JP4820026B2 - 防水コネクタ用シール及び製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防水コネクタ用シール及びその製造方法、特にシール構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気、電子機器相互を電気回路によって接続する方法としては、各種のものがあるが、装着、取り外しが容易に且つ繰り返し可能なこと、回路の信頼性が高いこと等から、いわゆるコネクタが広く使用されている。このようなコネクタには、電気回路機能を長期にわたり維持するため、系を外部から遮断し、水や油のような液体の浸入を防止することが求められる。
【0003】
このため、信頼性の高い絶縁材料でコネクタ本体を構成することが第一に要請される。従来、一般的な防水コネクタとしては、図1に示されるようなものが公知である。同図に示すコネクタ10は、ハウジング12と、該ハウジング12に設けられた端子挿入孔14と、該挿入孔14開口近傍に設置されたシール18とを備える。そして、端子挿入孔14に、メス側端子20を先端に有する電線22を挿入した状態で、該コネクタ10をオス側端子16を有する他のコネクタと接続すると、該オス側端子16は前記メス側端子20に嵌合され、両者は電気的に接続される。
このようなコネクタ10の電気回路部分を保護するには、該電線22の被覆層24とコネクタ10本体の間の水密性を確保する必要がある。
【0004】
この場合、コネクタ10側の挿入孔14と電線22外径を精度よく仕上げても、挿入作業がある限り、両者の間からの水などの浸入を防ぐことはできない。このため、電線22と挿入孔14との間にシール18として、ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質プラスチックなどの柔軟物を充填し、水などの回路系に損傷を与える液体が入るのを防止している。シール材料には耐久性の高いニトリルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマーなどが用いられている。
しかし、この方式だと、電線ごとにシール18を装着する必要があり、特に多極コネクタでは部品点数が増加し、コスト的に不利になるばかりでなく、組立工数の増加、装着忘れによる事故発生率の上昇などが問題となる。
【0005】
一方、図2に示すごとく、コネクタ10の端子挿入孔14の外側にゲルシート状シール18を一面配置したコネクタが考案された(特開2000−144099等)。このコネクタ10は端子20を組み付けた電線22を挿入孔14に挿入する際、該端子20先端によりシール18を突き破り、電線を装着するものである。このため、シール18が適度な強度、可塑性、粘度を持っていれば、電線が装着された際に、図2(B)に示されるようにシール18は弾性により電線22の外周に密着し、挿入孔14の水密性が形成される。しかも、ゲルは粘着性があるため、電線22の被覆層24と密着し、耐久性が高い、このようなゲルシート状シールを用いることで、コネクタと電線の組立作業は格段に合理化することができる。
【0006】
電線とコネクタとの間のシールにゲルシートを用いると、簡単な組立作業によって気密性が確実に確保できるほか、個別の電線ごとにシールを使用する必要がないため、端子間隔を狭くすることができる。特に近時、電子回路の高度化によりコネクタを介して授受する電気信号が増す反面、コネクタにも小型化要請が強くある。ゲルシート状シールはこのような要請に応える技術として極めて有効な手段である。
【0007】
従来、ゲルシート状シールとしては電気的な特性、耐熱性、耐久性が優れているシリコーンゲル、すなわち鎖状ポリオルガノシロキサン分子の部分架橋体が用いられている(特表平10−506934等)。このゲルは架橋度を変えることにより、変形のしやすさ、粘性、突き破り時の抵抗などを変えることができる。また、シリコーンゲルは広い温度範囲で特性が比較的安定しているため、過酷な条件でもシール性を維持することができる。ゲル状物は、液状のポリオルガノシロキサン鎖状分子を部分架橋して得ることができる。
【0008】
また、このようなゲルシート状シールをコネクタに装着する場合、例えば図3に示すようにハウジング12側に設けられた端子挿入孔14の外側に設けられた空間にゲルシート状シール18をはめ込んだ後、シール18がコネクタ本体から外れないようにホルダ13をシール18をはさんでハウジング12にムリバメ、スナップフィット等公知の方法で固定する。また、ホルダ13側にも電線挿入部分である挿入孔14が設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように優れた特性を持っているシリコーン系ゲル状シールは、一方で粘着性を持っており、あまり粘着性が高いとこれをコネクタに装着した後、図3に示したホルダ13側に設けられた挿入孔14から進入した大気中のゴミ等を、シール表面に付着してしまう。また、粘着性のために一旦付着したゴミ等を除去することも困難である。
【0010】
そしてこのようにシール表面にゴミが付着している状態で端子を組み付けた電線を挿入すると、端子がそのゴミを持ち去る可能性があり、オス側端子とメス側端子の接触を阻害して電気的な回路の形成を阻害する危険性がある。例えば付着したゴミが紙繊維、綿ホコリのような絶縁物である場合は特に電気回路の信頼性が低下する危険性がある。さらに、大気中に多く浮遊している砂塵がシール表面に付着し、その後コネクタへの端子組み付けの際に端子表面に転移付着すると、硬い砂塵のためにコネクタ着脱の際、端子を磨耗させ耐久性を損なう危険性がある。
【0011】
また、ホルダがあるため、マスキングフィルムでシール表面を保護することも難しく、移送及びその前後の保管時にシール表面が汚染されてしまう。したがって、電線組み付けまでの移送、在庫をゴミ、ホコリ等のない環境下で行う必要があり、このためには過大なコストを必要とする。
【0012】
一方で、ゲルシート状シール表面の粘着性が高いと、組み立て時の取り扱いも難しくなる。すなわち、粘着性が大きいため、成形時にシールが型表面にくっつき型から取出すことが難しい。また、無理に取出しても、シールを扱うときにシールが手や治工具に粘りつき、離れにくい。無理にはなそうとすると、シールが変形したり一部切断する。このため、適度な硬さや粘性を維持しながら、金型から離型しやすく、且つ手や治具に粘りつかないゲル状シールが求められてきた。
【0013】
この点に関し、前記特表平10−506934は、シールの取扱い性を向上させるためシール両面に厚さ1.5mm程度のウレタン製網状体を配置させている。
しかしながら、この従来品は、シートの端面にはゲルが露出しており、このため端面に人手が触れたり、組立時に電線、端子、コネクタ本体などに接触すると、粘りつき、シールが変形し、場合によっては裂けてしまうこともあった。
【0014】
また、表層に配置された網状ポリウレタンは、ゲルと粘着しているため、はがすことは困難であり、通常はそのままコネクタに組み込まざるをえない。このため、端子挿入時には網状ウレタンを端子で破壊して挿入する必要があり、ウレタン片が端子に引っかかって挿入され、該コネクタを他のコネクタと接合した際、端子間にウレタン片が挟まり、接触障害を引き起こす可能性もある。
【0015】
さらに、ウレタンはシリコーン系ゲルと比較すると耐熱性に劣り、高温で長時間使用すると、劣化に伴う弾力性の低下を生じシール性能が低下し、また分解ガスの発生により端子を腐食させて電気的性能を低下させたり、シール部に溜まってシール性能を低下させるなどの課題がある。このため、使用温度の制限、耐久寿命の制限を行わざるをえず、耐熱性、耐久性に優れたシリコーン系ゲルの性能を十分に発揮できないものであった。
【0016】
さらに、従来のシリコーン系ゲルシートは、希釈剤として低分子シリコーンなどの液状オイルを含んでいる。この希釈剤が存在しないと挿入された電線との密着性に支障を生じることがあり、希釈剤がなくても十分な密着性を得るためゲル硬度を下げると一層シールの粘着性が高くなり、しかもシール保形性も低下する。また、液状オイルの存在により、加圧下での長期保存により液状オイル成分が分離したり、あるいはポリ塩化ビニル被覆電線を使用した場合には、ポリ塩化ビニル中に含まれる可塑剤がシリコーン系ゲルシートに移行し、ポリ塩化ビニルが著しくもろくなるなどの課題もあった。
【0017】
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は十分水密性が高く、しかもコネクタ使用時の安定性及び取扱い性に優れた防水コネクタ用シールを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明にかかる防水コネクタ用シールは、
稠度60以上200以下の有機ポリマー鎖状分子の部分架橋体からなる内層と、
稠度60未満の有機ポリマー鎖状分子の部分架橋体からなる外層と、を有することを特徴とする。
また、前記シールにおいて、内層及び外層を形成する有機ポリマー鎖状分子の部分架橋体はポリオルガノシロキサン鎖状分子の部分架橋体であることが好適である。
また、前記シールにおいて、内層及び外層は液状オイルを実質的に含まないことが好適である。
【0019】
また、前記シールにおいて、外層の稠度が5以上60未満であり、且つ外層の厚さが0.1〜2mmであることが好適である。
また、前記シールにおいて、外層は、内層の片面のみを覆っていることが好適である。
また、前記シールにおいて、外層は、内層の両面を覆っていることも好適である。
【0020】
また、前記シールにおいて、外層の稠度が10以下であることが好適である。
また、前記シールにおいて、外層は、内層の実質的全面を覆っていることが好適である。
【0021】
また、前記シールにおいて、内層と外層は化学的に結合していることが好適である。
また、前記シールにおいて、外層の端子挿入部は薄膜化又は欠如していることが好適である。
【0022】
また、本発明にかかるシールの製造方法は、シール形状にあわせて形成されたキャビティの底面及び側面に、稠度10以下の架橋体を形成するポリオルガノシロキサンを含む外層用プレポリマーミックスを塗布し
前記外層用プレポリマーミックスの上に、稠度60以上200以下の架橋体を形成するポリオルガノシロキサンを含む内層用プレポリマーミックスを入れ、
さらにその内層用プレポリマーミックスの上に、前記外層用プレポリマーミックスを塗布し
その後に各プレポリマーミックスの硬化処理を行うことを特徴とする。
【0023】
また、前記方法において、キャビティ側面にも外層用プレポリマーミックスを塗布することが好適である。
また、前記方法において、キャビティ側面に塗布される外層用プレポリマーミックスは、20重量%以下の増粘剤が配合されていることが好適である。
【0024】
また、前記方法において、内層用プレポリマーミックスが入れられる前に、キャビティ内の外層用プレポリマーミックスの予備硬化が行われることが好適である。
また、前記方法において、内層用プレポリマーミックス上に外層用プレポリマーミックスが入れられる前に、キャビティ内のプレポリマーミックスの予備硬化が行われることが好適である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明の好適な実施形態について説明する。
第一実施形態
図4には本発明の第一の実施形態にかかるシールを用いた防水コネクタが示されており、前記従来技術と対応する部分には符号100を加えて示し、説明を省略する。
【0026】
本実施形態にかかるコネクタ110は、ハウジング112と、該ハウジング112の前面に嵌合されるホルダー113と、ハウジング112とホルダー113の間隙に配置されるシール118とを含む。
そして、弾力性のあるシール118をホルダー113により圧縮しつつハウジング112に装着することにより、該シール118を突き破って端子挿入孔114に挿入された電線122は、圧縮されたシール118により密着され水密に保持されることとなる。
【0027】
本発明において特徴的なことは、図5の縦断面図に示すように、シール118が、高稠度の内層132と、低稠度の外層134より構成されていることである。そして、内層132及び外層134はいずれもポリオルガノシロキサン鎖状分子の部分架橋体からなる。
図5において、シール118の内層132の稠度は60以上200以下とする。
【0028】
本発明において、シールの物性を規定するものとして稠度を用いたのは、以下の理由による。
すなわち、ゲルは粘性と弾性を兼ね備えた特性を有するため、硬さを測定する適当な方法が知られていない。そこで本発明では、類似の特性を有するグリースの硬さ測定法を用いることとした。この測定法は、JIS K2220に、グリースの稠度試験法として規定されている。
【0029】
そして、内層132の稠度が60以上、200以下であれば、電線に対する付着、粘着性に何ら問題なく、必要なシール性能を得ることができる。一方内層132の稠度が60未満か、或いは200を上回るとシール性が悪くなり、特に耐水圧力が低下する。
また、外層134は、その稠度が60未満であることが好ましい。外層の稠度が60未満であれば、シール118表面のベタツキはシール表面にゴミが付着しにくい程度に抑えられ、仮にシール表面にホコリなどのゴミが付着した場合にも、粘着性が低いためにワイプ、エアブローなどの方法で容易に除去できる。
【0030】
また、本実施形態にかかるシート118は外層134の硬度が高いため、これをあまり厚くすると、端子120の挿入時の抵抗が大きくなり、差し込むときの抵抗が増加する。そして、本発明者らが検討したところ、外層134の厚さt’が、0.1〜2mm、且つ外層の稠度が5以上60未満であれば、通常の形状をした端子を用いて挿入時に問題を生じることはなく、端子の形状を特に考慮せずとも容易に端子挿入が可能である。
【0031】
また、ゲルシート表面の粘着性によるゴミの付着だけを考慮するならば、ゲルシートをコネクタに装着したときに外側に露出する片面側のシート表面が外層で覆われていれば特にゴミ付着が問題になることは少ないので、効果及びコストを併せて考慮すれば片面側を外層で覆う態様が好ましい。しかし、コネクタ内側に露出する側のシート表面にもゴミ等付着の可能性はあるため、シート両面を外層で覆う態様も場合により好適に用いられる。
【0032】
本実施形態にかかるシールの製造方法としては、例えば図6に示したように所望のシート形状に対応するキャビティ136を有する型138を用意し、内層用の鎖ポリオルガノシロキサン、架橋剤及び架橋触媒よりなる組成物142を所定量注加した後、外層用の鎖ポリオルガノシロキサン、架橋剤及び架橋触媒よりなる組成物140を所定量注加する。次にこれを架橋が起きる温度まで昇温すれば、各層が固まり、二層型ゲルシートが得られる。
【0033】
また、あらかじめ製造された内層用ゲルシート上に外層用の鎖上ポリオルガノシロキサン、架橋剤及び架橋触媒よりなる組成物を塗布した後、架橋反応させることで外層を形成してもよい。
【0034】
このようにして得られたシリコーン系ゲルシートは、必要に応じて適当な分子量のシリコーンオイルを添加して密着性を調整することもできるが、前述したように液状オイルの存在により加圧下での長期保存により液状オイル成分が分離したり、あるいはポリ塩化ビニル被覆電線を使用した場合には、ポリ塩化ビニル中に含まれる可塑剤がシリコーン系ゲルシートに移行し、ポリ塩化ビニルが著しくもろくなるなどの問題を生じることがある。しかし、本発明にかかるシリコーン系ゲルシートはオイルを含まずとも電線に対し十分な密着性を保持したまま、シート表面の粘着性を低くすることが可能である。
【0035】
また、ゲル用材料としては、用途や使用条件等によっては上述したポリオルガノシロキサンに特に限定されず、耐熱性、耐溶剤性等の要求特性が低い用途においては、塩化ビニール系、ポリウレタン系等の有機ポリマー鎖状分子の架橋体によるゲルシートを用いることも可能である。これらにおいても、粘着性等の調整を、有機ポリマー鎖状分子の架橋度、親和性のある液体の添加で行うこともできる。また、このような液体を含まずとも電線に対し十分な密着性を保持したまま、シート表面の粘着性を低くすることが可能である。
【0036】
以上のように本実施形態にかかるシールによれば、内層は、実質的に液状オイルを含まなくても十分に密着性のある高稠度のゲルであり、一方、外層は、稠度が低く、これのみでシールを形成すれば端子挿入が困難で、また粘着性が低いため電線との密着性が低いものの、シール表面にホコリ等のゴミが付着しにくいゲルを用いている。この結果、シール全体としては、高いコネクタ使用時の安定性と、高い密着性を両立させているのである。
【0037】
なお、内層132と外層134は、物理的に積層されたものでもよいが、分子構造的に連続であることが好ましい。これは、両層間にまたがった架橋が存在することにより、層間剥離の可能性が著しく小さくなるからである。
例えば図7に示すように、端子挿入孔114に対応する部分を薄層134a化し、あるいは欠落134bさせることも好適である。通常、このような外層欠落部分は全表面積の20%以下程度までは、作業性に影響を与えない。
【0038】
第二実施形態
図8には本発明の第二の実施形態にかかるシールを用いた防水コネクタが示されており、前記従来技術と対応する部分には符号200を加えて示し、説明を省略する。
【0039】
本実施形態にかかるコネクタ210は、ハウジング212と、該ハウジング212の前面に嵌合されるホルダー213と、ハウジング212とホルダー213の間隙に配置されるシール218とを含む。
そして、弾力性のあるシール218をホルダー213により圧縮しつつハウジング212に装着することにより、該シール218を突き破って端子挿入孔214に挿入された電線222は、圧縮されたシール218により密着され水密に保持されることとなる。
【0040】
本発明において特徴的なことは、前述したように図9の縦断面図に示すように、シール218が、高稠度の内層232と、低稠度の外層234より構成されていることである。そして、内層232及び外層234はいずれもポリオルガノシロキサン鎖状分子の部分架橋体からなる。
図9において、シール218の内層232の稠度は60以上200以下とする。ここで、稠度とは前述した場合と同様に、JIS K2220にグリースの稠度試験法として規定されている測定法で測定したものである。
【0041】
そして、内層232の稠度が60以上、200以下であれば、電線に対する付着、粘着性に何ら問題なく、必要なシール性能を得ることができる。一方内層232の稠度が60未満か、或いは200を上回るとシール性が悪くなり、特に耐水圧力が低下する。
また、外層234は、その厚さt'がシール全体の厚さtの10%以下であり、且つ稠度が10以下であることが好ましい。稠度を10以下とすることで、シール218のベタツキ等は大幅に低減し、製造時の離形、組立時の取扱いを支障を生じることなく行うことができる。
【0042】
また、本実施形態にかかるシート218は外層234の硬度が高いため、これをあまり厚くすると、端子220の挿入時の抵抗が大きくなり、差し込むときの抵抗が増加する。すると、電線が折れ曲がってしまったり、最悪の場合には端子部を変形させ、嵌合に支障をきたす恐れもある。そして、本発明者らが検討したところ、外層234の厚さt’が、シート全体の厚さtに対して10%以下であると、端子220の挿入時にも問題を生じることがない。
【0043】
以上のように本実施形態にかかるシールによれば、内層は、実質的に液状オイルを含まなくても十分に密着性のある高稠度のゲルであり、一方、外層は、稠度が低く、これのみでシールを形成すれば端子挿入が困難で、また粘着性が低いため電線との密着性が低いものの、取扱い性が非常に良好でしかも保形性も高いゲルを用いている。この結果、いずれの層も液状オイルを用いていないにもかかわらず、シール全体としては、製造時の離形及び組立時の高い取扱い性と、高い密着性を両立させているのである。
【0044】
なお、内層232と外層234は、物理的に積層されたものでもよいが、分子構造的に連続であることが好ましい。両層間にまたがった架橋が存在することにより、層間剥離の可能性が著しく小さくなる。
また、本発明において、外層234はシート218の全面を覆っていることが好ましいが、部分的に内層が露出していても、実用上の問題はない。
例えば図10に示すように、端子挿入孔214に対応する部分を薄層234a化し、あるいは欠落234bさせることも好適である。通常、このような外層欠落部分は全表面積の20%以下程度までは、作業性に影響を与えない。
【0045】
次に、図11に基づき本実施形態にかかるシールの製造方法について説明する。
まず、図11(A)に示すように、所望のシールの形状に対応するキャビティ236を有する金型238を用意する。このキャビティ236は、シールの端子挿入方向に対応する底面236aと、側壁236bを含む。そして、シールを形成する場合には、まず外層234を形成するポリオルガノシロキサンのプレポリマーミックス240を底面236aに所定量塗布する。ここで、プレポリマーミックスとは、1分子中に平均N以上の官能基を有するポリオルガノシロキサン鎖状分子と、官能基数がMである架橋剤及び架橋触媒よりなる流動性組成物である。
【0046】
なお、架橋がおきるためには、上記ポリオルガノシロキサン鎖状分子及び架橋剤はN≧2、M≧2、且つ(N+M)≧5であることが必要である。架橋触媒は所定の温度及び時間でポリオルガノシロキサン鎖状分子と架橋剤を化学的に結合させる。上記N及びMの値と、ポリオルガノシロキサン鎖状分子と架橋剤の混合比を選定すれば、反応後の架橋割合を任意に変更することが可能である。この際、ポリオルガノシロキサン鎖状分子の官能基と架橋剤の官能基のモル比は、通常は当モルであることが最も効率がよく、架橋剤の使用量を最小にできるが、確実な反応を図るため架橋剤を若干過剰に加える場合もある。
【0047】
架橋度を高くすれば、ゲルの硬度は高く、つまり稠度が低下し、架橋度を低くすれば柔軟になり稠度は大きくなる。底面236aに塗布するプレポリマーミックスは架橋反応後の稠度が10以下となるように調合されたものである。
塗布厚は、シリコーンゲルは架橋による密度変化がほとんど無視できるので、製品に要求されるシールの外層234の厚みにあわせればよい。
【0048】
金属キャビティ236の側壁236bにも、底面に塗布したものと同様の組成の外層用プレポリマーミックス240を塗布する。塗布した状態を図11(B)に示す。
なお、側壁236bは通常垂直壁のため、外層用プレポリマーミックスの組成によっては粘度が低く、均一な塗布ができない場合がある。この場合は、側壁に塗布されるプレポリマーミックスには増粘剤を添加することも好適である。増粘剤としては、炭酸カルシウム、シリカ等の無機系微粉末、高分子界面活性剤などの有機化合物を用いることができる。添加量は作業中に側壁からプレポリマーミックスがたれ落ちなくなる程度であり、通常は20%以下の添加で足りる。側壁236bに対応するシール側面は端子を貫通させる必要が無いので、増粘剤の添加によりシール機能を損なうことはない。側壁236bへのプレポリマーミックスの塗布厚は、コネクター組立時に端子にかからない程度であればいいが、作業性改良のためには0.1mm以上程度あれば良い。
【0049】
次に、図11(C)に示すように、底面236a及び側面236bに外層用プレポリマーミックス240が塗布されている状態で、内層用プレポリマーミックス242を注入する。この内層用プレポリマーミックス242は、前述したように架橋反応により稠度60以上200以下となるように調整された鎖状ポリオルガノシロキサン部分架橋物を含み、これを所定の厚さ(t−2t’)まで注入する。
【0050】
図11(D)に示すように、底面及び側壁にそれぞれ外層用プレポリマーミックス240が塗布され、また中央に内層用プレポリマーミックス242が充填された状態で、再度外層用プレポリマーミックス240を内層用プレポリマーミックス242の表面に所定厚塗布する。
【0051】
そして、プレポリマーミックス240,242が充填された金型238を硬化工程に供する。硬化工程では、プレポリマーミックスに定められた時間、温度で処理が行われる。常温硬化の場合は、所定時間常温において硬化させ、加熱が必要な場合は所定時間その温度に保つ。各部の硬化条件はできるだけ近似していることが好ましいが、異なる場合には反応性の低い硬化条件を採用する。
【0052】
硬化工程が終了すると、キャビティ236内のシール218は、表面及び金型238に接する面が十分硬く、且つ粘着性も低いため、金型238から容易に取り出すことができる。この方法でシールを製造すると、外層234と内層232の間に架橋反応が生じ、コネクタ210への組み込み、端子挿入時などに大きな変形が加わっても剥離する危険性が小さい。
【0053】
前記製造工程において、少なくとも底面及び側壁に外層用プレポリマーミックス240を塗布した段階で、予備硬化工程をいれることができる。
すなわち、図12に示すように、外層用プレポリマーミックス240(A剤)が注入され、キャビティ底面及び側壁が被覆された状態で加熱などを行い、外層用プレポリマーミックス240に一部硬化を生じさせる。これは、特に内層用プレポリマーミックス242の粘度が外層用プレポリマーミックス240よりも高い場合に、有効である。例えば外層用プレポリマーミックス240の反応完結時間が1時間に設定されている場合、10分程度の予備硬化反応を行わせることが好ましい。この予備硬化を行うと、キャビティ236面の外層用プレポリマーミックス240がすでに硬化を始めているため、内層用プレポリマーミックス242を注入したときに外層用プレポリマーミックス240との接触面が乱れ難くなり、注入が容易になるとともに、シール全体を均一に形成することが容易になる。
【0054】
同様に、内層用プレポリマーミックス242を注入した時点で、表層に最後の外層用プレポリマーミックス240を注入する前に予備硬化を行うことも好適であり、特に内層用プレポリマーミックス242の粘度が外層用プレポリマーミックス240よりも低い場合に有効である。
【0055】
図13には前記図10に示したように外層234の一部が薄膜化しているか、あるいは欠如しているシールを製造する際に好適な金型238が示されている。同図において、金型238底面には凸部244a,244bが設けられており、該凸部244aのように外層用プレミックス240の塗布厚よりも低い場合には、外層が薄膜化し、凸部244bのように外層用プレミックス240の塗布厚よりも高い場合には外層がその部分で欠落する。
【0056】
同様に、シールの両面、あるいは金型238上側に外層の薄膜部分あるいは欠落部分を形成する場合には、図14に示すように内層用プレポリマーミックス242の上面に外層用プレポリマーミックス240を塗布する際に、薄膜部分あるいは欠落部分に対応した所定形状の棒246a,246bを有する上面金型248をおおい被せ、その後硬化させることが好適である。
【0057】
【実施例】
以下、各試験例より本発明の好適な実施例について説明する。
なお、以下の試験例では、硬化条件がほぼ同じ、下記表1の組成のプレポリマーミックスを使用した。各材料単独で厚さ5mmの板を成形し、稠度を測定したものの値を表末に示した。
【0058】
【表1】
Figure 0004820026
Figure 0004820026
【0059】
試験例1
長さ60mm、幅20mm、深さ5mmのくぼみを有する鋼製金型の底に、まず表1のプレポリマーミックスP11を0.3mm厚に塗布した。次いで該金型の側面にプレポリマーミックスP12を約0.1mm厚に塗布した。この状態で該塗布面は流下することはなかった。次いで、プレポリマーミックスP22を厚みが4mmになるように注いだ。さらにP22の表面に厚み0.3mmのP11を塗布した。
上記のようにして各プレポリマーミックスが満たされた金型を80℃で1時間保ち硬化反応を完了させた。
【0060】
このようにして得られたシリコーンゲルは金型から問題なく外すことが出来た。また、実際にコネクタに装着し、端子の挿入を試みたところ、端子は問題なく挿入することが出来た。また、端子挿入品を洗車シャワーに10分間暴露させたが水漏れの発生は観察されなかった。
【0061】
試験例2
試験例1と同様の金型を用い、シートの上下面にP13を用い、側壁にP12を用いて試験例1と同様の成形を行った。得られたシリコーンゲルは金型から問題なく外すことが出来た。また、実際にコネクタに装着し、端子の挿入を試みたところ、端子は問題なく挿入することが出来た。また、試験例1と同様の洗車シャワー試験で水漏れも発生しなかった。
【0062】
試験例3
試験例1と同様の金型を用い、外層にP14を使用し、内層にP22を用いて同様の実験を行ったところ、成形されたシリコーンゲルは金型にあらかじめフッ素樹脂、界面活性剤などの離型剤で処理しておいても型から外すことがやや困難であった。場合によっては、型から外す際に、形が崩れてしまうこともあった。したがって、シリコーンゲルを金型を用いて製造した場合の外層の稠度としては、10以下であることが好ましい。
【0063】
試験例4
試験例1と同様の金型、プレポリマーミックスを用い、内層にプレポリマーミックスP22を注いだ後、金型を60℃15分間加熱し、予備硬化を行った。この状態で金型を傾けても、内容物は流れ出ることはない。この上にプレポリマーミックスP11を0.3mm厚に塗布した。この塗布は内層表面が固まっているため、塗布は極めて容易であり、厚みの精度を高く保つことが出来た。上面塗布後100℃1時間硬化させ、全層硬化させ、シリコーンゲルを得た。本ゲルは問題なく離型可能であり、かつ実装時に端子の挿入、実装後の水漏れ試験でなんら問題がなかった。
【0064】
試験例5〜8
外層にP11、及びP12を使用し、内層を下表のように変えて各試験例のシリコーンゲルを得た。そしてコネクタへ実装された各試験例のシリコーンゲルへの端子挿入状況を評価した。また、実際にコネクタに組み込んだ後に試験例1と同様の洗車シャワー試験を行った。その結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
Figure 0004820026
【0066】
表2より明らかなように、P23(稠度90)又はP24(稠度110)を内層として用いた場合(試験例6,7)は問題がなかった。
一方、P21(稠度50)を内層として用いた場合(試験例5)は端子挿入がやや困難であった。また、耐水圧力に問題がある場合もあった。また、P25(稠度250)を内層として用いた場合(試験例8)も、耐水圧力に問題がある場合があった。したがって、試験例5〜8の結果を考慮すれば、シール性等から、内層の稠度は60以上200以下であることが好ましい。
【0067】
試験例9
P21(稠度50)を外層に用いて製造したシリコーンゲルを、表面をさらしたまま数日間放置した。その後表面のホコリを手で払ってみたところ、簡単に除去できた。P11〜P14(稠度0.3〜12)を外層に用いた場合も同様であった。
一方、P22(稠度80)を外層に用いて製造したシリコーンゲルを、表面をさらしたまま数日間放置した後、ゲル表面のホコリを手で払おうとしたが、ホコリがゲルに付着してしまい除去が困難な場合があった。したがって、ゲル表面へのゴミ等の付着を考慮すれば、外層の稠度は60未満であることが好ましい。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる防水コネクタ用シールによれば、内層が柔らかく、外層が固い有機ポリマー鎖状分子の部分架橋体で形成されているので、シールによる防水性能に影響を与えることなく、コネクタ使用時の安定性及び取扱い性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の防水コネクタの要部説明図である。
【図2】従来の防水コネクタの要部説明図である。
【図3】従来の防水コネクタの要部説明図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるシールが用いられた防水コネクタの分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるシールの縦断面図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかるシールの製造工程の説明図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかるシールの縦断面図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかるシールが用いられた防水コネクタの分解斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかるシールの縦断面図である。
【図10】本発明の一実施形態にかかるシールの縦断面図である。
【図11】本発明の一実施形態にかかるシールの製造工程の説明図である。
【図12】本発明の一実施形態にかかるシールの製造工程の他の例の説明図である。
【図13】図10に示したシールの製造工程の説明図である。
【図14】図10に示したシールの製造工程の他の例の説明図である。
【符号の説明】
10,110,210 コネクタ
12,112,212 ハウジング
13,113,213 ホルダー
14,114,214 端子挿入孔
16 オス側端子
18,118,218 シール
20 メス側端子
22 電線
24 電線被覆
132,232 内層
134,234 外層
136,236 キャビティ
138,238 金型
140,240 外層用プレポリマーミックス
142,242 内層用プレポリマーミックス
244 凸部
246 棒
248 上面金型

Claims (9)

  1. 稠度60以上200以下の有機ポリマー鎖状分子の部分架橋体からなる内層と、
    稠度10以下の有機ポリマー鎖状分子の部分架橋体からなる外層と、を有し、
    外層内層の全面を覆っていることを特徴とする防水コネクタ用シール。
  2. 請求項1記載のシールにおいて、内層及び外層を形成する有機ポリマー鎖状分子の部分架橋体はポリオルガノシロキサン鎖状分子の部分架橋体であることを特徴とする防水コネクタ用シール。
  3. 請求項1又は2に記載のシールにおいて、外層の厚さが0.1〜2mmであることを特徴とする防水コネクタ用シール。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のシールにおいて、内層と外層は化学的に結合していることを特徴とする防水コネクタ用シール。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載のシールにおいて、外層の端子挿入部は薄膜化又は欠如していることを特徴とする防水コネクタ用シール。
  6. シール形状にあわせて形成されたキャビティの底面及び側面に、稠度10以下の架橋体を形成するポリオルガノシロキサンを含む外層用プレポリマーミックスを塗布し
    前記外層用プレポリマーミックスの上に、稠度60以上200以下の架橋体を形成するポリオルガノシロキサンを含む内層用プレポリマーミックスを入れ、
    さらにその内層用プレポリマーミックスの上に、前記外層用プレポリマーミックスを塗布し
    その後に各プレポリマーミックスの硬化処理を行うことを特徴とする防水コネクタ用シールの製造方法。
  7. 請求項記載の方法において、キャビティ側面に塗布される外層用プレポリマーミックスは、20重量%以下の増粘剤が配合されていることを特徴とする防水コネクタ用シールの製造方法。
  8. 請求項6又は7のいずれかに記載の方法において、内層用プレポリマーミックスが入れられる前に、キャビティ内の外層用プレポリマーミックスの予備硬化が行われることを特徴とする防水コネクタ用シールの製造方法。
  9. 請求項6〜8のいずれかに記載の方法において、内層用プレポリマーミックス上に外層用プレポリマーミックスが入れられる前に、キャビティ内のプレポリマーミックスの予備硬化が行われることを特徴とする防水コネクタ用シールの製造方法。
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