縮液集積装置31の中に流れ込む。水で飽和状態のCOである水相が産物流れ32として出て、これを使用する。その凝縮した水は流れ33として塔20に戻って、その中で、任意の充填セクション27の中を通って下方に流れる。前記蒸気が塔20を流れ28として出る前に、流れ33の冷えた凝縮液を用いて前記蒸気から揮発した吸収剤を洗浄する。これは、吸収剤である化学品が気体状CO流れ32と一緒に失われる度合を低くするに役立つ。吸収剤が工程から失われる度合を更に制限する目的で追加的処理段階を用いてもよいことは理解されるであろう。
COが豊富な流れ8を前以て加熱しておく目的で好適には熱い希薄アミン流れ34を用いる。しかしながら、他の手段を用いて流れ8を加熱してもよいことは理解されるであろう(例えば、それを再沸騰装置23に通すか或は流れ8が塔20に入る時にそれを加熱するか或はそれらの任意組み合わせを用いることなどで)。図1に示すように、希薄アミン(lean amine)は再生塔20を流れ22として出た後に再沸騰装置23の中に入る。次に、その溶媒は加熱された希薄吸着剤流れ34として堰板を溢れ出ることで再沸騰装置23を出た後、交差熱交換器9を通ることで流れ8を予熱する。その希薄溶媒はより冷えた希薄吸収剤流れ11として熱交換器9を出た後、これを場合により希薄溶媒整備冷却器(示していない)で更に冷却してもよい。
流れ11に由来する流れの後流13は熱に安定な塩(HSS)を除去する装置12の中に入り、そしてHSSが減少した溶媒である流れ14が流れ11と再び一緒になることで流れ7(塔2の中に入り込む希薄吸収剤流れ)が生じる。HSSの除去は本技術分野で公知の如何なる方法で実施されてもよく、例えば電気透析またはイオン交換などで実施可能である。流れ7は、供給流れ1からCOを捕捉するための吸収塔2の中に入る。
この工程を実施する時の吸収装置2内の圧力は便利な如何なる圧力であってもよい。供給ガス流れ1がボイラー(これは一般にほぼ大気圧で作動する)から出る燃焼排ガスである場合、塔2をほぼ大気圧または供給流れ1の圧力より若干低い圧力で操作することで、供給ガス1が塔2の中に流れ込み易くしてもよい。再生塔20をしばしば大気圧より若干高い圧力で操作するが、一般的には3バール絶対以下にする。再生装置内の圧力を大気圧以上にすると、より高い温度を達成することができることから、COをできるだけ多く除去するに役立つ。その上、副生成物であるCOの圧力もより高くなることで、ファンも圧縮装置も用いることなくそれが下流の装置に向かって流れるようにするに役立つ。
本吸収剤溶液は、好適には、水、少なくとも1種の第三級アルカノールアミン(10−50重量%、より好適には20−45重量%、最も好適には25−40重量%)、少なくとも1種の第二級アミン(1−4重量%、より好適には3−35重量%、最も好適には10−30重量%)、少なくとも1種の酸素捕捉剤(0.1−10重量%)および場合により不活性な塩(0−10重量%)、例えば亜硫酸塩およびチオ硫酸塩の酸化で生じた硫酸塩などを含んで成る。特に明記しない限り、重量パーセントは全部本吸収剤溶液の総重量が基になっている。そのような第三級アミンを好適にはメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N’−ジ−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンおよびこれらの混合物から成る群から選択する。前記第二級アミンは好適にはピペラジン(0−8重量%、より好適には1−8重量%、最も好適には3−6重量%)とN−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(1−30重量%、より好適には2−25重量%、最も好適には5−25重量%)の混合物である。前記酸素捕捉剤は好適にはフリーラジカル捕捉剤、好適にはチオ硫酸塩(好適には0.1−3重量%のチオ硫酸塩、S )と酸素捕捉剤、好適には亜硫酸塩(0.1−5重量%の亜硫酸塩)を含んで成る。
本発明の別の態様に従い、本方法を用い、同じ吸収剤を用いて供給ガスからSOとCOの両方を除去する。公知方法では、アミンである緩衝剤が基になった可逆的CO捕捉工程に供給するガスの中にSOが存在している時にCO吸収剤が熱に安定な亜硫酸塩として中和されることがないようにそれを予備処理段階で除去しておく必要がある。COはSOよりもずっと弱い酸であることから、COの捕捉では、SOの捕捉で用いる塩基よりも強い塩基を用いる必要がある。それによって、必ず、CO捕捉用アミンのSO塩が非常に安定な結果としてSOの蒸気ストリッピング再生があまり有効でなくなり、従って蒸気で再生可能なSOとCO両方の同時捕捉が基本的に実施不能になる。従って、公知方法では、一般に、本技術分野で公知の方法、例えば苛性洗浄、石灰石洗浄または再生可能SO洗浄などの中の1つを用いて、SOがCO吸収剤と接触する地点の上流でSOを除去することが行われる。個々別々の2工程を実施するとCO捕捉費用が増加しかつ操作がより複雑になってしまう。
驚くべきことに、我々は、本明細書に開示する緩衝剤であるアミンを個別の2段階で用いることでSOとCOの両方の再生可能除去を達成することができることを見いだした。適切なジアミンである吸収剤を異なる2種類の溶液条件下で用いることでそのような結果を達成する。SOの除去では、米国特許第5,019,361号(これの開示は引用することによって本明細書に組み入れられる)に記述されているように、強い方のアミン官能を熱に安定な塩形態、即ちいわゆる「半塩」として用いることでそれを達成する。次に、弱い方のアミンが約3−6の範囲のpHでSOを吸収するに有効な緩衝剤になる。COの酸性度の方がSOのそれよりも弱いことから、そのような緩衝剤を約6−9のpH範囲で用いることでCO捕捉を実施する。同じジアミンを遊離塩基形態(そのような範囲内でより強いpKを示すように選択)で用いることで蒸気で再生可能なCOの捕捉を有効に行うことができる。
このような態様の利点は下記の通りである:
(a)両方の吸収段階とも同じ種類の気体−液体接触が適切なことから、両方を1基の槽(例えばチムニートレーで分離されている)内で実施することができること、
(b)貯蔵する必要がある化学品は1種類の吸収剤のみであること、
(c)SO除去回路でSO吸収を完全に行う必要はないことから、除去要求が厳しくないことが理由で投資費用および操作費用が節約されること[CO回路の吸収剤と接触するガスにいくらか入っているSOはpHが高いことが理由で完全に捕捉されて溶媒中に熱に安定な塩として残存する、即ちそれが副生成物であるCOを汚染することはない]、
(d)CO回路に由来するHSS含有吸収剤をSO回路に流れ込ませそしてそれをSO回路のHSS除去装置に由来する遊離塩基である吸収剤と交換することによって、
CO捕捉回路の熱に安定な塩(SOおよび恐らくは他の強い酸が入り込むことによる)の制御を安価に実施すること。
装置の簡単な図である図2に例示するように、本方法は下記の如く実施可能である。SOとCOの両方が入っている供給ガス流れ50は任意の予備洗浄装置51の中に入り、その中でポンプ52によって供給される噴霧水で飽和状態になることで冷却、例えばそれの断熱飽和温度にまで冷却される。その噴霧水によってまた粒状物および強酸、例えば塩酸および硫酸なども前記供給ガスから少なくともいくらか除去される。その予備処理を受けたガスは予備洗浄装置51からチムニートレー53(これはSOが豊富な流れ60が予備洗浄装置51の中に入り込まないようにする働きをする)を通って塔54のSO除去セクションに至る。場合により、そのガスがあまり熱くなくそして/またはあまり汚れていない時には、望まれるならば、その冷却と水による飽和をまた充填塔セクション55の中でSO除去と同時に実施することも可能である。
このガス(これは場合により予備処理を受けていてもよい)にSO洗浄ループ内で1番目の吸収剤流れによる処理を受けさせることでSOが豊富な流れ60とSOが希薄な流れを得る。図2に例示するように、次に、そのガス流れ(これは場合により予備処理を受けていてもよい)は例えばチムニートレー53などを通って充填塔セクション55を有する塔のSO除去回路の中に流れ込み、その中で、前記ガスは希薄ジアミン吸収剤流れ(lean diamine absorbent stream)76(このジアミンである吸収剤は、米国特許第5,019,361号に記述されているように、いわゆる「半塩」の形態である)に対して向流方向に流れる。好適には、その供給ガスに入っていたSOの大部分が除去され、そして塔をSOが豊富な溶媒流れ60として出る。そのSOが豊富な流れ60に処理を受けさせることで1番目の再生吸収剤流れ61を得て、これをSO洗浄用ループ(即ち充填塔セクション55)の中で用いる。SOが豊富な流れ60に再生を受けさせる手段は本技術分野で公知の如何なる手段であってもよく、例えば蒸気ストリッピングなどであってもよい。図2に示すように、再生塔68は図1に示す再生塔21と同様に機能して、希薄半塩アミン溶液61の流れと副生成物であるSOの流れ64を生じさせる。周囲の装置、再沸騰装置、塔頂冷却器および還流ドラムを図2には示していないが、好適には、それらを図1に示したように配置する。
好適には、その1番目の再生吸収剤流れ61に処理を受けさせることで熱に安定な塩を除去する。好適には、1番目の再生吸収剤流れ61の一部のみにそのような処理を受けさせ、その残りを充填塔セクション55に戻して、更にSOを吸収させる。その除去する熱に安定な塩の量を塩が本吸収剤の中に望ましくなく蓄積することがないように選択する。従って、このHSS除去工程は、浄化された吸収剤が流れ67としてCO捕捉に適切であるような工程であり、このことは、流れ67に入っている全塩濃度が好適にはジアミン1モル当たり0.5当量未満、より好適には0.25当量未満、最も好適には0.15当量未満の酸であることを意味する。
図2の好適な態様では、前記希薄半塩ジアミン溶液流れ61の一部を供給流れ63として取り出して、蒸気で再生不能な酸アニオン、例えば硫酸塩および塩化物などを熱に安定な塩(HSS)を除去する装置65の中で除去する時に用いる。その除去されたアニオンは流出流れ66として出る。本技術分野で公知の適切な如何なるHSS除去方法も使用可能であり、例えば電気透析、イオン交換などを用いてもよい。次に、その浄化された吸収剤流れ67は、流れ69として示す一部を除き、1番目の再生吸収剤流れ61の残りと一緒になって再循環流れ62が生じる。
図2に示すように、供給ガス流れ50が2個の吸収ループを逐次的に通るようにする。再循環吸収剤流れ76と77のHSS含有量を調整する目的で、その2個のループを個別に交差流を用いて操作する。このように、流れ69を希薄CO吸収剤流れ72に加えることで、CO除去回路からSO除去回路に向かう流れ75として流れる吸収剤の均衡を取る。流れ75と比較した時の流れ69の流量およびこれの総HSS含有量をCO吸収剤中の生じたHSS(これは主にSO除去回路で除去されなかったSOを捕捉することによる)の均衡が保たれるように選択する。HSS除去装置65を例えばSO除去回路の中に位置させる場合の流路は多様であることは理解されるであろう。前記2個のループの各々にHSS除去装置65を設ける場合、各回路を独立させて操作してもよい(即ちループとループの間の交差吸収剤流れ無しに)。
充填塔セクション55の中でガスにSO除去処理を受けさせると結果としてSOが希薄な流れが生じる。次に、そのSOが希薄な流れにCO洗浄ループ内で2番目の吸収剤流れ77による処理を受けさせることでCOが豊富な流れ70を得る。その後、そのCOが豊富な流れ70に処理を受けさせることで2番目の再生吸収剤流れ72を得て、これをCO洗浄ループ内で用いる。そのCO洗浄ループの操作をSO洗浄ループの操作を行う塔とは異なる塔の中で実施してもよい。図2に例示する本発明の好適な態様に従い、CO洗浄ループの操作をSO洗浄ループのそれと同じ塔内で行う。この態様に従い、充填塔セクション55の中でSO除去処理を受けたガスは、次に、例えばチムニートレー57を通って流れ、そして充填セクション56の中をCO吸収剤流れ77に対して向流方向に流れることで洗浄される。そのCOが豊富な吸収剤流れ70は再生装置、例えば再生塔71に流れ込むが、その再生塔71は、好適には、図1に示す再生塔20に相当するデザインの再生塔である。塔71を出たCO産物流れに処理、例えば還流集積装置(示していない)などによる処理を受けさせて余分な吸収剤または水を除去することで、CO産物流れ73とCOが希薄な吸収剤流れ72(これは吸収塔の中に流れ77として流れ込んで流れ69と一緒になる)を生じさせることができる。
その処理を受けた供給ガス流れ50(この時点でSOとCOの含有量が低下している)は吸収塔54から流れ58として出て、さらなる処理を受けるか、使用されるか、或は大気に放出される。流れ58はSO除去洗浄を2回受けていることから、それのSO含有量は一般に非常に低く、充填セクション56の中で起こさせる洗浄は、吸収剤77のpH値が非常に高いことで高い能力を有しかつSOに高い親和性を示すことから特に有効である。CO除去度は本工程の運転パラメーター、例えば希薄アミン流れ77の希薄度(CO含有量)、CO吸収剤77の液体側質量移動係数、流れ77として流れる吸収剤のモルと洗浄を受ける気体流れに入っているCOのモルの比率、CO除去を実施する時の温度および圧力、充填セクション56の中で起こる気体−液体接触の有効性および時間に依存する。ある場合、例えば油の回収または分離を向上させるような用途で温室ガス排出量が低下するように化石燃料燃焼排ガスに由来するCOを捕捉しようとする場合などでは、CO除去度を高くする必要はない。
この態様で用いるに適した好適な吸収剤は、CO捕捉回路の第三級アミンとして機能するN,N’−ジ−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(DIHEP)と第二級アミンである質量移動触媒として機能するN−2−ヒドロキシエチルピペラジン(HEP)および/またはピペラジンである。
CO捕捉回路とSO捕捉回路の水含有量は同じである必要はない。CO捕捉回路で用いる溶媒の組成および実施条件は、一般に、この上に記述したように、図1に従ってCOを単独で捕捉することに関して記述したそれらと同様であろう。燃焼排ガスが工程に供給する材料の場合のSO除去回路の実施条件は、好適には、ほぼ大気圧の吸収剤圧力および約50から70℃の温度である。SOが豊富な流れの再生を好適にはほぼ大気圧および好適には約110℃の最大温度で実施する。その吸収剤を好適には「半塩」形態で用いる、即ち熱に安定な塩を酸がジアミン1モル当たり約0.9当量になるように用いる。
本発明の別の態様に従い、本方法を用い、同じ吸収剤を用いて、SO含有量が低い供給ガスからSO、COおよびNOを除去する。現在アミンが用いられているCO捕捉方法では、一般に、CO吸収剤が有する吸収能力がSO[これは蒸気による再生(例えばストリッピング)によって吸収剤から除去するのが不可能な強酸である]によって中和されないようにする目的で、CO除去段階に先立って二酸化硫黄を除去しておく必要がある。その上、しばしば、またいくらか存在する窒素酸化物[一酸化窒素(NO)および二酸化窒素(NO)、総称的にNOと呼ぶ]もガス流れから除去するのが望ましいか或は環境規制によって要求される。NOはスモッグを発生しかつ健康に否定的な影響を与える一因になる空気汚染物である。
驚くべきことに、COとSOとNOを同時に除去することができることを見いだした(即ち、同じ吸収剤組成物を1個以上の逐次的洗浄回路、好適には同じ塔内の回路で用いることで)。同時係属中の米国特許出願番号10/211,514(これの開示は引用することによって本明細書に組み入れられる)に記述されているように、NOと反応し得る鉄キレートとCO吸収剤を化合させて鉄ニトロシル錯体を生じさせることでそれを達成する。
CO吸収剤は、アミノ官能が約6.5から約9のpKを示す第三級アミンである吸収剤のいずれであってもよく、例えば表1に示したアルカノールアミンなどであってもよい。
ニトロシル基は、SOが溶媒の中に吸収されることで生じた亜硫酸塩と反応することで、最終的に、その捕捉されたNOとSOから生じた最終生成物として硫酸塩とジチオン酸塩と窒素分子をもたらす。そのような金属キレートは、そのようなニトロシル基をもたらすであろう如何なる化合物であってもよい。そのような金属キレートを好適にはニトリロトリ酢酸鉄、エチレンジアミンテトラ酢酸鉄、ジエチレントリアミンペンタ酢酸鉄およびこれらの混合物から成る群から選択する。
アルカノールアミンである緩衝剤を用いてCOを捕捉(吸収)させ、そして本技術分野で公知の任意手段、好適には本明細書に開示する如き再生塔を用いた蒸気ストリッピングでそれを再生させることで、産物であるCO流れと再生された吸収剤を生じさせる。また、好適には、その再生させた流れに処理を受けさせることで硫酸塩および/またはジチオン酸塩イオンを除去する。その再生させた吸収剤のpHを好適には約7から約9.5に調整する。
場合により、本吸収剤にまた酸化防止剤または防止剤組み合わせ(特に好適には1種以上の酸素捕捉剤と1種以上のフリーラジカル捕捉剤)および/またはNOと反応して窒素分子とスルホン化アンモニア化学品と硫酸塩および/またはジチオン酸塩イオンを含んで成る反応生成物をもたらす他の反応体および還元剤も含有させてもよい。
本溶媒から硫酸塩およびジチオン酸塩をいろいろな手段で除去してもよく、例えばいろいろな種類の電気透析などでか或は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは他の適切なある種のアルカリを添加した後に低い温度で結晶化させそしてナトリウム塩を分離することなどで除去してもよい。NO除去用反応体の再生およびいわゆるN,S産物の変換に必要な脱ニトロソ化および他の反応を下記のいずれかで完了させることができる:
(a)CO吸収剤の蒸気ストリッピング塔の前方に位置させた消化タンク内、
(b)CO再生塔の塔および再沸騰装置内、または
(c)CO再生塔の後方に位置させた消化タンク内。
選択したNO吸収剤および実施条件および溶媒濃度が生産するCOが望ましくなく発生するNOおよび/またはNで汚染されるようなそれらである場合には、任意選択(a)に興味が持たれる。副生成物であるCOの汚染があまり重要でなくそして/またはCO再生工程中にNもNOも発生しない時には、代替法(b)に最も興味が持たれるであろう。再生反応速度が非常に遅いことで反応の完了に高温で追加的時間を要する場合には、態様(c)が好適な任意選択であろう。
SOはNO吸収剤を再生させる時の反応体である。それの濃度が前記再生を完全に完了させるに充分でない場合には、再生段階に先立って、NOが入っている溶媒に追加的SOまたは他の反応体、例えば硫化水素(HS)などを加えてもよい。SOが脱NO反応に要する量より多い量で供給ガスに存在する場合には、それを再生反応生成物と一緒にナトリウム塩として溶媒から除去してもよい。
本発明のこの態様の工程流れ図は、NO除去剤再生反応がCO再生塔および再沸騰装置内で完了にまで進行する場合には、図1に示したそれとほぼ同じである。この態様の溶媒組成物は、CO吸収剤とNOを捕捉し得る金属キレートの水溶液を構成している。吸収塔2の中で、溶媒7がSO、COおよびNOを供給流れ1から吸収する。次に、その濃厚溶媒(rich solvent)は再生塔に向かい、その中で行う蒸気ストリッピングでCO溶媒からCOを除去する。それと同時に、塔20および再沸騰装置23の中の高温によってNO吸収剤の再生反応が進行して、前記溶媒に入っている亜硫酸塩が消費されることで窒素分子と硫酸塩およびジチオン酸塩アニオンが生じる。熱に安定な塩を除去する装置12の中で強酸アニオン(亜硫酸塩を包含)が除去されることで、溶媒であるアルカノールアミンが遊離塩基形態に戻る。水酸化ナトリウム、またはHSS除去装置の中でか或は結晶化によって除去するに適した塩を生じる他の適切なアルカリを、本工程の便利または有利な地点のいずれかで前記溶媒に添加してもよく、例えば流れ8または流れ7などに添加してもよい。
アルカリ溶液は供給流れ1の中に存在する可能性のある二酸化窒素(NO)を容易に吸収する。それは溶液の状態で反応して窒素を生じさせる、恐らくはスルファミン酸(N,S生成物の加水分解で生じる)をニトロソ化することで第一級アミンのN−ニトロソ化合物が生じてそれが分解することで窒素分子が生じると思われる。
装置12の中で起こさせる熱に安定な塩の除去は、適切な如何なる手段で実施されてもよく、例えば電気透析、イオン交換または低温結晶化などで実施可能である。後者の場合、苛性または他の適切なアルカリを前記溶媒に添加することで、熱に安定なアミン塩をナトリウム塩に変化させ(ナトリウムであるアルカリを用いる場合)かつアミンを遊離塩基として遊離させる。その溶液から優先的に硫酸ナトリウムおよびジチオン酸塩が沈澱して来る。次に、その溶媒を再びCO、SOおよびNOの捕捉に活性な形態に戻す。
このような態様の溶媒組成は、これにNOを捕捉し得る鉄キレートを添加することのみを除いて、CO除去用溶媒組成と同様である。COおよびNOを含有するがSOを含有しないか或は本質的に含有しない供給ガスを処理しようとする時にも金属キレートを添加してもよいことは理解されるであろう。
供給ガス流れにSOが脱NO再生反応に要する量よりも多い量で入っている場合(例えば金属キレートに脱ニトロソ化を受けさせる場合、そしていくらか存在する酸化されたFeIIIEDTAに還元を受けさせてFeIIEDTAを生じさせる場合)、本技術分野で公知の任意手段を用いて最初に余分なSOを除去(即ち、本吸収剤と接触する位置の上流でSO濃度を次に行う脱NO反応に必要な反応体を生じさせるに必要な濃度に充分に等しいか或はそれより低い濃度になるまで低くしておく除去)した後に本明細書に記述するSO、NOおよびCO除去工程を用いることで、前記供給ガス流れにSO、NO、COを除去する処理を受けさせてもよい。そのような上流の工程で起こさせるSO捕捉の効率を調整することで、SO除去処理を受けさせたガスに含まれるSOの量を、脱NO再生反応の実施に要する量のままにしておくことができる。別法として、1番目の段階でSOの実質的に全部を除去しそしてNOおよびCO除去回路に適切な化学品を添加することで脱NO反応に必要な反応体を供給することも可能である。
この捕捉工程を実施する時の全エネルギー消費量に大きな影響を与えるのはCO吸収剤の選択である。その選択を行った後、工程デザインの工学的任意選択によってエネルギー消費量に実質的な影響を更に与えることができる。エネルギーを節約するデザインは従来技術の文献に数多く記述されている:
(1)分流吸収装置を用い、通常の蒸気ストリッピングで生じさせた希薄吸収剤をそれの上部に供給しかつ前記吸収装置のずっと下方部分に濃厚溶媒の低圧でいくらか高温のフラッシュ(flash)で生じた半希薄吸収剤を供給する。
(2)KohlおよびNielsenが「Gas Purification」、A.KohlおよびR.Nielsen編集、第5版(1997)、Gulf Publishing Companyの59頁に記述した如き分流吸収装置および再生装置の使用。
(3)濃厚溶液ではCO蒸気圧の方が水蒸気圧よりも速く上昇する傾向があることから、より高い圧力、従ってより高い温度で除去。
(4)効果が複数の除去装置形態(一方の効果で塔頂蒸気を用いてより低い圧力、即ち温度で機能する別の効果に熱を供給)の使用。
(5)熱い蒸気を吸収装置から流出させた後に再沸騰装置の管に通して前記再沸騰装置内の溶媒を沸騰させる蒸気/CO蒸気の流れの温度を上昇させる目的で機械的蒸気再圧縮を使用。その蒸気を伝熱である程度凝縮させる。その2相混合物を熱交換器内で更に冷却することで更に蒸気を凝縮させる。その凝縮させた水を還流集積装置の槽の中で分離して、再生塔、好適にはフィードトレーの所に戻すことで、水と溶媒の均衡を維持するに役立てる。
本発明の別の面に従い、蒸気で再生可能なSOを除去した後に蒸気で再生可能なCOを捕捉することを実施することでエネルギー効率を向上させる新規な方法を可能にする。この場合、エネルギーを節約する目的で2つの溶媒蒸気再生段階の熱を一体化することが可能である。SO用溶媒の再生圧力および温度を、温度が高いとSOが不均化反応を起こす傾向があることから、それぞれ約50kPaおよび110℃の最大値に制限する:
3SO+2HO ⇒ 2HSO+S (9)
COの再生は同様な制限を受けないことから、CO用溶媒には再生をより高い温度で受けさせることができる。それによって、その後、CO再生に由来する塔頂蒸気(これはより熱い)をSO再生時のストリッピング用蒸気を発生させる熱源として用いることができる。次に、その生じた凝縮液を還流としてCO塔に戻す。図3に、SO再生段階とCO再生段階のエネルギー節約連結を示す。SOとCOを含有する供給ガスは洗浄塔の中に入り、そして気体−液体接触セクション101の中で蒸気で再生可能なSOを吸収する溶液102と向流で接触することで最初にSO濃度が低くなり、それに伴って、SOが豊富な溶媒103がもたらされる。
その後、その供給ガスは気体−液体接触セクション106の中を蒸気で再生可能なCO用の溶媒108に対して向流で流れることでCOが豊富な溶媒109がもたらされ、それを蒸気再生塔112に送るが、これらの様式は全部図1に示した態様と同様である。
塔112の上部から流れ114として出る蒸気とCO蒸気は殻と管の再沸騰装置105の管側に流れ込み、それによって、SO再生塔104用の蒸気が発生する。次に、その蒸気と流れ114の凝縮流は任意の冷却器118を通って気体−液体分離装置119の中に流れ込む。気体状産物であるCOは流れ122として分離装置119から流出し、そしてCO吸収剤中の水均衡を維持する目的で、蒸気の凝縮液を場合により流れ123として塔112に戻してもよい。
塔112を塔104の圧力よりも高い圧力、例えば80psia(約300度F)以下、より好適には65psia(約280度F)以下、最も好適には約60psia(275度F)以下の圧力で操作する。それによって、前記塔および塔頂流れ114の運転温度の方が塔104の運転温度、即ち沸騰温度よりも高くなる。塔104を40psia(約240度F)以下、より好適には35psia(約230度F)以下、最も好適には30psia(約214度F)以下の圧力で操作する。従って、流れ114は再沸騰装置105の中のSO用溶媒に熱を伝達することができ、それによって、溶媒103を沸騰させかつそれを再生させるための蒸気を発生させることができる。流れ114が溶媒103の再生を完成させるに充分な熱を供給し得ない場合には、追加的蒸気コイルにボイラーから出る蒸気を供給することで追加的熱を与えることも可能である。
実施例
高純度のCOをフリットガラス分散装置に通して2モル規定のアミン水溶液の中に分散させることを通して、アミン溶液がCOを溶解する能力を試験した。アミンサンプルの重量が一定のままになるまでサンプルを一定温度(25℃または50℃のいずれか)に保持した。CO濃度をアミン1モル当たりのCOのモルとして計算した。そのデータを表2に示す。
実験室規模のパイロット装置を用い、個々の高純度ガスをガスシリンダーから質量流量を制御した流れとして出させて混合することで得た合成ガス混合物を用いて、吸収剤に試験を受けさせた。その試験装置は外径が1インチのガラス製吸収塔で構成されており、それにはワイヤーメッシュサドル(wire mesh saddles)の12インチ床が入っていた。試験吸収剤を可変速計量ポンプで前記吸収塔にポンプ輸送した。前記塔の底で前記吸収剤を60℃に設定しておいた温度自動調節浴の中に浸漬したフラスコで集めた。別の可変速計量ポンプ(濃厚溶媒を網目板が5枚備わっている再生塔の上部にポンプ輸送する)を用いて底の液溜めの液レベルを調節した。前記再生塔の底液溜めを約130℃に設定しておいた別の温度自動調節浴の中に浸漬し、それを用いて後にストリッピング用蒸気を供給した。COと蒸気の塔頂流れの中に入っている水蒸気の大部分を塔頂冷却器で凝縮させた後、その水を再生塔に戻すことで、その溶媒中の水の均衡を維持した。その結果を表4に示す。
実施例2の装置を用いてCOと一酸化窒素(NO)の同時除去を試験した。吸収剤液は、トリエタノールアミンが3モル規定でFeEDTAが0.05モル規定で亜硫酸ナトリウム含有量が2%で残りが水の液であった。1分当たり1.9リットルの供給ガス流れはCOを9体積%とNOを360ppmv含有していて、その残りは窒素であった。非分散赤外ガス分析装置を用いてNOの分析を実施しかつGastec検出器管を用いてCOを測定した。15ml/分の吸収剤流量を用いた。吸収塔の下部を60℃に自動温度調節しそして再生装置の下部液溜めを約100℃に保持した。その吸収塔の圧力は周囲圧力に相当していた。試験を5時間実施した。この試験中、NOとCOの除去率は本質的に一定のままであり、出口のNO濃度は17ppmvで除去率は95%であった。出口のCOは5%で除去率は44%であった。
Figure 0004759514
Figure 0004759514
Figure 0004759514
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本分野の技術者は本明細書に開示した方法に対していろいろな修飾および付加が成される可能性があることとそれらの全部が本請求の範囲の範囲内であることを理解するであろう。
図1は、本発明の1番目の態様に従って供給ガス流れからCOを捕捉する方法の図式図である。 図2は、本発明の2番目の態様に従って1種類の緩衝剤を用いてCOとSO(加うるに場合によりNO)を逐次的段階で捕捉する方法の図式図である。 図3は、SOとCOの逐次的除去を示す図式図であり、これは、CO再生に由来する蒸気を用いてSO再生用の熱を供給することを示す。

Claims (26)

  1. 供給ガス流れからCO2を回収する方法であって、前記供給ガス流れにアミノ官能が約6.5から約9のpKaを示す少なくとも1種の第三級アミンである吸収剤を含んで成る再生吸収剤による処理を酸化防止剤の存在下で受けさせることでCO2が豊富な流れを得た後に前記CO2が豊富な流れに処理を受けさせることで再生吸収剤とCO2が豊富な産物流れを得、こゝで前記酸化防止剤がフリーラジカル捕捉剤としてチオ硫酸塩、及び/又は酸素捕捉剤として亜硫酸塩を含んで成る方法。
  2. 更に前記少なくとも1種の第三級アミンである吸収剤をメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N’−ジ−(ヒドロキシアルキル)ピペラジン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシアルキル)−1,6−ヘキサンジアミン、第三級アルキルアミンスルホン酸およびこれらの混合物から成る群から選択することも含んで成る請求項1記載の方法。
  3. 更に前記少なくとも1種の第三級アミンである吸収剤をメチルジエタノールアミン、N,N’−ジ−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、N,N’−ジ−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ヘキサンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)−1,6−ヘキサンジアミン、第三級アルキルアミンスルホン酸、トリエタノールアミンおよびこれらの混合物から成る群から選択することも含んで成る請求項1記載の方法。
  4. 前記第三級アルキルアミンスルホン酸を4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンプロパンスルホン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンブタンスルホン酸、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−(2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)、1,4−ピペラジンジ(エタンスルホン酸)およびこれらの混合物から成る群から選択する請求項3記載の方法。
  5. 更に前記第三級アミンである吸収剤をそれが高純度化合物として120℃で約1mmHg未満の蒸気圧を示すように選択することも含んで成る請求項1記載の方法。
  6. 前記吸収剤が更に少なくとも1種の第二級アミンも含んで成る請求項1記載の方法。
  7. 更に少なくとも1種のピペラジンを前記第二級アミンとして選択することも含んで成る請求項6記載の方法。
  8. 前記少なくとも1種の第二級アミンをピペラジン、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、N−(ヒドロキシプロピル)ピペラジンおよびこれらの混合物から成る群から選択する請求項6記載の方法。
  9. 前記少なくとも1種の第二級アミンをピペラジン、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンおよびこれらの混合物から成る群から選択する請求項6記載の方法。
  10. 前記吸収剤が前記第三級アミンを10−50重量%と第二級アミンを1−40重量%含有する水溶液を構成している請求項6記載の方法。
  11. 前記吸収剤が前記第三級アミンを10−50重量%とピペラジンを0−8重量%とN−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンを1−30重量%含有していて残りが水である請求項6記載の方法。
  12. 前記CO2が豊富な流れに蒸気による処理を受けさせることで前記吸収剤を再生させる請求項1記載の方法。
  13. 更に前記吸収剤から熱に安定な塩の一部のみを除去することも含んで成る請求項1記載の方法。
  14. 更にアルコール、アルカノールアミン、またはこれらの混合物を追加のフリーラジカル捕捉剤として選択することも含んで成る請求項1記載の方法。
  15. 更に少なくとも1種のフェノールアミン系抗酸化剤または芳香族アミン系抗酸化剤を追加のフリーラジカル捕捉剤として選択することも含んで成る請求項1記載の方法。
  16. 更に重亜硫酸塩を追加の酸素捕捉剤として選択することも含んで成る請求項14記載の方法。
  17. 前記酸化防止剤が酸素捕捉剤とフリーラジカル捕捉剤の混合物を含んで成る請求項1記載の方法。
  18. 更に前記吸収剤中の酸化防止剤濃度を酸素分子による前記吸収剤の酸化を本質的に防止するに充分な濃度に維持することも含んで成る請求項1記載の方法。
  19. 更に金属イオンの触媒作用による前記吸収剤の酸化を軽減する目的でキレート剤を添加することも含んで成る請求項1記載の方法。
  20. 更に金属イオンの触媒作用による前記吸収剤の酸化が軽減されるように多価金属イオンを除去する目的で前記吸収剤にイオン交換段階を受けさせることも含んで成る請求項1記載の方法。
  21. 前記吸収剤が溶液の状態でありそして更にO2が前記溶液の中で示す溶解度を低くする目的で前記溶液中の吸収剤または塩の濃度を高くすることも含んで成る請求項1記載の方法。
  22. 前記供給ガス流れが更にNOxも含有しそして更に前記供給ガス流れに処理を受けさせることで前記NOxの少なくとも一部を除去することも含んで成る請求項1記載の方法。
  23. 前記供給ガス流れが更にNOxも含有しそして更に前記NOxと反応して窒素分子、スルホン化アンモニア化学品および硫酸塩および/またはジチオン酸塩イオンを含んで成る反応生成物をもたらす反応体を供給し、前記CO2が豊富な流れに処理を受けさせることで硫酸塩および/またはジチオン酸塩イオンを除去しかつ前記反応体を再生させそして前記再生させた吸収剤のpHを約7から約9.5に調整することも含んで成る請求項1記載の方法。
  24. 更に前記反応体を金属キレート、亜硫酸塩およびこれらの混合物から成る群から選択することも含んで成る請求項21記載の方法。
  25. 更に前記金属キレートをニトリロトリ酢酸鉄、エチレンジアミンテトラ酢酸鉄、ジエチレントリアミンペンタ酢酸鉄およびこれらの混合物から成る群から選択することも含んで成る請求項21記載の方法。
  26. 酸化防止剤が吸収剤の酸化損失を、CO2捕捉に有効でない種に劣下する度合が、アミン総仕込量の5%/月未満に制限するに充分な濃度、に維持する請求項1記載の方法。
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