JP4820922B1 - 市場取引支援装置及び市場取引支援方法並びにプログラム - Google Patents

市場取引支援装置及び市場取引支援方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】相場のトレンドの変換点における適切な取引を支援できる市場取引支援装置を提供する。
【解決手段】注文処理サーバ1は、相場の底値と天井値の時間的推移に基づいて相場のトレンドを判定するとともに、テクニカル指標の変化に基づいて相場のトレンドを判定する。そして、テクニカル指標に基づくトレンドの判定結果が相場の底値・天井値に基づくトレンドの判定結果と反対になる場合(一方が上昇傾向で他方が下落傾向の場合)に、売り又は買いの注文を指示する。これにより、相場のトレンドが上昇から下落若しくは下落から上昇へ変換するタイミングにおいて適切な売買を行うことができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、株式や為替等の市場取引を支援する装置に関する。
近年、インターネットに代表される通信網の発達とコンピュータの普及によって、株式や為替取引(FX)等の市場取引をネットワーク経由で容易に行えるようになってきた。一般の投資家によるネットでのトレーディングが盛んに行われており、ソフトウェアを用いて取引の支援や自動化を行う種々のツールが開発されている。
特許第4562809号明細書 特開2008−165720号公報
一般に、市場取引では、取引対象物を安値で買って高値で売ることが基本的な目的となっている。従って、取引を行うにあたり相場の動向(トレンド)を判断することが重要となる。特に、上昇トレンドが開始するタイミングでの「買い」や下降トレンドが開始するタイミングでの「売り」など、トレンドが変化するタイミングで適切な取引を行うことができれば、大きな利益を上げることができる。また、トレンドが終了するタイミングで建て玉を解消することにより、利益の減少を最小に抑えることができる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、相場のトレンドの変換点における適切な取引を支援できる市場取引支援装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る市場取引支援装置は、市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得するデータ取得部と、前記データ取得部で取得される前記相場データが示す前記相場の変化のパターンに基づいて、前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する第1傾向判定部と、前記データ取得部で取得される前記相場データに基づいて、前記相場の動向を示す所定のテクニカル指標データを逐次生成する指標データ生成部と、前記指標データ生成部で生成される前記テクニカル指標データに基づいて、前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する第2傾向判定部と、前記第1傾向判定部において前記相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の下落傾向が始まったと判定された場合に売り注文を指示し、前記第1傾向判定部において前記相場が下落傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の上昇傾向が始まったと判定された場合に買い注文を指示する注文指示部とを有する。
前記第1傾向判定部は、前記相場データが示す前記相場が最高値を更新した後一時的に下落して再び最高値を更新した場合における当該一時的下落期間の前記相場の底値を取得する底値取得部と、前記取得された底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合に前記相場が上昇傾向にあると判定し、前記相場が上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記底値取得部により取得された最新の前記底値より下落した場合に前記相場の上昇傾向が終了したと判定する上昇傾向判定部と、前記相場データが示す前記相場が最安値を更新した後一時的に上昇して再び最安値を更新した場合における当該一時的上昇期間の前記相場の天井値を取得する天井値取得部と、前記取得された天井値が1回若しくは連続して複数回下落した場合に前記相場が下落傾向にあると判定し、前記相場が下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記天井値取得部により取得された最新の前記天井値より上昇した場合に前記相場の下落傾向が終了したと判定する下落傾向判定部とを含む。
前記底値取得部は、前記相場の最高値を記憶する最高値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較する最高値比較部と、前記最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する最高値更新部と、前記最高値更新部による前記最高値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の底値を記憶する第1底値記憶部及び第2底値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1底値記憶部の前記底値とを比較する底値比較部と、前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記底値として前記第1底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな底値として前記第1底値記憶部に格納する底値更新部と、前記最高値更新部において前記最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の前記底値が前記底値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1底値記憶部に記憶される底値を前記一時的下落期間における確定した底値として前記第2底値記憶部に格納する確定底値取得部とを含む。
前記上昇傾向判定部は、前記確定底値取得部によって確定した底値が前記第2底値記憶部に格納される度に、最新の確定した底値と直前の確定した底値とを比較し、最新の確定した底値が直前の確定した底値より高いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が上昇傾向にあると判定し、前記相場が上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が最新の確定した底値より安いとの比較結果が得られた場合、前記相場の上昇傾向が終了したと判定する。
前記天井値取得部は、前記相場の最安値を記憶する最安値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較する最安値比較部と、前記最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する最安値更新部と、前記最安値更新部による前記最安値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の天井値を記憶する第1天井値記憶部及び第2天井値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1天井値記憶部の前記天井値とを比較する天井値比較部と、前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記天井値として前記第1天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな天井値として前記第1天井値記憶部に格納する天井値更新部と、前記最安値更新部において前記最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の前記天井値が前記天井値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1天井値記憶部に記憶される天井値を前記一時的上昇期間における確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納する確定天井値取得部とを含む。
前記下落傾向判定部は、前記確定天井値取得部によって確定した天井値が前記第2天井値記憶部に格納される度に、最新の確定した天井値と直前の確定した天井値とを比較し、最新の確定した天井値が直前の確定した天井値より安いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が下落傾向にあると判定し、前記相場が下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が最新の確定した天井値より高いとの比較結果が得られた場合、前記相場の下落傾向が終了したと判定する。
好適に、前記最高値更新部は、前記下落傾向判定部において前記相場の下落傾向が終了したと判定されたとき前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する。
好適に、前記最安値更新部は、前記上昇傾向判定部において前記相場の上昇傾向が終了したと判定されたとき前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する。
好適に、前記注文指示部は、
前記上昇傾向判定部において前記相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の下落傾向が始まったと判定され、更に、前記相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定されるか、若しくは、前記上昇傾向判定部において前記相場の上昇傾向が終了したと判定された場合に売り注文を指示し、
前記下落傾向判定部において前記相場が下落傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の上昇傾向が始まったと判定され、更に、前記相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定されるか、若しくは、前記下落傾向判定部において前記相場の下落傾向が終了したと判定された場合に買い注文を指示する。
好適に、上記市場取引支援装置は、前記相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定される度に、前記最高値記憶部の前記最高値を前記一時的下落期間の直前の山値として取得する山値取得部と、前記相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定される度に、前記最安値記憶部の前記最安値を前記一時的上昇期間の直前の谷値として取得する谷値取得部と、前記一時的下落期間において、前記相場データが示す最新の相場と前記山値取得部において取得された直前の一つ前の山値とを比較する山値比較部と、前記一時的上昇期間において、前記相場データが示す最新の相場と前記谷値取得部において取得された直前の一つ前の谷値とを比較する谷値比較部とを有する。
好適に、前記注文指示部は、
前記上昇傾向判定部において前記相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の下落傾向が始まったと判定され、更に、前記山値比較部において最新の相場が直前の一つ前の山値より安いと判定された場合に売り注文を指示し、
前記下落傾向判定部において前記相場が下落傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の上昇傾向が始まったと判定され、更に、前記谷値比較部において最新の相場が直前の一つ前の谷値より高いと判定された場合に買い注文を指示する。
好適に、前記データ取得部は、所定の時間内における相場の高値と安値を示す前記相場データを前記所定の時間が経過する度に取得する。
好適に、前記最高値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記高値と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較し、前記最高値更新部は、前記最新の相場の前記高値が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記高値を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する。
好適に、前記底値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記安値と前記第1底値記憶部の前記底値とを比較し、前記底値更新部は、前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場の前記高値が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場の前記安値を前記底値として前記第1底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場の前記安値が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記安値を新たな底値として前記第1底値記憶部に格納する。
好適に、前記最安値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記安値と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較し、前記最安値更新部は、前記最新の相場の前記安値が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記安値を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する。
好適に、前記天井値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記高値と前記第1天井値記憶部の前記天井値とを比較し、前記天井値更新部は、前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場の前記安値が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場の前記高値を前記天井値として前記第1天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場の前記高値が前記第1天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記高値を新たな天井値として前記第1天井値記憶部に格納する。
好適に、前記底値取得部は、前記一時的下落期間における相場の下落幅が所定値より小さい場合、当該一時的下落期間についての前記底値を取得せず、前記天井値取得部は、前記一時的上昇期間における相場の上昇幅が所定値より小さい場合、当該一時的上昇期間についての前記天井値を取得しない。
好適に、前記確定底値取得部は、前記最高値更新部による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の底値が前記底値更新部により更新されたとしても、当該更新後の底値と前記前回の最高値との差が所定の値より小さい場合、又は、当該更新後の底値若しくは前記前回の最高値に対する当該差の割合が所定の値より小さい場合には、当該更新後の底値を確定した底値として前記第2底値記憶部に格納しない。
好適に、前記確定天井値取得部は、前記最安値更新部による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の天井値が前記天井値更新部により更新されたとしても、当該更新後の天井値と前記前回の最安値との差が所定の値より小さい場合、又は、当該更新後の天井値若しくは前記前回の最安値に対する当該差の割合が所定の値より小さい場合には、当該更新後の天井値を確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納しない。
好適に、前記底値取得部は、前記一時的下落期間の時間幅が所定値より短い場合、当該一時的下落期間についての前記底値を取得せず、前記天井値取得部は、前記一時的上昇期間の時間幅が所定値より短い場合、当該一時的上昇期間についての前記天井値を取得しない。
好適に、前記相場データは、前記相場が付いた時刻の情報を含んでおり、前記最高値記憶部は、前記相場データの前記時刻の情報を前記最高値と関連付けて記憶し、前記最安値記憶部は、前記相場データの前記時刻の情報を前記最安値と関連付けて記憶する。
好適に、前記確定底値取得部は、前記最高値更新部による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の底値が前記底値更新部により更新された場合、前記最高値記憶部に記憶される前記時刻の情報に基づいて前回の最高値が付いた時刻と今回の最高値が付いた時刻との差を算出し、当該差が所定の時間より短いならば、当該更新後の底値を確定した底値として前記第2底値記憶部に格納しない。
好適に、前記確定天井値取得部は、前記最安値更新部による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の天井値が前記天井値更新部により更新された場合、前記最安値記憶部に記憶される前記時刻の情報に基づいて前回の最安値が付いた時刻と今回の最安値が付いた時刻との差を算出し、当該差が所定の時間より短いならば、当該更新後の天井値を確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納しない。
好適に、前記テクニカル指標データが示すテクニカル指標は、その値の変化方向に応じて前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを示す。
好適に、前記第2傾向判定部は、前記テクニカル指標が前記相場の下落傾向を示す方向へ変化する場合において当該変化が開始する変化点のテクニカル指標を取得する第1変化点取得部と、前記第1変化点取得部において取得された変化点のテクニカル指標が、前記相場の下落傾向を示す方向へ1回若しくは連続して複数回推移した場合、又は、前記第1変化点取得部において一の変化点のテクニカル指標が取得された後、当該一の変化点のテクニカル指標より前記相場の下落傾向を示す方向へ推移した別の変化点のテクニカル指標が、1回若しくは連続して複数回取得された場合に、前記相場の下落傾向が始まったと判定する第1指標判定部と、前記テクニカル指標が前記相場の上昇傾向を示す方向へ変化する場合において当該変化が開始する変化点のテクニカル指標を取得する第2変化点取得部と、前記第2変化点取得部において取得された変化点のテクニカル指標が、前記相場の上昇傾向を示す方向へ1回若しくは連続して複数回推移した場合、又は、前記第2変化点取得部において一の変化点のテクニカル指標が取得された後、当該一の変化点のテクニカル指標より前記相場の上昇傾向を示す方向へ推移した別の変化点のテクニカル指標が、1回若しくは連続して複数回取得された場合に、前記相場の上昇傾向が始まったと判定する第2指標判定部とを含む。
好適に、前記第1変化点取得部は、前記テクニカル指標が前記相場の下落傾向を示す方向へ一定の値又は一定の割合だけ変化した場合に、当該変化の開始点の前記テクニカル指標を前記変化点として取得し、前記第2変化点取得部は、前記テクニカル指標が前記相場の上昇傾向を示す方向へ一定の値又は一定の割合だけ変化した場合に、前記変化の開始点の前記テクニカル指標を前記変化点として取得する。
好適に、上記市場取引支援装置は、受け付けが確定した売買の注文に関する情報を記憶する注文情報記憶部と、前記注文指示部において買い注文を指示された場合、新規の買い注文を指示する注文情報、及び/又は、前記注文情報記憶部に記憶される情報が示す約定した売り注文を決済するための買い注文を指示する注文情報を生成し、前記注文指示部において売り注文を指示された場合、新規の売り注文を指示する注文情報、及び/又は、前記注文情報記憶部に記憶される情報が示す約定した買い注文を決済するための売り注文を指示する注文情報を生成し、前記生成した注文情報を前記注文情報記憶部に格納する注文情報生成部と、前記注文情報記憶部に記憶される注文情報に基づいて、市場取引を管理する所定のサーバへ売買の注文を行うための発注データを送信する注文部とを有する。
好適に、上記市場取引支援装置は、前記注文情報生成部において前記注文情報が生成されると、前記生成された注文情報が示す注文の内容に関する通知を注文元の端末装置へ送信し、前記注文元の端末装置から当該通知に係る注文の許可又は不許可を示す応答を受信する注文受付部を有する。
好適に、前記注文情報生成部は、前記生成した注文情報に係る注文を許可する旨の応答が前記注文受付部において受信された場合、前記生成した注文情報を前記注文情報記憶部に格納する。
好適に、上記市場取引支援装置は、上昇傾向判定部において前記相場が上昇傾向にあると判定された状態で前記底値取得部において前記底値が取得された場合、前記取得された底値に基づいて、約定済の買い注文の損失をカットするための逆指値注文の売値を算出し、下落傾向判定部において前記相場が下落傾向にあると判定された状態で前記天井値取得部において前天井値が取得された場合、前記取得された天井値に基づいて、約定済の売り注文の損失をカットするための逆指値注文の買値を算出する逆指値算出部を有する。
好適に、前記注文情報記憶部は、前記逆指値注文を指示する注文情報を記憶し、前記注文情報生成部は、前記逆指値算出部において前記逆指値注文の売値又は買値が算出されると、前記注文情報記憶部に記憶される確定した逆指値注文の情報を当該算出された売値又は買値による逆指値注文の情報へ変更し、前記注文部は、前記相場データが示す最新の相場が前記注文情報記憶部に記憶される前記注文情報において指定された前記逆指値注文の執行条件を満たすと、当該逆指値注文の売買を行うための前記発注データを前記所定のサーバへ送信する。
好適に、前記注文情報生成部は、
前記注文指示部において売り注文を指示された場合、前記注文情報記憶部に記憶される確定した売りの逆指値注文の注文情報を取り消すとともに、前記注文情報記憶部に約定した買い注文の情報が記憶されるならば当該約定した買い注文を決済するための売り注文を指示する注文情報を生成し、
前記注文指示部において買い注文を指示された場合、前記注文情報記憶部に記憶される確定した買いの逆指値注文の注文情報を取り消すとともに、前記注文情報記憶部に約定した売り注文の情報が記憶されるならば当該約定した売り注文を決済するための買い注文を指示する注文情報を生成する。
本発明の第2の観点に係る市場取引支援装置は、市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得するデータ取得部と、前記相場データが示す前記相場が最高値を更新した後一時的に下落して再び最高値を更新した場合における当該一時的下落期間の前記相場の底値を取得する底値取得部と、前記取得された底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合に前記相場が上昇傾向にあると判定し、前記相場が上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記底値取得部により取得された最新の前記底値より下落した場合に前記相場の上昇傾向が終了したと判定する上昇傾向判定部と、前記相場データが示す前記相場が最安値を更新した後一時的に上昇して再び最安値を更新した場合における当該一時的上昇期間の前記相場の天井値を取得する天井値取得部と、前記取得された天井値が1回若しくは連続して複数回下落した場合に前記相場が下落傾向にあると判定し、前記相場が下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記天井値取得部により取得された最新の前記天井値より上昇した場合に前記相場の下落傾向が終了したと判定する下落傾向判定部とを有する。
前記底値取得部は、前記相場の最高値を記憶する最高値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較する最高値比較部と、前記最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する最高値更新部と、前記最高値更新部による前記最高値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の底値を記憶する第1底値記憶部及び第2底値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1底値記憶部の前記底値とを比較する底値比較部と、前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記底値として前記第1底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな底値として前記第1底値記憶部に格納する底値更新部と、前記最高値更新部において前記最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の前記底値が前記底値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1底値記憶部に記憶される底値を前記一時的下落期間における確定した底値として前記第2底値記憶部に格納する確定底値取得部とを含む。
前記上昇傾向判定部は、前記確定底値取得部によって確定した底値が前記第2底値記憶部に格納される度に、最新の確定した底値と直前の確定した底値とを比較し、最新の確定した底値が直前の確定した底値より高いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が上昇傾向にあると判定し、前記相場が上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が最新の確定した底値より安いとの比較結果が得られた場合、前記相場の上昇傾向が終了したと判定する。
前記天井値取得部は、前記相場の最安値を記憶する最安値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較する最安値比較部と、前記最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する最安値更新部と、前記最安値更新部による前記最安値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の天井値を記憶する第1天井値記憶部及び第2天井値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1天井値記憶部の前記天井値とを比較する天井値比較部と、前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記天井値として前記第1天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな天井値として前記第1天井値記憶部に格納する天井値更新部と、前記最安値更新部において前記最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の前記天井値が前記天井値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1天井値記憶部に記憶される天井値を前記一時的上昇期間における確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納する確定天井値取得部とを含む。
前記下落傾向判定部は、前記確定天井値取得部によって確定した天井値が前記第2天井値記憶部に格納される度に、最新の確定した天井値と直前の確定した天井値とを比較し、最新の確定した天井値が直前の確定した天井値より安いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が下落傾向にあると判定し、前記相場が下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が最新の確定した天井値より高いとの比較結果が得られた場合、前記相場の下落傾向が終了したと判定する。
好適に、前記最高値更新部は、前記下落傾向判定部において前記相場の下落傾向が終了したと判定されたとき前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納し、前記最安値更新部は、前記上昇傾向判定部において前記相場の上昇傾向が終了したと判定されたとき前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する。
好適に、前記データ取得部は、所定の時間内における相場の高値と安値を示す前記相場データを前記所定の時間が経過する度に取得する。
前記最高値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記高値と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較し、前記最高値更新部は、前記最新の相場の前記高値が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記高値を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する。
好適に、前記底値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記安値と前記第1底値記憶部の前記底値とを比較し、前記底値更新部は、前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場の前記高値が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場の前記安値を前記底値として前記第1底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場の前記安値が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記安値を新たな底値として前記第1底値記憶部に格納する。
好適に、前記最安値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記安値と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較し、前記最安値更新部は、前記最新の相場の前記安値が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記安値を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する。
好適に、前記天井値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記高値と前記第1天井値記憶部の前記天井値とを比較し、前記天井値更新部は、前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場の前記安値が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場の前記高値を前記天井値として前記第1天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場の前記高値が前記第1天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記高値を新たな天井値として前記第1天井値記憶部に格納する。
好適に、前記確定底値取得部は、前記最高値更新部による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の底値が前記底値更新部により更新されたとしても、当該更新後の底値と前記前回の最高値との差が所定の値より小さい場合、又は、当該更新後の底値若しくは前記前回の最高値に対する当該差の割合が所定の値より小さい場合には、当該更新後の底値を確定した底値として前記第2底値記憶部に格納しない。
好適に、前記確定天井値取得部は、前記最安値更新部による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の天井値が前記天井値更新部により更新されたとしても、当該更新後の天井値と前記前回の最安値との差が所定の値より小さい場合、又は、当該更新後の天井値若しくは前記前回の最安値に対する当該差の割合が所定の値より小さい場合には、当該更新後の天井値を確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納しない。
好適に、前記相場データは、前記相場が付いた時刻の情報を含む。
好適に、前記最高値記憶部は、前記相場データの前記時刻の情報を前記最高値と関連付けて記憶し、前記最安値記憶部は、前記相場データの前記時刻の情報を前記最安値と関連付けて記憶する。
好適に、前記確定底値取得部は、前記最高値更新部による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の底値が前記底値更新部により更新された場合、前記最高値記憶部に記憶される前記時刻の情報に基づいて前回の最高値が付いた時刻と今回の最高値が付いた時刻との差を算出し、当該差が所定の時間より短いならば、当該更新後の底値を確定した底値として前記第2底値記憶部に格納しない。
好適に、前記確定天井値取得部は、前記最安値更新部による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の天井値が前記天井値更新部により更新された場合、前記最安値記憶部に記憶される前記時刻の情報に基づいて前回の最安値が付いた時刻と今回の最安値が付いた時刻との差を算出し、当該差が所定の時間より短いならば、当該更新後の天井値を確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納しない。
上記第2の観点に係る市場取引支援装置によれば、相場が上昇傾向にあるのか下落傾向にあるのかを判定できるので、相場の傾向に合わせた適切な取引が可能になる。
本発明の第3の観点は、買い注文が約定した後の相場の下落による損失をカットするための逆指値注文の売値の決定を支援する市場取引支援装置に関する。この市場取引支援装置は、市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得するデータ取得部と、前記相場の最高値を記憶する最高値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較する最高値比較部と、前記最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する最高値更新部と、前記最高値更新部による前記最高値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の底値を記憶する底値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記底値記憶部の前記底値とを比較する底値比較部と、前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記底値として前記底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな底値として前記底値記憶部に格納する底値更新部と、前記最高値更新部において前記最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記底値記憶部の前記底値が前記底値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記底値記憶部に記憶される底値を確定した底値として取得する確定底値取得部と、前記確定底値取得部において前記確定した底値が取得された場合、前記取得された底値に対して所定の割合だけ安い価格を前記逆指値注文の売値として算出する逆指値算出部とを有する。
本発明の第4の観点は、売り注文が約定した後の相場の上昇による損失をカットするための逆指値注文の買値の決定を支援する市場取引支援装置に関する。この市場取引支援装置は、市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得するデータ取得部と、前記相場の最安値を記憶する最安値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較する最安値比較部と、前記最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する最安値更新部と、前記最安値更新部による前記最安値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の天井値を記憶する天井値記憶部と、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記天井値記憶部の前記天井値とを比較する天井値比較部と、前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記天井値として前記天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな天井値として前記天井値記憶部に格納する天井値更新部と、前記最安値更新部において前記最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記天井値記憶部の前記天井値が前記天井値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記天井値記憶部に記憶される天井値を確定した天井値として取得する確定天井値取得部と、前記確定天井値取得部において前記確定した天井値が取得された場合、前記取得された天井値に対して所定の割合だけ高い価格を前記逆指値注文の買値として算出する逆指値算出部とを有する。
上記第3及び第4の観点に係る市場取引支援装置によれば、相場の変化に合わせて逆指値の値を適切に変更することができる。
本発明の第5の観点は、市場取引の支援に係る処理をコンピュータが実行する市場取引支援方法に関する。この市場取引支援方法は、前記コンピュータのデータ取得手段が、市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得する工程と、前記コンピュータの第1傾向判定手段が、前記データ取得手段で取得される前記相場データが示す前記相場の変化のパターンに基づいて、前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する工程と、前記コンピュータの指標データ生成手段が、前記データ取得手段で取得される前記相場データに基づいて、前記相場の動向を示す所定のテクニカル指標データを逐次生成する工程と、前記コンピュータの第2傾向判定手段が、前記指標データ生成手段で生成される前記テクニカル指標データに基づいて、前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する工程と、前記コンピュータの注文指示手段が、前記第1傾向判定手段において前記相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定手段において前記相場の下落傾向が始まったと判定された場合に売り注文を指示し、前記第1傾向判定手段において前記相場が下落傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定手段において前記相場の上昇傾向が始まったと判定された場合に買い注文を指示する工程とを有する。
前記第1傾向判定手段が前記相場の傾向を判定する前記工程は、前記コンピュータの底値取得手段が、前記相場データが示す前記相場が最高値を更新した後一時的に下落して再び最高値を更新した場合における当該一時的下落期間の前記相場の底値を取得する工程と、前記コンピュータの上昇傾向判定手段が、前記取得された底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合に前記相場が上昇傾向にあると判定する工程と、前記上昇傾向判定手段が、前記相場を上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記底値取得手段により取得された最新の前記底値より下落した場合に前記相場の上昇傾向が終了したと判定する工程と、前記コンピュータの天井値取得手段が、前記相場データが示す前記相場が最安値を更新した後一時的に上昇して再び最安値を更新した場合における当該一時的上昇期間の前記相場の天井値を取得する工程と、前記コンピュータの下落傾向判定手段が、前記取得された天井値が1回若しくは連続して複数回下落した場合に前記相場が下落傾向にあると判定する工程と、前記下落傾向判定手段が、前記相場を下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記天井値取得手段により取得された最新の前記天井値より上昇した場合に前記相場の下落傾向が終了したと判定する工程とを含む。
前記底値取得手段が前記相場の底値を取得する前記工程は、前記コンピュータの最高値比較手段が、前記データ取得手段で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記コンピュータの最高値記憶手段に記憶される前記最高値とを比較する工程と、前記コンピュータの最高値更新手段が、前記最新の相場が前記最高値記憶手段の前記最高値より高いと前記最高値比較手段において判定された場合、前記最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶手段に格納する工程と、前記コンピュータの底値更新手段が、前記最高値更新手段による前記最高値の更新後に前記データ取得手段で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶手段の前記最高値より安いと前記最高値比較手段において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記底値として前記コンピュータの第1底値記憶手段に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得手段で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較手段において判定された場合、前記最新の相場を新たな底値として前記第1底値記憶手段に格納する工程と、前記コンピュータの確定底値取得手段が、前記最高値更新手段において前記最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶手段の前記底値が前記底値更新手段により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1底値記憶手段に記憶される底値を前記一時的下落期間における確定した底値として前記コンピュータの第2底値記憶手段に格納する工程とを含む。
前記上昇傾向判定手段が前記相場の上昇傾向を判定する前記工程では、前記上昇傾向判定手段が、前記確定底値取得手段によって確定した底値が前記第2底値記憶手段に格納される度に、最新の確定した底値と直前の確定した底値とを比較し、最新の確定した底値が直前の確定した底値より高いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が上昇傾向にあると判定する。
前記天井値取得手段が前記相場の天井値を取得する工程は、前記コンピュータの最安値比較手段が、前記データ取得手段で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記コンピュータの最安値記憶手段に記憶される前記最安値とを比較する工程と、前記コンピュータの最安値更新手段が、前記最新の相場が前記最安値記憶手段の前記最安値より安いと前記最安値比較手段において判定された場合、前記最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶手段に格納する工程と、前記コンピュータの天井値比較手段が、前記データ取得手段で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1天井値記憶手段の前記天井値とを比較する工程と、前記コンピュータの天井値更新手段が、前記最安値更新手段による前記最安値の更新後に前記データ取得手段で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶手段の前記最安値より高いと前記最安値比較手段において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記天井値として前記コンピュータの第1天井値記憶手段に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得手段で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1天井値記憶手段の前記天井値より高いと前記天井値比較手段において判定された場合、前記最新の相場を新たな天井値として前記第1天井値記憶手段に格納する工程と、前記コンピュータの確定天井値取得手段が、前記最安値更新手段において前記最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶手段の前記天井値が前記天井値更新手段により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1天井値記憶手段に記憶される天井値を前記一時的上昇期間における確定した天井値として前記コンピュータの第2天井値記憶手段に格納する工程とを含む。
前記下落傾向判定手段が前記相場の下落傾向を判定する前記工程では、前記下落傾向判定手段が、前記確定天井値取得手段によって確定した天井値が前記第2天井値記憶手段に格納される度に、最新の確定した天井値と直前の確定した天井値とを比較し、最新の確定した天井値が直前の確定した天井値より安いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が下落傾向にあると判定する。
本発明の第6の観点に係るプログラムは、上記市場取引支援装置としてコンピュータを機能させる。
本発明によれば、変動する相場の底値と天井値の時間的推移に基づいて判定した相場のトレンドと、テクニカル指標の変化に基づいて判定した相場のトレンドとを参照することにより、相場のトレンドの変換点における適切な取引を支援できる。
本発明に係る市場取引システムの全体的な構成の一例を示す図である。 端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る注文処理サーバの構成の一例を示す図である。 相場データ取得部によって取得される相場データの一例を示す図である。 第1傾向判定部の構成の一例を示す図である。 底値取得部の構成の一例を示す図である。 天井値取得部の構成の一例を示す図である。 第2傾向判定部の構成の一例を示す図である。 第1変化点取得部の構成の一例を示す図である。 第2変化点取得部の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る注文処理サーバにおいて注文を実行する動作を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係る注文処理サーバにおいて売り注文の指示が出される場合のチャートの例を示す図である。 第1の実施形態に係る注文処理サーバにおいて買い注文の指示が出される場合のチャートの例を示す図である。 第1傾向判定部における判定処理について説明するための第1のフローチャートである。 第1傾向判定部における判定処理について説明するための第2のフローチャートである。 底値の更新処理を説明するためのフローチャートである。 天井値の更新処理を説明するためのフローチャートである。 下落傾向から上昇傾向へ変化する相場のチャートの一例を示す図である。 上昇傾向から下落傾向へ変化する相場のチャートの一例を示す図である。 第2傾向判定部における判定処理を説明するための第1のフローチャートである。 第2傾向判定部における判定処理を説明するための第2のフローチャートである。 第2傾向判定部における判定処理を説明するための第3のフローチャートである。 相場の上昇の兆候を示すテクニカル指標(RSI)のチャートの一例を示す図である。 相場の下落の兆候を示すテクニカル指標(RSI)のチャートの一例を示す図である。 売り注文又は買い注文の処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係る注文処理サーバにおいて売買の注文を実行する動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係る注文処理サーバにおいて売り注文の指示が出されるタイミングを説明するためのチャートの例を示す図である。 第2の実施形態に係る注文処理サーバにおいて買い注文の指示が出されるタイミングを説明するためのチャートの例を示す図である。 第3の実施形態に係る注文処理サーバにおいて売買の注文を実行する動作を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態に係る注文処理サーバにおいて売り注文の指示が出されるタイミングを説明するためのチャートの例を示す図である。 第3の実施形態に係る注文処理サーバにおいて買い注文の指示が出されるタイミングを説明するためのチャートの例を示す図である。 第4の実施形態に係る注文処理サーバの構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る注文処理サーバにおいて売買の注文を実行する動作を説明するためのフローチャートである。 第4の実施形態に係る注文処理サーバにおいて売り注文の指示が出されるタイミングを説明するためのチャートの例を示す図である。 第4の実施形態に係る注文処理サーバにおいて買い注文の指示が出されるタイミングを説明するためのチャートの例を示す図である。 第5の実施形態に係る注文処理サーバの構成の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る注文処理サーバにおいて、第1傾向判定部の判定処理とともに実行される逆指値の更新処理について説明するためのフローチャートである。 第1傾向判定部で上昇傾向と判定された場合における逆指値の更新処理について説明するためのフローチャートである。 第1傾向判定部で下落傾向と判定された場合における逆指値の更新処理について説明するためのフローチャートである。 第5の実施形態に係る注文処理サーバにおいて逆指値が変更される動作を説明するための図であり、逆指値注文の売値が変更される上昇傾向のチャートの例を示す。 第5の実施形態に係る注文処理サーバにおいて逆指値が変更される動作を説明するための図であり、逆指値注文の買値が変更される下落傾向のチャートの例を示す。 注文処理サーバにおける取引条件の設定画面の例を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係る市場取引システムの全体的な構成の一例を示す図である。
図1に示す市場取引システム1は、注文処理サーバ1と、複数の端末装置2と、相場データ提供サーバ3と、市場取引所サーバ4を有する。
市場取引所サーバ4は、証券取引所等において株式や債権、為替等の売買を管理するコンピュータシステムである。市場取引所サーバ4は、証券会社やFX取引業者等の注文処理サーバ1から送信される発注データに応じて売買を執行し、成立した売買の結果を約定情報として注文処理サーバ1に返信する。
相場データ提供サーバ3は、市場取引所サーバ4における株式等の売買によって付いた相場の情報を相場データとして提供するコンピュータシステムである。相場データ提供サーバ3は、例えば市場取引所サーバ4に通信ネットワーク9を介して接続し、市場取引所サーバ4からリアルタイムで得た相場の情報に基づいて相場データを生成し、生成した相場データを注文処理サーバ1や端末装置2に提供する。
端末装置2は、株式等の売買の注文を行うためにユーザが操作するパーソナルコンピュータや携帯電話機等の端末装置である。端末装置2は、インターネット等の通信ネットワーク9を介して注文処理サーバ1にアクセスし、売買の注文に関する指示を注文処理サーバ1に送信する。
また、端末装置2は、注文処理サーバ1における後述の取引支援機能によって発注の確認を求める通知が送られてきた場合、発注の許可又は不許可を示す応答を注文処理サーバ1に送信する。
注文処理サーバ1は、ユーザの端末装置2から受けた注文を処理するコンピュータシステムであり、例えば証券会社やFX取引業者等によって運営・管理される。注文処理サーバ1は、端末装置2から通信ネットワーク9を介して送信される注文の指示に応じて、売り又は買いの注文を発注するための発注データを生成し、市場取引所サーバ4に送信する。発注データに応じた売買が約定した場合、注文処理サーバ1は、市場取引所サーバ4から受信した約定価格等の情報に基づいて、図示しない口座管理用のサーバにアクセスし、顧客口座における入金・出金処理を指示する。
また、注文処理サーバ1は、市場取引所サーバ4に売買を発注する基本的な機能に加えて、有利な売買の条件の成立を自動的に判定する取引支援機能を備える。すなわち、注文処理サーバ1は、相場の値動きを分析することにより、利益を期待できる売買の条件が成立したかどうか判定する。有利な売買条件が成立したと判定した場合、注文処理サーバ1は、その判定結果に応じて「売り」又は「買い」の注文情報を自動的に生成し、その注文を許可するか否かの確認通知を端末装置2に送信する。この確認通知に対して注文を許可する旨の応答を端末装置2から受信すると、注文処理サーバ1は、許可された注文の内容に応じて市場取引所サーバ4に発注データを送信する。
図2は、注文処理サーバ1のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示す注文処理サーバ1は、通信部11と、操作部12と、ディスプレイ13と、記憶部14と、処理回路15と、作業メモリ16を有する。通信部11、操作部12、ディスプレイ13、記憶部14及び処理回路15は例えば内部バスを介して接続されている。
通信部11は、処理回路15の制御に従って、インターネット等の通信ネットワーク9を介して端末装置2や相場データ提供サーバ3と通信を行い、注文情報や相場データ等の送信・受信を行う。
操作部12は、ユーザが命令・指示を入力するために操作するユーザインターフェースであり、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等により構成される。
ディスプレイ13は、処理回路15において生成される表示信号に応じた画面を表示する。
記憶部14は、処理回路15において処理を実行させるためのプログラムやデータを記憶する装置であり、例えばハードディスクやフラッシュROM等の不揮発性メモリ、光磁気ディスク装置等の比較的容量が大きい記憶装置によって構成される。
作業メモリ16は、処理回路15において実行されるプログラムコードや、処理の過程で一時的に利用されるデータ等を記憶する装置であり、SRAM等の比較的高速な記憶装置によって構成される。
処理回路15は、記憶部14に記憶されるプログラムに従って処理を実行する回路であり、端末装置2の全体的な動作を統括的に制御する。処理回路15は、作業メモリ16に処理対象および処理途中のデータを適宜記憶させながらプログラムの命令を順次実行する。
図3は、図2に示す各ハードウェア要素とプログラムとが協働することにより実現される注文処理サーバ1の構成の一例を示す図である。
図3に示す注文処理サーバ1は、相場データ取得部101と、第1傾向判定部103と、指標データ生成部104と、第2傾向判定部105と、注文指示部106と、注文情報記憶部107と、注文情報生成部108と、注文受付部109と、注文部110を有する。
[相場データ取得部101]
相場データ取得部101は、通信ネットワーク9を介して相場データ提供サーバ3にアクセスし、市場取引所の売買において刻々変化する株式や為替等の相場を示す相場データを相場データ提供サーバ3から逐次取得する。
図4は、相場データ取得部101によって取得される相場データの一例を示す図である。図4の例において、1つの相場データには、所定の時間内(図4の例では15分)の相場の始値、終値、安値、及び、高値を示すデータと、その開始点の時間を示すデータが含まれる。相場データ取得部101は、所定の時間内におけるこれらの値が含まれた相場データを、所定の時間が経過する度(図4の例では15分ごとに)に取得する。
なお、相場データ取得部101は、相場データ提供サーバ3から逐次提供される相場の情報に基づいて、図4の例に示すような所定時間毎の高値、安値等を含む相場データを生成してもよい。
[第1傾向判定部103]
第1傾向判定部103は、相場データ取得部101において取得される相場データが示す相場の変化のパターンに基づいて、相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する。すなわち、第1傾向判定部103は、一連の相場データが示す相場の変動の傾向が所定の条件を満たすか否かに応じて、相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する。
具体的には、第1傾向判定部103は、相場が最高値を更新する合間に生じる一時的下落期間の底値を随時取得し、底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合、相場が上昇傾向にあると判定する。また、第1傾向判定部103は、相場が最安値を更新する合間に生じる一時的上昇期間の天井値を随時取得し、天井値が1回若しくは連続して複数回下落した場合、相場が下落傾向にあると判定する。
図5は、第1傾向判定部103の構成の一例を示す図である。
図5に示す第1傾向判定部103は、底値取得部120と、上昇傾向判定部121と、天井値取得部122と、下落傾向判定部123を有する。
底値取得部120は、相場データ取得部101において逐次取得される一連の相場データに基づいて、相場が最高値を更新した後一時的に下落して再び最高値を更新した場合における一時的下落期間の相場の底値を取得する。従って、底値取得部120は、一時的下落期間が終了して最高値が更新されたときに底値を取得する。
また、底値取得部120は、下落傾向判定部123において相場の下落傾向が終了したと判定されたとき、相場データ取得部101で取得された相場データが示す最新の相場を最高値とみなして、以降の底値を取得する。すなわち、下落傾向が終了して傾向不定の状態に移行した場合、底値取得部120は、底値を取得する際の基準となる最高値を、その時点の最新の相場にリセットする。
図6は、底値取得部120の構成の一例を示す図である。
図6に示す底値取得部120は、最高値記憶部130と、最高値比較部131と、最高値更新部132と、第1底値記憶部133と、底値比較部134と、底値更新部135と、確定底値取得部136と、第2底値記憶部137を有する。
最高値記憶部130は、相場データ取得部101で取得された相場データが示す相場の最高値を記憶する。
最高値比較部131は、相場データ取得部101で取得された相場データが示す最新の相場と最高値記憶部130の最高値とを比較する。例えば、最高値比較部131は、相場データに含まれる最新の相場の高値(図4)と最高値記憶部130の最高値とを比較する。
最高値更新部132は、最新の相場が最高値記憶部130の最高値より高いと最高値比較部131において判定された場合、最新の相場を新たな最高値として最高値記憶部130に格納する。例えば、最高値更新部132は、相場データに含まれる最新の相場の高値(図4)が最高値記憶部130の最高値より高いと最高値比較部131において判定された場合、当該最新の相場の高値を新たな最高値として最高値記憶部130に格納する。
第1底値記憶部133及び第2底値記憶部137は、最高値更新部132による最高値の更新の合間に相場データ取得部101で取得された相場データが示す相場の底値を記憶する。
第1底値記憶部133は、最高値が更新される合間の一時的下落期間内において底値を一時的に記憶する。第2底値記憶部137は、一時的下落期間の終了時点で確定した底値を記憶する。
底値比較部134は、相場データ取得部101で取得された相場データが示す最新の相場と第1底値記憶部133の底値とを比較する。例えば、底値比較部134は、相場データに含まれる最新の相場の安値(図4)と第1底値記憶部133の底値とを比較する。
底値更新部135は、最高値更新部132による最高値の更新の合間に相場データ取得部101で取得される相場データの中で最も安い値(底値)を第1底値記憶部133に格納する。
すなわち、底値更新部135は、最高値更新部132による最高値の更新後に相場データ取得部101で最初に取得された相場データが示す最新の相場が最高値記憶部130の最高値より安いと最高値比較部131において判定された場合、その最初の相場データが示す最新の相場を底値として第1底値記憶部133に格納する(すなわち、一時的下落期間における相場の初期値を記憶する)。その後、最高値が再び更新されるまでの期間において、相場データ取得部101で取得された相場データが示す最新の相場が第1底値記憶部133の底値より安いと底値比較部134において判定された場合、底値更新部135は、その最新の相場を新たな底値として第1底値記憶部133に格納する。
例えば、底値更新部135は、最高値更新部132による最高値の更新後に相場データ取得部101で最初に取得された相場データに含まれる最新の相場の高値(図4)が最高値記憶部130の最高値より安いと最高値比較部131において判定された場合、その最初の相場データに含まれる最新の相場の安値(図4)を底値として第1底値記憶部133に格納する。その後、最高値が再び更新されるまでの期間において、相場データ取得部101で取得された相場データに含まれる最新の相場の安値(図4)が第1底値記憶部133の底値より安いと底値比較部134において判定された場合、底値更新部135は、その最新の相場の安値を新たな底値として第1底値記憶部133に格納する。
また、底値更新部135は、最高値の更新の合間における底値の更新状態を示すフラグf1を保持する。すなわち、底値更新部135は、第1底値記憶部133の底値を更新した場合、フラグf1を「1」にセットし、最高値更新部132によって最高値記憶部130の最高値が更新された場合、フラグf1を「0」にリセットする。従って、最高値の更新の合間における一時的下落期間では、フラグf1が「1」となる。
確定底値取得部136は、最高値更新部132において最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に第1底値記憶部133の底値が底値更新部135により更新されたか否かを(すなわちフラグf1が「1」か「0」か)判定する。ここで更新されたと判定した場合、確定底値取得部136は、第1底値記憶部133に記憶される底値を一時的下落期間における確定した底値として第2底値記憶部137に格納する。
以上が、底値取得部120についての説明である。
図5に戻る。
天井値取得部122は、逐次取得される一連の相場データに基づいて、相場が最安値を更新した後一時的に上昇して再び最安値を更新した場合における一時的上昇期間の相場の天井値を取得する。従って、天井値取得部122は、一時的上昇期間が終了して最安値が更新されたときに天井値を取得する。
また、天井値取得部122は、上昇傾向判定部121において相場の上昇傾向が終了したと判定されたとき相場データ取得部101で取得された相場データが示す最新の相場を最安値とみなして、以降の天井値を取得する。すなわち、上昇傾向が終了して傾向不定の状態に移行した場合、天井値取得部122は、天井値を取得する際の基準となる最安値を、その時点の最新の相場にリセットする。
図7は、天井値取得部122の構成の一例を示す図である。
図7に示す天井値取得部122は、最安値記憶部140と、最安値比較部141と、最安値更新部142と、第1天井値記憶部143と、天井値比較部144と、天井値更新部145と、確定天井値取得部146と、第2天井値記憶部147を有する。
最安値記憶部140は、相場データ取得部101で取得された相場データが示す相場の最安値を記憶する。
最安値比較部141は、相場データ取得部101で取得された相場データが示す最新の相場と最安値記憶部140の最安値とを比較する。例えば、最安値比較部141は、相場データに含まれる最新の相場の安値(図4)と最安値記憶部140の最安値とを比較する。
最安値更新部142は、最新の相場が最高値記憶部130の最安値より安いと最安値比較部141において判定された場合、最新の相場を新たな最安値として最安値記憶部140に格納する。例えば、最安値更新部142は、相場データに含まれる最新の相場の安値(図4)が最安値記憶部140の最安値より安いと最安値比較部141において判定された場合、当該最新の相場の安値を新たな最安値として最安値記憶部140に格納する。
第1天井値記憶部143及び第2天井値記憶部147は、最安値更新部142による最安値の更新の合間に相場データ取得部101で取得された相場データが示す相場の天井値を記憶する。
第1天井値記憶部143は、最安値が更新される合間の一時的上昇期間内において天井値を一時的に記憶する。第2天井値記憶部147は、一時的上昇期間の終了時点で確定した天井値を記憶する。
天井値比較部144は、相場データ取得部101で取得された相場データが示す最新の相場と第1天井値記憶部143の天井値とを比較する。例えば、天井値比較部144は、相場データに含まれる最新の相場の高値(図4)と第1天井値記憶部143の天井値とを比較する。
天井値更新部145は、最安値更新部142による最高値の更新の合間に相場データ取得部101で取得される相場データの中で最も高い値(天井値)を第1天井値記憶部143に格納する。
すなわち、天井値更新部145は、最安値更新部142による最安値の更新後に相場データ取得部101で最初に取得された相場データが示す最新の相場が最安値記憶部140の最安値より高いと最安値比較部141において判定された場合、その最初の相場データが示す最新の相場を天井値として第1天井値記憶部143に格納する(すなわち、一時的上昇期間における相場の初期値を記憶する)。その後、最安値が再び更新されるまでの期間において、相場データ取得部101で取得された相場データが示す最新の相場が第1天井値記憶部143の天井値より高いと天井値比較部144において判定された場合、天井値更新部145は、その最新の相場を新たな天井値として第1天井値記憶部143に格納する。
例えば、天井値更新部145は、最安値更新部142による最安値の更新後に相場データ取得部101で最初に取得された相場データに含まれる最新の相場の安値(図4)が最安値記憶部140の最安値より高いと最安値比較部141において判定された場合、その最初の相場データに含まれる最新の相場の高値(図4)を天井値として第1天井値記憶部143に格納する。その後、最安値が再び更新されるまでの期間において、相場データ取得部101で取得された相場データに含まれる最新の相場の高値(図4)が第1天井値記憶部143の天井値より高いと天井値比較部144において判定された場合、最新の相場の高値を新たな天井値として第1天井値記憶部143に格納する。
また、天井値更新部145は、最安値の更新の合間における天井値の更新状態を示すフラグf2を保持する。すなわち、天井値更新部145は、第1天井値記憶部143の天井値を更新した場合、フラグf2を「1」にセットし、最安値更新部142によって最安値記憶部140の最安値が更新された場合、フラグf2を「0」にリセットする。従って、最安値の更新の合間における一時的上昇期間では、フラグf2が「1」となる。
確定天井値取得部146は、最安値更新部142において最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に第1天井値記憶部143の天井値が天井値更新部145により更新されたか否か(すなわちフラグf2が「1」か「0」か)を判定する。ここで更新されたと判定した場合、確定天井値取得部146は、第1天井値記憶部143に記憶される天井値を一時的上昇期間における確定した天井値として第2天井値記憶部147に格納する。
以上が、天井値取得部122についての説明である。
再び図5に戻る。
上昇傾向判定部121は、底値取得部120において取得された底値が上昇し続けている場合に相場が上昇傾向にあると判定し、この条件が崩れた場合に上昇傾向が終了したと判定する。
すなわち、上昇傾向判定部121は、底値取得部120で取得された底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合、相場が上昇傾向にあると判定する。そして、相場が上昇傾向にあると判定した後、相場データが示す最新の相場(例えば最新の相場データの安値)が底値取得部120で取得された最新の底値より下落した場合、上昇傾向判定部121は、相場の上昇傾向が終了したと判定する。
例えば、上昇傾向判定部121は、確定底値取得部136によって確定した底値が第2底値記憶部137に格納される度に、最新の確定した底値と直前の確定した底値とを比較し、最新の確定した底値が直前の確定した底値より高いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、相場が上昇傾向にあると判定する。そして、相場が上昇傾向にあると判定した後、相場データが示す最新の相場(例えば最新の相場データの安値)が最新の確定した底値より安いとの比較結果が得られた場合、上昇傾向判定部121は、相場の上昇傾向が終了したと判定する。
下落傾向判定部123は、天井値取得部122において取得された天井値が下落し続けている場合に相場が下落傾向にあると判定し、この条件が崩れた場合に下落傾向が終了したと判定する。
すなわち、下落傾向判定部123は、天井値取得部122で取得された天井値が1回若しくは連続して複数回下落した場合、相場が下落傾向にあると判定する。そして、相場が下落傾向にあると判定した後、相場データが示す最新の相場(例えば最新の相場データの高値)が天井値取得部122で取得された最新の天井値より上昇した場合、下落傾向判定部123は、相場の下落傾向が終了したと判定する。
例えば、下落傾向判定部123は、確定天井値取得部146によって確定した天井値が前記第2天井値記憶部に格納される度に、最新の確定した天井値と直前の確定した天井値とを比較し、最新の確定した天井値が直前の確定した天井値より安いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、相場が下落傾向にあると判定する。そして、相場が下落傾向にあると判定した後、相場データが示す最新の相場(例えば最新の相場データの高値)が最新の確定した天井値より高いとの比較結果が得られた場合、下落傾向判定部123は、相場の下落傾向が終了したと判定する。
[指標データ生成部104]
図3に戻る。
指標データ生成部104は、相場データ取得部101で取得される相場データに基づいて、例えばRSI(relative strength index)など、相場の動向を示す所定のテクニカル指標データを逐次生成する。指標データが示すテクニカル指標は、その値の変化方向に応じて相場が下落傾向にあるか又は上昇傾向にあるかを示す。
[第2傾向判定部105]
第2傾向判定部105は、指標データ生成部104で生成されるテクニカル指標データに基づいて、相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する。すなわち、第2傾向判定部105は、指標データの変化が所定の条件を満たすか否かに応じて、相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する。
図8は、第2傾向判定部105の構成の一例を示す図である。
図8に示す第2傾向判定部105は、第1変化点取得部150と、第1指標判定部151と、第2変化点取得部152と、第2指標判定部153を有する。
第1変化点取得部150は、テクニカル指標が相場の下落傾向を示す方向へ変化する場合において当該変化が開始する変化点のテクニカル指標を取得する。例えば、第1変化点取得部150は、テクニカル指標が相場の下落傾向を示す方向へ一定の値又は一定の割合だけ変化した場合に、当該変化の開始点のテクニカル指標を変化点として取得する。
図9は、第1変化点取得部150の構成の一例を示す図である。
図9に示す第1変化点取得部150は、指標データ記憶部160と、第1変化点検出部161と、第1変化点記憶部162と、確定第1変化点取得部163と、確定第1変化点記憶部164を有する。
指標データ記憶部160は、指標データ生成部104において逐次生成されるテクニカル指標データを記憶する。
第1変化点検出部161は、指標データ生成部104において生成された今回のテクニカル指標データと指標データ記憶部160に記憶される前回のテクニカル指標データとを比較し、前回のテクニカル指標が今回のテクニカル指標より相場の下落傾向を示す方向へ変化しているか否かを検出する。例えば、テクニカル指標がRSIの場合、第1変化点検出部161は、前回のテクニカル指標が今回のテクニカル指標より低い場合に、テクニカル指標が下落方向へ変化したことを検出する。
第1変化点検出部161は、相場の下落傾向を示す方向へのテクニカル指標の変化(RSIの低下)を検出した場合、フラグf3を「1」をセットするとともにフラグf4を「0」にリセットする。
また、第1変化点検出部161は、前回のテクニカル指標と今回のテクニカル指標との比較結果に応じてフラグf3を「0」から「1」へ変更した場合、前回のテクニカル指標に係る情報を変化点として第1変化点記憶部162に格納する。例えば、第1変化点検出部161は、変化点におけるテクニカル指標とその時刻に関する情報を第1変化点記憶部162に格納する。
確定第1変化点取得部163は、指標データ生成部104において生成されたテクニカル指標データと第1変化点記憶部162に記憶される直近の変化点のテクニカル指標データとを比較し、直近の変化点のテクニカル指標に比べて最新のテクニカル指標が相場の下落傾向を示す方向へ所定の値だけ(若しくは所定の割合だけ)変化した場合、当該直近の変化点のテクニカル指標データを確定した変化点として確定第1変化点記憶部164に格納する。
以上が、第1変化点取得部150の説明である。
図8に戻る。
第2変化点取得部152は、テクニカル指標が相場の上昇傾向を示す方向へ変化する場合において当該変化が開始する変化点のテクニカル指標を取得する。例えば、第2変化点取得部152は、テクニカル指標が相場の上昇傾向を示す方向へ一定の値又は一定の割合だけ変化した場合に、当該変化の開始点のテクニカル指標を変化点として取得する。
図10は、第2変化点取得部152の構成の一例を示す図である。
図10に示す第2変化点取得部152は、指標データ記憶部170と、第2変化点検出部171と、第2変化点記憶部172と、確定第2変化点取得部173と、確定第2変化点記憶部174を有する。
指標データ記憶部170は、指標データ生成部104において逐次生成されるテクニカル指標データを記憶する。指標データ記憶部170と指標データ記憶部160(図9)は共通化してもよい。
第2変化点検出部171は、指標データ生成部104において生成された今回のテクニカル指標データと指標データ記憶部170に記憶される前回のテクニカル指標データとを比較し、前回のテクニカル指標が今回のテクニカル指標より相場の上昇傾向を示す方向へ変化しているか否かを検出する。例えば、テクニカル指標がRSIの場合、第2変化点検出部171は、前回のテクニカル指標が今回のテクニカル指標より高い場合に、テクニカル指標が上昇方向へ変化したことを検出する。
第2変化点検出部171は、相場の上昇傾向を示す方向へのテクニカル指標の変化(RSIの上昇)を検出した場合、フラグf4に「1」をセットするとともにフラグf3を「0」にリセットする
また、第2変化点検出部171は、前回のテクニカル指標と今回のテクニカル指標との比較結果に応じてフラグf4を「0」から「1」へ変更した場合、前回のテクニカル指標に係る情報を変化点として第2変化点記憶部172に格納する。例えば、第2変化点検出部171は、変化点におけるテクニカル指標とその時刻に関する情報を第2変化点記憶部172に格納する。
確定第2変化点取得部173は、指標データ生成部104において生成されたテクニカル指標データと第2変化点記憶部172に記憶される直近の変化点のテクニカル指標データとを比較し、直近の変化点のテクニカル指標に比べて最新のテクニカル指標が相場の上昇傾向を示す方向へ所定の値だけ(若しくは所定の割合だけ)変化した場合、当該直近の変化点のテクニカル指標データを確定した変化点として確定第2変化点記憶部174に格納する。
以上が、第2変化点取得部152の説明である。
再び図8に戻る。
第1指標判定部151は、第1変化点取得部150において取得された変化点のテクニカル指標が、相場の下落傾向を示す方向へ1回若しくは連続して複数回推移した場合、相場の下落傾向が始まったと判定する。例えば、テクニカル指標がRSIの場合、第1指標判定部151は、RSIが「買われ過ぎ」を示す範囲(例えば75%以上)にある状態で、その変化点が1回若しくは連続して複数回下落した場合に、相場の下落傾向が始まったと判定する。
第2指標判定部153は、第2変化点取得部152において取得された変化点のテクニカル指標が、相場の上昇傾向を示す方向へ1回若しくは連続して複数回推移した場合、相場の上昇傾向が始まったと判定する。例えば、テクニカル指標がRSIの場合、第2指標判定部153は、RSIが「売られ過ぎ」を示す範囲(例えば25%以下)にある状態で、その変化点が1回若しくは連続して数回上昇した場合に、相場の上昇傾向が始まったと判定する。
[注文指示部106]
再び図3に戻る。
注文指示部106は、第1傾向判定部103において相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、第2傾向判定部105において相場の下落傾向が始まったと判定された場合、売り注文を指示する。また、注文指示部106は、第1傾向判定部103において相場が下落傾向にあると判定されている状態で、第2傾向判定部105において相場の上昇傾向が始まったと判定された場合、買い注文を指示する。
[注文情報生成部108]
注文情報生成部108は、注文受付部109において受け付けたユーザの端末装置2からの指示に応じて、市場取引所サーバ4に発注する注文の内容を示す注文情報を生成し、注文情報記憶部107に格納する。注文情報には、例えば、ユーザの識別番号や注文の種類(売り/買い、成行き注文、指値注文等)、売買を執行すべき価格、売買の金額・数量などの情報が含まれる。
また、注文情報生成部108は、注文指示部106において買い注文を指示された場合、新規の買い注文を指示する注文情報や、注文情報記憶部107に記憶される情報が示す約定した売り注文を決済するための買い注文を指示する注文情報を生成する。他方、注文指示部106において売り注文を指示された場合、注文情報生成部108は、新規の売り注文を指示する注文情報や、注文情報記憶部107に記憶される情報が示す約定した買い注文を決済するための売り注文を指示する注文情報を生成する。
このように注文情報の自動生成を行った場合、注文情報生成部108は、ユーザの端末装置2から注文の許可を受けるまで、注文情報を注文情報記憶部107に格納しない。すなわち、注文情報生成部108は、自動生成した注文情報に係る注文を許可する旨の端末装置2からの応答を注文受付部109において受信した場合に、当該注文情報を注文情報記憶部107に格納する。
[注文受付部109]
注文受付部109は、通信ネットワーク9を介してユーザの端末装置2と通信を行う。例えば受付部109は、Webサーバとしての機能を備えており、端末装置のWebブラウザとHTTP等の所定のプロトコルによってWebページのデータ(HTMLデータ等)をやり取りする。すなわち、注文受付部109は、ユーザがシステムへログインするための認証情報を入力する画面や、相場のチャートを表示する画面、新規の注文を入力する画面、過去の注文履歴や約定履歴を表示する画面などを端末装置2のディスプレイにおいて表示させるように、HTMLデータ等の画面表示データを生成して端末装置2に送信する。注文受付部109は、これらの画面において入力された情報を端末装置2から受信する。
また、注文受付部109は、注文情報生成部108において注文指示部106の注文指示に応じた注文情報が自動生成された場合、当該注文情報が示す注文の内容に関する通知を注文元の端末装置2へ送信する。
例えば注文受付部109は、電子メールの送信機能を備えており、注文受付部109の注文確認用WebページのURLが記載された電子メールをユーザの電子メールアドレスに宛てて送信する。端末装置2のユーザが電子メールに記載された上記URLにアクセスすると、注文受付部109は、自動生成された注文情報に係る注文の許可/不許可をユーザに確認するための画面のデータを端末装置2に送信する。注文受付部109は、この確認画面においてユーザが入力した許可又は不許可の応答を端末装置2から受信し、注文情報生成部108に渡す。
[注文部110]
注文部110は、注文情報記憶部107に記憶される注文情報に基づいて、市場取引所サーバ4へ売買の注文を行うための発注データを送信し、発注データに応じて執行された売買の結果に関する情報(約定情報)を市場取引所サーバ4から受信する。約定情報には、例えば、ユーザの識別コード、注文の識別コード、注文の受け付け結果(受け付けが確定したか否かの通知)、注文の執行結果(売買が約定した価格,日時,数量等)などが含まれる。注文部110は、これらの情報を注文情報記憶部107の注文情報に追加する。
[注文情報記憶部107]
注文情報記憶部107は、注文処理サーバ1において受け付けが確定した売買の注文に関する情報を記憶する。受け付けが確定した注文の情報には、約定した注文の情報も含まれる。
ここで、上述した構成を有する本実施形態に係る注文処理サーバ1の動作について詳細に説明する。
図11は、注文処理サーバ1が相場の値動きに基づいて有利な売買の条件を自動的に判定し、注文を実行する動作を説明するためのフローチャートである。注文処理サーバ1は、図11に示す処理を繰り返し実行する。
第1傾向判定部103は、相場データ取得部101において逐次取得される相場データに基づいて、相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する(ステップST100)。すなわち、第1傾向判定部103は、最高値が更新される合間の一時的下落期間の底値を取得し、底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合、相場が上昇傾向にあると判定する。また、第1傾向判定部103は、最安値が更新される合間の一時的上昇期間の天井値を取得し、天井値が1回若しくは連続して複数回数下落した場合、相場が下落傾向にあると判定する。
他方、第2傾向判定部105は、指標データ生成部104において逐次生成されるテクニカル指標データに基づいて、相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する(ステップST110)。例えばテクニカル指標がRSIの場合、第2傾向判定部105は、RSIの値が下落し始める変化点を取得し、この変化点が1回若しくは連続して複数回下落した場合、相場が下落傾向にあると判定する。また、第2傾向判定部105は、RSIが上昇し始める変化点を取得し、この変化点が1回若しくは連続して複数回上昇した場合、相場が上昇傾向にあると判定する。
第1傾向判定部103において相場が上昇傾向にあると判定され(ステップST120)、かつ、第2傾向判定部105において相場が下落傾向にあると判定された場合(ステップST130)、注文指示部106が売り注文を指示する。これにより、注文情報生成部108が売り注文を指示する注文情報を自動的に生成する(ステップST140)。
また、第1傾向判定部103において相場が下落傾向にあると判定され(ステップST150)、かつ、第2傾向判定部105において相場が上昇傾向にあると判定された場合(ステップST160)、注文指示部106が買い注文を指示する。これにより、注文情報生成部108が買い注文を指示する注文情報を生成する(ステップST170)。
第1傾向判定部103と第2傾向判定部105の判定結果が同じ傾向の場合や、第1傾向判定部103と第2傾向判定部105の一方の判定結果が傾向不定の場合(上昇傾向でも下落傾向でもない場合)は、注文指示部106において注文の指示が出ないため、注文情報は生成されない。
図12,図13は、相場とテクニカル指標のチャートの具体例を示す図である。図12は売り注文の指示が出される場合のチャートを示し、図13は買い注文の指示が出される場合のチャートを示す。
図12,図13において、上側は相場のローソク足チャートを示す。「ローソク足」の記号は、一定期間内の高値、安値、始値、終値を表している。白い四角形の下辺が始値、上辺が終値を表し、黒い四角形の上辺が始値、下辺が終値を示す。四角形の上辺から上に突き出した線の上端が高値を示し、四角形の下辺から下に突き出した線の下端が安値を示す。
図12,図13に示す一点鎖線は、第1傾向判定部103が判定を行うにあたって参照する相場の推移を示す。この一点鎖線は、具体的には、最高値更新部132において最高値が更新される場合のローソク足の高値と、底値更新部135において底値が更新される場合のローソク足の安値と、最安値更新部142において最安値が更新される場合のローソク足の安値と、天井値更新部145において天井値が更新される場合のローソク足の高値を結んだものである。
他方、図12,図13において、下側はRSIのチャートを示す。RSIは、オシレータと呼ばれるタイプの指標であり、図に示すように0〜100%の範囲で変化する。第2傾向判定部105は、「買われ過ぎ」を示す75〜100%の範囲と、「売られ過ぎ」を示す0〜25%の範囲におけるRSIの変化点の推移に基づいて、相場の傾向を判定する。
図12の例を見ると、第1傾向判定部103は「p61」から「p73」までの相場データにおいて「上昇傾向」と判定しているのに対し、第2傾向判定部105は「q64」の指標データ(RSI)において「下落傾向」が始まったと判定している。第2傾向判定部105が「下落傾向」の開始を判定したとき、第1傾向判定部103の判定はこれと反対の「上昇傾向」であるため、注文指示部106は図12に示す「q64」の指標データのタイミングで売り注文を指示する。
一方、図13の例を見ると、第1傾向判定部103は「p81」から「p93」までの相場データにおいて「下落傾向」と判定しているのに対し、第2傾向判定部105は「q84」の指標データにおいて「上昇傾向」が始まったと判定している。第2傾向判定部105が「上昇傾向」の開始を判定したとき、第1傾向判定部103の判定はこれと反対の「下落傾向」であるため、注文指示部106は図13に示す「q84」の指標データのタイミングで買い注文を指示する。
次に、図14〜図15のフローチャートを参照して、第1傾向判定部103における相場の底値と天井値に基づいた判定処理(ST100:図11)について説明する。
相場データ取得部101において相場データが取得されると(ST200)、最高値比較部131は、最高値記憶部130に記憶されるそれまでの最高値と、相場データが示す最新の相場とを比較する(ST205)。最新の相場が最高値より高い場合、最高値更新部132は、最新の相場を新たな最高値として最高値記憶部130に格納する(ST210)。また、この場合、相場の上昇に伴う天井値の更新処理も行う(ST215)。天井値の更新処理については、後ほど図17を参照して説明する。
次いで、確定底値取得部136は、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの間に底値更新部135が底値の更新を行ったか否か(一時的下落期間が存在したか否か)示すフラグf1を参照する(ST220)。フラグf1が「1」の場合、第1底値記憶部133には一時的下落期間の底値が記憶されているので、確定底値取得部136はこれを確定した底値として取得し、第2底値記憶部137に格納する(ST230)。また、最高値の更新により一時的下落期間が終了したので、底値更新部135はフラグf1を「0」にリセットする(ST225)。
新たに確定した底値が第2底値記憶部137に格納されると、上昇傾向判定部121は、確定した底値が所定回数連続して上昇したかどうか判定し(ST235)、連続して底値が上昇している場合に相場が上昇傾向にあると判定する(ST240)。
ステップST200においてフラグf1が「0」の場合、相場の一時的下落期間が存在せず、相場が単調に上昇している。この場合、第1傾向判定部103は、それまでの判定結果を維持する。また、ステップST235において連続した底値の上昇がなかった場合も、第1傾向判定部103は、それまでの判定結果を維持する(ST245)。
また、最高値が更新されていない場合、最安値比較部141は、最安値記憶部140に記憶されるそれまでの最安値と、相場データが示す最新の相場とを比較する(ST250)。最新の相場が最安値より安い場合、最安値更新部142は、最新の相場を新たな最安値として最安値記憶部140に格納する(ST255)。この場合、相場の下落に伴う底値の更新処理も行う(ST260)。底値の更新処理については、後ほど図16を参照して説明する。
次いで、確定天井値取得部146は、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの間に天井値更新部145が天井値の更新を行ったか否か(一時的上昇期間が存在したか否か)示すフラグf2を参照する(ST265)。フラグf2が「1」の場合、第1天井値用値記憶部143には一時的上昇期間の天井値が記憶されているので、確定天井値取得部146はこれを確定した天井値として取得し、第2天井値記憶部147に格納する(ST275)。また、最安値の更新により一時的上昇期間が終了したので、天井値更新部145はフラグf2を「0」にリセットする(ST270)。
新たに確定した天井値が第2天井値記憶部147に格納されると、下落傾向判定部123は、確定した天井値が所定回数連続して下落したかどうか判定し(ST280)、連続して天井値が下落している場合に相場が下落傾向にあると判定する(ST285)。
ステップST265においてフラグf2が「0」の場合、相場の一時的上昇期間が存在せず、相場が単調に下落している。この場合、第1傾向判定部103は、それまでの判定結果を維持する。また、ステップST280において連続した天井値の上昇がなかった場合も、第1傾向判定部103は、それまでの判定結果を維持する(ST245)。
最新の相場が最高値も最安値も更新しなかった場合、底値更新部135による底値の更新処理(ST300)と天井値更新部145による天井値の更新処理(ST305)がそれぞれ行われる。
図16は、底値の更新処理(ST260,ST300)について説明するためのフローチャートである。
底値更新部135は、一時的下落期間を示すフラグf1が「0」の場合(ST400)、フラグf1を「1」にセットするとともに(ST405)、最新の相場を底値の初期値として第1底値記憶部133に格納する(ST410)。一方、フラグf1が「1」の場合(ST400)、底値更新部135は、第1底値記憶部133の底値と最新の相場とを比較し(ST415)、最新の相場が底値より安ければ、最新の相場を底値として第1底値記憶部133に格納する(ST410)。
図17は、天井値の更新処理(ST215,ST305)について説明するためのフローチャートである。
天井値更新部145は、一時的上昇期間を示すフラグf2が「0」の場合(ST450)、フラグf2を「1」にセットするとともに(ST455)、最新の相場を天井値の初期値として第1天井値記憶部143に格納する(ST460)。一方、フラグf2が「1」の場合(ST450)、天井値更新部145は、第1天井値記憶部143の天井値と最新の相場とを比較し(ST465)、最新の相場が天井値より高ければ、最新の相場を天井値として第1天井値記憶部143に格納する(ST460)。
図15に戻る。
最新の相場が最高値も最安値も更新しておらず、かつ、相場が上昇傾向にあると判定している場合(ST310)、第1傾向判定部103は、相場の上昇傾向が終了したか否かを判定する。
すなわち、相場が上昇傾向にあると判定している状態で(ST310)、最新の相場が直近の確定した底値より安い場合(ST315)、上昇傾向判定部121は、相場の上昇傾向が終了して傾向不定の状態(上昇傾向でも下落傾向でもない状態)になったと判定する(ST335)。
この場合、最安値更新部142は、最新の相場を新たな最安値として最安値記憶部140に格納する(ST320)。これにより、最新の相場を最安値の初期値として、天井値取得部122による天井値の取得と下落傾向判定部123による下落傾向の判定が可能となる。また、天井値更新部145は、フラグf2を「0」にリセットして前回の最安値からの一時的上昇期間を終了させ(ST325)、確定天井値取得部146は、第1天井値記憶部143に記憶される天井値を確定した天井値として第2天井値記憶部147に格納する(ST330)。このとき確定する天井値は、終了した上昇傾向の期間における最高値に対応する。
最新の相場が直近の確定した底値より高い場合(ST315)、上昇傾向判定部121は、上昇傾向の判定を維持する(ST340)。
他方、最新の相場が最高値も最安値も更新しておらず、かつ、相場が下落傾向にあると判定している場合(ST350)、第1傾向判定部103は、相場の下落傾向が終了したか否かを判定する。
すなわち、相場が下落傾向にあると判定している状態で(ST350)、最新の相場が直近の確定した天井値より高い場合(ST355)、下落傾向判定部123は、相場の下落傾向が終了して傾向不定の状態になったと判定する(ST375)。
この場合、最高値更新部132は、最新の相場を新たな最高値として最高値記憶部130に格納する(ST360)。これにより、最新の相場を最高値の基準として、底値取得部120による底値の取得と上昇傾向判定部121による上昇傾向の判定が可能となる。また、底値更新部135は、フラグf1を「0」にリセットして前回の最高値からの一時的下落期間を終了させ(ST365)、確定底値取得部136は、第1底値記憶部133に記憶される底値を確定した底値として第2底値記憶部137に格納する(ST370)。このとき確定する底値は、終了した下落傾向の期間における最安値に対応する。
最新の相場が直近の確定した天井値より安い場合(ST355)、下落傾向判定部123は、下落傾向の判定を維持する(ST380)。
最新の相場が最高値も最安値も更新しておらず、かつ、相場を傾向不定状態と判定している場合、第1傾向判定部103は、傾向不定状態の判定を維持する(ST380)。
図18は、下落傾向から上昇傾向へ変化する相場のチャートの一例を示す図である。
図18の例において、「p31」,「p33」,「p36」の相場データの高値は、最安値の更新の合間に生じる一時的上昇期間の天井値であり、これらの一連の天井値は時間ともに下落している。このように天井値が下落している期間において、第1傾向判定部103は相場を下落傾向と判定する。
相場が「p36」の天井値から下落し、「p38」の最安値をつけた後、反転上昇して「p39」の高値に達すると、直近の天井値「p36」より高くなるため、第1傾向判定部103は相場の下落傾向が終了したと判定する。この場合、「p39」の高値が新たな最高値として最高値記憶部130に格納される。また、第1底値記憶部133に格納される「p38」の安値が、最新の確定した底値として第2底値記憶部137に格納される。
下落傾向が終了して傾向不定の状態になった後、相場は最高値を更新しながら上昇する。「p40」における最高値の更新から相場が一時的に下落し、「p42」において再び相場が最高値を更新すると、「p41」の安値が確定した底値として第2底値記憶部137に格納される。「p41」の底値は「p38」の底値より高くなっている。相場が更に「p43」の高値まで上昇し、一時的下落期間を経て、「p43」の高値を超える「p44」の高値に達すると、「p43」の安値が確定した底値として第2底値記憶部137に格納される。「p43」の底値は「p41」の底値より更に高くなっている。ここで、「p38」から2回続けて底値が上昇したことになると、上昇傾向判定部121は相場が上昇傾向に入ったと判定する。
図19は、上昇傾向から下落傾向へ変化する相場のチャートの一例を示す図である。
図19の例において、「p2」,「p4」,「p7」の相場データの安値は、最高値の更新の合間に生じる一時的下落期間の底値であり、これらの一連の底値は時間ともに上昇している。このように底値が上昇している期間において、第1傾向判定部103は相場を上昇傾向と判定する。
相場が「p7」の底値から上昇し、「p9」の最高値をつけた後、反転下落して「p10」の安値に達すると、直近の底値「p7」より安くなるため、第1傾向判定部103は相場の上昇傾向が終了したと判定する。この場合、「p10」の安値が新たな最安値として最安値記憶部140に格納される。また、第1天井記憶部143に格納される「p9」の高値が、最新の確定した天井値として第2天井値記憶部147に格納される。
上昇傾向が終了して傾向不定の状態になった後、相場は最安値を更新しながら下落する。「p11」における最安値の更新から相場が一時的に上昇し、「p13」において再び相場が最安値を更新すると、「p12」の高値が確定した天井値として第2天井値記憶部147に格納される。「p12」の天井値は「p9」の天井値より安くなっている。相場が更に「p14」の安値まで下落し、一時的上昇期間を経て、「p14」の安値より安い「p16」の安値に達すると、「p15」の高値が確定した天井値として第2天井値記憶部147に格納される。「p15」の天井値は「p12」の天井値より更に安くなっている。ここで、「p9」から2回続けて天井値が下落したことになると、下落傾向判定部123は相場が下落傾向に入ったと判定する。
以上が、第1傾向判定部103における判定処理(ST100:図11)の説明である。
次に、図20〜図22のフローチャートを参照して、第2傾向判定部103におけるテクニカル指標に基づいた判定処理(ST110:図11)について説明する。
指標データ生成部104は、テクニカル指標として例えばRSIを算出する(ST500)。第2変化点検出部171(図10)は、指標データ生成部104で算出された今回のテクニカル指標と、指標データ記憶部160に記憶される前回のテクニカル指標とを比較し(ST505)、今回のテクニカル指標が前回のテクニカル指標より高い場合、テクニカル指標の低下を示すフラグf3を「0」にリセットする(ST510)。この場合、第2変化点検出部171は、テクニカル指標の上昇を示すフラグf4の値を確認し(ST515)、フラグf4が「0」であれば、フラグf4を「1」にセットするとともに(ST520)、前回のテクニカル指標が25%より低いことを条件として(ST525)、前回のテクニカル指標に係る情報(例えばテクニカル指標とその時刻の情報)を変化点として第2変化点記憶部172に格納する(ST530)。ここで25%以下の変化点に限定するのは、「売られ過ぎ」の傾向を示す25%以下の範囲における変化点の上昇が相場の上昇傾向の兆候を示すためである。
今回のテクニカル指標が前回のテクニカル指標より高い場合、確定第2変化点取得部173は、第2変化点検出部171に記憶される直近の変化点と今回のテクニカル指標とを比較する(ST535)。今回のテクニカル指標が直近の変化点に比べて一定値以上(若しくは一定割合以上)高くなっている場合、確定第2変化点取得部173は、この直近の変化点を確定した変化点として確定第2変化点記憶部174に格納する(ST540)。
確定第1変化点記憶部174に新たな変化点が格納されると、第2指標判定部153は、この新しい変化点と前回の変化点とを比較し、その比較結果に基づいて、変化点が上昇したか否かを判定する(ST545)。変化点が所定回数連続して上昇している場合、第2指標判定部153は、相場が上昇傾向にあると判定する(ST550)。
なお、第2指標判定部153は、今回のテクニカル指標が前回のテクニカル指標より高い場合において、前回のテクニカル指標が25%より高い場合や(ST525)、今回のテクニカル指標が直近の変化点と比べて一定値以上(若しくは一定割合以上)上昇していない場合(ST535)、変化点が所定回数連続して上昇していない場合(ST545)には、それまでの判定を維持する(ST625)。
一方、第1変化点検出部161は、今回のテクニカル指標と前回のテクニカル指標の比較を行い(ST555)、今回のテクニカル指標が前回のテクニカル指標より低い場合、テクニカル指標の上昇を示すフラグf4を「0」にリセットする(ST560)。この場合、第1変化点検出部161は、テクニカル指標の低下を示すフラグf3の値を確認し(ST565)、フラグf3が「0」であれば、フラグf3を「1」にセットするとともに(ST570)、前回のテクニカル指標が75%を超えていることを条件として(ST575)、前回のテクニカル指標に係る情報(例えばテクニカル指標とその時刻情報)を変化点として第1変化点記憶部162に格納する(ST580)。ここで75%以上の変化点に限定するのは、「買われ過ぎ」の傾向を示す75%以上の範囲における変化点の低下が相場の下落傾向の兆候を示すためである。
今回のテクニカル指標が前回のテクニカル指標より低い場合、確定第1変化点取得部163は、第1変化点検出部161に記憶される直近の変化点と今回のテクニカル指標とを比較する(ST585)。今回のテクニカル指標が直近の変化点に比べて一定値以上(若しくは一定割合以上)低下している場合、確定第1変化点取得部163は、この直近の変化点を確定した変化点として確定第1変化点記憶部164に格納する(ST590)。
確定第1変化点記憶部164に新たな変化点が格納されると、第1指標判定部151は、この新しい変化点と前回の変化点とを比較し、その比較結果に基づいて、変化点が所定回数連続して低下したか否かを判定する(ST595)。変化点が所定回数連続して低下している場合、第1指標判定部151は、相場が下落傾向にあると判定する(ST600)。
なお、第1指標判定部151は、今回のテクニカル指標が前回のテクニカル指標より低い場合において、前回のテクニカル指標が75%より低い場合や(ST575)、今回のテクニカル指標が直近の変化点と比べて一定値以上(若しくは一定割合以上)低下していない場合(ST585)、変化点が所定回数連続して低下していない場合(ST595)には、それまでの判定を維持する(ST625)。
また、今回のテクニカル指標が前回のテクニカル指標と等しい場合、第2傾向判定部105は、今回のテクニカル指標が75%より低くかつ25%より高ければ(ST605,ST610)、フラグf3及びf4をそれぞれ「0」にリセットするとともに(ST615)、相場の傾向を不定状態と判定する(ST620)。一方、第2傾向判定部105は、今回のテクニカル指標が75%より高いか若しくは25%より低ければ(ST605,ST610)、それまでの判定を維持する(ST625)。
図23は、相場の上昇の兆候を示すテクニカル指標(RSI)のチャートの一例を示す図である。
図23の例において、「q34」,「q37」,「q42」のテクニカル指標(RSI)は、それぞれ上昇方向への変化を開始する変化点であり、「売られ過ぎ」を示す25%以下の範囲にある。第2変化点検出部171(図10)は、これらの変化点のテクニカル指標を第2変化点記憶部172に格納する。第2変化点記憶部172の変化点に対してテクニカル指標が一定の値(若しくは一定の割合)だけ上昇すると、確定第2変化点取得部173は、第2変化点記憶部172の変化点を確定した変化点として確定第2変化点記憶部174に格納する。図23の例において、「q39」のテクニカル指標を取得したとき「q37」の変化点が確定する。今回確定した「q37」の変化点は、前回確定した変化点(「q34」)に比べて上昇している。第2指標判定部153は、確定した変化点が「q34」から「q37」へ上昇したことに基づいて、相場が上昇傾向にあると判定する。
次に「q42」の変化点が確定したとき、「q42」の変化点は前回の変化点(「q37」)に比べて上昇している。そのため、第2指標判定部153は、確定した変化点が「q37」から「q42」へ上昇したことに基づいて、相場が上昇傾向にあるとの判定を維持する。
その後、「q47」の指標が25%を超えると、第2傾向判定部105は相場が傾向不定の状態になったと判定する。
図24は、相場の下落の兆候を示すテクニカル指標(RSI)のチャートの一例を示す図である。
図24の例において、「q4」,「q7」,「q12」のテクニカル指標(RSI)は、それぞれ低下方向への変化を開始する変化点であり、「買われ過ぎ」を示す75%以上の範囲にある。第1変化点検出部161(図9)は、これらの変化点のテクニカル指標を第1変化点記憶部162に格納する。第1変化点記憶部162の変化点に対してテクニカル指標が一定の値(若しくは一定の割合)だけ低下すると、確定第1変化点取得部163は、第1変化点記憶部162の変化点を確定した変化点として確定第1変化点記憶部164に格納する。図24の例において、「q9」のテクニカル指標を取得したとき「q7」の変化点が確定する。今回確定した「q7」の変化点は、前回確定した変化点(「q4」)に比べて低下している。第1指標判定部151は、確定した変化点が「q4」から「q7」へ低下したことに基づいて、相場が下落傾向にあると判定する。
次に「q12」の変化点が確定したとき、「q12」の変化点は前回の変化点(「q7」)に比べて低下している。そのため、第1指標判定部151は、確定した変化点が「q7」から「q12」へ低下したことに基づいて、相場が下落傾向にあるとの判定を維持する。
その後、「q17」のテクニカル指標が75%を下回ると、第2傾向判定部105は相場が傾向不定の状態になったと判定する。
次に、図25のフローチャートを参照して、売り注文又は買い注文の処理(ST140,170:図11)について説明する。
注文指示部106において売買の注文が指示されると、注文情報生成部108は、新規の売買を指示する注文情報、或いは、約定した建て玉を決済するための売買を指示する注文情報を生成する(ST700)。注文情報生成部108において注文情報が生成されると、注文受付部109は、生成された注文情報が示す注文内容の確認を求める通知を注文元の端末装置2へ送信し、これに対する端末装置2からの応答の受信を待つ(ST710)。注文受付部109が注文を許可する旨の応答を受信した場合(ST715)、注文情報生成部108は、ステップST700において生成した注文情報を注文情報記憶部107に格納する(ST720)。注文部110は、注文情報記憶部107に格納される確定した注文情報に応じて、市場取引所サーバ4に発注データを送信する。
一方、端末装置2からの応答が注文内容の修正を求めるものであった場合(ST730)、注文情報生成部108は、この要求に応じて注文内容が修正された注文情報を生成し(ST700)、修正された注文情報を注文受付部109が端末装置2へ再送信する(ST705)。また、端末装置2からの応答が注文の不許可を示すものであった場合、注文情報生成部108は、生成した注文情報を注文情報記憶部107へ格納せずに破棄する。
以上説明したように、本実施形態に係る注文処理サーバ1によれば、相場の底値と天井値の時間的推移に基づいて相場のトレンドを判定するとともに、テクニカル指標の変化に基づいて相場のトレンドを判定する。そして、注文処理サーバ1は、テクニカル指標に基づくトレンドの判定結果が相場の底値・天井値に基づくトレンドの判定結果と反対になる場合(一方が上昇傾向で他方が下落傾向の場合)に、売り又は買いの注文を指示する。これにより、相場のトレンドが上昇から下落若しくは下落から上昇へ変換するタイミングにおいて適切な売買を行うことができる。
また、本実施形態に係る注文処理サーバ1によれば、相場のトレンドの判定結果に応じて売買の注文を行う場合、注文元のユーザの端末装置2に対して注文内容の確認を求める通知を送信し、この通知に対して注文を許可する旨の応答を端末装置2から受信した場合に注文を確定する。すなわち、注文処理サーバ1がトレンド判定結果に応じて売買の注文を確定する場合に、ユーザの許可を必要とするようにしたので、ユーザが望まない不利な条件で自動的に取引が行われることによる損失発生のリスクを低減できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態に係る注文処理サーバ1では、図12,図13において示すように、第2傾向判定部105の判定結果が第1傾向判定部103の判定結果と反対になった場合に(図12の「q64」や、図13の「q84」のタイミングにおいて)売買の注文処理を行う。従って、相場が最高値を更新し続けている状態で売り注文が行われたり、あるいは、相場が最安値を更新し続けている状態で買い注文が行われたりする可能性がある。そうすると、予測に反してトレンドの反転が起らなかった場合に、損失が大きくなる場合がある。
そこで、第2の実施形態に係る注文処理サーバ1では、第2傾向判定部105の判定結果が第1傾向判定部103の判定結果と反対になることに加えて、最高値の更新や最安値の更新が止まることを条件として、売買の注文処理が行われる。
図26は、第2の実施形態に係る注文処理サーバ1において売買の注文を実行する動作を説明するためのフローチャートである。
第1の実施形態における図11に示すフローチャートと比較すると、図26に示すフローチャートには「ステップST131」と「ステップST161」が加わっている。第2の実施形態に係る注文処理サーバ1の他の動作は、第1の実施形態と同様である。
図26のフローチャートによれば、上昇傾向判定部121(図5)において相場が上昇傾向にあると判定されている状態で(ST120)、第2傾向判定部105(図8)において相場の下落傾向が始まったと判定され(ST130)、更に、相場データが示す最新の相場(例えば相場データの高値)が最高値記憶部130(図6)の最高値より安いと最高値比較部131(図6)において判定された場合(ST131)、注文指示部106(図3)において売り注文の指示が出される(ST140)。
また、下落傾向判定部123(図5)において相場が下落傾向にあると判定されている状態で(ST150)、第2傾向判定部105(図8)において相場の上昇傾向が始まったと判定され(ST160)、更に、相場データが示す最新の相場(例えば相場データの安値)が最安値記憶部140(図7)の最安値より高いと最安値比較部141(図7)おいて判定された場合(ST161)、注文指示部106(図3)において買い注文の指示が出される(ST170)。
図27,図28は、第2の実施形態に係る注文処理サーバ1において売買の注文の指示が出されるタイミングを説明するための図であり、図27は売り注文の指示が出される場合のチャートの例を示し、図28は買い注文の指示が出される場合のチャートの例を示す。各図において、上側はロウソク足チャートを示し、下側はRSIのチャートを示す。
図27のチャートは、先に説明した図12のチャートと同じである。図12に示す第1の実施形態の場合、第1傾向判定部103と第2傾向判定部105の判定結果が反対になるタイミング(「q64」)において「売り」の注文が行われる。これに対し、図27に示す第2の実施形態の場合、第1傾向判定部103と第2傾向判定部105の判定結果が反対になり(「q64」)、かつ、相場の最高値の更新が止まる「p70」の相場データのタイミングにおいて、「売り」の注文が行われる。
また、図28のチャートは、先に説明した図13のチャートと同じである。図13に示す第1の実施形態の場合、第1傾向判定部103と第2傾向判定部105の判定結果が反対になるタイミング(「q84」)において「売り」の注文が行われる。これに対し、図28に示す第2の実施形態の場合、第1傾向判定部103と第2傾向判定部105の判定結果が反対になり(「q84」)、かつ、相場の最安値の更新が止まる「p90」の相場データのタイミングにおいて、「買い」の注文が行われる。
このように、第2の実施形態に係る注文処理サーバ1では、第1傾向判定部103及び第2傾向判定部105による相場のトレンドの判定結果に基づいて売買の注文を行う場合、「売り」の注文については最高値の更新が停止すること、「買い」の注文については最安値の更新が停止することをそれぞれ条件としている。そのため、「買い」の注文後に相場の最高値の更新が続いたり、「売り」の注文後に相場の最安値の更新が続くケースを避けやすくなるので、注文直後の損失拡大のリスクを低減できる。また、損失カットの目的で逆指値を設定している場合、注文直後に相場が予測と反した方向へ動くことによって逆指値の注文が執行されるケースを減らすことができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上述した第2の実施形態に係る注文処理サーバ1では、最高値の更新や最安値の更新が止まることを条件として、売買の注文処理が行われる。これに対して、第3の実施形態に係る注文処理サーバ1では、第1傾向判定部103において上昇傾向若しくは下落傾向の終了が判定されることを条件として、売買の注文処理が行われる。
図29は、第3の実施形態に係る注文処理サーバ1において売買の注文を実行する動作を説明するためのフローチャートである。
第1の実施形態における図11に示すフローチャートと比較すると、図29に示すフローチャートには「ステップST132,ST133」と「ステップST162,ST163」が加わっている。第3の実施形態に係る注文処理サーバ1の他の動作は、第1の実施形態と同様である。
図29のフローチャートによれば、上昇傾向判定部121(図5)において相場が上昇傾向にあると判定されている状態で(ST120)、第2傾向判定部105(図8)において相場の下落傾向が始まったと判定されると(ST130)、その後に取得される相場データに基づいた上昇傾向判定部121の判定結果が監視される(ST132,ST133)。上昇傾向判定部121において相場の上昇傾向が終了したとの判定結果が得られると、注文指示部106(図3)において売り注文の指示が出される(ST140)。
また、下落傾向判定部123(図5)において相場が下落傾向にあると判定されている状態で(ST150)、第2傾向判定部105(図8)において相場の上昇傾向が始まったと判定されると(ST160)、その後に取得される相場データに基づいた下落傾向判定部123の判定結果が監視される(ST162,ST163)。下落傾向判定部123において相場の下落傾向が終了したとの判定結果が得られると、注文指示部106(図3)において買い注文の指示が出される(ST170)。
図30,図31は、第3の実施形態に係る注文処理サーバ1において売買の注文の指示が出されるタイミングを説明するための図であり、図30は売り注文の指示が出される場合のチャートを示し、図31は買い注文の指示が出される場合のチャートを示す。各図において、上側はロウソク足チャートを示し、下側はRSIのチャートを示す。
図30のチャートは、先に説明した図12,図27のチャートと同じである。図27に示す第2の実施形態の場合、相場の最高値の更新が止まる「p70」の相場データのタイミングにおいて「売り」の注文が行われる。これに対し、図30に示す第3の実施形態の場合、第1傾向判定部103において上昇傾向が終了したと判定される「p74」の相場データのタイミングにおいて「売り」の注文が行われる。
また、図31のチャートは、先に説明した図13,図28のチャートと同じである。図28に示す第2の実施形態の場合、相場の最安値の更新が止まる「p90」の相場データのタイミングにおいて「買い」の注文が行われる。これに対し、図31に示す第3の実施形態の場合、第1傾向判定部103において下落傾向が終了したと判定される「p94」の相場データのタイミングにおいて「買い」の注文が行われる。
このように、第3の実施形態に係る注文処理サーバ1では、第1傾向判定部103において上昇傾向と判定され、かつ、第2傾向判定部105において下落傾向と判定された後、第1傾向判定部103において上昇傾向が終了したと判定された場合に「売り」の注文が指示される。また、第1傾向判定部103において下落傾向と判定され、かつ、第2傾向判定部105において上昇傾向と判定された後、第1傾向判定部103において下落傾向が終了したと判定された場合に「買い」の注文が指示される。すなわち、トレンドの反転がより確実な状況になってから売買の注文が指示されるので、予測に反する相場の動きによって損失が生じるリスクを低減できる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図32は、第4の実施形態に係る注文処理サーバ1の構成の一例を示す図である。図32に示す注文処理サーバ1は、第1の実施形態に係る注文処理サーバ1(図3)と同様な構成を有するとともに、山値・谷値取得部111と、山値・谷値比較部112を有する。
山値・谷値取得部111は、相場データが示す最新の相場が最高値記憶部130の最高値より安いと最高値比較部131において判定される度に(最高値の更新が止まって一時的下落期間が始まる度に)、最高値記憶部130の最高値を一時的下落期間の直前の山値として取得する。また、山値・谷値取得部111は、相場データが示す最新の相場が最安値記憶部140の最安値より高いと最安値比較部141において判定される度に(最安値の更新が止まって一時的上昇期間が始まる度に)、最安値記憶部140の最安値を一時的上昇期間の直前の谷値として取得する。
山値・谷値比較部112は、相場の最高値が更新される合間の一時的下落期間において、相場データが示す最新の相場と山値・谷値取得部111において取得された直前の一つ前の山値とを比較する。また、山値・谷値比較部112は、相場の最安値が更新される合間の一時的上昇期間において、相場データが示す最新の相場と山値・谷値取得部111において取得された直前の一つ前の谷値とを比較する。
注文指示部106は、第1傾向判定部103および第2傾向判定部105の判定結果に加えて、山値・谷値比較部112における比較結果に基づいて、「売り」又は「買い」の注文を指示する。
すなわち、注文指示部106は、上昇傾向判定部121において相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、第2傾向判定部105において相場の下落傾向が始まったと判定され、更に、山値・谷値比較部112において最新の相場が直前の一つ前の山値より安いと判定された場合に、「売り」の注文を指示する。
また、注文指示部106は、下落傾向判定部121において相場が下落傾向にあると判定されている状態で、第2傾向判定部105において相場の上昇傾向が始まったと判定され、更に、山値・谷値比較部112において最新の相場が直前の一つ前の谷値より高いと判定された場合に、「買い」の注文を指示する。
図33は、第4の実施形態に係る注文処理サーバ1において売買の注文を実行する動作を説明するためのフローチャートである。
第1の実施形態における図11に示すフローチャートと比較すると、図33に示すフローチャートには「ステップST134,ST135」と「ステップST164,ST165」が加わっている。第4の実施形態に係る注文処理サーバ1の他の動作は、第1の実施形態と同様である。
図33のフローチャートによれば、上昇傾向判定部121(図5)において相場が上昇傾向にあると判定されている状態で(ST120)、第2傾向判定部105(図8)において相場の下落傾向が始まったと判定された場合(ST130)、本実施形態では更に、一時的下落期間を示すフラグf1の値と、山値・谷値比較部112による比較結果が参照される。すなわち、フラグf1が「1」であり(ST134)、かつ、最新の相場が直前の一つ前の山値より安いとの比較結果が山値・谷値比較部112において得られた場合(ST135)、注文指示部106(図3)において売り注文の指示が出される(ST140)。
また、下落傾向判定部123(図5)において相場が下落傾向にあると判定されている状態で(ST150)、第2傾向判定部105(図8)において相場の上昇傾向が始まったと判定された場合(ST160)、本実施形態では更に、一時的上昇期間を示すフラグf2の値と、山値・谷値比較部112による比較結果が参照される。すなわち、フラグf2が「1」であり(ST164)、かつ、最新の相場が直前の一つ前の谷値より高いとの比較結果が山値・谷値比較部112において得られた場合(ST165)、注文指示部106(図3)において買い注文の指示が出される(ST170)。
図34,図35は、第4の実施形態に係る注文処理サーバ1において売買の注文の指示が出されるタイミングを説明するための図であり、図34は売り注文の指示が出される場合のチャートを示し、図35は買い注文の指示が出される場合のチャートを示す。各図において、上側はロウソク足チャートを示し、下側はRSIのチャートを示す。
図34のチャートは、先に説明した図12,図27,図30のチャートと同じである。図30に示す第3の実施形態の場合、第1傾向判定部103において上昇傾向が終了したと判定される「p74」の相場データのタイミングにおいて「売り」の注文が行われる。これに対し、図34に示す第4の実施形態の場合、一時的下落期間の相場が直前の山値(p69)の更に1つ前の山値(p66)より安くなる「p71」の相場データのタイミングにおいて、「売り」の注文が行われる。すなわち、最近突破された山値(p66)より相場が安くなると、相場の下落傾向が確実になったと判断されて、「売り」の注文が行われる。
また、図35のチャートは、先に説明した図13,図28,図31のチャートと同じである。図31に示す第3の実施形態の場合、第1傾向判定部103において下落傾向が終了したと判定される「p94」の相場データのタイミングにおいて「買い」の注文が行われる。これに対し、図35に示す第4の実施形態の場合、一時的上昇期間の相場が直前の谷値(p89)の更に1つ前の谷値(p86)より高くなる「p91」の相場データのタイミングにおいて、「買い」の注文が行われる。すなわち、最近突破された谷値(p86)より相場が高くなると、相場の上昇傾向が確実になったと判断されて、「買い」の注文が行われる。
このように、第4の実施形態に係る注文処理サーバ1では、第1傾向判定部103において上昇傾向と判定され、かつ、第2傾向判定部105において下落傾向と判定された場合の一時的下落期間において、相場が直前の一つ前の山値(最近突破された山値)より安くなった場合に「売り」の注文が指示される。一般に上昇傾向の相場では、最近突破された山値が相場の下落を阻む抵抗ラインとなる場合があるので、上記のように最近突破された山値より相場が安くなると、相場の下落傾向がより確かになる。従って、下落傾向が確かな状況で「売り」の注文が指示されることになり、「売り」の注文後に相場が上昇するリスクを低減できる。
また、第4の実施形態に係る注文処理サーバ1では、第1傾向判定部103において下落傾向と判定され、かつ、第2傾向判定部105において上昇傾向と判定された場合の一時的上昇期間において、相場が直前の一つ前の谷値(最近突破された谷値)より高くなった場合に「買い」の注文が指示される。一般に下落傾向の相場では、最近突破された谷値が相場の上昇を阻む抵抗ラインとなる場合があるので、上記のように最近突破された谷値より相場が高くなると、相場の上昇傾向がより確かになる。従って、上昇傾向が確かな状況で「買い」の注文が指示されることになり、「買い」の注文後に相場が下落するリスクを低減できる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
買い注文が約定した後の相場の下落による損失や、売り注文が約定した後の相場の上昇による損失をカットするために、予め定めた条件で約定済の注文と逆の売買の注文を行う逆指値注文を設定する場合がある。第5の実施形態では、この逆指値注文における売買の価格が、相場の値動きに応じて自動的に変更される。
図36は、第5の実施形態に係る注文処理サーバ1の構成の一例を示す図である。図36に示す注文処理サーバ1は、第1の実施形態に係る注文処理サーバ1(図3)と同様な構成を有するとともに、逆指値算出部113を有する。
逆指値算出部113は、上昇傾向判定部121(図5)において相場が上昇傾向にあると判定された状態で、底値取得部120(図5)において底値が取得された場合、この取得された底値に基づいて、約定した買い注文の損失をカットするための逆指値注文の売値を算出する。例えば、逆指値算出部113は、底値取得部120において取得された底値から所定値を減算した値や、底値を所定の割合だけ安くした値を逆指値注文の売値として算出する。
また、逆指値算出部113は、下落傾向判定部123(図5)において相場が下落傾向にあると判定された状態で、天井値取得部122(図5)において天井値が取得された場合、この取得された天井値に基づいて、約定した売り注文の損失をカットするための逆指値注文の買値を算出する。例えば、逆指値算出部113は、天井値取得部122において取得された天井値に所定値を加算した値や、天井値を所定の割合だけ高くした値を逆指値注文の買値として算出する。
注文情報生成部108は、逆指値算出部113において逆指値注文の売値又は買値が算出されると、注文情報記憶部107に記憶される確定した逆指値注文を当該算出された売値又は買値による逆指値注文に変更する。
また、注文情報生成部108は、注文指示部106において売り注文を指示された場合、注文情報記憶部107に記憶される確定した売りの逆指値注文の注文情報を取り消すとともに、注文情報記憶部107に約定した買い注文(買い建て玉)の情報が記憶されるならば、当該買い注文を決済するための売り注文を指示する注文情報を生成する。
更に、注文情報生成部108は、注文指示部106において買い注文を指示された場合、注文情報記憶部107に記憶される確定した買いの逆指値注文の注文情報を取り消すとともに、注文情報記憶部107に約定した売り注文(売り建て玉)の情報が記憶されるならば、当該売り注文を決済するための買い注文を指示する注文情報を生成する。
注文部110は、相場データが示す最新の相場が注文情報記憶部107に記憶される注文情報において指定された逆指値注文の執行条件を満たした場合、この逆指値注文の売買を行うための発注データを市場取引所サーバ4へ送信する。例えば、注文情報記憶部107に記憶される注文情報において買い建て玉の損失をカットする売りの逆指値が設定されている場合、注文部110は、この逆指値より相場が安くなると買い建て玉を解消する売りの発注データを市場取引所サーバ4に送信する。また、注文情報記憶部107に記憶される注文情報において売り建て玉の損失をカットする買いの逆指値が設定されている場合、注文部110は、この逆指値より相場が高くなると売り建て玉を解消する買いの発注データを市場取引所サーバ4に送信する。
図37は、第5の実施形態に係る注文処理サーバ1において、第1傾向判定部103の判定処理とともに実行される逆指値の更新処理について説明するためのフローチャートである。
図14に示すフローチャートと比較すると、図37に示すフローチャートには「ステップST241」と「ステップST286」が加わっている。第5の実施形態に係る注文処理サーバ1の他の動作は、第1〜第4の実施形態と同様である。
第1傾向判定部103において相場が上昇傾向にあると判定された場合(ST240)、注文情報記憶部107に記憶される注文情報の逆指値を更新する処理が行われる(ST241)。
図38のフローチャートは、第1傾向判定部103で上昇傾向と判定された場合における逆指値の更新処理の一例を示す。
まず、逆指値算出部113は、第2底値記憶部137に記憶される最新の確定した底値に基づいて、逆指値注文の売値を算出する(ST800)。例えば逆指値算出部113は、最新の底値から所定のオフセット値を減算した結果を逆指値注文の売値として算出する。逆指値算出部113において逆指値が算出されると、注文情報生成部108は、この算出された逆指値と注文情報記憶部107に記憶される注文情報の逆指値とを比較する(ST805)。算出された逆指値が現在確定している逆指値より高い場合、注文情報生成部108は、注文情報記憶部107に記憶される注文情報の逆指値を、この算出された逆指値に変更する(ST810)。算出された逆指値が現在の逆指値より安い場合、注文情報生成部108は逆指値の更新を行わない。これは、逆指値注文の売値を安くすると、逆指値注文の執行時における損失の額が大きくなるからである。
第1傾向判定部103において相場が下落傾向にあると判定された場合も(ST285)、注文情報記憶部107に記憶される注文情報の逆指値を更新する処理が行われる(ST286)。
図39のフローチャートは、第1傾向判定部103で下落傾向と判定された場合における逆指値の更新処理の一例を示す。
まず、逆指値算出部113は、第2天井値記憶部147に記憶される最新の確定した天井値に基づいて、逆指値注文の買値を算出する(ST850)。例えば逆指値算出部113は、最新の天井値に所定のオフセット値を加算した結果を逆指値注文の買値として算出する。逆指値算出部113において逆指値が算出されると、注文情報生成部108は、この算出された逆指値と注文情報記憶部107に記憶される注文情報の逆指値とを比較する(ST855)。算出された逆指値が現在確定している逆指値より安い場合、注文情報生成部108は、注文情報記憶部107に記憶される注文情報の逆指値を、この算出された逆指値に変更する(ST860)。一方、算出された逆指値が現在の逆指値より高い場合、注文情報生成部108は逆指値の更新を行わない。これは、逆指値注文の買値を高くすると、逆指値注文の執行時における損失の額が大きくなるからである。
図40,図41は、第5の実施形態に係る注文処理サーバ1において逆指値が変更される動作を説明するための図である。図40は逆指値注文の売値が変更される上昇傾向のチャートの例を示し、図41は逆指値注文の買値が変更される下落傾向のチャートの例を示す。各図において、上側はロウソク足チャートを示し、下側はRSIのチャートを示す。また、ロウソク足チャートとともに示す階段状のグラフは、逆指値の推移を示す。
図40の例では、上昇傾向の相場で買い建て玉を保有しているため、相場の下落による損失をカットするために売りの逆指値が設定される。この逆指値は、「p62」,「p64」,「p67」の底値が確定する「p63」,「p65」,「p68」のタイミングで更新され、底値より所定のオフセット値だけ(あるいは所定の割合だけ)安い値に設定される。「p70」のタイミングで注文指示部106により売り注文が指示されると、売り逆指値の注文が解消されるとともに、買い建て玉を決済するための売り注文が行われる。すなわち、相場が下落傾向に転換する早い段階で買い建て玉が決済される。
また図41の例では、下落傾向の相場で売り建て玉を保有しているため、相場の上昇による損失をカットするために買いの逆指値が設定される。この逆指値は、「p82」,「p84」,「p87」の天井値が確定する「p83」,「p85」,「p88」のタイミングで更新され、天井値より所定のオフセット値だけ(あるいは所定の割合だけ)高い値に設定される。「p90」のタイミングで注文指示部106により買い注文が指示されると、売り逆指値の注文が解消されるとともに、買い建て玉を決済するための売り注文が行われる。すなわち、相場が上昇傾向に転換する早い段階で売り建て玉が決済される。
以上説明したように、第5の実施形態に係る注文処理サーバ1によれば、相場が上昇傾向にある場合の一時的下落期間の底値に基づいて、損失カット用の逆指値注文の売値が設定され、相場が下落傾向にある場合の一時的上昇期間の天井値に基づいて、損失カット用の逆指値注文の買値が設定される。
一般に、上昇傾向の相場における一時的下落期間の底値は相場の上昇とともに高くなる傾向があり、下落傾向の相場における一時的場用期間の天井値は相場の下落とともに安くなる傾向がある。従って、この底値や天井値に応じて逆指値を設定することにより、一定の値幅で逆指値を相場に追従させる従来のトレール方式などに比べて逆指値注文の無駄な執行を抑制できるとともに、逆指値注文が執行された際の損失を減らすことができる。
また、第5の実施形態に係る注文処理サーバ1によれば、注文指示部106において売買の注文が指示された場合、逆指値注文が取り消されるとともに、確定した建て玉を決済するための注文が行われる。これにより、相場のトレンドが転換する初期の段階で建て玉が決済されることになり、利益の減少を抑えることができる。
次に、上述した各実施形態に係る注文処理サーバ1においてユーザが取引条件を設定するための画面の例について説明する。
図42は、注文処理サーバ1における取引条件の設定画面の例を示す図である。この画面の情報は、例えば注文受付部109(図3)においてWebページのデータとして生成されて端末装置2に送信される。
図42の画面例は、外国為替証拠金取引に関する取引条件の設定画面を示す。画面の上部には、「買い」、「売り」又は「売りと買いの両方」を選択するボタンと、取引対象の通貨ペアをリストから選択して入力するためのリストボックスと、取引する通貨のロット数(金額)を入力するボックスが設けられている。そして、その上部より下側には、トレンド判定条件の設定に関する欄500と、新規注文に関する欄501と、決済注文に関する欄502、追加注文に関する欄503と、逆指値(損切り)注文に関する欄504と、その他の特別注文に関する欄505が設けられている。
トレンド判定条件の設定に関する欄500には、第1傾向判定部103の判定並びに指標データ生成部104でのテクニカル指標データの生成に使用される相場データの時間スケールを設定するためのリストボックスが設けられている。また、指標データ生成部104において生成されるテクニカル指標の種類と、そのテクニカル指標に関するパラメータ(例えば指標の生成に使用される相場データの数など)を設定するためのリストボックスが設けられている。
新規注文に関する欄501には、3通りの新規注文の条件を選択するためのチェックボックスが設けられている。
1番上のチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、第1の実施形態において説明した条件が成立すると売買の注文を指示する。すなわち、第1傾向判定部103と逆方向の判定結果が第2傾向判定部105において得られた場合(図12,図13)、注文指示部106は売買の注文を指示する。
2番目のチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、第2の実施形態若しくは第4の実施形態において説明した条件が成立すると売買の注文を指示する。すなわち、第1傾向判定部103と逆方向の判定結果が第2傾向判定部105において得られた後、第1傾向判定部103の判定結果と逆方向に相場が動いた場合(図27,図28)、あるいは、第1傾向判定部103の判定結果と逆方向に相場が動いた上更に最近突破した山値や谷値まで相場が動いた場合(図34,図35)に、注文指示部106は売買の注文を指示する。
3番目のチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、第3の実施形態において説明した条件が成立すると売買の注文を指示する。すなわち、第1傾向判定部103と逆方向の判定結果が第2傾向判定部105において得られた後、第1傾向判定部103の判定結果が逆方向に反転した場合(図30,図31)に、注文指示部106は売買の注文を指示する。
決済注文に関する欄502にも、新規注文と同様な3通りの決済注文の条件を選択するためのチェックボックスが設けられている。
1番上のチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、第1の実施形態において説明した条件が成立すると決済注文を指示する。
2番目のチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、第2の実施形態若しくは第4の実施形態において説明した条件が成立すると決済注文を指示する。
3番目のチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、第3の実施形態において説明した条件が成立すると決済注文を指示する。
画面上部にある3つのチェックボックスは、上述した欄501の新規注文と欄502の決済注文を繰り返し実行するか否かについて設定するためのものである。
すなわち、左側の「新規注文と決済注文を繰り返す」というチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、欄501,502において設定された新規注文と決済注文を連続的に実行する。中央の「一回限り」というチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、新規注文とその決済注文を一回だけ実行する。右側のチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、リストボックスに入力された回数だけ新規注文と決済注文を繰り返す。
なお、「売りと買いの両方」を選択するボタンが押されている場合、注文指示部106は、約定した買い注文を決済する場合に新規の売り注文を指示し、約定した売り注文を決済する場合に新規の買い注文を指示する。すなわち、売りと買いの注文が続けて実施される。
追加注文に関する欄503には、新規注文後の自動的な追加注文を有効にするためのチェックボックスが設けられている。また、チェックボックスの右側には、追加注文の判定に使用される相場データの時間スケールを設定するためのリストボックスが設けられている。欄503の中央付近には、追加注文する通貨のロット数(金額)を入力するためのボックスが設けられている。
追加注文のチェックボックスが有効状態の場合、注文指示部106は、欄501の新規注文が未だ決済されていない状態で相場の底値若しくは天井値が確定したら、買い又は売りのポジションを更に追加する。例えば、注文指示部106は、2つの傾向判定部(103,105)の判定結果が両方とも上昇傾向を示す場合、底値の確定に応じて買いのポジションを追加し、2つの傾向判定部(103,105)の判定結果が両方とも下落傾向を示す場合には、天井値の確定に応じて売りのポジションを追加する。
なお、この場合、注文処理サーバ1は、第1傾向判定部103と同様の構成を持つ追加注文条件の判定用の傾向判定部を備えている。相場データ取得部101は、リストボックスに入力される時間スケールの設定に従って、この傾向判定部の判定に使用される相場データを生成する。注文指示部106は、この傾向判定部の判定結果に応じて決済の注文を指示する。
逆指値(損切り)注文に関する欄504には、逆指値注文の自動設定を有効にするための2つのチェックボックスが設けられている。
1番目のチェックボックスが有効状態の場合、逆指値算出部113は、売り又は買いの新規注文の約定時にその約定価格から一定金額だけ離れた価格を逆指値の価格として算出する。例えば逆指値算出部113は、売り注文が約定した場合に、その売値より一定金額だけ高い価格を逆指値注文の買値として算出し、買い注文が約定した場合は、その買値より一定金額だけ安い価格を逆指値注文の売値として算出する。逆指値算出部113によって逆指値の価格が算出されると、注文情報生成部108は、算出された逆指値の注文情報を注文情報記憶部107に格納する。これにより、約定価格から一定金額だけ離れた逆指値の注文が有効となる。1番目のチェックボックスの右側には、約定価格と逆指値の価格との差に相当する金額をpips単位(最小通貨単位)で設定するためのボックスが設けられている。
また、2番目のチェックボックスが有効状態の場合、逆指値算出部113は、欄501の新規注文が未だ決済されていない状態で相場の底値若しくは天井値が確定する度に、その底値若しくは天井値から一定金額だけ離れた価格を逆指値として算出する。例えば、逆指値算出部113は、2つの傾向判定部(103,105)の判定結果が両方とも上昇傾向を示す場合、相場の底値から一定金額だけ安い価格を逆指値注文の売値として算出し、2つの傾向判定部(103,105)の判定結果が両方とも下落傾向を示す場合は、相場の天井値から一定金額だけ高い価格を逆指値注文の買値として算出する。逆指値算出部113において逆指値注文の価格が算出されると、注文情報生成部108は、注文情報記憶部107に記憶される確定した逆指値注文を当該算出された価格による逆指値注文に変更する。これにより、逆指値注文の価格が相場の底値若しくは天井値から一定金額だけ離れた価格に逐次修正される。2番目のチェックボックスの右側には、相場の底値や天井値を取得するために使用される相場データの時間スケールを設定するためのリストボックスが設けられており、更にその右側には、底値若しくは天井値と逆指値の価格との差に相当する金額をpips単位で設定するためのボックスが設けられている。
なお、この場合、注文処理サーバ1は、第1傾向判定部103と同様の構成を持つ逆指値算出用の傾向判定部を備えている。相場データ取得部101は、リストボックスに入力される時間スケールの設定に従って、この傾向判定部の判定に使用される相場データを生成する。逆指値算出部113は、この傾向判定部の底値取得部120(図6)において取得される底値や天井値取得部122(図7)において取得される天井値に基づいて逆指値の価格を算出する。
特別注文に関する欄505には、新規注文が約定した後の逆指値の自動修正に係る特別注文を有効にするためのチェックボックスが設けられている。
このチェックボックスが有効状態の場合、逆指値算出部113は、相場データが示す最新の相場が約定価格に対して一定金額離れた価格に達した場合に、この約定価格を逆指値注文の価格として算出する。例えば、逆指値算出部113は、2つの傾向判定部(103,105)の判定結果が両方とも上昇傾向を示す場合、最新の相場が買い注文の約定価格に対して一定金額だけ高い価格に達したならば、この買い注文の約定価格を逆指値注文の売値として算出する。他方、逆指値算出部113は、2つの傾向判定部(103,105)の判定結果が両方とも下落傾向を示す場合、最新の相場が売り注文の約定価格に対して一定金額だけ安い価格に達したならば、この売り注文の約定価格を逆指値注文の買値として算出する。逆指値算出部113において逆指値注文の価格が算出されると、注文情報生成部108は、注文情報記憶部107に記憶される確定した逆指値注文を当該算出された価格による逆指値注文に変更する。これにより、逆指値注文の価格が約定価格付近に修正されるため、逆指値注文が執行されても約定価格に近い価格で取引が行われることになり、損失が生じなくなる。チェックボックスの右側には、この特別注文を執行する価格と約定価格との差に相当する金額をpips単位で設定するためのボックスが設けられている。
画面上部の「設定」ボタンは、画面の各欄に入力した事項を注文処理サーバ1に設定するためのボタンである。「設定」ボタンが押されると、端末装置2から注文処理サーバ1へ画面の設定内容が送信されて、その取引条件が有効になる。
さて、ここまで本発明の各種の実施形態を説明したが、本発明は上記の形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上述した実施形態では、指標データ生成部104において生成されるテクニカル指標の一例としてRSIを挙げているが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、例えば、ストキャスティクスやRCI(rank correlation index)、ROC(rate of change)など、他の種々のテクニカル指標を用いてもよい。
上述した実施形態では、相場の下落傾向を示す方向へテクニカル指標の変化点が連続して推移した場合に、相場の下落傾向が始まったと判定されるが(ST595:図21)、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、第1変化点取得部150(図8)において一の変化点のテクニカル指標が取得された後で、当該一の変化点のテクニカル指標より相場の下落傾向を示す方向へ推移した別の変化点のテクニカル指標が1回若しくは連続して複数回取得された場合に、相場の下落傾向が始まったと第1指標判定部151(図8)が判定してもよい。
また、上述した実施形態では、相場の上昇傾向を示す方向へテクニカル指標の変化点が連続して推移した場合に、相場の上昇傾向が始まったと判定されるが(ST545:図20)、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、第2変化点取得部152(図8)において一の変化点のテクニカル指標が取得された後で、当該一の変化点のテクニカル指標より相場の上昇傾向を示す方向へ推移した別の変化点のテクニカル指標が1回若しくは連続して複数回取得された場合に、相場の上昇傾向が始まったと第2指標判定部153(図8)が判定してもよい。
上述した実施形態では、最高値の更新の合間において一時的に相場の下落が生じた場合に底値が取得されるが、本発明はこれに限定されない。
本発明の他の実施形態では、一時的下落期間における下落幅が所定値より小さい場合、当該一時的下落期間の最低値を底値取得部120(図5)が底値として取得しないようにしてもよい。例えば、確定底値取得部136(図6)は、最高値更新部132による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に第1底値記憶部133の底値が底値更新部135により更新された場合、その更新後の底値と前回の最高値との差、又は、当該底値(若しくは前回の最高値)に対する当該差の割合を算出する。そして、この算出した差又は割合が所定の値より小さい場合、確定底値取得部136は、当該底値を第2底値記憶部137に格納しないようにする。
また、同様に、本発明の他の実施形態では、一時的上昇期間における上昇幅が所定値より大きい場合、当該一時的上昇期間の最高値を天井値取得部122(図5)が天井値として取得しないようにしてもよい。例えば、確定天井値取得部146(図7)は、最安値更新部142による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に第1天井値記憶部143の天井値が天井値更新部145により更新された場合、その更新後の天井値と前回の最安値との差、又は、当該天井値(若しくは前回の最安値)に対する当該差の割合を算出する。そして、この算出した差又は割合が所定の値より小さい場合、確定天井値取得部146は、当該天井値を第2天井値記憶部147に格納しないようにする。
このように、相場の変動が無視し得るくらい小さい場合には、この微小な変動に基づいて底値や天井値が取得されないようにすることで、上昇傾向判定部121や下落傾向判定部123における誤判定を生じ難くすることができる。
更に、本発明の他の実施形態では、一時的下落期間が所定の時間幅より短い場合に、底値取得部120が当該一時的下落期間の底値を取得しないようにしてもよい。すなわち、底値取得部120は、相場データに含まれる時間情報に基づいて一時的下落期間の開始時と終了時の時間差を算出し、その時間差が所定値より短い場合に当該一時的下落期間の底値を取得しないようにしてもよい。例えば、最高値記憶部130(図6)は、相場データに含まれる時刻の情報を最高値と関連付けて記憶する。確定底値取得部136は、最高値更新部132による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に第1底値記憶部133の底値が底値更新部135により更新された場合、最高値記憶部130に記憶される時刻の情報に基づいて、前回の最高値が付いた時刻と今回の最高値が付いた時刻との差を算出する。そして、確定底値取得部136は、この算出した差が所定の時間より短いならば、当該底値を確定した底値として第2底値記憶部137に格納しないようにする。
また、同様に、本発明の他の実施形態では、一時的上昇期間が所定の時間幅より短い場合に、天井値取得部122が当該一時的上昇期間の天井値を取得しないようにしてもよい。すなわち、天井値取得部122は、相場データに含まれる時間情報に基づいて一時的上昇期間の開始時と終了時の時間差を算出し、その時間差が所定値より短い場合に当該一時的上昇期間の天井値を取得しないようにしてもよい。例えば、最安値記憶部140(図7)は、相場データに含まれる時刻の情報を最安値と関連付けて記憶する。確定天井値取得部146は、最安値更新部142による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に第1天井値記憶部143の天井値が天井値更新部145により更新された場合、最安値記憶部140に記憶される時刻の情報に基づいて、前回の最安値が付いた時刻と今回の最安値が付いた時刻との差を算出する。そして、確定天井値取得部146は、この算出した差が所定の時間より短いならば、当該天井値を確定した天井値として第2天井値記憶部137に格納しないようにする。
このように、ノイズ的な短期間の相場の変動によって底値や天井値が取得されないようにすることで、上昇傾向判定部121や下落傾向判定部123における誤判定を生じ難くすることができる。
なお、底値や天井値の取得を行うか否かの規準となる最小の時間幅は、上述したローソク足の本数で規定してもよい。すなわち、一時的下落期間や一時的上昇期間を形成するローソク足が所定本数に達しない場合は、底値や天井値を取得しないようにしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、第1傾向判定部103における相場のトレンドの判定が維持された状態で逆指値注文の値段を変更する際に、上昇トレンドであれば買い注文を新たに追加し、下降トレンドであれば売り注文を新たに追加するように、注文情報生成部108が注文情報を生成してもよい。これにより、逆指値注文の執行による損失を低減しつつ、利益の積極的な上積みを図ることができる。
上述した実施形態では、相場のトレンドの判定や注文情報の生成に関する処理が注文処理サーバ1において行われているが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、注文処理サーバ1において行われている処理の一部を端末装置2で行うようにしてもよい。この場合、例えば上述した処理の一部を担うプログラムを注文処理サーバ1から端末装置2へ適宜ダウンロードし、端末装置2で処理の一部を実行するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、トレンドの判定結果に基づいて自動的に注文を行う例を挙げているが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では自動的な注文を行わず、トレンドの判定結果を端末装置2においてユーザに表示するだけでもよい。
また、上述した実施形態では、図4に示すようなデータ群(始値、終値、高値、安値)の高値と安値に基づいて相場の底値と天井値を取得しているが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、相場データに含まれる特定の値(例えば終値)のみを参照して、相場の底値と天井値を取得してもよい。
また、上述した実施形態では、売買の注文を実行する場合にユーザの確認を求める例を挙げているが、本発明の他の実施形態では、ユーザの確認を求めずに注文を実行してもよい。あるいは、確認を求めるか否かをユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
1…注文処理サーバ、2…端末装置、3…相場データ提供サーバ、4…市場取引所サーバ、9…通信ネットワーク、101…相場データ取得部、103…第1傾向判定部、104…指標データ生成部、105…第2傾向判定部、106…注文指示部、107…注文情報記憶部、108…注文情報生成部、109…注文受付部、110…注文部、111…山値・谷値取得部、112…山値・谷値比較部、113…逆指値算出部、120…底値取得部、121…上昇傾向判定部、122…天井値取得部、123…下落傾向判定部、130…最高値記憶部、131…最高値比較部、132…最高値更新部、133…第1底値記憶部、134…底値比較部、135…底値更新部、136…確定底値取得部、137…第2底値記憶部、140…最安値記憶部、141…最安値比較部、142…最安値更新部、143…第1天井値記憶部、144…天井値比較部、145…天井値更新部、146…確定天井値取得部、147…第2天井値記憶部、150…第1変化点取得部、151…第1指標判定部、152…第2変化点取得部、153…第2指標判定部、160…指標データ記憶部、161…第1変化点検出部、162…第1変化点記憶部、163…確定第1変化点取得部、164…確定第1変化点記憶部、170…指標データ記憶部、171…第2変化点検出部、172…第2変化点記憶部、173…確定第2変化点取得部、174…確定第2変化点記憶部。


Claims (24)

  1. 市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得される前記相場データが示す前記相場の変化のパターンに基づいて、前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する第1傾向判定部と、
    前記データ取得部で取得される前記相場データに基づいて、前記相場の動向を示す所定のテクニカル指標データを逐次生成する指標データ生成部と、
    前記指標データ生成部で生成される前記テクニカル指標データに基づいて、前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する第2傾向判定部と、
    前記第1傾向判定部において前記相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の下落傾向が始まったと判定された場合に売り注文を指示し、前記第1傾向判定部において前記相場が下落傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の上昇傾向が始まったと判定された場合に買い注文を指示する注文指示部と、
    有し、
    前記第1傾向判定部は、
    前記相場データが示す前記相場が最高値を更新した後一時的に下落して再び最高値を更新した場合における当該一時的下落期間の前記相場の底値を取得する底値取得部と、
    前記取得された底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合に前記相場が上昇傾向にあると判定し、前記相場が上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記底値取得部により取得された最新の前記底値より下落した場合に前記相場の上昇傾向が終了したと判定する上昇傾向判定部と、
    前記相場データが示す前記相場が最安値を更新した後一時的に上昇して再び最安値を更新した場合における当該一時的上昇期間の前記相場の天井値を取得する天井値取得部と、
    前記取得された天井値が1回若しくは連続して複数回下落した場合に前記相場が下落傾向にあると判定し、前記相場が下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記天井値取得部により取得された最新の前記天井値より上昇した場合に前記相場の下落傾向が終了したと判定する下落傾向判定部と、
    を含み、
    前記底値取得部は、
    前記相場の最高値を記憶する最高値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較する最高値比較部と、
    前記最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する最高値更新部と、
    前記最高値更新部による前記最高値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の底値を記憶する第1底値記憶部及び第2底値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1底値記憶部の前記底値とを比較する底値比較部と、
    前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記底値として前記第1底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな底値として前記第1底値記憶部に格納する底値更新部と、
    前記最高値更新部において前記最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の前記底値が前記底値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1底値記憶部に記憶される底値を前記一時的下落期間における確定した底値として前記第2底値記憶部に格納する確定底値取得部と、
    を含み、
    前記上昇傾向判定部は、前記確定底値取得部によって確定した底値が前記第2底値記憶部に格納される度に、最新の確定した底値と直前の確定した底値とを比較し、最新の確定した底値が直前の確定した底値より高いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が上昇傾向にあると判定し、前記相場が上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が最新の確定した底値より安いとの比較結果が得られた場合、前記相場の上昇傾向が終了したと判定し、
    前記天井値取得部は、
    前記相場の最安値を記憶する最安値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較する最安値比較部と、
    前記最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する最安値更新部と、
    前記最安値更新部による前記最安値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の天井値を記憶する第1天井値記憶部及び第2天井値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1天井値記憶部の前記天井値とを比較する天井値比較部と、
    前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記天井値として前記第1天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな天井値として前記第1天井値記憶部に格納する天井値更新部と、
    前記最安値更新部において前記最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の前記天井値が前記天井値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1天井値記憶部に記憶される天井値を前記一時的上昇期間における確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納する確定天井値取得部と、
    を含み、
    前記下落傾向判定部は、前記確定天井値取得部によって確定した天井値が前記第2天井値記憶部に格納される度に、最新の確定した天井値と直前の確定した天井値とを比較し、最新の確定した天井値が直前の確定した天井値より安いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が下落傾向にあると判定し、前記相場が下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が最新の確定した天井値より高いとの比較結果が得られた場合、前記相場の下落傾向が終了したと判定する、
    市場取引支援装置。
  2. 前記最高値更新部は、前記下落傾向判定部において前記相場の下落傾向が終了したと判定されたとき前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納し、
    前記最安値更新部は、前記上昇傾向判定部において前記相場の上昇傾向が終了したと判定されたとき前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する、
    請求項1に記載の市場取引支援装置。
  3. 前記注文指示部は、
    前記上昇傾向判定部において前記相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の下落傾向が始まったと判定され、更に、前記相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定されるか、若しくは、前記上昇傾向判定部において前記相場の上昇傾向が終了したと判定された場合に売り注文を指示し、
    前記下落傾向判定部において前記相場が下落傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の上昇傾向が始まったと判定され、更に、前記相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定されるか、若しくは、前記下落傾向判定部において前記相場の下落傾向が終了したと判定された場合に買い注文を指示する、
    請求項1又は2に記載の市場取引支援装置。
  4. 前記相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定される度に、前記最高値記憶部の前記最高値を前記一時的下落期間の直前の山値として取得する山値取得部と、
    前記相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定される度に、前記最安値記憶部の前記最安値を前記一時的上昇期間の直前の谷値として取得する谷値取得部と、
    前記一時的下落期間において、前記相場データが示す最新の相場と前記山値取得部において取得された直前の一つ前の山値とを比較する山値比較部と、
    前記一時的上昇期間において、前記相場データが示す最新の相場と前記谷値取得部において取得された直前の一つ前の谷値とを比較する谷値比較部と、
    を有し、
    前記注文指示部は、
    前記上昇傾向判定部において前記相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の下落傾向が始まったと判定され、更に、前記山値比較部において最新の相場が直前の一つ前の山値より安いと判定された場合に売り注文を指示し、
    前記下落傾向判定部において前記相場が下落傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定部において前記相場の上昇傾向が始まったと判定され、更に、前記谷値比較部において最新の相場が直前の一つ前の谷値より高いと判定された場合に買い注文を指示する、
    請求項1又は2に記載の市場取引支援装置。
  5. 前記データ取得部は、所定の時間内における相場の高値と安値を示す前記相場データを前記所定の時間が経過する度に取得し、
    前記最高値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記高値と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較し、
    前記最高値更新部は、前記最新の相場の前記高値が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記高値を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納し、
    前記底値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記安値と前記第1底値記憶部の前記底値とを比較し、
    前記底値更新部は、前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場の前記高値が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場の前記安値を前記底値として前記第1底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場の前記安値が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記安値を新たな底値として前記第1底値記憶部に格納し、
    前記最安値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記安値と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較し、
    前記最安値更新部は、前記最新の相場の前記安値が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記安値を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納し、
    前記天井値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記高値と前記第1天井値記憶部の前記天井値とを比較し、
    前記天井値更新部は、前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場の前記安値が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場の前記高値を前記天井値として前記第1天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場の前記高値が前記第1天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記高値を新たな天井値として前記第1天井値記憶部に格納する、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の市場取引支援装置。
  6. 前記底値取得部は、前記一時的下落期間における相場の下落幅が所定値より小さい場合、当該一時的下落期間についての前記底値を取得せず、
    前記天井値取得部は、前記一時的上昇期間における相場の上昇幅が所定値より小さい場合、当該一時的上昇期間についての前記天井値を取得しない、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の市場取引支援装置。
  7. 前記確定底値取得部は、前記最高値更新部による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の底値が前記底値更新部により更新されたとしても、当該更新後の底値と前記前回の最高値との差が所定の値より小さい場合、又は、当該更新後の底値若しくは前記前回の最高値に対する当該差の割合が所定の値より小さい場合には、当該更新後の底値を確定した底値として前記第2底値記憶部に格納せず、
    前記確定天井値取得部は、前記最安値更新部による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の天井値が前記天井値更新部により更新されたとしても、当該更新後の天井値と前記前回の最安値との差が所定の値より小さい場合、又は、当該更新後の天井値若しくは前記前回の最安値に対する当該差の割合が所定の値より小さい場合には、当該更新後の天井値を確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納しない、
    請求項6に記載の市場取引支援装置。
  8. 前記底値取得部は、前記一時的下落期間の時間幅が所定値より短い場合、当該一時的下落期間についての前記底値を取得せず、
    前記天井値取得部は、前記一時的上昇期間の時間幅が所定値より短い場合、当該一時的上昇期間についての前記天井値を取得しない、
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の市場取引支援装置。
  9. 前記相場データは、前記相場が付いた時刻の情報を含んでおり、
    前記最高値記憶部は、前記相場データの前記時刻の情報を前記最高値と関連付けて記憶し、
    前記最安値記憶部は、前記相場データの前記時刻の情報を前記最安値と関連付けて記憶し、
    前記確定底値取得部は、前記最高値更新部による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の底値が前記底値更新部により更新された場合、前記最高値記憶部に記憶される前記時刻の情報に基づいて前回の最高値が付いた時刻と今回の最高値が付いた時刻との差を算出し、当該差が所定の時間より短いならば、当該更新後の底値を確定した底値として前記第2底値記憶部に格納せず、
    前記確定天井値取得部は、前記最安値更新部による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の天井値が前記天井値更新部により更新された場合、前記最安値記憶部に記憶される前記時刻の情報に基づいて前回の最安値が付いた時刻と今回の最安値が付いた時刻との差を算出し、当該差が所定の時間より短いならば、当該更新後の天井値を確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納しない、
    請求項8に記載の市場取引支援装置。
  10. 前記テクニカル指標データが示すテクニカル指標は、その値の変化方向に応じて前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを示し、
    前記第2傾向判定部は、
    前記テクニカル指標が前記相場の下落傾向を示す方向へ変化する場合において当該変化が開始する変化点のテクニカル指標を取得する第1変化点取得部と、
    前記第1変化点取得部において取得された変化点のテクニカル指標が、前記相場の下落傾向を示す方向へ1回若しくは連続して複数回推移した場合、又は、前記第1変化点取得部において一の変化点のテクニカル指標が取得された後、当該一の変化点のテクニカル指標より前記相場の下落傾向を示す方向へ推移した別の変化点のテクニカル指標が、1回若しくは連続して複数回取得された場合に、前記相場の下落傾向が始まったと判定する第1指標判定部と、
    前記テクニカル指標が前記相場の上昇傾向を示す方向へ変化する場合において当該変化が開始する変化点のテクニカル指標を取得する第2変化点取得部と、
    前記第2変化点取得部において取得された変化点のテクニカル指標が、前記相場の上昇傾向を示す方向へ1回若しくは連続して複数回推移した場合、又は、前記第2変化点取得部において一の変化点のテクニカル指標が取得された後、当該一の変化点のテクニカル指標より前記相場の上昇傾向を示す方向へ推移した別の変化点のテクニカル指標が、1回若しくは連続して複数回取得された場合に、前記相場の上昇傾向が始まったと判定する第2指標判定部と、
    を含む、
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の市場取引支援装置。
  11. 前記第1変化点取得部は、前記テクニカル指標が前記相場の下落傾向を示す方向へ一定の値又は一定の割合だけ変化した場合に、当該変化の開始点の前記テクニカル指標を前記変化点として取得し、
    前記第2変化点取得部は、前記テクニカル指標が前記相場の上昇傾向を示す方向へ一定の値又は一定の割合だけ変化した場合に、前記変化の開始点の前記テクニカル指標を前記変化点として取得する、
    請求項10に記載の市場取引支援装置。
  12. 受け付けが確定した売買の注文に関する情報を記憶する注文情報記憶部と、
    前記注文指示部において買い注文を指示された場合、新規の買い注文を指示する注文情報、及び/又は、前記注文情報記憶部に記憶される情報が示す約定した売り注文を決済するための買い注文を指示する注文情報を生成し、前記注文指示部において売り注文を指示された場合、新規の売り注文を指示する注文情報、及び/又は、前記注文情報記憶部に記憶される情報が示す約定した買い注文を決済するための売り注文を指示する注文情報を生成し、前記生成した注文情報を前記注文情報記憶部に格納する注文情報生成部と、
    前記注文情報記憶部に記憶される注文情報に基づいて、市場取引を管理する所定のサーバへ売買の注文を行うための発注データを送信する注文部とを有する、
    請求項1乃至11の何れか一項に記載の市場取引支援装置。
  13. 前記注文情報生成部において前記注文情報が生成されると、前記生成された注文情報が示す注文の内容に関する通知を注文元の端末装置へ送信し、前記注文元の端末装置から当該通知に係る注文の許可又は不許可を示す応答を受信する注文受付部を有し、
    前記注文情報生成部は、前記生成した注文情報に係る注文を許可する旨の応答が前記注文受付部において受信された場合、前記生成した注文情報を前記注文情報記憶部に格納する、
    請求項12に記載の市場取引支援装置。
  14. 上昇傾向判定部において前記相場が上昇傾向にあると判定された状態で前記底値取得部において前記底値が取得された場合、前記取得された底値に基づいて、約定済の買い注文の損失をカットするための逆指値注文の売値を算出し、下落傾向判定部において前記相場が下落傾向にあると判定された状態で前記天井値取得部において前天井値が取得された場合、前記取得された天井値に基づいて、約定済の売り注文の損失をカットするための逆指値注文の買値を算出する逆指値算出部を有し、
    前記注文情報記憶部は、前記逆指値注文を指示する注文情報を記憶し、
    前記注文情報生成部は、前記逆指値算出部において前記逆指値注文の売値又は買値が算出されると、前記注文情報記憶部に記憶される確定した逆指値注文の情報を当該算出された売値又は買値による逆指値注文の情報へ変更し、
    前記注文部は、前記相場データが示す最新の相場が前記注文情報記憶部に記憶される前記注文情報において指定された前記逆指値注文の執行条件を満たすと、当該逆指値注文の売買を行うための前記発注データを前記所定のサーバへ送信する、
    請求項12又は13に記載の市場取引支援装置。
  15. 前記注文情報生成部は、
    前記注文指示部において売り注文を指示された場合、前記注文情報記憶部に記憶される確定した売りの逆指値注文の注文情報を取り消すとともに、前記注文情報記憶部に約定した買い注文の情報が記憶されるならば当該約定した買い注文を決済するための売り注文を指示する注文情報を生成し、
    前記注文指示部において買い注文を指示された場合、前記注文情報記憶部に記憶される確定した買いの逆指値注文の注文情報を取り消すとともに、前記注文情報記憶部に約定した売り注文の情報が記憶されるならば当該約定した売り注文を決済するための買い注文を指示する注文情報を生成する、
    請求項14に記載の市場取引支援装置。
  16. 市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得するデータ取得部と、
    前記相場データが示す前記相場が最高値を更新した後一時的に下落して再び最高値を更新した場合における当該一時的下落期間の前記相場の底値を取得する底値取得部と、
    前記取得された底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合に前記相場が上昇傾向にあると判定し、前記相場が上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記底値取得部により取得された最新の前記底値より下落した場合に前記相場の上昇傾向が終了したと判定する上昇傾向判定部と、
    前記相場データが示す前記相場が最安値を更新した後一時的に上昇して再び最安値を更新した場合における当該一時的上昇期間の前記相場の天井値を取得する天井値取得部と、
    前記取得された天井値が1回若しくは連続して複数回下落した場合に前記相場が下落傾向にあると判定し、前記相場が下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記天井値取得部により取得された最新の前記天井値より上昇した場合に前記相場の下落傾向が終了したと判定する下落傾向判定部と、
    を有し、
    前記底値取得部は、
    前記相場の最高値を記憶する最高値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較する最高値比較部と、
    前記最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する最高値更新部と、
    前記最高値更新部による前記最高値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の底値を記憶する第1底値記憶部及び第2底値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1底値記憶部の前記底値とを比較する底値比較部と、
    前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記底値として前記第1底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな底値として前記第1底値記憶部に格納する底値更新部と、
    前記最高値更新部において前記最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の前記底値が前記底値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1底値記憶部に記憶される底値を前記一時的下落期間における確定した底値として前記第2底値記憶部に格納する確定底値取得部と、
    を含み、
    前記上昇傾向判定部は、前記確定底値取得部によって確定した底値が前記第2底値記憶部に格納される度に、最新の確定した底値と直前の確定した底値とを比較し、最新の確定した底値が直前の確定した底値より高いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が上昇傾向にあると判定し、前記相場が上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が最新の確定した底値より安いとの比較結果が得られた場合、前記相場の上昇傾向が終了したと判定し、
    前記天井値取得部は、
    前記相場の最安値を記憶する最安値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較する最安値比較部と、
    前記最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する最安値更新部と、
    前記最安値更新部による前記最安値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の天井値を記憶する第1天井値記憶部及び第2天井値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1天井値記憶部の前記天井値とを比較する天井値比較部と、
    前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記天井値として前記第1天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな天井値として前記第1天井値記憶部に格納する天井値更新部と、
    前記最安値更新部において前記最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の前記天井値が前記天井値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1天井値記憶部に記憶される天井値を前記一時的上昇期間における確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納する確定天井値取得部と、
    を含み、
    前記下落傾向判定部は、前記確定天井値取得部によって確定した天井値が前記第2天井値記憶部に格納される度に、最新の確定した天井値と直前の確定した天井値とを比較し、最新の確定した天井値が直前の確定した天井値より安いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が下落傾向にあると判定し、前記相場が下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が最新の確定した天井値より高いとの比較結果が得られた場合、前記相場の下落傾向が終了したと判定する、
    市場取引支援装置。
  17. 前記最高値更新部は、前記下落傾向判定部において前記相場の下落傾向が終了したと判定されたとき前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納し、
    前記最安値更新部は、前記上昇傾向判定部において前記相場の上昇傾向が終了したと判定されたとき前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する、
    請求項16に記載の市場取引支援装置。
  18. 前記データ取得部は、所定の時間内における相場の高値と安値を示す前記相場データを前記所定の時間が経過する度に取得し、
    前記最高値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記高値と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較し、
    前記最高値更新部は、前記最新の相場の前記高値が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記高値を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納し、
    前記底値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記安値と前記第1底値記憶部の前記底値とを比較し、
    前記底値更新部は、前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場の前記高値が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場の前記安値を前記底値として前記第1底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場の前記安値が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記安値を新たな底値として前記第1底値記憶部に格納し、
    前記最安値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記安値と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較し、
    前記最安値更新部は、前記最新の相場の前記安値が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記安値を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納し、
    前記天井値比較部は、前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場の前記高値と前記第1天井値記憶部の前記天井値とを比較し、
    前記天井値更新部は、前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場の前記安値が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場の前記高値を前記天井値として前記第1天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場の前記高値が前記第1天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場の前記高値を新たな天井値として前記第1天井値記憶部に格納する、
    請求項16又は17に記載の市場取引支援装置。
  19. 前記確定底値取得部は、前記最高値更新部による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の底値が前記底値更新部により更新されたとしても、当該更新後の底値と前記前回の最高値との差が所定の値より小さい場合、又は、当該更新後の底値若しくは前記前回の最高値に対する当該差の割合が所定の値より小さい場合には、当該更新後の底値を確定した底値として前記第2底値記憶部に格納せず、
    前記確定天井値取得部は、前記最安値更新部による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の天井値が前記天井値更新部により更新されたとしても、当該更新後の天井値と前記前回の最安値との差が所定の値より小さい場合、又は、当該更新後の天井値若しくは前記前回の最安値に対する当該差の割合が所定の値より小さい場合には、当該更新後の天井値を確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納しない、
    請求項16乃至18の何れか一項に記載の市場取引支援装置
  20. 前記相場データは、前記相場が付いた時刻の情報を含んでおり、
    前記最高値記憶部は、前記相場データの前記時刻の情報を前記最高値と関連付けて記憶し、
    前記最安値記憶部は、前記相場データの前記時刻の情報を前記最安値と関連付けて記憶し、
    前記確定底値取得部は、前記最高値更新部による前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶部の底値が前記底値更新部により更新された場合、前記最高値記憶部に記憶される前記時刻の情報に基づいて前回の最高値が付いた時刻と今回の最高値が付いた時刻との差を算出し、当該差が所定の時間より短いならば、当該更新後の底値を確定した底値として前記第2底値記憶部に格納せず、
    前記確定天井値取得部は、前記最安値更新部による前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶部の天井値が前記天井値更新部により更新された場合、前記最安値記憶部に記憶される前記時刻の情報に基づいて前回の最安値が付いた時刻と今回の最安値が付いた時刻との差を算出し、当該差が所定の時間より短いならば、当該更新後の天井値を確定した天井値として前記第2天井値記憶部に格納しない、
    請求項16乃至19の何れか一項に記載の市場取引支援装置。
  21. 買い注文が約定した後の相場の下落による損失をカットするための逆指値注文の売値の決定を支援する市場取引支援装置であって、
    市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得するデータ取得部と、
    前記相場の最高値を記憶する最高値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最高値記憶部の前記最高値とを比較する最高値比較部と、
    前記最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より高いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶部に格納する最高値更新部と、
    前記最高値更新部による前記最高値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の底値を記憶する底値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記底値記憶部の前記底値とを比較する底値比較部と、
    前記最高値更新部による前記最高値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶部の前記最高値より安いと前記最高値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記底値として前記底値記憶部に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな底値として前記底値記憶部に格納する底値更新部と、
    前記最高値更新部において前記最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記底値記憶部の前記底値が前記底値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記底値記憶部に記憶される底値を確定した底値として取得する確定底値取得部と、
    前記確定底値取得部において前記確定した底値が取得された場合、前記取得された底値に対して所定の割合だけ安い価格を前記逆指値注文の売値として算出する逆指値算出部と、
    を有する市場取引支援装置。
  22. 売り注文が約定した後の相場の上昇による損失をカットするための逆指値注文の買値の決定を支援する市場取引支援装置であって、
    市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得するデータ取得部と、
    前記相場の最安値を記憶する最安値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記最安値記憶部の前記最安値とを比較する最安値比較部と、
    前記最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より安いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶部に格納する最安値更新部と、
    前記最安値更新部による前記最安値の更新の合間に前記データ取得部で取得された前記相場データが示す前記相場の天井値を記憶する天井値記憶部と、
    前記データ取得部で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記天井値記憶部の前記天井値とを比較する天井値比較部と、
    前記最安値更新部による前記最安値の更新後に前記データ取得部で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶部の前記最安値より高いと前記最安値比較部において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記天井値として前記天井値記憶部に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得部で取得された相場データが示す最新の相場が前記天井値記憶部の前記天井値より高いと前記天井値比較部において判定された場合、前記最新の相場を新たな天井値として前記天井値記憶部に格納する天井値更新部と、
    前記最安値更新部において前記最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記天井値記憶部の前記天井値が前記天井値更新部により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記天井値記憶部に記憶される天井値を確定した天井値として取得する確定天井値取得部と、
    前記確定天井値取得部において前記確定した天井値が取得された場合、前記取得された天井値に対して所定の割合だけ高い価格を前記逆指値注文の買値として算出する逆指値算出部と、
    を有する市場取引支援装置。
  23. 市場取引の支援に係る処理をコンピュータが実行する市場取引支援方法であって、
    前記コンピュータのデータ取得手段が、市場において刻々変化する取引対象物の相場を示す相場データを逐次取得する工程と、
    前記コンピュータの第1傾向判定手段が、前記データ取得手段で取得される前記相場データが示す前記相場の変化のパターンに基づいて、前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する工程と、
    前記コンピュータの指標データ生成手段が、前記データ取得手段で取得される前記相場データに基づいて、前記相場の動向を示す所定のテクニカル指標データを逐次生成する工程と、
    前記コンピュータの第2傾向判定手段が、前記指標データ生成手段で生成される前記テクニカル指標データに基づいて、前記相場が上昇傾向にあるか又は下落傾向にあるかを判定する工程と、
    前記コンピュータの注文指示手段が、前記第1傾向判定手段において前記相場が上昇傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定手段において前記相場の下落傾向が始まったと判定された場合に売り注文を指示し、前記第1傾向判定手段において前記相場が下落傾向にあると判定されている状態で、前記第2傾向判定手段において前記相場の上昇傾向が始まったと判定された場合に買い注文を指示する工程と、
    を有し、
    前記第1傾向判定手段が前記相場の傾向を判定する前記工程は、
    前記コンピュータの底値取得手段が、前記相場データが示す前記相場が最高値を更新した後一時的に下落して再び最高値を更新した場合における当該一時的下落期間の前記相場の底値を取得する工程と、
    前記コンピュータの上昇傾向判定手段が、前記取得された底値が1回若しくは連続して複数回上昇した場合に前記相場が上昇傾向にあると判定する工程と、
    前記上昇傾向判定手段が、前記相場を上昇傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記底値取得手段により取得された最新の前記底値より下落した場合に前記相場の上昇傾向が終了したと判定する工程と、
    前記コンピュータの天井値取得手段が、前記相場データが示す前記相場が最安値を更新した後一時的に上昇して再び最安値を更新した場合における当該一時的上昇期間の前記相場の天井値を取得する工程と、
    前記コンピュータの下落傾向判定手段が、前記取得された天井値が1回若しくは連続して複数回下落した場合に前記相場が下落傾向にあると判定する工程と、
    前記下落傾向判定手段が、前記相場を下落傾向にあると判定した後、前記相場データが示す最新の相場が前記天井値取得手段により取得された最新の前記天井値より上昇した場合に前記相場の下落傾向が終了したと判定する工程と、
    を含み、
    前記底値取得手段が前記相場の底値を取得する前記工程は、
    前記コンピュータの最高値比較手段が、前記データ取得手段で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記コンピュータの最高値記憶手段に記憶される前記最高値とを比較する工程と、
    前記コンピュータの最高値更新手段が、前記最新の相場が前記最高値記憶手段の前記最高値より高いと前記最高値比較手段において判定された場合、前記最新の相場を新たな最高値として前記最高値記憶手段に格納する工程と、
    前記コンピュータの底値更新手段が、前記最高値更新手段による前記最高値の更新後に前記データ取得手段で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最高値記憶手段の前記最高値より安いと前記最高値比較手段において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記底値として前記コンピュータの第1底値記憶手段に格納し、その後、前記最高値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得手段で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1底値記憶部の前記底値より安いと前記底値比較手段において判定された場合、前記最新の相場を新たな底値として前記第1底値記憶手段に格納する工程と、
    前記コンピュータの確定底値取得手段が、前記最高値更新手段において前記最高値が更新されたとき、前回の最高値の更新から今回の最高値の更新までの期間に前記第1底値記憶手段の前記底値が前記底値更新手段により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1底値記憶手段に記憶される底値を前記一時的下落期間における確定した底値として前記コンピュータの第2底値記憶手段に格納する工程と、
    を含み、
    前記上昇傾向判定手段が前記相場の上昇傾向を判定する前記工程では、前記上昇傾向判定手段が、前記確定底値取得手段によって確定した底値が前記第2底値記憶手段に格納される度に、最新の確定した底値と直前の確定した底値とを比較し、最新の確定した底値が直前の確定した底値より高いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が上昇傾向にあると判定し、
    前記天井値取得手段が前記相場の天井値を取得する工程は、
    前記コンピュータの最安値比較手段が、前記データ取得手段で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記コンピュータの最安値記憶手段に記憶される前記最安値とを比較する工程と、
    前記コンピュータの最安値更新手段が、前記最新の相場が前記最安値記憶手段の前記最安値より安いと前記最安値比較手段において判定された場合、前記最新の相場を新たな最安値として前記最安値記憶手段に格納する工程と、
    前記コンピュータの天井値比較手段が、前記データ取得手段で取得された前記相場データが示す最新の相場と前記第1天井値記憶手段の前記天井値とを比較する工程と、
    前記コンピュータの天井値更新手段が、前記最安値更新手段による前記最安値の更新後に前記データ取得手段で最初に取得された相場データが示す最新の相場が前記最安値記憶手段の前記最安値より高いと前記最安値比較手段において判定された場合、前記最初の相場データが示す最新の相場を前記天井値として前記コンピュータの第1天井値記憶手段に格納し、その後、前記最安値が再び更新されるまでの期間において、前記データ取得手段で取得された相場データが示す最新の相場が前記第1天井値記憶手段の前記天井値より高いと前記天井値比較手段において判定された場合、前記最新の相場を新たな天井値として前記第1天井値記憶手段に格納する工程と、
    前記コンピュータの確定天井値取得手段が、前記最安値更新手段において前記最安値が更新されたとき、前回の最安値の更新から今回の最安値の更新までの期間に前記第1天井値記憶手段の前記天井値が前記天井値更新手段により更新されたか否かを判定し、更新されたと判定した場合、前記第1天井値記憶手段に記憶される天井値を前記一時的上昇期間における確定した天井値として前記コンピュータの第2天井値記憶手段に格納する工程と、
    を含み、
    前記下落傾向判定手段が前記相場の下落傾向を判定する前記工程では、前記下落傾向判定手段が、前記確定天井値取得手段によって確定した天井値が前記第2天井値記憶手段に格納される度に、最新の確定した天井値と直前の確定した天井値とを比較し、最新の確定した天井値が直前の確定した天井値より安いとの比較結果が1回若しくは連続して複数回得られた場合、前記相場が下落傾向にあると判定する、
    市場取引支援方法。
  24. 請求項1乃至22の何れか一項に記載される市場取引支援装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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