JP4817264B2 - 歯科矯正用インプラント用アバットメント - Google Patents

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Description

本発明は、歯科矯正用アバットメントに関し、特に、歯列矯正のために、骨に埋め込まれて歯の位置を変位させる際の固定源を提供するインプラントに取り付けられる歯科矯正用インプラント用アバットメントに関する。
歯科矯正治療は、様々な器具,方法で行われているが、歯を適正な位置に移動させるためには、当該歯に移動力を加えるための付勢手段と、それを固定して保持するための固定手段とが必要となる。付勢手段としては、例えばゴムや板バネが用いられ、固定手段としては、歯科矯正用インプラントなどを用いて大臼歯に埋め込む方法が用いられている。
上述した歯科矯正治療に用いられる治具として、図6に示すような歯科矯正用のアバットメントがある(特許文献1を参照)。
同図に示すように、このアバットメントは、全体的にT字型のプレートで形成されており、顎骨に固定する固定部(51)と、口腔内に露出する露出部(53)と、固定部(51)と露出部(53)との間に位置し、可動粘膜を貫通する可動粘膜貫通部(52)とを備えている。固定部(51)には、複数のねじ止め用穴(54)が形成され、露出部(53)には、矯正力を与えるバネやゴムを係止するための2連以上の鉤状のフック(55)が外向きに突き出る形で形成されている。
一方、歯科矯正用インプラントは、後にアバットメントを取り付け可能にするために、アバットメントのフック部を引っ掛けるための小径部が設けられている。
このような小径のインプラントを使用した、矯正治具は、以下のようにして取り付けられる。まず、歯近傍の骨(通常は、顎骨)に対しインプラントのアンカー位置を決定し、このアンカー位置に対し局所麻酔をしてメスで骨の上にある肉部を切開して開窓し、骨表面を露出させると、小径ドリルで直径1〜1.5mmの開口孔を穿孔する。続いて、手回しで上記インプラントのねじ部を図6の54のねじ止め用穴を通して上記開口孔内にねじ込んで埋入しアバットメント本体を固定した後、上記開窓を再び縫合する。
そして、アバットメントの他端部に結束線を連結することで、上記インプラントを牽引の固定源として使用して歯列矯正を行う。
なお、同様なものとして、特許文献2及び3記載のアバットメント又は支持体がある。
特開2004−136134号公報 特開2004−174278号公報 特開2005−66068号公報 上述した従来のアバットメントのねじ止め用穴を用いてねじ穴に固定したり、従来のフックを用いて用いてバネやゴムを係止するには、これら治具は、極めて小さな部品であり、しかも口腔内での取付け作業となることから、一般にアバットメントの取付け作業が面倒であり、時間がかかるという問題があった。
また、アバットメント(支持体)を固定するインプラントを骨にねじ込む際に、予め小孔を空ける必要があり、小孔を空ける位置が正確でないとアバットメントをうまく固定できないことから、固定の術式が困難であった。
また、小孔を空ける際に充分な視野をとる必要があり、軟組織の切開量が大きくなり、その結果、手術部位の感染や腫脹を伴うことが多かった。
また、固定部と係止部とを入れ替えることが出来ない構造のため、固定する部位の解剖学的形態の違いにより、アバットメント(支持体)の形状を数種類用意する必要があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、アバットメントの形状を一種類で対応でき、インプラントに容易にかつ確実に取り付け取り外しができるアバットメントを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の歯科矯正用インプラント用アバットメントは、アームの一端に取付けられた1又は2以上の第1の取付部と、前記アームの他端に取付けられた1又は2以上の第2の取付部とを備えた歯科矯正用インプラント用アバットメントであって、前記1及び第2の取付部は、いずれも楕円形又は長円形の一方の弧が開口して形成され、前記楕円形又は長円形の開口されていない側に切欠きを有することで、前記1及び第2の取付部はともに、付勢部材を引っ掛けて係止可能になっていると共に、前記楕円形又は長円形の開口縁部をかしめることによってインプラントに固定可能であり、前記2以上の第1の取付部が、前記開口の方向が前記アームの縦軸に交差して設けられ、前記2以上の第2の取付部が、前記開口の方向が前記アーム部の縦軸の方向に並列して設けられて、前記第1又は第2の取付部のいずれか一方を、口腔内に埋め込まれるインプラントを介して顎骨などの骨に固定される固定部とし、前記第1又は第2の取付部の他方を、付勢部材を引っ掛けて係止するための係止部として使用可能にし、更に、前記アームに前記付勢部材を取付け可能な1又は2以上の穴を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載した発明は、請求項1に項記載の歯科矯正用インプラント用アバットメントに係り、前記アームに前記付勢部材を取付け可能な1又は2以上の穴を有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に項記載の歯科矯正用インプラント用アバットメントに係り、前記アームに形成された前記穴は2以上であり、前記アームは途中位置で分割可能となっていると共に、その分割位置は、当該分割後の両側にそれぞれ上記穴が存在する位置であることを特徴とする。
た、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の歯科矯正用インプラント用アバットメントに係り、前記インプラントを固定源としていずれの角度からも牽引できるように、表裏逆に使用可能にしたことを特徴とする。
本発明の実施形態に係る歯科矯正用アバットメントをインプラントに取り付けた状態を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る歯科矯正用アバットメントを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る歯科矯正用アバットメントを分割した一方のアバットメントを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る歯科矯正用アバットメントを分割した他方のアバットメントを示す平面図である。 インプラントの構成を示す側面図である。(a)ねじ部の長さ8mmの場合、(b)は6mmの場合、(c)は4mmの場合を示す。 従来の歯科矯正用アバットメントを示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の歯科矯正用アバットメントの実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る歯科矯正用インプラント用アバットメントをインプラントに取り付けた歯科矯正治具を示す側面図である。
本発明の実施形態に係るアバットメントは、アーム部23の一端に取付けられた1又は2以上の第1の取付部と、アーム部23の他端に取付けられた1又は2以上の第2の取付部とを備え、第1及び第2の取付部は、同じ構造を有し、第1又は第2の取付部のいずれか一方を、口腔内に埋め込まれるインプラントを介して顎骨などの骨に固定される固定部21とし、第1又は第2の取付部の他方を、付勢部材を引っ掛けて係止するための係止部22として使用可能にしたことを特徴とする。
同図に示すように、この歯科矯正治具1は、口腔内に埋め込まれるインプラント3と、インプラントに取り付けられるアバットメント2とで構成されている。
インプラント3は、口腔内の顎骨等の骨に埋め込まれるねじ部32と、ねじ部32の頭部に形成された露出部31と、ねじ部32と露出部31との間の小径部31Bとを有している。
アバットメント2は、インプラント3の小径部31Bに差し込まれることによって固定される固定部21と、固定部21から延在し口腔内に露出されるアーム部23と、アーム部23の先端に設けられ、ゴムや板バネなどの付勢部材を係止する係止部22とを有する。固定部21及び係止部22には、それぞれ一方が開口した長円形の穴24及び25が設けられている。
アバットメント2の固定部21、係止部22、及びアーム部23は、表裏逆(リバーシブル)に使用可能であり、また、固定部21と係止部22とは、相互に逆向きに取り付け可能に形成している。すなわち、アーム部23の両側の固定部21と係止部22は、インプラント3の小径部31Bに差し込まれる固定部としての構造を持ち、かつ、付勢部材を係止する係止部としての構造も有する。
図2は、本発明の実施形態に係る歯科矯正用インプラント用アバットメントの構成を示す平面図である。
このアバットメント2は、固定部21と係止部22とそれらの間を連結するアーム部23とから構成される。
固定部21は、2つの長円形の開口部24を有し、長円形の開口部24の奥には、それぞれ切欠き部24aを有している。開口部24は、インプラント3の小径部31Bをその開口から挿入して奥まで突き当てた後、かしめることにより固定できるように構成されている。開口部24の奥に形成された切欠き部24aは、治療が全て終わった際に、この切欠部24aに棒状のものを挿入してテコの原理でアバットメント2を容易に取り外すことができるようにしたものである。また、開口部24の開口の方向は、アーム部23の縦軸に対して鋭角をなすように形成されている。
係止部22は、付勢部材としての結束線又はワイヤを引っ掛ける役目を持ち、固定部21と同様に、2つの長円形の開口部25を有し、長円形の開口部25の奥にも固定部21と同様に、切欠き部25aを有している。切欠き部25aの用途は固定部21の切欠き24aと同様である。しかしながら、係止部22の2つの長円形の開口部25の開口の向きは、アーム部23の縦軸に対してほぼ平行になるように形成され、固定部21に対向するように開口している。この開口部分から結束線又はワイヤを引っ掛けて係止する。
アーム部23は、固定部21と係止部22とを連結するアームで、口腔内の粘膜を貫通しているか、あるいは口腔内に露出している。また、その中央付近には、2つの所定の大きさの長孔26を有し、アバットメント2が二分割された場合も、分割後の断片をともにアバットメントとして使用可能に構成されている。
なお、アバットメント2の材質は、チタンであり、その形状は、厚さ約0.5mmのプレートである。
図3,図4は、本発明の実施形態に係る歯科矯正用インプラント用アバットメントを二分割した場合を示す平面図である。
まず、図3に示すように、分割前に係止部として使用されていた係止部22は、二分割後、固定部としての役目を果たし、その際、長穴26が結束線又はワイヤ等を引っ掛ける係止部としての役割を果たすことになる。
また、図4に示すように、分割前に固定部として使用されていた固定部21は、二分割後、そのまま固定部としての役目を果たし、その際、長穴26が結束線又はワイヤ等を引っ掛ける係止部としての役割を果たすことになる。
図5は、本発明の実施形態に係る歯科矯正用インプラントの寸法を示す側面図である。
(a)ねじ部の長さ8mmの場合、(b)はねじ部の長さ6mmの場合、(c)はねじ部の長さ4mmの場合を示す。
図5(a),(b),(c)ともに、従来はねじ頭部の長さが1.0mmであったものを1.5mm以上と高く形成している。これは、ねじ頭部はセルフドリル方式で回転されるが、その際、確実にかつ容易に回転できるような構成にしたものである。また、ねじ部の先端の溝の長さは,図5(a),(b)では2.4mm、図5(c)では2mmとしている。このねじ部の先端の長さも従来に比べてかなり長くなってる。これは、セルフドリル方式よる回転を円滑にし、適正な方向に埋め込まれるようにしたものである。また、ねじ強度を得るために、先端部のねじ先端径を従来の1.0mmから1.2mmに改良し、さらに、喰い付きを良くするために、ねじ先端部の角度を40〜55度と鋭利な構造にすると好ましい。
次に、このインプラント3の構成について詳細に説明する。
このインプラント3は、セルフドリル方式で、ねじ部の先端部にドリル刃を形成しているので、ねじ部の径をさらに小径としても良い。露出部31は、上記肉貫通部31A、小径部31B、及びトルク導入部31Cで構成され、ねじ部32は、テーパねじ部32A、平行ねじ部32B、及び先端部32Cで構成されている。
図5(a)に示すように、インプラント3は、口腔内で骨に埋入されるねじ部32と、該ねじ部32の根元に連続する露出部31(頭部)とから構成される。なお、本実施形態では、インプラント3を埋設するために骨に穿孔する開口孔の径を1.0mmとして以下説明する。
上記ねじ部32は、軸方向に沿って、先端部から略中央部分までがテーパねじ部32Aとなり、略中央部分から根元までが、上記テーパねじ部32Aに連続する円筒状の平行ねじ部32Bとなっている。なお、ねじ部32の先端部32Cの形状として当該先端部32Cは尖っている。
上記テーパねじ部32Aの径は、先端部側が小径となっていて、先端部側の雄ねじの谷の径d1が、当該先端部が骨に穿孔する開口孔の径1.0mmよりも小径の0.8mmとなっていると共に、平行ねじ部32Bとの境界位置(頭部側)における雄ねじの谷の径d2が、上記開口孔の径よりも若干大径の1.2mmとなっている。
また、平行ねじ部32Bの雄ねじの谷の径d3は、上記テーパねじ部32Aの最大径と等しい1.2mmとなって、つまり、上記開口孔の径よりも若干大径の1.2mmに設定されている。
なお、ねじ部32の雄ねじの山の径は、上記各雄ねじの谷の径よりも0.2mmだけ大きい値に設定されている。例えば、平行ねじ部の雄ねじの山の径d3は、1.4mmである。
また、上記頭部に設けられた露出部31は、上記ねじ部32の根元に連続する肉貫通部31Aと、トルク導入部31Cと、上記肉貫通部31Aとトルク導入部31Cとの間に形成された小径部31Bとから構成されている。そして、その小径部31Bに対し、アバットメント2の固定部21が、当該小径部31Bを中心に回動自在な状態で取り付けられ側方に張り出した状態となっている。なお、上記固定部21の取付けは、例えば、肉貫通部に対し小径部31Bをネジ結合構造で連結しておくことで可能である。このとき上記ネジ結合のねじを逆ねじとしておけば、ねじ部32のねじ込みの際に弛む支障はない。
ここで、上記アバットメント2は、内径が上記小径部31Bよりも若干大径の長円形の開口部24,25を備えると共に、その長円形の開口部24,25から側方に張り出して結束線などを引っ掛ける係止部22とを備える。
なお、インプラント3の素材は、一般にはチタンが使用される。
以上、本発明の実施形態に係る歯科矯正用インプラント用アバットメント及びインプラントについて説明したが、これらを用いて歯科矯正治療をする際のアバットメント取付取付方法について説明する。
まず、口腔内に面した骨(通常は顎骨)に対してインプラント3のアンカー位置を決定した後に、その部分に対し局所麻酔をし、続いて、手回しのセルフドリル方式で先端部をトルク導入部31Cに対し同軸に取り付け、上記インプラント3のねじ部32を上記開口孔内に同軸にねじ込んで骨に埋入する。このねじ込みの際に、予め取り付けられているアバットメント2を把持してインプラント3を支持するようにしても良い。アバットメント2の係止部22は、インプラント3の軸から側方にオフセットした位置にあるので邪魔にならないことから、セルフドリル方式によるねじ込み始めで、まだインプラント3の起立が不安定な状態であっても簡易にインプラント3を起立状態に支持することができる。
このとき、ねじ部32の先端部側を構成するテーパねじ部32Aは、先端部側の径が開口孔よりも小径である共に、連続して径が大径化しているので、テーパねじ部32Aは確実に開口孔に案内されながら開口孔の軸に沿って当該開口孔内にねじ込まれる。つまり、インプラント3のねじ部32を確実に目的の挿入方向にねじ込める。続いて、開口孔よりも大径の平行ねじ部32Bが食い込むようにして開口孔にねじ込まれることで、必要な結合強度を持ってねじ部32が骨に埋入した状態となる。
すなわち、開口孔よりも大径のねじ部32が、当該開口孔に食い込むようにねじ込まれることで、養生期間を有しなくても、インプラント3のねじ部32が骨に固定された状態となる。
また、上記インプラント3の埋入作業と前後して、歯列矯正用のブラケットを歯列に沿って装着し、そのブラケットと、上記インプラント3の露出部31に予め取り付けられているアバットメント2の係止部22とを、結束線等の矯正具で連結し、歯の変位のための牽引用の固定源として上記インプラント3を使用する。
なお、歯列矯正が完了したら、上記アバットメント2及び上記インプラント3は取り外される。
以上、説明したように、本発明の歯科矯正用インプラント用アバットメントによれば、従来、軸方向の一端部が固定部となり、他端部がワイヤなどの係止部と予め決まっているのに対して、軸方向両端側のいずれもが固定部にも係止部にもなるように、あるいは表裏逆(リバーシブル)に構成することにより、被固定物の形態により多種類の支持体を用意する必要はなくなり、一種類の支持体で対応できるという効果が得られる。
また、従来、支持体を固定する際に、予め骨面に小孔を開けておく必要があり、小孔を開ける際に充分な視野をとる必要があり、このため軟組織の切開量が大きくなり、その結果、手術部位の感染や腫脹を伴うことが多かったが、インプラントをセルフドリル方式とすることにより、小孔を開ける必要が無くなり、術式を簡易にすることができるという効果が得られる。
さらに、骨が埋め込まれるねじへの固定にかしめを利用することで、ねじ埋設のための切開部分の大きさを小さくできる。
以上、本発明の実施形態に係る歯科矯正用インプラント用アバットメントについて詳細に説明してきたが、本発明は、この実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、アバットメント2の固定部21及び係止部22の開口部が2つの場合について説明したが、これに限定されず、さらに複数個の固定部21及び係止部22を設けることもできる。
また、上記実施形態では、長円形の開口部の大きさについては記載していないが、その場の状況に応じて長円形の開口部の開口を狭く形成したり、広く形成したりして、変更することもできる。
また、上記実施形態では、二分割可能に構成したが、これに限定されず、さらに複数に細かく分割して使用することもできる。
また、例えば、上記実施形態では、セルフドリル方式で、ねじ部の先端部にドリル刃を形成しているので、ねじ部の径をさらに小径としても良い。また、下穴を開けた方が目的の方向に埋め込みやすくなるので、径が小さく且つ浅くても従来のように下穴を開けた後、セルフドリル方式で、埋め込むように構成することもできる。
産業上の利用の可能性
以上説明したように、本発明の歯科矯正用インプラント用アバットメントによれば、アバットメントの形状を一種類で対応でき、インプラントに容易にかつ確実に取り付け取り外しができるアバットメントを提供することができる。

Claims (4)

  1. アームの一端に取付けられた1又は2以上の第1の取付部と、前記アームの他端に取付けられた1又は2以上の第2の取付部とを備えた歯科矯正用インプラント用アバットメントであって、
    前記1及び第2の取付部は、いずれも楕円形又は長円形の一方の弧が開口して形成され、前記楕円形又は長円形の開口されていない側に切欠きを有することで、前記1及び第2の取付部はともに、付勢部材を引っ掛けて係止可能になっていると共に、前記楕円形又は長円形の開口縁部をかしめることによってインプラントに固定可能であり、
    前記2以上の第1の取付部が、前記開口の方向が前記アームの縦軸に交差して設けられ、前記2以上の第2の取付部が、前記開口の方向が前記アーム部の縦軸の方向に並列して設けられて、
    前記第1又は第2の取付部のいずれか一方を、口腔内に埋め込まれるインプラントを介して顎骨などの骨に固定される固定部とし、前記第1又は第2の取付部の他方を、付勢部材を引っ掛けて係止するための係止部として使用可能にしたことを特徴とする歯科矯正用インプラント用アバットメント。
  2. 前記アームに前記付勢部材を取付け可能な1又は2以上の穴を有することを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正用インプラント用アバットメント。
  3. 前記アームに形成された前記穴は2以上であり、
    前記アームは途中位置で分割可能となっていると共に、その分割位置は、当該分割後の両側にそれぞれ上記穴が存在する位置であることを特徴とする請求項2に記載した歯科矯正用インプラント用アバットメント。
  4. 前記インプラントを固定源としていずれの角度からも牽引できるように、表裏逆に使用可能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の歯科矯正用インプラント用アバットメント。
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