JP5660507B2 - 歯科矯正用口蓋側固定装置 - Google Patents

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Description

パラタルロックなど、歯の矯正のために口蓋に固定される歯科矯正用口蓋側固定装置に関する。
従来の歯科矯正用口蓋側固定装置としては、例えば特許文献1に記載の装置がある。この装置は、口蓋固定用の貫通孔(ねじ穴)が2つ形成された口蓋取付け部を有する。そして各貫通孔を貫通するネジ(インプラント)を口蓋の骨に埋設して固定する。つまり、上記歯科矯正用口蓋側固定装置はネジ止めによって口蓋に固定される。2つのネジを使用して2カ所で固定するのは、歯科矯正用口蓋側固定装置の回転変位を防止するためである。
特開2006−314419号公報
上記歯科矯正用口蓋側固定装置は、矯正の調整を行うなどのために口蓋から外す場合には、ネジを口蓋から外さなければ、当該歯科矯正用口蓋側固定装置を口蓋から外すことが出来ない。また、ネジ(インプラント)が上記歯科矯正用口蓋側固定装置専用のネジとなる。
また、ネジによる歯科矯正用口蓋側固定装置の口蓋への取付け作業は、狭い口腔内での作業となる。しかし、上記歯科矯正用口蓋側固定装置の場合、ネジの軸が傾かないように注意して口蓋に取り付ける施術を行う必要がある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、口蓋への取り付け・取り外しが容易な歯科矯正用口蓋側固定装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る歯科矯正用口蓋側固定装置の一つの態様は、口蓋へ脱着可能に取り付ける口蓋取付け部を備えた歯科矯正用口蓋側固定装置であって、
上記口蓋取付け部は、口蓋から突出する2本のインプラントに取り付けるための一対の弾性片を有し、上記一対の弾性片は、一端部側が互いに連結して連結部を構成すると共に、互いに同方向に延在しており、
上記口蓋取付け部の上記連結部側に、上記突出する2本のインプラントのうちの一方のインプラントを遊挿可能な大きさの空間を形成すると共に、上記空間内に配置したインプラントが上記一対の弾性片の先端部から離れる方向へ変位する際に当該インプラントに当接して上記変位を規制する当接部分を備えた第1取付け部が形成され、
上記一対の弾性片の先端部側が、当該先端部に近づくにつれて一対の弾性片間の間隔が狭くなり、当該一対の弾性片の弾性力で上記突出する2本のインプラントのうちの他方のインプラントを上記連結部側に向かう付勢力を持って挟持可能な弾性支持部を形成する。
上記当接部分は、上記先端部側に開口した凹部からなっても良い。
上記弾性支持部を形成する2つの弾性片の先端部側は、当該先端部に向けて直線若しくは略直線状に延びていても良い。
1本の棒状若しくは帯状の弾性部材の軸方向途中位置を折り曲げて、上記一対の弾性片とし、その折り曲げによるU字部分が上記連結部側に形成した第1取付け部となっていても良い。
上記一対の弾性片の先端部にそれぞれフックを設けても良い。
本発明の歯科矯正用口蓋側固定装置は、口蓋に沿って配置されて端部側が歯に連結される連結子を有し、その連結子に上記連結部が連結し、一対の弾性片は、上記連結子の延在方向と交差する方向に延びていてもよい。
本発明によれば、口蓋から突出する一方のインプラントを第1取付け部の空間に配置し、口蓋から突出する他方のインプラントを弾性支持部を構成する一対の弾性片の先端部側で挟持させる。このとき、一対の弾性片の先端部側での挟持による楔作用によって、一方のインプラントが第1取付け部の当接部分に接触していなくても、他方のインプラントは連結部側つまり一方のインプラント側に付勢されることで、第1取付け部の当接部分が一方のインプラントに当接する。
このように、一対の弾性片よる弾性力によって、口蓋から突出する2本のインプラントに取り付けられる。このため、インプラントを口蓋から外すことなく、歯科矯正用口蓋固定装置を取り外すことが可能となる。
また上述の通り、弾性支持部の弾性力によって、他方のインプラントが固定されると共に当該他方のインプラントが一方のインプラント側に付勢される。この結果、歯科矯正用口蓋固定装置をしっかりと口蓋に固定可能となる。このことは、2本のインプラント間の距離が多少ずれたりインプラントの軸が多少傾いていても、口蓋取付け部をインプラントに取付け可能となる。これによって、口蓋へのインプラントの取付け(埋入作業)が楽になる。なお、インプラントの埋入作業は、従来のように、歯科矯正用口蓋側固定装置を口蓋においた状態で実施しても良い。
また、請求項2に係る発明によれば、U字状などの凹部に一方のインプラントを入れることで、一方のインプラントの位置決めが容易となる。
また、請求項3に係る発明によれば、確実に弾性支持部を構成する一対の弾性片の先端部側の弾性力で、挟持した他方のインプラントを連結部側に付勢可能、つまり楔作用を発生可能となる。なお、一つの弾性片の先端部側の間に形成される略3角形形状の先端部側の頂角の角度は鋭角が好ましい。鋭角とすることでより確実に上記楔作用を発生可能となる。
また、請求項4に係る発明によれば、上記口蓋取付け部を構成する一つの弾性片を簡易に形成することが可能となる。
また、請求項5に係る発明によれば、一対のフック間を、ゴムやワイヤ等の緊結具で結ぶことで、弾性支持部に挟持されているインプラントが、更に外れ難くなる。
本発明に基づく実施形態に係る歯科矯正用口蓋側固定装置を示す平面図である。 本発明に基づく実施形態に係る歯科矯正用口蓋側固定装置の別例を示す平面図である。 本発明に基づく実施形態に係る歯科矯正用口蓋側固定装置の口蓋への取付け例を示す斜視図である。 本発明に基づく実施形態に係る歯科矯正用口蓋側固定装置の口蓋への取付け例を示す断面図である。 本発明に基づく実施形態に係る弾性支持部の作用を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る歯科矯正用口蓋側固定装置の別例を示す平面図である。 本発明に基づく実施形態に係る歯科矯正用口蓋側固定装置の別例を示す平面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(構成)
本実施形態の歯科矯正用口蓋側固定装置1は、図1に示すように、連結子2と、連結子2を口蓋に固定するための口蓋取付け部3とを備える。
連結子2は、口蓋に沿って配置されて端部側を歯に連結されるために使用される部材である。連結子2としては、ワイヤタイプ、バータイプ、メッシュ状タイプなど種々の形状が存在するが、本実施形態の連結子2は、ステンレスなどからなるワイヤである場合で例示する。もっとも本発明に係る連結子2の形状や素材は、口蓋内で使用可能であれば特に制限がない。
上記口蓋取付け部3は、図1に示すように、連結子2の延在方向途中位置から当該延在方向に交差する方向に突設している。本実施形態の口蓋取付け部3は、連結子2の中央部から、連結子2の延在方向と直交する方向に突設している。そして、本実施形態の口蓋取付け部3は、口蓋から突出する2本のインプラント10、11の軸部10a、11bに着脱可能に取り付け可能な構造となっている(図3、図4参照)。
その口蓋取付け部3について詳説する。
上記口蓋取付け部3は、上記口蓋取付け部3は、口蓋から突出する2本のインプラント10、11に取り付けるための一対の弾性片4を有する。その一対の弾性片4は、一端部側が互いに連結して連結部9を構成すると共に、互いに同方向に延在している。そして、上記一端部(連結部9側)が固定端となると共に、各先端部4aが自由端となる。
上記口蓋取付け部3の上記連結部9側に第1取付け部3Aが形成されている。第1取付け部3Aは、上記インプラント10の少なくとも軸部10aを遊挿可能な大きさの空間S1を形成すると共に、上記空間S1内に配置したインプラント10が上記一対の弾性片4の先端部4aから離れる方向へ変位する際に当該インプラント10に当接して上記変位を規制する当接部分を備える。
本実施形態では、上記一対の弾性片4の連結部9側が上記第1取付け部3Aとなる。上記一対の弾性片4の連結部9側部分の間の空間S1が上記インプラント10の頭部10bを遊挿可能な空間S1となり、上記一対の弾性片4の一端部を連結した連結部9が上記当接部分となる。
また、上記連結部9は、半円弧状若しくはU字状の凹部6となっていてその凹部6内に、インプラント10の軸部10aを配置可能となっている。上記凹部6は、インプラント10の軸部10aを嵌め込み可能な寸法及び形状となっていても良い。例えば、上記凹部6の内周面は、上記軸部10aと同径若しくは略同径の円弧状とする。
また、上記一対の弾性片4の先端部4a側は、当該先端部4aに近づくにつれて一対の弾性片4間の間隔が狭くなり、当該一対の弾性片4の弾性力で上記突出する2本のインプラント10、11のうちの他方のインプラント11の軸部11aを上記連結部9側に向かう付勢力を持って挟持可能な弾性支持部3Bを形成する。
本実施形態では、上記一対の弾性片4の先端部4a側は、当該先端部4aに近づくにつれて一対の弾性片4間の間隔が狭くなるように直線状若しくは略直線状に延び、一対の弾性片4の先端部4aが接触している。上記一対の弾性片4の先端部4a側部分の間に形成される楔空間S2は、連結部側の底辺がインプラント11の軸径よりも小さい3角形形状若しくは略3角形形状となっていて、上記一対の弾性片4の先端部4a側の3角形の頂角が鋭角となっている。なお、上記一対の弾性片4の先端部4aは必ずしも接触している必要はない。上記弾性支持部3Bを形成する一対の弾性片4の先端部4a側は、当該一対の弾性片4間の距離がインプラント11の軸径よりも小さくなっている。
上記一対の弾性片4の先端部4a側で形成される弾性支持部3Bの長さ(一対の弾性片4の延在方向の長さ)は、インプラント11の軸径の2倍以上4倍以下が好ましい。軸径の2倍以上の長さがあれば、各インプラント10、11の埋入誤差(インプラント10、11間の距離やインプラント10、11の軸の傾き誤差)を吸収可能と考えられ、逆に軸径の4倍を越える長さだと不必要に弾性片4を突出させることになると考えられるからである。
すなわち、上記弾性支持部3Bを形成する2つの弾性片4の先端部4a側は、当該先端部4aに向けて直線若しくは略直線状に延びていている。上記2つの弾性片4の先端部4a側は、他方の弾性片4側に凸の曲線状として、インプラント11の挟持部分での傾斜が急になるようにしてもよい。
なお、上記3角形形状の空間S1を形成する一対の弾性片4の先端部4a側の弾性力F0で、図5のように、その間に配置したインプラント11に対し連結部9側への付勢力F1を発生するという観点からは、上記鋭角の頂角の角度は、5度以上40度以下が好ましい。これは、頂角の角度が小さいほど上記付勢力が小さくなり、逆に頂角の角度が大きくなるほど、インプラント11を挟持可能な長さ(一対の弾性片4の延在方向の長さ)が短くなるためである。上記挟持可能な長さが大きいほど、一対のインプラント10、11間の距離の誤差を吸収可能となる。
上記実施形態では、上記第1取付け部3A及び弾性支持部3Bを形成する部分の間に位置する上記一対の弾性片4の中間部3C分は、上記第1取付け部3A及び弾性支持部3Bよりも、一対の弾性片4間の距離が大きくなるように形成している。このため、全体として一対の弾性片4間に形成される空間S1は、略菱形形状となっている。なお、上記中間部3C分の形状や弾性片4間の間隔は特に制限はなく、図2に示すように、一対の弾性片4間に形成される空間S1が瓢箪(ダルマ形状)のような形状などでも良い。場合によっては、中間部3C分で一対の弾性片4が結合していても良い。但し、上記第1取付け部3Aで形成する空間S1がインプラント10の頭部10bを通過可能な大きさであることが好ましい。
更に、各弾性片4の先端部4aは、外側に丸まるように曲げられることで、フック7がそれぞれ形成されている。先端部4aにはRを付けておくことが好ましい。
上記弾性片4は、バネ力を有する材料から構成される。例えばステンレスやコバルトクロム鋼などのバネ鋼から構成すればよい。
本実施形態では、棒状弾性部材である1本のワイヤを使用し、そのワイヤの軸方向途中位置を折り曲げて、上記一対の弾性片4とし、その折り曲げによるU字部分が上記連結部9側に形成した第1取付け部3Aとした。そして、上記折曲げ部を連結子2に対し溶接等によって固定した。上記ワイヤは断面円形が好ましい。
(使用例や作用など)
次に、上記歯科矯正用口蓋側固定装置1の使用例を説明する。
歯科矯正用口蓋側固定装置1の連結子2の端部を、プライヤ等を使用して、図3のように実施する矯正に応じた形状に加工しておく。
そして、口蓋20に対して前後に並ぶようにして2本のインプラント10、11を埋入する。インプラント10、11の頭部と口蓋20との間には、弾性片4を配置可能なだけの距離を設ける。ここで、インプラント10、11の軸径は、例えば1.6〜1.8mmのものを使用する。2本のインプラント10、11間の距離は例えば、5mm以上8mm以下あれば、歯科矯正用口蓋側固定装置1を固定することができる。
ここで、口蓋に埋め込む2本のインプラント10,11は、本発明の歯科矯正用口蓋側固定装置1の専用品である必要はない。通常口蓋に埋入する際に使用されているインプラントであれば、どのインプラントを使用しても構わない。すなわち、インプラント10,11としては汎用品を使用することが可能である。また、インプラント10,11の径が異なっていても良いし、種類も同じである必要はない。
本実施形態の例では、インプラント10,11として、図4に示すように、軸部10a、11aの上部に、径方向に張り出した傘状の張出部10c、11cが設けられていて、その頭部10b、11bと張出部10c、11cとの間の軸部位置に、一対の弾性片4を取付け可能となっている。頭部10b、11bと張出部10c、11cの間の隙間は、弾性片4を嵌め込み可能な大きさになっていれば良い。この場合には、口蓋20に対するインプラント10,11の埋入量に関わらず、取り付けた弾性片4に対する上下方向(インプラント軸方向)の位置決めが容易となる。更に、弾性片4は、口蓋20の粘膜と非接触の状態、つまり口蓋20の粘膜からわずかに浮いた状態でインプラント10,11に支持される。
次に、図3及び図4に示すように、一方のインプラント10の軸部10aを第1取付け部3Aの凹部6に位置するように配置すると共に、他方のインプラント10の軸部10aを弾性支持部3Bを構成する一対の弾性片4の先端部4a側に挟持させる。
このとき、一対の弾性片4の先端部4a側に挟持することで楔作用が発生して、一方のインプラント10が第1取付け部3Aの当接部分(凹部6)に接触していなくても、他方のインプラント11が連結部9側つまり一方のインプラント10側に付勢されることで、第1取付け部3Aの当接部分が一方のインプラント10に当接する。すなわち、図5のように、一対の弾性片4の先端部4a側間に略3角形形状の楔空間S2を形成すると、一対の弾性片4による挟持力F0によって、他方のインプラント11の軸部11aには他方のインプラント10に向かう付勢力F1が発生する。この付勢力F1によって、一方のインプラント10を相対的に当接部分に押し付ける力が発生する。同時に、上記のように他方のインプラント11の軸が挟持される。この結果、2本のインプラント10、11にしっかりと固定されることになる。実際に2本のインプラント10に固定してみたがしっかりと固定されることを確認している。
上述のように、弾性支持部3Bの弾性力によって、他方のインプラント11が上記挟持によって固定されると共に当該他方のインプラント11が一方のインプラント10側に付勢される。この結果、歯科矯正用口蓋固定装置をしっかりと口蓋20に固定可能となる。このことは、2本のインプラント10、11間の距離が多少ずれたり、埋設したインプラント10、11の軸が多少傾いていても、口蓋取付け部3をインプラント10、11に取付け可能となる。これによって、口蓋20へのインプラント10、11の取り付け(埋入作業)が楽になる。なお、インプラント10、11の埋入作業は、従来のように、歯科矯正用口蓋側固定装置1を口蓋20においた状態で実施しても良い。
また、U字状などの凹部6に一方のインプラント10を入れることで、相対的に、一方のインプラント10の位置決めが容易となる。
さらに、一対のフック7間を、ゴムやワイヤ等の緊結具21で結ぶことで(図5参照)、弾性支持部3Bに挟持されているインプラント10が、更に外れ難くなる。
また、連結子2の矯正のための再調整を行う場合には、一対の弾性片4間を開くように力を掛けることで、口蓋20に埋め込んだインプラント10を外すことなく、歯科矯正用口蓋固定装置を取り外すことが可能となる。場合によっては、別の連結子2を有する上記口蓋取付け部3を備えた別の歯科矯正用口蓋側固定装置1を取り付けることもできる。
また、上記一対の弾性片4を、ワイヤなどの1本の棒状若しくは帯状の弾性部材で形成することで、容易に上記口蓋取付け部3を形成可能となる。すなわち、上記一対の弾性片4は、互いに接近・離隔する方向にバネ力を発生可能となっていれば、その形状はこだわらない。
ここで、歯科矯正用口蓋側固定装置1の口蓋20の取付けは上記順番に限定しない。例えば、一方のインプラント10を埋入した状態で第1取付け部3Aを当該インプラント10の軸部10aに取り付け、その後に他方のインプラント10の埋入作業を実施したりしてもよい。
また、上記実施形態では、第1取付け部3Aを一対の弾性片4で形成する場合を例示しているがこれに限定しない。例えば、図6のように、インプラント10の頭部10bを遊挿可能な大きさの穴を連結部9側に設けて第1取付け部3Aとしても良い。
また、上記実施形態では、一対の弾性片4が左右対称な形状をする場合を例示しているが、左右対称の形状となっていなくても良い。
また、連結子1の形状も上記形状に限定されない。例えば図7に示す構成でも良い。この図7に示す歯科矯正用口蓋側固定装置1では、連結子1を口蓋取付け部3との連結部分で折り曲げている。そして、その連結子1の各端部を、それぞれ個別のレジンパッド30を介して、他のワイヤ31の一端部と接続している。他のワイヤ31は、奥歯側から歯列の外側に周り込むように延び、その他のワイヤ31の他端部は、歯に対して外周側から対向する位置に配置されている。なお、図7では、歯科矯正用口蓋側固定装置1を固定する2本のインプラントを省略して図示している。
図7に示す構成では、上記レジンパッド30が口蓋20の粘膜に接触した状態となっている。そのレンジパッド30は、上記歯科矯正用口蓋側固定装置1を介してインプラント(不図示)に固定されることで、口蓋20に安定した状態で固定される。
1 歯科矯正用口蓋側固定装置
2 連結子
3 口蓋取付け部
3A 第1取付け部
3B 弾性支持部
3C 中間部
4 弾性片
4a 先端部
6 凹部(当接部分)
7 フック
9 連結部
10 (一方の)インプラント
10a 軸部
10b 頭部
11 (他方の)インプラント
11a 軸部
11b 頭部
20 口蓋
21 緊結具
30 レジンパッド
31 その他のワイヤ
F0 挟持力
F1 付勢力
S1 空間
S2 楔空間

Claims (6)

  1. 口蓋へ脱着可能に取り付ける口蓋取付け部を備えた歯科矯正用口蓋側固定装置であって、
    上記口蓋取付け部は、口蓋から突出する2本のインプラントに取り付けるための一対の弾性片を有し、上記一対の弾性片は、一端部側が互いに連結して連結部を構成すると共に、互いに同方向に延在しており、
    上記口蓋取付け部の上記連結部側に、上記突出する2本のインプラントのうちの一方のインプラントを遊挿可能な大きさの空間を形成すると共に、上記空間内に配置したインプラントが上記一対の弾性片の先端部から離れる方向へ変位する際に当該インプラントに当接して上記変位を規制する当接部分を備えた第1取付け部が形成され、
    上記一対の弾性片の先端部側が、当該先端部に近づくにつれて一対の弾性片間の間隔が狭くなり、当該一対の弾性片の弾性力で上記突出する2本のインプラントのうちの他方のインプラントを上記連結部側に向かう付勢力を持って挟持可能な弾性支持部を形成することを特徴とする歯科矯正用口蓋側固定装置。
  2. 上記当接部分は、上記先端部側に開口した凹部からなることを特徴とする請求項1に記載した歯科矯正用口蓋側固定装置。
  3. 上記弾性支持部を形成する2つの弾性片の先端部側は、当該先端部に向けて直線若しくは略直線状に延びていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した歯科矯正用口蓋側固定装置。
  4. 1本の棒状若しくは帯状の弾性部材の軸方向途中位置を折り曲げて、上記一対の弾性片とし、その折り曲げによるU字部分が上記連結部側に形成した第1取付け部となることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した歯科矯正用口蓋側固定装置。
  5. 上記一対の弾性片の先端部にそれぞれフックを設けることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載した歯科矯正用口蓋側固定装置。
  6. 口蓋に沿って配置されて端部側が歯に連結される連結子を有し、その連結子に上記連結部が連結し、一対の弾性片は、上記連結子の延在方向と交差する方向に延びていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載した歯科矯正用口蓋側固定装置。
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