JP4817214B2 - 包装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、箱状の被包装品にフィルムを胴巻きするとともに、該被包装品の外側に延出した筒状のフィルム延出部を拡開して三角形状のフラップを形成し、さらにこのフラップを折り込んで熱シールする構成の包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、この種の包装装置における各包装工程を説明するための図である。
同図(a)に示すように、箱状の被包装品100にフィルム101を胴巻きして端縁を熱シールした後、同図(b)に示すように、被包装品100の外側に延出する筒状のフィルム延出部102を、幅方向に拡開して三角形状のフラップ103と、熱シール用のフィン部104を形成する。次いで、同図(c)に示すように、フィン部104を熱シールして被包装品100を密封する。その後、同図(d)〜(f)に示す順序でフィン部104と三角形状のフラップ103を折り込んでいき、最後に折り込んだフラップ103を熱シールして被包装品に密着した包装形態が完成する。
【0003】
上述した各包装工程のうち、特に図13(b)に示した三角形状のフラップ103を形成する工程においては、図14に示すように、一対の開閉爪200,200によってフィルム延出部102を幅方向に拡開している。
ここで、各開閉爪200,200は、図14(a)に示すごとく、被包装品10の中心軸に沿った前進移動によりフィルム延出部102の内側に侵入し、次いで、幅方向に移動してフィルム延出部102を拡開するというL字状の動作が一般に採用されていた(例えば、特開平4−201805号公報の第2図(b)参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したごとく各開閉爪をL字状に移動させる従来技術では、各開閉爪200,200の移動経路が長くなるため、動作に時間がかかり、包装装置の高速運転化への対応に限界があった。
【0005】
もっとも無駄のない各開閉爪200,200の軌道は、図14(a)に一点鎖線で示すように、三角形状フラップ103の頂点Bにもっていくフィルム延出部102の所定地点Aに開閉爪200,200の角部を接触させ、この所定地点Aを円弧状に拡開してフラップ103の頂点Bとする軌道である。しかし、各開閉爪200,200の角部を、フィルム延出部102の上記所定地点Aへ正確に位置決めすることは困難であり、取付け精度のばらつき等に起因して僅かながら各開閉爪200,200の角部が、フィルム延出部102の上記所定地点Aからずれた位置に接触してしまう可能性が高い。このような位置ずれが生じた場合、上記円弧状の軌道が無駄のない軌道ゆえに、フラップ103に皺や形状不良等を生じさせる結果となり、安定した包装品質を得ることができない。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、各開閉爪の動作の無駄を省き迅速なフラップの形成を実現するとともに、形成したフラップに皺や形状不良等の発生が少なく安定した包装品質を確保することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、箱状の被包装品にフィルムを胴巻きする手段と、該被包装品の外側に延出した筒状のフィルム延出部を高さ中心部から幅方向に拡開して三角形状のフラップを形成するフラップ形成手段と、該フラップを折り込みシールする手段とを備えた包装装置において、フラップ形成手段が、フィルム延出部の内側に侵入し該フィルム延出部を高さ中心部から幅方向にそれぞれ拡開する第1,第2の開閉爪と、これら各開閉爪を少なくとも次の(イ)〜(ハ)の要件にしたがい駆動する開閉駆動手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
(イ)各開閉爪を、あらかじめ設定された三角形状フラップの頂点にもっていくフィルム延出部の所定地点よりも被包装品側へ寄った地点に接触させる。
(ロ)該接触部を、あらかじめ設定された三角形状フラップの頂点形成位置に向かって移動させる。
(ハ)上記(ロ)の移動は、筒状に形成されたフィルム延出部の中心軸に対して、斜め直線方向とする。
【0009】
各開閉爪を上記の要件にしたがって駆動することにより、各開閉爪が斜め方向に移動してフィルム延出部を拡開するので、その移動距離は、図14(a)に示した従来技術のごとくL字状の軌道に比べて短く効率的である。したがって、動作時間を短縮でき、運転の高速化にも対応が可能となる。なお、この各開閉爪の拡開動作によって、適正な三角形状のフラップを形成することができることは勿論である。
【0010】
また、請求項2の発明は、各開閉爪におけるフィルム延出部への接触部が、あらかじめ設定された三角形状フラップの頂点に向かって移動する過程で、フィルム延出部との間ですべりを生じる構成としたことを特徴とする。
【0011】
このように、フィルム延出部に対しすべりを伴って拡開する動作を含むことにより、そのすべり量の範囲で各開閉爪の取付け誤差等を吸収することができる。すなわち、すべり量が若干変動しても、適正な三角形状のフラップを形成することができる。また、各開閉爪は、フィルム延出部を引張りながらすべっていくため、その引張り作用によって、皺のない平滑なフラップを形成することが可能となる。
【0012】
しかも、上記のとおり各開閉爪が斜め方向に移動してフィルム延出部を拡開することから、図14(a)に示した従来技術のごとくL字状の軌道に比べて、フィルム延出部に対するすべり量が少なくなるので、フィルム延出部を傷めるおそれも低減される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る包装装置の概要を示す流れ図である。
包装装置は、被包装品100の搬送経路に沿って上流側からフィルム供給ステーション1、胴巻きステーション2、フィルム延出部のシールステーション3、フラップ形成ステーション4、フィンシールステーション5、フィン折り曲げステーション6、フラップ折り曲げステーション7、およびフラップシールステーション8が設定されている。
【0014】
搬送経路には、箱状の被包装品100が間欠的に供給され、まずフィルム供給ステーション1では、被包装品100の搬送経路と直交して供給配置された帯状のフィルム101に、被包装品100の前面を押し当てて該フィルム101を被包装品100の外面に巻き付ける。続く胴巻きステーション2では、被包装品100の外面に巻き付けたフィルム101を筒状に形成するとともに、被包装品100の外面に巻き付けたフィルム101の重合端部を長さ方向に熱シールして筒状の胴巻き包装形態を形成する。ここで、被包装品100に胴巻きされたフィルム101の両端部は、被包装品100の両端面から外側に延出したフィルム延出部102となっている。この工程で形成される胴巻き包装形態は、図13(a)に示したとおりである。
【0015】
次いで、フィルム延出部102のシールステーション3では、熱シールプレート3aによりフィルム延出部102の重合端部を熱シールする。その後、フラップ形成ステーション4に移行して、フィルム延出部102を幅方向に拡開して三角形状のフラップ103と、所定長さのフィン部104を形成する(図13(b)参照)。
【0016】
次に、フィンシールステーション5においてフィン部104が熱シールされ(図13(c)参照)、続くフィン折り曲げステーション6で熱シール済みのフィン部104が被包装品100の端面側へ折り曲げられ(図13(d)参照)、さらにフラップ折り曲げステーション7にて三角形状のフラップ103が被包装品100の端面側へ折り曲げられる(図13(f)参照)。このようにして、フィルム延出部102を被包装品100の端面側へすべて折り込んだ後、フラップシールステーション8において、フラップ103を熱シールして折り込み形態を固定する。
【0017】
本発明は、上述した各作業ステーションのうち、特にフラップ形成ステーション4に新規な構造のフラップ形成ユニット(フラップ形成手段)を設置したことを特徴としている。
図2は、フラップ形成ユニットの構成を示す平面図である。
同図に示すように、フラップ形成ユニット10は、基台11、スライダ12、第1,第2の平行リンク機構13,14、第1,第2のカム15,16、および第1,第2の開閉爪17,18を備えている。
【0018】
基台11の中心部には、スライダ12を案内する直線状の案内溝11aが形成してあり、この案内溝11aに沿ってスライダ12が摺動自在となっている。スライダ12は、図示しない駆動機構により駆動されて往復運動する。このスライダ12には、第1,第2の平行リンク機構13,14における原動節を構成する揺動リンク部材13a,14aの一端がそれぞれ連結してある。
【0019】
各平行リンク機構13,14は、原動節を構成する一対の揺動リンク部材13a,14aと、従動節を構成する平行リンク部材13b,14bとを含んでおり、揺動リンク部材13a,14aの他端に平行リンク部材13b,14bが回動自在に連結されている。
【0020】
また、基台11には、スライダ12が摺動する案内溝11aに対して対称な位置に、それぞれ第1,第2のカム15,16が設けてある。各カム15,16のカム面は、先端が斜め開き方向に向かう逆ハの字状に配置してあり、かつ基端部分は案内溝と平行に配置されている。上記平行リンク部材13b,14bの連結部には、同軸上にカムフォロア19,19が取り付けてあり、このカムフォロア19,19が各カム15,16にそれぞれ当接している。
【0021】
さらに、揺動リンク部材13a,14aは、コイルばね13c、14cによって、常時開く方向へ付勢されており、この付勢力によりカムフォロア19,19が各カム15,16に押し付けられている。
【0022】
したがって、スライダ12の摺動に伴い各揺動リンク部材13a,14aの一端が直線状に移動すると、各カムフォロア19,19が各カム15,16のカム面に沿って摺動する。これにより、各平行リンク部材13b,14bは、平行を保ちつつY字状の軌跡を描いて移動する。
【0023】
第1,第2の開閉爪17,18は、上記各平行リンク部材13b,14bの上面に装着してあり、これら平行リンク部材13b,14bとともに平行を保ちつつY字状の軌跡を描いて移動する構成となっている。
【0024】
図3は、各開閉爪の動作を説明するための図である。
同図において、被包装品100の外側に延出するフィルム延出部102は、地点Aがフラップの頂点Bに移動して三角形状のフラップを形成するようにあらかじめ設定してある。この場合、図中破線で示す軌道eが地点Aを頂点Bへ移動させるもっとも無駄のない軌道である。この軌道eに対し、本実施形態では、各開閉爪17,18の角部17a,18aが図3に一点鎖線で示す軌道aに沿って移動して、フィルム延出部102を拡開するように構成されている。すなわち、各開閉爪17,18の角部17a,18aは、図に一点鎖線で示す軌道aのごとくY字状に移動して、フィルム延出部102における地点Aよりも被包装品100寄りの地点(接触地点)Cに接触する。そして、そのまま斜め方向にフィルム延出部102を拡開していき、頂点Bに相当する位置まで移動する。
【0025】
ここで、フィルム延出部102における接触地点Cの部位は、各開閉爪17,18の移動途中で幅方向いっぱいに拡開されてしまうため、その後は、各開閉爪17,18がフィルム延出部102を引張りながら短い距離をすべっていくことになる。このときのすべり量は、図に示す接触地点Cから地点Aまでの長さである。
【0026】
本実施形態では、上記のとおり各開閉爪17,18が斜め方向に移動してフィルム延出部102を拡開するので、その移動距離は、図14(a)に示した従来技術のごとくL字状の軌道に比べて短く効率的である。したがって、動作時間を短縮でき、運転の高速化にも対応が可能となる。しかも、図中破線で示す無駄のない軌道に比べ、フィルム延出部102に対し短い距離のすべりを伴って拡開する動作が含まれるので、そのすべり量の範囲で各開閉爪17,18の取付け誤差等を吸収することができる。すなわち、すべり量が若干変動しても、図中の地点Aを頂点Bに移動させて適正な三角形状のフラップを形成することができる。
【0027】
また、各開閉爪17,18は、フィルム延出部102を引張りながらすべっていくため、その引張り作用によって、皺のない平滑なフラップを形成することが可能となる。
【0028】
次に、本実施形態では、異なる寸法の被包装品100に対応して各開閉爪17,18を複数種類取り揃え、被包装品100変更の際には対応する各開閉爪17,18をフラップ形成ユニット10に装着する構成としてある。
【0029】
図4は、フラップ形成ステーションにおいて被包装品を間欠的に搬送するための搬送装置を示す正面図である。
同図に示す搬送装置は、櫛歯状のプッシャ21と、駆動モータ22からの駆動力をこのプッシャ21に伝える動力伝達機構とを備えている。
【0030】
動力伝達機構は、駆動モータ22の回転軸に一端が連結された回転レバー23と、この回転レバー23の他端に一端が連結された第1リンク部材24と、この第1リンク部材24の中間部に一端が連結され、他端が本体20に回動自在に支持された第2リンク部材25と、第1リンク部材24の中間部から延出する連結片24aの先端部に一端が連結されたロッド部材26と、このロッド部材26の他端に連結された屈曲形状の第3リンク部材27と、この第3リンク部材27の中間部に一端が連結され、他端が本体20に回動自在に支持された第4リンク部材28とで構成されており、第1リンク部材24の他端が、プッシャ21の先端部から下方に延出する先端側連結部21aに連結されており、第3リンク部材27の他端が、プッシャ21の後端部から下方に延出する後端側連結部21bに連結された構成となっている。
【0031】
この動力伝達機構は、駆動モータ22の回転に伴い、プッシャ21の先端側連結部21aおよび後端側連結部21bを、図示一点鎖線mで示すように移動させる。その軌道mには、前後方向の移動成分と、上下方向の移動成分は含まれており、このうち前方向の移動成分をもってプッシャ21が被包装品100を前方に押し出す。続いて、下方向の移動成分をもってプッシャ21が、搬送軌道の下方に退避する。その後、後ろ方向の移動成分をもってプッシャ21が後退するとともに、上方向の移動成分をもって被包装品100の上流側にプッシャ21が突き出て、次サイクルの押し出し動作に続くようになっている。
【0032】
さらに、本実施形態では、上述したように動作する櫛歯状のプッシャ21に連動して、支持板30を搬送経路に沿って前後方向に水平移動させる機構が設けてある。既述したフラップ形成ユニット10の基台11は、この支持板30の上面に搭載され、支持板30と一体に前後方向へ水平移動する。
【0033】
すなわち、プッシャ21の壁面には、駆動ロッド31の一端31aが回動自在に連結してあり、この駆動ロッド31の他端には、図5に拡大して示すように長孔32が形成してある。また、支持板30の下部には、係合ピン33が設けてあり、この係合ピン33が、駆動ロッド31の長孔32へ摺動自在に係合している。なお、係合ピン33と駆動ロッド31の一端連結部との間には、コイルばね34が取り付けてあり、このコイルばね34により支持板30は常時図5の左方向へ付勢されている。
【0034】
また、支持板30の移動経路には、図6に示すように、上流側の経路端付近にストッパ35が設けてある。支持板30は、このストッパ35により戻り方向の移動が規制され、常に一定の位置で停止することになる。
【0035】
上述した機構によれば、プッシャ21が、図4の一点鎖線mで示す軌道に沿って移動するとき、その上下方向の移動成分は、駆動ロッド31と係合ピン33との間の相対的な回動をもって吸収されるため、支持板30が上下方向に付勢されることはない。そして、プッシャ21の前後方向の移動成分のみが、駆動ロッド31を介して支持板30に伝えられる。
【0036】
すなわち、図5(a)に示すように、駆動ロッド31が下流方向(図5の右方向)へ移動するときは、長孔32の上流側内周縁で係合ピン33が当接して押圧されるので、その押圧力をもって支持板30が下流方向へ移動する。一方、駆動ロッド31が上流方向(図5の左方向)へ移動するときは、長孔32の下流側内周縁が係合ピン33に当接して引っ張られるので、その引張力をもって支持板30が上流方向へ移動する。
【0037】
そして、支持板30がストッパ35に当接すると、支持板30の移動が規制されて、駆動ロッド31のみが上流方向へ移動する。このとき、駆動ロッド31と支持板30の相対移動差は、図5(b)に示すように、長孔32内での係合ピン33の相対移動によって吸収される。また、このとき係合ピン33はコイルばね34により上流方向(図5の左方向)へ付勢されているので、その付勢力をもって支持板30のストッパ35への接触状態が保持される。
【0038】
かくして、支持板30に搭載されたフラップ形成ユニット10は、前後方向に移動するとともに、ストッパ35により規制された一定位置で被包装品100を待ち受け、かつプッシャ21による被包装品100の搬送に同期して下流方向へ移動する。
【0039】
フラップ形成ユニット10は、この移動の間に、対向する被包装品100に巻かれたフィルムの延出部へ各開閉爪17,18を侵入させて、該延出部を幅方向に拡開し三角形状のフラップを形成する。そして、スライダ12の後退に伴い各開閉爪17,18が後退してフィルム延出部102から離間する。
【0040】
さて、上述したようにフラップ形成ステーション4では、被包装品100が櫛歯状のプッシャ21に後端面(上流側端面)を押し出されるようにして搬送される。したがって、被包装品100の配置は後端面を基準に設定される。このように後端面を基準として被包装品100がフラップ形成ステーション4に配置された場合、被包装品100の中心軸の位置が、被包装品100の寸法によって変動することになる。
【0041】
一方、本実施形態のフラップ形成は、上述したように各開閉爪17,18をスライダ12の中心軸(駆動中心軸)に対して対称に拡開する構成となっているので、被包装品100の中心軸とスライダ12の中心軸と間にずれが生じた場合、フィルム延出部102を幅方向へ対称に拡開することができなくなる。
【0042】
そこで、本実施形態では、各開閉爪17,18を、寸法の異なる被包装品100に対応して複数種類用意してあり、それぞれが被包装品100の中心軸とスライダ12の中心軸との相対距離を吸収して、フィルム延出部102を幅方向へ対称に拡開する形状としてある。
【0043】
図7〜図9は、開閉爪17,18の構成例を示す平面図である。
図7(a)に示す例では、被包装品100の中心軸O1とスライダ12の中心軸O2との間に、α1のずれが生じている。そして、このずれを吸収するため、図7(b)に示すように、第1の開閉爪17の爪幅D1に対して、第2の開閉爪18の爪幅D2を上記ずれ量だけ広く形成してある。このように各開閉爪17,18を被包装品毎に用意し、被包装品に合わせて交換することによって、被包装品100の中心軸O1とスライダ12の中心軸O2との間のずれα1が吸収され、フィルム延出部102を幅方向へ対称に拡開することができる。
【0044】
図8(a)に示す例では、被包装品100の中心軸O1とスライダ12の中心軸O2との間に、α2のずれが生じている。そして、このずれを吸収するため、図8(b)に示すように、各開閉爪17,18を段付き形状として、その段差D3をもって被包装品100の中心軸O1とスライダ12の中心軸O2との間のずれα2を吸収し、フィルム延出部102を幅方向へ対称に拡開することができるようにしている。
【0045】
図9(a)に示す例では、被包装品100の中心軸O1とスライダ12の中心軸O2との間に、α3のずれが生じている。そして、このずれを吸収するため、図9(b)に示すように、第1の開閉爪17の爪幅D4に対して、第2の開閉爪17,18の爪幅D5を上記ずれ量だけ狭く形成してある。このように各開閉爪17,18を被包装品毎に用意し、被包装品に合わせて交換することによって、被包装品100の中心軸O1とスライダ12の中心軸O2との間のずれα3が吸収され、フィルム延出部102を幅方向へ対称に拡開することができる。
【0046】
さらに、図9(a)に示す例では、被包装品100とともにフィルム延出部102の幅が狭いため、その狭小なフィルム延出部102に各開閉爪17,18を侵入させるために、各開閉爪17,18の先端部分を図7の構成例と比較して幅狭に形成してある。
【0047】
また、図9(a)に示す例では、フラップを形成するために必要な各開閉爪17,18の開き量が少ないため、図9(c)に示すごとくスライダ12の動作に対し各開閉爪17,18の拡開量が小さくなるような形状の第1,第2のカム15,16を、フラップ形成ユニット10に装着している。このように、被包装品100の変更にに伴う各開閉爪17,18の拡開量の変化を、第1,第2のカム15,16の形状により対応させることも可能である。
【0048】
さらに、本実施形態では、図9(a)(b)に示すように、供給されてくる被包装品100の高さ寸法に応じて、各開閉爪17,18の基台からの高さを調整するための高さ調整ブロック40が用意されている。この高さ調整ブロック40は、平行リンク部材13b,14bの上面で開閉爪17,18の下側に挿入するだけで、開閉爪17,18の高さを容易に調整できる構成となっている。
【0049】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、開閉爪は、被包装品の寸法に対応して種々の形状に形成することができ、図7〜図9に示したものはその一例に過ぎない。
【0050】
また、被包装品を連続的に供給する構成の包装装置にあっては、フラップ形成動作も連続的に行わなければならない。
図11はこのような連続的なフラップ形成に好適な駆動装置を示す構成図である。同図に示す駆動装置は、スプロケット50,50に巻掛けられた駆動チェーン51に、一定の間隔で複数のフラップ形成ユニット10を装着した構成となっている。フラップ形成ユニット10は、搬送経路を連続的に移動してくる被包装品と同期して移動し、被包装品に胴巻きされたフィルムの延出部を幅方向に拡開して三角形状のフラップを形成していく。
【0051】
図12に示すように、フラップ形成ユニット10の移動経路上には、スライダ12を駆動するための湾曲した案内レール52が設けてあり、スライダ12がこの案内レール52に係合して、搬送経路の中心方向に移動すると、図2に示したとおり、平行リンク機構13,14を介して各開閉爪17,18が拡開動作する。
【0052】
また、各開閉爪の形状だけでは、被包装品の中心軸と各開閉爪の拡開中心とのずれを吸収できない場合は、支持板30に対するフラップ形成ユニット10の搭載位置を調整して、そのずれ量を補正することもできる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各開閉爪の動作の無駄を省き迅速なフラップの形成が実現でき、しかもフラップの皺や形状不良等の発生が少なく安定した包装品質を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る包装装置の概要を示す流れ図である。
【図2】フラップ形成ユニットの構成を示す平面図である。
【図3】各開閉爪の動作を説明するための図である。
【図4】(a)は、フラップ形成ステーションにおいて被包装品を間欠的に搬送するための搬送装置を示す正面図である。
【図5】フラップ形成ユニットを前後方向に移動させる機構を拡大して示す正面図である。
【図6】フラップ形成ステーションの平面図である。
【図7】開閉爪の構成例を示す平面図である。
【図8】開閉爪の他の構成例示す平面図である。
【図9】開閉爪の更に他の構成例示す平面図である。
【図10】高さ調整ブロックを示す正面図である。
【図11】連続的なフラップ形成に好適な駆動装置を示す構成図である。
【図12】図11の駆動装置の平面図である。
【図13】包装装置における各包装工程を説明するための図である。
【図14】従来のフラップ形成手段を説明するための図である。
【符号の説明】
1:フィルム供給ステーション
2:胴巻きステーション
3:フィルム延出部のシールステーション
4:フラップ形成ステーション
5:フィンシールステーション
6:フィン折り曲げステーション
7:フラップ折り曲げステーション
8:フラップシールステーション
10:フラップ形成ユニット
11:基台
12:スライダ
13:第1の平行リンク機構
13a:揺動リンク部材
13b:平行リンク部材
13c:コイルばね
14:第2の平行リンク機構
14a:揺動リンク部材
14b:平行リンク部材
14c:コイルばね
15:第1のカム
16:第2のカム
17:第1の開閉爪
18:第2の開閉爪
19:カムフォロア
21:プッシャ
30:支持板
31:駆動ロッド
32:長孔
33:係合ピン
34:コイルばね
35:ストッパ
40:高さ調整ブロック
50:スプロケット
51:駆動チェーン
52:案内レール
100:被包装品
101:フィルム
102:フィルム延出部
103:フラップ
104:フィン部
Claims (2)
- 箱状の被包装品を搬送する搬送手段と、箱状の被包装品にフィルムを胴巻きする手段と、該被包装品の外側に延出した筒状のフィルム延出部を高さ中心部から幅方向に拡開して三角形状のフラップを形成するフラップ形成手段と、該フラップを折り込みシールする手段とを備えた包装装置において、
前記フラップ形成手段は、前記フィルム延出部の内側に侵入し該フィルム延出部を高さ中心部から幅方向にそれぞれ拡開する第1,第2の開閉爪と、これら各開閉爪を駆動する開閉駆動手段とを含み、
前記開閉駆動手段は、次の(a)〜(k)の構成要素を備えており、
(a)基台、スライダ、第1,第2の平行リンク機構および第1,第2のカムを備える
(b)前記基台は、前記被包装品の搬送経路に沿って前後方向に水平移動する支持板に搭載されている
(c)前記基台の中心部には、前記スライダを案内する直線状の案内溝が形成してあり、この案内溝に沿って前記スライダが摺動自在となっている
(d)前記スライダは、駆動機構により駆動されて往復運動する
(e)前記スライダには、前記第1,第2の平行リンク機構における原動節を構成する揺動リンク部材の一端がそれぞれ連結してある
(f)前記各平行リンク機構は、原動節を構成する一対の揺動リンク部材と、従動節を構成する平行リンク部材とを含んでおり、前記各揺動リンク部材の他端に各平行リンク部材が回動自在に連結されている
(g)前記基台には、前記スライダが摺動する前記案内溝に対して対称な位置に、それぞれ第1,第2のカムが設けてある
(h)これら各カムのカム面は、先端が斜め開き方向に向かう逆ハの字状に配置してあり、かつ基端部分は前記案内溝と平行に配置されている
(i)前記各平行リンク部材の連結部には、それぞれ同軸上にカムフォロアが取り付けてあり、当該カムフォロアが各カムにそれぞれ当接している
(j)前記各揺動リンク部材は、常時開く方向へ付勢されており、この付勢力により前記各カムフォロアが前記各カムに押し付けられている
(k)前記各平行リンク部材にそれぞれ前記各開閉爪が装着してあり、これら平行リンク部材とともに当該各開閉爪を、平行を保ちつつY字状の軌跡を描いて移動させる
さらに、前記開閉駆動手段は、前記各開閉爪を少なくとも次の(イ)〜(ハ)の要件にしたがい駆動する構成としてあることを特徴とする包装装置。
(イ)前記各開閉爪を、あらかじめ設定された三角形状フラップの頂点にもっていくフィルム延出部の所定地点よりも被包装品側へ寄った地点に接触させる
(ロ)該接触部を、前記あらかじめ設定された三角形状フラップの頂点形成位置に向かって移動させる
(ハ)前記(ロ)の移動は、前記筒状に形成されたフィルム延出部の中心軸に対して、斜め直線方向とする - 前記各開閉爪におけるフィルム延出部への接触部は、前記あらかじめ設定された三角形状フラップの頂点に向かって移動する過程で、フィルム延出部との間ですべりを生じる構成であることを特徴とする請求項1の包装装置。
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