JP4818250B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクブレーキに関する。
対向型キャリパで摩擦パッドの戻しバネを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−161931号公報
上記のものでは、摩擦パッドを挿入し難かった。
したがって、本発明は、摩擦パッドを挿入し易いディスクブレーキの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明はディスクロータの両面に対向して配設される一対の摩擦パッドと、該摩擦パッドを前記ディスクロータの径方向外方から挿入可能なパッド挿入空間を有するキャリパと、該キャリパに設けられた押圧手段により前記摩擦パッドを前記ディスクロータへ押圧して制動力を発生するディスクブレーキにおいて、前記一対の摩擦パッドのうちの少なくとも一方の側に、一端部が前記摩擦パッドの前記ディスクロータと対向する側に当接して前記摩擦パッドを前記ディスクロータからその軸線方向に離間させるように付勢する戻しバネを設け、該戻しバネの前記一端部は、前記キャリパの前記パッド挿入空間内で前記摩擦パッドのディスクロータ径方向中間部に配置され、前記戻しバネの一端部とこの一端部に対向するキャリパの面との間に摩擦パッドが前記ディスクロータの径方向外方から挿入されてなることを特徴とする。
本発明によれば、摩擦パッドを挿入し易い。
以下、本発明に係る各実施形態を図面を参照して以下に説明する。
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態であるディスクブレーキを図1〜図10に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキを示す正面図である。図2は、同ディスクブレーキを示す平面図である。図3は、同ディスクブレーキを示す図2のZ−Z線に沿う断面図である。図4は、同ディスクブレーキを示す図3のY−Y線に沿う部分拡大平断面図であって、(a)は戻しバネの組み付け前、(b)は戻しバネの組み付け後、(c)は摩擦パッドの組み付け後をそれぞれ示すものである。図5は、同ディスクブレーキの戻しバネを示す図であって(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図、(d)は側面図、(e)は側面図、(f)は背面図である。図6は、同ディスクブレーキの戻しバネを示す斜視図である。図7は、同ディスクブレーキを示す図3のY−Y線に沿う部分拡大平断面図である。図8は、同ディスクブレーキの第1変形例を示す図3のY−Y線に沿う部分拡大平断面図である。図9は、同ディスクブレーキの第2変形例を示す図2のZ−Z線に沿う正断面図である。図10は、同ディスクブレーキの第3変形例を示す図2のZ−Z線に沿う正断面図である。
第1実施形態のディスクブレーキは、キャリパCLが車体側に固定されるタイプの四輪自動車用のディスクブレーキである。図1〜図3において、1はキャリパ本体で、このキャリパ本体1は、車両の車軸とともに回転するディスクロータDに対しその軸線方向における車両内側に配置されるインナ側キャリパ半割体2Aと、ディスクロータDに対しその軸線方向における車両外側に配置されるアウタ側キャリパ半割体2Bとを突き合わせて一体に連結して構成されている。なお、図1〜図3において、ディスクロータDの車両前進時における回転方向を矢印Fで示している。
インナ側キャリパ半割体2Aは、図1に示すように、ディスクロータDと略同心の円弧状をなす外周端面2Aaと、この外周端面2Aaと略同心の円弧状をなす内周端面2Abと、外周端面2Aaおよび内周端面2Abの前進制動時のディスク回入側同士を連結させる回入側端面2Acと、外周端面2Aaおよび内周端面2Abの前進制動時のディスク回出側同士を連結させる回出側端面2Adとを有している。回入側端面2Acと回出側端面2Adとは、外周端面2Aaおよび内周端面2Abのディスク円周方向の中心同士を結ぶ中心線に対して鏡面対称をなしており、回入側端面2Acおよび回出側端面2Adはこの中心線に対して鋭角で交差する方向に延在する。
インナ側キャリパ半割体2Aは、そのディスク半径方向外側の縁部に、図2に示すように、ディスク円周方向における両側つまり前進制動時の回入側および回出側の二カ所に分かれてディスクロータDの方向に向けて突出する突出部3A,4Aを有しており、アウタ側キャリパ半割体2Bも、そのディスク半径方向外側の縁部に、ディスク円周方向における両側つまり前進制動時の回入側および回出側の二カ所に分かれてディスクロータDの方向に向けて突出する突出部3B,4Bを有している。これら突出部3A,4Aおよび突出部3B,4Bは、ディスク円周方向の幅がディスク軸線方向の位置によらず略一定となっている。
アウタ側キャリパ半割体2Bは、インナ側キャリパ半割体2Aの図1に示す外周端面2Aaと同様の円弧状をなす図3に示す外周端面2Baと、インナ側キャリパ半割体2Aの図1に示す回入側端面2Acよりも上記した中心線に対して大きい角度で交差する方向に延在する図3に示す回入側端面2Bcと、インナ側キャリパ半割体2Aの図1に示す回出側端面2Adよりも上記した中心線に対して大きい角度で交差する方向に延在する図3に示す回出側端面2Bdと、上記した中心線に対して直交する方向に延在する内端面2Bbとを有している。図1に示す回入側端面2Acおよび回出側端面2Adと、図3に示す回入側端面2Bcおよび回出側端面2Bdとの角度の相違によって図1に示すインナ側キャリパ半割体2Aは、図3に示すアウタ側キャリパ半割体2BよりもディスクロータDの半径方向内側に突出する。
アウタ側キャリパ半割体2Bの突出部3B,4Bの内周面3Ba,4Baは、外周端面2Baに対して同心をなす円弧状をなしている。図2に示すインナ側キャリパ半割体2Aの突出部3A,4Aの内周面も、図示は略すが同様の円弧状をなしている。
そして、これらキャリパ半割体2A,2Bは、前進制動時のディスク回入側の突出部3A,3B同士および前進制動時のディスク回出側の突出部4A,4B同士をそれぞれ突き合わせた状態で、ディスク軸線方向に沿いディスク円周方向に所定の間隔で配置された複数、具体的には2本ずつ、合計4本のタイボルト9,9,9,9により連結されている。タイボルト9は、図3に示すように、アウタ側キャリパ半割体2Bの突出部3B,4Bに対して、内周面3Ba,4Ba側且つディスク円周方向の両端部側に配設されており、インナ側キャリパ半割体2Aに対しても同様の位置に配設されている。
キャリパ本体1は、図1に示すように、そのインナ側キャリパ半割体2Aの内周端面2Ab側における回入側端面2Ac側および回出側端面2Ad側に設けられた二カ所のディスク軸線方向に沿う取付孔10を通したボルト(図示略)により車両の非回転部に固定されるようになっており、この取付状態で、図2に示す突出部3A,3B,4A,4BがディスクロータDの半径方向外方を跨ぐ位置に配置される。つまり、図3に示すように、突出部3B,4Bの内周面3Ba,4BaがディスクロータDの外周面と略一定の隙間で対向することになり、図示は略すが突出部3A,4Aの内周面も同様に配置されることになる。
これにより、図2に示すように、突出部3A,3Bが前進制動時のディスク回入側でディスクロータDの半径方向外方を跨ぐディスクパス部11を、突出部4A,4Bが前進制動時のディスク回出側でディスクロータDの半径方向外方を跨ぐディスクパス部12を、それぞれ形成することになり、これら二つのディスクパス部11,12が、ディスク円周方向に間隔をあけて、同一円周上で鏡面対称に配置される。
なお、キャリパ本体1は、ディスク円周方向において、ディスクパス部11を含む範囲とディスクパス部12を含む範囲とこれらの間の範囲とに分けられ、ディスクパス部11を含む範囲が後進制動時のトルクを主体的に受けるトルク受け部(パッド案内部)13、ディスクパス部12を含む範囲が前進制動時のトルクを主体的に受けるトルク受け部(パッド案内部)14、ディスクパス部11,12を含まないこれらの間の範囲が、これらトルク受け部13,14を連結するインナ側の連結部15Aおよびアウタ側の連結部15Bとなっている。
そして、ディスクパス部11,12の間は、ディスク半径方向に貫通する略矩形状の開口部17とされている。この開口部17は、図3に示すように、キャリパ本体1内にあって後述する摩擦パッド18がディスク半径方向外方から挿入されるパッド挿入空間19のディスク半径方向の外端部を構成している。言い換えれば、パッド挿入空間19は、キャリパ本体1の開口部17のディスク径方向に沿う投影空間となっている。つまり、キャリパCLは、いわゆるオープントップ型のキャリパとなっている。開口部17内には、パッド挿入空間19内に配置された摩擦パッド18を覆うパッドスプリング20が配置されている。
なお、図2に示すように、インナ側キャリパ半割体2Aには、トルク受け部13,14の開口部17を形成する部分に、互いに対向する前進制動時のディスク回入側の対向面17Aaおよび前進制動時のディスク回出側の対向面17Abがディスク半径方向に沿いかつディスク軸線方向に沿って互いに平行に形成されている。また、アウタ側キャリパ半割体2Bにも、トルク受け部13,14の開口部17を形成する部分に、互いに対向する前進制動時のディスク回入側の対向面17Baおよび前進制動時のディスク回出側の対向面17Bbがディスク半径方向に沿いかつディスク軸線方向に沿って互いに平行に形成されている。
前進制動時のディスク回出側のトルク受け部14のインナ側の対向面17Abは、パッド挿入空間19に挿入されたインナ側の摩擦パッド18をディスク軸線方向に沿って摺動可能に案内し、かつ前進制動時の制動トルクをこの摩擦パッド18から主体的に受けるインナ側のトルク受け面(パッド案内面)22Abのディスク半径方向外側の一部を構成している。また、これに対向する、前進制動時のディスク回入側のトルク受け部13のインナ側の対向面17Aaが、パッド挿入空間19に挿入されたインナ側の摩擦パッド18をディスク軸線方向に沿って摺動可能に案内し、かつ後進制動時の制動トルクをこの摩擦パッド18から主体的に受けるインナ側のトルク受け面(パッド案内面)22Aaのディスク半径方向外側の一部を構成している。
同様に、前進制動時のディスク回出側且つアウタ側の対向面17Bbは、アウタ側の摩擦パッド18をディスク軸線方向に沿って摺動可能に案内し、かつ前進制動時の制動トルクをこの摩擦パッド18から主体的に受けるアウタ側のトルク受け面(パッド案内面)22Bbのディスク半径方向外側の一部を構成しており、前進制動時のディスク回入側且つアウタ側の対向面17Baが、アウタ側の摩擦パッド18をディスク軸線方向に沿って摺動可能に案内し、かつ後進制動時の制動トルクをこの摩擦パッド18から主体的に受けるアウタ側のトルク受け面(パッド案内面)22Baのディスク半径方向外側の一部を構成している。
また、トルク受け部13,14間にあるインナ側キャリパ半割体2Aの連結部15AのディスクロータDにその軸線方向において対向するディスク軸線方向に直交するボア形成面(ピストン突出面)15Aaと、トルク受け部13,14間にあるアウタ側キャリパ半割体2Bの連結部15BのディスクロータDにその軸線方向において対向するディスク軸線方向に直交するボア形成面(ピストン突出面)15Baとには、それぞれ、図3にアウタ側のみを示すように、断面円形状のボア25が、ディスク軸線方向に沿って所定深さまで穿設されている。これらボア25は、相互に対向するように同軸上に配置されている。各ボア25には、押圧手段としての有底筒状のピストン26が摺動可能に納められている。よって、キャリパCLにおいて、これらピストン26は、ディスクロータDの両側に同軸上に対向配置される。つまり、このキャリパCLは、対向ピストン型2ポットキャリパである。
一方、各ボア25には、図1および図2に示す給液口27から導入されたブレーキ液が供給されるようになっており、このブレーキ液の供給に応じて一対のピストン26が同期してボア形成面15Aa,15Baから突出するようになる。なお、28はエア抜き用のブリーダである。
図2に示すように、インナ側キャリパ半割体2Aおよびアウタ側キャリパ半割体2Bのそれぞれのディスク円周方向の中間部には、上記した開口部17にそれぞれ臨んでピン取付部30A,30Bが形成されており、これらピン取付部30A,30B同士には、ディスク軸線方向に沿うパッドピン31が橋架されている。このパッドピン31は、ディスク径方向外側からパッド挿入空間19に挿入された一対の摩擦パッド18に挿通されることで、これら摩擦パッド18を、キャリパ本体1に対してディスク軸線方向に摺動可能に吊下支持する。ここで、パッドピン31は、開口部17のディスク円周方向の中央位置よりも、前進制動時のディスク回入側に若干オフセットして設けられている。
一対の摩擦パッド18は、ディスクロータDのディスク軸線方向における両面に対向して配設されるもので、図2および図3に示すように、それぞれ、裏板33とこの裏板33に接合された摩擦材34とからなっている。図3にアウタ側のみを示すように、裏板33は、摩擦材34が接合される略矩形状の主板部35と、主板部35のディスク半径方向外側のディスク円周方向における中央にディスク半径方向外側に突出するように形成された支持ボス部36と、主板部35の前進制動時のディスク回入側および回出側の端部側それぞれからディスク半径方向外側に突出するように形成された肩ボス部37とを有している。裏板33は、ディスク円周方向の中央に対し鏡面対称形状をなしている。
支持ボス部36には、ディスク円周方向に長い長穴形状をなすとともにディスク軸線方向に沿って貫通するパッドピン穴38が、摩擦パッド18のディスク円周方向における中央位置に対し両側それぞれに延在するように形成されている。ディスク回入側にオフセットされたパッドピン31が、このパッドピン穴38のディスク回入側に挿通されることで、摩擦パッド18はパッドピン31に支持される。このパッドピン穴38が長穴形状をなしていることで、摩擦材34側から見て左右異なることになるインナ側とアウタ側に、共通形状の摩擦パッド18が取り付けられるようになっている。
また、パッドピン穴38が、ディスク円周方向に長い長穴形状をなしている結果、摩擦パッド18は、ディスク円周方向に若干移動して、図2に示すトルク受け面22Aa,22Ab,22Ba,22Bbに対し当接することができるようになっている。
図3にアウタ側のみを示すように、インナ側キャリパ半割体2Aおよびアウタ側キャリパ半割体2Bの両トルク受け部13,14を構成する部分には、ディスクロータDの両側に対をなして配置される摩擦パッド18をディスク軸線方向にガイドし、かつこれら摩擦パッド18に生じるトルクを受けるための二つの突起であるガイド突起部40,41が、ディスク円周方向における両側にディスクロータDの方向に向けて突出するように設けられている。
ガイド突起部40,41の、ディスク半径方向に沿いかつディスク軸線方向に沿って互いに対向する対向面40aおよび対向面41bのうち、前進制動時のディスク回出側の対向面41bが、上記した前進側トルク受け面22Bbのディスク半径方向内側の一部を構成している。また、これに対向する前進制動時のディスク回入側の対向面40aが、上記した後進側トルク受け面22Baのディスク半径方向内側の一部を構成している。
図2に示すように、トルク受け面22Aa,22Ab,22Ba,22Bbおよびボア形成面15Aa,15Baは、摩擦パッド18をディスクロータDの径方向外方から挿入可能な上記したパッド挿入空間19をキャリパCLに形成する。
図2および図3に示すように、開口部17内に配置されるパッドスプリング20は、パッドピン31に係合されて一対の摩擦パッド18のディスク円周方向両側を押圧する。
パッドスプリング20は、ステンレス鋼板等のバネ性を有する金属薄板をプレス装置により打抜きおよび曲げ加工等することにより一体成形されるもので、ディスク円周方向における中間の本体部45においてパッドピン31のディスク半径方向内側に係合される。
また、パッドスプリング20は、本体部45のディスク軸線方向における両側から前進制動時のディスク回入側にそれぞれ延出し、一対の摩擦パッド18のディスク回入側の肩ボス部37に当接してこれら一対の摩擦パッド18をディスク半径方向内側へ押圧する一対の回入側押圧部46を有している。
さらに、パッドスプリング20は、本体部45のディスク軸線方向における両側から回入側押圧部46とは反対側つまり前進制動時のディスク回出側に延出し、一対の摩擦パッド18の前進制動時のディスク回出側の肩ボス部37の面取り部分に当接してこれら一対の摩擦パッド18をディスク半径方向内側かつ前進制動時のディスク回出側へ押圧する一対の回出側押圧部47を有している。
加えて、パッドスプリング20は、本体部45のディスク軸線方向における中央側から回入側押圧部46と同じ前進制動時のディスク回入側に延出してディスクパス部11のディスク半径方向内側に当接するキャリパ当接部48を有している。
図3にアウタ側のみを示すように、インナ側キャリパ半割体2Aのトルク受け部13,14を構成する部分およびアウタ側キャリパ半割体2Bのトルク受け部13,14を構成する部分には、ともに、ディスクパス部11とガイド突起部40との間にディスク軸線方向に凹む凹部50が形成され、ディスクパス部12とガイド突起部41との間にディスク軸線方向に凹む凹部51が形成されている。
これら凹部50,51は、ディスクパス部11,12の鏡面対称の中心線を中心とした鏡面対称の形状をなしており、いずれもパッド挿入空間19側に抜ける形状をなしている。凹部50は、ディスク半径方向外側の壁面50aがディスクパス部11に沿う円弧状をなし、ディスク半径方向内側の壁面50bが、鏡面対称の中心線に対して直交方向に沿う平面状をなしている。凹部51も、ディスク半径方向外側の壁面51aがディスクパス部12に沿う円弧状をなし、ディスク半径方向内側の壁面51bが、鏡面対称の中心線に対して直交方向に沿う平面状をなしている。壁面50a,51aは同一円周上に配置され、壁面50b,51bは同一平面上に配置されている。
凹部50の底面50cはディスク軸線方向に直交しており、この底面50cの略中央位置にはディスク軸線方向に沿ってディスクロータD側に突出する突出台部52が形成されている。突出台部52は、パッド挿入空間19側にあってパッド挿入空間19の貫通方向に沿う壁面52aと、パッド挿入空間19とは反対側にあってパッド挿入空間19の貫通方向に沿う壁面52bと、ディスク半径方向外側にあって壁面52a,52bに直交する壁面52cと、ディスク半径方向内側にあって壁面52a,52bに直交する壁面52dとを有する矩形状をなしており、ディスクロータDに対向する図4(a)に示す頂上面(ディスクロータ対向面)52eには、その中央にディスク軸線方向に沿ってネジ穴53が形成されている。
図3に示すように、凹部50の底面50cのパッド挿入空間19側には、パッド挿入空間19側ほど深くなる溝部55が突出台部52の壁面52c,52dと平行に形成されている。つまり、溝部55は、突出台部52の壁面52c,52dと平行なディスク半径方向外側の壁面55aと、壁面52c,52dと平行なディスク半径方向内側の壁面55bと、パッド挿入空間19側ほど深くなる底面55cとを有している。言い換えれば、溝部55は、ディスク軸線方向においてディスクロータDとは反対側に凹み、底面55cがパッド挿入空間19側ほどディスクロータDから離間する。この溝部55によって、キャリパ本体1に空間部56が形成されている。
凹部51の底面51cもディスク軸線方向に直交しており、この底面51cの略中央位置にはディスク軸線方向に沿って突出する突出台部57が形成されている。突出台部57は、パッド挿入空間19側にあってパッド挿入空間19の貫通方向に沿う壁面57aと、パッド挿入空間19とは反対側にあってパッド挿入空間19の貫通方向に沿う壁面57bと、ディスク半径方向外側にあって壁面57a,57bに直交する壁面57cと、ディスク半径方向内側にあって壁面57a,57bに直交する壁面57dとを有する矩形状をなしている。ディスクロータDに対向する頂上面57eにネジ穴は形成されていない。
また、凹部51の底面51cのパッド挿入空間19側にも、パッド挿入空間19側ほど深くなる溝部59が突出台部57の壁面57c,57dと平行に形成されている。つまり、溝部59は、突出台部57の壁面57c,57dと平行なディスク半径方向外側の壁面59aと、壁面57c,52dと平行なディスク半径方向内側の壁面59bと、パッド挿入空間19側ほど深くなる底面59cとを有している。言い換えれば、溝部59は、ディスク軸線方向においてディスクロータDとは反対側に凹み、底面59cがパッド挿入空間19側ほどディスクロータDから離間する。この溝部59によって、キャリパ本体1に空間部60が形成されている。
そして、第1実施形態のディスクブレーキにおいては、図3にアウタ側のみを示すように、インナ側キャリパ半割体2Aおよびアウタ側キャリパ半割体2Bには、ともに、前進制動時のディスク回入側の凹部50の突出台部52に、戻しバネ65がボルト66で固定されている。戻しバネ65は、摩擦パッド18のディスクロータDと対向する側、具体的には摩擦パッド18の裏板33のディスクロータD側且つ前進制動時のディスク回入側にあるディスクロータ対向部62の対向面(摺動面)62aに当接して摩擦パッド18をディスクロータDからその軸線方向に離間させる方向に付勢する。
この戻しバネ65は、ステンレス鋼板等のバネ性を有する金属薄板をプレス装置により打抜きおよび曲げ加工等することにより一体成形されるもので、図5および図6に示すように、長方形の平板状をなし略中央に短辺方向に長い長穴形状の取付穴68が形成された基板部(他端部)69と、基板部69の両側短辺部分の中間部から基板部69に対し同側に折り曲げられた一対の係止片部70,70と、基板部69の一側長辺部分の中央部から基板部69に対し係止片部70と同側に折り曲げられた係止片部71とを有している。
また、戻しバネ65は、基板部69の他側長辺部分の中央部から基板部69と同一平面上で係止片部71とは離間する方向に延出する延出板部73と、延出板部73の基板部69とは反対側から、延出先端側ほど基板部69から離れ且つ係止片部70,71の折り曲げ方向と同方向に位置するように斜めに延出する傾斜板部74と、傾斜板部74の延出板部73とは反対側から係止片部70,71の折り曲げ方向とは反対に折り曲げられた中間板部75と、中間板部75の傾斜板部74とは反対側から基板部69と平行をなして基板部69から離れる方向に延出する先端板部(一端部)76と、先端板部76の両側縁部から係止片部70,71とは反対側に先端側ほど互いに離間するように傾斜延出する一対のガイド板部77,77とを有している。ここで、先端板部76は中間板部75よりも両ガイド板部77,77側に若干延出する形状をなしている。
上記した一端の先端板部76と他端の基板部69との間の中間部にある延出板部73、傾斜板部74および中間板部75は、全体としてS字状をなす折曲部78を構成している。また、延出板部73および傾斜板部74は、基板部69から離れるほど徐々に幅が狭くなる先細の形状をなしている。また、先端板部76および一対のガイド板部77,77における、これらの折曲方向とは反対側の面が摩擦パッド18の挿入時に摩擦パッド18に当接する当接面(摩擦パッド当接面)79aとなっており、この当接面79aのディスクロータ径方向端部であってガイド板部77で形成される部分は、ディスクロータDの面へ交わる方向に延びるパッドガイド面部(パッドガイド部)77aとされている。このパッドガイド面部77aは、ディスクロータDの面へ交わる方向に直線的に延びる平面部からなっている。
そして、図3にアウタ側のみを示すように、アウタ側およびインナ側ともに、戻しバネ65が、一方の係止片部70が壁面52cに、他方の係止片部70が壁面52dに、係止片部71が壁面52bにそれぞれ係止され、図4(a)から(b)に示すように基板部69が頂上面52eに当接させられた状態で、図5に示す取付穴68に挿通された図4(b)に示すボルト66がネジ穴53に螺合されることで、キャリパCLの突出台部52に回り止めされた状態で固定される。
上記したキャリパ本体1への取付状態で、戻しバネ65は、そのS字状をなす折曲部78が、キャリパ本体1のこの位置に形成された溝部55の空間部56内に配置される。また、図3に示すように、戻しバネ65は、その先端板部76が、後進側トルク受け面22Baよりも、突出してパッド挿入空間19内に進入する。言い換えれば、先端板部76は、キャリパCLの開口部17の投影空間内に配置される。また、先端板部76は、図4(b)に示すように、ボア形成面15Baに対して略平行した対向状態となる。また、図3に示すように、先端板部76は、摩擦パッド18の制動トルクを受けるトルク受け部13のディスクロータ径方向中間位置に配置される。また、先端板部76は、ディスク円周方向においてトルク受け面22Baよりもピストン26側に配置される。また、図4(b)に示すように、戻しバネ65の基板部69が、先端板部76に対向する側にあるキャリパCLの頂上面52eに固定される。また、戻しバネ65の一対のガイド板部77,77は、ディスク軸線方向において、基端側が、この戻しバネ65が固定されたトルク受け部13側に位置し、先端側がディスクロータD側に位置する。なお、戻しバネ65が一対のガイド板部77,77を有して鏡面対称形状をなしているため、インナ側とアウタ側とで共通形状の戻しバネ65をディスク円周方向同側に取り付けても、先端板部76のディスク半径方向外側にガイド板部77を配置することができる。
摩擦パッド18を取り付ける際には、例えば、アウタ側において、図4(b)に示すように、戻しバネ65が取り付けられたキャリパCLのパッド挿入空間19内にディスクロータDの径方向の外方から摩擦パッド18が挿入されることになり、その際に、戻しバネ65の先端板部76と先端板部76に対向するキャリパCLのボア形成面15Baとの間、より詳しくは、戻しバネ65の先端板部76とボア形成面15Baから突出する図3に示すピストン26との間に、図4(c)に示すように摩擦パッド18の裏板33が挿入される。このとき、先端板部76とピストン26との間隔が、裏板33の板厚よりも若干狭くなっている場合、裏板33は、まず、戻しバネ65のガイド板部77のパッドガイド面部77aに当接し、パッドガイド面部77aに乗り上げながらその傾斜により折曲部78を変形させて先端板部76をボア形成面15Baから離間させて、ピストン26と先端板部76との間に入り込む。このとき、戻しバネ65の先端板部76は、摩擦パッド18のディスクロータDと対向する側の対向面62aと摺動する。つまり、この対向面62aは、摩擦パッド18をディスクロータDの径方向外方からキャリパCLに挿入した際に、戻しバネ65の先端板部76が摺動可能となっている。このように摩擦パッド18が取り付けられた状態で戻しバネ65は先端板部76が裏板33の対向面62aと平行をなして面接触する。
なお、キャリパCLは、車両への組み付け前の状態では、ブレーキ液がボア25内に導入されておらず、よって、ピストン26の突出量が最も小さくなっている。この状態での摩擦パッド18の挿入時には、図7にアウタ側のみを示すように、戻しバネ65の先端板部76は、摩擦パッド18の裏板33におけるディスクロータDと対向する対向面62aと隙間をもって対向することになる。つまり、摩擦パッド18を、戻しバネ65を変形させることなく、キャリパCLにさらに容易に挿入することができる。この場合、車両への組み付け後に、エア抜きを行いつつブレーキ液を導入することでピストン26および摩擦パッド18が前進し、図4(c)に示すように、裏板33の対向面62aが戻しバネ65の先端板部76に当接し、戻しバネ65をディスクロータD側に変形させることになる。
また、戻しばね65の先端板部76を摩擦パッド18の裏板33におけるディスクロータDと対向する対抗面62aに対して平行ではなく、ディスクロータD方向へ広がるような角度をもった形状とした場合には、図8にアウタ側のみを示すように、戻しバネ65の先端板部76は、摩擦パッド18の裏板33におけるディスクロータDと対向するディスクロータ対向部62の周縁である角部と摺動することになる。このような当接状態にすれば、戻しバネ65によって摩擦パッド18にディスクロータDから離間させる戻し力f1とともに前進制動時のディスク回出側への押し付け力f2を発生させることができ、摩擦パッド18を前進制動時の図3に示すトルク受け面22Bbに当接させることができる。
以上のようにして、摩擦パッド18がアウタ側のピストン26と戻しバネ65との間に配置されることになる。同様にして、インナ側にも摩擦パッド18が配置された状態で、これら摩擦パッド18,18のパッドピン穴38にパッドピン31を挿通させることで、図2に示すように、キャリパ本体1のピン取付部30A,30Bに橋架されたパッドピン31に一対の摩擦パッド18,18が吊り下げ支持される。
この状態で、図3に示すように、戻しバネ65の先端板部76は、キャリパCLのパッド挿入空間19内で摩擦パッド18のディスクロータ径方向中間部に配置されることになる。また、戻しバネ65の先端板部76が配置されるディスクロータ径方向中間部は、ディスクロータDの外周よりもディスク半径方向内側になっている。また、このようにキャリパCLに挿入された摩擦パッド18は、トルク受け部13,14によって、ディスクロータDの軸方向に摺動可能に案内されることになり、戻しバネ65の基板部69はディスク回入側のトルク受け部13に設けられている。
そして、第1実施形態のディスクブレーキは、キャリパCLのボア25内のブレーキ液圧が昇圧されると、キャリパCLに設けられた一対のピストン26がボア形成面15Aa,15Baから突出し一対の摩擦パッド18,18をディスクロータD側にその軸線方向に移動させてディスクロータDへ押圧して制動力を発生することになり、このとき、戻しバネ65の先端板部76も摩擦パッド18とともにディスクロータD側に移動して主として折曲部78を変形させる。このため、その後、キャリパCLのボア25内のブレーキ液圧が解除されると、戻しバネ65の主として折曲部78の変形が戻され、先端板部76がディスクロータDからその軸線方向に離間する方向に移動して摩擦パッド18に戻し力を与え摩擦パッド18をディスクロータDから離間させることになる。
ここで、前述した特許文献1等を含む従来の技術では、戻しバネは、摩擦パッドのディスク半径方向外周側にディスク軸線方向の戻し力を直接伝える舌片部と、摩擦パッドのディスク半径方向内周側にディスク軸線方向に分力で戻し力を分力で伝える舌片部とが一体に設けられたものであるため、以下の問題点があった。
摩擦パッドのディスク半径方向外側に舌片部があるため、摩擦パッドをキャリパの開口部から挿入する場合に、舌片部を大きく撓ませて組み付ける必要があり、よって、舌片部のバネ定数を非常に小さく設定する必要がある。その結果、摩擦パッドをディスク軸線方向に戻す力が限られ、荷重が不足していた。しかも、組み付け作業性も悪くなってしまう。
戻しバネがパッドスプリングと一体であるため、形状が複雑且つ大きくなり、コストアップになってしまう。
摩擦パッドのディスク半径方向外周側に戻し力を発生する舌片部が設けられているため、戻しバネがキャリパCLからディスク半径方向外側にはみ出てしまい、車両搭載時の干渉や、キャリパの組み付け時の変形等を気遣う必要があった。
これに対して、第1実施形態のディスクブレーキでは、戻しバネ65の先端板部76が、キャリパCLのパッド挿入空間19内で摩擦パッド18のディスクロータ径方向中間部に配置されるため、ディスク半径方向外側からこの先端板部76とこれに対向するキャリパCLのボア形成面15Aa,15Baとの間に摩擦パッド18を挿入する際に、戻しバネ65を必要以上に変形させる必要がなく、戻しバネ65が邪魔になることもない。したがって、戻しバネ65のバネ定数を小さく設定する必要がなく、摩擦パッド18をディスク軸線方向に戻す力が十分に得られ、挿入がし易く、組み付け作業性も向上できる。
また、摩擦パッド18のディスクロータ径方向中間部に配置されるため、戻しバネ65がキャリパCLからはみ出ることがなく、車両搭載時の干渉や、キャリパCLの組み付け時の変形等を気遣う必要がなくなる。
上記のように、戻しバネ65で確実に摩擦パッド18に戻し力を付与できるため、摩擦パッド18の挙動が乱れることなく、摩擦パッド18の前進制動時のディスク回入側にディスクロータDに対する隙間を形成することができる。その結果、車両走行中の非制動時において、摩擦パッド18がディスクロータDに接触せず、引き摺りが生じないため、ブレーキジャダの発生の可能性が減少するとともに、車両の燃費が向上する。特に、前進制動時のディスク回入側に戻しバネ65を設けることで、摩擦パッド18におけるディスク回入側にディスクロータDに対する隙間を生じさせることができるため、車両の振動等により、摩擦パッド18がディスクロータDへ巻き込まれる方向のモーメントが働くことによる引き摺りの発生を防止できるため、効果的にブレーキジャダの発生を抑制できる。
また、戻しバネ65の先端板部76が、キャリパCLのパッド挿入空間19内で摩擦パッド18のディスクロータ径方向中間部に配置されるため、摩擦パッド18のディスクロータ径方向中間部を押すことになり、摩擦パッド18を良好な姿勢でディスクロータDから離間させることができる。
また、戻しバネ65がパッドスプリング20と別体であるため、いずれも形状が複雑にならずにコンパクト化が図れ、コストを低減することができる。
また、戻しバネ65の基板部69をキャリパCLに固定するため、戻しバネ65を安定的に支持することができる。
また、戻しバネ65の基板部69を、戻しバネ65の先端板部76に対向する側のキャリパCLの頂上面52eに固定するため、戻しバネ65をコンパクトにすることができる。
また、戻しバネ65の先端板部76が配置されるディスクロータ径方向中間部が、ディスクロータDの外周よりも内側にあるため、戻しバネ65をキャリパCLのより内側位置に配置することができる。
また、キャリパCLに挿入された摩擦パッド18をディスクロータDの軸方向に摺動可能に案内するトルク受け部13に、戻しバネ65の基板部69を設けるため、戻しバネ65をさらに安定的に支持することができる。
また、戻しバネ65の先端板部76は、キャリパCLへの摩擦パッド18の挿入時に、摩擦パッド18のディスクロータDと対向する側と摺動するため、戻しバネ65の先端板部76を良好に移動させながら摩擦パッド18を挿入することができる。
また、戻しバネ65の先端板部76が、キャリパCLの開口部17の投影空間内に配置され、ディスクロータDの径方向外方からキャリパCLに挿入される摩擦パッド18のディスクロータ対向部62の対向面62aを摺動させるため、摩擦パッド18を挿入し易い。
また、キャリパCLには、戻しバネ65の先端板部76と基板部69との間の中間部の位置に空間部56が形成されているため、中間部である折曲部78の変形を許容することができる。
また、戻しバネ65の先端板部76は、摩擦パッド18の制動トルクを受けるトルク受け部13のディスクロータ径方向中間位置に配置されるため、ディスク径方向外側から先端板部76とこれに対向するキャリパCLのボア形成面15Aa,15Baとの間に摩擦パッド18を挿入する際に、戻しバネ65を必要以上に変形させる必要がなく、戻しバネ65が邪魔になることもない。したがって、戻しバネ65のバネ定数を小さく設定する必要がなく、摩擦パッド18をディスク軸線方向に戻す力が十分に得られ、挿入がし易く、組み付け作業性も向上できる。
また、戻しバネ65の先端板部76が、パッド挿入空間19内でトルク受け面22Aa,22Baよりもピストン26側に配置されるとともに、摩擦パッド18は、戻しバネ65の先端板部76とボア形成面15Aa,15Baとの間に挿入されるため、摩擦パッド18を挿入し易い。
また、戻しバネ65は、先端板部76と基板部69との間の中間部にS字状の折曲部78が形成されているため、十分な戻し力を発生することができる。
また、戻しバネ65の基板部69は、ボルト66によりキャリパCLに固定されるため、戻しバネ65の着脱が容易であるとともに、戻しバネ65をキャリパCLに確実に固定することができる。
また、戻しバネ65の先端板部76の当接面79aのディスクロータ径方向端部には、ディスクロータDの面へ交わる方向に延びるパッドガイド面部77aが形成されているため、摩擦パッド18が挿入時に円滑に導かれて位置決めされることになり、摩擦パッド18の組み付け作業性が大幅に向上する。
また、パッドガイド面部77aは、ディスクロータDの面へ交わる方向に直線的に延びる平面部であるため、このパッドガイド面部77aを容易に形成することができる。
また、戻しバネ65の延出板部73および傾斜板部74がディスク軸線方向から見てキャリパ本体1への固定側から摩擦パッド18に向けて長くそして徐々に細くなる形状をなしているため、摩擦パッド18の全摩耗まで移動する際の応力を戻しバネ65の全体で撓んで受けることになり、ヘタリを生じ難い。ここで、戻しバネ65の長さは、図3に示す寸法Lである。この寸法Lは長ければバネ定数が小さく、短ければバネ定数が大きくなる。そのため、摩擦パッド18が新品時から全摩耗まで移動する距離に応じて適正な長さに設計することで、最適なバネ定数を設定している。この最適なバネ定数とは、摩擦パッド18が新品時から全摩耗まで移動したときに、戻しバネ65が摩擦パッド18を戻す荷重を発生しつつ、弾性変形する値である。
また、上記形状の戻しバネ65は、シンプルな形状で十分な機能が発揮できるため、製作時の曲げ工程が少なく、さらに材料からプレス等で抜き出す際、展開形状が非常に小さいため、材料の歩留まりが非常に良く、低コストで生産可能となる。
なお、第1実施形態のディスクブレーキにおいては、インナ側およびアウタ側の一対の摩擦パッド18の両方に対して前進制動時のディスク回入側に戻しバネ65を設けたが、ディスクロータDの熱変形方向が限定される等の理由により、インナ側およびアウタ側摩擦パッド18のいずれか一方の側に引き摺り現象が生じる場合には、これらのうちの少なくともいずれか一方の側に設ければ良い。
また、引き摺りの発生状況等に応じて、図9にアウタ側のみを示すように、アウタ側およびインナ側の両方の、前進制動時のディスク回出側に戻しバネ65を設けても良い。この場合、凹部51の突出台部57の頂上面57e(図3参照)にディスク軸線方向に沿って図示略のネジ穴を形成することになる。そして、アウタ側およびインナ側ともに、戻しバネ65は、一方の係止片部70が壁面57cに、他方の係止片部70が壁面57dに、係止片部71が壁面57bにそれぞれ係止され、基板部69が頂上面57eに当接させられた状態で、ボルト66によってキャリパCLの突出台部57に固定される。この状態で、戻しバネ65は、そのS字状をなす折曲部78が、キャリパ本体1のこの位置に形成された溝部59の空間部60内に配置され、また、その先端板部76が、トルク受け面22Bb等よりも突出してパッド挿入空間19内に進入する。この場合も、インナ側およびアウタ側の一対の摩擦パッド18のうちの少なくともいずれか一方に対して前進制動時のディスク回出側に戻しバネ65を設ければ良い。
また、引き摺りの発生状況に応じて、図10にアウタ側のみを示すように、上記を組み合わせて、アウタ側およびインナ側ともに、前進制動時のディスク回出側および回入側の両方に戻しバネ65を設けても良い。この場合も、インナ側およびアウタ側の一対の摩擦パッド18のうちの少なくともいずれか一方に対して前進制動時のディスク回出側およびディスク回入側の両方に戻しバネ65を設ければ良い。
さらには、アウタ側はディスク回出側のみに戻しバネ65を設け、インナ側はディスク回入側のみに戻しバネ65を設けたり、アウタ側はディスク回入側のみに戻しバネ65を設け、インナ側はディスク回出側のみに戻しバネ65を設けても良い。
以上、第1実施形態の詳細について説明したが、第1実施形態の作用効果を以下に示す。
一対の摩擦パッドのうちの少なくとも一方の側に、一端部が摩擦パッドのディスクロータと対向する側に当接して摩擦パッドをディスクロータからその軸線方向に離間させるように付勢する戻しバネを設ける場合に、この戻しバネの前記一端部を、キャリパのパッド挿入空間内で摩擦パッドのディスクロータ径方向中間部に配置して、戻しバネの前記一端部とこの一端部に対向するキャリパの面との間に摩擦パッドを挿入するため、ディスク径方向外側から前記一端部とこれに対向するキャリパの面との間に摩擦パッドを挿入する際に、戻しバネを必要以上に変形させる必要がなく、戻しバネが邪魔になることもない。したがって、戻しバネのバネ定数を小さく設定する必要がなく、摩擦パッドをディスク軸線方向に戻す力が十分に得られ、挿入がし易く、組み付け作業性も向上できる。
また、戻しバネの他端部をキャリパに設ければ、戻しバネを安定的に支持することができる。
また、戻しバネの前記他端部を、前記戻しバネの一端部に対向するキャリパの面に固定すれば、戻しバネをコンパクトにすることができる。
また、戻しバネの前記一端部が配置されるディスクロータ径方向中間部が、ディスクロータ外周よりも内側であれば、戻しバネをキャリパのより内側位置に配置することができる。
また、キャリパに挿入された摩擦パッドをディスクロータの軸方向に摺動可能に案内するパッド案内部に、戻しバネの前記他端部を設ければ、戻しバネをさらに安定的に支持することができる。
また、戻しバネの前記一端部が、キャリパへの摩擦パッドの挿入時に、摩擦パッドのディスクロータと対向する側と摺動するように構成すれば、戻しバネの前記一端部を良好に移動させながら摩擦パッドを挿入することができる。
また、戻しバネの前記一端部が、少なくとも摩擦パッドの挿入時に、摩擦パッドのディスクロータと対向する側と隙間をもって対向するように構成すれば、摩擦パッドの挿入が容易となる。
また、戻しバネの前記一端部が、摩擦パッドの挿入時に、摩擦パッドのディスクロータと対向する側の周縁である角部と摺動するようにすれば、摩擦パッドに対してディスク軸線方向の戻し力とディスク円周方向の押し付け力とを与えることができる。
また、戻しバネの前記一端部が、キャリパの開口部の投影空間内に配置され、ディスクロータの径方向外方からキャリパに挿入される摩擦パッドのディスクロータ対向部の摺動面を摺動させるため、摩擦パッドを挿入し易い。
また、キャリパには、戻しバネの前記一端部と前記他端部との間の中間部の位置に空間部が形成されているため、中間部の変形を許容できる。
また、戻しバネの前記一端部が、摩擦パッドの制動トルクを受ける部位のディスクロータ径方向中間位置に配置されるため、ディスク径方向外側から前記一端部とこれに対向するキャリパの面との間に摩擦パッドを挿入する際に、戻しバネを必要以上に変形させる必要がなく、戻しバネが邪魔になることもない。したがって、戻しバネのバネ定数を小さく設定する必要がなく、摩擦パッドをディスク軸線方向に戻す力が十分に得られ、挿入がし易く、組み付け作業性も向上できる。
また、戻しバネの前記一端部が、パッド挿入空間内でパッド案内面よりもピストン側に配置されるとともに、摩擦パッドは、戻しバネの前記一端部とピストン突出面との間に挿入されるため、摩擦パッドを挿入し易い。
また、戻しバネは、前記一端部と前記他端部との間の中間部にS字状の折曲部が形成されているため、十分な戻し力を発生させることができる。
また、戻しバネの前記他端部は、ボルトによりキャリパに固定されるため、戻しバネの着脱が容易であるとともに、戻しバネをキャリパに確実に固定することができる。
また、戻しバネの前記一端部の摩擦パッド当接面のディスクロータ径方向端部には、ディスクロータの面へ交わる方向に延びるパッドガイド部が形成されているため、摩擦パッドが挿入時に円滑に導かれて位置決めされることになり、摩擦パッドの組み付け作業性が大幅に向上する。
また、パッドガイド部は、ディスクロータの面へ交わる方向に直線的に延びる平面部であるため、このパッドガイド部を容易に形成することができる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を図11〜図14に基づいて説明する。図11は、本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキを示す部分断面図である。図12は、同ディスクブレーキを示す図11のW−W線に沿う部分拡大平断面図である。図13は、本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキの変形例を示す部分断面図である。図14は、同変形例を示す図13のW−W線に沿う部分拡大平断面図である。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、第1実施形態に対して、図11および図12にアウタ側のみを示すように、戻しバネ65のキャリパCLへの取付構造が相違している。つまり、戻しバネ65の基板部69には、中間部から同側に湾曲形状をなして突出する複数の係合爪部(係合部)81が形成されている。これら係合爪部81は、先端側が基板部69の中央に対して反対に向くように放射状に曲げられている。他方、キャリパCLの突出台部52にはネジ穴ではなく、ストレートな係合穴82が形成されている。そして、すべての係合爪部81が均等に弾性変形しながら係合穴82に係合することで、戻しバネ65がキャリパCLへ固定される。
このような第2実施形態のディスクブレーキによれば、戻しバネ65の基板部69が、基板部69に形成された複数の係合爪部81の弾性力によってキャリパCLに固定されるため、ボルトで固定する場合と比べて部品点数を低減することができる。
なお、第2実施形態を、図13および図14に示すように変形することが可能である。つまり、戻しバネ65の基板部69に、その中間部から湾曲形状をなして突出する複数の係合片部(係合部)84を形成する。ここで、これら係合片部84は、延出の中間部が最も基板部69の中央に近づくように曲げられている。他方、キャリパCLの突出台部52にはネジ穴ではなく、柱状部85が形成されている。そして、すべての係合片部84を均等に弾性変形させながらこれら係合片部84の間に柱状部85が係合することで、戻しバネ65がキャリパCLへ固定される。
この場合も、ボルトが不要になるため、部品点数を低減することができる。
以上、第2実施形態の詳細について説明したが、第2実施形態の作用効果を以下に示す。
戻しバネの他端部が、この他端部に形成された係合部によりキャリパに固定されるため、部品点数を低減することができる。
「第3実施形態」
次に、第3実施形態を図15に基づいて説明する。図15は、本発明に係る第3実施形態のディスクブレーキの戻しバネの要部の拡大図である。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第3実施形態においては、第1実施形態に対して、戻しバネ65のガイド板部77,77の形状が相違している。つまり、戻しバネ65の先端板部76の両側縁部から係止片部70とは反対側に先端側ほど互いに離間するように傾斜延出する一対のガイド板部77,77が、互いの間側に中心を配置した円筒面形状をなしている。これにより、先端板部76および一対のガイド板部77,77における当接面79aのうち、ディスクロータ径方向端部であってガイド板部77で形成されるパッドガイド面部77aが、ディスクロータDの面へ交わる方向に円弧的に延びる曲面部からなっている。
このような第3実施形態のディスクブレーキによれば、パッドガイド面部77aが、ディスクロータDの面へ交わる方向に円弧的に延びる曲面部であるため、このパッドガイド面部77aで案内される摩擦パッドの挿入を円滑に行うことができる。
以上、第3実施形態の詳細について説明したが、第3実施形態の作用効果を以下に示す。
パッドガイド部は、ディスクロータの面へ交わる方向に円弧状に延びる曲面部であるため、このパッドガイド部で案内される摩擦パッドの挿入を円滑に行うことができる。
「第4実施形態」
次に、第4実施形態を図16に基づいて説明する。図16は、本発明に係る第4実施形態のディスクブレーキを示す断面図である。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第4実施形態においては、第1実施形態に対して、戻しバネ65の先端板部76の位置は同じであるものの、基板部69のキャリパCLへの取付位置である突出台部52の位置がディスク半径方向内側にオフセットされており、それに伴って、突出台部52のパッド挿入空間19側およびパッド挿入空間19に対し反対側の壁面52a,52bが、先端板部76とボルト66とを結ぶ斜め方向に対して直交する方向に延在し、ディスク半径方向外側および内側の壁面52c,52dが、これら壁面52a,52bに直交する方向に延在している。
「第5実施形態」
次に、第5実施形態を図17に基づいて説明する。図17は、本発明に係る第5実施形態のディスクブレーキを示す断面図である。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第5実施形態においては、第1実施形態に対して、キャリパ本体1が、インナ側キャリパ半割体およびアウタ側キャリパ半割体をタイボルトで連結したものではなく、インナ側およびアウタ側が一体成形された、いわゆるモノブロックとなっている。
よって、戻しバネ65をキャリパ本体1のディスクロータDに対向する部分に取り付けることが困難になる。このため、第5実施形態では、戻しバネ65の基板部にかえて傾斜板部74の基端からディスク半径方向内側に屈曲して延出する延出板部87と延出板部87の先端から直交延在する取付板部88とを形成し、この取付板部88においてキャリパ本体1のディスク半径方向内側に向く面にボルト66で固定される。
「第6実施形態」
次に、第6実施形態を図18に基づいて説明する。図18は、本発明に係る第6実施形態のディスクブレーキを示す一部を断面とした平面図である。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第6実施形態のディスクブレーキは、車両の非回転部に固定されるキャリア90と、このキャリア90に対しディスク軸線方向に摺動可能となるように支持されるキャリパ本体1とを有している。キャリパCLは、インナ側にのみボア25およびピストン26が設けられ、アウタ側には、ピストン26と対向してキャリパ本体1の押圧面部91が配置されるフレーム型シングルボアキャリパとなっている。
また、キャリパ本体1には、摩擦パッド18を挿入するための開口部17がディスク半径方向に貫通して形成されている。そして、一対の摩擦パッド18,18が、開口部17からこの開口部17で上端部が形成されるキャリパ本体1のパッド挿入空間19内に挿入され、開口部17を横断するように橋架された二本のパッドピン31によってディスク軸線方向に移動可能に支持されている。
そして、キャリア90に、インナ側の摩擦パッド18,18に戻し力を発生させる上記した第1実施形態の戻しバネ65が設けられている。つまり、キャリア90には、第1実施形態と同様の突出台部52および溝部55が前進制動時のディスク回入側に形成されており、第1実施形態と同様の戻しバネ65がその折曲部78を溝部55内の空間部56に配設しつつ、基板部69がボルト66で突出台部52に固定される。
上記したキャリア90への取付状態で、戻しバネ65は、そのS字状をなす折曲部78が、キャリパ本体1のこの位置に形成された溝部55の空間部56内に配置される。また、戻しバネ65は、その先端板部76が、キャリア90の後進側トルク受け面22aよりも突出してパッド挿入空間19内に進入する。言い換えれば、先端板部76は、キャリパCLの開口部17の投影空間内に配置される。また、先端板部76は、ボア形成面15aに対して略平行した対向状態となる。また、先端板部76は、摩擦パッド18の制動トルクを受けるキャリア90のトルク受け部13のディスクロータ径方向中間位置に配置される。また、戻しバネ65の先端板部76は、ディスク円周方向においてトルク受け面22aよりもピストン26側に配置される。
摩擦パッド18を取り付ける際には、例えば、アウタ側において、上記のように戻しバネ65が取り付けられたキャリア90に対して、キャリパCLの開口部17を介してディスク半径方向の外方から摩擦パッド18が挿入されることになり、その際に、戻しバネ65の先端板部76と先端板部76に対向するキャリパCLのボア形成面15aとの間、より詳しくは、戻しバネ65の先端板部76とボア形成面15aから突出するピストン26との間に摩擦パッド18の裏板33が挿入される。
本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキを示す正面図である。 同ディスクブレーキを示す平面図である。 同ディスクブレーキを示す図2のZ−Z線に沿う断面図である。 同ディスクブレーキを示す図3のY−Y線に沿う部分拡大平断面図であって、(a)は戻しバネの組み付け前、(b)は戻しバネの組み付け後、(c)は摩擦パッドの組み付け後をそれぞれ示すものである。 同ディスクブレーキの戻しバネを示す図であって(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図、(d)は側面図、(e)は側面図、(f)は背面図である。 同ディスクブレーキの戻しバネを示す斜視図である。 同ディスクブレーキを示す図3のY−Y線に沿う部分拡大平断面図である。 同ディスクブレーキの第1変形例を示す図3のY−Y線に沿う部分拡大平断面図である。 同ディスクブレーキの第2変形例を示す図2のZ−Z線に沿う正断面図である。 同ディスクブレーキの第3変形例を示す図2のZ−Z線に沿う正断面図である。 本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキを示す部分断面図である。 同ディスクブレーキを示す図11のW−W線に沿う部分拡大平断面図である。 本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキの変形例を示す部分断面図である。 同変形例を示す図13のW−W線に沿う部分拡大平断面図である。 本発明に係る第3実施形態のディスクブレーキの戻しバネの側面図である。 本発明に係る第4実施形態のディスクブレーキを示す断面図である。 本発明に係る第5実施形態のディスクブレーキを示す断面図である。 本発明に係る第6実施形態のディスクブレーキを示す一部を断面とした平面図である。
符号の説明
CL キャリパ
D ディスクロータ
1 キャリパ本体
13,14 トルク受け部(パッド案内部)
15Aa ボア形成面(ピストン突出面)
15Ba ボア形成面(ピストン突出面)
17 開口部
18 摩擦パッド
19 パッド挿入空間
22Aa トルク受け面(パッド案内面)
22Ab トルク受け面(パッド案内面)
22Ba トルク受け面(パッド案内面)
22Bb トルク受け面(パッド案内面)
26 ピストン
31 パッドピン
52e 頂上面(ディスクロータ対向面)
56 空間部
62 ディスクロータ対向部
62a 対向面(摺動面)
65 戻しバネ
66 ボルト
69 基板部(他端部)
76 先端板部(一端部)
77,77 ガイド板部
77a パッドガイド面部(パッドガイド部)
78 折曲部
79a 当接面(摩擦パッド当接面)
81 係合爪部(係合部)
84 係合片部(係合部)

Claims (11)

  1. ディスクロータの両面に対向して配設される一対の摩擦パッドと、
    該摩擦パッドを前記ディスクロータの径方向外方から挿入可能なパッド挿入空間を有するキャリパと、
    該キャリパに設けられた押圧手段により前記摩擦パッドを前記ディスクロータへ押圧して制動力を発生するディスクブレーキにおいて、
    前記一対の摩擦パッドのうちの少なくとも一方の側に、一端部が前記摩擦パッドの前記ディスクロータと対向する側に当接して前記摩擦パッドを前記ディスクロータからその軸線方向に離間させるように付勢する戻しバネを設け、
    該戻しバネの前記一端部は、前記キャリパの前記パッド挿入空間内で前記摩擦パッドのディスクロータ径方向中間部に配置され、
    前記戻しバネの前記一端部と該一端部に対向する前記キャリパの面との間に前記摩擦パッドが前記ディスクロータの径方向外方から挿入されてなることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記戻しバネの他端部は前記キャリパに設けられることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記戻しバネの前記他端部は、前記一端部に対向する側の前記キャリパの面に固定されることを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記キャリパに挿入された前記摩擦パッドを前記ディスクロータの軸線方向に摺動可能に案内するパッド案内部を有し、前記戻しバネの他端部は前記パッド案内部に設けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
  5. 前記戻しバネの前記一端部が配置される前記ディスクロータ径方向中間部は、前記ディスクロータ外周よりも内側であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
  6. 前記戻しバネの前記一端部は、前記摩擦パッドの挿入時に、該摩擦パッドの前記ディスクロータと対向する側と摺動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
  7. 前記戻しバネの前記一端部は、少なくとも前記摩擦パッドの挿入時に、該摩擦パッドの前記ディスクロータと対向する側と隙間をもって対向することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
  8. 前記戻しバネの前記一端部は、前記摩擦パッドの挿入時に、前記摩擦パッドの前記ディスクロータと対向する側の周縁である角部と摺動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
  9. 前記戻しバネの前記一端部は、前記摩擦パッドの制動トルクを受ける部位のディスクロータ径方向中間位置に配置されることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
  10. 前記戻しバネの前記一端部の摩擦パッド当接面のディスクロータ径方向端部には、前記ディスクロータの面へ交わる方向に延びるパッドガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1乃のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
  11. 前記キャリパには、前記戻しバネの前記一端部と前記他端部との間の中間部の位置に空間部が形成されていることを特徴とする請求項乃至1のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
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