JP4820133B2 - 発光装置 - Google Patents

発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4820133B2
JP4820133B2 JP2005262964A JP2005262964A JP4820133B2 JP 4820133 B2 JP4820133 B2 JP 4820133B2 JP 2005262964 A JP2005262964 A JP 2005262964A JP 2005262964 A JP2005262964 A JP 2005262964A JP 4820133 B2 JP4820133 B2 JP 4820133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
led chip
light
lens
light emitting
color conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005262964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007059852A (ja
Inventor
洋二 浦野
健一郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005262964A priority Critical patent/JP4820133B2/ja
Publication of JP2007059852A publication Critical patent/JP2007059852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4820133B2 publication Critical patent/JP4820133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/19Details of hybrid assemblies other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/191Disposition
    • H01L2924/19101Disposition of discrete passive components
    • H01L2924/19107Disposition of discrete passive components off-chip wires

Description

本発明は、LEDチップ(発光ダイオードチップ)を利用した発光装置に関するものである。
従来から、LEDチップとLEDチップから放射された光によって励起されてLEDチップとは異なる発光色の光を放射する波長変換材料としての蛍光体(蛍光顔料、蛍光染料など)とを組み合わせてLEDチップの発光色とは異なる色合いの光を出す発光装置の研究開発が各所で行われている(例えば、特許文献1)。なお、この種の発光装置としては、例えば、青色光あるいは紫外光を放射するLEDチップと蛍光体とを組み合わせて白色の光(白色光の発光スペクトル)を得る白色発光装置(一般的に白色LEDと呼ばれている)の商品化がなされている。
上記特許文献1には、例えば、図3に示すように、LEDチップ10’と、LEDチップ10’が実装されるベース部材たる実装基板20’であって厚み方向の一面側にLEDチップ10’を収納する収納凹所20a’が形成された実装基板20’と、収納凹所20a’に充填されLEDチップ10’を封止した封止樹脂からなる封止部50’と、LEDチップ10’から放射された光によって励起されてLEDチップ10’の発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体を樹脂とともに成形した成形品であって封止部50’上に重ねて配置されたシート状の色変換部材70’とを備えた発光装置が開示されている。なお、上記特許文献1には、LEDチップ10’として青色光を放射するGaN系青色LEDチップを用い、色変換部材70’の蛍光体として黄色蛍光体を用いている。また、LEDチップ10’は、結晶成長用の基板としてサファイア基板を用いており、サファイア基板の一表面側に形成された発光部を実装基板20’における収納凹所20a’の内底面に対向させた形でフリップチップ実装し、サファイア基板の他表面を光取り出し面としている。
特開2003−46133号公報(段落〔0018〕−〔0024〕、図1)
しかしながら、上記特許文献1に開示された発光装置では、色変換部材70’がシート状の形状に成形されているので、色変換部材70’へ入射する光の入射方向によって色変換部材70’の厚みが異なり、色むらが生じてしまうという不具合があった。
そこで、図3に示す構成の発光装置において、シート状の色変換部材70’を封止部50’に重ねて配置する代わりに、光入射面が平面状に形成されるとともに光出射面が凸曲面状に形成されたレンズを封止部50’に重ねて配置し、内面がレンズの光出射面に沿った形状に形成されたドーム状の色変換部材をレンズに被着することが考えられるが、レンズおよび色変換部材の寸法精度や位置決め精度に起因して組み立てることができないことがあり、歩留まりが低下してしまうという不具合があった。なお、色変換部材をレンズに被着した構成では、色変換部材とレンズとが密着しているので、色変換部材に外力が作用したときに色変換部材に発生した応力がレンズおよび封止部50’を通してLEDチップ10’に伝達されてLEDチップ10’の発光特性が変動してしまうという不具合や、LEDチップ10’から放射され封止部50’およびレンズを通して色変換部材に入射し当該色変換部材中の蛍光体の粒子により散乱された光のうちレンズ側へ散乱された光の大部分がレンズに再入射して封止部50’へ戻ってしまい、装置全体としての外部への光取り出し効率が低下するとともに、封止部50’の劣化原因になって発光装置の寿命が短くなってしまうという不具合があった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、色むらを低減でき且つレンズおよび色変換部材の寸法精度や位置決め精度に起因した歩留まりの低下を抑制できる発光装置を提供することにある。
請求項1の発明は、LEDチップと、LEDチップが実装されたベース部材と、ベース部材におけるLEDチップの実装面側でLEDチップを囲みLEDチップから放射された光を反射する枠状のリフレクタであって前記実装面から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる形状に形成されたリフレクタと、リフレクタの内側に充填されLEDチップを封止した封止樹脂からなる封止部と、封止部側の光入射面が平面状に形成されるとともに光出射面が凸曲面状に形成され封止部およびリフレクタに重ねて配置されたレンズと、LEDチップから放射された光によって励起されてLEDチップの発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体を透明材料とともに成形した成形品であってレンズの前記光出射面側にレンズを覆い前記光出射面との間に空気層が形成される形で配設されるドーム状の色変換部材とを備えてなることを特徴とする。
この発明によれば、封止部側の光入射面が平面状に形成されるとともに光出射面が凸曲面状に形成され封止部およびリフレクタに重ねて配置されたレンズと、LEDチップから放射された光によって励起されてLEDチップの発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体を透明材料とともに成形した成形品であってレンズの前記光出射面側にレンズを覆い前記光出射面との間に空気層が形成される形で配設されるドーム状の色変換部材とを備えていることにより、色むらを低減でき、しかも、色変換部材はレンズの光出射面との間に空気層が形成される形で配設すればよく、色変換部材をレンズに密着させる必要がないので、色変換部材の寸法精度や位置決め精度に起因した歩留まりの低下を抑制できるとともに、色変換部材に外力が作用したときに色変換部材に発生した応力がレンズおよび封止部を通してLEDチップに伝達されるのを抑制できるという利点や、LEDチップから放射され封止部およびレンズを通して色変換部材に入射し当該色変換部材中の蛍光体の粒子により散乱された光のうちレンズ側へ散乱されてレンズを透過する光の光量を低減できて装置全体としての外部への光取り出し効率を向上できるという利点や、外部雰囲気中の水分がLEDチップに到達しにくくなるという利点がある。
また、請求項1の発明は、レンズとリフレクタとは互いの光軸が一致し且つ各光軸がLEDチップを通るように配置され、レンズは、前記封止樹脂の屈折率以上の屈折率を有する材料により形成され、且つ、光出射面が前記光入射面から入射した光を前記光出射面と空気層との境界で全反射させない凸曲面状であり球面の一部により形成されており、当該球面の中心がLEDチップの厚み方向に沿った発光部の中心線上に位置するように配置されてなり、色変換部材は、内面が前記光出射面に沿った形状であり前記光出射面に対応した前記球面よりも直径が大きな球面の一部からなる形状に形成されており、レンズの前記光出射面と色変換部材の内面との間の距離が略一定値となっており、色変換部材は、位置によらず法線方向に沿った肉厚が一様となるように成形されてなることを特徴とする。
この発明によれば、LEDチップから放射された光(LEDチップから放射されリフレクタに反射されることなくレンズの光入射面に入射された光およびLEDチップから放射されリフレクタの内側面で反射されてレンズの光入射面に入射した光)が光出射面と空気層との境界で全反射されることなく色変換部材まで到達しやすくなり、全光束を高めることができる。
請求項1の発明では、色むらを低減でき且つレンズおよび色変換部材の寸法精度や位置決め精度に起因した歩留まりの低下を抑制できるという効果がある。
本実施形態の発光装置は、図1に示すように、LEDチップ10と、LEDチップ10が実装された実装基板20と、実装基板20におけるLEDチップ10の実装面側でLEDチップ10を囲みLEDチップ10から放射された光を反射する枠状のリフレクタ40と、リフレクタ40の内側に充填されLEDチップ10を封止した透明な封止樹脂(例えば、シリコーン樹脂など)からなる封止部50と、封止部50に重ねて配置されるレンズ60と、LEDチップ10から放射された光によって励起されてLEDチップ10の発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体を透明材料(例えば、シリコーン樹脂など)とともに成形した成形品であってレンズ60の光出射面60b側にレンズ60を覆い光出射面60bとの間に空気層80が形成される形で配設されるドーム状の色変換部材70とを備えている。
実装基板20は、金属板21上に絶縁層22を介して対となる導体パターン23,23が形成された金属基板を採用しており、LEDチップ10で発生した熱が金属板21に伝熱されるようになっている。なお、金属板21の材料としてはCuを採用しているが、熱伝導率の比較的高い金属材料であればよく、Cuに限らず、Alなどを採用してもよい。
LEDチップ10は、青色光を放射するGaN系青色LEDチップであり、結晶成長用基板としてサファイア基板に比べて格子定数や結晶構造がGaNに近く且つ導電性を有するn形のSiC基板からなる導電性基板11を用いており、導電性基板11の主表面側にGaN系化合物半導体材料により形成されて例えばダブルへテロ構造を有する積層構造部からなる発光部12がエピタキシャル成長法(例えば、MOVPE法など)により成長され、導電性基板11の裏面に図示しないカソード側の電極であるカソード電極(n電極)が形成され、発光部12の表面(導電性基板11の主表面側の最表面)に図示しないアノード側の電極であるアノード電極(p電極)が形成されている。要するに、LEDチップ10は、一表面側にアノード電極が形成されるとともに他表面側にカソード電極が形成されている。上記カソード電極および上記アノード電極は、Ni膜とAu膜との積層膜により構成してあるが、上記カソード電極および上記アノード電極の材料は特に限定するものではなく、良好なオーミック特性が得られる材料であればよく、例えば、Alなどを採用してもよい。なお、本実施形態では、LEDチップ10の発光部12が導電性基板11よりも金属板21から離れた側となるように金属板21に実装されているが、LEDチップ10の発光部12が導電性基板11よりも金属板21に近い側となるように金属板21に実装するようにしてもよい。光取り出し効率を考えた場合には、発光部12を金属板21から離れた側に配置することが望ましいが、本実施形態では導電性基板11と発光部12とが同程度の屈折率を有しているので、発光部12を金属板21に近い側に配置しても光の取り出し損失が大きくなりすぎることはない。
また、LEDチップ10は、上述の金属板21に、LEDチップ10のチップサイズよりも大きなサイズの矩形板状に形成されLEDチップ10と金属板21との線膨張率の差に起因してLEDチップ10に働く応力を緩和するサブマウント部材30を介して実装されている。サブマウント部材30は、上記応力を緩和する機能だけでなく、LEDチップ10で発生した熱を金属板21においてLEDチップ10のチップサイズよりも広い範囲に伝熱させる熱伝導機能を有している。本実施形態では、サブマウント部材30の材料として熱伝導率が比較的高く且つ絶縁性を有するAlNを採用しており、LEDチップ10は、上記カソード電極がサブマウント部材30におけるLEDチップ10側の表面に設けられ上記カソード電極と接続される電極パターン(図示せず)および金属細線(例えば、金細線、アルミニウム細線など)からなるボンディングワイヤ14を介して一方の導体パターン23と電気的に接続され、上記アノード電極がボンディングワイヤ14を介して他方の導体パターン23と電気的に接続されている。なお、LEDチップ10とサブマウント部材30とは、AuSn、SnAgCuなどの鉛フリー半田を用いて接合されている。
サブマウント部材30の材料はAlNに限らず、線膨張率が導電性基板11の材料である6H−SiCに比較的近く且つ熱伝導率が比較的高い材料であればよく、例えば、複合SiC、Siなどを採用してもよい。
リフレクタ40は、円形状に開口した枠状の形状であって、LEDチップ10の側面から放射された光がレンズ60側へ反射されるように内側面40aの形状が設計されている。すなわち、リフレクタ40は、LEDチップ10の厚み方向においてLEDチップ10から離れるに従って開口面積が大きくなる形状(つまり、上記実装面から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる形状)に形成されている。ここにおいて、リフレクタ40の材料としては、LEDチップ10から放射される光(ここでは、青色光)に対する反射率が比較的大きな材料(例えば、Alなど)を採用し、リフレクタ40の内側面40aを鏡面とすればよく、リフレクタ40は例えばアルミニウムの基材を絞り加工して形成すればよい。なお、本実施形態では、リフレクタ40を実装基板20に固着した後でリフレクタ40の内側にLEDチップ10を封止する上述の封止樹脂をポッティングしている。
レンズ60は、封止部50側の光入射面60aが平面状に形成されるとともに光出射面60bが凸曲面状に形成されている。ここにおいて、レンズ60は、シリコーン樹脂の成形品により構成してあり、上記封止樹脂と屈折率が同じ値となっているが、レンズ60は、上記封止樹脂の屈折率以上の屈折率を有する透明材料であれば、シリコーン樹脂以外の材料を用いてもよい。
ところで、レンズ60とリフレクタ40とは互いの光軸が一致し且つ各光軸がLEDチップ10を通るように配置されており、レンズ60は、光出射面60bが、光入射面60aから入射した光を光出射面60bと上述の空気層80との境界で全反射させない凸曲面状に形成されている。ここで、レンズ60は、光出射面60bが球面の一部により形成されており、当該球面の中心がLEDチップ10の厚み方向に沿った発光部12の中心線上に位置するように配置されている。したがって、LEDチップ10から放射された光(LEDチップ10から放射されリフレクタ40に反射されることなくレンズ60の光入射面60aに入射された光およびLEDチップ10から放射されリフレクタ40の内側面40aで反射されてレンズ60の光入射面60aに入射した光)が光出射面60bと空気層80との境界で全反射されることなく色変換部材70まで到達しやすくなり、全光束を高めることができる。
色変換部材70は、シリコーン樹脂のような透明材料とLEDチップ10から放射された青色光によって励起されてブロードな黄色系の光を放射する粒子状の黄色蛍光体とを混合した混合物の成形品により構成されている。したがって、本実施形態の発光装置は、LEDチップ10から放射された青色光と黄色蛍光体から放射された光とが色変換部材70の外面70bを通して放射されることとなり、白色光を得ることができる。なお、色変換部材70の材料として用いる透明材料は、シリコーン樹脂に限らず、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ガラスなどを採用してもよい。また、色変換部材70の材料として用いる透明材料に混合する蛍光体も黄色蛍光体に限らず、例えば、赤色蛍光体と緑色蛍光体とを混合しても白色光を得ることができる。
ここで、色変換部材70は、内面70aがレンズ60の光出射面60bに沿った形状(つまり、レンズ60の光出射面60bに対応した上記球面よりも直径が大きな球面の一部からなる形状)に形成されている。したがって、レンズ60の光出射面60bの位置によらず法線方向における光出射面60bと色変換部材70の内面70aとの間の距離が略一定値となっている。なお、色変換部材70は、位置によらず法線方向に沿った肉厚が一様となるように成形されている。色変換部材70は、開口部の周縁をリフレクタ40に対して、例えば接着剤(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)を用いて接着すればよい。
以上説明した本実施形態の発光装置では、封止部50側の光入射面60aが平面状に形成されるとともに光出射面60bが凸曲面状に形成され封止部50に重ねて配置されたレンズ60と、LEDチップ10から放射された光によって励起されてLEDチップ10の発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体を透明材料とともに成形した成形品であってレンズ60の光出射面60b側にレンズ60を覆い光出射面60bとの間に空気層80が形成される形で配設されるドーム状の色変換部材70とを備えていることにより、色むらを低減でき、しかも、色変換部材70はレンズ60の光出射面60bとの間に空気層80が形成される形で配設すればよく、色変換部材70をレンズ60に密着させる必要がないので、色変換部材70の寸法精度や位置決め精度に起因した歩留まりの低下を抑制できる。なお、本実施形態の発光装置では、組立時に色変換部材70の組付けが最終工程となるので、LEDチップ10の発光波長に応じて透明材料に対する蛍光体の配合を調整した色変換部材70を用いることで色ばらつきを低減することもできる。
また、本実施形態の発光装置では、上述のように色変換部材70とレンズ60との間に空気層80が形成されているので、色変換部材70に外力が作用したときに色変換部材70が変形してレンズ60に当接する可能性が低くなって上記外力により色変換部材70に発生した応力がレンズ60および封止部50を通してLEDチップ10に伝達されるのを抑制でき、上記外力によるLEDチップ10の発光特性の変動が起こりにくくなるから、信頼性が向上するという利点がある。また、色変換部材70とレンズ60との間に上記空気層80が形成されていることにより、外部雰囲気中の水分がLEDチップ10に到達しにくくなるという利点がある。
また、色変換部材70とレンズ60との間に上記空気層80が形成されていることにより、LEDチップ10から放射され封止部50およびレンズ60を通して色変換部材70に入射し当該色変換部材70中の黄色蛍光体の粒子により散乱された光のうちレンズ60側へ散乱されてレンズ60を透過する光の光量を低減できて装置全体としての外部への光取り出し効率を向上できるという利点がある。
ここで、図2(a),(b)に示すように、色変換部材70の光軸とLEDチップ10の光軸とが一致しており、色変換部材70における光軸方向の中央の位置PでLEDチップ10からの青色光が全方位に散乱されたとし、色変換部材70と空気層80との界面での全反射角をφa、色変換部材70と当該色変換部材70の外側の媒質である空気との界面での全反射角をφb、位置Pで散乱された光に関して色変換部材70の内面70a側のエスケープコーンECaの広がり角を2θa、位置Pで散乱された光に関して色変換部材70の外面70b側のエスケープコーンECbの広がり角を2θbとすれば、図2(a)に示すように全反射角φa,φbが40°のときには2θa=60°、2θb=98°となり、図2(b)に示すように全反射角φa,φbが50°のときには2θa=76°、2θb=134°となる。
ここにおいて、色変換部材70に用いている透明材料の屈折率をn、位置Pで散乱され内面70a側のエスケープコーンECaを通して放出される青色光の最大放出効率をηとすれば、η=(1/4n2)×100〔%〕で表されるので、上述のように透明材料としてシリコーン樹脂を用いている場合には、n=1.4として、η≒13%となる。したがって、色変換部材70とレンズ60との間に空気層80が形成されていない場合には、位置Pで散乱された青色光の50%がレンズ60に戻ってしまうのに対して、空気層80を形成したことにより、位置Pで散乱された青色光の13%しかレンズ60に戻らなくなるので、青色光による封止部50の劣化を抑制できる。なお、エスケープコーンECaを通して放出される青色光を少なくするには、色変換部材70の厚みを大きくすることが望ましい。
ところで、上述の実施形態では、実装基板20に1つのLEDチップ10を実装してあるが、実装基板20に実装するLEDチップ10の数は1つに限らず、複数でもよく、LEDチップ10ごとにリフレクタ40、封止部50、レンズ60および色変換部材70を設ければよい。また、本実施形態では、実装基板20がベース部材を構成しているが、ベース部材は、実装基板20に限らず、例えば、パッケージ本体が熱伝導率の比較的高い材料により形成されたパッケージでもよいし、金属(例えば、Al、Cuなどの熱伝導率の高い金属)製の器具本体などでもよく、金属製の器具本体に実装する場合には、例えばサブマウント部材30と器具本体との間にグリーンシートなどからなる絶縁層を介在させる形で実装すればよい。
また、上述の実施形態では、LEDチップ10として、発光色が青色の青色LEDチップを採用しており、導電性基板11としてSiC基板を採用しているが、SiC基板の代わりにGaN基板を用いてもよく、SiC基板やGaN基板を用いた場合には上記特許文献1のように結晶成長用基板として絶縁体であるサファイア基板を用いている場合に比べて、結晶成長用基板の熱伝導率が高く結晶成長用基板の熱抵抗を小さくできる。また、LEDチップ10の発光色は青色に限らず、例えば、赤色、緑色などでもよい。すなわち、LEDチップ10の発光部12の材料はGaN系化合物半導体材料に限らず、LEDチップ10の発光色に応じて、GaAs系化合物半導体材料やGaP系化合物半導体材料などを採用してもよい。また、導電性基板11もSiC基板に限らず、発光部12の材料に応じて、例えば、GaAs基板、GsP基板などから適宜選択すればよい。
実施形態を示す概略断面図である。 同上の要部説明図である。 従来例を示す概略断面図である。
符号の説明
10 LEDチップ
11 導電性基板
12 発光部
14 ボンディングワイヤ
20 実装基板
21 金属板
22 絶縁層
23 導体パターン
30 サブマウント部材
40 リフレクタ
50 封止部
60 レンズ
60a 光入射面
60b 光出射面
70 色変換部材
70a 内面
70b 外面
80 空気層

Claims (1)

  1. LEDチップと、LEDチップが実装されたベース部材と、ベース部材におけるLEDチップの実装面側でLEDチップを囲みLEDチップから放射された光を反射する枠状のリフレクタであって前記実装面から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる形状に形成されたリフレクタと、リフレクタの内側に充填されLEDチップを封止した封止樹脂からなる封止部と、封止部側の光入射面が平面状に形成されるとともに光出射面が凸曲面状に形成され封止部およびリフレクタに重ねて配置されたレンズと、LEDチップから放射された光によって励起されてLEDチップの発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体を透明材料とともに成形した成形品であってレンズの前記光出射面側にレンズを覆い前記光出射面との間に空気層が形成される形で配設されるドーム状の色変換部材とを備えてなり、レンズとリフレクタとは互いの光軸が一致し且つ各光軸がLEDチップを通るように配置され、レンズは、前記封止樹脂の屈折率以上の屈折率を有する材料により形成され、且つ、前記光出射面が、前記光入射面から入射した光を前記光出射面と空気層との境界で全反射させない凸曲面状であり球面の一部により形成されており、当該球面の中心がLEDチップの厚み方向に沿った発光部の中心線上に位置するように配置されてなり、色変換部材は、内面が前記光出射面に沿った形状であり前記光出射面に対応した前記球面よりも直径が大きな球面の一部からなる形状に形成されており、レンズの前記光出射面と色変換部材の内面との間の距離が略一定値となっており、色変換部材は、位置によらず法線方向に沿った肉厚が一様となるように成形されてなることを特徴とする発光装置。
JP2005262964A 2005-07-25 2005-09-09 発光装置 Active JP4820133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005262964A JP4820133B2 (ja) 2005-07-25 2005-09-09 発光装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005214979 2005-07-25
JP2005214979 2005-07-25
JP2005262964A JP4820133B2 (ja) 2005-07-25 2005-09-09 発光装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008019555A Division JP4925346B2 (ja) 2005-07-25 2008-01-30 発光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007059852A JP2007059852A (ja) 2007-03-08
JP4820133B2 true JP4820133B2 (ja) 2011-11-24

Family

ID=37923031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005262964A Active JP4820133B2 (ja) 2005-07-25 2005-09-09 発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4820133B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235827A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Matsushita Electric Works Ltd 発光装置
JP2007214592A (ja) * 2007-04-26 2007-08-23 Kyocera Corp 発光装置
KR101068867B1 (ko) * 2009-05-28 2011-09-30 삼성엘이디 주식회사 발광 다이오드 패키지
JP2015060995A (ja) 2013-09-19 2015-03-30 株式会社東芝 発光装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4306846B2 (ja) * 1998-11-20 2009-08-05 株式会社朝日ラバー 照明装置
JP4680334B2 (ja) * 1999-01-13 2011-05-11 株式会社朝日ラバー 発光装置
JP4269709B2 (ja) * 2002-02-19 2009-05-27 日亜化学工業株式会社 発光装置およびその製造方法
JP4421192B2 (ja) * 2003-02-10 2010-02-24 スタンレー電気株式会社 発光ダイオード用封止樹脂組成物及びそれを用いた表面実装型発光ダイオード
JP4385741B2 (ja) * 2003-11-25 2009-12-16 パナソニック電工株式会社 発光装置
JP3921200B2 (ja) * 2003-12-19 2007-05-30 京セラ株式会社 発光装置
JP4146406B2 (ja) * 2004-08-31 2008-09-10 シャープ株式会社 発光素子および発光素子の製造方法
JP4432724B2 (ja) * 2004-10-22 2010-03-17 パナソニック電工株式会社 照明光源の製造方法および照明光源

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007059852A (ja) 2007-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100985452B1 (ko) 발광 장치
US8278678B2 (en) Light emitting device
EP1953834B1 (en) Light-emitting device
JP3982561B2 (ja) Led照明装置
JP4029918B2 (ja) Led照明装置
JP4442536B2 (ja) Led照明装置
JP4820133B2 (ja) 発光装置
JP4925346B2 (ja) 発光装置
JP4742761B2 (ja) 発光装置
JP2007088093A (ja) 発光装置
JP4293216B2 (ja) 発光装置
JP3918871B2 (ja) 発光装置
JP3952075B2 (ja) 発光装置
JP2007088082A (ja) 発光装置
JP4765507B2 (ja) 発光装置
JP3963188B2 (ja) 発光装置
JP4820135B2 (ja) 発光装置
JP3963187B2 (ja) 発光装置
JP4556815B2 (ja) 発光装置
JP2007088095A (ja) 発光装置
JP2007088094A (ja) 発光装置
JP2007088072A (ja) 発光装置
JP2007088097A (ja) 発光装置
JP2007088073A (ja) 発光装置
JP2007088098A (ja) 発光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100901

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100907

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20101022

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110902

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4820133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3