JP4820770B2 - 被覆テープ材 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアトリム又はサンルーフのトリム部分等に装着されたウエザストリップに加飾被覆として貼着するための被覆テープ材に関する。
自動車のドア廻りには、開閉時の衝撃緩和のため、あるいは走行時の静粛性や温湿度管理の重要性から車室の密閉性を高めるために種々の工夫が凝らされている。その一つとして、例えば特開2004−1774号公報(以下、特許文献1)では、ドアの開口周縁に設けられたフランジに装着するためのウエザストリップに関する技術が開示されている。
図1は、上述の特許文献1に開示されたウエザストリップの概形を説明するための断面図である。同図に示すウエザストリップ11は特許文献1においてオープニングトリムと称され、断面略U字状の取付部13と、その一方の側面から突出形成された中空シール部15、並びに取付部13の他方の側面に形成された意匠リップ部17を主たる構成としている。この取付部13が画成するU字型の開口はドアのフランジ(図示せず)を収容、固定するために設けられ、当該フランジとの密着性を高める目的で、複数のフランジ保持リップ19が開口内部に対向するように突出形成されている。また、中空シール部15はフランジに装着された状態でドアと当接することによって可逆的に圧縮変形を受け、車室内の密閉性を付与するチューブ状の構造となっている。このように、取付部13はウエザストリップ11を図示していないフランジに固定、保持する機能を有し、圧縮変形可能な中空シール部15は閉じられたドアとフランジとの間で、密閉する機能を有する。従って、取付部13は、ドア形状に応じた開口周縁を画成するフランジに装着固定されるため、金属板などの剛性を有する素材が芯材として埋め込まれる場合もある。更に、取付部13から意匠リップ部17に渡る外表面には、一体的な押出成形によって作製されたウエザストリップ11に対して、加飾被覆21が貼着されている。
以下、このようなウエザストリップのフランジにつき、図面を参照して説明する。図2は自動車のドア廻り、特にドアの開口周縁に設けられたフランジの配設形状例の説明図である。一般に、ドアは略五角形の形状で構成され、図示のようなドア開口23が形成されている。このドア開口23の周縁に設けられたフランジ25には、27の符号を付した曲線部が複数存在する。従って、車両の組立てに際しては、図1に示すようなウエザストリップ11の取付部13をフランジ25に嵌め込み、何れかの位置で、ウエザストリップ11の両端部同士が溶着等の手段によって連結固定される。
次いで、図1に例示したウエザストリップの材質構成について、前述した特許文献1では、取付部13、意匠リップ部17、並びにフランジ保持リップ19の材質例として、ソリッドEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合体)ゴムが用いられ、中空シール部13の材質例としてはスポンジEPDMゴムが開示され、これら性状の異なる材質及び図示していない芯材を一体的に押出成形する。また、この様にして得られたウエザストリップ11には、その取付部13から意匠リップ部17にわたる外表面に、樹脂フィルム、熱可塑性エラストマーフィルム又はファブリック(布)が熱溶着される。このような熱溶着された後の構成成分は、図1に示す加飾被覆21に相当するが、フランジ25への嵌め込み作業前に、上述したウエザストリップ11の意匠リップ部17に貼着されるものである。この意匠リップ部17は、ドア開口23に隣接して車室内に設けられたピラー、ヘッドライニングなど(図示せず)と、フランジ25に嵌め込まれた状態のウエザストリップ11との間隙を弾性的にシールする機能を果たすために用いられる。
更に、上述した特許文献1によれば、加飾被覆21の好適態様として、その表面にシボ模様等の模様が賦形され、取付部13及び意匠リップ部17の外表面にも同様の模様と同一パターンを有すること、更に、これら構成成分同士を同色調とすることで外観向上を図り得ると記載されている。
特開2004−1774号公報
上述したウエザストリップは、主たる成型品に対して、加飾被覆を貼着した後にフランジへの嵌め込み作業が行われる。この際、フランジへの嵌め込み作業は、ウエザストリップを引き伸ばしながら行うことになるが、フランジの曲線部では、図1に示す取付部の加飾被覆表面にシワが発生し、外観を損なうという問題点があった。
また、このような加飾被覆を構成する素材として、意匠リップの表面を露出させない目的で面密度が100〜150(g/m)程度のトリコットが用いられている。しかしながら、トリコットは厚さが厚いため、意匠リップ部17との一体感を損なうという問題点があった。
これらの問題点に鑑み、本発明者は、ウエザストリップの装着作業時に発生する前述したシワを解消することが可能であり、加飾被覆としてウエザストリップへの貼着も容易であって、かつ貼着後の加飾被覆とウエザストリップとの優れた一体感を実現し得る被覆テープ材を提供することを目的として、既に特許出願(特願2006−61072)を行っている。
この特許出願の明細書に記載の被覆テープ材は、捲縮発現した潜在捲縮性繊維を主体とする基材層と接着層とを備えることにより、ウエザストリップ装着作業時に発生するシワを解消可能であり、加飾被覆としてウエザストリップへの貼着も容易であって、かつ貼着後の加飾被覆とウエザストリップとの優れた一体感を実現し得るものである。
しかしながら、この被覆テープ材は、ウエザストリップ装着作業時の取り扱い容易性や、装着作業直後の意匠性に優れているものの、その耐久性、例えば、耐摩耗性や耐汚れ性の面からの改良が必要であった。
従って、本発明の課題は、優れた取り扱い容易性や意匠性を維持したまま、耐摩耗性や耐汚れ性等の耐久性にも優れた被覆テープ材を提供することにある。
前記課題は、本発明による、捲縮発現した潜在捲縮性繊維を主体とする基布を、バインダー樹脂で処理して得られる基材層と、接着層とを含む被覆テープ材であって、前記バインダー樹脂が、ガラス転移温度が−75℃以上0℃未満である第1のバインダー樹脂とガラス転移温度が0℃以上75℃以下である第2のバインダー樹脂とを含む混合物、及び/又は、ガラス転移温度が−75℃以上0℃未満であるコア部とガラス転移温度が0℃以上75℃以下であるシェル部とからなるコアシェル型バインダー樹脂である、前記被覆テープ材により解決することができる。
本発明の被覆テープ材の好ましい態様によれば、前記バインダー樹脂がアクリル系樹脂である。また、本発明の被覆テープ材の別の好ましい態様によれば、前記接着層がホットメルト樹脂からなる。また、本発明の被覆テープ材の更に別の好ましい態様によれば、前記基布が水流絡合不織布である。
本発明によれば、ウエザストリップ装着作業時に発生するシワを解消可能であり、加飾被覆としてウエザストリップへの貼着も容易であって、かつ貼着後の加飾被覆とウエザストリップとの優れた一体感を実現し得るのに加えて、優れた耐久性、例えば、耐摩耗性や耐汚れ性を達成することができる。
以下、本発明の被覆テープ材について詳細に説明する。
本発明の被覆テープ材は、基材層と接着層とを含む。
前記基材層は、捲縮発現した潜在捲縮性繊維を主体とする基布を、バインダー樹脂で処理することにより得ることができる。この基布としては、潜在捲縮性繊維を主体とする種々の布帛(例えば、不織布、織物、編物、あるいはこれらを複合したもの等)を採用することができる。中でも、ウエザストリップへの貼着時にあっても、貼着作業に適度な伸縮性を発揮し、しかも安価に製造し得ることから、捲縮発現された不織布とするのが好適である。ここで、潜在捲縮性繊維とは、周知の通り、加熱によってスパイラル状、コイル状などの捲縮を多数生じるものであり、最適な捲縮発現条件を選択することにより、カード機等によってウエブ調製し、また、補助的にニードルパンチ技術や高圧水流法などの絡合を施した後に加熱することにより、初期の捲縮数の少なくとも2倍以上の捲縮数を発生可能なものを言う。また、この基布において、潜在捲縮性繊維を主体とするとは、前記基布を構成する全繊維に対して、潜在捲縮性繊維を50質量%以上含むことを意味する。本発明においては、当該基材層に被着処理されるバインダー樹脂若しくは接着層として設けられるホットメルト樹脂などの特性や量にもよるが、基布において占める潜在捲縮性繊維が少なくとも50質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上とするのが好ましく、100質量%であっても良い。なお、この基布を構成する他の構成繊維については、基布調製技術に応じた、例えば、カード機における通過性、あるいは、染色性などを考慮した、任意好適なものを用いることができる。更に、上述した絡合技術として、高圧水流法による水流絡合不織布は、基材層の密度を効率的に高め、厚さを薄くすることができるため、意匠リップ部との一体性を実現し得ることから最も好ましい。なお、本明細書において、繊維組成は何れも「質量%」を意味し、単に「%」と表す場合がある。
上述した潜在捲縮性繊維としては、例えば、融点の異なる2種類の樹脂が複合された複合繊維や、繊維の一部に特定の熱履歴を施した繊維を使用することができる。前記複合繊維には、例えば、偏芯型の芯鞘構造の複合繊維や、サイドバイサイド(貼り合わせ)型の複合繊維が好適に用いられる。融点の異なる樹脂の組み合わせとしては、ポリエステル−低融点ポリエステル、ポリアミド−低融点ポリアミド、ポリエステル−低融点ポリアミド、ポリエステル−ポリプロピレン、ポリプロピレン−低融点ポリプロピレン、ポリプロピレン−ポリエチレンなど種々の合成樹脂を組み合わせたものが使用できる。特に、ポリエステル−低融点ポリエステルからなる潜在捲縮性繊維は、耐熱性や捲縮発現後の伸縮性に優れているので好ましい。また、繊維の一部に特定の熱履歴を施した繊維としては、例えば、熱刃などにポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルなどの熱可塑性樹脂からなる繊維の一側面をあてながら通過させて熱履歴を与えた繊維などが使用される。
また、潜在捲縮性繊維以外の繊維としては、実質的に加熱により捲縮の増加が生じない繊維を使用することができ、例えば、一般的に汎用されているポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアクリル繊維、レーヨン繊維、綿、羊毛などの繊維や、実質的に加熱により捲縮の増加が生じない複合繊維を用いることもできる。このような複合繊維としては、例えば、可染性ポリエステル−ポリアミドなどの樹脂の組合わせからなる芯鞘型複合繊維などがある。なお、ここで実質的に加熱により捲縮の増加が生じない繊維とは、繊維単独で外力が加わらない状態で加熱した場合に多少の捲縮の増加が生じても、その捲縮数の増加分が元の捲縮数の5割未満のものを意味する。
本発明では、捲縮発現した潜在捲縮性繊維を主体とする基布をバインダー樹脂で処理することにより、本発明の被覆テープ材を構成する基材層を調製する。前記処理としては、基布の構成繊維同士をバインダー樹脂で接着若しくは成膜による表面状態の改変を行い得る限り、特に限定されるものではなく、例えば、バインダー樹脂をあらかじめ樹脂エマルジョンとした後に噴霧するスプレー法、基布全体を樹脂エマルジョンで浸漬させる含浸法、あるいは、バインダー樹脂に増粘剤等を加えペースト化したものを、ロータリースクリーンなどにより基布表面に塗付するプリント法など、従来周知の技術を採用することができる。これらの中でも、基布全体にバインダー樹脂を均一に付与させることができ、耐摩耗性や耐汚れ性等の耐久性を向上させ得ることから、含浸法が最も好適である。
本発明では、前記バインダー樹脂の付与処理において、異なるガラス転移温度(Tg)を示すものを少なくとも2種類含むバインダー樹脂の混合物、及び/又は、異なるガラス転移温度を示すコア部とシェル部とからなるコアシェル型バインダー樹脂を使用することができる。
このバインダー樹脂として、具体的には、例えば、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−アクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系−アクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系−塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン−アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。これらの中で、特に、種々のTgを有する組成のものが広く用いられており、しかも、ハロゲン不含であって地球環境に対する影響が少ないアクリル系樹脂が特に好ましい。
バインダー樹脂の混合物に含まれる少なくとも2種類のうち、相対的にガラス転移温度が低いバインダー樹脂(以下、低Tgバインダーと称する)としては、ガラス転移温度が−75℃以上0℃未満、より好ましくは、−50℃以上0℃未満のものを用いることができる。このような低Tgバインダーとして、市販のアクリル系樹脂からなる『ボンコート3218−E』(大日本インキ化学工業株式会社製,商品名)、エチレン−酢酸ビニル樹脂からなる『スミカフレックス755』(住化ケムテックス株式会社製,商品名)などを挙げることができる。一方、相対的にガラス転移温度が高いバインダー樹脂(以下、高Tgバインダーと称する)としては、ガラス転移温度が0℃以上75℃以下、より好ましくは0℃以上50℃以下のものを用いることができる。このような高Tgバインダーとして、市販のアクリル系樹脂からなる『DICNAL V−831』(大日本インキ化学工業株式会社製,商品名)、エチレン−酢酸ビニル樹脂からなる『スミカフレックス752』(住化ケムテックス株式会社製,商品名)などを挙げることができる。
上述したガラス転移温度に関する好適数値範囲に関し、例えば、低Tgバインダーの好適範囲よりも低いTgのバインダー樹脂を用いた場合には、基材層に形成される被膜成分の粘着性が高くなって汚れが付着しやすくなり、また、耐摩耗性が著しく低下する場合がある。同様に、高Tgバインダーの好適範囲よりも高いTgのバインダー樹脂を用いた場合には、基材層に形成される被膜成分の硬度が高くなり、例えば、前述した意匠リップ部など、ウエザストリップを構成するゴム素材への追従性を妨げる場合がある。このように、2種のガラス転移温度を有する各々のバインダー樹脂同士のガラス転移温度の差は、上述した耐摩耗性と耐汚れ性との双方を確保する目的で、各々の好適範囲内の温度であって、しかも、少なくとも20℃以上の温度差、好ましくは30℃以上の温度差で選択することが望ましい。
バインダー樹脂の混合物における低Tgバインダーと高Tgバインダーとの混合比率は、耐久性(例えば耐摩耗性、耐汚れ性)と意匠性(例えば追従性)とを両立させることができる限り、特に限定されるものではなく、低Tgバインダーと高Tgバインダーを任意の比率で混合し、混合した際のTgの範囲が−36℃〜0℃、より好ましくは−33℃〜0℃になるように混合するのが好適である。バインダーを混合した際のTgについては、混合したそれぞれのバインダーのTgに基づいて算出することができその詳細は、ブルテン・オブ・ザ・アメリカン・フィジカル・ソサエティー,シリーズ2(Bulletin of the American Physical Society, Series 2)1巻・3号・123頁(1956年)に記載されている。また、これらバインダー樹脂の混合物としてのガラス転移温度は、周知の通り、DSC(示差走査熱量計)で実測し、前述した各バインダー樹脂の目的に応じて、任意好適に設計することができる。
前記コアシェル型バインダー樹脂としては、相対的に低いガラス転移温度を有するバインダー樹脂からなるコア部と、相対的に高いガラス転移温度を有するバインダー樹脂からなるシェル部とで構成されたものが、処理液の安定性からも好ましく、各部分を構成する樹脂成分、並びに混合比率については、前述したバインダー樹脂の混合物とした場合と同等とすることができる。
本発明では、バインダー樹脂処理を1段階で実施する。例えば、第1のバインダー樹脂で基布を処理(例えば、含浸及び乾燥)した後、続いて、ガラス温度の異なる第2のバインダー樹脂で処理した場合、所望の耐久性及び意匠性を両立させることができないことがある。
基布へのバインダー樹脂の付着量(乾燥後の固形分としての質量)は、前述した種々の周知技術を適用し、選択する複数のバインダー樹脂のガラス転移温度により、種々に設計することができる。本発明で好適に用いられる基布の、面密度の好適範囲は、所謂、地合と最終的なテープ材としての作業性とを両立させるため、80〜200g/m、より好ましくは、100〜150g/mとするのが好適であるが、係る面密度範囲とする場合、前述したバインダー樹脂の作用効果を発揮するため、並びに、基材層の伸度物性を確保する目的で、上記バインダー樹脂の付着量は、5〜50g/m、より好ましくは10〜25g/mとするのが良い。
なお、バインダー樹脂を付与するに際して、所望の添加剤を適宜選択して使用することができる。このような添加剤としては、撥水撥油剤、消臭剤、難燃剤などを挙げることができる。例えば、比較的低いガラス転移温度のバインダー樹脂にタックを生じ、耐ヨゴレ性を低下させる場合には、前記の撥水撥油剤を任意好適に配合することによって、耐ヨゴレ性低下を回避する設計とすることができる。係る添加剤の配合については、その目的に応じて種々に設計することが可能であるが、一例として、フッ素系の撥水撥油剤を添加するに際しては、混合物としてのバインダー樹脂の固形分と前記撥水撥油剤との質量比を20:1〜20:10、より好ましくは20:1〜20:5として実施するのが好適である。
本発明の被覆テープ材を構成する接着層は、テープ材をウエザストリップに貼着する手段に応じて種々に設計することができ、例えば、種々の粘着剤、熱可塑性のホットメルト樹脂からなるフィルムや不織布などを用いることができる。この中でも、種々のホットメルト樹脂をフィルム状に構成した接着層は、ウエザストリップの貼着後における厚さを最小限に抑制し、意匠リップ部との優れた接着を実現し得るため、好適である。このような熱可塑性のホットメルト樹脂としては、周知のものを選択して用いることができ、例えば、熱可塑性ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、熱可塑性ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリオレフィン変性樹脂などを単独又は混合して用いることができる。
本発明の被覆テープ材は、前述した意匠リップ部の寸法設計に応じた所定幅を種々に設計することができるが、意匠リップ部と被覆テープ材との一体性を得るために、被覆テープ材の厚さは0.3〜0.7mm[20(g/cm)圧縮荷重時]の範囲とするのが好ましい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
《実施例1》
市販のポリエステル系潜在捲縮性繊維(東レテトロンT−25;東レ、2.2dtex×51mm)をカード法で開繊し、定法に従って高圧水流によって絡合することにより繊維ウエブとした後、当該構成繊維を捲縮発現させるために、186℃に設定した熱風加熱炉へ供給し、伸縮性不織布基布(面密度120g/m、厚さ0.7mm)を得た。
得られた基布を、低Tgアクリルバインダー(ボンコート3218−E;大日本インキ化学工業、Tg=−30℃)と高Tgアクリルバインダー(DICNAL V−831;大日本インキ化学工業、Tg=30℃)とフッ素系撥水撥油剤(アサヒガードAG−7105;旭硝子)との樹脂混合物[固形分として混合比率(重量比)=13.5:4.5:2]を用いて、含浸を行った後、ドライヤー(170℃にて3分間)で乾燥させた。なお、低Tgアクリルバインダーと高Tgアクリルバインダーの混合後のTgは−17℃であった。バインダー含有樹脂混合物を含浸させた基布の面密度及び厚さは、それぞれ、141g/m(樹脂混合物の含浸量=21g/m)及び0.76mmであった。
次いで、接着層として、市販のポリエチレン系ホットメルト樹脂フィルム(クランベターVA−1510;倉敷紡績、融点=95℃、厚さ=0.035mm、面密度=28g/m)を熱融着(115℃)し、ホットメルト樹脂をラミネートした、本発明の被覆テープ材Aを得た。得られた被覆テープ材の面密度及び厚さは、それぞれ、169g/m及び0.68mmであった。
《実施例2》
アクリルバインダー(2種類)とフッ素系撥水撥油剤との樹脂混合物に代えて、コアシェル型アクリルバインダー(DICNAL VR−120N;大日本インキ化学工業、Tg=−25℃)とフッ素系撥水撥油剤(アサヒガードAG−7105;旭硝子)との樹脂混合物[固形分としての混合比率(重量比)=18:2]を用いること以外は、実施例1の操作を繰り返すことにより、本発明の被覆テープ材Bを得た。前記コアシェル型アクリルバインダーは、コア部に低Tgバインダー(Tg=−50℃)を、シェル部に高Tgバインダー(Tg=50℃)を使用し、それらの成分比率(重量比)は3:1(コア部:シェル部)であり、コアシェル型アクリルバインダーそれ自体のTgは−25℃である。
バインダー含有樹脂混合物を含浸させた基布の面密度及び厚さは、それぞれ、140g/m(樹脂混合物の含浸量=20g/m)及び0.74mmであった。得られた被覆テープ材の面密度及び厚さは、それぞれ、168g/m及び0.67mmであった。
《実施例3》
アクリルバインダー(2種類)とフッ素系撥水撥油剤との樹脂混合物に代えて、コアシェル型アクリルバインダー(DICNAL VR−120N;大日本インキ化学工業、Tg=−25℃)のみを用いる(すなわち、フッ素系撥水撥油剤を含まない)こと以外は、実施例1の操作を繰り返すことにより、本発明の被覆テープ材Cを得た。
バインダーを含浸させた基布の面密度及び厚さは、それぞれ、139g/m(バインダー含浸量=19g/m)及び0.73mmであった。得られた被覆テープ材の面密度及び厚さは、それぞれ、167g/m及び0.65mmであった。
《実施例4》
アクリルバインダー(2種類)とフッ素系撥水撥油剤との樹脂混合物に代えて、低Tgアクリルバインダー(ボンコート3218−E;大日本インキ化学工業、Tg=−30℃)と高Tgアクリルバインダー(DICNAL V−831;大日本インキ化学工業、Tg=30℃)とフッ素系撥水撥油剤(アサヒガードAG−7105;旭硝子)との樹脂混合物[固形分としての混合比率(重量比)=9:9:2]を用いること以外は、実施例1の操作を繰り返すことにより、本発明の被覆テープ材Dを得た。
バインダーを含浸させた基布の面密度及び厚さは、それぞれ、142g/m(バインダー含浸量=22g/m)及び0.76mmであった。得られた被覆テープ材の面密度及び厚さは、それぞれ、170g/m及び0.68mmであった。
《実施例5》
アクリルバインダー(2種類)とフッ素系撥水撥油剤との樹脂混合物に代えて、低Tgアクリルバインダー(ボンコート3218−E;大日本インキ化学工業、Tg=−30℃)と高Tgアクリルバインダー(DICNAL V−831;大日本インキ化学工業、Tg=30℃)とコアシェル型アクリルバインダー(DICNAL VR−120N;大日本インキ化学工業、Tg=−25℃)とフッ素系撥水撥油剤(アサヒガードAG−7105;旭硝子)とを、固形分としての樹脂混合物[混合比率(重量比)=4.5:4.5:9:2]を用いること以外は、実施例1の操作を繰り返すことにより、本発明の被覆テープ材Eを得た。
バインダーを含浸させた基布の面密度及び厚さは、それぞれ、140g/m(バインダー含浸量=20g/m)及び0.75mmであった。得られた被覆テープ材の面密度及び厚さは、それぞれ、168g/m及び0.68mmであった。
《比較例1》
アクリルバインダー(2種類)とフッ素系撥水撥油剤との樹脂混合物に代えて、低Tgアクリルバインダー(ボンコート3218−E;大日本インキ化学工業、Tg=−30℃)とフッ素系撥水撥油剤(アサヒガードAG−7105;旭硝子)との樹脂混合物[固形分としての混合比率(重量比)=18:2]を用いること以外は、実施例1の操作を繰り返すことにより、比較用の被覆テープ材aを得た。
バインダーを含浸させた基布の面密度及び厚さは、それぞれ、140g/m(バインダー含浸量=20g/m)及び0.74mmであった。得られた被覆テープ材の面密度及び厚さは、それぞれ、168g/m及び0.67mmであった。
《比較例2》
アクリルバインダー(2種類)とフッ素系撥水撥油剤との樹脂混合物に代えて、高Tgアクリルバインダー(DICNAL V−831;大日本インキ化学工業、Tg=30℃)とフッ素系撥水撥油剤(アサヒガードAG−7105;旭硝子)との樹脂混合物[固形分としての混合比率(重量比)=18:2]を用いること以外は、実施例1の操作を繰り返すことにより、比較用の被覆テープ材bを得た。
バインダーを含浸させた基布の面密度及び厚さは、それぞれ、140g/m(バインダー含浸量=20g/m)及び0.74mmであった。得られた被覆テープ材の面密度及び厚さは、それぞれ、168g/m及び0.67mmであった。
《比較例3》
市販のポリエステル系潜在捲縮性繊維(東レテトロンT−25;東レ、2.2dtex×51mm)をカード法で開繊し、定法に従って高圧水流によって絡合することにより繊維ウエブとした後、当該構成繊維を捲縮発現させるために、186℃に設定した熱風加熱炉へ供給し、伸縮性不織布基布(面密度120g/m、厚さ0.7mm)を得た。
得られた基布を、低Tgアクリルバインダー(ボンコート3218−E;大日本インキ化学工業、Tg=−30℃)とフッ素系撥水撥油剤(アサヒガードAG−7105;旭硝子)との樹脂混合物[固形分としての混合比率(重量比)=13.5:1]を用いて、含浸を行った後、ドライヤー(170℃にて3分間)で乾燥させた。続いて、高Tgアクリルバインダー(DICNAL V−831;大日本インキ化学工業、Tg=30℃)とフッ素系撥水撥油剤(アサヒガードAG−7105;旭硝子)との樹脂混合物[固形分としての混合比率(重量比)=4.5:1]を用いて、含浸を行った後、ドライヤー(170℃にて3分間)で乾燥させた。得られたバインダー含浸基布の面密度及び厚さは、それぞれ、142g/m(樹脂混合物の含浸量=22g/m)及び0.75mmであった。
次いで、接着層として、市販のポリエチレン系ホットメルト樹脂フィルム(クランベターVA−1510;倉敷紡績、融点=95℃、厚さ=0.035mm、面密度=28g/m)を熱融着(115℃)し、ホットメルト樹脂をラミネートした、比較用の被覆テープ材cを得た。得られた被覆テープ材の面密度及び厚さは、それぞれ、170g/m及び0.68mmであった。
《評価実施例1》
(1)耐摩耗性試験
本試験は、摩擦に対する染色堅ろう度試験方法(JIS L 0849)に従って実施した。但し、試験機、摩擦用白綿布、摩耗子の荷重、摩擦回数は以下のとおりとした。
試験機:染色堅牢度試験方法(JIS L 0849)に規定されている摩擦試験機II形(学振形)に準拠した装置
摩擦用白綿布を次のものに変更する:6号帆布(綿)
摩耗子にかける荷重:1kg
摩擦回数:300回
評価は、表面の繊維の毛羽立ち状態により判断し、作成サンプル7点の相対比較により5段階(5点〜1点)に点数化した。最も耐摩耗性に優れるものを5点とし、最も耐摩耗性に劣るものを1点とした。
(2)耐汚れ性試験
本試験は、摩擦に対する染色堅ろう度試験方法(JIS L 0849)に従って実施した。但し、試験機、摩擦用白綿布、摩耗子の荷重、摩擦回数は以下のとおりとした。
試験機:染色堅牢度試験方法(JIS L 0849)に規定されている摩擦試験機II形(学振形)に準拠した装置
摩擦用白綿布を次のものに変更する:EPDMスポンジゴム(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体)
摩耗子にかける荷重:700g
摩擦回数:150回
評価は、ヨゴレの付着状態から判断し、作成サンプル7点の相対比較により5段階(5点〜1点)に点数化した。最も耐汚れ性に優れるものを5点とし、最も耐汚れ性に劣るものを1点とした。
(3)基材への追従性試験
本試験は、実施例及び比較例で調製した各被覆テープ材を、一般的なウエザストリップに貼着し、実際にフランジに装着することにより評価した。
評価は、フランジ曲線部における被覆テープ材のシワの発生状態から判断し、作成サンプル7点の相対比較により5段階(5点〜1点)に点数化した。しわが発生しなかったものを5点とし、しわが発生したものを1点とした。
(4)評価結果
結果を表1に示す。
《表1》
被覆テープ材 耐摩耗性 耐汚れ性 追従性
[実施例]
A 5 4 4
B 4 4 4
C 4 4 4
D 5 4 3
E 4 4 4
[比較例]
a 2 1 5
b 5 5 1
c 2 2 5
比較例1で調製した被覆テープ材a(低Tgアクリルバインダーと撥水撥油剤との組み合わせ)では、低Tgアクリルバインダーの粘着性が汚れを吸収し、耐汚れ性が極めて劣っていた。比較例2で調製した被覆テープ材b(高Tgアクリルバインダーと撥水撥油剤との組み合わせ)では、耐摩耗性及び耐汚れ性は非常に優れていたが、表皮が硬すぎて、基材への追従性がなく、しわが生じた。
実施例1で調製した被覆テープ材A及び実施例4で調製した被覆テープ材D(低Tgアクリルバインダーと高Tgアクリルバインダーと撥水撥油剤との組み合わせ)では、高Tgアクリルバインダーの効果で、低Tgアクリルバインダーの粘着性が抑えられており、耐摩耗性、耐汚れ性、追従性のいずれも優れていた。また、実施例2で調製した被覆テープ材B(コアシェル型アクリルバインダーと撥水撥油剤との組み合わせ)、実施例3で調製した被覆テープ材C(コアシェル型アクリルバインダー)、実施例5で調製した被覆テープ材E(低Tgアクリルバインダーと高Tgアクリルバインダーとコアシェル型アクリルバインダーと撥水撥油剤との組み合わせ)においても、被覆テープ材Aと同等の性能が得られた。
比較例3で調製した被覆テープ材c(2段階で含浸工程を実施)では、後に含浸した高Tgアクリルバインダーが有効に作用せず、耐摩耗性及び耐汚れ性のいずれも劣っていた。
本発明の被覆テープ材は、例えば、自動車のドアトリム又はサンルーフのトリム部分等に装着されたウエザストリップの加飾被覆の用途に適用することができる。
本発明及び背景技術を説明するため、ウエザストリップの構造を概略的に示す断面図である。 本発明及び背景技術を説明するため、自動車のドア開口に着目して示す模式図である。
符号の説明
11・・・ウエザストリップ;13・・・取付部;15・・・中空シール部;
17・・・意匠リップ部;19・・・フランジ保持リップ;21・・・加飾被覆;
23・・・ドア開口;25・・・フランジ;27・・・曲線部。

Claims (4)

  1. 捲縮発現した潜在捲縮性繊維を主体とする基布を、バインダー樹脂で処理して得られる基材層と、接着層とを含む被覆テープ材であって、前記バインダー樹脂が、ガラス転移温度が−75℃以上0℃未満である第1のバインダー樹脂とガラス転移温度が0℃以上75℃以下である第2のバインダー樹脂とを含む混合物、及び/又は、ガラス転移温度が−75℃以上0℃未満であるコア部とガラス転移温度が0℃以上75℃以下であるシェル部とからなるコアシェル型バインダー樹脂である、前記被覆テープ材。
  2. 前記バインダー樹脂がアクリル系樹脂である、請求項1に記載の被覆テープ材。
  3. 前記接着層がホットメルト樹脂からなる、請求項1又は2に記載の被覆テープ材。
  4. 前記基布が水流絡合不織布である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の被覆テープ材。
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