JP4823943B2 - 無線タグ、無線タグリーダ及びパルス符号化鍵検出回路とそれらを用いた無線タグシステム - Google Patents

無線タグ、無線タグリーダ及びパルス符号化鍵検出回路とそれらを用いた無線タグシステム Download PDF

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Description

本発明は、無線タグ及び無線タグリーダ並びにこれら無線タグと無線タグリーダとを備えた無線ダグシステムに関し、特に同一周波数帯で定期起動型セミパッシブタグとリモート起動型セミパッシブタグの共存を可能とし、かつ長寿命で高速データ伝送を可能とする異種タグ複合無線リード・ライトシステムに関する。
特開2001−006061号公報 特開2005−038037号公報 2006年電子情報通信学会総合大会予稿(CBS−1−6 UHF Band RF Circuits for RFID Tag with Battery Supply,Mar.2006) 近年、ユビキタスネットワークやユビキタスサービス或いはセンサフュージョン等のように、利用者が特に意識することなく、全ての人や物があらゆる場所でのコンピュータネットワークへの接続を可能とすると共に、情報の提供や検索・統合解析による安全・安心で便利な社会を実現するためには、長寿命で無線接続可能な様々な種類のセンサタグや機能タグがインクラストラクチャとして配備・利用できる環境を整備しなければならないと考えられる。
この際、無線接続技術の分野では、多くのタグを読み取るために、長距離化と高速伝送化とが不可欠となっており、長寿命化を考慮すると定期起動型セミパッシブタグとリモート起動型セミパッシブタグの利用が好ましいと考えられている。
定期起動型セミパッシブタグは、起動用の内蔵電池の消耗を少なくするために、通常は消費電力の小さいタイマ待ち状態とし、定期的に受信及び応答動作を行う方式であるが、リアルタイム応答性に欠けるという欠点を有している。
一方、リモート起動型セミパッシブタグは、同じく起動用の内蔵電池の消耗を少なくするために、通常は電源をOFF状態にし、無線タグリーダ側からの無線電力供給があった場合のみ、その電力供給を利用してリモート起動(電源をON状態に)する方式であるが、リアルタイム応答性は良いものの、同一周波数帯域内で別のシステム(無線LANや定期起動型セミパッシブタグリーダ等)と共存した場合に、これらのシステム起動に関連して必要のないリモート起動を繰り返してしまい、内蔵電池の消耗を早めてしまうという欠点を有している(例えば、特許文献1,2参照)。
そこで、同一周波数帯域内で利用される無線LANや定期起動型セミパッシブタグ用リーダ、或いはリモート起動型セミパッシブタグ用リーダやパッシブタグ用リーダ等が混在している環境下においてこれらの何れかのシステムが同時使用されている状態でも内臓電池の消耗を少なくすることができるリモート起動型セミパッシブタグが望まれている。また、伝送レートの高い無線通信方式の実現や、様々な組み合わせのセンサタグシステムやユビキタスサービスの実現が望まれている。
一方、従来の無線タグとしては、図1(A)に示すように(例えば、特許文献3参照)、入力(Pin)1に送信変調回路2を介して接続された通常受信切替スイッチ3を、整合回路4aとDC検波回路4bとを備えたウェイクアップ用検波回路4に接続し、そのDC検波回路4bの出力電圧をウェイクアップ側A/D変換機5で読み取ることで図示を略する無線タグリーダからのRF電力供給の有無を監視し、その無線タグリーダからのRF電力供給があった場合には、受信切替スイッチ3をASK変調波受信回路6側に切替接続すると共に無線タグリーダからの送信コマンドを復調し、ASK変調波受信回路側A/D変換機7で読み取ったうえでデジタル信号処理回路8で解析して応答信号を送信変調回路2の送信スイッチ2aのON/OFF繰り返しによって返送している。
尚、ここで使用されているDC検波回路4bは、図1(B)に示すように、8段の積層形ダイオード検波回路が用いられている。また、ASK変調波受信回路6は、整合回路6a、受信検波回路6b、リミッタ6c、オペアンプ6dを備えている。
このような起動方式では、無線タグリーダからの応答要求(無線タグリーダからのRF電力供給)がない場合であっても常にウェイクアップ側A/D変換機5を動作させておく必要があることから、内臓電池(図示せず)の消耗が早いと考えられる。
また、ウェイクアップ用検波回路4の出力電圧は、RF入力電力−15.3dBmにおいて1V(負荷抵抗1MΩ)を出力するものであるために、容易にこの出力を用いてタグ回路全体の電源供給のためのスイッチ(図示せず)のON/OFF制御も可能であると想定される。
しかしながら、これら上述した各種無線タグ及び無線タグシステムでは、以下に示すような欠点がある。
(1)積層形ダイオード検波回路では、昇圧比(ダイオードの段数)を増やすことによる出力インピーダンスの増加量が極めて大きく、CR時定数の効果によって高速データの受信ができなくなる。例えば、上述したDC検波回路、図1(B)のような8倍昇圧整流回路の場合、従来方式の出力インピーダンスが約200kΩである。
そこで、本発明のスタブ共振型昇圧整流方式の出力インピーダンスを約5kΩとし、同一感度かつ同一容量性負荷のASK復調器に用いた場合には、上述した方式に対して約40倍の高速データ受信を可能とすることで無線タグリーダから無線タグへのデータ伝送の高速化を実現しようとするものである。
(2)上述したウェイクアップ回路として、上述した特許文献1に開示の発明では、電磁誘導電力供給の有無しか監視することができないため、他のシステムからの外部電力供給がある度にウェイクアップ動作を繰り返してしまい、必要のない電源立ち上げを繰り返すことによる内蔵電池の消耗を早めてしまうという欠点がある。
また、上述した特許文献2に開示の発明では、ウェイクアップ回路の高感度化のための共振昇圧方法に関する技術が開示されている。この特許文献2に開示の通信起動監視回路は、エネルギー捕捉用アンテナ、コイル、2個のコンデンサ、2個の抵抗、ダイオード、ツェナーダイオードを有し、エネルギー捕捉用アンテナを用いて互いに並列に配置されたコイルと1つのコンデンサとが並列共振し、一つの抵抗に対してエネルギー捕捉用アンテナの開放電圧を与えることで非昇圧動作(チューニング効果のみあり)となり、エネルギー捕捉用アンテナを外してコイルをアンテナとして用いれば、コイルと1つのコンデンサとは直列共振して抵抗に対して昇圧動作するものである。
そして、このようなエネルギー捕捉用アンテナを用いた方式を採用することにより、直径3mの送信アンテナに1Aの電流を流しても7.5m程度の制御を可能としている。
これに対し、本発明では、2.45GHz帯で20cm×20cm程度の平面アンテナから300mW程度の電磁波を送信することで上記と同程度の制御を可能とし、しかも、不要なウェイクアップ動作を阻止するために外部からの電力供給パターンを監視するための具体的な機能を提供することにより、例えば、外部供給電力のみで実現する方法として市販されているパッシブ型無線タグとして2.45GHz帯のARIB STD−T81規格動作(前者規格動作)のタグで動作距離1m程度、900MHz帯のARIB STD−T89規格動作(後者規格動作)のタグで動作距離5m程度であるのに対し、本発明のパルス符号化鍵検出回路を用いることで外部供給電力のみでの動作距離を消費電力の低減と受信昇圧効果によって、前者規格動作で5m程度、後者規格動作で30m程度と長距離化することができる無線タグシステムを提供することを目的とする。
また、本発明では特に、他のシステム(無線LANや他方式のタグリーダ)との共存環境において無線タグ側での平均消費電流が2μA程度と極めて少なく、かつ動作距離が90m程度にも達する無線タグの受信およびID検出方法を提供することを目的とする。
(3)図1に示した無線タグでは、返送信号を作るために送信スイッチ2aをON/OFFさせることによって直接ASK変調波にビット列情報を乗せることとなるため、図2(A)に示すような無線タグTからの応答信号の復調方法において、(I(t)+Q(t))の強度変化として容易にタグ応答信号の復調が可能である反面、無線タグT以外の反射体Sによる受信スペクトルがタグ応答スペクトル(図2(B)のグラフ図の斜線領域)と重なってしまうために、受信誤りの発生頻度が高いという問題が生じていた。
また、タグ側応答信号をサブキャリアωsの位相に乗せて返送する方法も容易に考えられるが、I(t)及びQ(t)信号からの復調が難しいという新たな問題が発生していた。また、一定の返送電力でより情報伝送効率の高い変調方式としてBPSK変調やQPS変調に一般化したMPSK変調方式を利用することが考えられるが、タグ応答信号をサブキャリアωsの位相に乗せる事になり、I(t)信号とQ(t)信号の直交性や位相基準を検出する等、さらに復調を難しくするという問題も生じていた。
そこで、本発明では、無線タグ側で容易にMPSK変調サブキャリア信号を返送する方法に加えて、無線タグリーダ側でその変調波を精度良く復調するための通信プロトコルや回路方式を実現することができ、無線タグから無線ダグリーダへのデータ伝送の高速化を実現しようとするものである。
本発明の無線タグシステムは、無線タグ側においては共振型昇圧回路及びパルス符号化鍵検出回路を用い、無線タグリーダ側においては直交検波補償回路を有する4倍サンプリングDFT回路を用いることにより、同一周波数帯で定期起動型タグとリモート起動型タグの共存を可能とすると共に高速データ伝送が可能な異種タグ複合無線リード・ライトシステムを提供することができる。尚、無線タグはパッシブ型・セミパッシブ型・アクティブ型等、特に限定されるものではない。
また、本発明の無線タグシステムは、前記共振型昇圧回路には一定の周波数で高いQ値のインダクティブインピーダンスを示す共振器にCf=1pF・GHz以下の微小容量を経由して給電することによって、GHz高周波帯でも高い昇圧比を得ることができるうえ、共振器と給電系微小容量の接続点から容量性の負荷を取ることで共振周波数の僅かな変化はあるものの負荷による昇圧比の低下が極めて小さい共振型昇圧回路とすることができる。この際、共振器には、λg/4ショートスタブの他、同軸型誘電体共振器や空洞型共振器を用いることができる。
さらに、本発明の無線タグシステムは、前記パルス符号化鍵検出回路を入力信号に応じて動作することとし、具体的には、少なくとも2組の充放電時定数回路と、それぞれに接続する2組のコンパレータ及び入力信号とこれら2組のコンパレータ出力の論理積によって、入力パルス幅が一定範囲内であるか否かを判定するパルス幅検出回路を利用する。尚、この際の論理積は論理NOT回路をコンパレータとして利用しても良い。
また、本発明の無線タグシステムは、前記パルス符号化鍵検出回路において、少なくともパルス幅検出範囲が異なる2組以上のパルス幅検出回路・論理保持回路・時定数回路を組み合わせて順序論理回路を構成し、2組以上のパルス幅で構成されるパルス列鍵を検出しても良い。
また、本発明の無線タグシステムは、前記無線タグリーダの前記直交検波補償回路として4倍サンプリングDFT回路を用いると共に、その4倍サンプリングDFT回路はサブキャリア直交検波fs周波数帯においてI(t)信号または、Q(t)信号いずれか一方づつに対してそれぞれスケーリングと回転操作を行うことにより、精密なMPSK復調が可能となるためにタグからリーダへの高速データ伝送ができる。尚、このスケーリングと回転操作は、DFT処理前であっても後であっても良く、スケーリングと回転操作とを別々にDFT処理の前と後、I(t)信号とQ(t)信号のように分けることもできる。
また、本発明の無線タグシステムは、前記無線タグから無線タグリーダへのMPSK変調応答を、サブキャリア信号fsの停止区間と0°基準位相区間とを有する比較的短い時間のパケット応答の繰り返しとすることにより、パケット毎にサブキャリアfsの基準位相補正を行うことができるばかりでなく、比較的高速で移動する無線タグからの応答信号でも精度の高いMPSK復調を可能とすることができる。
また、本発明の無線タグシステムは、前記無線タグから前記無線タグリーダへのMPSK変調応答信号の発生は、制御回路の応答データビット例に対応した異なる位相のfs短形波数サイクル出力サブルーチンの呼び出し繰り返しによって実現することにより、異なるサブキャリア周波数fsに対するサブルーチンやfs短形波の発生サイクル数の異なるサブルーチンを用意することによって無線タグリーダ側からのコマンドに応じて応答信号の伝送ビットレートを比較的容易に変更することができる。
ここで、例えば、8アレーPSK変調の場合、0°→000、45→001°、90°→010、135°→011、180°→100、225°→101、270°→110、315°→111で出力サブルーチンを呼び出すようにする。
また、本発明の無線タグシステムは、前記無線タグシステムにおいて、無線タグリーダ側の受信状況(レベルや誤り検出)に応じて無線タグに対する応答信号伝送ビットレートの指定コマンドを送信し、無線タグ側では応答信号のビットレートを選択することにより、前記無線タグリーダ側でもサンプリング・クロック周波数4fsを変更したり、DFT積分サイクル数Mを変更したりすることによって、容易にタグ応答MPSK変調信号の復調を可能とすることができるうえ、無線タグリーダ側で受信復調可能なタグ応答信号の伝送ビットレートが無線タグリーダと無線タグとの離間距離に依存して大きく変化することに対応することができる。
しかも、本発明の無線タグシステムは、前記無線タグリーダからのコマンドやID指定及び書き込みデータの受信復調回路において、前記共振型昇圧回路出力から容量性カップリングで駆動される僅かに順バイアスされたダイオードと同じ特性で共振型昇圧回路出力から絶緑された僅かに順バイアスされたダイオードとのそれぞれに生じる電圧の差によって共振型昇圧回路に誘起するタグアンテナ受信RF信号の有無を高い感度で検出ASK復調するレベル比較器(コンパレータ)を備えた受信回路を備えている。
本発明の無線タグシステムは、無線タグ側で容易にMPSK変調サブキャリア信号を返送する方法に加えて、無線タグリーダ側でその変調波を精度良く復調するための通信プロトコルや回路方式を実現することができ、無線タグから無線ダグリーダへのデータ伝送の高速化を実現することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る無線タグシステムについて、図面を参照して説明する。
図3は本発明の一実施形態に係わる無線タグシステムの基本構成を示す。
この無線タグシステムでは、長距離通信には適しているがリアルタイム応答性に欠ける定期起動型セミパッシブ無線タグ20と、通信可能距離は比較的短いがリアルタイム応答性に優れているリモート起動型セミパッシブ無線タグ30とが混在した環境で共通してリード・ライト可能な無線タグリーダ40を提供している。
この無線タグシステムにおける無線タグリーダ40は、特定小電力無線局であるARIB STD−T81規格動作(2.45GHz帯、送信電力23dBm、アンテナ利動作利得12dBi)のものを用い、定期起動型セミパッシブ無線タグ20のリード・ライト通信距離が数十m、リモート起動型セミパッシブ無線タグ30のリード・ライト通信距離が数mと比較的長距離の通信が可能であり、しかも各無線タグ20,30が、55×25×4mm程度のサイズで製作可能であり、リード・ライトのデータ伝送レート300Kbps程度を満足し、同一周波数帯域内に無線LAN等の他の通信システムが存在していても各無線タグ20,30に小型ボタン電池等の内蔵電池21,31で数年の寿命を満足する。
以下、図3の無線タグシステムの概要の動作を説明する。尚、各機能ブロック毎の回路構成及び詳細動作については後述する。
無線タグリーダ40は、発振源41、パルス変調器42、バンドパスフィルタ43、パワーアンプ44により生成されたキャリア信号としての周波数ホッピング方式のCW信号をパルスASK変調データに変調してアンテナ45から送信する。
パルスASK変調データとしては、図3の各無線タグ20,30の間に示したデータフォーマットのように、各無線タグ20,30からの応答待ちのためのCW(無変調波)、リモート起動型セミパッシブ無線タグ30を起動させるためのパルス符号化鍵(鍵となる特別なパルス列)、各無線タグ20,30に対して通信相手を特定・指定するためのIDコードの全部又は一部及び特定・指定された無線タグに対するコマンドやライト情報である。尚、ここでの特定とは無線タグ20,30の有無を探す動作を意味する。
定期起動型セミパッシブ無線タグ20は、無線タグアンテナ22で受信した無線タグリーダ40からのRF信号をスタブ共振型昇圧回路23でインピーダンス変換し、RF信号のまま約10倍の電圧に昇圧する。無線タグ20に内蔵された制御回路24としてのマイクロプロセッサ(μ−CPU)は、内蔵タイマ25によって一定期間ごとにASK復調回路26に電源供給して、昇圧された受信RF信号をASK復調する。
そのASK復調された無線タグリーダ40からのID指定コードやコマンドをマイクロプロセッサで解析し、必要な応答信号をマイクロプロセッサで合成し、アンテナ45に装荷した可変インピーダンス素子(バラクタダイオード等)を駆動して、無線タグリーダ40からのCWキャリア信号を変調・返送する。
ここで、制御回路24で合成する応答信号は、周波数fsのMPSK変調波であって、データ返送前に必ず一定期間の出力OFF状態と基準位相0°出力を含む比較的短い(100μs程度)パケット構成として、返送データを複数パケットに分けて作る事を特徴とする。
この無線タグ20では、ASK復調回路26にアンプを用いることができるために高い受信感度を得ることができ、長距離通信が可能である反面、内蔵電池21の消耗を少なくするためにタイマ待ちと受信チェック動作を繰り返すシーケンスが必要であるためにリアルタイム応答性能が犠牲になってしまう欠点がある。
リモート起動型セミパッシブ無線タグ30は、無線タグアンテナ32で受信した無線タグリーダ40からのRF信号をスタブ共振型昇圧整流回路33で昇圧ASK復調し、この信号を電源として動作するパルス符号化鍵検出回路34によってリモート起動鍵のチェックを行い、無線タグ30の固有鍵と一致した場合のみ信号出力して制御回路35に電源供給する。
一旦、電源供給された制御回路35は、自らの電源供給を維持するために、電源保持出力をONにして、パルス符号化鍵検出回路34の出力が無くなっても制御回路35の動作を継続して、スタブ共振型昇圧整流回路33からのASK復調受信信号を制御回路35で解析して、必要な応答信号を制御回路35で合成し無線タグアンテナ32に供給する。応答信号の返送方法は、前記定期起動型セミパッシブ無線タグと同じである。制御回路は、応答信号の返送を終了した後、自ら電源保持出力をOFFして電源供給を止めるか、タイマ待ち状態を選択する。
パルス符号化鍵検出回路34は、入力パルス幅と順序を検出する回路であり、無線タグアンテナ32で受信したRF信号のみで動作させるために定期起動型セミパッシブ無線タグ20よりも感度が悪く通信距離が短い欠点がある。
尚、パルス符号化鍵検出回路34とその詳細動作に関しては、後述する。
一方、無線タグリーダ40は、無線タグ20,30からの返送信号をアンテナ(送受共用)45で受けて方向性結合器(サーキュレータやハイブリッド回路)46,バンドパスフィルタ47,低ノイズアンプ48で受信信号を選択し、ミキサ49,50で送信信号とミキシングしてI・Q検波信号を得る。
そのI・Q検波信号は、90°移相器51の位相ずれやミキサ49,50の特性によって利得バランスや直交性に誤差が生じてしまう。LPF52,53を通過して高周波成分を除去したI・Q信号は、直交検波補償回路54によって利得バランスや直交性の補正が行われ、サンプリング周波数発信回路55から出力された無線タグ応答信号サブキャリア成分周波数fsの4倍のサンプリング周波数を用いてAD変換機56,57でAD変換され、fs複素DFT生成回路58で処理される。
そのDFT処理されたRe(t)及びIm(t)は、強度位相検出器59によって強度A(t)=Re(t)+Im(t)と、位相P(t)=tam−1(Im(t)/Re(t))とに演算処理される。
強度A(t)の立ち上がりからタグ応答0°の出力区間におけるP(t)の平均値をPoとし、タグ応答MPSKデータ区間におけるP(t)−PoからMPSK復調回路60によってMPSK復調データを得る。
この方式では、比較的速い速度で移動する無線タグからの応答信号のMPSK復調が可能であるばかりでなく、高周波帯で調整が難しいI・Q検波回路の利得バランスや直交性の補正をfs(低い周波数)で行う事ができるために精度の高い位相検出(MPSK復調)が可能になる。
次に、本発明を具現化するための具体的な回路構成や詳細動作について述べる。
図4は本発明の定期起動型セミパッシブ無線タグ回路の一例を示し、2.45GHz帯で55×25×4mm程度のサイズに組み込みが可能であると共に、ARIB STD−T81規格動作の無線タグリーダで90m以上離れてのリード・ライトを可能とし、1秒当たり3回の無線タグリーダ応答チェック動作をさせた場合であっても、内臓電池21として小型ボタン電池CR1220(3V,35mAh)を用いて連続約2年間の動作寿命を実現することができる。
図4に示した定期起動型セミパッシブ無線タグ回路では、アンテナ22は受信及び応答共用のバラクタダイオードD1,D2を装荷した2分割マイクロストリップアンテナであり、動作利得は約4.5dBiである。アンテナ22の一方の端子と地板間で受信した無線タグリーダ40からの2.45GHz帯RF電力は、スタブ(λg/4short stub)27と微小容量コンデンサC1とを用いたスタブ共振型昇圧回路23で昇圧する。
この定期起動型セミパッシブ無線タグ回路は、高いQ値を示すスタブ27のインダクティブ・インピーダンスと微小容量によるキャパシティブ・インピーダンスとを共振させるタンク回路であり、50Ω給電2.45GHz帯で10倍程度の昇圧比を得ることができる。また、この定期起動型セミパッシブ無線タグ回路の負荷インピーダンスは、コンデンサC2とショットキーバリアダイオードD3の直列回路となり、容量性の負荷インピーダンスとなるが、スタブ27の共振周波数を僅かに低下させる程度の効果であり、定期起動型セミパッシブ無線タグ回路の昇圧比に殆ど影響しないという利点がある。
制御回路24には、常時は内蔵電池21から電源供給されているが、内臓電池21の消耗を少なくするために、平均約330msスリープさせた後に約300μSだけ制御回路24のPoutから抵抗R9を介してASK復調回路26に電源供給して、無線タグリーダ40からの応答要求信号Dinをチェックする動作を繰り返すようになっている。制御回路24及びASK復調回路26の動作時における消費電流は、それぞれ330μAと580μAであり、タイマ待ちスリープ時の制御回路24の消費電流は約1μAと極めて小さい。上述した繰り返し動作における内蔵電池21からの平均供給電流は約2μAであり、35mAhの容量から計算すると約2年間連続が可能である。また、内蔵電池21にもう少し大きいコイン型電池(例えば、CR2320(φ23.0×2mm))を用いた場合には電池容量が130mAhであることから、計算上の寿命は約7年間となる。
図4の定期起動型セミパッシブ無線タグ回路図において、ASK復調回路26の動作を説明する。抵抗R9は、制御回路24のPoutからの電源供給電流を制限する目的で挿入されており、コンデンサC4はASK復調回路26の電源電圧を安定させる目的で挿入されている。コンデンサC2を介して受信昇圧RF信号が供給されるショットキーバリアダイオードD3及び同じ特性を有するショットキーバリアダイオードD4には、それぞれ抵抗R3,R4を介して順方向バイアス電流が印加されるが、R3<R4としている為にコンデンサC2を介して受信昇圧RF信号の供給が無い場合には、ショットキーバリアダイオードD3のアノード端子電圧をVD3、ショットキーバリアダイオードD4のアノード端子電圧をVD4としたときVD3>VD4となり、コンパレータV1の出力はHighレベルとなる。
尚、抵抗R8はコンパレータ出力(オープンコレクタ)をプルアップする目的で挿入しており、抵抗R5はショットキーバリアダイオードD3に供給されるRF信号とコンパレータU1入力端子の高周波結合を弱める目的で挿入しており、抵抗R6はコンパレータU1のもう一方の入力端子が同じ条件で動作するように挿入している。
ショットキーバリアダイオードD3,D4のカソード端子に接続されている抵抗R7及びコンデンサC3は、VD3,VD4共通のオフセット電圧を得るために挿入されているが、これは、コンパレータU1の入力電圧許容範囲がコンパレータU1の電源電圧の1/2付近に限定される為である。ここで、コンデンサC2を介して受信昇圧RF信号がショットキーバリアダイオードD3に供給された場合、VD3<VD4となり、コンパレータU1の出力レベルはLowとなる。また、コンパレータU1の出力端子は制御回路24のDinに接続されており、無線タグリーダ40からの送信信号は、ASK復調回路26でASK復調されて負論理(信号なしでHighレベル、信号ありでLowレベル)で制御回路24によって受信解析される。
図5は、図4の無線タグ20と無線タグリーダ40との間で伝送可能なビットレートを無線タグ20と無線タグリーダ40との離間距離をパラメータとして評価した結果である。
この図を見て分かるように、無線タグリーダ40側から90m範囲程度にある全ての無線タグ20を対象に無線タグ20の検出を行う場合、無線タグリーダ40側からは、無線タグ20側で受信可能な伝送レートの最も低い値(50kbps)未満のビットレートで無線タグ20のID検索コマンドを送信しなければならない。
このコマンドを受信した全ての無線タグ20(30)では、自らがID検索の対象外(ID検索は無線タグIDビット列の上位バイト部分から下位バイト部分に分けて複数回のコマンド送信と応答受信によって行う)であった場合には、一定時間(例えば数秒間)スリープして受信データのチェックを行わない。
また、自らがID検索の対象である場合には、無線タグリーダ40側で受信可能な応答伝送レートの最も低い値(12.5kbps)のビットレートの無変調サブキャリアfsを未指定最上位バイトの自らのIDコードに対応したタイムスロットに応答出力する。
例えば、検索コマンドが最上位バイト8の指定であった場合、IDコード86XXは6番目のタイムスロットに応答出力し、IDコード83XXは3番目のタイムスロットに応答出力する。次に検索指定が86に進んだ場合、IDコード867Xは7番目のタイムスロットにIDコード869Xは9番目のタイムスロットにそれぞれ応答出力する。
無線タグリーダ40側では、fs=25kHzでDFT検波を行い、無線タグ20の有無と下位バイトの推定を行う。ただし、ID検索の途中では、同一の指定済みバイトIDコードでの衝突が考える為に、順次下位バイト指定検索コマンドの送信と無線タグ応答チェックを行って最終的には1個の無線タグ20からの応答のみを得てID検出を完了した後に無線タグ20の応答用DFT検波レベルから無線タグ20側で受信可能な伝送レート及び無線タグリーダ40側で受信可能な伝送レートを決定し、無線タグ20側にこれらの条件を送信し、これ以降は、指定した伝送レートで無線タグ20・無線タグリーダ40間の通信を行い、無線タグ20からのデータ読み出しや無線タグ20へのデータ書き込みを行う。無線タグか20から無線タグリーダ40へのデータ伝送では、前述したように一定期間の出力OFF状態と基準位相0°出力期間を含むサブキャリア周波数fsのMPSK変調波を用いたパケット通信を行う。また、サブキャリア周波数fsのMPSK変調は、周波数fsに対応した方形波信号を発生する複数位相のサブルーチンプログラムを制御回路24内に用意してデータビット列に対応した位相のfs方形波発生サブルーチンを順次実行し、制御回路24のDoutから出力させるようにする。
ここで示した無線タグIDの検索方法はIDコードの上位バイトから始めて、バイト単位で順次下位バイトを決定するものであったが、逆順であっても良いし、バイト単位での検索でなく任意のbit数単位での検索であっても良い。また、すでに指定すべき無線タグ20のIDコードが分っている場合には、検索コマンド送出時に一括全ビット指定を行っても良い。
尚、図4の抵抗R1はバラクタダイオードD1,D2のアノード端子をサブキャリア信号fsに対して接地電位を与え、抵抗R2はバラクタダイオードD1,D2のカソード端子に対してサブキャリア信号fsによる逆バイアス電圧を与えることでアンテナの共振周波数が変化し、無線タグリーダからの送信波に対する反射応答波を与えている。
また、コンデンサC5は内蔵電池21の出力抵抗が比較的大きいために、負荷電流の変化による制御回路24電源電圧の変化を抑制する目的で挿入している。
図6は本発明のリモート起動型セミパッシブ無線タグ回路の一例であり、2.45GHz帯で55×25×4mm程度のサイズに組み込みが可能であり、ARIB STD−T81規格動作の無線タグリーダ40で5m離れてリモート起動し、無線タグ30内情報のリード・ライトが可能である。
この無線タグ30の特徴は、リモート起動しない限り内蔵電池31の消費電流は0.1μA以下であり内臓電池31の自然放電と略同等である。また、リモート起動コマンドによって特定の無線タグ30のみを選択起動して通信が始められるためにリアルタイムでの読み取り及び書き込みアプリケーションに適している。
受信ASK復調回路はパッシブ動作であるために殆ど内蔵電池の消耗はなく、応答動作中及びコマンドの解析や情報の書き込み動作中のみ制御回路35で330μAの電流消費がある。
図6の回路では、アンテナ32は受信及び応答共用のバラクタダイオードD11,D12を装荷した2分割マイクロストリップアンテナであり、動作利得は約4.5dBiである。アンテナ32の一方の端子と地板間で受信した無線タグリーダからの2.45GHz帯RF電力はスタブ(λg/4 short stub)36と微小容量コンデンサC11を用いたタンク回路によって昇圧されてショットキーバリアダイオードD13で整流されてコンデンサC12を充電する。
コンデンサC12の電荷はショットキーバリアダイオードD14を介してコンデンサC13を充電し、論理ゲート回路U13,U14,U15及びPulse gate circuit(パルス符号化鍵検出回路34)に電源供給する。
抵抗R16はショットキーバリアダイオードD14の逆方向リーク電流による電圧上昇を抑制する目的で挿入されており、論理ゲート回路U13の出力にはショットキーバリアダイオードD13で検波された無線タグリーダからの受信信号のASK復調信号を得ることができる。
論理ゲート回路U13の出力は、パルス符号化鍵検出回路34に入力されて特定鍵コードの有無が判定出力される。この判定出力信号は、論理ゲート回路U14,抵抗R14によってレベル変換されて論理ゲート回路U11に入力される。ここで論理ゲート回路U14,U15はオープンドレイン出力の反転論理回路である。論理ゲート回路U11の電源は内臓電池31から得ており、パルス符号化鍵検出回路から鍵有の判定出力が得られた場合、論理ゲート回路U11の出力はHighレベルとなって制御回路35に電源供給する。制御回路35では、一旦電源が入ると鍵有の判定出力が無くなっても自ら電源を維持するためにPon出力をHighにする。抵抗R15は、制御回路35に電源供給されていない状態でPon出力をLowレベルに確定させる目的で挿入されている。また、論理ゲート回路U13の出力である受信ASK復調信号は、論理ゲート回路U15,抵抗R13によってレベル変換され制御回路35のDinに接続されて制御回路35によって受信解析される。この無線タグでは、リモート起動の為に比較的大きな受信電力(−15dBm以上)が必要であり、無線タグ・無線タグリーダ間の距離が数m以内に制限されてしまう反面、無線タグ・無線タグリーダ間でのデータ伝送レートを速く設定することができる。
一旦起動した無線タグでは、前記の定期起動型セミパッシブ無線タグと同様に無線タグIDの検索や無線タグリーダからのコマンドに対する応答動作を行い、終了後、自らPon出力をLowレベルにして電源供給を止める。
尚、図6の抵抗R11は、バラクタダイオードD11,D12のアノード端子をサブキャリア信号fsに対して接地電位を与え、抵抗R12はバラクタダイオードD11,D12のカソード端子に対してサブキャリア信号fsによる逆バイアス電圧を与えることでアンテナの共振周波数が変化し、無線タグリーダからの送信波に対する反射応答波を与えている。また、コンデンサC15は内臓電池31の出力抵抗が比較的大きいために、負荷電流の変化による論理ゲート回路U11電源電圧の変化を抑制する目的で挿入している。また、ショットキーバリアダイオードD15とコンデンサC14とは、パルス符号化鍵検出回路34の判定出力が2μs幅程度のパルス出力となるために、制御回路35起動後Pon出力までの消費電力をコンデンサC14に蓄積して供給するようにしている。
また、無線タグ30と無線タグリーダ40とが近づき過ぎた場合、論理ゲート回路U13〜U15及びパルス符号化鍵検出回路34に供給される電源電圧が過大になる可能性がある。
そこで、ショットキーバリアダイオードD13のカソード端子とショットキーバリアダイオードD14のアノード端子間に抵抗R17を挿入し、かつショットキーバリアダイオードD14のアノード端子とGND間にツェナーダイオードD16を挿入して過電圧保護を行っている。
次に、図6を参照してパルス符号化鍵検出回路34の具体的な回路構成例と動作について述べる。図7及び図8は、それぞれ1パルス鍵検出回路及び2パルス鍵検出回路の例である。
図7の回路では、負論理ASK変調パルス受信RF信号に対して、パルス幅PWが120μs<PW<400μsの条件でのみ出力信号を得る回路である。入力に接続されたショットキーバリアダイオードD21,D22はInput端子がLowレベルのとき、抵抗R21,R22を介してコンデンサC21,C22を放電させる目的で入っており、それぞれt2,t4の時定数を実現する。また、Input端子がHighレベルでは、抵抗R23,R24を介してコンデンサC21,C22が、それぞれ、t1,t3の時定数で充電される。ここで、回路中のA,B,C点におけるパルス入力応答をPW>t3,t1<PW<t3,PW<t1の3通りについて見ると、図7に示す通り、t1<PW<t3の場合のみ出力パルス信号を得ることによってパルス幅PWに対する鍵の検出が可能であることが分かる。
尚、図7では、少なくとも2組の充放電時定数回路としてのコンデンサC21,C22と、それぞれに接続する2組のコンパレータU22,U23及び入力信号とこれら2組のコンパレータU22,U23からの出力の論理積を得るU24によって、入力パルス幅が一定範囲内であるか否かを判定する。尚、コンパレータU22,U23として論理NOT回路を利用した。
図8は、図7の回路に対して、ショットキーバリアダイオードD21,D22をショットキーバリアダイオードD31,D32及びショットキーバリアダイオードD41,D42に対応させ、抵抗R21〜R24を、それぞれ、抵抗R31〜R34及び抵抗R41〜R44に対応させ、コンデンサC21,C22をコンデンサC31,C32及びコンデンサC41,C42に対応させ、論理ゲート回路U21を論理ゲート回路U31に、論理ゲート回路U22〜U24を、それぞれ、論理ゲート回路U32〜U34及び論理ゲート回路U42〜U44に対応させた同じ接続回路である。ただし、抵抗R43と抵抗R44は、抵抗R23,R24よりも小さな抵抗値として、コンデンサC41,C42の充電時定数をコンデンサC21,C22の場合の1/4とした。
従って、論理ゲート回路U34の出力は入力パルス幅PW1として120μs<PW1<400μsのときだけ出力を得、論理ゲート回路U44の出力は入力パルス幅PW2として、30μs<PW2<100μsのときだけ出力を得る。論理ゲート回路U34の出力は、ショットキーバリアダイオードD33を介してコンデンサC33を充電するようにしており、一旦論理ゲート回路U34から正論理パルスが出力されると、τ=C33・R35・α1の時間だけHighレベルを保持する。このレベルは論理ゲート回路U45によって論理ゲート回路U44のPW2検出出力と論理積を取っているので、PW1検出後、τ時間内にPW2を検出した場合のみ鍵検出判定出力を得る。
図9,図10は、図3に示した本発明の無線タグリーダにおける直交検波補償回路とfs無線タグ応答受信サブキャリア信号の複素DFT処理回路の例である。
図9の例では、I・Q検波信号を周波数fsにおいてアナログ的に直交検波補償し、ADCにて4fsサンプリング・クロックでデジタル化した信号をシフトレジスタDに取り込みながら、加減算処理によってfs信号1周期分づつの複素スライディングDFT積分結果(Re(t)+jIm(t))を得ている。図9の回路では、入力信号I(t)は固定して、Q(t)信号のみスケーリングk及び回転θを与えている。
式1はQ(t)信号のスケーリング及び回転を表しており、Rd=Rb/(k・cosθ)とし、△=(1−sinθ)/2とすれば良い。
Figure 0004823943
式2は、直交補償後の(I'(t)+jQ'(t))に対するfs信号1周期分のフーリエ積分処理によって得られるDFT出力(Re(t)+jIm(t))を表す。
Figure 0004823943
この出力信号は、精密な直交検波信号であるために無線タグ応答のMPSK(M−ary phase shift keying)信号の位相を正確に復調しデータ化することができる。
図10の例では、I・Q検波信号をADCにて4fsサンプリング・クロックでデジタル化した信号を取り込みながら加減算処理によってI(t)信号とQ(t)信号をそれぞれfs信号M周期分づつ複素DFT積分して(Re{FI(fs)}+jIm{FI(fs)})と(Re{FQ(fs)}+jIm{FQ(fs)})を得ている。但し、この出力は直交検波誤差を含んだ値で精密ではない。図10の点線で囲んだ回路は、直交検波誤差をデジタル的に補償する回路であり、式3に示すようにI(t)を固定し、Q(t)のフーリエ変換のスケーリングk及び回転θを与えることができる。
この回路では、k倍回路61,62及び演算回路63〜66による乗算演算が多いため高速化が難しいが、fs信号M周期に1回づつの演算処理となるために比較的周波数の高いfsにも対応可能である。尚、図中の記号−1は符号反転演算回路を示す。
Figure 0004823943
式4は、直交検波信号(I(t)+jQ(t))のフーリエ変換が、I(t)信号及びQ(t)信号それぞれのフーリエ変換結果の合成で求められることを示している。図10の回路では、Re{FQ(fs)}及びIm{FQ(fs)}の代わりに直交検波補償を行ったRe'{FQ(fs)}及びIm'{FQ(fs)}を用いて、F(fs)=Re{FI(fs)}−Im’{FQ(fs)}+j(Im{FI(fs)}+Re'{FQ(fs)})から、精密な複素DFT出力(Re{F(fs)}+jIm{F(fs)})を得ている。
Figure 0004823943
この出力信号は、精密な直交検波信号であるとともに、fs信号一定で伝送ビットレートの遅い信号の復調に有利である。すなわち、fs信号の積分周期Mを大きくすることによってS/N比を大きくすることができるために受信感度の改善が可能である。
(その他の形態)
図11はリモート起動型パッシブ無線タグの他の形態を示し、アンテナ71からの受信信号をスタブ共振型昇圧回路72で共振昇圧したうえで整流回路73で整流することでパルス符号化鍵検出回路74を駆動するものである。
コッククロフト・ウォルトン昇圧整流回路75(具体的には、図1(B)など)は出力インピーダンスが高く、ゆっくりと電力蓄積コンデンサC51にエネルギーを蓄積することができる。
また、アンテナ71からの受信信号にパルス符号化鍵が含まれる場合のみパルス符号化鍵検出回路74の出力がHighレベルとなり制御回路76に電力蓄積コンデンサC51に蓄えられた電力が供給される。
すなわち、パルス符号化鍵検出回路74でパルス符号化鍵検出を行うことによって制御回路76の無駄な起動を抑制することによってパッシブ無線タグ内の電力蓄積を効率化することができる。
図12は、リモート起動型アクティブ無線タグの他の形態を示し、待ち受け状態では、内蔵電池81からはASK復調回路82とパルス符号化鍵検出回路83にのみ電源供給され、高い感度でパルス符号化鍵検出をすることができるようになっている。
また、Rxアンテナ84で受信した受信信号にパルス符号化鍵が含まれる場合のみ、パルス符号化鍵検出回路83の出力がHighレベルとなり制御回路86に内蔵電池81の電力を供給し、受信データの解析及びVpをHighレベル出力して発振器87、変調器88、アンプ89を経てTxアンテナ90からデータの送信を行うことができる。
すなわち、高感度のアクティブ無線タグでありながら、リアルタイム応答が可能であると共に、待ち受け時の内蔵電池81の消費電力を比較的少なくし得て、長寿命化に貢献することができる。
図13は、カウンタを用いたパルス符号化鍵検出回路を示し、パルス幅PW0検出回路91で検出されるPW0とPW0との間にパルス幅PW1検出回路92で検出されるN回のPW1が含まれている場合にのみ検出判定を出力するものである。尚、抵抗R61とコンデンサC61とはパルス遅延回路を構成する。
また、図7、図8及び図13に示したパルス符号化鍵検出回路は図6に示したように外部からの入力信号電力数μWのみで他の電源を用いることなく外部供給電力パターンを判定することができるために、例えば電波のみでなく音波や光を用いたリモコンの受信機として利用することができる。
従来のバッテリー駆動電子無線タグを示し、(A)は無線タグの回路図、(B)は検波回路の回路図である。 従来の無線タグにおける応答信号の復調回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示すシステム回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、定期起動型セミパッシブ無線タグの具体例を示す回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、定期起動型セミパッシブ無線タグのリード・ライト動作におけるシステム性能の実験評価結果である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、リモート起動型セミパッシブ無線タグの具体例を示す回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、リモート起動型セミパッシブ無線タグで使用するパルス符号化鍵検出部の具体的な動作例1の回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、リモート起動型セミパッシブ無線タグで使用するパルス符号化鍵検出部の具体的な動作例2の回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、図3に示した無線タグリーダにおける直交検波補償回路と無線タグ応答受信サブキャリアfs信号の複素DFT処理回路の一例の回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、図3に示した無線タグリーダにおける直交検波補償回路と無線タグ応答受信サブキャリアfs信号の複素DFT処理回路の他例の回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、リモート起動型パッシブ無線タグの他の形態の回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、リモート起動型アクティブ無線タグの他の形態の回路図である。 本発明の無線タグシステムの一実施形態を示し、カウンタを用いたパルス符号化鍵検出回路の回路図である。
符号の説明
1 入力(Pin)
2 送信変調回路
2a 送信スイッチ
3 通常受信切替スイッチ
4 ウェイクアップ用検波回路
4a 整合回路
4b DC検波回路
5 ウェイクアップ側A/D変換機
6 ASK変調波受信回路
6a 整合回路
6b 受信検波回路
6c リミッタ
6d オペアンプ
7 ASK変調波受信回路側A/D変換機
8 デジタル信号処理回路
20 定期起動型セミパッシブ無線タグ
21 小型ボタン電池等の内蔵電池
22 無線タグアンテナ
23 スタブ共振型昇圧回路
24 制御回路
25 内蔵タイマ
26 ASK復調回路
27 スタブ
30 リモート起動型セミパッシブ無線タグ
31 小型ボタン電池等の内蔵電池
32 無線タグアンテナ
33 スタブ共振型昇圧整流回路
34 パルス符号化鍵検出回路
35 制御回路
36 スタブ
40 無線タグリーダ
41 発振器
42 パルス変調器
43 バンドパスフィルタ
44 パワーアンプ
45 アンテナ(送受共用)
46 方向性結合器(サーキュレータやハイブリッド回路)
47 バンドパスフィルタ
48 低ノイズアンプ
49 ミキサ
50 ミキサ
51 90°移相器
52 LPF
53 LPF
54 直交検波補償回路
55 サンプリング周波数発信回路(4倍サンプリングDFT処理用クロック回路)
56 AD変換機
57 AD変換機
58 fs複素DFT処理回路
59 強度位相検出器
60 MPSK復調回路
61,62 k倍回路
63〜66 乗算回路
71 アンテナ
72 スタブ共振型昇圧回路
73 整流回路
74 パルス符号化鍵検出回路
75 コッククロフト・ウォルトン昇圧整流回路
76 制御回路
81 内蔵電池
82 ASK復調回路
83 パルス符号化鍵検出回路
84 Rxアンテナ
85 スタブ共振型昇圧回路
86 制御回路
87 発振器
88 変調器
89 アンプ
90 Txアンテナ

Claims (9)

  1. 無線タグリーダと無線タグとの間で無線通信を行う際に使用される無線タグであって、前記無線タグは前記無線タグリーダからの問いかけを検出するためのスタブ共振型昇圧回路と検波回路とを備え、これを用いて受信信号のASK復調を行うと共に、受信復調されたパルス信号のパルス幅が一定範囲内であるか否かを判定するパルス符号化鍵検出回路を備えることによって低消費電力かつ周波数選択型高感度で受信誤りの極めて少ない受信待ち受け機能を具備することを特徴とする無線タグ。
  2. 無線タグリーダと無線タグとの間で無線通信を行う際に使用される無線タグリーダであって、前記無線タグは前記無線タグリーダからの質問キャリア周波数foに対して±fsだけ周波数オフセットしたサブキャリア信号に返送情報を乗せるものとし、前記無線タグリーダは前記無線タグからの応答受信信号を質問キャリア周波数foで直交検波し、かつサンプリング周波数4fsを得るための発振回路を備え、前記直交検波された受信信号を4fsでサンプリングし、加減算による複素DFT処理を行い+fs成分又は−fs成分を復調することによって目的の無線タグ以外からの反射波等の影響を受けることなく高い精度で無線タグからの返送情報であるサブキャリアの位相及び振幅を検出することを特徴とし、かつ複素サブキャリア信号のDFT処理を行うために容易に前記foでの直交検波誤差の補償手段を具備することを特徴とする無線タグリーダ。
  3. 無線タグで使用されるパルス符号化鍵検出回路であって、
    入力パルス信号の幅PWが一定範囲内であるか否かを判断するために入力パルス信号で動作する少なくとも2組の充放電時定数回路を備え、その2組の充放電時定数回路はそれぞれコンデンサ、抵抗及びダイオードで構成され、充電時定数をt1及びt3とし、放電時定数をt2及びt4として、t3>t1>t4>t2の関係になるようにするものとし、それぞれの充放電時定数回路の出力を、一定閾値電圧を有するコンパレータの入力へそれぞれ接続して、それぞれの充放電時定数回路のパルス幅PWのパルス信号応答がt1<PW<t3の場合にのみパルス幅t2の出力パルス信号を得るように各コンパレータ出力と入力パルス信号の論理積を取ることによって外部からの入力パルス幅が一定範囲内であるか否かを判定する手段を少なくとも1以上具備し、これらの判定出力によって入力パルス列に鍵符号を含むか判断することを特徴とするパルス符号化鍵検出回路。
  4. 無線タグリーダと無線タグとの間で無線通信を行う無線タグシステムであって、前記無線タグは前記無線タグリーダからの問いかけを検出するためのスタブ共振型昇圧回路と検波回路とを備え、これを用いて受信信号のASK復調を行うと共に、受信復調されたパルス信号のパルス幅が一定範囲内であるか否かを判定するパルス符号化鍵検出回路を備えることによって低消費電力かつ周波数選択型高感度で受信誤りの極めて少ない受信待ち受け機能を具備すると共に、
    前記無線タグは前記無線タグリーダからの質問キャリア周波数foに対して±fsだけ周波数オフセットしたサブキャリア信号に返送情報を乗せるものとし、前記無線タグリーダは前記無線タグからの応答受信信号を質問キャリア周波数foで直交検波し、かつサンプリング周波数4fsを得るための発振回路を備え、前記直交検波された受信信号を4fsでサンプリングし、加減算による複素DFT処理を行い+fs成分又は−fs成分を復調することによって目的の無線タグ以外からの反射波等の影響を受けることなく高い精度で無線タグからの返送情報であるサブキャリアの位相及び振幅を検出することを特徴とし、かつ複素サブキャリア信号のDFT処理を行うために容易に前記foでの直交検波誤差の補償手段を具備することを特徴とする無線タグシステム。
  5. 前記無線タグからの応答受信信号を前記無線タグリーダからの質問キャリア信号で直交検波したI(t)信号及びQ(t) 信号は±fsのサブキャリア位相変調返送情報を含むものとし、前記無線タグから返送されたサブキャリア信号の位相を正確に復調するためにI(t) 信号及びQ(t) 信号を周波数4fsでサンプリングして複素DFT処理を行うと共に、
    前記無線タグリーダの前記直交検波誤差の補償手段において、I(t)信号又はQ(t)信号の何れか一方に対してスケーリング操作をもう一方に対して検波軸の回転操作を行うか、またはI(t)信号又はQ(t)信号の何れか一方に対してのみスケーリング操作と検波軸の回転操作を行うことによって、高い位相分割数を用いるMPSK方式の利用を可能にしたことを特徴とする請求項4に記載の無線タグシステム。
  6. 前記無線タグは前記無線タグリーダからの質問キャリア周波数foに対して±fsだけ周波数オフセットしたサブキャリア信号の位相に返送情報を乗せるものとし、前記無線タグから前記無線タグリーダへのMPSK変調応答を、サブキャリア信号の停止区間と0°基準位相区間とを有する短時間のパケット応答を繰り返すことによって、速い速度で移動する無線タグに対しても応答MPSK変調信号を誤りなく復調することを可能にしたことを特徴とする請求項4又は5に記載の無線タグシステム。
  7. 前記無線タグから前記無線タグリーダへのMPSK変調応答信号波形の発生で、応答データビット列に対して位相分割多重化bit数(例えば、4値PSKでは2bit、8値PSKでは3bit)分だけ順次取り出してその符号に対応した位相の矩形波(例えば、00=0°、01=90°、10=180°、11=270°)を数サイクル分だけ出力する制御回路のサブルーチンを呼び出し実行し、これを全データビット列分繰り返し利用することによって、通信環境に応じて呼び出す前記サブルーチンを切り替え選択することで容易に応答信号のサブキャリア周波数fs及びMPSKの位相分割数とfs単位サイクル数による応答伝送ビットレートの変更を可能にしたことを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の無線タグシステム。
  8. 前記無線タグリーダは、その受信状況に応じて前記無線タグに対する応答信号のサブキャリア周波数fs及び多値位相変調(MPSK)の位相分割数とfs単位サイクル数による応答伝送ビットレートの指定コマンドを送信し、
    前記無線タグは、指定されたサブキャリア周波数fs及びMPSKの位相分割数とfs単位サイクル数によってその応答ビットレートを選択することによって、
    前記無線タグリーダでは前記無線タグからの応答信号の復調のためのサンプリング周波数4fsの切り替えやDFT積分サイクル数の切り替えのみで対応し、周辺反射物の影響や他の通信システム等による干渉雑音の影響を選択的に回避し安定な通信を獲得するようにしたことを特徴とする請求項4乃至7の何れか1項に記載の無線タグシステム。
  9. 前記無線タグリーダからのコマンド・ID指定及び書き込みデータの受信復調を行う前記スタブ共振型昇圧回路および前記検波回路は、アンテナから取り出した受信RF信号を1pF未満の微小容量とスタブを用いて共振昇圧してから僅かに順バイアスされたダイオード1に加えて検波するものとし、これと同じ特性のダイオードでRF信号を加えないで僅かに順バイアスされただけのダイオード2とを具備するものとし、これら2つのダイオードに生じる電圧の差によってアンテナ受信RF信号の有無を高感度で検出してASK復調するためのレベル比較器を有する受信回路を備え、前記無線タグでは低消費電力かつ周波数選択型高感度で前記無線タグリーダからのコマンド・ID指定及び書き込みデータを受信復調することを可能にしたことを特徴とする請求項4乃至8の何れか1項に記載の無線タグシステム。
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