JP4819992B2 - 流量測定方法及び流量計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の流量を測定する方法及び流量計に係り、特に、ガスメータや水道メータ、漏洩警報器等に使用して好適な流量測定方法及び流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体の流量を測定する流量計の代表的なものの1つとして挙げられるガスメータは、内部の流路を流れるガスの流量をガスの使用量として測定する流量計を有しており、この流量計は、ガスメータに内蔵された電池により駆動されるセンサによりガスの流路上でのガスの流速を計測し、この計測したガスの流速に流路の断面積を乗じることで、ガスの流量を測定するように構成されている。
【0003】
ところで、上述した流路上でのガスの流速計測に用いられるセンサの一つであるフローセンサは、ガスの通過する流路に配置されるシリコン基板上に一対のサーモパイルとヒータとを形成して構成されており、一対のサーモパイルは、ガスの流れ方向におけるヒータの上流側と下流側とに、ヒータから同じ間隔をおいて配置されている。
【0004】
そして、このフローセンサでは、ヒータに通電して熱を放出させると、その熱が流路のガスにより各サーモパイルに伝達されて、各サーモパイルの熱起電力が各々変化するが、ガスの流れの上流側に位置するサーモパイルへの熱伝達速度と下流側に位置するサーモパイルへの熱伝達速度とが、流路を流れるガスの流速に応じた分だけ異なるので、各サーモパイルの熱起電力の変化量は、流路のガスの流速に応じて相違することになる。
【0005】
そこで、フローセンサはこの原理を利用して、各サーモパイルに通電して得られるそれら各サーモパイルの熱起電力に応じたレベルの電気信号を、流路のガスの流速を表す信号として出力するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、フローセンサを用いた流量計においては、その感度を高めるためには、流量の僅かな変化でも各サーモパイルの熱起電力に大きな差が生じるように、ヒータがより高い温度の熱を放出するように構成することが好ましいが、ヒータのような電気エネルギーを熱エネルギーに変換するものは、変換時の損失が比較的多いので本来的に消費電力が高く、その上、感度を高めるために熱放出量を増やすとなると、さらにヒータの消費電力を高くしなければならない。
【0007】
したがって、ヒータの消費電力を高くすることで省エネルギーの流れに逆行しなければならなくなり、特に、ガスメータに見られるような電池によりセンサを駆動するものにフローセンサを用いるとなると、特に、電池寿命の延命化の面からして感度の向上には限界があった。
【0008】
しかも、例えば一般家庭の場合には、ガスの消費は1日のうち朝晩に集中し、昼間と深夜は比較的ガスの消費が少ないというように、ガスの消費量は時間帯によって大きく変わる傾向があり、比較的ガスの消費量が少ない時間帯には、ガスの漏洩の有無を確実に判定できる程度の感度があれば十分で、1時間に1回といった長い時間間隔でガスの漏洩の有無を通常の感度で検査するというように、フローセンサの感度を常時高くしておく必要性はない。
【0009】
したがって、フローセンサの感度を常に高くするとなると、ヒータによる無用な、或は、過剰な電力消費を招いてしまい、特に電池でセンサを駆動するガスメータ等において、むやみにフローセンサを高感度で使用しようとすることは、電池寿命の延命化の面からして問題があり、電池を電源としない流量計においても、先に述べた省エネルギーの流れに逆行してしまう点において、改善の余地があることは否めなかった。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、消費電力の大きいフローセンサのような流量センサを用いて、気体や液体といった流体の流量を測定するに当たり、必要な感度を確保しつつ電力の消耗を極力抑制することができる流量測定方法と、この方法を実施する際に用いて好適な流量計とを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためなされた請求項1乃至請求項3記載の本発明は流量測定方法に関するものであり、請求項4乃至請求項11記載の本発明は流量計に関するものである。
【0012】
そして、請求項1記載の本発明は、流体の流れる流路に設置されたヒータに間欠的に電力が供給される毎に、該ヒータが消費する電力と前記流体の流速とに応じて前記流量センサの温度センサに生じる電位と、前記ヒータに供給した電力と、に基づき計測される前記流体の流速から、該流体の流量を測定するに当たり、前記ヒータに間欠的に供給される電力は、第1の電力又は第1の電力よりも小さな第2の電力の何れか一方であり、前記第1の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位が第1閾値を超える場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を変更せず、前記電位が前記第1閾値以下の場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を前記第2の電力に変更し、前記第2の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位が第1閾値よりも小さな第2閾値以下の場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を変更せず、前記電位が前記第2閾値を超える場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を前記第1の電力に変更するようにしたことを特徴とする流量測定方法に存する。
【0013】
請求項1記載の流量測定方法においては、ヒータに間欠的に電力が供給される毎に、ヒータが消費する電力と流速とに応じて流量センサの温度センサに生じる電位と、ヒータに供給した電力と、に基づき流速が計測され、ヒータに第1の電力が供給されているときには、第1閾値を温度センサに生じている電位と比較し、ヒータに第1の電力より小さい第2の電力が供給されているときには、第1閾値より小さい第2閾値を温度センサに生じている電位と比較することから、流速の計測結果を用いずに、温度センサに生じている電位と第1閾値又は第2閾値とを比較するという単純な処理によって、計測された流速が所定の流速を越えたか否かが判定され、温度センサに生じている電位が第1閾値又は第2閾値を越えると、ヒータに第1の電力が供給され、温度センサに生じている電位が第1閾値又は第2閾値以下であると、ヒータに第1の電力より小さい第2の電力が供給されることになる。
【0014】
さらに、請求項2記載の本発明は、前記ヒータへの間欠的な電力供給を少なくとも所定時間の間隔で行い、前記ヒータへの第2の電力の供給中に前記電位が前記第2閾値を超えたとき、前記所定時間を待たずに前記第1の電力の供給を再開するようにしたことを特徴とする請求項1記載の流量測定方法に存する。
【0015】
請求項2記載の流量測定方法においては、上述した請求項1記載の流量測定方法の作用に加え、少なくとも所定時間の間隔でヒータへの第1の電力より小さい第2の電力での間欠的な電力供給を行っている最中に、温度センサに生じている電位が第2閾値を超えると、所定時間を待たずにヒータへの第1の電力での間欠的な電力供給が再開されることになる。
【0018】
さらに、請求項3記載の本発明は、前記第1閾値は、前記流体の流速が所定の流速である場合に、前記第1の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位であり、前記第2閾値は、前記流体の流速が所定の流速である場合に、前記第2の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位であり、前記所定の流速を、前記温度センサに生じる電位と前記ヒータに供給した電力とに基づき計測すべき流速範囲のうち最小の流速であるようにしたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の流量測定方法に存する。
【0019】
請求項3記載の流量測定方法においては、上述した請求項1又は請求項2のいずれかに記載の流量測定方法の作用に加え、計測される流速が、温度センサに生じる電位とヒータに供給した電力とに基づき計測すべき流速範囲のうち最小の流速を越えると、ヒータに第1の電力が供給され、計測される流速が計測すべき流速範囲のうち最小の流速未満であると、ヒータに第1の電力より小さい第2の電力が供給されることになる。
【0020】
また、請求項4記載の本発明は、図1の基本構成図に示す如く、流体の流れる流路17に設置されたヒータ34を有し、前記ヒータ34が消費する電力と前記流体の流速とに応じた電位を流量センサ32,33に生じる流量センサ3と、前記ヒータ34に間欠的に電力を供給する電力供給手段Aと、前記ヒータ34に電力が供給される毎に前記ヒータ34に供給した電力と前記温度センサ32,33に生じる電位とに基づき流速を計測する流速計測手段13Aとを備え、該流速計測手段13Aが計測した流速に基づき前記流体の流量を測定する流量計において、前記電力供給手段Aは、第1の電力又は第1の電力よりも小さな第2の電力の何れか一方を前記ヒータに間欠的に電力を供給し、前記第1の電力が供給されている状態における前記温度センサ32,33に生じる電位が第1閾値を超える場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を変更せず、前記電位が前記第1閾値以下の場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を前記第2の電力に変更し、前記第2の電力が供給されている状態における前記温度センサ32,33に生じる電位が第1閾値よりも小さな第2閾値以上の場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を変更せず、前記電位が前記第2閾値を超える場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を前記第1の電力に変更することを特徴とする流量計に存する。
【0021】
請求項4記載の流量計においては、電力供給手段Aでヒータ34に間欠的に電力を供給し、ヒータ34が消費する電力と流速とに応じた電位を温度センサ32,33に生じる毎に、温度センサ32,33に生じる電位と第1閾値又は第2閾値を比較し、温度センサ32,33に生じる電位が第1閾値又は第2閾値を超える場合には、電力供給手段Aがヒータ34に第1の電力を供給して流量を測定し、温度センサ32,33に生じる電位が第1閾値又は第2閾値以下である場合には、電力供給手段Aがヒータ34に第1の電力よりも小さな第2の電力を供給して流量を測定することになる。
【0022】
さらに、請求項5記載の本発明は、前記電力供給手段Aが前記ヒータ34に供給する電力の大きさを、供給時間、供給電圧、及び、供給電流のうち少なくとも1つを変えて変化させることを特徴とする請求項4記載の流量計に存する。
【0023】
請求項5記載の流量計においては、上述した請求項4記載の流量計の作用に加え、温度センサ32,33に生じる電位が第1閾値又は第2閾値以下である場合には、電力供給手段Aのヒータ34に供給する電力の供給時間、供給電圧、及び、供給電流のうち少なくとも1つが変わることになる。
【0024】
加えて、請求項6記載の本発明は、前記流速計測手段13Aが、前記ヒータ34への電力供給の終了時に前記温度センサ32,33に生じている電位に基づいて流速を計測することを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の流量計に存する。
【0025】
請求項6記載の流量計においては、上述した請求項4又は5のいずれかに記載の流量計の作用に加え、ヒータ34への電力供給の終了時にはヒータ34の温度が最も高くなるため、流速計測手段13Aはヒータ34の温度が最も高いときに流速を計測することになる。
【0026】
しかも、請求項7記載の本発明は、前記温度センサ32,33に生じる電位の最大値に基づいて流速を計測することを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の流量計に存する。
【0027】
請求項7記載の流量計においては、上述した請求項4又は5のいずれかに記載の流量計の作用に加え、流量が不変であるとすると、温度センサ32,33に生じる電位が最大のときには流量センサ3が最も高い感度であることになるため、流速計測手段13Aによる流速計測が高感度で行われることになる。
【0028】
そのうえ、請求項8記載の本発明は、前記電力供給手段Aによる前記ヒータ34への間欠的な電力供給を少なくとも所定時間tの間隔で行い、前記ヒータ34への前記第1の電力よりも小さな第2の電力の供給中に、前記電位が前記第2閾値を超えたとき、前記所定時間tを待たずに前記所定の電力の供給を再開することを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の流量計に存する。
【0029】
請求項8記載の流量計においては、上述した請求項4乃至7のいずれかに記載の流量計の作用に加え、少なくとも所定時間tの間隔でヒータ34への第1の電力よりも小さな第2の電力での間欠的な電力供給を行っている最中に、前記温度センサ32,33に生じる電位が前記第2閾値を超えると、所定時間tを待たずにヒータ34への所定の電力での間欠的な電力供給が再開されることになる。
【0032】
また、請求項9記載の本発明は、前記流速計測手段13Aは電池を電源として動作するものであることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の流量計に存する。
【0033】
請求項9記載の流量計においては、上述した請求項4乃至8のいずれかに記載の流量計の作用に加え、温度センサ32,33に生じる電位が第1閾値又は第2閾値を超える場合には、電力供給手段Aによってヒータ34に供給される第1の電力が電池から消費され、温度センサ32,33に生じる電位が第1閾値又は第2閾値以下である場合には、電力供給手段Aによってヒータ34に供給される第1の電力よりも小さな第2の電力が電池から消費されることになる。
【0034】
さらに、請求項10記載の本発明は、前記温度センサがサーモパイル32,33であることを特徴とする請求項4乃至9のいずれかに記載の流量計に存する。
【0035】
請求項10記載の流量計においては、上述した請求項4乃至9のいずれかに記載の流量計の作用に加え、ヒータ34が消費する電力と流体の流速とに応じた電位が、サーモパイル32,33自らの起電力によって発生することになる。
【0036】
またさらに、請求項11記載の本発明は、前記第1閾値は、前記流体の流速が所定の流速である場合に、前記第1の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位であり、前記第2閾値は、前記流体の流速が所定の流速である場合に、前記第2の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位であり、前記所定の流速V0は、前記流速計測手段13Aが計測すべき流速範囲のうち最小の流速であることを特徴とする請求項4乃至10のいずれかに記載の流量計に存する。
【0037】
請求項11記載の流量計においては、上述した請求項4乃至10のいずれかに記載の流量計の作用に加え、計測された流速が、温度センサ32,33に生じる電位とヒータ34に供給した電力とに基づき流速計測手段13Aによって計測すべき流速範囲のうち最小の流速V0を越えると、電力供給手段Aによってヒータ34に所定の電力が供給され、計測された流速が流速計測手段13Aによって計測すべき流速範囲のうち最小の流速V0未満であると、電力供給手段Aによってヒータ34に所定の電力より小さい電力が供給されることになる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による流量測定方法を本発明による流量計と共に、図面を参照して説明する。
【0039】
図2は本発明をガスメータに適用した場合を示す本発明の一実施形態に係る流量計の概略構成を示すブロック図であり、図2中引用符号1で示す本実施形態の流量計は、マイクロフローセンサ3、電源5、スイッチングトランジスタ7、A/D変換器11、並びに、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略記する。
)13を備えている。
【0040】
前記マイクロフローセンサ3(流量センサに相当)は、図3に説明図で示すように、不図示のガス供給源から供給されるガス(流体に相当、図示せず。)が通過するガス流路17内に配設されており、図4に平面図で示すように、Siによる基台31と、この基台31に異方性エッチングにより形成されたダイヤフラム31aと、このダイヤフラム31a上に形成された測温用の上流側、下流側の各サーモパイル32,33(温度センサに相当)及び加熱用のマイクロヒータ34(ヒータに相当)とを備えている。
【0041】
前記上流側及び下流側の各サーモパイル32,33は、p++−SI及びAlにより構成されており、図4中矢印Xで示すガス流路17内を流れるガスの流れ方向において、マイクロヒータ34を挟んで上流側の基台31箇所と下流側の基台31箇所とに、マイクロヒータ34から等間隔で各々配置されており、各サーモパイル32,33の温接点32a,33aはダイヤフラム31a上に、冷接点32b,33bはダイヤフラム31a以外の基台31部分に、各々配置されている。
【0042】
このように構成されたマイクロフローセンサ3では、マイクロヒータ34が通電により発した熱が、ガス流路17内のガスを媒体として上流側及び下流側の各サーモパイル32,33の付近に伝わると、それら各サーモパイル32,33に、マイクロヒータ34から伝わった熱に応じた温度となる温接点32a,33aと、基台31とほぼ同じ温度となる冷接点32b,33bとの温度差に応じた電圧の起電力が生じる。
【0043】
そして、前記マイクロフローセンサ3は、図2に示すように、上流側及び下流側の各サーモパイル32,33に生じた起電力をアンプ35,36により各々増幅し、その差分を差動アンプ37で取って、この差動アンプ37の出力を、ガス流路17内を流れるガスの流速に対応する熱起電力信号として出力端子39から出力するように構成されている。
【0044】
前記電源5は、流量計1に内蔵された電池からなり、この電源5からの電力は、不図示の低電圧回路により所定の定電圧とされた後に、マイクロヒータ34に供給される。
【0045】
前記スイッチングトランジスタ7は、コレクタを電源5に接続しエミッタをマイクロヒータ34に接続したnpnトランジスタにより構成されており、マイコン13からのヒータ駆動信号によりベースにバイアスがかけられることで、コレクターエミッタ間が導通して電源5からの定電圧化された電力をマイクロヒータ34に供給させるように構成されている。
【0046】
前記A/D変換器11は、前記ガス流路17内を流れるガスの流速に対応して前記マイクロフローセンサ3の出力端子39から出力されるアナログの熱起電力信号を、所定のサンプリング周期毎にデジタル信号に変換するもので増幅するものである。
【0047】
前記マイコン13は、CPU13a、RAM13b、及び、ROM13cを有しており、このうち、CPU13aには、RAM13b及びROM13cの他、前記スイッチングトランジスタ7のベースとA/D変換器11とが接続されている。
【0048】
前記RAM13bは、各種データ記憶用のデータエリア及び各種処理作業に用いるワークエリアを有しており、前記ROM13cには、CPU13aに各種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納されている。
【0049】
そして、前記マイコン13は、ROM13cに格納された制御プログラムに従いCPU13aが行うガスの流量測定処理によって、A/D変換器11から出力されるデジタル信号を基にして、前記ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速を求める。
【0050】
また、マイコン13は、上述のようにして求めた瞬時流速に、ガス流路17の断面積及びガス流路17の構造に依存する所定の係数等を乗じて、ガス流路17内を流れるガスの瞬時流量を求め、さらに、この瞬時流量に、ヒータ駆動信号を間欠的に出力する周期時間T3 を乗じることで、ヒータ駆動信号が1回出力されてから次にヒータ駆動信号が出力されるまでの周期時間T3 の間にガス流路17内を流れるガスの流量を求め、これを積算することで、ガス流路17内を流れるガスの積算流量を求める。
【0051】
次に、前記ROM13cに格納された制御プログラムに従いCPU13aが行うマイクロフローセンサ3の駆動処理を、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
マイコン13に電源5のバッテリ5がマイクロフローセンサ3のマイクロヒータ34とは別系統で接続されてマイコン13が起動し、プログラムがスタートすると、CPU13aは、まず、ヒータ駆動信号によりマイクロヒータ34を駆動する時間Tを、周期時間T3よりも十分短い時間T1に設定(請求項の「第1の電力」に相当)し(ステップS1)、次に、周期時間T3が到来したか否かを確認する(ステップS3)。
【0053】
周期時間T3 が到来していない場合は(ステップS3でN)、到来するまでステップS3をリピートし、到来した場合は(ステップS3でY)、時間T1 の間ヒータ駆動信号をスイッチングトランジスタ7に出力し(ステップS5)、続いて、A/D変換器11により変換されたデジタル信号を取り込んだ後(ステップS7)、取り込んだデジタル信号の値が所定の第1閾値Th1を超えているか否かを確認する(ステップS9)。
【0054】
デジタル信号の値が所定の第1閾値Th1を超えている場合は(ステップS9でY)、ステップS3にリターンし、超えていない場合は(ステップS9でN)、ヒータ駆動信号によりマイクロヒータ34を駆動する時間Tを、時間T1 よりも短い時間T2 に設定(請求項の「第2の電力」に相当)し(ステップS11)、次に、周期時間T3 が到来したか否かを確認する(ステップS13)。
【0055】
周期時間T3 が到来していない場合は(ステップS13でN)、到来するまでステップS13をリピートし、到来した場合は(ステップS13でY)、時間T2 の間ヒータ駆動信号をスイッチングトランジスタ7に出力し(ステップS15)、続いて、A/D変換器11により変換されたデジタル信号を取り込んだ後(ステップS17)、取り込んだデジタル信号の値が所定の第2閾値Th2を超えているか否かを確認する(ステップS19)。
【0056】
デジタル信号の値が所定の第2閾値Th2を超えていない場合は(ステップS19でN)、ステップS13にリターンし、超えている場合は(ステップS19でY)、ヒータ駆動信号によりマイクロヒータ34を駆動する時間Tを時間T1 に設定した後(ステップS21)、ステップS3にリターンする。
【0057】
尚、上述したヒータ駆動信号によりマイクロヒータ34を駆動する時間T2 は、マイクロヒータ34が通電による加熱で飽和温度に達するのに要する時間以下の時間に設定されており、また、時間T1 でマイクロヒータ34を駆動した場合には、時間T2 でマイクロヒータ34を駆動した場合よりも、マイクロヒータ34が高い温度に加熱される。
【0058】
また、上述した第1閾値Th1は、マイクロヒータ34を駆動する時間Tを、マイクロヒータ34に大きい電力が供給されて上流側及び下流側の各サーモパイル32,33が高感度とされる時間T1 から、マイクロヒータ34に小さい電力が供給されて上流側及び下流側の各サーモパイル32,33が低感度とされる時間T2 に切り換える基準となるものである。
【0059】
さらに、上述した第2閾値Th2は、第1閾値Th1の場合とは逆に、マイクロヒータ34を駆動する時間Tを、マイクロヒータ34に小さい電力が供給されて上流側及び下流側の各サーモパイル32,33が低感度とされる時間T2 から、マイクロヒータ34に大きい電力が供給されて上流側及び下流側の各サーモパイル32,33が高感度とされる時間T1 に切り換える基準となるものである。
【0060】
そして、第1閾値Th1は、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 である場合に、時間T1 に亘るマイクロヒータ34の通電後にA/D変換器11から出力されるべきデジタル信号の値に設定され、第2閾値Th2は、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが上述した流速V0 である場合に、時間T2 に亘るマイクロヒータ34の通電後にA/D変換器11から出力されるべきデジタル信号の値に設定される。
【0061】
次に、上述のように構成された本実施形態の流量計1の動作(作用)について説明する。
【0062】
まず、流量計1による流量測定動作においては、周期時間T3 が到来する毎に、マイコン13からスイッチングトランジスタ7にヒータ駆動信号が出力され、電源5からの定電圧化された電力がマイクロヒータ34に連続供給されて、マイクロヒータ34が加熱される。
【0063】
すると、マイクロヒータ34よりもガスの流れ方向Xの上流側に位置する上流側サーモパイル32には、ガスの熱伝搬速度からガスの流速を減じた速度で、マイクロヒータ34から放出される熱が伝達され、マイクロヒータ34よりもガスの流れ方向Xの下流側に位置する下流側サーモパイル33には、ガスの熱伝達速度にガスの流速を加えた速度で、マイクロヒータ34から放出される熱が伝達される。
【0064】
したがって、ガス流路17内をガス流れていなければ、上流側及び下流側の各サーモパイル32,33がマイクロヒータ34から等間隔に位置していることから、マイクロヒータ34から上流側及び下流側の各サーモパイル32,33に同じ温度で熱が伝わり、上流側及び下流側の各サーモパイル32,33には同じ電圧の起電力が生じる。
【0065】
しかし、ガス流路17内をガス流れていると、マイクロヒータ34から放出される熱が、下流側サーモパイル33への伝達速度よりも低い速度で上流側サーモパイル32に伝達されて、その速度差分だけ上流側サーモパイル32には、マイクロヒータ34からの熱が下流側サーモパイル33よりも冷却されて伝達されるので、上流側及び下流側の各サーモパイル32,33に生じる起電力の電圧は、ガス流路17内を流れるガスによりマイクロヒータ34から伝達される熱の温度差に応じて、即ち、ガス流路17内を流れるガスの流速に応じて異なることになる。
【0066】
そのため、各サーモパイル32,33に生じる起電力の電圧差に応じてマイクロフローセンサ3の出力端子39から出力される熱起電力信号の大きさは、マイクロヒータ34が放出する熱の温度と、ガス流路17内を流れるガスの流速Vとに応じたものとなる。
【0067】
尚、周期時間T3 が到来する毎にマイコン13からスイッチングトランジスタ7にヒータ駆動信号が出力されるのが時間T1 である場合には、それよりも短い時間T2 でヒータ駆動信号が出力される場合に比べて、マイクロヒータ34が加熱されて放出する熱の温度が高くなり、上流側及び下流側の各サーモパイル32,33に伝達される熱の温度も高くなる。
【0068】
そのため、ガス流路17内を流れるガスの流速Vが同じでも、マイクロフローセンサ3の出力端子39から出力される熱起電力信号の値は、ヒータ駆動信号が出力されるのが時間T1 である場合の方が、それよりも短い時間T2 でヒータ駆動信号が出力される場合に比べて大きくなり、換言すると、ヒータ駆動信号が出力されるのが時間T1 である場合の方が、それよりも短い時間T2 でヒータ駆動信号が出力される場合に比べて、マイクロフローセンサ3の感度が高くなる。
【0069】
その代わり、ヒータ駆動信号が出力されるのが時間T1 である場合の方が、それよりも短い時間T2 でヒータ駆動信号が出力される場合に比べて、マイクロヒータ34の加熱のために消費される電源5の電力は大きくなる。
【0070】
そして、本実施形態の流量計1による流量測定動作の開始時点では、マイクロヒータ34の加熱が、消費電力が大きい代わりに上流側及び下流側の各サーモパイル32,33の感度が高くなる時間T1 に亘って行われ、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点で、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、マイクロフローセンサ3の熱起電力信号をサンプリングしてA/D変換器11が出力するデジタル信号の値は、第1閾値Th1を超えることになる。
【0071】
したがって、マイクロヒータ34を時間T1 に亘って加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、次の周期時間T3 が到来した際にも、マイクロヒータ34の加熱が、消費電力が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる時間T1 に亘って行われることになる。
【0072】
これに対し、マイクロヒータ34の加熱が、消費電力が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる時間T1 に亘って行われた場合、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点で、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、マイクロフローセンサ3の熱起電力信号をサンプリングしてA/D変換器11が出力するデジタル信号の値は、第1閾値Th1を超えないことになる。
【0073】
したがって、マイクロヒータ34を時間T1 に亘って加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、次の周期時間T3 が到来した際に、マイクロヒータ34の加熱が、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりに消費電力が小さい時間T2 に亘って行われることになる。
【0074】
そして、マイクロヒータ34の加熱が、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりに消費電力が小さい時間T2 に亘って行われた場合、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点で、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、マイクロフローセンサ3の熱起電力信号をサンプリングしてA/D変換器11が出力するデジタル信号の値は、第2閾値Th2を超えないことになる。
【0075】
したがって、マイクロヒータ34を時間T2 に亘って加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、次の周期時間T3 が到来した際にも、マイクロヒータ34の加熱が、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりに消費電力が小さい時間T2 に亘って行われることになる。
【0076】
これに対し、マイクロヒータ34の加熱が、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりに消費電力が小さい時間T2 に亘って行われた場合、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点で、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、マイクロフローセンサ3の熱起電力信号をサンプリングしてA/D変換器11が出力するデジタル信号の値は、第2閾値Th2を超えることになる。
【0077】
したがって、マイクロヒータ34を時間T2 に亘って加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、次の周期時間T3 が到来した際に、マイクロヒータ34の加熱が、消費電力が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる時間T1 に亘って行われることになる。
【0078】
以上の説明からも明らかなように、本実施形態の流量計1では、マイコン13が、請求項中の流速計測手段13A及び比較手段13Bとして働いており、また、電源5、スイッチングトランジスタ7、及び、マイコン13が、請求項中の電力供給手段Aとして働いており、請求項中の所定時間が、マイコン13からスイッチングトランジスタ7にヒータ駆動信号が出力される周期時間T3 に相当している。
【0080】
このように本実施形態の流量計1によれば、周期時間T3 が到来する毎の、マイクロフローセンサ3のマイクロヒータ34への通電時間を、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、マイクロヒータ34による電源5の電力消費が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる時間T1 とし、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりにマイクロヒータ34による電源5の電力消費が小さい時間T2 とする構成とした。
【0081】
このため、ガス流路17内を流れるガスが多く流量を高精度に測定する必要がある状態では、マイクロヒータ34の消費電力に優先してマイクロフローセンサ3を高感度に維持しつつ、ガス流路17内を流れるガスが少なく流量を高精度に測定する必要がない状態では、マイクロフローセンサ3を高感度に優先して消費電力を低くして、マイクロフローセンサ3の必要な感度を確保しつつ電源5である内蔵電池の消耗を極力抑制することができる。
【0082】
尚、本実施形態では、マイクロヒータ34を時間T2 に亘って加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、マイクロヒータ34による電源5の電力消費が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる時間T1 に亘るマイクロヒータ34の加熱が、次の周期時間T3 が到来した際に行われるものとしたが、次の周期時間T3 の到来を待たずに即座に行われるようにしてもよい。
【0083】
そして、そのように構成する場合には、図5のフローチャートのステップS19において、デジタル信号の値が所定の第2閾値Th2を超えている場合(Y)に、次のステップS21でヒータ駆動信号によりマイクロヒータ34を駆動する時間Tを時間T1 に設定した後、ステップS3でなはくステップS5にリターンするように、マイコン13のROM13cに格納された制御プログラムの内容を変更すればよい。
【0084】
また、本実施形態では、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点でA/D変換器11から出力されるデジタル信号の値を、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが上述した流速V0 である場合にA/D変換器11から出力されるべきデジタル信号の値である、第1閾値Th1や第2閾値Th2を超えているか否かの確認に用い、これにより間接的に、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点でA/D変換器11から出力されるデジタル信号の値を基に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vを計測する構成とした。
【0085】
しかし、マイクロヒータ34の加熱中にA/D変換器11から出力されるデジタル信号の最大値を基に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vを計測する構成としてもよく、その場合には、例えば図6に概略構成のブロック図で示すように、マイコン13のCPU13aにピークホールド回路12を介してA/D変換器11を接続することになる。
【0086】
そして、ROM13cに格納された制御プログラムに従いCPU13aが行うマイクロフローセンサ3の駆動処理のうち、図5のフローチャートに示すステップS7やステップS17を、図7のフローチャートに示すステップS7´やステップS17´のように、A/D変換器11により変換されたデジタル信号のピークホールド回路12によるピークホールド値を取り込む処理に変更することになる。
【0087】
このように構成すれば、わざわざマイクロヒータ34の加熱が終了した時点を見計らわなくても、マイクロヒータ34が最も加熱された状態でのA/D変換器11から出力されるデジタル信号の値を第1閾値Th1や第2閾値Th2と比較し、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多いのか、そうでないのかを確認することができ、必要に応じて高感度の流量測定を確実に行えるので、有利である。
【0088】
さらに、本実施形態では、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少ない場合に、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりにマイクロヒータ34による電源5の電力消費が小さくなるようにするために、周期時間T3 が到来する毎の、マイクロフローセンサ3のマイクロヒータ34への通電時間を、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多い場合の時間T1 よりも短い時間T2 とする構成とした。
【0089】
しかし、マイクロヒータ34による電源5の電力消費を小さくするのは、マイクロヒータ34への通電時間を短くするのに限らず、通電時間を時間T1 のまま変えずに電圧や電流を下げることで行うようにしてもよい。
【0090】
そして、通電時間を時間T1 のまま変えずにマイクロヒータ34への通電電圧を下げる場合には、例えば図8に概略構成のブロック図で示すように、スイッチングトランジスタ7のコレクタに接続したセレクタ回路6と電源5との間を、直接結ぶラインと抵抗8を介して結ぶラインとの2本のラインで並列接続し、マイコン13からのセレクト信号により電源5を、スイッチングトランジスタ7のコレクタに直接又は抵抗8を介して接続することになる。
【0091】
そして、ROM13cに格納された制御プログラムに従いCPU13aが行うマイクロフローセンサ3の駆動処理のうち、図5のフローチャートに示すステップS1やステップS21を、図9のフローチャートに示すステップS1´やステップS21´のように、電源5がスイッチングトランジスタ7のコレクタに直接接続される第1の切換状態にセレクタ回路6を設定するセレクト信号をセレクタ回路6に出力する処理に変更することになる。
【0092】
さらに、図5のフローチャートに示すステップS11を、図9のフローチャートに示すステップS11´のように、電源5がスイッチングトランジスタ7のコレクタに抵抗8を介して接続される第2の切換状態にセレクタ回路6を設定するセレクト信号をセレクタ回路6に出力する処理に変更することになる。
【0093】
このように構成すると、スイッチングトランジスタ7のコレクタに電源5が直接接続される場合よりも抵抗8を介して接続される場合の方が、抵抗8による電圧降下の分だけ、マイクロヒータ34に供給される電力の電圧が低くなることになる。
【0094】
これに対して、通電時間を時間T1 のまま変えずにマイクロヒータ34への通電電流を下げる場合には、例えば図10に概略構成のブロック図で示すように、スイッチングトランジスタ7のコレクタに接続したセレクタ回路6に、電源5からの電力を受けて高電流の電力を生成供給する第1定電流源I1 と、電源5からの電力を受けて低電流の電力を生成供給する第2定電流源I2 とを接続し、マイコン13からのセレクト信号によりスイッチングトランジスタ7のコレクタに、第1定電流源I1 又は第2定電流源I2 を選択的に接続することになる。
【0095】
そして、ROM13cに格納された制御プログラムに従いCPU13aが行うマイクロフローセンサ3の駆動処理のうち、図5のフローチャートに示すステップS1やステップS21を、図11のフローチャートに示すステップS1″やステップS21″のように、第1定電流源I1 がスイッチングトランジスタ7のコレクタに接続される第1の切換状態にセレクタ回路6を設定するセレクト信号をセレクタ回路6に出力する処理に変更することになる。
【0096】
さらに、図5のフローチャートに示すステップS11を、図11のフローチャートに示すステップS11″のように、第2定電流源I2 がスイッチングトランジスタ7のコレクタに接続される第2の切換状態にセレクタ回路6を設定するセレクト信号をセレクタ回路6に出力する処理に変更することになる。
【0097】
このように構成すると、第1定電流源I1 がスイッチングトランジスタ7のコレクタに接続される場合よりも、第2定電流源I2 がスイッチングトランジスタ7のコレクタに接続される場合の方が、マイクロヒータ34に供給される電力の電流が低くなることになる。
【0098】
そして、このように構成した場合には、流量計1による流量測定動作の開始時点では、マイクロヒータ34の加熱が、消費電力が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる高電流で行われ、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点で、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、マイクロフローセンサ3の熱起電力信号をサンプリングしてA/D変換器11が出力するデジタル信号の値は、第1閾値Th1を超えることになる。
【0099】
したがって、マイクロヒータ34を高電流で加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、次の周期時間T3 が到来した際にも、マイクロヒータ34の加熱が、消費電力が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる高電流で行われることになる。
【0100】
これに対し、マイクロヒータ34の加熱が、消費電力が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる高電流で行われた場合、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点で、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、マイクロフローセンサ3の熱起電力信号をサンプリングしてA/D変換器11が出力するデジタル信号の値は、第1閾値Th1を超えないことになる。
【0101】
したがって、マイクロヒータ34を高電流で加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、次の周期時間T3 が到来した際に、マイクロヒータ34の加熱が、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりに消費電力が小さい低電流で行われることになる。
【0102】
そして、マイクロヒータ34の加熱が、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりに消費電力が小さい低電流で行われた場合、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点で、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、マイクロフローセンサ3の熱起電力信号をサンプリングしてA/D変換器11が出力するデジタル信号の値は、第2閾値Th2を超えないことになる。
【0103】
したがって、マイクロヒータ34を低電流で加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えないほどガスの流量が少なければ、次の周期時間T3 が到来した際にも、マイクロヒータ34の加熱が、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりに消費電力が小さい低電流で行われることになる。
【0104】
これに対し、マイクロヒータ34の加熱が、マイクロフローセンサ3の感度が高くない代わりに消費電力が小さい低電流で行われた場合、マイクロヒータ34の加熱が終了した時点で、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、マイクロフローセンサ3の熱起電力信号をサンプリングしてA/D変換器11が出力するデジタル信号の値は、第2閾値Th2を超えることになる。
【0105】
したがって、マイクロヒータ34を低電流で加熱した際に、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vが流速V0 を超えるほどガスの流量が多ければ、次の周期時間T3 が到来した際に、マイクロヒータ34の加熱が、消費電力が大きい代わりにマイクロフローセンサ3の感度が高くなる高電流で行われることになる。
【0106】
このように、電圧や電流を変えることでマイクロヒータ34による電源5の電力消費を小さくするように構成しても、ガス流路17内を流れるガスが多く流量を高精度に測定する必要がある状態では、マイクロヒータ34の消費電力に優先してマイクロフローセンサ3を高感度に維持しつつ、ガス流路17内を流れるガスが少なく流量を高精度に測定する必要がない状態では、マイクロフローセンサ3を高感度に優先して消費電力を低くして、マイクロフローセンサ3の必要な感度を確保しつつ電源5である内蔵電池の消耗を極力抑制することができる。
【0107】
尚、マイクロヒータ34への通電時間、通電電圧、及び、通電電流のうち2つ又は全てを変えて、マイクロヒータ34による電源5の電力消費を小さくするようにしてもよい。
【0108】
また、以上には温度センサとしてサーモパイルを用いた場合について説明したが、熱によって抵抗が変化する熱抵抗素子に通電しこの熱抵抗素子による電圧降下を利用して、マイクロヒータ34が消費する電力とガスの流速とに応じた電位を得る等、起電力型でない温度センサを用いる構成としてもよいが、サーモパイル32,33を用いた方が、マイクロヒータ34が消費する電力とガスの流速とに応じた電位を電力消費なしに得ることができるので、省エネルギーの観点からすると、有利である。
【0109】
さらに、以上にはガスの流量を測定するガスメータに本発明を適用した場合について説明したが、本発明は水道メータを始めとする、液体気体を問わず各種の流体の流量を測定する流量計に広く適用可能である。
【0110】
また、以上には電池を電源とする流量計について説明したが、省エネルギーの実現の観点から、本発明は商用電源等の外部電源からの供給電力により動作する流量計についても適用可能であり、そのような適用形態においても、以上の各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0111】
さらに、本実施形態では、ガス流路17内を流れるガスの瞬時的な流速Vである流速V0 を、マイクロフローセンサ3により所望の精度で流速を計測し得る範囲のうち最小の値とし、この流速V0 に対応してA/D変換器11から出力されるべきデジタル信号の値を、第1閾値Th1や第2閾値Th2と比較して、その結果に基づいて、マイクロフローセンサ3の感度が高くなる時間T1 とマイクロフローセンサ3の感度が低くなる時間T2 との間で、マイクロヒータ34の加熱時間を切り換える構成としたので、ヒータ34による電力消費を、流量測定全体の精度に影響を及ぼさずに抑制することができる。
【0112】
しかし、本発明をガスや水道の漏洩警報器等に適用する場合には、この流速V0 を、例えば、警報を発生させる状況になったか否かを判定するために設定した判定値や、その判定値よりも若干低めの値に設定してもよく、そのようにすれば、警報を出力しなければならない流速に達した場合やその流速に近づいた場合には流速計測精度を高め、反対に、警報を出力しなければならない流速よりも低い状態では流速計測精度を下げて、警報を出力すべき状態の検出精度に影響を与えずに、ヒータ34による電力消費を抑制することができる。
【0113】
【発明の効果】
請求項1記載の流量測定方法によれば、計測される流速が、所定の流速を越えているときには、ヒータに第1の電力が供給される高感度な流量測定を可能としつつ、温度センサに生じている電位が第1閾値又は第2閾値以下であると、ヒータに第1の電力より小さい第2の電力が供給される低消費電力での流量測定を行うようにして、ヒータによる電力消費の抑制を実現することができる。
【0114】
そのうえ、請求項2記載の流量計によれば、第1の電力より小さい第2の電力でヒータに電力を供給している最中に温度センサに生じている電位が第2閾値を超えると、所定時間を待たずにヒータへの間欠的な電力供給が第1の電力で再開されることから、流速計測の感度を流量増加時に低感度から高感度へ迅速に切り換えさせて、流速が高感度で計測される精度のよい流量測定を実現することができる。
【0116】
さらに、請求項3記載の流量測定方法によれは、計測される流速が、温度センサに生じる電位とヒータに供給した電力とに基づき計測すべき流速範囲のうち最小の流速を越えると、ヒータに第1の電力が供給され、計測される流速が計測すべき流速範囲のうち最小の流速未満であると、ヒータに第1の電力より小さい第2の電力が供給されることから、温度センサとヒータとを用いて所望の精度で流速が計測できる範囲については高感度で流速計測し、所望の精度で流速が計測できない範囲については低感度で流速計測して、ヒータによる電力消費を、流量測定全体の精度に影響を及ぼさずに抑制することができる。
【0117】
また、請求項4記載の流量計によれば、温度センサに生じる電位と第1閾値又は第2閾値を比較し、温度センサに生じる電位が第1閾値又は第2閾値を超える場合には、電力供給手段がヒータに第1の電力を供給して流量を測定し、温度センサに生じる電位が第1閾値又は第2閾値以下である場合には、電力供給手段がヒータに第1の電力よりも小さな第2の電力を供給する低消費電力での流量測定を行うようにして、ヒータによる電力消費の抑制を実現することができる。
【0118】
さらに、請求項5記載の流量計によれば、電力供給手段がヒータに供給する電力の大きさを、供給時間、供給電圧、及び、供給電流のうち少なくとも1つを変えて変化させるので、温度センサに生じる電位が第1閾値又は第2閾値以下である場合にヒータによる電力消費が抑制される流量計を確実かつ容易に得ることができる。
【0119】
加えて、請求項6記載の流量計によれば、ヒータの温度が最も高くなるヒータへの電力供給の終了時に流速計測手段が流速を計測することから、ヒータの温度が最も高くなる前に流速計測手段が流速を計測するのに比べて、流速が高感度で計測される精度のよい流量計を得ることができる。
【0120】
しかも、請求項7記載の流量計によれば、流量が不変であるとするとフローセンサが最も高い感度となる温度センサに生じる電位が最大のときに、流速計測手段が流速を計測することから、温度センサに生じる電位が最大値になる前又は最大値になった後に流速計測手段が流速を計測するのに比べて、流速が高感度で計測される精度のよい流量計を得ることができる。
【0121】
そのうえ、請求項8記載の流量計によれば、第1の電力よりも小さな第2の電力でヒータに電力を供給している最中に温度センサに生じる電位が第2閾値を超えると、所定時間を待たずにヒータへの間欠的な電力供給が第1の電力で再開されることから、流速計測手段の流速計測の感度を流量増加時に低感度から高感度へ迅速に切り換えさせて、所定の流速を越える流速が高感度で計測される精度のよい流量計を得ることができる。
【0123】
また、請求項9記載の流量計によれば、温度センサに生じる電位が第1閾値又は第2閾値以下である場合には、電力供給手段によってヒータに第1の電力よりも小さな第2の電力しか供給されないようにして、電池により構成される電源の有限な電力を抑制しながら消費されるようにして、電池寿命の延命化を図ることができる。
【0124】
さらに、請求項10記載の流量計によれば、ヒータが消費する電力と流体の流速とに応じた電位を、サーモパイル自らの起電力によって、新たな電力消費を伴わずに得られるようにして、電力消費の抑制をより一層図ることができる。
【0125】
また、請求項11記載の流量計によれは、計測された流速が、温度センサに生じる電位とヒータに供給した電力とに基づき流速計測手段によって計測すべき流速範囲のうち最小の流速を越えると、電力供給手段によってヒータに所定の電力が供給され、計測された流速が流速計測手段によって計測すべき流速範囲のうち最小の流速未満であると、電力供給手段によってヒータに所定の電力より小さい電力が供給されることから、流速計測手段が所望の精度で流速を計測できる範囲については高感度で流速計測し、流速計測手段が所望の精度で流速を計測できない範囲については低感度で流速計測して、ヒータによる電力消費を、流量測定全体の精度に影響を及ぼさずに抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流量計の基本構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る流量計の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2のマイクロフローセンサの配置を示す説明図である。
【図4】図2のマイクロフローセンサの概略構成を示す平面図である。
【図5】図2のマイクロコンピュータのROMに格納された制御プログラムに従いCPUが行うマイクロフローセンサの駆動処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態に係る流量計の概略構成を示すブロック図である。
【図7】図6のマイクロコンピュータのROMに格納された制御プログラムに従いCPUが行うマイクロフローセンサの駆動処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明のさらに他の実施形態に係る流量計の概略構成を示すブロック図である。
【図9】図8のマイクロコンピュータのROMに格納された制御プログラムに従いCPUが行うマイクロフローセンサの駆動処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係る流量計の概略構成を示すブロック図である。
【図11】図10のマイクロコンピュータのROMに格納された制御プログラムに従いCPUが行うマイクロフローセンサの駆動処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 流量センサ
32,33 サーモパイル(温度センサ)
34 ヒータ
5 電源
13 マイクロコンピュータ
13a CPU
13b RAM
13c ROM
13A 流速計測手段
13B 比較手段
17 流路
A 電力供給手段
Claims (11)
- 流体の流れる流路に設置されたヒータに間欠的に電力が供給される毎に、該ヒータが消費する電力と前記流体の流速とに応じて前記流量センサの温度センサに生じる電位と、前記ヒータに供給した電力と、に基づき計測される前記流体の流速から、該流体の流量を測定するに当たり、
前記ヒータに間欠的に供給される電力は、第1の電力又は第1の電力よりも小さな第2の電力の何れか一方であり、
前記第1の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位が第1閾値を超える場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を変更せず、前記電位が前記第1閾値以下の場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を前記第2の電力に変更し、
前記第2の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位が第1閾値よりも小さな第2閾値以下の場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を変更せず、前記電位が前記第2閾値を超える場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を前記第1の電力に変更するようにしたことを特徴とする流量測定方法。 - 前記ヒータへの間欠的な電力供給を少なくとも所定時間の間隔で行い、前記ヒータへの前記第2の電力の供給中に前記電位が前記第2閾値を超えたとき、前記所定時間を待たずに前記第1の電力の供給を再開するようにしたことを特徴とする請求項1記載の流量測定方法。
- 前記第1閾値は、前記流体の流速が所定の流速である場合に、前記第1の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位であり、
前記第2閾値は、前記流体の流速が所定の流速である場合に、前記第2の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位であり、
前記所定の流速を、前記温度センサに生じる電位と前記ヒータに供給した電力とに基づき計測すべき流速範囲のうち最小の流速であるようにしたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の流量測定方法。 - 流体の流れる流路に設置されたヒータを有し、前記ヒータが消費する電力と前記流体の流速とに応じた電位を温度センサに生じる流量センサと、前記ヒータに間欠的に電力を供給する電力供給手段と、前記ヒータに電力が供給される毎に前記ヒータに供給した電力と前記温度センサに生じる電位とに基づき流速を計測する流速計測手段とを備え、該流速計測手段が計測した流速に基づき前記流体の流量を測定する流量計において、
前記電力供給手段は、第1の電力又は第1の電力よりも小さな第2の電力の何れか一方を前記ヒータに間欠的に電力を供給し、
前記第1の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位が第1閾値を超える場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を変更せず、前記電位が前記第1閾値以下の場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を前記第2の電力に変更し、
前記第2の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位が第1閾値よりも小さな第2閾値以上の場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を変更せず、前記電位が前記第2閾値を超える場合は、前記ヒータに間欠的に供給される電力を前記第1の電力に変更することを特徴とする流量計。 - 前記電力供給手段が前記ヒータに供給する電力の大きさを、供給時間、供給電圧、及び、供給電流のうち少なくとも1つを変えて変化させることを特徴とする請求項4記載の流量計。
- 前記流速計測手段が、前記ヒータへの電力供給の終了時に前記温度センサに生じている電位に基づいて流速を計測することを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の流量計。
- 前記流速計測手段が、前記温度センサに生じる電位の最大値に基づいて流速を計測することを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の流量計。
- 前記電力供給手段による前記ヒータへの間欠的な電力供給を少なくとも所定時間の間隔で行い、前記ヒータへの前記第2の電力の供給中に前記温度センサに生じる電位が前記第2閾値を超えたとき、前記所定時間を待たずに前記第1の電力の供給を再開することを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の流量計。
- 前記流速計測手段は電池を電源として動作するものであることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の流量計。
- 前記温度センサがサーモパイルであることを特徴とする請求項4乃至9のいずれかに記載の流量計。
- 前記第1閾値は、前記流体の流速が所定の流速である場合に、前記第1の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位であり、
前記第2閾値は、前記流体の流速が所定の流速である場合に、前記第2の電力が供給されている状態における前記温度センサに生じる電位であり、
前記所定の流速は、前記流速計測手段が計測すべき流速範囲のうち最小の流速であることを特徴とする請求項4乃至10のいずれかに記載の流量計。
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