JP2003125519A - 防水ゴム栓 - Google Patents

防水ゴム栓

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JP2003125519A
JP2003125519A JP2001312669A JP2001312669A JP2003125519A JP 2003125519 A JP2003125519 A JP 2003125519A JP 2001312669 A JP2001312669 A JP 2001312669A JP 2001312669 A JP2001312669 A JP 2001312669A JP 2003125519 A JP2003125519 A JP 2003125519A
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JP
Japan
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water
rubber
waterproof
rubber plug
mass
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Application number
JP2001312669A
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English (en)
Inventor
Masanao Ishikawa
正尚 石川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉厚が薄くても、コネクタと配線材との間を
確実にシールすることができる、または適応サイズが異
なるコネクタ及び端子に用いても、十分なシール性を有
する防水ゴム栓を提供する。 【解決手段】 シリコーンゴムまたはアクリロニトリル
ブタジエンゴム100質量部、および吸水性ポリマー1
〜100質量部を含む組成物からなる防水ゴム栓。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水性ゴム栓に関
し、より詳しくは、自動車用ワイヤーハーネスに使用さ
れる防水ゴム栓に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤーハーネスを使用する場
合、その使用環境によっては、防水構造が必要となる部
位があり、部位の状況に応じて種々の防水部品が使用さ
れている。例えば、コネクタとディスクリート配線材と
の間の防水には、セパレートタイプの弾性シール部材ま
たは一括防水タイプの弾性シール部材を使用し、配線材
とコネクタとの隙間を密封して、電線接続部への水の侵
入を防止している。
【0003】近年のワイヤーハーネスの設計の傾向とし
て、配線材間の細線化、端子の小型化が推進されてお
り、端子間のピッチを小さくするために配線材とコネク
タキャビティの隙間も可能な限り小さくなるように設計
される。そのため、防水部材(防水ゴム栓)もそのよう
な小さい隙間に収まるように肉厚の薄いものが求められ
る。しかし、防水部材の肉厚を薄くすると、著しくシー
ル性が低下するという問題が生じる。
【0004】ところで、ワイヤーハーネスを構成するコ
ネクタ、配線材、端子には、異なるサイズのものが多く
あり、従って、防水部材もコネクタサイズ、配線材サイ
ズ、端子サイズに応じて非常に多くの種類を製造し、管
理しなければならないが、これは、防水部材のコストを
上昇させることになり、好ましくない。
【0005】防水材または止水材に使用される防水性ゴ
ム組成物として、天然または合成ゴムに吸水性ポリマー
を配合したゴム組成物が知られている。例えば、特開平
7−138413号公報には、天然ゴムおよび/または
合成ゴムに吸水性樹脂を配合した水膨潤ゴム組成物およ
びそれからなる止水材が開示されている。この公報に記
載された水膨潤ゴム組成物は、建築・土木工事における
止水材として使用されるものであり、ワイヤーハーネス
用の防水ゴム栓としての使用は記載されていない。
【0006】特開平9−171720号公報には、自動
車のワイヤーハーネスの電線相互間に、吸水性樹脂粉末
とゴム系バインダーからなる浸水防止層を設けた電線束
の浸水防止構造が記載されているが、浸水防止層は、電
線相互間に充填されているだけであって、防水ゴム栓と
して使用することは記載されていない。
【0007】特開平9−302329号公報には、加硫
ゴムに吸水性ポリマーを配合した水膨張性加硫ゴム組成
物を基材とし、その片面または両面に、非加硫ゴムに吸
水性ポリマーを配合した水膨潤性非加硫ゴム層を設けた
水膨潤性シール材が開示されている。このシール材は、
各種配管の接続部や管路口を防水するために用いられる
ものであり、ワイヤーハーネス用の防水ゴム栓としての
使用は記載されていない。
【0008】特開平10−36573号公報には、エラ
ストマー(ゴム)と吸水性樹脂とを含む水膨潤性ゴムが
開示されている。この水膨潤性ゴムを、土木・建築工事
における止水材として用いることは記載されているが、
ワイヤーハーネス用の防水ゴム栓としての使用は記載さ
れていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する第1の課題は、肉厚が薄くても、コネクタと配線材
との間を確実にシールすることができる防水ゴム栓を提
供することである。本発明が解決しようとする第2の課
題は、適応サイズが異なるコネクタ及び端子に用いて
も、十分なシール性を有する防水ゴム栓を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、シリコーンゴムまたはアクリロニトリル
ブタジエンゴム100質量部、および吸水性ポリマー1
〜100質量部を含む組成物からなる防水ゴム栓を提供
する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の防水ゴム栓は、シリコー
ンゴムまたはアクリロニトリルブタジエンゴムと、吸水
性ポリマーとを含む組成物からなる。シリコーンゴムま
たはアクリロニトリルブタジエンゴムとしては、従来既
知のものを使用することができ、その種類は特に限定さ
れない。
【0012】吸水性ポリマーも、従来既知のものであっ
てよい。シリコーンゴムまたはアクリロニトリルブタジ
エンゴムへの分散性をよくするためには、吸水性ポリマ
ーは100μm以下の平均粒径を有することが好まし
い。
【0013】第1の課題を解決しようとする場合、吸水
性ポリマーの量は、ゴム成分100質量部に対し、通常
1〜100質量部、好ましくは5〜30質量部である。
一方、第2の課題を解決しようとする場合、吸水性ポリ
マーの量は、ゴム成分100質量部に対し、通常1〜1
00質量部、好ましくは10〜100質量部、より好ま
しくは20〜50質量部である。
【0014】吸水性ポリマーの量が上記下限より少なけ
れば、組成物全体の吸水速度が遅くなって吸水時間が長
くなる上、組成物全体の膨潤率が小さくなって、ゴム栓
のシール性を十分に向上させることができない恐れがあ
る。一方、吸水性ポリマーの量が上記上限を超えると、
組成物全体の機械的特性が低下し、ゴム栓としての要求
特性を満たすことができなくなったり、また、ゴム栓製
造時に脱型が困難になって生産性が低下する恐れがあ
る。
【0015】本発明の防水性ゴム栓は、上記成分を用い
る以外は従来のゴム栓と同様にして製造することができ
る。本発明の防水性ゴム栓のサイズは従来のゴム栓と同
様であってよいが、封止すべき隙間よりもサイズの小さ
いゴム栓であってもよい。例えば、1.00サイズのコ
ネクタまたは端子に、0.64サイズの防水ゴム栓を使
用することができる。
【0016】製造されたゴム栓は、端子または配線材に
装着し、コネクタに挿入する。これにより、コネクタ内
に水が侵入しようとした場合でも、吸水性ポリマーが水
を吸収して水の侵入を防止し、かつ膨潤して気密性を向
上させる。本発明の防水性ゴム栓のサイズが隙間等の大
きさより小さい場合でも、端子または配線材への装着前
にある程度吸水させてゴム栓を膨潤させることにより、
サイズを調節することができるので、十分な防水性およ
び気密性を確保することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施例に限定
されるものでないことは言うまでもない。
【0018】実施例1−4および比較例1−2 シリコーンゴム(東レダウコーニングシリコーン製シリ
コーンゴムSE6785−SDBR)またはNBR(T
RIサイタマ製DZB−5201)100重量部に、吸
水性ポリマー(三洋化成工業製サンフレッシュST−1
00MPS)を表1に示す量で添加し、2本ロール(8
インチ)により混練した。その後、170℃で3分間加
硫して0.64サイズのゴム栓を成形した。
【0019】得られたゴム栓につき、端子及びコネクタ
に装着し、初期シール性および高温放置後のシール性を
以下のようにして測定した。 初期シール性 コネクタキャビティーの一つにプラスチック管を通し、
その周囲を隙間なく接着剤で封止する。その後コネクタ
を水中に固定し、とりつけたプラスチック管から圧縮空
気を送り、コネクタの端子挿入口の隙間から空気がもれ
た時の空気圧を測定する。要求特性は、0.2MPa以
上である。 高温放置後のシール性 初期シール性測定に用いた試料と同様のものを、120
℃で120時間放置し、常温下にとり出したものを初期
シール性測定の場合と同様の方法でシール性を測定す
る。要求特性は、0.2MPa以上である。結果を表1
に示す。
【0020】
【表1】
【0021】上記の結果から、本発明のゴム栓は、従来
のゴム栓と同様の肉厚の薄いサイズでも、コネクタと配
線材間を確実にシールできることが分る。
【0022】実施例5−8および比較例3−4 シリコーンゴム(東レダウコーニングシリコーン製シリ
コーンゴムSE6785−SDBR)またはNBR(T
RIサイタマ製DZB−5201)100重量部に、吸
水性ポリマー(三洋化成工業製サンフレッシュST−1
00MPS)を表2に示す量で添加し、2本ロール(8
インチ)により混練した。その後、170℃で3分間加
硫して0.64サイズ(実施例4−8)または1.00
サイズ(比較例3−4)のゴム栓を成形した。各ゴム栓
を1.00サイズの端子に接着し、その後、その防水ゴ
ム栓付き端子をコネクタに装着して、初期シール性を上
記の手順で測定した。結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】上記の結果から、本発明のゴム栓は、ゴム
栓適用サイズよりも大きいコネクタ、端子に使用して
も、要求特性を満足する初期シール性を示すことが分
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/10 C09K 3/10 G 5G375 R Z H02G 1/14 H02G 1/14 A 15/013 15/013 B // H01B 7/00 301 H01B 7/00 301 Fターム(参考) 4H017 AA03 AA04 AB01 AB15 AB18 AC06 AC16 AD06 AE05 4J002 AA00X AA01X AC07W CP03W GN00 GQ00 5G309 AA09 LA26 LA27 5G355 AA03 BA02 BA08 CA19 CA26 5G363 AA01 BA02 CA06 CB08 DC02 5G375 AA02 BA02 BB47 CA02 CA19 CB03 CB10 DA02 DB16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴムまたはアクリロニトリル
    ブタジエンゴム100質量部、および吸水性ポリマー1
    〜100質量部を含む組成物からなる防水ゴム栓。
  2. 【請求項2】 吸水性ポリマーの量が、10〜100質
    量部である請求項1に記載の防水ゴム栓。
  3. 【請求項3】 吸水性ポリマーが、100μm以下の平
    均粒径を有する請求項1または2に記載の防水ゴム栓。
JP2001312669A 2001-10-10 2001-10-10 防水ゴム栓 Pending JP2003125519A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019139165A1 (ja) * 2018-01-15 2019-07-18 Nok株式会社 生体電極
US11596338B2 (en) 2018-01-15 2023-03-07 Nok Corporation Bioelectrode
US11600401B2 (en) 2018-01-15 2023-03-07 Nok Corporation Bioelectrode

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