JP5881498B2 - 窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム、窒素酸化物および硫黄酸化物除去方法、および二酸化炭素回収システム - Google Patents

窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム、窒素酸化物および硫黄酸化物除去方法、および二酸化炭素回収システム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、窒素酸化物/硫黄酸化物除去システム、窒素酸化物/硫黄酸化物除去方法、および二酸化炭素回収システムに関する。
近年、化石燃料の燃焼生成物である二酸化炭素(CO)の温室効果による地球温暖化の問題が大きくなっている。このような背景の中、大量の化石燃料を使用する火力発電所等を対象に、燃焼排ガス中の二酸化炭素をアミン系吸収液により分離・回収する方法や、回収された二酸化炭素を大気中へ放出することなく貯蔵する方法が、精力的に研究されている。
具体的には、燃焼排ガスと吸収液を接触させて、燃焼排ガス中の二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔と、二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱して、吸収液から二酸化炭素を放出させる再生塔とを備える二酸化炭素回収システムが知られている。再生塔において再生された吸収液は、吸収塔に供給されて再使用される。このように、吸収液は、吸収塔と再生塔との間を循環させて使用される。
特開2004−323339号公報 米国特許5378442号公報 米国特許5648053号公報
王淑娟、宮池潔、小川斗、北村英夫、「燃焼後CO2回収技術における吸収液劣化メカニズムの解明と長寿命化」、東芝レビューVol.66、No.6(2011)、pp.14-17
火力発電所等の燃焼排ガスは、NOX(窒素酸化物)やSOX(硫黄酸化物)を含有していることが多い。この場合、二酸化炭素システムの吸収塔内では、燃焼排ガス中のNOXやSOXが吸収液に吸収されて、硝酸(HNO)、亜硝酸(HNO)、亜硫酸(HSO)、硫酸(HSO)などが生成される。
2NO + HO → HNO + HNO ・・・(1)
SO + HO → HSO ・・・(2)
2HSO + O → 2HSO ・・・(3)
SO + HO → HSO ・・・(4)
生成された硝酸、亜硝酸、亜硫酸、硫酸は、多くの場合、吸収液中のアミンと塩を形成する。その結果、アミンのCO吸収性能が低下してしまう。
また、吸収液が1級アミンや2級アミンを含有する場合、1級アミンは亜硝酸と反応してアルコールを生成し、2級アミンは亜硝酸と反応してニトロソアミンを生成する。その結果、1級アミンや2級アミンのCO吸収性能が低下してしまう。
R−NH + HNO → ROH + N + HO ・・・(5)
R1R2NH + HNO → R1R2N−NO + HO ・・・(6)
よって、二酸化炭素を分離・回収する処理の実行前には、燃焼排ガス中のNOXとSOXの両方を除去しておくことが望ましい。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、処理対象のガス中に含まれる窒素酸化物と硫黄酸化物の両方を除去することが可能な窒素酸化物/硫黄酸化物除去システム、窒素酸化物/硫黄酸化物除去方法、および二酸化炭素回収システムを提供することである。
一の実施形態による窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムは、窒素酸化物と硫黄酸化物を含有するガスと吸収液を接触させて、前記ガス中の前記窒素酸化物と前記硫黄酸化物を前記吸収液に吸収させる窒素酸化物/硫黄酸化物回収塔を備える。さらに、前記システムは、前記窒素酸化物/硫黄酸化物回収塔から排出された前記吸収液中の窒素成分を除去する窒素成分除去槽を備える。さらに、前記システムは、前記窒素成分除去槽から排出された前記吸収液中の硫黄成分を除去する硫黄成分除去槽を備える。
第1実施形態の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムの構成を示すシステム構成図である。 第2実施形態の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムの構成を示すシステム構成図である。 第2実施形態の紫外線処理部の構成を示す概略図である。 第1または第2実施形態の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムを備える二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムの構成を示すシステム構成図である。
図1の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムは、NOX/SOX回収塔10と、窒素成分除去槽20と、硫黄成分除去槽30と、ポンプ41、42、43、44と、流路切り替え部51、52と、冷却器61とを備えている。また、NOX/SOX回収塔10は、デミスタ11と、液分散器12と、NOX/SOX回収部13と、コレクタ14と、貯液部15とを備えている。
NOX/SOX回収塔10に供給される燃焼排ガス101は、COに加えて、NO(一酸化窒素)やNO(二酸化窒素)などのNOXと、SO(二酸化硫黄)やSO(三酸化硫黄)などのSOXとを含有している。燃焼排ガス101は、NOX/SOX回収部13の下方に位置する供給口からNOX/SOX回収塔10内に供給される。
一方、NOX/SOX吸収液103は、NOX/SOX回収部13の上方に設置された液分散器12から散布される。本実施形態では、吸収液103として、NOXとSOXの両方を吸収可能な吸収液を使用する。よって、本実施形態では、燃焼排ガス101中のNOXとSOXを同じ吸収液103で同時に除去することができる。なお、吸収液103の具体例については後述する。
NOX/SOX回収塔10は、NOX/SOX回収部13において、燃焼排ガス101と吸収液103を接触させて、燃焼排ガス101中のNOXとSOXの両方を吸収液103に吸収させる。その結果、燃焼排ガス101中のNOXとSOXが、吸収液103に吸収されて除去される。
NOXとSOXが除去された燃焼排ガス101は、デミスタ11で液滴が除去された後、NOX/SOX回収塔10の塔頂から処理済みガス102として排出される。NOX/SOX回収塔10から排出された処理済みガス102は、二酸化炭素回収システムの吸収塔へと送られる。なお、処理済みガス102の温度は、NOX/SOX回収部13における燃焼排ガス101と吸収液103との気液接触により、二酸化炭素回収システムの吸収塔に供給するのに適した温度に制御される。
一方、NOX/SOX回収部13を通過した吸収液103は、コレクタ14で回収され、貯液部15に貯蔵される。貯液部15内の吸収液103は、貯液部15からポンプ41で吸い出され、吸収液排出ライン201へと排出され、吸収液循環ライン202上の冷却器61で冷却された後、液分散器12から再び散布される。
なお、NOX/SOX回収塔10は、図1に示すように、NOX/SOX吸収液補給ライン104と連結されている。吸収液103が不足している場合には、この補給ライン104から新たな吸収液103が補給される。
(1)窒素成分除去槽20における処理
次に、引き続き図1を参照し、窒素成分除去槽20における窒素成分の除去処理について説明する。
貯液部15内の吸収液は、NOXとSOXを吸収した結果、硝酸イオン、亜硝酸イオン、亜硫酸イオン、硫酸イオンなどを含有している。図1のシステムでは、これらのイオンの濃度が所定値を超えた場合、または吸収液のpHが設定値を下回った場合、流路切り替え部51を、吸収液循環ライン202側から吸収液移送ライン203側に切り替える。これにより、貯液部15内の吸収液が窒素成分除去槽20内に供給される。
窒素成分除去槽20では、吸収液に硝酸/亜硝酸イオン分解剤204を加えて、吸収液中の硝酸イオンや亜硝酸イオンを分解する。分解剤204の例としては、アミド硫酸が挙げられる。この場合、硝酸イオンと亜硝酸イオンは次のように分解される。
HNO +(NH)HSO → HSO +NO + HO ・・・(7)
HNO +(NH)HSO → HSO +N + HO ・・・(8)
また、亜硝酸イオンを処理対象とするものの、硝酸イオンについては処理対象としない場合には、分解剤204として1級アミン(例えばモノエタノール)を使用可能である。この場合、亜硝酸イオンは次のように分解される。
HNO + R−NH → ROH + N + HO ・・・(9)
硝酸イオンや亜硝酸イオンの分解により発生するガス(NOやN)205は、窒素成分除去槽20の上部から排出される。なお、窒素成分除去槽20に供給する分解剤204のモル量は、吸収液中の硝酸イオンと亜硝酸イオンのモル量を下回るように制御する。
以上のように、窒素成分除去槽20では、吸収液中の硝酸イオンや亜硝酸イオンを分解することで、吸収液中の窒素成分を除去する。硝酸イオンと亜硝酸イオンは、窒素含有イオンの例である。なお、本実施形態では、吸収液中の窒素成分を、分解以外の方法で除去してもよい。
(2)硫黄成分除去槽30における処理
次に、引き続き図1を参照し、硫黄成分除去槽30における硫黄成分の除去処理について説明する。
窒素成分が除去された吸収液206は、窒素成分除去槽20からポンプ42により排出され、吸収液移送ライン207を経由して硫黄成分除去槽30へと移される。
硫黄成分除去槽30では、吸収液に亜硫酸/硫酸イオン沈殿剤208を加えて、吸収液中の硫黄成分を含有する沈殿物210を沈殿させる。沈殿剤208の例としては、Ca(OH)(水酸化カルシウム)、CaO(酸化カルシウム)、Sr(OH)(水酸化ストロンチウム)などが挙げられる。例えば、沈殿剤208としてM(OH)(Mは任意の元素記号)を使用すると、亜硫酸イオンと硫酸イオンがそれぞれ、亜硫酸塩MSOと硫酸塩MSOとして沈殿する。
SO + M(OH) → MSO + 2HO ・・・(10)
SO + M(OH) → MSO + 2HO ・・・(11)
硫黄成分除去槽30内に沈殿した沈殿物210は、硫黄成分除去槽30の下部から排出される。一方、硫黄成分が除去された、硫黄成分除去槽50の上澄みの吸収液209は、ポンプ43により吸収液戻しライン211経由で貯液部15に戻される。なお、硫黄成分除去槽30に供給する沈殿剤208のモル量は、吸収液中の亜硫酸イオンと硫酸イオンのモル量を下回るように制御する。
以上のように、硫黄成分除去槽30では、吸収液中の亜硫酸イオンや硫酸イオンを沈殿させることで、吸収液中の硫黄成分を除去する。なお、本実施形態では、吸収液中の硫黄成分を、沈殿以外の方法で除去してもよい。
(3)吸収液103の具体例
次に、引き続き図1を参照し、吸収液103の具体例について説明する。
本実施形態では、NOXとSOXを吸収可能な吸収液103として、例えば3級アミン水溶液を使用する。この3級アミンの例としては、メチルジエタノールアミン(MDEA)や、トリエタノールアミン(TEA)が挙げられる。
例えば、吸収液103として1級アミンを使用すると、1級アミンが亜硝酸と反応してアルコールが生成される。また、吸収液103として2級アミンを使用すると、2級アミンが亜硝酸と反応してニトロソアミンが生成される。そのため、1級アミンや2級アミンは、NO除去用の吸収液103としては適していない。NOが吸収液103に吸収されると、亜硝酸が生成されるからである。
一方、3級アミンは、亜硝酸と反応しても亜硝酸塩を形成するだけで、分子構造の変化は生じない。よって、3級アミンは、NO除去用の吸収液103として適している。
よって、本実施形態では、吸収液103として、1級アミンや2級アミンを使用するよりも、3級アミンを使用する方が好ましい。ただし、NO含有量の少ない燃焼排ガス101を処理対象とする場合には、吸収液103として、1級アミンや2級アミンを使用してもよい。
火力発電所等の燃焼排ガスは一般に、NOXとしてNOやNOを含有しており、SOXとしてSOやSOを含有している。本実施形態では、NO、SO、SOを除去対象とするものの、NOについては除去対象としない。よって、本実施形態で使用する吸収液103は、NO、SO、SOを吸収可能である必要はあるが、NOを吸収可能である必要はない。NO、SO、SOを吸収可能な吸収液103の例としては、上述の3級アミン水溶液が挙げられる。
本実施形態のシステムにおいて、この3級アミン水溶液を使用して実際にNOX/SOX除去処理を行ったところ、NO、NO、SO、SOを含有する燃焼排ガス中のNO、SO、SOをほぼ100%除去することができた。
なお、処理済みガス102中にNOXやSOXが残存している場合、二酸化炭素回収システムで使用するCO吸収液中には、NOXやSOXが蓄積していく。本実施形態では、このようなCO吸収液221を、ポンプ44により、CO吸収液移送ライン222経由で、窒素成分除去槽20内、さらには硫黄成分除去槽30内へと移送する。これにより、NOX/SOX吸収液103の場合と同じ手順で、CO吸収液221内の窒素成分と硫黄成分を除去することが可能となる。
CO吸収液221を硫黄成分除去槽30から排出する際には、流路切り替え部52を、吸収液戻しライン211側からCO吸収液戻しライン212側に切り替える。これにより、CO吸収液221が二酸化炭素吸収システムに戻される。二酸化炭素回収システムに戻されたCO吸収液221は、CO吸収用に再使用される。
なお、CO吸収液221を窒素成分除去槽20や硫黄成分除去槽30内に供給する際には、事前にNOX/SOX吸収液103を窒素成分除去槽20や硫黄成分除去槽30から排出しておく。
また、二酸化炭素回収システムへと送られる処理済みガス102中のNOは、処理済みガス102中の酸素と反応してNOに変化する。このNOは、硝酸イオンや亜硝酸イオンとしてCO吸収液221に吸収され、CO吸収液221と共に窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムに送られ、窒素成分除去槽20で除去される。
(4)第1実施形態の効果
以上のように、本実施形態では、NOXとSOXの両方を吸収可能な吸収液103を使用して、燃焼排ガス101中のNOXとSOXを除去する。よって、本実施形態によれば、燃焼排ガス101中のNOXとSOXを同じ吸収液103で同時に除去することができる。
NOXとSOXを別々の吸収液で除去する場合には、NOX回収塔とSOX回収塔を別々に設ける必要がある。さらには、NOX回収塔と窒素成分除去槽20とを繋ぐ循環系と、SOX回収塔と硫黄成分除去槽30とを繋ぐ循環系を、別々に設ける必要がある。本実施形態によれば、これらの必要がなくなるため、シンプルな構成の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムを実現することができる。
また、本実施形態では、NOXとSOXを吸収した吸収液103中の窒素成分と硫黄成分を、それぞれ窒素成分除去槽20と硫黄成分除去槽30により除去する。よって、本実施形態によれば、NOXとSOXを吸収した吸収液103を再生し、NOX、SOXの吸収用に再使用することができる。よって、本実施形態によれば、NOX/SOX除去処理を、限られた量の吸収液103で継続的に行うことが可能となる。
このように、本実施形態によれば、処理対象のガス中に含まれるNOXとSOXの両方を除去可能な優れた窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムを提供することができる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムの構成を示すシステム構成図である。
図2の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムは、図1の構成要素に加えて、酸化剤供給部301と、遠心分離器302とを備えている。
酸化剤供給部301は、硫黄成分除去槽30内の吸収液に酸化剤を供給する。これにより、吸収液中の亜硫酸イオンが酸化されて硫酸イオンに変化する。この酸化処理には、硫黄成分除去槽30における硫黄成分の除去効率が高まるという利点がある。酸化剤の例としては、過酸化水素や空気などが挙げられる。
本実施形態の酸化剤供給部301は、酸化剤である空気を吸収液中に注入するノズルを有している。なお、この場合には、酸化剤として作用する空気以外の気体を、吸収液中に注入してもよい。
遠心分離器302は、硫黄成分除去槽30の下部に設置されており、沈殿物210を液体成分311と固体成分312に分離する。これにより、沈殿物210中の吸収液を回収することが可能となる。この分離処理には、無駄に廃棄される吸収液の量を低減できるという利点がある。
次に、図3の紫外線処理部303について説明する。
本実施形態では、図3(a)または図3(b)に示すように、NOX/SOX回収塔10と窒素成分除去槽20との間の吸収液移送ライン203上に、紫外線処理部303を設置してもよい。
図3は、第2実施形態の紫外線処理部303の構成を示す概略図である。
紫外線処理部303は、吸収液に対し紫外線を照射する紫外線源321を備えている。紫外線の照射により、吸収液中の硝酸イオンが亜硝酸イオンに還元される。この還元処理には、窒素成分除去槽20で分解剤204としてアミド硫酸を使用する場合に、NOの生成を防止できるという利点がある。また、分解剤204として、1級アミンを使用可能になるという利点がある。紫外線源321から照射する紫外線の波長は、例えば185〜220nmである。
なお、紫外線源321は、吸収液に紫外線を照射可能な位置であれば、紫外線処理部303内のどの場所に設置してもよい。図3(a)は、紫外線源321を、紫外線処理部303内の側壁面に設置した例を示している。また、図3(b)は、紫外線源321を、紫外線処理部303内の上壁面に設置した例を示している。
以上のように、本実施形態によれば、酸化剤供給部301、遠心分離器302、紫外線処理部303により、効率の良いNOX/SOX除去処理を実現することが可能となる。
なお、本実施形態の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムは、酸化剤供給部301、遠心分離器302、紫外線処理部303のうちの、いずれか1つまたは2つのみを備えていてもよい。
また、以上の実施形態の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムを二酸化炭素回収システム内に設けることで、二酸化炭素回収システムに供給する燃焼排ガス中のNOXとSOXを事前に除去することが可能となる(図4参照)。
図4は、第1または第2実施形態の窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムを備える二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。
図4の二酸化炭素回収システムは、吸収塔411と、リッチ液移送ポンプ412と、再生熱交換器413と、再生塔414と、再生塔リボイラー415と、リーン液移送ポンプ416と、リーン液冷却器417と、リーン液緩衝タンク418と、吸収塔還流冷却器421と、吸収塔気液分離器422と、再生塔還流冷却器423と、再生塔気液分離器424と、還流液ポンプ425とを備えている。
符号401は、吸収塔411内に供給される燃焼排ガスを示す。この燃焼排ガス401は、窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムから排出された処理済みガス102に相当する。吸収塔411は、燃焼排ガス401と吸収液を接触させて、燃焼排ガス401中の二酸化炭素を吸収液に吸収させる。再生塔414は、二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱して、吸収液から二酸化炭素を放出させる。再生塔414において再生された吸収液は、吸収塔411に供給されて再使用される。このように、吸収液は、吸収塔411と再生塔414との間を循環させて使用される。
吸収塔411からは、吸収塔還流冷却器421と吸収塔気液分離器422を経由して、CO除去排ガス402が排出される。再生塔414からは、再生塔還流冷却器423と再生塔気液分離器424を経由して、回収COガス403が排出される。なお、符号404は、吸収塔411から再生塔414に向かう吸収液(リッチ液)を示し、符号405は、再生塔414から吸収塔411に向かう吸収液(リーン液)を示す。
以上の少なくとも1つの実施形態によれば、処理対象のガス中に含まれるNOXとSOXの両方を除去可能な優れた窒素酸化物/硫黄酸化物除去システムを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10:NOX/SOX回収塔、11:デミスタ、12:液分散器、
13:NOX/SOX回収部、14:コレクタ、15:貯液部、
20:窒素成分除去槽、30:硫黄成分除去槽、41、42、43、44:ポンプ、
51、52:流路切り替え部、61:冷却器、
101:燃焼排ガス、102:処理済みガス、
103:NOX/SOX吸収液、104:NOX/SOX吸収液補給ライン、
201:吸収液排出ライン、202:吸収液循環ライン、
203:吸収液移送ライン、204:硝酸/亜硝酸イオン分解剤、
205:窒素成分除去槽発生ガス、206:窒素成分除去済み吸収液、
207:吸収液移送ライン、208:亜硫酸/硫酸イオン沈殿剤、
209:硫黄成分除去済み吸収液、210:硫黄成分除去槽沈殿物、
211:吸収液戻しライン、212:CO吸収液戻しライン、
221:CO吸収液、222:CO吸収液移送ライン、
301:酸化剤供給部、302:遠心分離器、303:紫外線処理部、
311:液体成分、312:固体成分、321:紫外線源、
401:燃焼排ガス、402:CO除去排ガス、403:回収COガス、
404:リッチ液、405:リーン液、
411:吸収塔、412:リッチ液移送ポンプ、413:再生熱交換器、
414:再生塔、415:再生塔リボイラー、416:リーン液移送ポンプ、
417:リーン液冷却器、418:リーン液緩衝タンク、
421:吸収塔還流冷却器、422:吸収塔気液分離器、
423:再生塔還流冷却器、424:再生塔気液分離器、425:還流液ポンプ

Claims (11)

  1. 窒素酸化物と硫黄酸化物を含有するガスと、アミンを含有する吸収液とを接触させて、前記ガス中の前記窒素酸化物と前記硫黄酸化物を前記吸収液中の同一のアミンにより前記吸収液に吸収させる窒素酸化物および硫黄酸化物回収塔と、
    前記窒素酸化物および硫黄酸化物回収塔から排出された前記吸収液中の窒素成分として、前記アミンと異なる窒素成分を除去する窒素成分除去槽と、
    前記窒素成分除去槽から排出された前記吸収液中の硫黄成分を除去する硫黄成分除去槽と、を備える窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  2. 前記吸収液は、前記吸収液中の同一のアミンにより、二酸化窒素、二酸化硫黄、および三酸化硫黄を吸収可能である、請求項1に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  3. 前記窒素酸化物および硫黄酸化物回収塔は、前記ガス中の前記窒素酸化物と前記硫黄酸化物を前記吸収液中の同一の3級アミンにより前記吸収液に吸収させる、請求項1または2に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  4. 前記3級アミンは、メチルジエタノールアミンまたはトリエタノールアミンである、請求項3に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  5. 前記窒素成分除去槽は、前記吸収液に分解剤を加えて、前記吸収液中の窒素含有イオンを分解し、
    前記硫黄成分除去槽は、前記吸収液に沈殿剤を加えて、前記吸収液中の前記硫黄成分を含有する沈殿物を沈殿させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  6. さらに、前記窒素酸化物および硫黄酸化物回収塔と前記窒素成分除去槽との間に配置されており、前記吸収液に対し紫外線を照射する紫外線処理部を備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  7. 前記硫黄成分除去槽は、前記吸収液中に酸化剤を供給する酸化剤供給部を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  8. 前記酸化剤供給部は、前記吸収液中に、前記酸化剤として作用する気体を注入する、請求項7に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  9. さらに、二酸化炭素を吸収可能な液体であり、前記窒素成分除去槽および前記硫黄成分除去槽の後段の二酸化炭素回収装置で用いられた二酸化炭素吸収液を、前記窒素成分除去槽および前記硫黄成分除去槽へと移送するための二酸化炭素吸収液移送ラインを備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システム。
  10. 窒素酸化物と硫黄酸化物を含有するガスと、アミンを含有する吸収液とを接触させて、前記ガス中の前記窒素酸化物と前記硫黄酸化物を前記吸収液中の同一のアミンにより前記吸収液に吸収させ、
    前記窒素酸化物および前記硫黄酸化物の吸収後に、前記吸収液中の窒素成分として、前記アミンと異なる窒素成分を除去し、
    前記窒素成分の除去後に、前記吸収液中の硫黄成分を除去する、
    窒素酸化物および硫黄酸化物除去方法。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の窒素酸化物および硫黄酸化物除去システムを備える二酸化炭素回収システム。
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