JP4823355B2 - 隙間検出方法、cadプログラム、及びcadシステム - Google Patents

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Description

本発明は、3次元CADにおいて、設計対象の電磁波シールドアセンブリに生じている隙間又は孔を、自動的に検出可能とする隙間検出方法、及びこれを用いるCADシステムに関する。
3次元CADシステムを用いて設計を行う場合、設計対象物を構成する複数の部品それぞれについて、面・稜線・頂点といった部品を構成する複数の要素をあらかじめ規定した上で、各部品を設定された配置条件に従って3次元モデル空間でアセンブリ(部品組)として組合わせて配置し、物理的干渉の有無や組立状態の検証作業を行いながら設計を進めていた。
複数の電磁波シールド性部品を組合わせたシールドケース等の、電磁波シールド機能を有するアセンブリの設計にあたっては、電磁波の漏洩をもたらす危険性のある隙間や孔を適切に管理することが重要である。3次元CADを用いた設計においても、各部品をアセンブリとして組み立てた状態で隙間や孔があるか否かを検証する必要がある。
3次元CADにおいて、このようなアセンブリの隙間や孔を検証する際、現実の場合と同様に、3次元モデル空間で各部品を互いに組合わせたアセンブリ状態で、3次元モデル空間で視点を変えながら表示画面に画像を表示させて、アセンブリ各部の状態を目視で検証すると、手間がかかることから、隙間等の有無を容易に判定できるように、様々な設計支援の機能が求められている。
従来、3次元CADでは、アセンブリを構成する各部品ごとに与えられている形状定義情報を利用することで、各部品に空いている孔を認識し、検出することは可能であった。
従来の3次元CADにおいては、部品ごとの情報を利用する方法で、部品に最初から空いている孔については検出できるものの、アセンブリとした段階で初めて生じる隙間や孔、すなわち、部品と部品を組合わせた際に部品端部間に生じた隙間や孔など、部品ごとの当初段階では単なる端部で、孔や隙間ではなかった部分の間に新たに生じた隙間や孔については、検出することができないという課題を有していた。
また、シールドケースのように複数の部品で遮蔽対象物を包囲する略閉じた空間を形成する場合に、この空間に面する主要部分以外の部位における隙間や孔、例えば取付用ネジ孔等は、シールド機能に影響を及さないために、特に空いていても問題ないが、従来の検出方法では、こうした機能的に問題なく本来検出しなくてもよい孔を、部品ごとの情報に基づいて誤って検出してしまうという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、アセンブリにおける対象物を覆う面群と各部品の稜線との関係を基に隙間や孔の検出を進めることで、複数部品の組合わせで生じた隙間や孔を自動的に漏れなく検出できる一方、機能的に問題とならない孔や隙間については適切に除外して精度よく検出が行え、目視による確認等の作業工数を大幅に削減できる隙間検出方法、及びこれを用いるCADシステム、並びに前記方法を実行可能とするCADプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る隙間検出方法は、コンピュータからなる3次元CADシステムにおける3次元モデル空間で、3次元形状をあらかじめ定義された複数の電磁波シールド性部品を組合わせられてなり、所定の電磁波シールド対象物を包囲するシールドアセンブリについて、前記コンピュータが、前記対象物を取囲むシールド面を定義するステップと、前記各部品の稜線のうち、前記シールド面に位置するものを取得するステップと、取得された全ての稜線について、各稜線が当該稜線を含む部品以外の他の部品におけるシールド面を構成する面と接触しているか否かを検証し、接触していない場合に、当該接触していない稜線を隙間部位候補として抽出するステップと、得られた隙間部位候補の各稜線について、他の隙間部位候補の稜線と端部が接触しているか否かを検証し、接触しているもの同士を同じ組として組分けするステップと、組分けされた組のうち、複数の稜線が含まれ、且つ稜線が閉じたループを形成している組を抽出するステップと、抽出された組における各稜線のなす閉ループに囲まれた部位を、前記シールドアセンブリの隙間又は孔と認定するステップとを実行し、前記対象物を取囲むシールド面を定義するステップが、前記対象物を構成する面の中から所定の一の面を選択し、当該一の面の法線ベクトルとは略逆向きの法線ベクトルを有する前記部品の面を取得し、取得した部品面の中から対象物における前記一の面の表側に位置する部品面を抽出する過程を、対象物を構成する全ての面について繰返すステップと、抽出した各部品面を、当該面同士で接触しているものが同じ組となるようにして組分けするステップと、部品面の組に対し、対象物を構成する各面の法線ベクトル方向と逆方向の法線ベクトルを有する部品面が全て含まれるか否かを判定するステップと、全て含まれる組の各部品面を、シールドアセンブリの前記シールド面とするステップとを、さらに含むものである。
このように本発明によれば、複数部品を組合わせたアセンブリのシールド対象物を覆うシールド面を取得し、そのシールド面に含まれる部品の稜線と他面との接触関係を調べ、シールド面をなす各面と各部品の稜線との関係を基に、他との有効な接触のない稜線で所定の条件を満たすものを隙間や孔に隣接するものとして、隙間や孔を検出することにより、複数部品の組合わせで生じた隙間や孔を漏れなく検出できる一方、機能的に問題とならない孔や隙間については検出の過程で検出対象から適切に除外することができ、高精度な検出を自動的に効率よく行えることとなり、目視による確認等の作業工数を大幅に削減でき、アセンブリの設計コストを低減できる。
また、シールド対象物とアセンブリをなす各部品面との関係を精査して面位置関係を把握すると共に、部品側の面の連続状態と対象物の面との位置関係を判定材料として対象物を取囲む面群を抽出し、シールド面として規定することにより、必要最小限の手順で、アセンブリで隙間や孔の有無を判断すべき面である、対象物を覆うシールド面のみを適切に検出対象として取得でき、作業工数のさらなる削減が図れる。
また、本発明に係るCADプログラムは、本発明に係る隙間検出方法をコンピュータに実行させるものであり、前記同様、3次元CADシステムを用いる設計において作業工数の削減が図れる。
さらに、本発明に係るCADシステムは、本発明に係る隙間検出方法を適用したものであり、その隙間検出機能により、前記同様、設計における作業工数削減が図れる。
本発明の一実施形態に係るCADシステムのモジュール構成図である。 本発明の一実施形態に係るCADシステムにおけるシールド面取得制御部のシールド面取得過程のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るCADシステムにおける隙間検出制御部の隙間検出過程のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るCADシステムで隙間検出対象とするシールドアセンブリの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法における対象物の面に対応する部品面取得状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法における対象物の面の表側に位置する部品面抽出状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法における対象物の他面に対応する部品面取得状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法における部品面の組分け状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法におけるシールド面取得状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法におけるシールド面上の稜線取得状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法における隙間部位候補の稜線抽出状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法における稜線の組分け状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法における稜線の組分け状態の斜視説明図である。 本発明の一実施形態に係る隙間検出方法における隙間認定状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係るCADシステムにおける隙間部位を強調したシールドアセンブリ表示状態説明図である。
符号の説明
1 CADシステム
10 コンピュータ
11 モデル制御部
12 シールド面取得制御部
12a 部品面抽出処理手段
12b 部品面組分け処理手段
12c 部品面組検証処理手段
12d シールド面認定処理手段
13 隙間検出制御部
13a 稜線特定処理手段
13b 稜線抽出処理手段
13c 稜線組分け処理手段
13d 稜線組検証処理手段
13e 隙間認定処理手段
14 演算制御部
15 記憶装置
16 入力装置
17 表示装置
50 対象物
51、52 面
60 シールドアセンブリ
61、61a 面
65 孔
70 シールド面
71、71a 稜線

以下、本発明の一実施形態に係る隙間検出方法及びCADシステムを、図1ないし図15に基づいて説明する。本実施形態では、隙間検出方法を適用するCADシステムにおいて隙間検出の処理対象として取扱うモデルのうち、シールド対象物が電子回路基板であり、また、シールドアセンブリがケース状で、且つ前記電子回路基板を収容する空間を有するものである例を用いて説明する。
前記各図において本実施形態に係るCADシステム1は、制御用モジュールとして、3次元CADの標準的処理を制御するモデル制御部11と、3次元モデル空間で3次元形状を定義されているシールドアセンブリにおけるシールド面を取得するシールド面取得制御部12と、シールドアセンブリをなす各部品の間の隙間及び/又は孔を検出する隙間検出制御部13とを備える構成である。
なお、このCADシステム1は、コンピュータ10上に3次元CADプログラムが読出されて実行されることで構築されるものであり、前記コンピュータ10は、CPU等の演算制御部14や、メインメモリや固定ディスク装置、着脱式外部記録装置等の記憶装置15を備える公知の構成であり、詳細な説明を省略する。また、このコンピュータ10と共に、キーボードやマウス、タブレット等の入力装置16、及びCRTディスプレイ等の表示装置17が用いられる。
前記モデル制御部11は、利用者の操作入力に基づいて3次元モデル空間(仮想3次元座標空間)上で対象物の3次元モデルの生成、編集処理を行い、処理後の3次元モデルを表示用に2次元画像として描画し出力すると共に、3次元モデルデータの記憶装置に対する記録や読出の指示を行うといった3次元CADの標準機能を提供するものであり、従来公知の3次元CADと共通のものとしてその詳細な説明を省略する。
前記シールド面取得制御部12は、シールド対象物50及びシールドアセンブリ60の3次元モデルデータを用いて、対象物50を包囲するシールドアセンブリ60のシールド面70を取得するものである。詳細には、対象物50を構成する各面について、これらの面の法線ベクトル(面に直角で且つ物体の外側へ向うベクトル)とは略逆向きの法線ベクトルを有する各部品の面を取得し、取得した部品面の中から対象物50における前記面の表側に位置する部品面を抽出する部品面抽出処理手段12aと、抽出した各部品面を、これらの面同士で接触しているものが同じ組となるようにして組分けする部品面組分け処理手段12bと、部品面の組に対し、対象物50を構成する各面の法線ベクトル方向と逆方向の法線ベクトルを有する部品面が全て含まれるか否かを判定する部品面組検証処理手段12cと、全て含まれる組の各部品面を、前記シールド面70とするシールド面認定処理手段12dとを有するものである。
前記隙間検出制御部13は、シールド面取得制御部12における処理で得られたシールド面70を用いて、このシールド面70に含まれる各部品の稜線から隙間及び/又は孔を検出するものである。詳細には、各部品の稜線のうち、シールド面70に位置するものを取得する稜線特定処理手段13aと、取得された全ての稜線について、各稜線がこの稜線自体を含む部品以外の他の部品におけるシールド面70を構成する面と接触しているか否かを検証し、接触していない場合に、この接触していない稜線を隙間部位候補として抽出する稜線抽出処理手段13bと、得られた隙間部位候補の各稜線について、他の隙間部位候補の稜線と端部が接続しているか否かを検証し、接続しているもの同士を同じ組として組分けする稜線組分け処理手段13cと、組分けされた組のうち、複数の稜線が含まれ、且つ各稜線が閉じたループを形成している組を抽出する稜線組検証処理手段13dと、抽出された組における各稜線のなす閉ループに囲まれた部位を、前記シールドアセンブリ60の隙間又は孔と認定する隙間認定処理手段13eとを有するものである。
次に、本実施形態に係る隙間検出方法による隙間検出手順について、図2及び図3のフローチャート、並びに各処理過程を示す図5〜図14の各図に基づいて説明する。あらかじめCADシステムで、シールド対象物50とシールドアセンブリ60をなす各部品の各3次元モデルデータが作成、定義済とされると共に、モデル空間におけるシールド対象物50とシールドアセンブリ60の相対位置関係も定義されているものとする。なお、シールドアセンブリ60は、六面体である対象物50の六面にそれぞれ対向する六面を有する立体(図4参照)であるが、図示説明の便宜上、処理過程をあらわす各図では、図示面に平行となる部品を省略(図5〜図14参照)して、対象物50の上下左右を囲む四面の部品のみ図示し、且つこれらの四方向の部品についてのみ処理を行う記載としている。実際の処理では、対象物を囲む全ての方向の部品について処理が行われることはいうまでもない。
まず、シールド面取得制御部12が、対象物50を包囲するシールドアセンブリ60のシールド面70を取得する過程として、対象物50を構成する各面のデータを読出し(ステップ001)、その上で、部品面抽出処理手段12aにより、対象物50の各面の中から所定の面51(図5参照)を選択し(ステップ002)、この面51の法線ベクトルとは逆向きの法線ベクトルを有する各部品の面61(図5参照)を取得する(ステップ003)。取得した一又は複数の部品面61から、対象物50における選択された面51の表側(注:面の法線ベクトルの向きが「表」方向である)に位置する面61a、すなわち、対象物50の面51を含んだ仮想平面でモデル空間を分けた場合に面51の表側となる空間領域の方に位置している面61a(図6参照)を抽出する(ステップ004)。そして、対象物50の全ての面について部品の面抽出がなされたか否かを判定し(ステップ005)、面抽出がなされていない場合には、対象物50の他の面について前記ステップ002以降の処理を繰返す(図7参照)。図7に、対象物50の他面52に対して逆向きの法線ベクトルを有する各部品の面62を取得した状態を例示している。
前記ステップ005で対象物50の全ての面について、前記各条件に合致する部品面の抽出がなされている場合、部品面組分け処理手段12bにより、抽出した各部品面を、面同士で接触(交わる場合も含む)しているものを同じ組とし、且つ接触が一切無いものを独立した組となるようにして組分けする(ステップ006)。これにより、接触して複数連なった状態にある面が一つの組をなすと共に、他の面と接触していない各面がそれぞれ一組をなし、複数の面の組が生じることとなる。図8に記載した例の場合は、接触して連なった複数の面の組Aと、独立した一面のみの組B、C、Dの、計4つの組A、B、C、Dに組分けされることとなる。
得られた部品面の組のうち、所定の一組について、部品面組検証処理手段12cにより、対象物50の各面の法線ベクトルとは逆向きの法線ベクトルを有する部品面が全て含まれるかどうか判定し(ステップ007)、全て含まれる場合、その組の各面を、シールド面認定処理手段12dにより、シールドアセンブリ60のシールド面70として規定する(ステップ008;図9参照)。そして、全ての組について、前記ステップ007での、逆向きの法線ベクトルを有する面が含まれるかの検証がなされたか否かを判定し(ステップ009)、なされている場合は処理を完了する。前記ステップ009で検証がなされていない場合は、前記ステップ007に戻って、他の組について以降の処理を繰返す。なお、前記ステップ007で組に逆方向の法線ベクトルを有する面が全て含まれていない場合には、ステップ009へ移行する。
図示したシールドアセンブリ60の場合は、組分けされた4つの組A、B、C、Dのうち、複数の面が接触して連なり、対象物50を取囲んだ状態となっている面の組Aのみが、対象物50の各面の法線ベクトルとは逆向きの法線ベクトルを有する部品面を全て含んで、シールド面70とされることとなる(図8、図9参照)。
続いて、隙間検出制御部13が、シールドアセンブリ60のシールド面70の各稜線から隙間及び/又は孔を検出する過程について説明する。まず、シールドアセンブリ60をなす各部品について、稜線特定処理手段13aにより、これら各部品の稜線のうち、シールド面70に位置する稜線71を取得する(ステップ101;図10参照)。そして、取得された稜線71のうちの一つについて、稜線抽出処理手段13bにより、その稜線71がこれを含む部品以外の他の部品におけるシールド面70を構成する面と接触しているか否かを判定し(ステップ102)、いずれとも接触していない場合は、この接触していないことが判った稜線71aを隙間部位候補として抽出する(ステップ103;図11参照)。
そして、前記ステップ101で取得された全ての稜線71について、前記接触の有無が検証されたか否かを判定し(ステップ104)、全ての稜線71について検証されていない場合には、他の稜線71について前記ステップ102以降の処理を繰返す。前記ステップ102でシールド面を構成する他部品面のいずれかと接触している場合は、そのまま前記ステップ104へ移行する。
前記ステップ104で全ての稜線について、前記検証がなされている場合、得られた隙間部位候補の各稜線71aについて、稜線組分け処理手段13cにより、他の隙間部位候補の稜線71aと端部が接触しているか否かを検証し、接触しているもの同士を同じ組とし、且つ接触が一切無いものを独立した組となるようにして組分けする(ステップ105;図12、図13参照)。これにより、接触して複数連なった状態にある稜線71aが一つの組をなすと共に、他の稜線71aと接触していない各稜線71aがそれぞれ一組をなし、複数の稜線71aの組が生じることとなる。図12及び図13に記載した例の場合は、接触して連なった複数の稜線71aの組Eと、独立した一つの稜線71aのみの組F、G、Hの、計4つの組E、F、G、Hに組分けされることとなる。
ここで、組分けされた組のうちの所定の一組について、稜線組検証処理手段13dにより、その組に複数の稜線71aが含まれ、且つこれら稜線71aが閉じたループを形成しているか否かを判定し(ステップ106)、複数の稜線71aが閉ループを形成している場合、その稜線71aの組を抽出し、抽出された組における各稜線71aのなす閉ループに囲まれた部位を、隙間認定処理手段13eにより、シールドアセンブリ60の隙間又は孔と認定する(ステップ107;図14参照)。そして、全ての稜線71aの組について、前記ステップ106での、複数稜線による閉ループ形成の有無の検証がなされたか否かを判定し(ステップ108)、なされている場合は処理を完了する。前記ステップ108で検証がなされていない場合は、前記ステップ106に戻り、他の組について以降の処理を繰返す。なお、前記ステップ106で稜線71aが複数含まれないか、閉じたループを形成していない場合には、ステップ108へ移行する。
図示したシールドアセンブリ60の場合は、組分けされた4つの組E、F、G、Hのうち、複数の稜線71aが接触して連なり、閉ループを形成している組Eのみが抽出されて、この組Eの各稜線に囲まれた部位が、孔(隙間)65として検出されることとなる(図13、図14参照)。
こうして、隙間検出制御部13で隙間又は孔が検出されたら、そのデータをモデル制御部11に伝え、隙間又は孔の存在をアラート表示したり、隙間又は孔として検出された部位を囲む稜線のデータをモデル制御部11にわたして、表示画面上で該当する稜線を強調表示(図15参照)させたりすることもできる。
シールド面取得制御部12で得られたシールド面70についても、そのデータをモデル制御部11にわたして、表示画面上で該当する面を強調表示させたり、シールド面70のみ抜出して表示させたりすることもできる。
このように、本実施の形態に係る隙間検出方法においては、複数部品を組合わせたシールドアセンブリ60のシールド対象物50を覆うシールド面70を取得し、そのシールド面70に含まれる部品の稜線と他面との接触関係を調べ、シールド面70をなす各面と各部品の稜線との関係を基に、他との有効な接触のない稜線で所定の条件を満たすものを隙間や孔に隣接するものとして、隙間や孔を検出することから、複数部品の組合わせで生じた隙間や孔を漏れなく検出できる一方、機能的に問題とならない孔や隙間については検出の過程で検出対象から適切に除外することができ、高精度な検出を自動的に効率よく行えることとなり、目視による確認等の作業工数を大幅に削減でき、アセンブリの設計コストを低減できる。
なお、前記実施形態に係る隙間検出方法においては、取扱う対象物50及びシールドアセンブリ60が六面体もしくは六面体の各平面と平行な面のみで構成される立体である例について隙間検出手順を示したが、これに限らず、対象物やシールドアセンブリが六面体の各平面と平行で無い平面や、曲面を含んだ立体であってもよく、対象物の場合はこれを取囲む最小の六面体又は六面と平行な面のみで構成される立体に一旦置換え、この立体の各面について各処理を進めるようにすればよく、また、シールドアセンブリの場合は、曲面や六面と平行でない平面を、六面のいずれかと平行な微小平面を組合わせた複合面で近似した上で、各処理を行えばよく、前記実施形態同様の検出結果が得られることとなる。
また、前記実施形態に係る隙間検出方法において、前記隙間検出制御部13は、シールド面取得制御部12における処理で得られたシールド面70に基づいて処理を行う構成としているが、これに限らず、シールド面取得制御部によらずに、別途あらかじめ定義されていたシールド面を取得し、このシールド面の既知の3次元モデルデータを用いて、隙間検出制御部によりシールド面に含まれる各部品の稜線を導き、前記実施形態同様に隙間検出を行う構成とすることもできる。

Claims (3)

  1. コンピュータからなる3次元CADシステムにおける3次元モデル空間で、3次元形状をあらかじめ定義された複数の電磁波シールド性部品を組合わせられてなり、所定の電磁波シールド対象物を包囲するシールドアセンブリについて、
    前記コンピュータが、
    前記対象物を取囲むシールド面を定義するステップと、
    前記各部品の稜線のうち、前記シールド面に位置するものを取得するステップと、
    取得された全ての稜線について、各稜線が当該稜線を含む部品以外の他の部品におけるシールド面を構成する面と接触しているか否かを検証し、接触していない場合に、当該接触していない稜線を隙間部位候補として抽出するステップと、
    得られた隙間部位候補の各稜線について、他の隙間部位候補の稜線と端部が接触しているか否かを検証し、接触しているもの同士を同じ組として組分けするステップと、
    組分けされた組のうち、複数の稜線が含まれ、且つ稜線が閉じたループを形成している組を抽出するステップと、
    抽出された組における各稜線のなす閉ループに囲まれた部位を、前記シールドアセンブリの隙間又は孔と認定するステップとを実行し、
    前記対象物を取囲むシールド面を定義するステップが、
    前記対象物を構成する面の中から所定の一の面を選択し、当該一の面の法線ベクトルとは略逆向きの法線ベクトルを有する前記部品の面を取得し、取得した部品面の中から対象物における前記一の面の表側に位置する部品面を抽出する過程を、対象物を構成する全ての面について繰返すステップと、
    抽出した各部品面を、当該面同士で接触しているものが同じ組となるようにして組分けするステップと、
    部品面の組に対し、対象物を構成する各面の法線ベクトル方向と逆方向の法線ベクトルを有する部品面が全て含まれるか否かを判定するステップと、
    全て含まれる組の各部品面を、シールドアセンブリの前記シールド面とするステップとを、さらに含むことを
    特徴とする隙間検出方法。
  2. 3次元CADシステムにおける3次元モデル空間で、3次元形状をあらかじめ定義された複数の電磁波シールド性部品を組合わせられてなり、所定の電磁波シールド対象物を包囲するシールドアセンブリについて、
    前記対象物を取囲むシールド面を定義するステップと、
    前記各部品の稜線のうち、前記シールド面に位置するものを取得するステップと、
    取得された全ての稜線について、各稜線が当該稜線を含む部品以外の他の部品におけるシールド面を構成する面と接触しているか否かを検証し、接触していない場合に、当該接触していない稜線を隙間部位候補として抽出するステップと、
    得られた隙間部位候補の各稜線について、他の隙間部位候補の稜線と端部が接触しているか否かを検証し、接触しているもの同士を同じ組として組分けするステップと、
    組分けされた組のうち、複数の稜線が含まれ、且つ稜線が閉じたループを形成している組を抽出するステップと、
    抽出された組における各稜線のなす閉ループに囲まれた部位を、前記シールドアセンブリの隙間又は孔と認定するステップとを、
    コンピュータに実行させ
    前記対象物を取囲むシールド面を定義するステップが、
    前記対象物を構成する面の中から所定の一の面を選択し、当該一の面の法線ベクトル方向とは略逆向きの法線ベクトルを有する前記部品の面を取得し、取得した部品面の中から対象物における前記一の面の表側に位置する部品面を抽出する過程を、対象物を構成する全ての面について繰返すステップと、
    抽出した各部品面を、当該面同士で接触しているものが同じ組となるようにして組分けするステップと、
    部品面の組に対し、対象物を構成する各面の法線ベクトル方向と逆方向の法線ベクトルを有する部品面が全て含まれるか否かを判定するステップと、
    全て含まれる組の各部品面を、シールドアセンブリの前記シールド面とするステップとを、さらに含むことを
    特徴とするCADプログラム。
  3. 仮想の3次元モデル空間で設計対象の3次元モデルに対する各種処理を行うCADシステムにおいて、
    3次元モデル空間で、3次元形状をあらかじめ定義された複数の電磁波シールド性部品を組合わせられてなり、所定の電磁波シールド対象物を包囲する前記設計対象としてのシールドアセンブリについて、前記対象物を取囲むシールド面を定義するシールド面取得制御部と、
    前記シールドアセンブリをなす各部品の間の隙間を検出する隙間検出制御部とを備え、
    前記シールド面取得制御部が、
    前記対象物を構成する各面について、当該面の法線ベクトルとは略逆向きの法線ベクトルを有する前記部品の面を取得し、取得した部品面の中から対象物における前記面の表側に位置する部品面を抽出する部品面抽出処理手段と、
    抽出した各部品面を、当該面同士で接触しているものが同じ組となるようにして組分けする部品面組分け処理手段と、
    部品面の組に対し、対象物を構成する各面の法線ベクトル方向と逆方向の法線ベクトルを有する部品面が全て含まれるか否かを判定する部品面組検証処理手段と、
    全て含まれる組の各部品面を、シールドアセンブリの前記シールド面とするシールド面認定処理手段とを有し、
    前記隙間検出制御部が、
    前記各部品の稜線のうち、前記シールド面に位置するものを取得する稜線特定処理手段と、
    取得された全ての稜線について、各稜線が当該稜線を含む部品以外の他の部品におけるシールド面を構成する面と接触しているか否かを検証し、接触していない場合に、当該接触していない稜線を隙間部位候補として抽出する稜線抽出処理手段と、
    得られた隙間部位候補の各稜線について、他の隙間部位候補の稜線と端部が接続しているか否かを検証し、接続しているもの同士を同じ組として組分けする稜線組分け処理手段と、
    組分けされた組のうち、複数の稜線が含まれ、且つ各稜線が閉じたループを形成している組を抽出する稜線組検証処理手段と、
    抽出された組における各稜線のなす閉ループに囲まれた部位を、前記シールドアセンブリの隙間又は孔と認定する隙間認定処理手段とを有することを
    特徴とするCADシステム。
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