JP4821771B2 - Hs−pdschデコーダ及びそれを搭載した移動式無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、HS−PDSCH(High Speed Physical Downlink Shared Channel)デコーダ、HS−PDSCHデコーダにおいて受信データを処理する方法、HS−PDSCHデコーダを搭載した移動式無線通信装置及びHS−PDSCHデコーダにおいて受信データを処理する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
高速下りリンク・パケット・アクセス(HSDPA:High Speed Downlink Packet Access)機能は、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の通信システムにおいて、下りリンク方向におけるマルチメディア・サービスをサポートするための基本的機能の1つであり、3GPP(3GPP:3rd Generation Partnership Project)の標準リリース5により提案されている。
HSDPAは、その名称が示すように、3GPP準拠の移動式無線通信装置間においてデータを高速に送受信することができる機能である。このHSDPA機能によれば、無線アクセス・ネットワークによる制限を受けて従来は保証し得なかったデータ転送速度をユーザーに保証することができるようになる。ここに、無線アクセス・ネットワークとは、ユーザーの移動式無線通信装置と基地局との間を接続するネットワークである。
現在、3GPPの関係者は、実現可能性が高く、かつ、信頼性の高いHSDPA機能を実現するための検討を行っている。このHSDPA機能が実現すると、下りリンク方向において5メガヘルツ以上の帯域幅で最高10Mbpsの非常に高速なデータ転送速度を保証することができる。その結果として、ビデオ・ストリーミング、対話型のアプリケーション及びビデオ・オン・デマンドのような高品質なアプリケーションを提供することができるようになる。
HSDPA機能を実現するために、適応変調符号化(AMC:Adaptive Modulation and Coding)、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)などの基本的な技術が3GPPの関係者によって検討されている。
適応変調符号化方式とは、基地局が移動式無線通信装置の瞬間的な受信品質を監視し、受信品質の変動に応じて最良の変調方式及び符号化率を自動的に選択してデータを送信する方式である。
適応変調符号化方式においては、例えば、変調方式として、受信品質が良い場合には、高速の16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)が選択され、受信品質が悪い場合には、低速のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)が選択される。
また、符号化時の符号化率として、受信品質が良い場合には、誤り訂正能力が小さいものが選択され、受信品質が悪い場合には、誤り訂正能力が大きいものが受信環境に応じて選択される。
このように、受信品質が良い場合には、データ転送速度を上げることにより、データ転送効率を高めることが可能である。
一方、HARQとは、既存のARQ機能(誤り検出・再送機能)に誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)機能を追加した技術である。
ARQにおいては、ARQによっては訂正することができない誤りの発生を検出した場合、通信相手に対して、パケットの再送要求が行われる。
これに対して、HARQでは、通信相手から誤り訂正符号を予め受信し、その誤り訂正符号を用いて誤り訂正が行われる。
このため、HARQでは、通信品質が向上し、通信相手からのパケット再送回数を減らすことができる。
さらに、HARQでは、再送パケットの品質向上のため、誤りが検出されたパケットと再送パケットとを合成するチェース・コンバイニング処理(以下、「コンバイニング処理」と称する)が行われる。
図16はコンバイニング処理の概略を示すブロック図である。
基地局(送信側)からユーザーの移動式無線通信装置(受信側)に送信されたパケット10に誤りが検出された場合を想定する。
この場合、ユーザーの移動式無線通信装置は基地局に対してパケットの再送要求を発する。
ユーザーの移動式無線通信装置からパケットの再送要求を受信した基地局は、パケット11をユーザーの移動式無線通信装置に対して送信する。
パケット11を受信したユーザーの移動式無線通信装置は、加算器12を介して、誤りが検出されたパケット10と再送されたパケット11とを合成するコンバイニング処理を実行する。
このように、コンバイニング処理を実行することにより、HARQでは、再送パケットにおける誤りの発生を減少させることができる。
ここで、HARQ処理の概念について説明する。
最初に、基地局側(送信側)で行われるHARQ処理について図17を参照して説明する。
図17は、HARQ処理の一部であるレートマッチング(Rate Matching)処理を行う基地局の構造を示すブロック図である。
図17に示すように、基地局は、ターボ符号部71と、第1レートマッチング(1st Rate Matching)部72と、IRバッファ(Incremental Redundancy Buffer)73と、第2レートマッチング(2nd Rate Matching)部74と、インターリービング/コレクション処理部75と、を備えている。
第1レートマッチング部72は、パリティ1ビット処理部(RM_P1_1)721とパリティ2ビット処理部(RM_P2_1)722とから構成されている。
また、第2レートマッチング部74は、システマティックビット処理部(RM_S)741と、パリティ1ビット処理部(RM_P1_2)742と、パリティ2ビット処理部(RM_P2_2)743と、から構成されている。
第1レートマッチング部72には、ターボ符号部71により符号化されたシステマティックビット(Systematic Bits)のビットストリーム、パリティ1ビット(Parity 1 Bits)のビットストリーム及びパリティ2ビット(Parity 2 Bits)のビットストリームの計3つのビットストリームが入力される。
第1レートマッチング部72は、第1レートマッチング部72に入力された総ビット数(システマティックビットの数Nsysとパリティ1ビットの数Np1とパリティ2ビットの数Np2との総和)とIRバッファ73に配分されたスペースNir(Nir= Nsys + Np1 + Np2)とを比較する。
第1レートマッチング部72に入力された総ビット数がIRバッファ73に配分されたスペースNir以下であれば、入力されたビットストリームは第1レートマッチング部72をそのまま通過する。
これに対して、第1レートマッチング部72に入力された総ビット数がスペースNirよりも多い場合には、パリティ1ビット処理部(RM_P1_1)721及びパリティ2ビット処理部(RM_P2_1)722は、パリティ1ビットのビットストリーム及びパリティ2ビットのビットストリームからのビットの抜き取り処理(puncture)を行う。
ただし、システマティックビットのビットストリームは抜き取り処理されないため、システマティックビットのビットストリームは第1レートマッチング部72をそのまま通過する。
この抜き取り処理により、第1レートマッチング部72から出力された総ビット数はIRバッファ73に配分されたスペースNirと同数になる。
第2レートマッチング部74には、第1レートマッチング部72からIRバッファ73経由で計3つのビットストリームが入力される。
このとき、第2レートマッチング部74に入力された総ビット数(システマティックビットの数Nsysとパリティ1ビットの数Np1とパリティ2ビットの数Np2との総和)が、HS−PDSCHにおいてTTI(送信時間間隔)で利用できる物理チャネルのビット数 Ndata(Ndata = Nt,sys + Nt,p1 + Nt,p2)よりも多い場合には、システマティックビット処理部(RM_S)741、パリティ1ビット処理部(RM_P1_2)742及びパリティ2ビット処理部(RM_P2_2)743は、システマティックビットのビットストリーム、パリティ1ビットのビットストリーム及びパリティ2ビットのビットストリームからのビットの抜き取り処理を行う。
また、第2レートマッチング部74に入力された総ビット数がNdataよりも少ない場合は、システマティックビット処理部741、第2パリティ1ビット処理部742及び第2パリティ2ビット処理部743は、システマティックビットのビットストリーム、パリティ1ビットのビットストリーム及びパリティ2ビットのビットストリームへのビットの繰り返し挿入処理(repetition)を行う。
また、第2レートマッチング部74に入力された総ビット数がNdataと等しい場合には、システマティックビットのビットストリーム、パリティ1ビットのビットストリーム及びパリティ2ビットのビットストリームは第2レートマッチング部74をそのまま通過する。
なお、上述したビットの抜き取り処理と繰り返し挿入処理の詳細については、例えば、非特許文献1に記載されている。
第2レートマッチング部74において第2レートマッチング処理が行われたデータは、インターリービング/コレクション処理部75において物理チャネルごとに分離された後、受信側の移動式通信装置へ向けて送信される。
次に、移動式通信装置側(受信側)で行われるHARQ処理について図18を参照して説明する。
図18は、HARQ処理の一部であるレートデマッチング(Rate De-Matching)処理を行う移動式通信装置の構造を示すブロック図である。
図18に示すように、移動式通信装置は、デインターリービング/デコレクション部85と、第2レートデマッチング部84と、IRバッファ83と、第1レートデマッチング部82と、ターボ復号部81と、を備えている。
第1レートデマッチング部82は、パリティ1ビット処理部(DRM_P1_1)821とパリティ2ビット処理部(DRM_P2_1)822とから構成されている。
また、第2レートデマッチング部84は、システマティックビット処理部(DRM_S)841と、パリティ1ビット処理部(RM_P1_2)842と、パリティ2ビット処理部(RM_P2_2)843と、から構成されている。
図18を参照すると、移動式通信装置においては、図17に示した基地局におけるHARQ処理と逆の順番でHARQ処理が行われる。
第2レートデマッチング部84においては、第2レートマッチング部74において行われた第2レートマッチング処理とは逆の処理、すなわち、第2レートデマッチング処理が行われる。
すなわち、システマティックビット処理部(DRM_S)841、パリティ1ビット処理部(RM_P1_2)842及びパリティ2ビット処理部(RM_P2_2)843は、デインターリービング/デコレクション部85から受信したビットストリームに対して、基地局における第2レートマッチング処理により挿入されたビットを抜き取る処理(De-repetition処理)を行うか、または、基地局における第2レートマッチング処理により抜き取られたビットとして「0」を挿入する処理(De-Puncturing)を行う。
第1レートデマッチング部82においては、第1レートマッチング部72において行われた第1レートマッチング処理とは逆の処理、すなわち、第1レートデマッチング処理が行われる。
すなわち、パリティ1ビット処理部(DRM_P1_1)821及びパリティ2ビット処理部(DRM_P2_1)822においては、IRバッファ83から送信されてきたビットストリームに対して、基地局における第1レートマッチング処理により抜き取られたビットとして「0」を挿入する処理を行う。
なお、システマティックビットのビットストリームは、第1レートマッチング処理においてビットを抜き取られないため、第1レートデマッチング部82をそのまま通過する。
第1レートデマッチング部82において第1レートデマッチング処理が行われたデータは、その後、ターボ復号部81において復号される。
ここで、従来のHS−PDSCHデコーダについて説明する。
図19は従来のHS−PDSCHデコーダのブロック図である。
図19を参照すると、従来のHS−PDSCHデコーダは、受信データバッファ400と、復調部401と、デインターリービング/デコレクション部402と、第2レートデマッチング部403と、加算部404と、IRバッファ405と、第1レートデマッチング部406と、入力バッファ407と、ターボ復号部408と、セレクタ410と、を備えている。
受信データバッファ400は、HS−PDSCHのパケットデータである受信データRxを一時的に格納する。
復調部401は、受信データバッファ400の相応アドレスから読み出されたデータに対して復調処理を行う。
デインターリービング/デコレクション部402は、復調部401において復調されたデータに対してデインターリービング/デコレクション処理を行う。
第2レートデマッチング部403は、デインターリービング/デコレクション部402においてデインターリービング/デコレクション処理が行われたデータに対して、基地局側の第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取るか、あるいは、基地局側の第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を行う。
加算部404は、第2レートデマッチング部403の出力とセレクタ410の出力とを加算するコンバイニング処理を行う。
IRバッファ405は、加算部404においてコンバイニング処理がなされたデータを、加算部404における次回のコンバイニング処理時に加算する加算用データとして一時的に格納する。ここでは、IRバッファ405のビット幅はXとする。
セレクタ410は、IRバッファ405の出力及び"0"のいずれか一方を選択して加算部404に出力する。
例えば、受信データRxが新規に送信されたパケットデータである場合には、セレクタ410は"0"を選択して出力する。この場合、加算部404は、第2レートデマッチング部403の出力に"0"を加算する。このため、第2レートデマッチング部403の出力は、次回のコンバイニング処理の準備のために、そのままIRバッファ405に書き込まれる。
一方、受信データRxが再送されたパケットデータである場合、セレクタ410は、IRバッファ405の出力を選択して出力する。この場合、加算部404は、第2レートデマッチング部403の出力に、IRバッファ405のあるアドレスに格納されていた再送前のパケットデータを加算する。この加算結果は、次回のコンバイニング処理の準備のために、IRバッファ405の同様のアドレス(加算前にIRバッファ405からデータを読み出したアドレス)に書き込まれる。
第1レートデマッチング部406は、IRバッファ405から出力されたデータに対して、基地局側の第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行う。
入力バッファ407は、第1レートデマッチング部406の出力を、ターボ復号部408におけるターボ復号処理の準備のために一時的に格納する。
ターボ復号部408は、入力バッファ407から出力されたデータに対して、ターボ復号処理を繰り返し行い、その復号結果409を出力する。
さらに、ターボ復号部408は、復号結果409に基づいてCRC(Cyclic Redundancy Check)判定処理を行う。このCRC判定の結果(OKまたはNG)は最終的に送信装置(図示せず)を経由して基地局に報告される。
次に、図19に示した従来のHS−PDSCHデコーダの動作について、図20を参照して説明する。
図20を参照すると、従来のHS−PDSCHデコーダの動作は、第1段階、第2段階及び第3段階の3つの段階に分けられている。
最初に、第1段階においては、基地局から受信した受信データRxに対して、復調部401による復調処理、デインターリービング/デコレクション部402によるデインターリービング処理及びデコレクション処理、第2レートデマッチング部403による第2レートデマッチング処理、並びに、加算部404によるコンバイニング処理が行われ、その結果がIRバッファ405に格納される。
次に、第2段階においては、IRバッファ405から出力されたデータに対して、第1レートデマッチング部406による第1レートデマッチング処理が行われ、その結果が入力バッファ407に格納される。
最後に、第3段階においては、入力バッファ407から出力されたデータに対して、ターボ復号部408によるターボ復号処理及びCRC処理が行われる。
なお、ターボ復号処理は、繰返し構造のアルゴリズムとなっている。そのため、ターボ復号処理時には、毎回、入力バッファ407からターボの入力データを読み出し、読み出したデータに対してターボ復号処理が行われる。
3GPP TS25.212 V5.3.0 (Release 5)
上述したように、従来のHS−PDSCHデコーダにおいては、受信データの総処理時間は、第1段階、第2段階及び第3段階のそれぞれの処理時間を合計した時間となる。よって、受信データの総処理時間は一般的に長くなる。
しかし、携帯電話に代表される移動式通信装置には、通信のリアルタイム性が厳格に要求されている。そのため、移動式通信装置にHS−PDSCHデコーダを搭載した場合には、HS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理時間の短縮化を図り、有効なHSDPA機能を実現することが重要な課題となる。
そこで、本発明は、受信データの処理時間の短縮化を図ることができるHS−PDSCHデコーダ、HS−PDSCHデコーダにおいて受信データを処理する方法、HS−PDSCHデコーダを搭載した移動式無線通信装置及びHS−PDSCHデコーダにおいて受信データを処理する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、第一の態様として、基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データを処理するHS−PDSCHデコーダであって、前記受信データを構成するN(Nは2以上の整数)個のデータが並列に入力され、入力されたN個のデータに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行い、該第2レートデマッチング処理が行われたN個のデータを出力する第2レートデマッチング部と、前記第2レートデマッチング部から出力されたN個のデータのうちの対応する1個のデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を並列に行い、該コンバイニング処理が行われたデータを出力するN個の加算部と、前記N個の加算部から出力されたデータに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行い、該第1レートデマッチング処理が行われたデータを出力する第1レートデマッチング部と、前記第1レートデマッチング部から出力されたデータに対するターボ復号処理を繰り返し行う復号部と、を備えるHS−PDSCHデコーダを提供する。
本発明の第一の態様に係るHS−PDSCHデコーダによれば、受信データを構成するN個のデータに対して第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理を並列に行うため、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理の処理時間は、これらの処理を並列処理していた従来構成と比較して1/Nになる。そのため、HS−PDSCHデコーダにおける受信データの全体の処理時間の大幅な短縮化を図ることができる。
本発明は、第二の態様として、基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データを処理するHS−PDSCHデコーダであって、前記受信データを構成するN(Nは2以上の整数)個のデータが並列に入力され、入力されたN個のデータに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行い、該第2レートデマッチング処理が行われたN個のデータを出力する第2レートデマッチング部と、前記第2レートデマッチング部から出力されたN個のデータのうちの対応する1個のデータに対し、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を並列に行い、該コンバイニング処理が行われたデータを出力するN個の加算部と、前記N個の加算器に対応して設けられ、対応する前記加算器から出力されたデータを一時的に格納し、出力するN個の入力バッファと、前記N個の入力バッファから出力された受信データに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行う第1レートデマッチング/復号部と、を備えるHS−PDSCHデコーダを提供する。
本発明の第二の態様に係るHS−PDSCHデコーダによれば、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理の処理時間を大幅に削減することができるとともに、第1レートデマッチング処理及びターボ復号処理の処理時間を大幅に削減することができる。そのため、HS−PDSCHデコーダにおける受信データの全体の処理時間の大幅な短縮化を図ることができる。
本発明は、第三の態様として、基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データを処理するHS−PDSCHデコーダであって、前記受信データに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行い、該第2レートデマッチング処理が行われたデータを出力する第2レートデマッチング部と、前記第2レートデマッチング部から出力されたデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を行い、該コンバイニング処理が行われたデータを出力する加算部と、前記加算部から出力されたデータを一時的に格納し、出力する入力バッファと、前記入力バッファから出力された受信データに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行う第1レートデマッチング/復号部と、を備えるHS−PDSCHデコーダを提供する。
本発明の第三の態様に係るHS−PDSCHデコーダによれば、第1レートデマッチング処理と同時にターボ復号処理を行うため、第1レートデマッチング処理及びターボ復号処理の処理時間は、これらの処理を別々に行う従来のHS−PDSCHデコーダと比較して、大幅に削減することができる。そのため、HS−PDSCHデコーダにおける受信データの全体の処理時間の大幅な短縮化を図ることができる。
本発明の第三の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、前記第1レートデマッチング/復号部は、例えば、前記入力バッファから出力されたデータに挿入されるビットを出力するデパンクチャ部と、第1回目のターボ復号処理時に、前記デパンクチャ部から出力されたビットを前記入力バッファから出力されたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算して出力するデマッチング計算部と、前記デマッチング計算部において計算されたデマッチング位置を格納し、出力するデマッチング位置記憶部と、第1回目のターボ復号処理時には、前記デマッチング計算部の出力を選択し、第2回目以降のターボ復号処理時には、前記デマッチング位置記憶部の出力を選択し、選択結果を前記入力バッファからのデータの出力及び前記デパンクチャ部からのビットの出力を制御する制御信号として出力するセレクタと、前記入力バッファから出力されたデータに対して前記デパンクチャ部から出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行うターボ復号部と、から構成することができる。
あるいは、本発明の第三の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、前記第1レートデマッチング/復号部は、前記入力バッファから出力されたデータに挿入されるビットを出力するデパンクチャ部と、前記デパンクチャ部から出力されたビットを前記入力バッファから出力されたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算し、計算結果を、前記入力バッファからのデータの出力及び前記デパンクチャ部からのビットの出力を制御する制御信号として出力するデマッチング計算部と、前記入力バッファから出力されたデータに対して前記デパンクチャ部から出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行うターボ復号部と、から構成することも可能である。
本発明の第二の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、前記第1レートデマッチング/復号部は、例えば、前記N個の入力バッファから出力されたデータに挿入されるビットを出力するデパンクチャ部と、第1回目のターボ復号処理時に、前記デパンクチャ部から出力されたビットを前記N個の入力バッファから出力されたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算して出力するデマッチング計算部と、前記デマッチング計算部において計算されたデマッチング位置を格納し、出力するデマッチング位置記憶部と、第1回目のターボ復号処理時には、前記デマッチング計算部の出力を選択し、第2回目以降のターボ復号処理時には、前記デマッチング位置記憶部の出力を選択し、選択結果を前記N個の入力バッファからのデータの出力及び前記デパンクチャ部からのビットの出力を制御する制御信号として出力するセレクタと、前記N個の入力バッファから出力されたデータに対して、前記デパンクチャ部から出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行うターボ復号部と、から構成することが可能である。
本発明の第二の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、前記第1レートデマッチング/復号部は、例えば、前記N個の入力バッファから出力されたデータに挿入されるビットを出力するデパンクチャ部と、前記デパンクチャ部から出力されたビットを前記N個の入力バッファから出力されたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算し、計算結果を、前記N個の入力バッファからのデータの出力及び前記デパンクチャ部からのビットの出力を制御する制御信号として出力するデマッチング計算部と、前記N個の入力バッファから出力されたデータに対して前記デパンクチャ部から出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行うターボ復号部と、から構成することが可能である。
本発明の第一または第二の態様に係るHS−PDSCHデコーダは、前記受信データを一時的に格納し、出力するN個の受信データバッファと、前記N個の受信データバッファに対応して設けられ、対応する前記受信データバッファから出力されたデータに対する復調処理を行い、該復調処理が行われたデータを出力するN個の復調部と、前記N個の復調部に対応して設けられ、対応する前記復調部から出力されたデータに対するデインターリーブ/デコレクション処理を行い、該デインターリーブ/デコレクション処理が行われたデータを前記第2レートデマッチング部に出力するN個のデインターリーブ/デコレクション部と、をさらに備えることが可能である。
本発明の第一または第二の態様に係るHS−PDSCHデコーダは、前記N個の加算部のそれぞれから出力されたデータを、前記N個の加算部における次回のコンバイニング処理時に加算する前記所定の加算用データとして、一時的に格納し、出力するIRバッファをさらに有することが可能である。
上記のHS−PDSCHデコーダは、例えば、移動式無線通信装置に搭載することができる。移動式無線通信装置としては、例えば、携帯電話装置がある。
本発明は、第四の態様として、基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データをHS−PDSCHデコーダにおいて処理する方法であって、前記受信データを構成するN(Nは2以上の整数)個のデータを並列に入力し、入力されたN個のデータに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行う第一の過程と、前記第2レートデマッチング処理がなされたN個のデータのうちの対応する1個のデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を並列に行う第二の過程と、前記コンバイニング処理がなされたデータに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行う第三の過程と、前記第1レートデマッチング処理がなされたデータに対するターボ復号処理を繰り返し行う第四の過程と、を備えるHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法を提供する。
本発明の第四の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法によれば、本発明の第一の態様に係るHS−PDSCHデコーダと同様の効果を得ることができる。
本発明は、第五の態様として、基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データをHS−PDSCHデコーダにおいて処理する方法であって、前記受信データを構成するN(Nは2以上の整数)個のデータを並列に入力し、入力されたN個のデータに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行う第一の過程と、前記第2レートデマッチング処理がなされたN個のデータのうちの対応する1個のデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を並列に行う第二の過程と、前記コンバイニング処理がなされたデータに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行う第三の過程と、を備えるHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法を提供する。
本発明の第五の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法によれば、本発明の第二の態様に係るHS−PDSCHデコーダと同様の効果を得ることができる。
本発明は、第六の態様として、基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データをHS−PDSCHデコーダにおいて処理する方法であって、前記受信データに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行う第一の過程と、前記第2レートデマッチング処理がなされたデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を行う第二の過程と、前記コンバイニング処理がなされた受信データに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行う第三の過程と、を備えるHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法を提供する。
本発明の第六の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法によれば、本発明の第三の態様に係るHS−PDSCHデコーダと同様の効果を得ることができる。
本発明の第六の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法においては、前記第三の過程は、例えば、前記コンバイニング処理がなされたデータに挿入されるビットを出力する第五の過程と、第1回目のターボ復号処理時に、前記第五の過程において出力されたビットを前記コンバイニング処理がなされたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算して出力する第六の過程と、前記デマッチング位置を格納し、出力する第七の過程と、第1回目のターボ復号処理時には、前記第六の過程における出力を選択し、第2回目以降のターボ復号処理時には、前記第七の過程における出力を選択し、選択結果を前記第六の過程における出力及び前記第七の過程における出力を制御する制御信号として出力する第八の過程と、前記第七の過程において出力されたデータに対して前記第六の過程において出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行う第九の過程と、から構成することができる。
本発明の第六の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法においては、前記第三の過程は、例えば、前記コンバイニング処理がなされたデータに挿入されるビットを出力する第五の過程と、前記第五の過程において出力されたビットを前記コンバイニング処理がなされたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算し、計算結果を、前記コンバイニング処理がなされたデータの出力及び前記第五の過程におけるビットの出力を制御する制御信号として出力する第六の過程と、前記コンバイニング処理がなされたデータに対して前記第五の過程において出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行う第七の過程と、から構成することができる。
本発明の第五の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法においては、前記第三の過程は、例えば、前記コンバイニング処理がなされた前記N個のデータに挿入されるビットを出力する第五の過程と、第1回目のターボ復号処理時に、前記第五の過程において出力されたビットを前記N個のデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算して出力する第六の過程と、前記第六の過程において計算されたデマッチング位置を格納し、出力する第七の過程と、第1回目のターボ復号処理時には、前記第六の過程の出力を選択し、第2回目以降のターボ復号処理時には、前記第七の過程の出力を選択し、選択結果を前記N個のデータの出力及び前記第五の過程におけるビットの出力を制御する制御信号として出力する第八の過程と、前記N個のデータに対して、前記第五の過程において出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行う第九の過程と、から構成することができる。
本発明の第五の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法においては、前記第三の過程は、例えば、前記コンバイニング処理がなされた前記N個のデータに挿入されるビットを出力する第五の過程と、前記第五の過程において出力されたビットを前記N個のデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算し、計算結果を、前記N個のデータの出力及び前記第五の過程におけるビットの出力を制御する制御信号として出力する第六の過程と、前記N個のデータに対して、前記第五の過程において出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行う第七の過程と、から構成することができる。
本発明の第四または第五の態様に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法は、前記受信データをN個に分割して一時的に格納する過程と、前記N個の受信データに対してそれぞれ復調処理を行う過程と、それぞれ復調されたN個のデータに対してそれぞれデインターリーブ/デコレクション処理を行う過程と、をさらに備えることが可能である。
上記のHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法はコンピュータプログラムとして構成することも可能である。
本発明によれば、HS−PDSCHデコーダにおいて、受信データの総処理時間の大幅な短縮化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の第一の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダの構成を示すブロック図である。 本発明の第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダの構成を示すブロック図である。 本発明の第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおける第1レートデマッチング/ターボ復号部の第一の例の構成を示すブロック図である。 本発明の第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおける第1レートデマッチング/ターボ復号部の第二の例の構成を示すブロック図である。 本発明の第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおいて、図3に示した第1レートデマッチング/ターボ復号部を使用した場合の動作を説明する図である。 本発明の第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおいて、図4に示した第1レートデマッチング/ターボ復号部を使用した場合の動作を説明する図である。 本発明の第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおける第2レートデマッチング部の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第三の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダの構成を示すブロック図である。 チェース・コンバイニング処理を説明する図である。 HARQ処理を行う基地局のブロック図である。 HARQ処理を行う移動式通信装置のブロック図である。 従来のHS−PDSCHデコーダのブロック図である。 従来のHS−PDSCHデコーダの動作を説明する図である。
符号の説明
100 第1受信データバッファ
110 第2受信データバッファ
101 第1復調部
111 第2復調部
102 第1デインターリービング/デコレクション部
112 第2デインターリービング/デコレクション部
130 第2レートデマッチング部
108 第1加算部
118 第2加算部
131 IRバッファ
104 第1セレクタ
114 第2セレクタ
107 第1入力バッファ
117 第2入力バッファ
133 第1レートデマッチング/ターボ復号部
200 デパンクチャ部
201 セレクタ
202 ターボ復号/CRC判定部
203 第1レートデマッチング計算部
204 デマッチング位置記憶部
300 デパンクチャ部
301 第1レートデマッチング計算部
302 ターボ復号/CRC判定部
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダのブロック図である。
本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは移動式無線通信装置、例えば、携帯電話装置に搭載される。
図1に示すように、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは、受信データバッファ500と、復調部501と、デインターリービング/デコレクション部502と、第2レートデマッチング部503と、加算部504と、IRバッファ505と、第1レートデマッチング/ターボ復号部508と、セレクタ510と、を備えている。
受信データバッファ500は、HS−PDSCHのパケットデータである受信データRxを一時的に格納する。
復調部501は、受信データバッファ500の相応アドレスから読み出されたデータに対して復調処理を行う。
デインターリービング/デコレクション部502は、復調部501において復調されたデータに対してデインターリービング/デコレクション処理を行う。
第2レートデマッチング部503は、デインターリービング/デコレクション部502においてデインターリービング/デコレクション処理が行われたデータに対して、基地局側の第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取るか、あるいは、基地局側の第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を行う。
加算部504は、第2レートデマッチング部503の出力とセレクタ510の出力とを加算するコンバイニング処理を行う。
IRバッファ505は、加算部504においてコンバイニング処理がなされたデータを、加算部504における次回のコンバイニング処理時に加算する加算用データとして一時的に格納する。ここでは、IRバッファ505のビット幅はXとする。
セレクタ510は、IRバッファ505の出力及び"0"のいずれか一方を選択して加算部504に出力する。
例えば、受信データRxが新規に送信されたパケットデータである場合には、セレクタ510は"0"を選択して出力する。この場合、加算部504は、第2レートデマッチング部503の出力に"0"を加算する。このため、第2レートデマッチング部503の出力は、次回のコンバイニング処理の準備のために、そのままIRバッファ505に書き込まれる。
一方、受信データRxが再送されたパケットデータである場合、セレクタ510は、IRバッファ505の出力を選択して出力する。この場合、加算部504は、第2レートデマッチング部503の出力に、IRバッファ505のあるアドレスに格納されていた再送前のパケットデータを加算する。この加算結果は、次回のコンバイニング処理の準備のために、IRバッファ505の同様のアドレス(加算前にIRバッファ505からデータを読み出したアドレス)に書き込まれる。
第1レートデマッチング/ターボ復号部508は、IRバッファ505から出力されたデータに対して、基地局側の第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行い、その復号結果509を出力する。
さらに、第1レートデマッチング/ターボ復号部508は、復号結果509に基づいてCRC(Cyclic Redundancy Check)判定処理を行う。このCRC判定の結果(OKまたはNG)は最終的に送信装置(図示せず)を経由して基地局に報告される。
図19に示した従来のHS−PDSCHデコーダの動作は、図20に示したように、第1段階、第2段階及び第3段階の3個の段階に分けて行われる。
これに対して、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダの動作においては、第2段階と第3段階とが同時に行われる。
本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダによれば、第1レートデマッチング/ターボ復号部508において第1レートデマッチング処理とターボ復号処理とが同時に行われる。
従来のHS−PDSCHデコーダにおいては、第1レートデマッチング処理とターボ復号処理とは別々に行われていた。このため、第1レートデマッチング処理に要する時間をT1、ターボ復号処理に要する時間をT2とすると、従来のHS−PDSCHデコーダにおける受信データの全体の処理時間は(T1+T2)であった。
これに対して、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、第1レートデマッチング処理とターボ復号処理とは同時に行われるため、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおける受信データの全体の処理時間はT1またはT2である(具体的には、T1>T2であればT1、T1<T2であればT2である)。
このように、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダによれば、第1レートデマッチング処理及びターボ復号処理の処理時間は、これらの処理を別々に行う従来のHS−PDSCHデコーダと比較して、大幅に削減することができる。そのため、HS−PDSCHデコーダにおける受信データの全体の処理時間の大幅な短縮化を図ることができる。
(第二の実施形態)
図2は、本発明の第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダのブロック図である。
本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは移動式無線通信装置、例えば、携帯電話装置に搭載される。
図2に示すように、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは、第1受信データバッファ100と、第2受信データバッファ110と、第1復調部101と、第2復調部111と、第1デインターリービング/デコレクション部102と、第2デインターリービング/デコレクション部112と、第2レートデマッチング部130と、第1加算部108と、第2加算部118と、IRバッファ131と、第1セレクタ(SEL)104と、第2セレクタ(SEL)114と、第1入力バッファ107と、第2入力バッファ117と、第1レートデマッチング/ターボ復号部133と、を有する。
本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、第2レートデマッチング部130並びに第1加算部108及び第2加算部118において第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理が並列的に行われるとともに、第1レートデマッチング/ターボ復号部133において第1レートデマッチング処理及びターボ復号処理が同時に行われる。
第1受信データバッファ100及び第2受信データバッファ110は、同時に、HS−PDSCHのパケットデータである受信データRxを一時的に格納する。
第1復調部101は第1受信データバッファ100に対応して設けられており、第1受信データバッファ100の相応アドレスから読み出されたデータに対して復調処理を行う。第2復調部111は第2受信データバッファ110に対応して設けられており、第2受信データバッファ110の相応アドレスから読み出されたデータに対して復調処理を行う。
第1デインターリービング/デコレクション部102は第1復調部101に対応して設けられており、第1復調部101において復調されたデータに対してデインターリービング/デコレクション処理を行う。第2デインターリービング/デコレクション部112は第2復調部111に対応して設けられており、第2復調部111において復調されたデータに対してデインターリービング/デコレクション処理を行う。
第2レートデマッチング部130は、第1デインターリービング/デコレクション部102及び第2デインターリービング/デコレクション部112のそれぞれにおいてデインターリービング/デコレクション処理が行われた2個のデータを並列に入力し、その2個のデータに対し、基地局側の第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取る第2レートデマッチング処理または基地局側の第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列して行う。
なお、第2レートマッチング処理の対象は、システマティックビットのビットストリーム、パリティ1ビットのビットストリーム及びパリティ2ビットのビットストリームである。
なお、第2レートデマッチング部130に入力される2つのデータは、受信データRxを構成する互いに異なるデータである。
第2レートデマッチング部130に入力される2つのデータを異ならせる方法として、幾つかの方法が考えられる。
例えば、第1復調部101及び第2復調部111において、第1受信データバッファ100及び第2受信データバッファ110からデータを読み出す際の相応アドレスを互いに異なるアドレスとする方法が考えられる。
また、第1復調部101及び第2復調部111において、変調方式が16QAMであれば受信データRxから4つの復調データが得られ、変調方式がQPSKであれば2つの復調データが得られるため、復調データの中から互いに異なる復調データを出力する方法も考えられる。
また、第1デインターリービング/デコレクション部102及び第2デインターリービング/デコレクション部112において、第2レートデマッチング部130へ出力するデータの順序を異ならせる方法も考えられる。
第1加算部108は、第2レートデマッチング部130の一方の出力105と第1セレクタ104の出力とを加算するコンバイニング処理を行う。第2加算部118は、第2レートデマッチング部130の他方の出力115と第2セレクタ114の出力とを加算するコンバイニング処理を行う。
第1加算部108及び第2加算部118によるコンバイニング処理は並列に行われる。
IRバッファ131は、第1加算部108及び第2加算部118においてそれぞれ加算されたデータを、第1加算部108及び第2加算部118における次回のコンバイニング処理時に加算する加算用データとして、一時的に格納する。
なお、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理を並列化したのに伴い、IRバッファ131のサイズ及びビット幅も従来のHS−PDSCHデコーダにおけるIRバッファのサイズ及びビット幅から変更している。
例えば、従来のHS−PDSCHデコーダにおけるIRバッファのサイズがN、ビット幅がXであったとすると、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおけるIRバッファ131のサイズはN/2、ビット幅は2Xとなる。
すなわち、第1加算部108のXビットの出力がIRバッファ131のアドレスのLSB(Least Significant Bit)のXビットの位置に格納されると同時に、第2加算部118のXビットの出力がIRバッファ131のアドレスのMSB(Most Significant Bit)のXビットの位置に格納される。
第1セレクタ104は第1加算部108に対応して設けられており、IRバッファ131の出力または"0"を選択して第1加算部108に出力する。第2セレクタ114は第2加算部118に対応して設けられており、IRバッファ131の出力または"0"を選択して第2加算部118に出力する。
例えば、受信データRxが新規に送信されたパケットデータである場合には、第1セレクタ104及び第2セレクタ114は"0"を選択して出力する。この場合、第1加算部108及び第2加算部118は、それぞれ、第2レートデマッチング部130の出力105、115に対して"0"を加算する。そのため、第2レートデマッチング部130の出力105、115は、次回のコンバイニング処理の準備のために、そのままIRバッファ131に書き込まれる。
一方、受信データRxが再送されたパケットデータである場合、第1セレクタ104は、IRバッファ131のアドレスのLSBのXビットの位置にある再送前のデータを選択して出力し、第2セレクタ114は、IRバッファ131のアドレスのMSBのXビットの位置にある再送前のパケットデータを選択して出力する。
この場合、第1加算部108及び第2加算部118は、それぞれ、第2レートデマッチング部130の出力105、115に対して、IRバッファ131のアドレスのLSBのXビットの位置にある再送前のデータ及びIRバッファ131のアドレスのMSBのXビットの位置にある再送前のデータを加算する。
この加算データは、次回のコンバイニング処理の準備のために、IRバッファ131の同様のアドレス(加算前にIRバッファ131からデータを読み出したアドレス)に書き込まれる。
第1入力バッファ107は第1加算部108に対応して設けられており、第1加算部108による加算結果となるデータを、第1レートデマッチング/ターボ復号部133におけるターボ復号処理の準備のために、一時的に格納する。
同様に、第2入力バッファ117は第2加算部118に対応して設けられており、第2加算部118による加算結果であるデータを、第1レートデマッチング/ターボ復号部133におけるターボ復号処理の準備のために、一時的に格納する。
なお、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117が第1レートデマッチング/ターボ復号部133にデータを出力するタイミングは、第1レートデマッチング/ターボ復号部133からの出力制御信号132により、制御される。
第1レートデマッチング/ターボ復号部133は、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117のそれぞれから出力されたデータ109、119に対して、基地局側の第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行い、その復号結果134を出力する。
なお、第1レートマッチング処理の対象は、パリティ1ビットのビットストリーム及びパリティ2ビットのビットストリームである。
さらに、第1レートデマッチング/ターボ復号部133は復号結果134に基づいてCRC判定処理を行う。このCRC判定の結果(OKまたはNG)は最終的に送信装置(図示せず)を経由して基地局に報告される。
また、第1レートデマッチング/ターボ復号部133は、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117がデータを出力するタイミングを制御するために、出力制御信号132を第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117に出力する。
上述のように、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理を並列的に行う構成になっているとともに、第1レートデマッチング処理と同時にターボ復号処理を行う構成になっている。このため、HS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理時間を全体として大幅に削減することができる。
ここで、第1レートデマッチング/ターボ復号部133の具体的な構成について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は第1レートデマッチング/ターボ復号部133の第一の例の構成のブロック図である。
図3を参照すると、第1レートデマッチング/ターボ復号部133の第一の例は、デパンクチャ(De-puncture)部200と、セレクタ201と、ターボ復号/CRC判定部202と、第1レートデマッチング計算部203と、デマッチング位置記憶部204と、から構成されている。
デパンクチャ部200は、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117から出力されたデータ109、119に挿入されるビット“0”を出力する。
なお、デパンクチャ部200は、セレクタ201から出力される出力制御信号132を受信し、受信した出力制御信号132に応じて、ビット“0”を出力するタイミングを制御している。
第1レートデマッチング計算部203は、基地局から移動式通信装置へ事前に通知されているレートデマッチング計算用のエラーパラメータに基づいて、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からそれぞれ出力されたデータ109、119のデマッチング位置、すなわち、ビット“0”を挿入する位置を計算する。
デマッチング位置記憶部204は、第1レートデマッチング計算部203において計算されたデマッチング位置を記憶する。
セレクタ201は、第1回目(1st iteration)のターボ復号処理時には、第1レートデマッチング計算部203の出力を選択し、第2回目(2nd iteration)以降のターボ復号処理時には、デマッチング位置記憶部204の出力を選択する。
セレクタ201の出力は、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からのデータの出力並びにデパンクチャ部200からのビットの出力を制御する出力制御信号132として、デパンクチャ部200並びに第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117に入力される。
ターボ復号処理は、繰返し構造のアルゴリズムとなっている。そのため、ターボ復号処理時には、毎回、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からデータ109、119を読み出し、読み出したデータに対してターボ復号処理を行う必要がある。
このため、本第一の例においては、出力制御信号132により、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からはデータ109、119を交互に出力させている。
ただし、デパンクチャ処理が発生した場合は、出力制御信号132により、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からの出力を停止させ、デパンクチャ部200からビット“0”を出力させる。
ターボ復号/CRC判定部202は、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からのデータ109、119に対して交互にターボ復号処理を行いつつ、デパンクチャ処理が発生した場合には、データ109、119のデパンクチャ位置に、デパンクチャ部200からのビット“0”を挿入する第1レートデマッチング処理を行う。
上述のように、本第一の例においては、ターボ復号/CRC判定部202において、ターボ復号処理だけでなく、第1レートデマッチング処理を行うことができる。
また、第1レートデマッチング計算部203によるデマッチング位置の計算は、第1回目のターボ復号処理時にのみ行えばよく、第2回目以降のターボ復号処理時には省略することができる。
図4は第1レートデマッチング/ターボ復号部133の第二の例の構成のブロック図である。
図4を参照すると、第1レートデマッチング/ターボ復号部133の第二の例は、デパンクチャ部300と、第1レートデマッチング計算部301と、ターボ復号/CRC判定部302と、を有している。
デパンクチャ部300は、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117から出力されたデータ109、119に挿入されるビット“0”を出力する。
なお、デパンクチャ部300がビット“0”を出力するタイミングは、第1レートデマッチング計算部301から出力される出力制御信号132により、制御される。
第1レートデマッチング計算部301は、基地局から移動式通信装置へ事前に通知されているレートデマッチング計算用のエラーパラメータに基づいて、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からそれぞれ出力されたデータ109、119のデマッチング位置、すなわち、ビット“0”を挿入する位置を計算する。
第1レートデマッチング計算部301の出力は、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からのデータの出力並びにデパンクチャ部300からのビットの出力を制御する出力制御信号132として、デパンクチャ部300並びに第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117に入力される。
ターボ復号処理は、繰返し構造のアルゴリズムとなっている。そのため、ターボ復号処理時には、毎回、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からデータ109、119を読み出し、読み出したデータに対してターボ復号処理を行う必要がある。
そこで、本第二の例においては、出力制御信号132により、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からはデータ109、119を交互に出力させている。
ただし、デパンクチャ処理が発生した場合には、出力制御信号132により、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からの出力を停止させ、デパンクチャ部300からビット“0”を出力させる。
ターボ復号/CRC判定部302は、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117から出力されたデータ109、119に対して交互に復号処理を行いつつ、デパンクチャ処理が発生した場合には、データ109、119のデパンクチャ位置に、デパンクチャ部300からのビット“0”を挿入する第1レートデマッチング処理を行う。
上述のように、本第二の例においては、ターボ復号/CRC判定部302において、ターボ復号処理だけでなく、第1レートデマッチング処理を行うことができる。
ただし、第1レートデマッチング計算部301によるデマッチング位置の計算は、第1回目のターボ復号処理時だけでなく、第2回目以降のターボ復号処理時にも行う必要がある。
以下、図2に示した第一の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダの動作について説明する。
最初に、第1レートデマッチング/ターボ復号部133を図3に示した第一の例の構成とした場合の動作について、図5を参照して説明する。
図5を参照すると、まず、第1復調部101及び第2復調部111、第1デインターリービング/デコレクション部102及び第2デインターリービング/デコレクション部112、第2レートデマッチング部130、第1加算部108及び第2加算部118において、受信データRxを構成する2個のデータに対して、復調処理、デインターリーブ処理、デコレクション処理、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理が並列的に行われる。
このため、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、復調処理、デインターリーブ処理、デコレクション処理、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理の処理時間は、これらの処理を非並列処理する従来のHS−PDSCHデコーダと比較して、約1/2に短縮される。
次いで、第1レートデマッチング/ターボ復号部133において、ターボ復号処理と同時に、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からのデータ(パリティ1ビットのビットストリーム及びパリティ2ビットのビットストリーム)に対して"0"を挿入する第1レートデマッチング処理が行われる。
このため、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、ターボ復号処理及び第1レートデマッチング処理の処理時間は、これらの処理を別々に行っていた従来のHS−PDSCHデコーダと比較して、大幅に短縮される。
また、第1回目のターボ復号処理時には、第1レートデマッチング計算部203によるデマッチング位置の計算が行われ、この計算結果によって、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からのデータ109、119の出力タイミング及びデパンクチャ部200からのビットの出力タイミングが制御される。この計算結果はデマッチング位置記憶部204に記憶され、第2回目以降のターボ復号処理時には、デマッチング位置記憶部204に記憶されたデマッチング位置の情報によってデータ109、119の出力タイミング及びビットの出力タイミングが制御される。従って、第2回目以降のターボ復号処理時には、第1レートデマッチング計算部203によるデマッチング位置の計算処理が不要となる。
次に、第1レートデマッチング/ターボ復号部133を図4に示した第二の例の構成とした場合の動作について、図6を参照して説明する。
図6を参照すると、まず、第1復調部101及び第2復調部111、第1デインターリービング/デコレクション部102及び第2デインターリービング/デコレクション部112、第2レートデマッチング部130、第1加算部108及び第2加算部118において、受信データRxを構成する2個のデータに対して、復調処理、デインターリーブ処理、デコレクション処理、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理が並列的に行われる。
これまでの処理は基本的に図5に示した処理と同様である。
次いで、第1レートデマッチング/ターボ復号部133において、ターボ復号処理と同時に、第1入力バッファ107及び第2入力バッファ117からのデータに対して"0"を挿入する第1レートデマッチング処理が行われる。
ただし、図6に示す第二の例の場合には、第1レートデマッチング計算部301によるデマッチング位置の計算は、第1回目のターボ復号処理時だけでなく、第2回目以降のターボ復号処理時にも行われる。
なお、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダの構造は上述の構造に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理において、2個のデータを並列に処理する場合について説明したが、並列に処理するデータの数は2個には限定されない。本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダによれば、N(2以上の任意の自然数)個のデータを並列に処理することが可能である。
また、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダにおいては、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理を並列に処理する構成と、第1レートデマッチング処理及びターボ復号処理を同時に処理する構成との双方を備える場合について説明したが、いずれか一方の構成のみを含むことも可能である。
すなわち、本実施形態においては、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理は並列に行うが、第1レートデマッチング処理及びターボ復号処理については別々に処理する構成としても良い(以下に述べる第三の実施形態参照)。また、第1レートデマッチング処理及びターボ復号処理については同時に処理するが、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理については非並列的に処理する構成としても良い(第一の実施形態参照)。
なお、本実施形態における第2レートデマッチング部130及び第1レートデマッチング/ターボ復号部133はコンピュータが読み取り可能な言語で記述されたコンピュータプログラムにより作動させることも可能である。
コンピュータプログラムを用いて第2レートデマッチング部130を作動させる場合には、第2レートデマッチング部130を、例えば、図7に示すように構成する。
図7に示す第2レートデマッチング部130は、中央処理装置(CPU)600と、第一のメモリー601と、第二のメモリー602と、各種命令及びデータを中央処理装置600に入力するための入力インターフェイス603と、中央処理装置600により実行された処理の結果を出力する出力インターフェイス604と、から構成されている。
第一及び第二のメモリー601、602の各々は、リード・オンリー・メモリー(ROM)、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)またはICメモリーカードなどの半導体記憶装置、フレキシブルディスクなどの記憶媒体、ハードディスク、あるいは、光学磁気ディスクなどからなる。例えば、第一のメモリー601はROMからなり、第二のメモリー602はRAMからなる。
第一のメモリー601は第2レートデマッチング処理を行うためのプログラムを格納している。第二のメモリー602は様々なデータ及びパラメータを記憶しているとともに、中央処理装置600に対する作動領域を提供する。中央処理装置600は第一のメモリー601からプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。すなわち、中央処理装置600は第一のメモリー601に格納されているプログラムに従って作動する。
第1レートデマッチング/ターボ復号部133も第2レートデマッチング部130と同様に構成することができる。
(第三の実施形態)
図8は、本発明の第三の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダのブロック図である。
本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは移動式無線通信装置、例えば、携帯電話装置に搭載される。
図8に示すように、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは、第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダと比較して、第1レートデマッチング/ターボ復号部133に代えて、第1レートデマッチング部140とターボ復号部141とを備えている。この点を除いて、本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダは第二の実施形態に係るHS−PDSCHデコーダと同一の構造を有している。
第1レートデマッチング部140は、例えば、図3に示したデパンクチャ部200と、セレクタ201と、第1レートデマッチング計算部203と、デマッチング位置記憶部204と、から構成される。
また、ターボ復号部141は、図3に示したターボ復号/CRC判定部202と同一の構造を有している。
本実施形態に係るHS−PDSCHデコーダによれば、受信データを構成するN個のデータに対して第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理を並列に行うため、第2レートデマッチング処理及びコンバイニング処理の処理時間は、これらの処理を並列処理していた従来構成と比較して1/Nになる。そのため、HS−PDSCHデコーダにおける受信データの全体の処理時間の大幅な短縮化を図ることができる。
本発明に係るHS−PDSCHデコーダは移動式無線通信装置、例えば、携帯電話装置に搭載して使用することが可能である。本発明に係るHS−PDSCHデコーダを携帯電話装置に代表される移動式無線通信装置に搭載することにより、移動式無線通信装置が受信するデータの処理時間を大幅に短縮することが可能になり、移動式無線通信装置の作動効率を大幅に向上させることができる。

Claims (20)

  1. 基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データを処理するHS−PDSCHデコーダであって、
    前記受信データを構成するN(Nは2以上の整数)個のデータが並列に入力され、入力されたN個のデータに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行い、該第2レートデマッチング処理が行われたN個のデータを出力する第2レートデマッチング部と、
    前記第2レートデマッチング部から出力されたN個のデータのうちの対応する1個のデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を並列に行い、該コンバイニング処理が行われたデータを出力するN個の加算部と、
    前記N個の加算部から出力されたデータに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行い、該第1レートデマッチング処理が行われたデータを出力する第1レートデマッチング部と、
    前記第1レートデマッチング部から出力されたデータに対するターボ復号処理を繰り返し行う復号部と、
    を備えるHS−PDSCHデコーダ。
  2. 基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データを処理するHS−PDSCHデコーダであって、
    前記受信データを構成するN(Nは2以上の整数)個のデータが並列に入力され、入力されたN個のデータに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行い、該第2レートデマッチング処理が行われたN個のデータを出力する第2レートデマッチング部と、
    前記第2レートデマッチング部から出力されたN個のデータのうちの対応する1個のデータに対し、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を並列に行い、該コンバイニング処理が行われたデータを出力するN個の加算部と、
    前記N個の加算器に対応して設けられ、対応する前記加算器から出力されたデータを一時的に格納し、出力するN個の入力バッファと、
    前記N個の入力バッファから出力された受信データに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行う第1レートデマッチング/復号部と、
    を備えるHS−PDSCHデコーダ。
  3. 基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データを処理するHS−PDSCHデコーダであって、
    前記受信データに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行い、該第2レートデマッチング処理が行われたデータを出力する第2レートデマッチング部と、
    前記第2レートデマッチング部から出力されたデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を行い、該コンバイニング処理が行われたデータを出力する加算部と、
    前記加算部から出力されたデータを一時的に格納し、出力する入力バッファと、
    前記入力バッファから出力された受信データに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行う第1レートデマッチング/復号部と、
    を備えるHS−PDSCHデコーダ。
  4. 前記第1レートデマッチング/復号部は、
    前記入力バッファから出力されたデータに挿入されるビットを出力するデパンクチャ部と、
    第1回目のターボ復号処理時に、前記デパンクチャ部から出力されたビットを前記入力バッファから出力されたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算して出力するデマッチング計算部と、
    前記デマッチング計算部において計算されたデマッチング位置を格納し、出力するデマッチング位置記憶部と、
    第1回目のターボ復号処理時には、前記デマッチング計算部の出力を選択し、第2回目以降のターボ復号処理時には、前記デマッチング位置記憶部の出力を選択し、選択結果を前記入力バッファからのデータの出力及び前記デパンクチャ部からのビットの出力を制御する制御信号として出力するセレクタと、
    前記入力バッファから出力されたデータに対して前記デパンクチャ部から出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行うターボ復号部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載のHS−PDSCHデコーダ。
  5. 前記第1レートデマッチング/復号部は、
    前記入力バッファから出力されたデータに挿入されるビットを出力するデパンクチャ部と、
    前記デパンクチャ部から出力されたビットを前記入力バッファから出力されたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算し、計算結果を、前記入力バッファからのデータの出力及び前記デパンクチャ部からのビットの出力を制御する制御信号として出力するデマッチング計算部と、
    前記入力バッファから出力されたデータに対して前記デパンクチャ部から出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行うターボ復号部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載のHS−PDSCHデコーダ。
  6. 前記第1レートデマッチング/復号部は、
    前記N個の入力バッファから出力されたデータに挿入されるビットを出力するデパンクチャ部と、
    第1回目のターボ復号処理時に、前記デパンクチャ部から出力されたビットを前記N個の入力バッファから出力されたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算して出力するデマッチング計算部と、
    前記デマッチング計算部において計算されたデマッチング位置を格納し、出力するデマッチング位置記憶部と、
    第1回目のターボ復号処理時には、前記デマッチング計算部の出力を選択し、第2回目以降のターボ復号処理時には、前記デマッチング位置記憶部の出力を選択し、選択結果を前記N個の入力バッファからのデータの出力及び前記デパンクチャ部からのビットの出力を制御する制御信号として出力するセレクタと、
    前記N個の入力バッファから出力されたデータに対して、前記デパンクチャ部から出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行うターボ復号部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のHS−PDSCHデコーダ。
  7. 前記第1レートデマッチング/復号部は、
    前記N個の入力バッファから出力されたデータに挿入されるビットを出力するデパンクチャ部と、
    前記デパンクチャ部から出力されたビットを前記N個の入力バッファから出力されたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算し、計算結果を、前記N個の入力バッファからのデータの出力及び前記デパンクチャ部からのビットの出力を制御する制御信号として出力するデマッチング計算部と、
    前記N個の入力バッファから出力されたデータに対して前記デパンクチャ部から出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行うターボ復号部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のHS−PDSCHデコーダ。
  8. 前記受信データを一時的に格納し、出力するN個の受信データバッファと、
    前記N個の受信データバッファに対応して設けられ、対応する前記受信データバッファから出力されたデータに対する復調処理を行い、該復調処理が行われたデータを出力するN個の復調部と、
    前記N個の復調部に対応して設けられ、対応する前記復調部から出力されたデータに対するデインターリーブ/デコレクション処理を行い、該デインターリーブ/デコレクション処理が行われたデータを前記第2レートデマッチング部に出力するN個のデインターリーブ/デコレクション部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1、2、6または7に記載のHS−PDSCHデコーダ。
  9. 前記N個の加算部のそれぞれから出力されたデータを、前記N個の加算部における次回のコンバイニング処理時に加算する前記所定の加算用データとして、一時的に格納し、出力するIRバッファをさらに有する、請求項1、2、4、6または7に記載のHS−PDSCHデコーダ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のHS−PDSCHデコーダを備える移動式無線通信装置。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のHS−PDSCHデコーダを備える携帯電話装置。
  12. 基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データをHS−PDSCHデコーダにおいて処理する方法であって、
    前記受信データを構成するN(Nは2以上の整数)個のデータを並列に入力し、入力されたN個のデータに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行う第一の過程と、
    前記第2レートデマッチング処理がなされたN個のデータのうちの対応する1個のデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を並列に行う第二の過程と、
    前記コンバイニング処理がなされたデータに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行う第三の過程と、
    前記第1レートデマッチング処理がなされたデータに対するターボ復号処理を繰り返し行う第四の過程と、
    を備えるHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法。
  13. 基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データをHS−PDSCHデコーダにおいて処理する方法であって、
    前記受信データを構成するN(Nは2以上の整数)個のデータを並列に入力し、入力されたN個のデータに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行う第一の過程と、
    前記第2レートデマッチング処理がなされたN個のデータのうちの対応する1個のデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を並列に行う第二の過程と、
    前記コンバイニング処理がなされたデータに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行う第三の過程と、
    を備えるHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法。
  14. 基地局において当該基地局のIRバッファに格納可能なビット数に応じてビットを抜き取る第1レートマッチング処理と、HS−PDSCHにより送信可能なビット数に応じてビットを挿入し、または、抜き取る第2レートマッチング処理とが行われた受信データをHS−PDSCHデコーダにおいて処理する方法であって、
    前記受信データに対して、前記第2レートマッチング処理において挿入されたビットを抜き取り、または、前記第2レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第2レートデマッチング処理を並列に行う第一の過程と、
    前記第2レートデマッチング処理がなされたデータに対して、所定の加算用データを加算するコンバイニング処理を行う第二の過程と、
    前記コンバイニング処理がなされた受信データに対して、前記第1レートマッチング処理において抜き取られたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うと同時に、ターボ復号処理を繰り返し行う第三の過程と、
    を備えるHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法。
  15. 前記第三の過程は、
    前記コンバイニング処理がなされたデータに挿入されるビットを出力する第五の過程と、
    第1回目のターボ復号処理時に、前記第五の過程において出力されたビットを前記コンバイニング処理がなされたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算して出力する第六の過程と、
    前記デマッチング位置を格納し、出力する第七の過程と、
    第1回目のターボ復号処理時には、前記第六の過程における出力を選択し、第2回目以降のターボ復号処理時には、前記第七の過程における出力を選択し、選択結果を前記第六の過程における出力及び前記第七の過程における出力を制御する制御信号として出力する第八の過程と、
    前記第七の過程において出力されたデータに対して前記第六の過程において出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行う第九の過程と、
    を備えることを特徴とする請求項14に記載のHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法。
  16. 前記第三の過程は、
    前記コンバイニング処理がなされたデータに挿入されるビットを出力する第五の過程と、
    前記第五の過程において出力されたビットを前記コンバイニング処理がなされたデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算し、計算結果を、前記コンバイニング処理がなされたデータの出力及び前記第五の過程におけるビットの出力を制御する制御信号として出力する第六の過程と、
    前記コンバイニング処理がなされたデータに対して前記第五の過程において出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行う第七の過程と、
    を備えることを特徴とする請求項14に記載のHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法。
  17. 前記第三の過程は、
    前記コンバイニング処理がなされた前記N個のデータに挿入されるビットを出力する第五の過程と、
    第1回目のターボ復号処理時に、前記第五の過程において出力されたビットを前記N個のデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算して出力する第六の過程と、
    前記第六の過程において計算されたデマッチング位置を格納し、出力する第七の過程と、
    第1回目のターボ復号処理時には、前記第六の過程の出力を選択し、第2回目以降のターボ復号処理時には、前記第七の過程の出力を選択し、選択結果を前記N個のデータの出力及び前記第五の過程におけるビットの出力を制御する制御信号として出力する第八の過程と、
    前記N個のデータに対して、前記第五の過程において出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行う第九の過程と、
    を備えることを特徴とする請求項13に記載のHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法。
  18. 前記第三の過程は、
    前記コンバイニング処理がなされた前記N個のデータに挿入されるビットを出力する第五の過程と、
    前記第五の過程において出力されたビットを前記N個のデータに挿入する位置を表すデマッチング位置を計算し、計算結果を、前記N個のデータの出力及び前記第五の過程におけるビットの出力を制御する制御信号として出力する第六の過程と、
    前記N個のデータに対して、前記第五の過程において出力されたビットを挿入する第1レートデマッチング処理を行うとともに、ターボ復号処理を繰り返し行う第七の過程と、
    を備えることを特徴とする請求項13に記載のHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法。
  19. 前記受信データをN個に分割して一時的に格納する過程と、
    前記N個の受信データに対してそれぞれ復調処理を行う過程と、
    それぞれ復調されたN個のデータに対してそれぞれデインターリーブ/デコレクション処理を行う過程と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項12、13、17または18に記載のHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法。
  20. 請求項12乃至19のいずれか一項に記載のHS−PDSCHデコーダにおける受信データの処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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