JP4819710B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シートから電荷を除電する機能を有するシート搬送装置及び前記シート搬送装置を有するプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置として、電子写真方式のレーザプリンタを例示して説明する。まず、レーザプリンタにおいて、パーソナルコンピュータ等の外部情報機器から送信された情報を基に作成された画像信号に応じたレーザ光をプロセスユニット内の感光ドラム上に照射して、感光ドラム上に静電潜像を形成する。感光ドラム上に形成された静電潜像は、プロセスユニット内の現像器から供給されるトナーによって顕画化されて転写ローラとの間の転写部(転写位置)へ搬送される。
一方、給送カセット内に積載収納されているシートが給送ローラによって最上位のシートから1枚ずつ送り出され、回転停止中のレジストローラ対に搬送される。レジストローラ対に到達したシートは、シート先端がレジストローラ対のニップに突き当たった後、所定のループを形成するまで搬送が続けられて斜行状態の矯正がなされる。
斜行状態の矯正を終えたシートは、感光ドラム上のトナー像と位置を合わせるタイミングをとって回転を開始するレジストローラ対によって転写部へ搬送され、ここで、転写ローラにより感光ドラム上のトナー像がシート面上に転写される。
トナー像の転写を終えたシートは定着ユニットへ搬送され、ここで、転写されたトナー像がシート面に定着される。トナー像の定着処理を終えたシートは、排出ローラ対によって排出口から排出トレイ上へ排出される。
一方、シートの両面に記録を行う場合には、上記のように一方の面に記録がなされたシートを、そのシート後端が排出ローラ対を抜ける前に排出ローラ対をそれまでとは逆向きに回転させ、スイッチバック搬送する。これにより、前記シートは再給送路に導かれ、再び転写部に向けて給送される。そして、1面目と同様に転写、定着処理が行われた後、排出ローラ対により排出口から排出トレイ上へ排出される。
ここで、排出口から排出されるシートは、プロセス処理時の除電残りや、搬送路との摩擦帯電等により、帯電していることがある。このため、そのままシートを排出すると、前記シートが静電気により、排出トレイやプリンタ外装面、あるいは積載されたシートに張り付いてしまう等の不具合が発生する場合がある。そこで従来から、これを防止するための技術が、特許文献1や特許文献2に開示されている。具体的には、前記シートから電荷を除去する除電ブラシが前記排出口に設けられている。この除電ブラシは、前記排出口から排出されるシートに直接接触するように前記排出口に設けられている。
特開平10−157905 特開平11−263466
しかしながら、上記従来の技術における除電ブラシは、排出ローラ対によって搬送されるシートに直接接触する構成であるため、シートの排出の際に除電ブラシは曲げ力を受ける。特にシートの連続排出の際には、除電ブラシは繰り返し曲げ力を受ける。更にシートの両面記録の際には、排出ローラ対のスイッチバック搬送によるシートの往復動作によって、除電ブラシは繰り返し曲げ力を更に多く受ける。このように除電ブラシが繰り返し曲げ力を受けると、その力によって除電ブラシが抜けてしまったり、更には抜けたブラシがシート上に付着してしまうおそれがある。また、両面記録の場合には、前記抜けたブラシが付着してしまったシートが再び画像形成部に給送されることで、画像不良を起こすなどの問題も考えられる。このため、前記除電ブラシを、繰り返し曲げに強い高価な素材で構成したり、また繰り返し曲げ力を受けても抜けにくく構成する必要があった。
一方、前述のように除電ブラシを繰り返し曲げに強い構成にしても、前記除電ブラシは直接シートと接触する構成であるため、搬送されるシートの先端縁が引っかかるなどしてシートが折れたり、或いはシートがジャムする可能性が考えられる。このため、前述した不具合を回避するために、前記除電ブラシをシートに対して一定の位置で精度よく配置しなければならず、部品精度や組み付け精度などの製造上の管理コストがかかるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、搬送されるシートと除電部材とが接触することによる不具合を防止すると共に、除電部材がシートの搬送を妨げることがないようにし、低コストで効果的にシートの除電を行うことができる構成を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されるシートの電荷を除電する除電部材と、導電性部材で形成され、前記搬送手段によって搬送されるシートとの接触により搬送されるシートの電荷を除電する、上方に移動可能なレバー部材と、を有し、前記除電部材は、前記搬送手段によって搬送されるシートの電荷が前記除電部材へ放電可能な範囲内の、前記搬送手段によって搬送されるシートとは接触しない前記レバー部材の上面に設けられ、前記除電部材及び前記レバー部材によってシートから除電した電荷は、前記レバー部材を介して装置本体枠体にアースされることを特徴とする。
本発明によれば、搬送されるシートと除電部材とが接触することによる不具合を防止でき、また除電部材がシートの搬送を妨げることがなく、低コストで効果的にシートの除電を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明を適用したシート搬送装置を有する画像形成装置の一実施形態を例示して説明する。まず図10を用いて画像形成装置全体の概略構成について説明し、次いで図1乃至図5を用いて画像形成装置におけるシート搬送装置(本実施形態では排出部)について説明する。
図10は、画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタの概略構成を示す模式断面図である。
図10に示すレーザビームプリンタ1において、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の外部情報機器から送信された情報を基にビデオコントローラボード(画像信号作成手段)4が画像信号を作成する。なお、ここではビデオコントローラボード4上に設置されている各種の電子部品は図示を省略している。そしてこのビデオコントローラボード4で作成された画像信号に応じたレーザ光Lをレーザスキャナ5が時計回り方向に回転している感光ドラム6A上に照射して、感光ドラム6A上に順次静電潜像を形成する。
そして、感光ドラム6A上に形成された静電潜像は、プロセスユニット6内の現像器(不図示)から供給されるトナーによって順次顕画化されて転写ローラ7との間の転写部(転写位置)へ搬送される。
一方、給送カセット8内に積載収納されているシートSが反時計回り方向に1回転する半月状の給送ローラ9によって最上位のシートから1枚ずつ順次送り出され、搬送ローラ対11によって回転停止中のレジストローラ対12に搬送される。
レジストローラ対12に到達したシートSは、シート先端がレジストローラ対12のニップに突き当たった後、所定のループを形成するまで搬送が続けられて斜行状態の矯正がなされる。
斜行状態の矯正を終えたシートSは、画像形成部を構成する感光ドラム6A上のトナー像と位置を合わせるタイミングをとって回転を開始するレジストローラ対12によって転写部へ搬送される。ここで、転写ローラ7により感光ドラム6A上のトナー像がシート面上に転写される。
トナー像の転写を終えたシートSは搬送ガイド13上を通って定着ローラ14へ搬送され、ここで、転写されたトナー像がシート面に定着される。
トナー像の定着処理を終えたシートSは、記録面を下向きに積載する場合には、搬送面16とそれに対向する揺動ガイド26によって作られる搬送路を通る。そして、排出ローラ対60,62によってプリンタ本体1の上部の積載部である排出トレイ17上へ排出される。
また、記録面を上向きに積載(フェイスダウン積載)する場合は、揺動ガイド26、回動トレイ20、延長トレイ21からなるフェイスアップトレイユニット25を矢印K方向に開く。そして、定着処理を終えたシートSは、搬送ローラ対18,15によってプリンタ本体1の側方のフェイスアップトレイユニット25上に排出される。
また、両面記録が設定されている場合には、まず、フォトインタラプタと連動してシートの有無を検出する検出レバー8により、上記のように一方の面に記録がなされたシートSの後端が検出される。そして、前記シートSの後端が搬送ローラ対18,15を通過した後、排出ローラ対60,62をそれまでとは逆向きに回転させる。これにより、前記シートSの後端は、搬送ローラ18と従動ローラ19とのニップに誘導され、そのローラ対18,19によって再給送路29へ導かれる。そして、前記シートSは再給送路28においてローラ対30,31,34により画像形成部に向けて再搬送され、前述したようにレジストローラ対12により再び転写部へ搬送される。そして、1面目と同様に、プロセスユニット6、定着ユニット14で転写、定着処理が行われ、排出ローラ対60,62より排出トレイ17上へ排出される。
次に、図1乃至図5を用いて、上記画像形成装置におけるシート搬送装置について説明する。本実施形態では、シート搬送装置としてシート排出部を例示して説明する。図1は、プリンタ本体の排出部周りが見えるよう上面カバーの一部を取り除いた部分断面斜視図である。
シート排出部は、シートを排出搬送する搬送手段として前記排出ローラ対60,62(正逆回転可能な搬送ローラ)を有している。またシート排出部は、図1に示すように、前記シートの電荷を除電する除電部材としての導電性の不織布56(導電性部材)を有している。更にシート排出部は、前記排出ローラ対60,62によって搬送されるシートに接触する接触部(フラグ面63)を有する。シート排出部は、前記シートとの接触により回動支点(フラグ軸51)を中心に回動可能な移動部材としてのフラグ50を有している。
フラグ50は、フラグ軸51により、フレーム53にあるフラグ回転穴54と、U溝55と、フラグ回転穴の逆側にある回転穴(不図示)によって回転可能に保持されている。フラグ50は、POM、PET、ABS、PC、PBT等のプラスチック部材にカーボン等の導電材を添加した導電性プラスチック部材を使用している。このとき、フラグ50の体積抵抗もしくは表面抵抗が10Ω以下になるようにしている。
導電性の不織布56は、前記フラグ50のフラグ面63とは別の位置に、前記シートとは非接触状態となるように設けられている。更に具体的には、図1に示すように、導電性の不織布56は、フラグ50先端側の上面に、フラグ50と不織布56間で導電性をもって取り付けられている。
なお、フラグ50への不織布56の貼り付け方法は、導電性の不織布の貼り付け面側に粘着物を染み込ませ、不織布の繊維の一部が直接フラグに接触することで、導通性をもたせてもよい。或いは、不織布とフラグの間に導電性の両面テープや、導電性の接着材を介在して導通をとるようにしてもよい。また、フラグ50を金属性にすることでも同様に導電性をもたせることが可能である。
また、フラグ50の根元に、金属もしくは導電性を有する弾性材(例えば導電性POM等)のねじりコイルバネ52を設け、フレーム53に取り付けられたアース板57とフラグ50との間で導通をとっている。アース板57の先端部58は、プリンタ本体の枠体を構成する左側板59へ導通をとっている。このように導通したアース経路により、不織布56は、フラグ50、コイルバネ52、アース板57を介して、本体枠体まで導通がえられる。
前記フラグ50のフラグ面63は、排出ローラ60よりシート排出方向下流側の排出トレイ17側において、搬送されるシートに接触する。これにより、排出ローラ60がローラ軸61より駆動を伝達されて矢印A方向に回転しているとき、矢印C方向に搬送されるシートSによって、フラグ50は軸51を回転中心にして矢印E方向に持ち上げられる。
図2を用いて、除電方法について説明する。図2は、排出部の搬送状態を示す部分断面図である。図2において、50a,50bはフラグ50の位置を示す。フラグ50の位置50bは、排出ローラ対60,62によってシートが搬送されていない場合のフラグの位置を示す。この状態から、排出ローラ対60,62によってシートが搬送されることで、該シートによってフラグ50が軸51を中心に位置50aに持ち上げられる。このとき、シートSの排出角Gは、シートの硬さ、重さ、カール量によって上下に変化するため、それに追従してフラグ50の開き角は変化する。しかしながら、シートSと接触しているフラグ50先端の上側(フラグ面63とは反対側の面)に貼り付けられている不織布56は、フラグ50のフラグ面63に接触しているシートSと、フラグ50先端の厚みt隔ててた位置に配置されている。このため、導電性の不織布56は、搬送されるシートに最も近づくフラグ50の先端側で、搬送中のシートに接触することなく一定の距離を保つことができる。
図3は、シート搬送時のフラグ先端部における電荷の移動を示す模式図である。まず、フラグが導電性の場合について説明する。図3において、シートSの電荷67は、シートSがフラグ面63と接触しているので、フラグ50の導電性によりフラグ50へ移動する。フラグ50へ移動した電荷67は、図1で説明したコイルバネ52、アース板57を介して本体枠体(左側板59)で導かれてアース接地される。シートSが排出ローラ60により矢印C方向に送りだされることで、シートSの電荷67が順次フラグ50へ吸収されながら送り方向に排出される。その際、フラグ50のフラグ面63は、シートとの摩擦力を低下させるために平滑な面で形成されているため、シートがフラグと摺動しながら排出される際の移動の妨げとなることを防止したり、フラグ面63の磨耗や摺動音を低下させている。また両面記録の際にシートがプリンタ本体に再度送り込まれる場合、図1に示す排出ローラ60が矢印B方向に逆回転し、シートSは矢印D方向に送られる。その際も、フラグ50のフラグ面63は、前述したように平滑な面で形成されているため、矢印C方向とは逆の矢印D方向においてもシートSは引っかかることなく搬送可能される。
図3においては、シートがフラグと接触している部分の除電について説明した。しかし、除電対象が紙のように、うねったり、凹凸をもっているような場合、導電性フラグは、、通紙面としての役割の必要性上、平滑な導電性の部材で形成しておおり、コロナ放電が生じるような尖った形状にはできない。そのため、接触による通電により電荷を移動させることしかできず、紙の凹凸によって少しでも離れてしまうと通電が途絶え、除電ができなくなり、ほとんどの部分で、除電されない状態となる。。
そのため、離れている部分では、コロナ放電により、除電ができるように、除電布や、除電ブラシを用いる必要がある。ここでは、除電布を用いた構成を説明する。除電布は、金属繊維や、カーボン等の導電体繊維がランダムに絡まっており、切断面に対し略直角な繊維が存在する。その先端で、コロナ放電が生じるため、除電される。特に電子共役系ポリマーにより全体的に絡合した極細繊維からなる不織布の場合、切断面に露出する繊維先端の数が増大するため、高い放電効率が得られる。
そこで、図4では紙のフラグと離れている部分について説明する。排出されるシートSが搬送方向と交差する幅方向で波打っている場合、波の頂部しかシートSがフラグ50と接触していない。この状態を図5に示す。図5は、フラグ50とシートSが接触していない部分におけるフラグ50の先端部における電荷の移動を示す模式断面図である。図5において、シートSは、矢印C方向へ排出される。このシートSの電荷67は、フラグ50の先端部付近まで送り出されると、フラグ先端部付近の不織布56に向けて矢印F方向に飛び、すなわち電荷67が放電し、不織布56へ移動する。不織布56の繊維はフラグ50に接触(導通)しているため、不織布56へ移動した電荷67はフラグ50側へが移動し、前述同様に除電される。このとき、不織布と紙面の距離は、電荷の放電可能距離の範囲内となるよう3mm以内とすることで、効果的に除電が行われる。そのため、フラグ先端の板厚tは、プラスチック部材の強度面や、成型時の樹脂の流動性等もかみすると、略1mm程度にすると良い。
図5に示すように、不織布56を放電可能な距離に配置することで、紙の電荷を不織布へ吸着させることができる。接触通電による除電が確実で好ましいが、シートの凹凸により移動部材から浮いてしまった部分があっても、非接触の除電部材への放電で補うことにより、全体として良好な除電を行うことができる。
即ち、本実施例では、フラグが紙と接触している状態を、図3を用いて説明した。しかし、不織布がフラグの厚みt(1mm程度)隔てた位置に配置しているため、紙の電荷は、不織布に放電できる距離内にある。このため、フラグが絶縁性の場合は不織布へ直接電荷が、放電される。その後、不織布に一定以上の電荷が蓄積されると、空中に自然放電する。また、不織布と本体フレーム間をアース板等を用いてグランドへ落とす導通経路を追加することで、より効果的に不織布の電荷を除去することもできる。本実施例のフラグを導電性にすることは、不織布から、グランドへの導通経路の1つの構成を示すものでもあり、フラグ部において、導通のための部材を追加することなく構成できるため、低コスト化に効果がある構成である。
このように、本実施形態では、従来のように固定した位置に除電部材を配置した場合と異なり、揺動するフラグ50の下面をシートとの接触面とし、その上面側にシートSとは非接触状態となるように不織布56を取り付けている。これにより、紙種や環境によってシートの排出角が異なる場合でも、不織布56がシートSと接触することなく、シートSとの距離を一定に保つことができる。そのため、シートが幅方向に波打つことで、シートと不織布が少し離れた場合であっても、不織布でシートの除電ができる距離内に抑えることができるようになる。また、不織布をシートと接触させることがないので、不織布の磨耗や、シートが不織布に引っかかること、さらには、シートが往復動作する搬送路において発生する除電部材の繰り返し曲げによる破損を防止できる。
すなわち、本実施形態によれば、搬送されるシートSと除電部材とが接触することによる不具合を防止でき、また除電部材がシートの搬送を妨げることがなく、低コストで効果的にシートの除電を行うことができる。
そして、フラグ50の先端側上面に除電部材(不織布56)を設けるだけでなく、フラグ50の先端側下面をシートとの接触面(フラグ面63)とすることで、フラグ50の下面をシート搬送に特化した対応が可能となる。たとえば、図5において、フラグ50のフラグ面63を平滑な摺動面として表面性を限定して良化させたり、UVコート等の表面コートや、その面に高分子ポリエチレンフィルムを貼り付けるなどで、削れの防止を施す等の対応が容易にできるようになる。
〔第2実施形態〕
図6及び図7は、第2実施形態に係る排出部回りが見えるよう上面カバーの一部を取り除いた部分断面斜視図であり、特にフラグの構成及び動作を示す斜視図である。
本実施形態では、フォトインタラプタ等の光学センサを有し、前記移動部材としてのフラグ50(検知部材)が前記光学センサをON・OFF作動させる遮蔽部71を有する構成となっている。以下、第1実施形態と異なる構成について詳細に説明する。前述した第1実施形態と同等の機能を有する部材には同一符号を付している。
図6は、図1同様、プリンタ本体の排出部周りが見えるよう上面カバーの一部を取り除いた部分断面斜視図であり、図1の反対サイド側を示している。光学センサとしてのフォトインタラプタ70はフレーム53に取り付けられている。フラグ50の端部には、フォトインタラプタ70の光源を遮る遮蔽部71が円弧状に取り付けられている。遮蔽部71は、フラグ50が回転穴72を中心にシートSの排出によって持ち上げられた際、一緒に回動する。図6に示す状態は、シートSが排出されている場合であり、フラグ50の遮蔽部71がフォトインタラプタ70の光源を遮る位置にある。一方、図7は、シートが排出部にない状態を示し、図6に対してフラグ50が矢印H方向へ回転しており、遮蔽部71も矢印J方向に移動し、フォトインタラプタ70の光源を遮らない位置にある。これにより、フラグ50は排出部のシートに当接してシートの有無を検出することができる。
図8は、図1と同様の排出部周りを示す部分断面図である。図8において、フラグ50のとり得る姿勢位置としては、シート排出時の位置50aと、それよりも下がった一番下方の位置50bと、その中間位置である位置50cがある。フラグ位置50cは、排出トレイ17上にシートが所定枚積載され、フォトインタラプタ70で所定積載量を検出するように配置されている。所定積載量は、排出口が塞がれてシートが正常に積載できなくなる限界積載高さの位置(シート満載位置)に設定して、シートの満載を検知する。
すなわち、図9に示すように、フラグ位置50aの状態では、フラグ50の遮蔽部71は、フォトインタラプタ70の光源を遮りONと検出する。この位置50aからフラグが図中の左周りに回転し、位置50cの回転角の状態までは、遮蔽部71がフォトインタラプタ70の光源を遮った状態(ON状態)である。フラグ位置50cよりフラグ50が更に左へ回転すると、遮蔽部71が光源を遮らなくなりOFF位置を検出する。
このOFF位置は、フラグ位置50bであり、排出ローラ対60,62によりシートが排出されていない時、もしくは、排出トレイ17上のシートがフラグ50の位置50bより低い位置で積載されている状態の時である。
排出ローラ対60,62によってシートが排出されると、フラグ50が位置50bから、位置50cより上の位置50aまで押し上げられ、フォトインタラプタ70がONになる。このため、シート先端が排出部に到着したことを検出する。シートがそのまま排出されている間は、フォトインタラプタ70はONのままである。シート後端が排出ローラ対60,62のニップを抜けて排出トレイ17上に排出されると、シートによる押し上げ力がなくなるので、シート後端排出とほぼ同時にフラグ50は下がり、位置50bに戻る。これにより、フォトインタラプタ70がONからOFFへ切り替わるため、シートが排出されたことを検出される。
この一連の動作が繰り替えされ、排出トレイ上にシートが限界積載高さまで積載されると、シートが完全に排出された後も、フラグ50が位置50cでとどまり、ON状態が続く。シートの長さに応じたON状態の時間もしくは一定時間後にフォトインタラプタ70のON/OFFの検出を確認することで、排出トレイ上にシートが限界量まで達しているかを検出する。すなわち、シート先端がフラグを押し上げることで、フォトインタラプタ70の光源が遮られ、それからシートが完全に排出する時間であるシートの長さ分の搬送時間後に、再度フォトインタラプタ70の光源が遮られているかどうかを検出する。これにより、排出トレイ上のシートが限界高さまで積載されているかどうか判断できる。
ただし、シートが排出ローラ60部で留まり、正常に排出されなかった場合、シートがフラグ50を押し上げたままとなり、フォトインタラプタ70はON状態が続くことなる。この場合、シートの位置は異なるが、排出口が塞がれて、正常な排出が不可能であることは同じため、ともに排出不能として検出処理を行うことができる。
なお、上記構成に、もう1セット、前記フォトインタラプタ70と、前記遮蔽部71を有するフラグ50を排出ローラ60の上流側の直前に配置しても良い。この構成により、排出トレイ上にシートが限界高さまで排出されたことと、排出部周りでシートが停滞したこと、を別々に検出することが可能である。
このように、本実施形態では、フレーム53側にフォトインタラプタ70を設け、除電部材を有するフラグ50の端部に前記フォトインタラプタ70の光源を遮る遮蔽部71を設けている。これにより、シートの除電を行うだけでなく、排出部にシートが正規のタイミングで到達したこと、及び排出トレイ上にシートが限界積載高さまで積載されたかどうかを検出することができる。
〔他の実施形態〕
前述した第2実施形態では、回動支点を境に、移動部材の一端の接触部側に除電部材を設け、他端にセンサをON/OFFする遮蔽部を設けているが、これに限定されるものではない。遮蔽部は回動支点を境にした他端に限定されるものではなく、接触部へのシートの接触を妨げない位置であり、また移動部材の回動と共に回動するように設けてあれば良い。また、移動部材は回動支点を中心に回動するものに限らず、例えばレール状のガイド部材の上を平行移動するようなものであってもよい。
また前述した実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスキャナ、複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置であっても良い。或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像装置装置であっても良い。これら画像形成装置に用いられるシート搬送装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施形態では、画像形成装置が一体的に有するシート搬送装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形成装置に対して着脱自在なシート搬送装置であっても良い。また画像形成装置に対して着脱可能な又は一体に設けられたシート処理装置におけるシート搬送装置であっても良い。これらシート搬送装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。さらに前述した実施形態では、シート搬送装置を排紙部に設け、排出トレイ17上に排紙積載されるシートの除電を行うようにしているが、これに限らず、例えば、画像形成部に向けて搬送される画像形成前のシートを除電するようにしてもよい。画像形成前シートの除電は電子写真方式の画像形成装置において特に有効である。
また前述した実施形態では、記録対象としての記録紙等のシートを搬送するシート搬送装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、読取対象としての原稿等のシートを搬送するシート搬送装置に適用しても同様の効果を得ることができる。
また前述した実施形態では、記録方式として電子写真方式を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばインクジェット方式等の他の記録方式であっても良い。
第1実施形態に係る排出部の上面カバーの一部を取り除いた部分断面斜視図である。 第1実施形態に係る排出部の搬送状態を示す部分断面図である。 第1実施形態に係る排出部におけるフラグ先端でシートがフラグに接触している場合の除電の様子を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る排出部でシートが波打つ様子を模式的に示した部分断面斜視図である。 第1実施形態に係る排出部におけるフラグ先端でシートがフラグに接触していない場合の除電の様子を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る排出部の上面カバーの一部を取り除いた部分断面斜視図である。 第2実施形態に係る排出部の上面カバーの一部を取り除いた部分断面斜視図である。 第2実施形態に係る排出部の搬送状態を示す部分断面図である。 第2実施形態に係るフラグの動きと遮蔽部とフォトインタラプタとの位置関係を示す側面図である。 シート搬送装置を有する画像形成装置の概略構成を示す模式断面図である。
符号の説明
S …シート
1 …レーザビームプリンタ(画像形成装置)
17 …排出トレイ(積載部)
50 …フラグ(移動部材、検知部材)
51 …フラグ軸(回動支点)
52 …コイルバネ
53 …フレーム
54,72 …フラグ回転穴
55 …U溝
56 …導電性の不織布(除電部材)
57 …アース板
59 …左側板
60,62 …排出ローラ対(搬送手段)
63 …フラグ面
67 …電荷
70 …フォトインタラプタ(光学センサ)
71 …遮蔽部

Claims (11)

  1. シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されるシートの電荷を除電する除電部材と、
    導電性部材で形成され、前記搬送手段によって搬送されるシートとの接触により搬送されるシートの電荷を除電する、上方に移動可能なレバー部材と、を有し、
    前記除電部材は、前記搬送手段によって搬送されるシートの電荷が前記除電部材へ放電可能な範囲内の、前記搬送手段によって搬送されるシートとは接触しない前記レバー部材の上面に設けられ、
    前記除電部材及び前記レバー部材によってシートから除電した電荷は、前記レバー部材を介して装置本体枠体にアースされることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記レバー部材は、前記搬送手段によって搬送されるシートに接触する平滑な面を有していることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記レバー部材は、前記搬送手段によって搬送されるシートに最も近づくレバー部材の先端側で、搬送中のシートに接触することなく一定の距離を保つ位置に前記除電部材を設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記除電部材は、導電体繊維からなる不織布であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記搬送手段は、正逆回転可能な搬送ローラであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記搬送手段は、積載部に向けてシートを搬送する搬送ローラであり、
    前記レバー部材は、前記搬送ローラのシート搬送方向下流の積載部側において、前記搬送ローラによって搬送されるシートに接触することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記レバー部材は、前記積載部上に積載されたシートの上面に当接して所定積載量を検知するための検知部材であることを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 前記搬送ローラは、正逆回転可能であることを特徴とする請求項6又は7に記載のシート搬送装置。
  9. 前記レバー部材は、プラスチック部材に導電材を添加した導電性プラスチック部材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  10. 前記レバー部材は、光学センサをON・OFF作動させる遮蔽部を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  11. シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを搬送する搬送手段として、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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