JP4825038B2 - 空気清浄機及びこれを用いたクリーンルーム - Google Patents
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Description
図5は、従来構成の空気清浄機を組み込んだ半導体ウエハ製造用のクリーンルームの構成例である。図5において、1はクリーンルーム、2は、クリーンルーム外壁、8a'、8b'はそれぞれ空気清浄機、7aは、作業空間形成部材6aにより形成される作業空間、7b1は、作業空間形成部材6bにより形成される作業空間、7b2は、作業空間形成部材6bが空気清浄機8b'を囲む空間、10a、10bはそれぞれ半導体ウエハ製造装置、81a'は、空気清浄機8a'の空気吸込み部であるベルマウス、82a'は、空気清浄機8a'のファン、83a'は、空気清浄機8a'のフィルタ、81b'は、空気清浄機8b'の空気吸込み部であるベルマウス、82b'は、空気清浄機8b'のファン、83b'は、空気清浄機8b'のフィルタ、9a〜9gはそれぞれ、天井用空気清浄機、A1〜A6は、空気清浄機8a'側における空気及びその流れ状態、B1〜B6は、空気清浄機8b'側における空気及びその流れ状態である。
空気清浄機8a'は、ファン82a'の回転平面が平板状のフィルタ83a'と略平行な状態にされ、同様に、空気清浄機8b'は、ファン82b'の回転平面が平板状のフィルタ83b'と略平行な状態にされている。
また、上記特開2003−17376号公報や上記特開平11−37525号公報に記載された技術においても、ファンの空気吸込み部の周囲の空間の大きさが小さくなった場合には、上記空気清浄機8a'や上記空気清浄機8b'の場合と同様の状態になると予想される。
本発明の目的は、上記課題点を解決し、小型・高性能で汎用性の高い空気清浄機を提供することにある。
図1〜図4は、本発明の実施例の説明図である。図1は、本発明の第1の実施例としての空気清浄機の構成例図、図2は、本発明の第2の実施例としての空気清浄機の構成例図、図3は、本発明の第3の実施例としての空気清浄機の構成例図、図4は、本発明の第4の実施例としての空気清浄機の構成例図である。
以下、図面で用いる構成要素の符号や座標軸は全図について共通のものを用いるとする。
図1において、8−1は空気清浄機、81は、空気清浄機8−1のファンの空気吸込み部を形成するベルマウス、82はファン、84は、ファン82を回転駆動するモータ、83は、空気清浄機8−1内で空気を清浄化する平板状のフィルタ、831は、フィルタ83内のジグザグ状に折り曲げられて成る濾材、80は、ファン82やモータ84を覆いかつ支持する筐体である。また、C1は、ベルマウス81に向けて流れる空気またはその流れ状態、C2は、フィルタ83から出た空気またはその流れ状態を示す。筐体80は、フィルタ83の平面(XY平面)に対し、ファン82やモータ84が取り付けられた平面(ファン取付け面101)を角θ傾斜させてある。角θとしては、例えば15〜20°とする。ファン82は、かかる取付け姿勢により、その回転平面(回転軸cに直角な平面)は、フィルタ83の平面(XY平面)に対しては角θだけ傾斜し、筐体80のファン取付け面101に対しては略平行となっている。フィルタ83の平面(XY平面)に対し、筐体80のファン取付け面101を角θ傾斜させることで、ベルマウス81の周囲の空間201の大きさを増大させる。該空間201の大きさが増大すると、空気C1の流路の断面積が増大するとともに、ベルマウス81に対する空気C1の流入角がファン82の回転軸の方向に増大する。これにより、空気清浄機8−1の空気の吸込み空間が増大し、特にファン82への空気の吸込み抵抗が低減する。空気の吸込み空間の増大化及び吸込み抵抗の低減化は、ファン82の送風効率を向上させ、空気流動に起因した騒音を低減させる。
上記第1の実施例の構成によれば、空気清浄機8−1において、簡易かつコンパクトな構成下で、ファンの送風効率の向上、騒音の低減化を図ることができる。
図2において、8−2は空気清浄機、83'は、空気清浄機8−2内で空気を清浄化する平板状のフィルタ、832は、フィルタ83'内に設けられジグザグ状に折り曲げられて成る濾材である。また、C1'は、ベルマウス81に向けて流れる空気またはその流れ状態、C2'は、フィルタ83から出た空気またはその流れ状態を示す。他の符号及び構成は、図1に示す第1の実施例の場合と同じである。
上記第2の実施例の構成によっても、上記第1の実施例の場合と同様、空気清浄機8−2において、簡易かつコンパクトな構成下で、ファンの送風効率の向上、騒音の低減化を図ることができる。特に、本第2の実施例では、フィルタ83'から出た空気C2'の流速分布をX軸方向の各位置で略一様にすることができ、作業空間内の空気の流れの状態を略均一にすることができる。
図3において、8−3は空気清浄機、80'は筐体、11は、筐体80'内に設けた仕切り板、16は、筐体80'の空気吸込み部、82a、82bはファンである。また、D1は、筐体80'に流入する直前の空気またはその流れ状態、D2は、筐体80'内で空気吸込み部16から出た空気またはその流れ状態、D3は、筐体80'内でファン82a、82bから出た空気またはその流れ状態、D4は、フィルタ83から出た空気またはその流れ状態を示す。他の符号は、図1に示す第1の実施例の場合と同様である。
上記第3の実施例の構成によっても、空気清浄機8−3において、簡易かつコンパクトな構成下で、ファンの送風効率の向上及び騒音の低減化を図ることができる。
図4において、8−4は空気清浄機、83'は、空気清浄機8−4内で空気を清浄化する平板状のフィルタ、832は、フィルタ83'内に設けられジグザグ状に折り曲げられて成る濾材である。また、また、D1'は、筐体80'に流入する直前の空気またはその流れ状態、D2'は、筐体80'内で空気吸込み部16から出た空気またはその流れ状態、D3'は、筐体80'内でファン82aから出た空気またはその流れ状態、D4'は、フィルタ83'から出た空気またはその流れ状態を示す。他の符号及び構成は、上記図3に示す第3の実施例の場合と同じである。
上記第4の実施例の構成によっても、上記第3の実施例の場合と同様、空気清浄機8−4において、簡易かつコンパクトな構成下で、ファンの送風効率の向上、騒音の低減化を図ることができる。特に、本第4の実施例では、フィルタ83'から出た空気D4'の流速分布をX軸方向の各位置で略一様にすることができ、流れ状態が略均一な清浄空気内での作業が可能となる。
8−1〜8 −4 …空気清浄機、
80、80'…筐体、
81…ベルマウス、
82、82a、82b…ファン、
83、83'…フィルタ、
831、832…濾材、
84…モータ。
Claims (4)
- 吸込んだ空気を清浄化し作業空間に供給する空気清浄機であって、
回転により空気吸込み部から空気を吸込みかつ該吸込んだ空気を上記作業空間側に送り出すファンと、
上記ファンから出た空気を、上記作業空間側に送り出される前に清浄化するフィルタと、
上記ファンを覆いかつ支持する筐体または上記ファンを覆う筐体内に設けられた仕切り板であって、上記フィルタの空気流入側面に対向する平面に該ファンが取付けられ、該ファン取付け面を、上記フィルタの空気通過方向軸に対して直交するフィルタ平面に対し傾斜させた筐体または仕切り板と、
を備え、
上記部材のファン取付け面を上記フィルタ平面に対し傾斜させることで、上記ファンの空気吸込み部の周囲の空間の大きさを増大させ該ファンへの空気の吸込み抵抗を減らす構成としたことを特徴とする空気清浄機。 - 上記ファンは、そのファン回転平面が上記フィルタ平面に対して傾斜し、
上記フィルタは、ジグザグ状に折り曲げられた濾材を備え、該濾材の折り曲げ部間の距離が、上記ファン回転平面の傾斜方向に対し変化した構成である請求項1に記載の空気清浄機。 - 上記ファンは、上記ファン回転平面が、上記筐体または上記仕切り板のファン取付け面に対し略平行にされ、かつ、その回転軸が、該ファン取付け面の傾斜方向の中心位置よりも、該ファン取付け面と上記フィルタ平面との間の距離が増大する側にずれて配された構成である請求項2に記載の空気清浄機。
- 請求項1から3のいずれかに記載の空気清浄機を備え、作業空間に清浄空気を供給するとともに、該作業空間と該空気清浄機との間で空気を循環させる構成としたことを特徴とするクリーンルーム。
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