JP4821104B2 - 液滴吐出装置におけるヘッドユニットおよびこれを備えた液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法 - Google Patents
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なお、副走査方向における必要離間寸法が部分描画ラインの長さのp倍であるときに、副走査方向において隣接する機能液滴吐出ヘッド同士の離間距離は、部分描画ラインの長さのp倍(必要離間寸法)に限定されず、部分描画ラインの長さのp倍以上であってm倍以下であればよい。
また、nをmで割り切れない場合は、副走査方向の最後部において、その端数個分の機能液滴吐出ヘッドを配列する。
Display)装置を含む概念である。さらに、電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等を包含する装置が考えられる。
そして、X軸テーブル12とY軸テーブル13とが交わる位置は、ワークWに対し9個の機能液滴吐出ヘッド16により機能液滴の吐出(描画)が行われる描画エリア41となっている。
なお、図2において、加減速区間La,Lbを、図示上側のフラッシングボックス116の図示上端部を基準として示す。また、同図では、9個の機能液滴吐出ヘッド16を1つの長方形で表す。
ここで、9個の機能液滴吐出ヘッドを、Y軸方向(副走査方向)の先頭(図示の左)から順に16a,16b,・・・,16iとする。
なお、一方のノズル列74を構成する180個のノズル75は、機能液滴を吐出しない不吐出ノズルとなっている。もちろん、両ノズル列74,74のノズル75を機能液滴を吐出する吐出ノズルとしてもよく、例えば、一方のノズル列74を、他方のノズル列74に対して、ノズル列74方向に半ピッチ(略70μm)分ずらし、描画ラインDLにおけるドット密度を360dpiとすることも可能である。
ここで、ノズル列群を構成する9本のノズル列を、Y軸方向(副走査方向)の先頭から順に74a,74b,・・・,74iとし、描画ラインDLのうち、9個の機能液滴吐出ヘッド16a〜16iのノズル列74a〜74iにそれぞれ対応する9個の部分描画ラインを、Y軸方向(副走査方向)の先頭から順にDLPa,DLPb,・・・,DLPiとする。
なお、例えば後述するカラーフィルタを製造する場合には、ワークW(基板)に対しR・G・Bの3色の機能液を吐出するため、9個の機能液滴吐出ヘッド16を3個ずつ3組に分け、3組の機能液滴吐出ヘッド16にR・G・Bの3色の機能液が1色ずつ対応するようにしてもよい。この場合、描画ラインの長さMdは略68mmとなる。
なお、本実施形態の液滴吐出装置1では、X軸方向へのワークWの移動を主走査とし、Y軸方向へのヘッドユニット15の移動を副走査として、描画動作が行われるが、ヘッドユニット15を主走査方向に移動させる構成であってもよい。また、ワークWを固定とし、ヘッドユニット15をX軸方向およびY軸方向に移動させる構成であってもよい。
また、配列パターンが、副走査方向の先頭から5番目までの機能液滴吐出ヘッド16a〜16eを、描画ラインDLにおける部分描画ラインDLPa〜DLPeの並び順に従って配列するものであるため、単純な配列パターンとなり、9個の機能液滴吐出ヘッド16a〜16iを容易に配列することができる。
なお、本実施形態では、各フラッシングボックス16が定速でヘッドユニット15の直下を通過するが、加速または減速状態で通過してもよく、この場合は、X軸テーブル12による往復動の範囲Sをさらに短くすることができる。
まず、ブラックマトリクス形成工程(S101)では、図13(a)に示すように、基板(W)501上にブラックマトリクス502を形成する。ブラックマトリクス502は、金属クロム、金属クロムと酸化クロムの積層体、または樹脂ブラック等により形成される。金属薄膜からなるブラックマトリクス502を形成するには、スパッタ法や蒸着法等を用いることができる。また、樹脂薄膜からなるブラックマトリクス502を形成する場合には、グラビア印刷法、フォトレジスト法、熱転写法等を用いることができる。
さらに、図13(c)に示すように、レジスト層504の未露光部分をエッチング処理することによりレジスト層504をパターニングして、バンク503を形成する。なお、樹脂ブラックによりブラックマトリクスを形成する場合は、ブラックマトリクスとバンクとを兼用することが可能となる。
このバンク503とその下のブラックマトリクス502は、各画素領域507aを区画する区画壁部507bとなり、後の着色層形成工程において機能液滴吐出ヘッド16により着色層(成膜部)508R、508G、508Bを形成する際に機能液滴の着弾領域を規定する。
なお、本実施形態においては、バンク503の材料として、塗膜表面が疎液(疎水)性となる樹脂材料を用いている。そして、基板(ガラス基板)501の表面が親液(親水)性であるので、後述する着色層形成工程においてバンク503(区画壁部507b)に囲まれた各画素領域507a内への液滴の着弾位置のばらつきを自動補正できる。
即ち、基板501の着色層508R、508G、508Bが形成されている面全体に保護膜用塗布液が吐出された後、乾燥処理を経て保護膜509が形成される。
そして、保護膜509を形成した後、カラーフィルタ500は、次工程の透明電極となるITO(Indium Tin Oxide)などの膜付け工程に移行する。
なお、図示していないが、対向基板521およびカラーフィルタ500の外面(液晶層522側とは反対側の面)には偏光板がそれぞれ配設され、また対向基板521側に位置する偏光板の外側には、バックライトが配設されている。
一方、対向基板521におけるカラーフィルタ500と対向する面には、カラーフィルタ500の第1電極523と直交する方向に長尺な短冊状の第2電極526が所定の間隔で複数形成され、この第2電極526の液晶層522側の面を覆うように第2配向膜527が形成されている。これらの第1電極523および第2電極526は、ITOなどの透明導電材料により形成されている。
そして、第1電極523と第2電極526とが交差する部分が画素であり、この画素となる部分に、カラーフィルタ500の着色層508R、508G、508Bが位置するように構成されている。
この液晶装置530が上記液晶装置520と大きく異なる点は、カラーフィルタ500を図中下側(観測者側とは反対側)に配置した点である。
この液晶装置530は、カラーフィルタ500とガラス基板等からなる対向基板531との間にSTN液晶からなる液晶層532が挟持されて概略構成されている。なお、図示していないが、対向基板531およびカラーフィルタ500の外面には偏光板等がそれぞれ配設されている。
対向基板531のカラーフィルタ500と対向する面上には、カラーフィルタ500側の第1電極533と直交する方向に延在する複数の短冊状の第2電極536が所定の間隔で形成され、この第2電極536の液晶層532側の面を覆うように第2配向膜537が形成されている。
そして、上記した液晶装置520と同様に、第1電極533と第2電極536との交差する部分が画素であり、この画素となる部位に、カラーフィルタ500の着色層508R、508G、508Bが位置するように構成されている。
この液晶装置550は、カラーフィルタ500を図中上側(観測者側)に配置したものである。
カラーフィルタ500の保護膜509の表面(対向基板551側の面)には液晶駆動用の電極556が形成されている。この電極556は、ITO等の透明導電材料からなり、後述の画素電極560が形成される領域全体を覆う全面電極となっている。また、この電極556の画素電極560とは反対側の面を覆った状態で配向膜557が設けられている。
この表示装置600においては、発光素子部603から基板601側に発した光が、回路素子部602および基板601を透過して観測者側に出射されると共に、発光素子部603から基板601の反対側に発した光が陰極604により反射された後、回路素子部602および基板601を透過して観測者側に出射されるようになっている。
また、第1層間絶縁膜611a上には電源線614が配設されており、この電源線614は、コンタクトホール612bを通じてドレイン領域607bに接続されている。
これら画素電極613、機能層617、および、機能層617上に配設された陰極604によって発光素子が構成されている。なお、画素電極613は、平面視略矩形状にパターニングされて形成されており、各画素電極613の間にバンク部618が形成されている。
そして、各バンク部618の間には、画素電極613に対して上方に向けて次第に拡開した開口部619が形成されている。
正孔注入/輸送層617aは、画素電極613側から正孔を輸送して発光層617bに注入する機能を有する。この正孔注入/輸送層617aは、正孔注入/輸送層形成材料を含む第1組成物(機能液)を吐出することで形成される。正孔注入/輸送層形成材料としては、公知の材料を用いる。
この表示装置600は、図18に示すように、バンク部形成工程(S111)、表面処理工程(S112)、正孔注入/輸送層形成工程(S113)、発光層形成工程(S114)、および対向電極形成工程(S115)を経て製造される。なお、製造工程は例示するものに限られるものではなく必要に応じてその他の工程が除かれる場合、また追加される場合もある。
無機物バンク層618aを形成したならば、図20に示すように、無機物バンク層618a上に有機物バンク層618bを形成する。この有機物バンク層618bも無機物バンク層618aと同様にフォトリソグラフィ技術等によりパターニングして形成される。
このようにしてバンク部618が形成される。また、これに伴い、各バンク部618間には、画素電極613に対して上方に開口した開口部619が形成される。この開口部619は、画素領域を規定する。
また、撥液化処理は、有機物バンク層618bの壁面618sおよび有機物バンク層618bの上面618tに施され、例えば四フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理によって表面がフッ化処理(撥液性に処理)される。
この表面処理工程を行うことにより、機能液滴吐出ヘッド16を用いて機能層617を形成する際に、機能液滴を画素領域に、より確実に着弾させることができ、また、画素領域に着弾した機能液滴が開口部619から溢れ出るのを防止することが可能となる。
しかしその一方で、正孔注入/輸送層617aは、非極性溶媒に対する親和性が低いため、非極性溶媒を含む第2組成物を正孔注入/輸送層617a上に吐出しても、正孔注入/輸送層617aと発光層617bとを密着させることができなくなるか、あるいは発光層617bを均一に塗布できない虞がある。
そこで、非極性溶媒並びに発光層形成材料に対する正孔注入/輸送層617aの表面の親和性を高めるために、発光層形成の前に表面処理(表面改質処理)を行うことが好ましい。この表面処理は、発光層形成の際に用いる第2組成物の非極性溶媒と同一溶媒またはこれに類する溶媒である表面改質材を、正孔注入/輸送層617a上に塗布し、これを乾燥させることにより行う。
このような処理を施すことで、正孔注入/輸送層617aの表面が非極性溶媒になじみやすくなり、この後の工程で、発光層形成材料を含む第2組成物を正孔注入/輸送層617aに均一に塗布することができる。
この陰極604の上部には、電極としてのAl膜、Ag膜や、その酸化防止のためのSiO2、SiN等の保護層が適宜設けられる。
この表示装置700は、互いに対向して配置された第1基板701、第2基板702、およびこれらの間に形成される放電表示部703を含んで概略構成される。放電表示部703は、複数の放電室705により構成されている。これらの複数の放電室705のうち、赤色放電室705R、緑色放電室705G、青色放電室705Bの3つの放電室705が組になって1つの画素を構成するように配置されている。
そして、この隔壁708によって仕切られた領域が放電室705となっている。
第1基板701と第2基板702とは、アドレス電極706と表示電極711が互いに直交する状態で対向させて貼り合わされている。なお、上記アドレス電極706と表示電極711は図示しない交流電源に接続されている。
そして、各電極706,711に通電することにより、放電表示部703において蛍光体709が励起発光し、カラー表示が可能となる。
この場合、第1基板701を液滴吐出装置1のワークテーブル22に載置された状態で以下の工程が行われる。
まず、機能液滴吐出ヘッド16により、導電膜配線形成用材料を含有する液体材料(機能液)を機能液滴としてアドレス電極形成領域に着弾させる。この液体材料は、導電膜配線形成用材料として、金属等の導電性微粒子を分散媒に分散したものである。この導電性微粒子としては、金、銀、銅、パラジウム、またはニッケル等を含有する金属微粒子や、導電性ポリマー等が用いられる。
表示電極711の形成の場合、アドレス電極706の場合と同様に、導電膜配線形成用材料を含有する液体材料(機能液)を機能液滴として表示電極形成領域に着弾させる。
また、蛍光体709の形成の場合には、各色(R,G,B)に対応する蛍光材料を含んだ液体材料(機能液)を機能液滴吐出ヘッド16から液滴として吐出し、対応する色の放電室705内に着弾させる。
この表示装置800は、互いに対向して配置された第1基板801、第2基板802、およびこれらの間に形成される電界放出表示部803を含んで概略構成される。電界放出表示部803は、マトリクス状に配置した複数の電子放出部805により構成されている。
Claims (6)
- n個(nは4以上の整数)の機能液滴吐出ヘッドを、前記n個の機能液滴吐出ヘッドの複数のノズル列が1の描画ラインとなるノズル列群を構成するように、相互の必要離間寸法以上の寸法を存して主走査方向および副走査方向に配列して、ヘッドプレートに装着した液滴吐出装置におけるヘッドユニットであって、
前記副走査方向における前記必要離間寸法が、前記描画ラインのうち前記各機能液滴吐出ヘッドの前記ノズル列が対応する部分描画ラインの長さのp倍(n>p>2)であるときに、
前記副走査方向の先頭からm番目(mはp+1>m≧pを満たす整数)までの前記機能液滴吐出ヘッドは、前記主走査方向に互いに位置ずれした所定の配列パターンに従って配列され、
前記副走査方向の先頭から(m+1)番目以降の前記機能液滴吐出ヘッドは、前記機能液滴吐出ヘッドのm個単位で、前記配列パターンに従って、前記m番目までの機能液滴吐出ヘッドに対し前記副走査方向に列替えして配列されていることを特徴とする液滴吐出装置におけるヘッドユニット。 - 前記各機能液滴吐出ヘッドを、前記ノズル列が前記副走査方向と平行になるように、前記ヘッドプレートに装着したことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置におけるヘッドユニット。
- 前記配列パターンは、前記描画ラインにおける前記部分描画ラインの並び順に従って、前記m番目までの機能液滴吐出ヘッドを前記主走査方向に配列したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置におけるヘッドユニット。
- 前記配列パターンは、前記主走査方向に隣接する前記機能液滴吐出ヘッド同士の前記各ノズル列によって構成される前記描画ラインにおける前記部分描画ライン同士が隣接しないように、前記m番目までの機能液滴吐出ヘッドを配列したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置におけるヘッドユニット。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の液滴吐出装置におけるヘッドユニットを搭載した描画手段と、ワークに対し、前記ヘッドユニットを前記主走査方向および前記副走査方向に相対的に移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項5に記載の液滴吐出装置を用い、前記ワーク上に機能液滴による成膜部を形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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