以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係る遊技機の代表例としてパチンコ機PMを図1および図2に示しており、まず、これらの図面を参照しながらパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMのガラス扉を開放して示す正面図、図2はパチンコ機PMの背面図である。
パチンコ機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構により前方に横開き開閉及び着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置7を利用して常には外枠1と係合連結された閉止状態に保持される。
前枠2の前面側には、上部に前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉3が、下部に球皿4が、それぞれ正面左側に設けられたヒンジ機構で横開き開閉及び着脱可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置7および球皿施錠装置(図示せず)を利用して常には前枠2の前面を覆う閉止状態に保持される。また、球皿4の右側下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル5が取り付けられている。
ガラス扉3の背後に位置する前枠上部には、方形枠状の収容部2aが前枠2に一体に設けられており、この収容部2aに設けられた遊技盤係止具8を利用して遊技盤10が前面側から着脱可能に立設保持されてガラス扉3を通して視認可能となっている。なお、本実施形態においては遊技盤係止具8を収容部2aに具備して前面側から遊技盤10を取付可能に構成しているが、収容部を背面側に設けて遊技盤を背面側において取付可能な構成としてもよい。
遊技盤10は、ルータ加工等を施した矩形状の積層合板に、所定の図柄が印刷されたセルを貼り付けて成型される化粧板11を基体として構成される。化粧板11の前面には、上下2分割のレール飾り12,13がビス止めされ、内側に略円形の遊技領域PAが区画形成されるとともに、遊技球発射装置(図示せず)から発射される遊技球を遊技領域PAの上部に導く案内レール面14,15が形成される。
遊技盤10の遊技領域PAには、図示しない遊技釘が多数配設され、遊技領域PAの中央部近傍には、特別図柄表示装置55や演出図柄表示装置56が取り付けられたセンター飾り50が配設される。遊技領域PAの下部(センター飾り50の下方)には、始動入賞口16aを有する始動入賞装置16が設けられ、遊技球が始動入賞口16aを通過すると、始動入賞装置16内に設けられた入賞検出センサ26(図7を参照)に検出されて遊技盤10の裏面側へ排出されるようになっている。
さらに、始動入賞装置16の下方には大入賞口17aを開閉可能な大入賞装置17(アタッカー)が設けられる。大入賞装置17は、特別遊技中に大入賞口ソレノイド28(図7を参照)を用いて大入賞口17aを開放し、遊技球を大入賞口17aに対し通過容易にする。大入賞口17aは、遊技領域PAの下部に設けられた横長方形状の入賞口であり、大入賞口17aが閉鎖状態にあるときには、遊技球は大入賞口17aを通過することができず、大入賞口17aが開放状態になったときに、遊技球が大入賞口17aを通過することができる。遊技球が大入賞口17aを通過すると、大入賞装置17内に設けられた入賞検出センサ27(図7を参照)に検出されて遊技盤10の裏面側へ排出されるようになっている。
遊技領域PAの左下部には、普通入賞口18aを有する普通入賞装置18が設けられ、遊技球が普通入賞口18aを通過すると、普通入賞装置18内に設けられた入賞検出センサ(図示せず)に検出されて遊技盤10の裏面側へ排出されるようになっている。また、遊技領域PAの下端には、各入賞装置に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤10の裏面側へ排出させるアウト口19が設けられている。
前枠2の背面側には、図2に示すように、外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの矩形枠状に形成された裏セット盤30が、互いの背面右側に配設され、前後方向にスライドさせて開閉作動可能に構成されたヒンジ機構6a,6bにより横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、背面各部に設けられた裏セット盤係止具9を用いて常には前枠2の背面を覆う閉鎖状態に保持される。裏セット盤30には、遊技球を貯留する球貯留タンク31、球貯留タンク31から供給された遊技球を整列させて流下させるタンクレール32、球圧を軽減して遊技球を下方に流下させるS字レール33、入賞状態等に基づいて遊技球を払い出す球払出装置34、球払出装置34から払い出された遊技球を球皿4に導く球払出通路35等の遊技球の処理機構が設けられている。
また、裏セット盤30の背面には、制御装置、電子部品に電力を供給する電源ユニット41、パチンコ機PMの作動を統括的に制御する主制御装置42、効果照明、効果音等の遊技演出の制御を主に行うサブ制御装置43、遊技球の払出作動を制御する球払出制御装置44、遊技施設側と信号の入出力を行う外部中継端子基板45等の各種制御装置、回路基板等の電子部品が取り付けられており、これらが図示しないコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成される。
パチンコ機PMは、ガラス扉3、球皿4、裏セット盤30等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、球皿4に遊技球を貯留させて発射ハンドル5を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル5が回動操作されると、球皿4に貯留された遊技球が、球皿4の背面側に配設される遊技球発射装置により1球ずつ遊技領域PAに打ち出され、パチンコゲームが展開される。
次に、センター飾り50について図3〜図6を追加参照しながら説明する。ここで、図3は表示体61が最も伸びた状態のセンター飾り50の正面図、図4は表示体61を回動させた状態のセンター飾り50の正面図、図5は演出装置60の断面図、そして図6は第1当接部材86の底面図である。
センター飾り50は、図3に示すように、樹脂材料を用いて射出成形等により一体的に形成された種々の構成部品からなり、遊技領域PAの略中央部に形成された開口部(図示せず)に取り付けられる。センター飾り50の中央部には、前後に開口した略直方体形の内部空間51が形成されており、パチンコ機PMの前面側からガラス扉3および内部空間51を通じて、センター飾り50の背面側に取り付けられた演出図柄表示装置56の表示面56aを視認できるようになっている。また、センター飾り50の上部前面側には、特別図柄表示装置55が取り付けられている。
特別図柄表示装置55は、発光ダイオード等から構成され、後述する抽選手段112による抽選の結果に基づいて特別図柄(図示せず)を変動表示する。演出図柄表示装置56は、液晶ディスプレイ等から構成され、特別図柄表示装置55と連動して(すなわち、遊技の展開に応じて)装飾図柄(例えば、図3における「7」の図柄A)を表示面56aに変動表示する。特別図柄は、始動入賞装置16(始動入賞口16a)への遊技球の入賞を契機として行われる抽選の結果に基づいて表示される図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割を持つ。また、装飾図柄は、特別図柄で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、例えば、スロットマシンの図柄表示を模した複数列の変動図柄として表示面56aの中央領域に表示される。
なお、本実施形態における特別図柄(図示せず)は、演出的な役割を持たず、特別図柄表示装置55により演出図柄と比較して目立たない大きさで表示されるが、これに限られるものではなく、演出図柄を用いずに特別図柄に演出的な役割を持たせ、この特別図柄を演出図柄表示装置56のような表示装置に表示させるようにしてもよい。また、演出図柄表示装置56は、液晶ディスプレイに限らず、発光ダイオードを(ドットマトリックス状に)用いた表示手段を有して構成されてもよい。
演出図柄表示装置56の表示部56aの近傍に位置するセンター飾り50の右側には、遊技の展開に応じた演出を行う演出装置60が設けられる。この演出装置60は、図5に示すように、伸縮自在に構成された表示体61と、表示体61を回転自在に保持する保持部材77と、表示体61を伸縮させるための伸縮機構80と、表示体61を伸縮させるための回動機構90とを主体に構成される。表示体61は、互いに入れ子式に組み合わされた第1〜第5表示部材からなり、各表示部材をそれぞれ互いに相対的にスライド移動させることで左右方向へ伸縮自在に構成される。
第1表示部材62は、第1〜第5表示部材のうち最も基端側(正面右側)に位置する表示部材であり、樹脂材料等を用いて左右に開口した円筒状に形成されて、保持部材77に回転自在に保持される。第1表示部材62の基端部には、第1表示部材62が保持部材77に対し左右へ相対移動することを規制するためのフランジ部62aが形成される。第1表示部材62の側部前面側には、図3に示すように、「チャンス」という文字が表示された第1表示領域63が形成され、パチンコ機PMの前面側から視認可能に構成されている。
第2表示部材65は、図5に示すように、樹脂材料等を用いて左右に開口した円筒状に形成され、第1表示部材62に対し左右へスライド移動自在に保持される。第2表示部材65の基端部には、第2表示部材65が第1表示部材62から抜け出すのを防止するフランジ部65aが形成される。第2表示部材65の側部前面側には、図3に示すように、「まだまだ」という文字が表示された第2表示領域66が形成され、パチンコ機PMの前面側から視認可能に構成されている。また、第2表示部材65が第1表示部材62に対し右方向(表示体61の縮む方向)にスライド移動すると、第2表示領域66が(第2表示部材65の基端側に隣接する)第1表示部材62の内側に位置して隠れるようになっている。一方、第2表示部材65が第1表示部材62に対し左方向(表示体61の伸びる方向)にスライド移動すると、第2表示領域66が現れるようになっている。
第3表示部材68は、図5に示すように、樹脂材料等を用いて左右に開口した円筒状に形成され、第2表示部材65に対し左右へスライド移動自在に保持される。第3表示部材68の基端部には、第3表示部材68が第2表示部材65から抜け出すのを防止するフランジ部68aが形成される。第3表示部材68の側部前面側には、図3に示すように、「まだだ〜」という文字が表示された第3表示領域69が形成され、パチンコ機PMの前面側から視認可能に構成されている。さらに、図4に示すように、第3表示部材68の側部背面側(第3表示領域69を除く部分)には、「7」という文字の右側部分が表示された第1裏表示領域70が形成され、第3表示領域69が背面側に位置するように表示体61を回動させると、第1裏表示領域70が前面側に現れて視認可能となるように構成されている。
また、第3表示部材68が第2表示部材65に対し右方向(表示体61の縮む方向)にスライド移動すると、第3表示領域69および第1裏表示領域70が(第3表示部材68の基端側に隣接する)第2表示部材65の内側に位置して隠れるようになっている。一方、第3表示部材68が第2表示部材65に対し左方向(表示体61の伸びる方向)にスライド移動すると、第3表示領域69および第1裏表示領域70が現れるようになっている。
第4表示部材71は、図5に示すように、樹脂材料等を用いて左右に開口した円筒状に形成され、第3表示部材68に対し左右へスライド移動自在に保持される。第4表示部材71の基端部には、第4表示部材71が第3表示部材68から抜け出すのを防止するフランジ部71aが形成される。第4表示部材71の側部前面側には、図3に示すように、「まだだ〜」という文字が表示された第4表示領域72が形成され、パチンコ機PMの前面側から視認可能に構成されている。さらに、図4に示すように、第4表示部材71の側部背面側(第4表示領域72を除く部分)には、「7」という文字の左側部分が表示された第2裏表示領域73が形成され、第4表示領域72が背面側に位置するように表示体61を回動させると、第2裏表示領域73が前面側に現れて視認可能となるように構成されている。
また、第4表示部材71が第3表示部材68に対し右方向(表示体61の縮む方向)にスライド移動すると、第4表示領域72および第2裏表示領域73が(第4表示部材71の基端側に隣接する)第3表示部材68の内側に位置して隠れるようになっている。一方、第4表示部材71が第3表示部材68に対し左方向(表示体61の伸びる方向)にスライド移動すると、第4表示領域72および第2裏表示領域73が現れるようになっている。
第5表示部材74は、第1〜第5表示部材のうち最も先端側(正面左側)に位置する表示部材であり、図5に示すように、樹脂材料等を用いて右方が開口した有底円筒状に形成され、第4表示部材71に対し左右へスライド移動自在に保持される。第5表示部材74の基端部には、第5表示部材74が第4表示部材71から抜け出すのを防止するフランジ部74aが形成される。第5表示部材74の側部前面側には、図3に示すように、「当」という文字が表示された第5表示領域75が形成され、パチンコ機PMの前面側から視認可能に構成されている。また、第5表示部材74が第4表示部材71に対し右方向(表示体61の縮む方向)にスライド移動すると、第5表示領域75が(第5表示部材74の基端側に隣接する)第4表示部材71の内側に位置して隠れるようになっている。一方、第5表示部材74が第4表示部材71に対し左方向(表示体61の伸びる方向)にスライド移動すると、第5表示領域75が現れるようになっている。
なお、図3に示すように、第1〜第5表示領域は、第1〜第5表示部材が組み合わされた状態で、それぞれほぼ同じ方向に面するように構成される。また、表示体61が最も縮んだ状態では、図8に示すように、(最も基端側の第1表示部材61を除く)第2〜第5表示部材の表示領域がそれぞれ基端側に隣接する表示部材の内側に位置して隠れるように構成され、表示体61が最も伸びた状態では、図3に示すように、全ての表示領域が現れて視認可能となるように構成される。
同様に、第1および第2裏表示領域70,73は、図4に示すように、第1〜第5表示部材が組み合わされた状態で、それぞれほぼ同じ方向に面するように構成される。また同様に、少なくとも第3および第4表示部材68,71が縮む方向にスライド移動した状態では、第1および第2裏表示領域70,73が第2および第3表示部材65,68の内側に位置して隠れるように構成され、少なくとも第3および第4表示部材68,71が伸びる方向にスライド移動した状態では、図4に示すように、第1および第2裏表示領域70,73が現れて視認可能となるように構成される。また、図4に示すように、第1および第2裏表示領域70,73をそれぞれ繋げて見たときに、各裏表示領域の絵柄が組み合わされた「7」の図柄Bが表示されるようになっている。
保持部材77は、樹脂材料等を用いて箱形に形成され、表示体61が伸縮する方向の軸回り(すなわち、左右に伸びる軸回り)に、表示体61を回転自在に保持するように構成される。また、保持部材77は、図3に示すように、センター飾り50における内部空間51の右側に取り付けられており、保持部材77に保持された表示体61が内部空間51において演出図柄表示装置56の表示部56aの前方に重なって配設されるようになっている。
伸縮機構80は、図5に示すように、保持部材77の内部に設けられ、第2〜第5表示部材をスライド移動させるための軸部材81と、軸部材81を駆動する伸縮用モータ84と、第2〜第5表示部材にそれぞれ結合された第1〜第4当接部材86〜89とを有して構成される。軸部材81は、金属材料を用いて左右に延びる丸棒状に形成され、保持部材77の内部に設けられた支持部材78,79に左右へスライド移動自在に支持される。なお、軸部材81は、表示体61とほぼ同軸上に並ぶようになっている。軸部材81の胴部81aには、ラック82が形成されており、伸縮用モータ84の回転軸に取り付けられたピニオンギヤ85と噛み合うようになっている。軸部材81の先端部には、胴部81aより径の大きい円盤状の軸頭部83が形成されており、軸部材81が左右へスライド移動する際に第1〜第4当接部材86〜89のいずれかに当接するようになっている。
伸縮用モータ84は、例えば電動のサーボモータ(パルスモータやDCモータ等であってもよい)であり、保持部材77の内部に取り付けられる。また、伸縮用モータ84は、ピニオンギヤ85を介して軸部材81と繋がっており、伸縮用モータ84の回転駆動力がピニオンギヤ85およびラック82を介して軸部材81に伝えられ、伸縮用モータ84の回転に応じて軸部材81が左右へスライド移動するようになっている。
第1当接部材86は、樹脂材料等を用いて円盤状に形成され、第2表示部材65の基端部内側に結合される。第1当接部材86の中心部には、図6に示すように、軸部材81の胴部81aより僅かに径の大きい軸孔86aが形成されており、軸部材81の胴部81aを挿通可能に構成されている。軸孔86aから放射状に延びるようにスリットが形成され、各スリットの間には、軸頭部83が当接可能な当接片86bが複数形成される。この当接片86bは弾性変形可能に構成されており、軸頭部83に比較的強い力で押圧されると、各当接片86bが曲げられて弾性変形するとともに、各当接片86bの変形に伴って拡大した軸孔86aを軸頭部83が(各当接片86bに摺接する形で)通過するようになっている。
第2当接部材87は、樹脂材料等を用いて円盤状に形成され、第3表示部材68の基端部内側に結合される。第2当接部材87の中心部には、第1当接部材86と同様の軸孔87aおよび当接片87bが形成される。第3当接部材88は、樹脂材料等を用いて円盤状に形成され、第4表示部材71の基端部内側に結合される。第3当接部材88の中心部には、第1当接部材86と同様の軸孔88aおよび当接片88bが形成される。第4当接部材89は、樹脂材料等を用いて円盤状に形成され、第5表示部材74の基端部内側に結合される。第4当接部材89の中心部には、第1当接部材86と同様の軸孔89aおよび当接片89bが形成される。
このような伸縮機構80により、表示体61が最も縮んだ状態から伸びるときに、第2表示部材65、第3表示部材68、第4表示部材71、および第5表示部材74がこの順で1つずつスライド移動するように構成される。なおこのとき、表示体61が最も縮んで軸頭部83が第1当接部材86の右方に位置した状態から、伸縮用モータ84により軸部材81が左方へスライド移動する。そしてまず、軸頭部83が第1当接部材86の当接片86bに当接してこれを左方に押圧し、第2表示部材65が(第3〜第5表示部材とともに)第1表示部材62に対し左方向にスライド移動する。
フランジ部65aにより第2表示部材65のスライド移動が規制される状態になると、軸頭部83により第1当接部材86の各当接片86bが曲げられて弾性変形するとともに、各当接片86bの変形に伴って拡大した軸孔86aを軸頭部83が通過する。軸頭部83が第1当接部材86の軸孔86aを通過すると、第2当接部材87の当接片87bに当接してこれを左方に押圧し、第3表示部材68が(第4〜第5表示部材とともに)第2表示部材65に対し左方向にスライド移動する。
フランジ部68aにより第3表示部材68のスライド移動が規制される状態になると、軸頭部83により第2当接部材87の各当接片87bが曲げられて弾性変形するとともに、各当接片87bの変形に伴って拡大した軸孔87aを軸頭部83が通過する。軸頭部83が第2当接部材87の軸孔87aを通過すると、第3当接部材88の当接片88bに当接してこれを左方に押圧し、第4表示部材71が(第5表示部材74とともに)第3表示部材68に対し左方向にスライド移動する。
フランジ部71aにより第4表示部材71のスライド移動が規制される状態になると、軸頭部83により第3当接部材88の各当接片88bが曲げられて弾性変形するとともに、各当接片88bの変形に伴って拡大した軸孔88aを軸頭部83が通過する。そして、軸頭部83が第3当接部材88の軸孔88aを通過すると、第4当接部材89の当接片89bに当接してこれを左方に押圧し、図5に示すように、第5表示部材74が第4当接部材89に対し左方向にスライド移動し、表示体61が最も伸びた状態になる。
一方、表示体61が最も伸びた状態から縮むときには、まず、図5の二点鎖線で示すように、軸頭部83を第4当接部材89の軸孔89aに通過させて第4当接部材89の左方に位置させる。そして、伸縮用モータ84により軸部材81が右方へスライド移動すると、軸頭部83が第4当接部材89の当接片89bに当接してこれを右方に押圧し、表示体61が伸びる場合と逆のプロセスで、第5表示部材74、第4表示部材71、第3表示部材68、および第2表示部材65が順に右方向にスライド移動して、表示体61が最も縮んだ状態になる。なお、表示体61が最も縮んだ状態で、軸部材81がさらに右方へスライド移動すると、軸頭部83により各当接部材の当接片が曲げられて弾性変形するとともに、当接片の変形に伴って拡大した各当接部材の軸孔を軸頭部83が通過して、軸頭部83が第1当接部材86の右方に位置することになる。
回動機構90は、表示体61を回動させる回動用モータ91を主体に構成される。回動用モータ91は、例えば電動のサーボモータ(パルスモータやDCモータ等であってもよい)であり、保持部材77の内部に取り付けられる。また、回動用モータ91は、回転軸に取り付けられたピニオンギヤ92および、第1表示部材62の基端部内側に結合されたリングギヤ93を介して第1表示部材62と繋がっており、回動用モータ91の回転駆動力がピニオンギヤ92およびリングギヤ93を介して第1表示部材62に伝えられ、第1表示部材62が他の表示部材(第2〜第5表示部材)とともに回動するようになっている。このようにして、表示体61は、表示体61が伸縮する方向の軸回りに回動可能に構成される。
続いて、パチンコ機PMに構成される遊技制御装置100について図7を参照しながら説明する。ここで、図7は遊技制御装置100の概要を示すブロック図である。この遊技制御装置100は、前述した主制御装置42(図7では不図示)や、サブ制御装置43(図7では不図示)等から構成される。遊技制御装置100には、始動入賞装置16、大入賞装置17、特別図柄表示装置55、装飾図柄表示装置56、および演出装置60等が電気的に接続されており、各種検出信号および制御信号の送受信が行われるようになっている。
また、遊技制御装置100は、各入賞装置への入球(入賞)を判定する入球判定手段110と、始動入賞装置16への遊技球の入賞に基づき特別図柄抽選を実行する抽選手段112と、特別図柄および装飾図柄の変動表示パターンを保持するパターン記憶手段114と、図柄変動における停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段120と、図柄等の表示を制御する表示制御手段130と、大当たり遊技等の通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を制御する特別遊技制御手段140と、確率変動遊技等の通常遊技よりも遊技者に有利な特定遊技を制御する特定遊技制御手段150と、大入賞装置17の開閉制御を行う開閉制御手段160と、演出装置60の作動制御を行う演出制御手段170とを備えて構成される。
始動入賞装置16の入賞検出センサ26は、始動入賞装置16(始動入賞口16a)への遊技球の入賞を検出し、始動入賞情報を出力する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受信すると遊技球が始動入賞装置16に入賞したことを判定する。始動入賞装置16への入賞が判定されると、抽選手段112は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が始動入賞情報を受信したタイミングで、抽選手段112は始動入賞に対する乱数を取得する。なお、抽選手段112は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。このようにして取得した乱数に基づいて、抽選手段112は特別図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定は、乱数の取得と同時に行われてもよく、また、特別図柄の変動を開始する直前に行われてもよく、所定の抽選ソフトウェアを利用して行われる。抽選乱数が当たりであった場合、抽選手段112は確率変動付きの当たりであるか否かを決定する。
図柄決定手段120における特別図柄決定手段121および装飾図柄決定手段122は、抽選手段112による判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示するべき図柄である。パターン記憶手段114は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンとが含まれる。また、リーチ状態を経るときのパターンとして、長短様々な表示時間をもつパターンが含まれる。各表示パターンは、その図柄変動の終了条件として表示時間がそれぞれ定められており、その表示時間が経過すると、図柄変動が停止される。
特別図柄決定手段121は、抽選手段112による抽選結果に応じてパターン記憶手段114からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段122は、特別図柄決定手段121により選択された表示パターンに応じたパターンをパターン記憶手段114から選択し、抽選結果に応じた装飾図柄の停止図柄を決定する。
表示制御手段130は、特別図柄決定手段121において決定された変動パターンおよび停止図柄をもとに、特別図柄表示装置55に特別図柄を変動表示させる。また同時に、表示制御手段130は、装飾図柄決定手段122において決定された変動パターンおよび停止図柄をもとに、装飾図柄表示装置56に装飾図柄を変動表示させる。なお、表示制御手段130により特別図柄を表示させる機能は主制御装置42側の処理として実行され、装飾図柄を表示させる機能はサブ制御装置43側の処理として実行される。
またこのとき、表示制御手段130は、演出制御手段170に演出装置60の作動制御を行わせる。演出制御手段170は、演出装置60の伸縮用モータ84や回動用モータ91に作動信号を出力し、装飾図柄表示装置56の表示部56aに表示された演出画像に関連させて、表示体61を伸縮もしくは回動させるように演出装置60の作動を制御する。
特別遊技制御手段140における条件保持手段142は、特別遊技を実行するための条件である作動条件を保持している。本実施形態において作動条件は、表示制御手段130により変動表示される特別図柄が特別図柄表示装置55において所定の図柄で停止されたことに設定される。特別遊技制御手段140における条件判定手段144は、遊技情報を監視し、特別遊技への移行条件である作動条件の成立の可否を判定する。また、条件判定手段144は、作動条件の判定結果をもとに、各種作動フラグのオンまたはオフの設定を行う。
特別遊技制御手段140における特別遊技実行手段146は、作動条件が成立すると、特別遊技を実行する。ここで、特別遊技は、大入賞装置17による大入賞口17aの開閉操作を複数回連続して継続する遊技であり、特別遊技に移行すると、遊技者は特別遊技が行われていることを容易に認識することができるとともに、相当数の賞球を期待することができる。このとき、特別遊技実行手段146は、開閉制御手段160に大入賞口17aの開閉制御を行わせる。開閉制御手段160は、特別遊技中、大入賞装置17の大入賞口ソレノイド28に開放作動信号(もしくは、閉鎖作動信号)を出力し、大入賞口17aを開放(もしくは、閉鎖)させる。
特定遊技制御手段150は、特別遊技とは異なる遊技者に有利な特定遊技、例えば確率変動遊技の実行を制御する。特定遊技制御手段150における特定遊技実行手段151は、抽選手段112による抽選結果に基づいて、特別図柄の確率変動遊技を実行する。例えば、特別図柄の停止図柄が奇数であるときに、特別遊技の終了後、特別図柄の確率変動遊技が実行される。なお、特別図柄の確率変動遊技における当たりの割合は、通常遊技のときよりも高く設定される。
以上のように構成されるパチンコ機PMにおいて、遊技領域PAを転がり落ちる遊技球が始動入賞口16aを通過して始動入賞装置16に入賞すると、抽選手段112により所定の抽選ソフトウェアを利用した特別図柄抽選が行われ、特別図柄表示装置55および装飾図柄表示装置56において特別図柄および装飾図柄が所定時間だけ変動表示される。変動停止時の特別図柄が大当たりを示す図柄である場合、特別遊技に移行する。特別図柄が大当たりの図柄で停止するとき、装飾図柄表示装置56には、例えば、スロットマシンの図柄表示を模した装飾図柄が3つの図柄を一致させるような表示態様を有して表示される。
特別遊技においては、大入賞装置17の作動により大入賞口17aが開放される。そして、大入賞口17aが約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が大入賞口17aを通過して大入賞装置17に入賞した後、大入賞口17aが一旦閉鎖され、このような開閉動作が所定回数継続して繰り返される。
ここで、装飾図柄表示装置56による装飾図柄の変動表示と関連させた演出装置60の作動の一例について、図8〜図11を追加参照しながら説明する。なお、図8は表示体61が最も縮んだ状態のセンター飾り50の正面図、図9は第2表示領域66まで現れた状態のセンター飾り50の正面図、図10は第3表示領域69まで現れた状態のセンター飾り50の正面図、そして図11は第4表示領域72まで現れた状態のセンター飾り50の正面図である。また、以下に説明する作動は、抽選手段112による抽選結果が当たりの場合の作動であり、装飾図柄表示装置56の表示部56aに表示された演出画像に関連させて、演出制御手段170により演出装置60の作動が制御される。
図8では、3列の図柄のうち、2列の図柄(「7」の図柄A)が揃った、いわゆるリーチ状態の演出表示(変動表示)を示している。このとき、例えば、表示体61を左方向、すなわち表示体61が伸びる方向に引っ張るキャラクターCが表示面56aに画像表示される。この演出画像と関連させて、まず、図9に示すように、第2表示部材65が第1表示部材62に対し左方向にスライド移動し、第2表示領域66が出現する。次に、図10に示すように、第3表示部材68が第2表示部材65に対し左方向にスライド移動し、第2表示領域66に加え第3表示領域69も出現する。さらに、図11に示すように、第4表示部材71が第3表示部材68に対し左方向にスライド移動し、第2および第3表示領域66,69に加え第4表示領域72も出現する。
そして、図3に示すように、第5表示部材74が第4表示部材71に対し左方向にスライド移動し、第5表示領域75が出現して全ての表示領域を視認可能となる。このように、表示体61を引っ張るような演出画像に関連させて、表示部材を1つずつスライド移動させて表示領域を1ずつ出現させることにより、大当たりに対する期待感を段階的に高めていくことが可能になり、遊技者の遊技意欲を喚起することができる。
最後に、表示体61が180度だけ回動して、全ての表示領域が背面側に隠れるとともに、第1および第2裏表示領域70,73が前面側に出現する。このとき、第1および第2裏表示領域70,73をそれぞれ繋げて見たときに、各裏表示領域の絵柄が組み合わされた「7」の図柄Bが出現し、3列の図柄が揃ったように視認される。なおこのとき、表示面56aには、キャラクターCが消えていなくなるとともに、3列の図柄(「7」の図柄A)が揃った画像表示をしておくようにすればよい。また、「7」以外の図柄が揃うときには、表示体61を回動させずに縮小させ、表示面56aで3列の図柄が揃った画像表示を行うようにすればよい。
なお、抽選手段112による抽選結果がハズレの場合には、図8〜図11の段階において、すなわち、表示体61が伸びる途中の段階において、キャラクターCが表示体61を引っ張るのを止めてしまう演出画像と関連させて、表示体61の伸長作動を中止するような演出も可能である。
以上に説明した本発明の実施形態において、達成される主要な効果を整理すれば、下記のようになる。
第1に、本実施形態の演出装置60によれば、表示体61が縮んだ状態では表示部材の表示領域が基端側に隣接する表示部材の内側に位置する一方、表示体61が伸びた状態では全ての表示部材の表示領域が現れて視認可能となるため、表示体61を伸縮させることで遊技者に対し大当たりの可能性を認識させるような演出が可能になり、遊技者の遊技意欲を喚起するような遊技演出を行うことができる。
第2に、演出装置60において、表示体61が最も縮んだ状態から伸びるときに、最も基端側の第1表示部材62を除く第2〜第5表示部材が1つずつスライド移動し、スライド移動する表示部材の表示領域が1つずつ現れて視認可能となるように構成されることで、大当たりに対する期待感を段階的に高めることが可能になり、遊技者の遊技意欲をより喚起するような遊技演出を行うことができる。
第3に、演出装置60において、表示体61を回動させると、裏表示領域70,73が前面側に現れて視認可能となるように構成されることで、裏表示領域70,73を出現させることにより、意外性のある演出を行うことが可能になり、遊技者の遊技意欲をより喚起するような遊技演出を行うことができる。
第4に、演出装置60において、第1〜第5表示部材がそれぞれ円筒状に形成されることで、表示部材の側面が滑らかな円筒面となることから、表示領域の設計の自由度を高めることができる。
第5に、本実施形態のパチンコ機PMによれば、演出制御手段170は、演出図柄表示装置56の表示面56aに表示された演出画像に関連させて表示体61を伸縮させるように演出装置60の作動を制御するため、演出図柄表示装置56による演出と演出装置60による演出とを組み合わせることで、意外性のある多彩な演出を行うことが可能になり、遊技者の遊技意欲を喚起するような遊技演出を行うことができる。また、表示体61が複数の表示部材から構成されるため、演出に多様性を持たせることができる。さらに、表示体61が伸縮自在に構成されるため、演出装置60を使用しない際は、表示体61を縮小させることで設置スペースを小さくすることができる。
第6に、パチンコ機PMにおいて、演出制御手段170が、演出図柄表示装置56の表示面56aに表示された表示体61を引っ張るような演出画像に関連させて、表示部材を1つずつスライド移動させるように演出装置60の作動を制御することで、大当たりに対する期待感を段階的に高めることが可能になり、遊技者の遊技意欲をより喚起するような遊技演出を行うことができる。
第7に、パチンコ機PMにおいて、演出制御手段170が、演出図柄表示装置56の表示面56aに表示された演出画像に関連させて表示体61を伸縮させるとともに回動させ、裏表示領域70,73を前面側に出現させるように演出装置60の作動を制御することで、より意外性のある演出を行うことが可能になり、遊技者の遊技意欲をより喚起するような遊技演出を行うことができる。
第8に、パチンコ機PMにおいて、演出制御手段170が、抽選手段112による抽選の結果が当たりである場合に、演出図柄表示装置56の表示面56aに表示された演出画像に関連させて表示体61を最も縮んだ状態から伸長させたのち、最も伸びた状態で停止させるように演出装置60の作動を制御することが好ましく、このようにすれば、遊技者に対し大当たりを明確に認識させるような演出が可能になり、遊技者の遊技意欲をより喚起するような遊技演出を行うことができる。
なお、上述の実施形態において、第1〜第5表示部材がそれぞれ円筒状に形成されているが、これに限られるものではなく、四角柱や六角柱等、角柱状に形成されてもよい。このようにすれば、表示部材の側面ごとに複数パターンの表示領域(もしくは裏表示領域)を設けることが可能になることから、例えば、表示体を回動させて前面側に視認させる表示領域の種類を変えることにより、より多彩な演出を行うことが可能になる。さらに、各表示部材は薄い板状に形成されてもよい。また、各表示部材は、例えば円筒状の表示部材と角柱状の表示部材の組み合わせ等、異なる形状同士の組み合わせでもよく、互いに入れ子式に組み合わされていればよい。
また、上述の実施形態において、遊技球を用いたパチンコ機の例について説明しているが、これに限られるものではなく、遊技メダル等の遊技媒体を用いた遊技機においても、本発明を適用することができる。
さらに、上述の実施形態において、表示領域および裏表示領域には、主に文字が表示されているが、これに限られるものではなく、図形や模様、又はこれらの組み合わせ等であってもよく、所定の絵柄もしくは文字が表示されていればよい。
また、上述の実施形態において、遊技盤10のセンター飾り50に演出装置60が設けられているが、これに限られるものではなく、例えば前枠やガラス扉等、演出装置を前面側から視認可能な箇所に設けられてもよい。
さらに、上述の実施形態において、表示体61が左右方向へ伸縮自在に構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、上下方向へ伸縮するような向きに表示体を取り付けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、演出図柄表示装置56の表示面56aに表示された演出画像に関連させて表示体61を最も縮んだ状態から伸長させたのち、最も伸びた状態で一旦停止させるように演出装置60の作動を制御しているが、これに限られるものではなく、表示体を最も伸びた状態から最も縮んだ状態まで縮小させるように演出装置の作動を制御してもよい。
さらに、上述の実施形態において、表示体61が最も縮んだ状態から伸びるときに、最も基端側の第1表示部材62を除く第2〜第5表示部材が1つずつスライド移動するように構成されているが、これに限られるものではなく、表示体の伸縮に応じて各表示部材が同時にスライド移動するような構成であってもよい。
また、上述の実施形態において、表示体61は回動可能な構成でなくてもよく、伸縮するだけの構成であってもよい。またこのとき、裏表示領域を設けなくてもよい。
さらに、上述の実施形態において、表示体61は第1〜第5表示部材から構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、3つの表示部材でも6つの表示部材でもよく、複数の表示部材から構成されていればよい。
また、上述の実施形態において、演出装置60の表示体61が演出図柄表示装置56の表示部56aの前方に重なって配設されるように構成されているが、これに限られるものではなく、演出画像に関連させて表示体を伸縮させることができるような位置に演出装置を設ければよい。
また、伸縮機構80の構成は、上述の実施形態に限られるものではなく、例えば、伸縮用モータ84を用いずにソレノイドやシリンダを用いて表示体を伸縮させるよにしてもよい。また、複数の駆動装置(モータやソレノイド等)を用いて、対応する表示部材を個々にスライド移動させるようにしてもよい。
さらに、回動機構90の構成は、上述の実施形態に限られるものではなく、例えば、ピニオンギヤ92およびリングギヤ93を用いずに、ベルト駆動により回動させる構成であってもよい。