JP4818707B2 - 引違い引戸の施錠装置 - Google Patents

引違い引戸の施錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4818707B2
JP4818707B2 JP2005365307A JP2005365307A JP4818707B2 JP 4818707 B2 JP4818707 B2 JP 4818707B2 JP 2005365307 A JP2005365307 A JP 2005365307A JP 2005365307 A JP2005365307 A JP 2005365307A JP 4818707 B2 JP4818707 B2 JP 4818707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding door
lock
locking
plate
lock plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005365307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007169913A (ja
Inventor
寿人 藤田
治 野嵜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2005365307A priority Critical patent/JP4818707B2/ja
Publication of JP2007169913A publication Critical patent/JP2007169913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4818707B2 publication Critical patent/JP4818707B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cabinets, Racks, Or The Like Of Rigid Construction (AREA)

Description

本発明は、キャビネット等の前面開口部に、左右方向に移動可能に設けた前後複数の引違い引戸の施錠装置に関する。
この種の引違い引戸の施錠装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、前後の引戸が重合する中央部の下面に、それぞれ係止孔を設けるとともに、庫体の下框に設けたシリンダ錠に、上部に前後2枚の舌片を有する施錠片を上下動可能に設け、施錠操作により施錠片を上昇させて、その2枚の舌片を前後の引戸の係止孔に係合させることにより、両引戸の移動を阻止するようにしものがある。
また、例えば特許文献2及び3に記載されているように、庫体の上框又は下框内に、シリンダ錠の施錠操作により上下に揺動する揺動部材を設け、その両側端より突設した下方又は上方を向くロック片を、前後の引戸における外側端に設けた係止部に係合させることにより、両引戸を施錠するようにしたものもある。
特開平9−119251号公報(図2、図3等) 特開平9−119248号公報 特開平9−119249号公報
上記特許文献1〜3に記載されている従来の引戸の施錠装置においては、いずれも、前後の引戸に、係止孔や係止部等の係止手段を設け、この係止手段に、シリンダ錠と連動する施錠片やロック片を係合させて、両引戸を施錠するようにしているため、前後の引戸の開閉方向を一定として、係止手段と施錠片等との左右方向の位置関係を整合させる必要がある。
そのため、例えばキャビネット等を左右勝手違いに配置した際において、引戸の使い勝手をよくするために、前後の引戸の左右位置を変更すると、係止手段と施錠片等との位置関係に狂いが生じ、両引戸を施錠することができなくなることがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、後部の引戸に何ら係止手段等を設ける必要はなく、前部の引戸に設けた施錠機構のみにより、前後の引戸を、左右位置に関係なく確実に施錠しうるようにした引違い引戸の施錠装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)キャビネット等の前面開口部に左右方向に移動可能に設けられ、前記開口部を、その開口幅より左右寸法を小とした前後複数の引戸により開閉しうるようにした引違い引戸の施錠装置において、前記前部の引戸の後面に、左右方向を向くロック板を、その両側端が、前後の引戸を左右いずれの方向に移動させて前記開口部を閉じた際にも、左右いずれかの端部が後部の引戸の側端と近接又は当接するように位置し、かつ後部の引戸の移動領域内に突出する施錠位置と、同じく後部の引戸の移動領域内より退避する解錠位置との間を移動しうるようにして設け、かつ前記ロック板を、前記前部の引戸に設けた錠の施解錠レバーに、連動するように連係し、さらに前記ロック板を、左右方向を向く枢軸に固着し、この枢軸の両側端を、前部の引戸における後面の両側端部に設けた支持片により枢支する。
()上記()項において、枢軸の左右寸法を、ロック板の左右寸法よりも長寸とする。
()キャビネット等の前面開口部に左右方向に移動可能に設けられ、前記開口部を、その開口幅より左右寸法を小とした前後複数の引戸により開閉しうるようにした引違い引戸の施錠装置において、
前記前部の引戸の後面に、左右方向を向くロック板を、その両側端が、前後の引戸を左右いずれの方向に移動させて前記開口部を閉じた際にも、左右いずれかの端部が後部の引戸の側端と近接又は当接するように位置し、かつ後部の引戸の移動領域内に突出する施錠位置と、同じく後部の引戸の移動領域内より退避する解錠位置との間を移動しうるようにして設け、かつ前記ロック板を、前記前部の引戸に設けた錠の施解錠レバーに、連動するように連係し、さらに、前記施解錠レバーを、上下方向に移動可能とするとともに、前記ロック板に、それと直交する方向を向く作動片を、前記施解錠レバーにより押動しうるようにして連設し、施錠操作により前記施解錠レバーを上下いずれか一方に移動させることにより、ロック板を、解錠位置から施錠位置まで回動させるようにし、前記施解錠レバーにより前記作動片を押動したとき、この作動片が、ほぼ垂直をなす位置まで回動して、その垂直面と施解錠レバーの垂直面とが互いに面接触するようにする。
()上記(1)〜()項のいずれかにおいて、ロック板の両側端に、後部の引戸の側端面と面接触可能な当接片を連設する。
()上記()項において、当接片の外側面に緩衝材を設ける。
請求項1記載の発明によれば、前部の引戸の後面に設けたロック板を施錠位置に移動させ、その側端を、後部の引戸の側端と近接又は当接させることにより、後部の引戸の開き方向への移動を拘束するので、後部の引戸には、何ら施錠用の
加工や係止手段等を設ける必要はない。従って、前後の引戸を左右いずれの方向に移動させて開口部を閉じた際でも、1つの施錠装置により前後の引戸を確実に施錠することができる。
また、ロック板は左右方向に長いので、錠の設ける位置を、前部の引戸における左右方向のどの位置にも自由に設定することができる。
さらに、ロック板は、左右方向を向く枢軸に固着されて補強され、この枢軸と共に回動するので、ロック板が撓む恐れは小さい。
請求項記載の発明によれば、枢軸の左右寸法をロック板の左右寸法より長寸としたことにより、ロック板の左右寸法が大きく、かつその中央部を施解錠レバーにより押動したとしても、ロック板が撓むことはなく、前後の引戸をより確実に施錠することができる。
請求項3記載の発明によればロック板を、作動片を介して、解錠位置から施錠位置まで、容易に、かつ軽い施錠操作力で回動することができる。
また、施錠時において、作動片と施解錠レバーの垂直面とが互いに面接触するので、ロック板が解錠方向に容易に回動させられる恐れはなく、またロック板を施錠位置に安定して回動保持することができる。
請求項記載の発明によれば、ロック板の側端の当接片と後部の引戸の側端とが面接触して施錠されるので、互いの接触面積が大となり、前後の引戸をより強固に施錠しうるとともに、左右方向に引いた際のがたつき等を最小限に抑えることができる。
請求項記載の発明によれば、ロック板の当接片と後部の引戸の側端とが、緩衝材を介して当接するので、施錠状態において、互いの当接音やがたつき音等が発生することがなくなる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の施錠装置を備えるキャビネットの斜視図で、キャビネット本体(1)は、下面の四隅部にキャスタ(2)が取付けられた底板(3)と、左右の側板(4)(4)と、後面板(図示略)と、上面板(5)とからなり、前面が開口された横長箱状をなしている。
上面板(5)の直上には、その左右寸法のほぼ半分の長さの天板(6)が、上面板(5)の右半部と左半部とに選択的に取付可能として載置されている。すなわち、天板(6)の下面の四隅部に突設したアジャスタ機能を有する支持杆(7)を、上面板(5)の四隅部と中央部に設けた6個の有底孔(8)のうちの4個に、選択的に嵌合することにより、上面板(5)の右半部と左半部とのいずれにも、選択して取付けうるようになっている。
従って、キャビネット本体(1)における天板(6)が取付けられていない一側部の半分を、机やテーブルの天板の下方に挿入して用いる際において、天板(6)を付け替えることにより、机等の左右両側に、開口面が内方を向くように勝手違いに配置して使用することができる。
上記底板(3)と両側板(4)との前端は、同一面に整合し、上面板(5)のみが、所要寸法前方へ突出している。
キャビネット本体(1)内における物品収納部の左右方向の中央部には、中仕切板(9)が、またこの中仕切板(9)を挟む左右の物品収納部の上下方向の中間部には、棚板(10)が取付けられている(図2、図3参照)。
キャビネット本体(1)の前面開口部には、引違い式の前部引戸(11)と後部引戸(12)とが、開口部を閉じた際、両引戸(11)(12)の内方の側端部同士が前後に重なり合うようにして、左右方向に移動可能に設けられている。
図2及び図3に示すように、前部引戸(11)は、キャビネット本体(1)における底板(3)と両側板(4)の前端と近接する前方を左右方向に移動しうるようになっており、後部引戸(12)は、両側板(4)の前端部の対向面間を、左右方向に移動可能となっている。
前部引戸(11)の上下寸法は、底板(3)の下端から上面板(5)の下面までの寸法とほぼ等しく、左右寸法は、一方の側板(4)の側端から中仕切板(9)の外側面までの寸法とほぼ等しくされている。
前部引戸(11)は、次のようにして、キャビネット本体(1)の開口部に取付けられている。
図2に示すように、鋼板よりなる底板(3)の前端部には、ほぼ後向きL字状断面をなす上下寸法の若干大きな折曲部(13)が形成され、それよりも内方の底板(3)の下面には、左右方向を向く側面視上向コ字状断面をなす補強部材(14)の上端が固着されている。
補強部材(14)の下面には、左右方向を向くとともに、前端に上向きの突片(15a)を有する支持板(15)が、前端部を補強部材(14)の前端より所要寸法前方に突出し、かつ突片(15a)の前面と折曲部(13)の後面との間に若干の隙間(S)が形成されるようにして、複数のねじ(16)により固着されている。
補強部材(14)の前部の起立片(14a)と前向片(14b)、及び支持板(15)における前方への突出部(15b)により、側面視ほぼコ字状断面のガイドレール(17)が形成されている。
前部引戸(11)における後面の下端部には、側面視ほぼ上向コ字状断面の左右1対の支持金具(18)(18)が、その前部の上向片(18a)を皿ねじ(19)で固定することにより、底板(3)の折曲部(13)の前部を下方により囲むようにして、後向きに取付けられている。
各支持金具(18)の後部の上向片(18b)は、上記隙間(S)を通して底板(3)の前端部下方の凹部(20)内に位置し、そのやや上方寄りの中央部に前端部が固着された前後方向を向く枢軸(21)の後端部には、戸車(22)が回転自在に枢嵌されている。
戸車(22)の下面は、支持板(15)の突出部(15b)の上面により支持され、ガイドレール(17)に沿って、左右方向に転動しうるようになっている。
これにより、前部引戸(11)の下端部は、底板(3)の前端と近接する前方において、左右方向に移動しうるようにして、ガイドレール(17)により支持されている。なお、前部引戸(11)は、補強部材(14)と支持金具(18)との間に設けた左右1対のストッパ(図示略)により、左右の側板(4)の外側面とほぼ整合する位置まで、左右方向に移動しうるようになっている。
支持金具(18)の上向片(18a)の後面には、硬質合成樹脂等よりなるスライダ(23)が皿ねじ(24)により固定され、その後面が底板(3)の前面と摺接することにより、支持金具(18)と底板(3)とが金属同士で接触するのを防止し、かつ摺動抵抗を小さくして、前部引戸(11)が円滑に左右方向に移動しうるようになっている。
前部引戸(11)の上端部の後面には、左右1対の支持金具(25)の下向片(25a)が、複数の皿ねじ(26)により取付けられ、その上端に連設された、前部引戸(11)の上端部後面より若干後方に離間する側面視下向コ字状断面の後向き支持部(25b)には、上下方向を向く枢軸(27)の下端部が螺着され、その上部には、ガイドローラ(28)が回転自在に枢嵌されている。
ガイドローラ(28)における前部引戸(11)の上端よりも上方に突出する上端部は、上面板(5)の前端部下面に形成された左右方向を向く上向き凹状の案内溝(29)に、摺動及び転動可能に嵌挿されている。
これにより、前部引戸(11)の上端は、上面板(5)の前端部下面により支持されて、左右方向に安定して移動することができる。
前部引戸(11)の後面における底板(3)よりも上方の左右両側部には、後方を向く塞ぎ片(30)(30)が、上下方向に沿って取付けられ(図3参照)、前部引戸(11)の後面と後部引戸(12)の前面との間に形成される隙間を通して、キャビネット本体(1)内の物品収納部が側方から見えにくいようにしてある。
(31)(31)は、前部引戸(11)の前面上部の左右両側部に取付けられた手掛け突部である。
図3及び図4に示すように、後部引戸(12)の左右寸法は、キャビネット本体(1)の開口部のほぼ半分を閉塞しうる寸法、すなわち一方の側板(4)の内側面から中仕切板(9)の外側面までの寸法とほぼ等しく、かつ上下寸法は、図2に示すように、底板(3)と上面板(5)との対向面間に挿入しうる寸法とされている。
後部引戸(12)の前面の左右両側端部には、後方に凹入することにより、前方に開口する平面視前向コ字状断面の手掛け部(32)(32)が、上下方向全長に亘って形成されている。
図2に示すように、底板(3)の前端部上面に形成された下向きの段差面には、後端に左右方向を向く上向きのガイドレール(33a)を有するガイド板(33)が固定され、そのガイドレール(33a)には、後部引戸(12)における左右両側部の下面の凹部(34)内に収容された、前後方向を向く枢軸回りに回転する戸車(35)の下面が、転動可能に支持されている。
後部引戸(12)の上端部は、上面板(5)の下面における前部引戸(11)支持用の案内溝(29)と近接するようにして、後方に形成された上向き凹状の案内溝(36)により、左右方向に摺動可能に支持されている。
これにより、後部引戸(12)は、前部引戸(11)における塞ぎ板(30)の後端と近接する後方において、底板(3)と上面板(5)との間を左右方向に移動することができる。なお、左右の側板(4)の前端部の内側面には、後部引戸(12)の両側端が若干入り込む戸当り凹部(37)が、上下方向に沿って形成されている。
図4に示すように、前後の引戸(11)(12)をキャビネット本体(1)の開口部の右限(又は左限)まで移動させたとき、それらの内方の側端がほぼ前後同一面に整合するように、前部引戸(11)の後方に後部引戸(12)が重なり合うようになっている。これにより、従来のように、後部引戸(12)の側端部に引き残し部が形成されなくなり、キャビネット本体(1)の中仕切板(9)を挟む一方の開口部の左右寸法が拡大して大きく開口され、物品の出し入れが容易となる。
前後の引戸(11)(12)が重合しているとき、それらの内側端部の対向面間には、図4に示すように、手の指(F)の先端部を挿入可能な外側方に開口する操作空間(38)が、上下方向に連続するように形成されている。この操作空間(38)に挿入した指(F)の先端を、後部引戸(12)の側端部前面の凹状をなす手掛け部(32)に掛けて左側方に引くことにより、後部引戸(12)を矢印方向に支障なく移動させて、開口部を閉じることができる。
また、図3に示すように、キャビネット本体(1)の左限位置まで移動させた後、部引戸(12)の左側方の手掛け部(32)に指(F)を掛け、右方に引くことにより、開口部を開くことができる。
なお、図示は省略するが、前部引戸(11)がキャビネット本体(1)の左限に位置している際には、後部引戸(12)の右側方の手掛け部(32)を、上記と同じ要領で操作することにより、後部引戸(12)を左右方向に移動させることができる。
従って、キャビネットを左右勝手違いに机等の天板の下方に配置する際に、使い勝手が良くなる。
図3及び図5〜図7に示すように、前部引戸(11)の後面上部には、前後の引戸(11)(12)の施錠装置(40)が設けられている。
施錠装置(40)は、前部引戸(11)の後面上部の左右両側部に、左右の塞ぎ片(30)の内側面と近接するようにして固定された左右1対の後向支持片(41)(41)により、左右両端が枢支された左右方向を向く枢軸(42)と、左右の後向支持片(41)間において枢軸(42)の後面に上端が固着され、枢軸(42)を中心として、自重により常時下向きに回動して垂下するようにした平板状のロック板(43)と、このロック板(43)の左右方向の中央部後面と枢軸(42)の上面とに固着された側面視倒立L字状の作動片(44)と、この作動片(44)の上方において、前部引戸(11)の上端部中央に、前面からキー操作しうるように取付けられたシリンダ錠(45)とを備えている。
シリンダ錠(45)の後端部には、図示しないキーを施錠方向に回動させたとき、下方に移動し、同じく解錠方向に回動させたとき、上方に移動する施解錠レバー(46)が設けられている。解錠レバー(46)の下端は、解錠時において、作動片(44)における前向水平片(44a)の上面と近接または当接している。
なお、前向水平片(44a)の前端部の両側縁には、後端が枢軸(42)の前面に当接する補強片(44b)が下向きに連設され、前向水平片(44a)が下向きに撓曲するのを防止している。
ロック板(43)の下端は若干前向きに折曲され、かつ両側端には、解錠時において前方を向く当接片(43a)(43a)が、上端が枢軸(42)の下面と当接するようにして一体的に連設されている。この両当接片(43a)の外側面には、後部引戸(12)の側端と当接可能なゴム等の緩衝材(47)が取付けられている。
ロック板(43)は、施錠時において、後上方にほぼ水平位置まで回動させられた際に、後端部が後部引戸(12)の移動領域内に突入し、解錠時には、下向きに回動して、後部引戸(12)の移動領域から退避するようになっている。
従って、シリンダ錠(45)が解錠状態にあるときには、図3、図4及び図6に示すように、前後の引戸(11)(12)を自由に左右方向に移動させることができる。
前後の引戸(11)(12)を閉じた状態において、シリンダ錠(45)をキー操作により施錠方向に回動させると、図7に示すように、施解錠レバー(46)が下方に移動することにより、作動片(44)の前向水平片(44a)が押下され、作動片(44)と実質的に一体をなすロック板(43)は、枢軸(42)を中心として、後上方にほぼ水平位置まで回動させられる。
これにより、ロック板(43)の後端部が、後部引戸(12)の移動領域内に突入し、図5に示すように、内方(左方)の当接片(43a)の緩衝材(47)が、後部引戸(12)の内方(右方)の側端と近接するようになる。
従って、前後の引戸(11)(12)を開き方向に移動しようとすると、緩衝材(47)と後部引戸(12)の右側端とが当接するため、前後の引戸(11)(12)は、互いに近接する相対方向に移動不能となり、施錠される。
なお、図5とは反対に、前部引戸(11)を左方に、後部引戸(12)を右方に、それぞれ移動させて開口部を閉じ、この状態で施錠操作した際には、前部引戸(11)における右方の当接片(43a)の緩衝材(47)と、後部引戸(12)の左側端とが当接することにより、両引戸(11)(12)は施錠される。
このように、上記施錠装置(40)を用いると、前部引戸(11)の後面に設けたロック板(43)を、シリンダ錠(45)のキー操作により上向きに回動させ、その一方の側端と後部引戸(12)の一方の側端とを当接させて、施錠するため、前後の引戸(11)(12)を左右いずれの方向に移動させて開口部を閉じた際でも、1つの施錠装置(40)により、前後の引戸(11)(12)を確実に施錠することができる。
また、図7に示すように、施錠操作によりシリンダ錠(45)の施解錠レバー(46)が下方に移動し、作動片(44)を回動させると、その前向水平片(44a)が垂直となり、施解錠レバー(46)の後面と当接して保持されるため、万一ロック板(43)が外部より下方に押圧されても、容易に下向きに回動して施錠が解除される恐れはなく、かつロック板(43)を、施錠位置に安定して回動保持することができる。
なお、上記施錠装置(40)において、別体としてある作動片(44)を、ロック板(43)と一体的に連設してもよく、またロック板(43)を、ばねにより常時下方を向くように付勢してもよい。このようにすると、施錠装置(40)の誤作動を防止しうるとともに、防盗性を高めることができる。
施解錠レバー(46)は、上下動するものに代えて、回動するものでもよく、施錠操作により下向きに回動させて、作動片(44)及びこれと一体をなすロック板(43)を回動させるようにしてもよい。
また、施解錠レバー(46)を、上記とは反対に、施錠操作時に上方に移動しうるようにし、シリンダ錠(45)の上方に上下反対方向に設けた作動片(44)の前向水平片(44a)の下面を、下方より押動するようにすることもできる。
緩衝材(47)を省略して、ロック板(43)の当接片(43a)を、後部引戸(12)の側端と直接当接させるようにしてもよい。
2枚以上の引戸を有する際には、上述と同様の施錠装置(40)を、最後部の引戸を除いた前方に位置する引戸の後面に、それぞれに設ければよい。
上述した引戸構造においては、後部引戸(12)の両側端部の前面に、比較的凹入深さの大きい手掛け部(32)を設け、それと対向する前部引戸(11)の後面との間に、手の指(F)の先端が挿入可能な操作空間(38)が形成されるようにしているが、図8〜図10に示すような構造としてもよい。
すなわち、図8に示すものにおいては、前部引戸(11)の側端部の後面に、前方に凹入するとともに、外側方に開口する凹部(48)を設けることにより、それと、後部引戸(12)の凹状をなす手掛け部(32)との対向面間に、指(F)を挿入して、手掛け部(32)を操作可能な操作空間(38)を形成したものである。
このようにすると、前部引戸(11)に凹部(48)を設けた分だけ、後部引戸(12)の手掛け部(32)の凹入深さを小さくすることができる。
図9に示すものは、前後の引戸(11)(12)の対向面の両方に凹部(48)(48)を設けて、それらの対向面間を操作空間(38)とするとともに、後部引戸(12)の凹部(48)の奥面をさらに後方に凹入させることにより、操作空間(38)と連続する凹状の手掛け部(32)としたものである。
このようにすると、操作空間(38)が大きくなるので、手掛け部(32)に指を掛け易くなる。
図10に示すものは、前部引戸(11)の凹部(48)の凹入深さを大として、操作空間(38)を確保し、前面を平坦とした後部引戸(12)の側端部前面に、凸状の手掛け部(49)を設けたものである。
なお、上述した手掛け部(32)(49)は、後部引戸(12)の上下方向全長に亘って設けているが、それらを、指(F)を引っ掛け可能な上下寸法として、上下方向の任意の位置に設けてもよい。この際、前部引戸(11)の凹部(48)は、手掛け部と対応する位置に部分的に設ければよい。
図11は、前後3枚の引戸を有する場合で、この場合には、互いに対向する前後の引戸(11)(12)の側端部の間に、指(F)の操作空間(38)を形成するとともに、後方に位置する2枚の後部引戸(12)(12)の側端部前面に、上述と同様の凹状の手掛け部(32)を設ければよい。この際にも、図8及び図9に示すのと同様に、前部引戸(11)の後面に凹部を設けたり、後部引戸(12)に凸状の手掛け部を設けたりしてもよい。また、中間の後部引戸(12)の前後両面に凹部を設けて、操作空間(38)を確保するようにしてもよい。
上記実施形態では、前部引戸(11)の左右寸法を後部引戸(12)よりも若干大として、キャビネット本体(1)における底板(3)と側板(4)の前面に沿って移動しうるようにしてあるが、前部引戸(11)を後部引戸(12)とほぼ等しい左右寸法として、左右の側板(4)間を移動しうるようにしてもよい。この際、前後の引戸(11)(12)の左右寸法を、開口幅のほぼ1/2の寸法とすると、両引戸(11)(12)を完全に重なる位置まで側端まで移動させた際に、開口部の半分を大きく開口することができる。
後部引戸(12)を、一側方のみに移動させるようにした際には、内方の手掛け部(32)を省略してもよい。
本発明を適用したキャビネットの斜視図である。 図1のII−II線拡大縦断側面図である。 同じく、引戸解錠時における図1のIII−III線拡大横断平面図である。 同じく、後部引戸を開いたときの拡大横断平面図である。 同じく、後部引戸を閉じて、施錠装置により施錠したときの拡大横断平面図である。 図3のVI−VI線拡大縦断側面図である。 図5のVII−VII線拡大縦断側面図である。 前後の引戸の側端部の変形例を示す要部の拡大横断平面図である。 同じく、他の変形例を示す要部の拡大横断平面図である。 同じく、他の変形例を示す要部の拡大横断平面図である。 前後3枚の引戸の側端部の構造を示す拡大横断平面図である。
(1)キャビネット本体
(2)キャスタ
(3)底板
(4)側板
(5)上面板
(6)天板
(7)支持杆
(8)有底孔
(9)中仕切板
(10)棚板
(11)前部引戸
(12)後部引戸
(13)折曲部
(14)補強部材
(14a)起立片
(14b)前向片
(15)支持板
(15a)突片
(15b)突出部
(16)ねじ
(17)ガイドレール
(18)支持金具
(18a)上向片
(19)皿ねじ
(20)凹部
(21)枢軸
(22)戸車
(23)スライダ
(24)皿ねじ
(25)支持金具
(25a)下向片
(25b)後向き支持部
(26)皿ねじ
(27)枢軸
(28)ガイドローラ
(29)案内溝
(30)塞ぎ片
(31)手掛け突部
(32)手掛け部
(33)ガイド板
(33a)ガイドレール
(34)凹部
(35)戸車
(36)案内溝
(37)戸当たり凹部
(38)操作空間
(40)施錠装置
(41)後向支持片
(42)枢軸
(43)ロック板
(43a)当接片
(44)作動片
(44a)前向水平片
(44b)補強片
(45)シリンダ錠
(46)施解錠レバー
(47)緩衝材
(48)凹部
(49)手掛け部
(F)指
(S)隙間

Claims (5)

  1. キャビネット等の前面開口部に左右方向に移動可能に設けられ、前記開口部を、その開口幅より左右寸法を小とした前後複数の引戸により開閉しうるようにした引違い引戸の施錠装置において、
    前記前部の引戸の後面に、左右方向を向くロック板を、その両側端が、前後の引戸を左右いずれの方向に移動させて前記開口部を閉じた際にも、左右いずれかの端部が後部の引戸の側端と近接又は当接するように位置し、かつ後部の引戸の移動領域内に突出する施錠位置と、同じく後部の引戸の移動領域内より退避する解錠位置との間を移動しうるようにして設け、かつ前記ロック板を、前記前部の引戸に設けた錠の施解錠レバーに、連動するように連係し、さらに前記ロック板を、左右方向を向く枢軸に固着し、この枢軸の両側端を、前部の引戸における後面の両側端部に設けた支持片により枢支したことを特徴とする引違い引戸の施錠装置。
  2. 枢軸の左右寸法を、ロック板の左右寸法よりも長寸としてなる請求項記載の引違い引戸の施錠装置。
  3. キャビネット等の前面開口部に左右方向に移動可能に設けられ、前記開口部を、その開口幅より左右寸法を小とした前後複数の引戸により開閉しうるようにした引違い引戸の施錠装置において、
    前記前部の引戸の後面に、左右方向を向くロック板を、その両側端が、前後の引戸を左右いずれの方向に移動させて前記開口部を閉じた際にも、左右いずれかの端部が後部の引戸の側端と近接又は当接するように位置し、かつ後部の引戸の移動領域内に突出する施錠位置と、同じく後部の引戸の移動領域内より退避する解錠位置との間を移動しうるようにして設け、かつ前記ロック板を、前記前部の引戸に設けた錠の施解錠レバーに、連動するように連係し、さらに、前記施解錠レバーを、上下方向に移動可能とするとともに、前記ロック板に、それと直交する方向を向く作動片を、前記施解錠レバーにより押動しうるようにして連設し、施錠操作により前記施解錠レバーを上下いずれか一方に移動させることにより、ロック板を、解錠位置から施錠位置まで回動させるようにし、前記施解錠レバーにより前記作動片を押動したとき、この作動片が、ほぼ垂直をなす位置まで回動して、その垂直面と施解錠レバーの垂直面とが互いに面接触するようにしたことを特徴とする引違い引戸の施錠装置。
  4. ロック板の両側端に、後部の引戸の側端面と面接触可能な当接片を連設してなる請求項1〜のいずれかに記載の引違い引戸の施錠装置。
  5. 当接片の外側面に緩衝材を設けてなる請求項記載の引違い引戸の施錠装置。
JP2005365307A 2005-12-19 2005-12-19 引違い引戸の施錠装置 Expired - Fee Related JP4818707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005365307A JP4818707B2 (ja) 2005-12-19 2005-12-19 引違い引戸の施錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005365307A JP4818707B2 (ja) 2005-12-19 2005-12-19 引違い引戸の施錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007169913A JP2007169913A (ja) 2007-07-05
JP4818707B2 true JP4818707B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=38296822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005365307A Expired - Fee Related JP4818707B2 (ja) 2005-12-19 2005-12-19 引違い引戸の施錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4818707B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4212926B2 (ja) * 2003-02-28 2009-01-21 コクヨ株式会社 引き戸のロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007169913A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101318564B1 (ko) 로크장치
JP2007169912A (ja) 引違い引戸構造
JP4818707B2 (ja) 引違い引戸の施錠装置
JP2754041B2 (ja) 家具等の開閉扉
EP2592210B1 (en) Locking assembly for windows or doors
KR200470342Y1 (ko) 탑차 적재함용 내장형 도어 개폐 구조물
JP4441236B2 (ja) 物品収納什器の施解錠装置
JP6054776B2 (ja) 移動棚の施錠装置
JP4856491B2 (ja) ドア開閉装置
JP4602792B2 (ja) 物品収納什器
JP2008308830A (ja) 扉錠用ハンドル装置
JP4874926B2 (ja) ラッチ装置及びこれを備えたキャビネット
JP4470676B2 (ja) 家具
JP5132942B2 (ja) キャビネット
JP4441235B2 (ja) 物品収納什器における上扉の施錠装置
JP4470677B2 (ja) 天板付き家具
JP4082366B2 (ja) 連動開閉式引き戸
JP4879721B2 (ja) 扉の施錠装置
KR102631456B1 (ko) 서랍 잠금장치
JP3957984B2 (ja) 食器洗い機の扉開閉装置
KR20170120298A (ko) 미닫이 도어용 댐퍼 및 걸쇠장치
JP4337701B2 (ja) ラッチ装置
JP3587275B2 (ja) 家具用抽斗ロック装置
JP4571875B2 (ja) 物品収納什器における引戸装置
JP3743102B2 (ja) キャビネットの多連扉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110831

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4818707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees