JP4816558B2 - 物品取得ゲーム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プレーヤが物品取得手段を操作して、物品を取得する物品取得ゲーム装置に関する。
従来から、筐体の内部に収納された景品の獲得を目的とするクレーンゲーム機のような景品取得ゲーム装置は、その操作に面白味があるとともに、景品に人気のあるキャラクタ等を用いることでプレーヤ(遊技者)の挑戦意欲をそそるため、アミューズメントパークは勿論のこと、一般の店舗やショッピングモール等にも多く設置されている。この景品獲得ゲーム装置では、プレーヤが景品取得手段を移動させて、景品を載置する景品載置台上から景品を保持し、景品載置台の一端側に設けた景品落し口へ景品を移動させた後に開放し、落下させて獲得するようになっている。
このような従来の景品獲得ゲーム装置として、例えば、被把持体(景品)を把持するアームと、前記アームが閉じる方向へ付勢する付勢手段とを備えた景品取得ゲーム装置において、前記付勢手段は、前記アームを閉じる方向へ付勢する力を発生する付勢部と、前記付勢部の付勢する力に制限を加える制限部とを有するものが紹介されている。この景品獲得ゲーム装置は、アームの把持力を簡単に制御することで、被把持体(景品)を取得する難易度を容易に変更することができるようにしている。(例えば、特許文献1参照)。
また、景品を載置する景品載置エリアと景品を落下させる開口エリアとを含むゲームフィールドと、景品保持部と、景品取出口と、景品誘導空間と、を含み、前記ゲームフィールドは、前記景品誘導空間上に設けられた支持部材に、着脱自在に配設される複数のパネル部材を有し、当該パネル部材の配設位置を変更することによって、前記景品誘導空間上で開口エリアのレイアウトを変更可能にした景品取得ゲーム装置も紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。
そしてまた、プレーヤが操作する操作手段と、複数の景品を収容する景品収容部と、前記景品を取得する景品取得手段と、前記景品収容部内に設けられ、景品を前記景品収容部外へ排出する景品落し口と、前記操作手段からの操作信号に応答して前記景品取得手段が作動するよう制御する制御手段と、前記制御手段の制御のもとに作動する前記景品取得手段によって前記景品落し口から排出された景品を収容する排出景品収容部と、前記景品落し口の枠体をスライドさせて前記景品落し口の大きさを前記枠体のスライド量に応じて変更するスライド手段と、を備えることで、ユニット交換などの作業が不要で且つ容易に景品落し口の大きさを変更可能とした景品取得ゲーム装置も紹介されている。(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−105752号公報 特開2005−205169号公報 特開2006−122510号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載された景品獲得ゲーム装置は、被把持体(景品)を把持するアームの把持力を制御することで、景品を取得する難易度を容易に変更するものであり、複数の景品を収容する景品収容部に配設されている景品載置台を移動させる等により、当該景品収容部内のレイアウトを変更することについては何ら記載されていない。
また、前述した特許文献2に記載された景品獲得ゲーム装置では、開口エリアのレイアウトを変更する際に、パネル部材を支持部材から取り外し、このパネル部材を当該支持部材の所望の位置に取付け直す必要があり、前記レイアウトの変更に手間がかかるのが実状である。
さらにまた、前述した特許文献3に記載された景品獲得ゲーム装置は、景品落し口の枠体をスライドさせて前記景品落し口の大きさを前記枠体のスライド量に応じて変更する構成を備えているが、景品載置台を移動させる等により、当該景品収容部内のレイアウトを変更することについては何ら記載されていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、物品を収容する物品収容部に配設されている物品載置部の配設位置や物品を載置する載置面の屈曲状態等を簡単に変更することができ、物品収容部内のレイアウトを容易に変更することが可能な物品獲得ゲーム装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、物品を収容する物品収容部と、前記物品収容部内に移動可能に配置され、前記物品を取得する物品取得手段と、前記物品取得手段を移動させる移動手段と、前記物品収容部内に配置され、前記物品を載置する物品載置部と、前記物品収容部内に開口され、当該物品収容部の内部と外部とを連通し、前記物品取得手段によって取得した物品を当該物品収容部の外部に排出させる物品落し口と、プレーヤが操作する操作手段と、前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得手段の作動を制御する制御手段と、を備えてなる物品取得ゲーム装置であって、前記物品載置部は、前記物品を載置可能な載置面を有する複数の物品載置部材と、当該物品載置部材同士を任意の角度で連結可能な第1のヒンジ部と、を備えてなる物品取得ゲーム装置を提供するものである。
この構成を備えた物品取得ゲーム装置は、第1のヒンジ部によって、物品載置部材同士を任意の角度で連結することができるため、物品載置部の屈曲状態を任意に変更することができる。したがって、物品収容部内のレイアウトの変更を容易に行うことができ、ゲーム内容を変化させることができる。
また、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、前記物品載置部を前記物品収容部内に移動可能に取付けることができる。このように構成することで、前記利点に加え、前記物品載置部の位置を簡単に変更することができ、物品収容部内のレイアウトの変更をさらに幅広く変化を持たせて行うことができる。
そしてまた、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、前記物品載置部を複数有し、少なくとも2つの物品載置部を略同一平面状に取付けた構成としてもよい。また、前記物品載置部を複数有し、少なくとも2つの物品載置部を上下に互いに間隔をおいて取付けた構成としてもよい。このようにすることで、前記物品収容部内のレイアウトの変更をより一層幅広く変化を持たせて行うことができる。
さらにまた、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、前記物品収容部に取付けられる物品載置部材を前記物品収容部に、当該物品収容部に対する物品載置部材の配設角度を変更可能な第2のヒンジ部を介して取付けた構成としてもよい。このようにすることで、前記物品収容部内のレイアウトの変更をさらに幅広く変化を持たせて行うことができる。
また、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、前記物品載置部を支持する支持部材をさらに備えることができる。この支持部材は、前記物品収容部内に移動可能に取付けることもできる。そしてまた、この支持部材は、前記複数の物品載置部材毎に各々配設される支持片を、互いに着脱可能に連結した構造を備えることもできる。
さらにまた、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、前記物品載置部材同士の連結角度が180度となる方向に、当該物品載置部材を付勢する付勢部材をさらに備えることができる。このように構成することで、前記物品載置部材に対する物品の載置位置や、物品の自重等に応じて前記物品載置部材の連結角度を変更することができる。したがって、さらに物品収容部内のレイアウトの変更を幅広く変化を持たせて行うことができる。
また、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、前記付勢部材が配設されている場合、前記物品載置部を複数有し、少なくとも2つの物品載置部は、一端が前記物品収容部に取付けられ且つ他端が自由端であると共に、各々の自由端が互いに対向するように配置されてなり、一方の物品載置部の自由端と他方の物品載置部の自由端により、前記物品を保持可能とすることができる。このようにすることで、例えば、前記両自由端によって物品を挟持することもできる。また、前記両自由端上に載置された物品や、挟持された物品を、前記物品取得手段等で押圧することで、前記物品載置部材の連結角度を変更して、前記自由端同士が離間する方向に回動させ、当該自由端同士の間から前記物品を落下させることもできる。したがって、前記利点に加え、ゲーム内容を変化させることができ、飽きのこない物品取得ゲーム装置を提供することもできる。
さらにまた、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、前記両自由端により、前記物品を保持可能な構成を備えている場合、前記一方の自由端と他方の自由端により前記物品が保持されているか否かを検出する物品検出手段と、前記物品が保持されていない場合に、その告知を行う告知手段と、をさらに備えることができる。このように構成することで、前記利点に加え、前記物品が保持されていない場合に、当該物品の補充を即座に行うことができ、物品取得ゲームを行う意欲を向上させることもできる。
そしてまた、本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、前記両自由端により、前記物品を保持可能な構成を備えている場合、前記一方の自由端と他方の自由端により前記物品が保持されているか否かを検出する物品検出手段と、前記物品検出手段が検出した情報に応じて、前記物品取得手段による物品取得動作を制御する物品取得動作制御手段と、をさらに備えることができる。このように構成することで、前記両自由端上に載置された物品や、挟持された物品を、前記物品取得手段で押圧する際に、押圧し易くしたり、押圧し難くする等、任意の制御を行うことができる。したがって、ゲーム内容をさらに変化させることができ、より飽きのこない物品取得ゲーム装置を提供することもできる。
本発明にかかる物品取得ゲーム装置は、第1のヒンジ部によって、物品載置部材同士を任意の角度で連結することができるため、物品載置部の屈曲状態を任意に変更することができる。この結果、物品収容部内のレイアウトの変更を容易に行うことができ、ゲーム内容を変化させ、飽きのこない物品取得ゲーム装置を提供することができる。
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置の斜視図、図2は、図1に示す物品取得ゲーム装置の物品収容部の右側半分である物品取得ゲーム領域に取付けられた物品載置部の斜視図、図3は、図2に示すIII−III線に沿った断面図、図4は、図2に示す物品載置部を物品収容部に取付けた状態を示す断面図、図5は、図2に示す物品載置部を支持する支持部材を分解して示す斜視図、図6は、図4に示す物品載置部を折畳んだ状態を示す断面図、図7は、図4に示す物品載置部の一部を折畳んだ状態を示す断面図、図8は、図4に示す物品載置部を真下に向けた状態を示す断面図、図9は、図4に示す物品載置部を階段状にした状態を示す断面図、図10は、図4に示す物品載置部を斜面と平面で構成した状態を示す断面図、図11は、図1に示す物品取得ゲーム装置の物品収容部の左側半分である物品取得ゲーム領域に取付けられた物品載置部の斜視図、図12は、図11に示す物品載置部を物品収容部に取付ける状態を示す斜視図、図13は、図11に示す物品載置部を支持する支持部材を拡大して示す分解斜視図、図14は、図11に示す物品載置部を物品収容部に取付けた状態を示す断面図、図15は、図14に示す物品載置部の使用状態を示す断面図、図16は、図1に示す物品取得ゲーム装置の構成要素である物品取得部をX方向及びY方向へ移動させる移動部周辺の構成を示す斜視図、図17は、図1に示す物品取得ゲーム装置の構成要素である物品取得部の正面図、図18は、図1に示す物品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図、図19及び図20は、図1に示す物品取得ゲーム装置の実行処理手順の一部を示すフローチャートである。
なお、前述した各図では、説明を判りやすくするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
図1〜図18に示すように、本実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置1は、略長方体形状の基台2と、基台2の上に設けられた略箱型の収容部3と、収容部3内に着脱可能に配設される複数の物品載置部21及び22と、収容部3内の上側に配設され、収容部3内に置かれた物品200(図15参照)を取得する物品取得部30(図17参照)と、この物品取得部30をプレーヤの操作に応じて収容部3内で移動させる移動部40(図16参照)と、を備えている。
この物品取得ゲーム装置1は、図1に示すように、収容部3の内部が、図1でいう右側半分の領域である物品取得ゲーム領域1Aと、図1でいう左側半分の領域である物品取得ゲーム領域1Bとなっており、一度に2人のプレーヤが使用可能となっている。なお、本実施の形態では、物品取得ゲーム領域1A及び1Bに配設される部材のうち、両者共に同様の部材、あるいは共通の部材については、同一の符号を付し、一方の領域に配設されている部材についてのみ説明する。
基台2には、操作卓11が設けられており、この操作卓11には、ゲームを行う際にコインを投入するためのコイン投入口12が設けられている。また、この操作卓11には、ゲーム時にプレーヤが、後述する物品取得部30をX方向(横方向)の所望位置に移動させる操作を入力するための第1の操作スイッチ13Xと、その後、プレーヤが物品取得部30をY方向(縦方向)の所望位置にまで移動させる操作を入力するための第2の操作スイッチ13Yが設けられている。そして、第1の操作スイッチ13X及び第2の操作スイッチ13Yには、図示しない駆動基板に実装されている制御回路等を含む制御手段100(図18参照)が接続されている。
また、基台2の前面側には、後に詳述する収容部3内の所定位置に設けられた物品落し口35と連通する物品取出口15が設けられており、後述のように物品取得部30により物品落し口35に落とされた物品を、この物品取出口15から取り出し得るようになされている。
さらにまた、基台2の前面側には、開閉扉16が設けられている。そしてこの開閉扉16を開けた内側には、この物品取得ゲーム装置1に対して各種設定等を行うためのスイッチパネル(図示せず)や液晶タッチパネル(図示せず)等が収納されており、管理者がこれらスイッチパネルや液晶タッチパネルの表示内容を目視確認しながら、各種事項を所望状態に設定することができるようになされている。
収容部3は、その内部に収容された物品をプレーヤが目視することができるように、前面及び両側面が透明な樹脂またはガラスの板状部材から形成されている。また、収容部3の背面17は、パネル板、鏡面状の板状部材、装飾が施された板状部材等により形成されている。この収容部3には、例えば、引戸または観音開き方式の扉(図示せず)が設けられており、店舗の店員がこの扉を開けてキャラクタ等のぬいぐるみや、雑貨等の物品(景品)を収容部3内に収容することができるようになされている。
収容部3の物品取得ゲーム領域1Aには、物品載置部21が配設されている。具体的には、図1に示すように、物品取得ゲーム領域1Aでは、3つの物品載置部21を下段(同一平面上)に配設し、下段に配設された物品載置部21のうちの一つと対向し且つ間隔をおいた上段に、1つの物品載置部21を配設したレイアウトとなっている。この物品載置部21は、特に図2〜図10に示すように、3つの物品載置部材21A〜21Cを、第1のヒンジ部25によって各々連結した構成を有している。物品載置部材21Aの一端には、物品載置部21を収容部3の背面17に配設された後に詳述するフレーム29に取付けるための第2のヒンジ部26が配設されている。
第1のヒンジ部25は、物品載置部材21Aに対し物品載置部材21Bを任意の角度で連結することができる。また、第2のヒンジ部26は、フレーム29に対し物品載置部材21Aを任意の角度で連結することができる。なお、本実施の形態では、物品載置部材21A〜21Cと、第1のヒンジ部25と、第2のヒンジ部26とを一体的に形成し、第1のヒンジ部25及び第2のヒンジ部26を、物品載置部材21A及び物品載置部材21Bよりも薄い厚さにした。これら第1のヒンジ部25及び第2のヒンジ部26は、例えば、布、プラスチック、金属、革等、物品載置部材21Aに対し物品載置部材21Bを任意の角度で連結することができ、第2のヒンジ部26は、フレーム29に対し物品載置部材21Aを任意の角度で連結することができれば、種々の素材から任意に選択することができる。なお、物品載置部材21A〜21Cは、別部材から形成されたヒンジ部(例えば、蝶番等)によって連結してもよい。これは第2のヒンジ部26についても同様である。また、第2のヒンジ部26には、後に詳述するフレーム29の水平バー29Aに形成された螺子孔56に螺合する螺子54が貫通する螺子孔27が形成されている。
物品載置部材21A〜21Cの略中央部には、螺子孔24が各々形成されている。これらの物品載置部材21A〜21Cは、図4、図6及び図7に示すように、フレーム29に取付けられた際に、螺子孔24を貫通した後に詳述する螺子57、57A、57Bによって支持部材28に各々固定されて支持される。なお、螺子孔24は、螺子57、57A、57Bが貫通した際に、螺子57、57A、57Bの頭が物品載置部材21A〜21Cの上面(すなわち、載置面)と同じ高さとなる(面一となる)ように形成されている。したがって、物品取得ゲームを行う際に、螺子57、57A、57Bが、障害となることがない。
支持部材28は、物品載置部材21Aを支持する支持片28Aと、物品載置部材21Bを支持する支持片28Bと、物品載置部材21Cを支持する支持片28Cを備えている。支持片28Aは、略長方体を有し、その一端には、後に詳述するフレーム29に形成された支持孔72A及び72B(例えば、図5参照)に挿脱可能に挿入されて支持片28Aをフレーム29に固定する支持突起71A及び71Bが形成されている。また、支持片28Aの他端には、支持片28Bの一端に形成された連結用の凸部73が挿脱可能に挿入される挿入孔74が形成されている。支持片28B及び28Cは同様の部材からなり、略長方体を有し、その一端に凸部73が形成され、他端に挿入孔74が各々形成されており、凸部73を挿入孔74に挿入することで互いに連結支持される。また、支持片28A〜28Cには、物品載置部材21A〜21Cを支持した際に、各々の螺子孔24と連通する螺子孔75がそれぞれ形成されている。そして、物品載置部材21A〜21Cは、螺子孔24を貫通する螺子57が螺子孔75に螺合することによって、支持片28A〜28Cに固定される。
収容部3の背面17には、特に図4〜図8に示すように、物品載置部21と、支持部材28が着脱可能に取付けられるフレーム29が配設されている。フレーム29は、X方向(横方向)に延びる水平バー29Aと、水平バー29Aの下方に連続的に形成されて水平バー29Aを支持する複数の垂直バー29Bを備えている。水平バー29Aの上面には、第2のヒンジ部26に形成された螺子孔27と連通し且つ螺子54が螺合する螺子孔56が形成されている。各々の垂直バー29Bには、支持片28Aの一端に形成された一対の支持突起71A及び71Bが挿脱可能に挿入される支持孔72A及び72Bが形成されている。この支持孔72A及び72Bは、上下方向に複数形成されており、例えば、図6及び図7に示すようなレイアウトになった際にも、支持片28Aの支持突起71A及び71Bが挿入可能となっている。また、各々の垂直バー29Bの下方には、物品載置部21を図8に示すように真下に向けた状態(ぶら下げた状態)とした際に、物品載置部材21A〜21Cを螺子57によって固定するための螺子孔58が形成されている。
なお、支持孔72A及び72Bは、例えば、図4、図6及び図7に示す様々なレイアウトを行えるよう、本来は、垂直バー29Bの上下方向に複数形成されているが、本実施の形態では、図面が煩雑になることを防ぐため、垂直バー29Bに形成されるべき全ての支持孔72A及び72Bを記載せず、代表的なものだけを記載した。
なお、収容部3の物品取得ゲーム領域1Aでは、物品載置部21の配設位置や、物品載置部材21A〜21Cの連結角度を任意に変更する(屈曲状態を変更する)ことで、物品載置部21のレイアウトを簡単に変更することができる。
具体的には、図6に示すように、物品載置部材21A〜21Cを三段に重なるように折畳んでもよい。このレイアウトでは、物品載置部材21Aと物品載置部材21Bの連結角度は、内角が約0度、外角が約360度の状態である。なお、物品載置部材21Bと物品載置部材21Cの連結角度も同様である。この場合、支持片28Aに固定するための螺子57Aは、物品載置部材21A〜21Cに各々形成された螺子孔24を貫通し、支持片28Aに形成された螺子孔75に螺合する長さを有している。また、支持片28Aの支持突起71A及び71Bは、物品載置部材21B及び21Cの厚さを加えた長さで下方に形成された支持孔72A及び72Bに挿入される。そして、このように折畳むことで、物品載置部材21Aの上面のみが物品を載置する載置面となり、載置面の長さが短い物品載置部21とすることができる。なお、支持片28B及び28Cは取外すことができ、邪魔になることはない。
また、図7に示すように、物品載置部材21B及び21Cを二段に重なるように折畳んでもよい。このレイアウトでは、物品載置部材21Aと物品載置部材21Bの連結角度は、内角及び外角共に約180度の状態である。物品載置部材21Bと物品載置部材21Cの連結角度は、内角が約0度、外角が約360度の状態である。この場合、支持片28Bに、物品載置部材21B及び21Cを固定するための螺子57Bは、物品載置部材21B及び21Cに各々形成された螺子孔24を貫通し、支持片28Bに形成された螺子孔75に螺合する長さを有している。また、支持片28Aの支持突起71A及び71Bは、物品載置部材21Cの厚さと同等の長さで下方に形成された支持孔72A及び72Bに挿入される。そして、このように折畳むことで、物品載置部材21A及び21Bの上面のみが物品を載置する載置面となり、前記とは異なる物品載置部21とすることができる。
そしてまた、図8に示すように、支持片28A〜28Cを取外して、物品載置部21を真下に向けた状態にしてもよい。この場合、物品載置部材21A〜21Cは、各々に形成された螺子孔24を貫通し、垂直バー29Bに形成された螺子孔58に螺合する螺子57によって、垂直バー29Bに固定することができる。そして、このようにすることで、載置面が存在しなくなる。
また、図9に示すように、物品載置部材21Aと物品載置部材21Bの連結角度を、内角αが約90度、外角βが約270度とし、物品載置部材21Bと物品載置部材21Cの連結角度を、内角αが約90度、外角βが約270度とし、物品載置部21を階段状にレイアウトしてもよい。この場合、収容部3の側面や、物品取得ゲーム領域1Aと物品取得ゲーム領域1Bとの間に支柱81A及び81Cを立設させ、この支柱81A及び81Cに前記と同様に取付けた支持片28A及び28Cによって、物品載置部材21A及び21Cを各々支持することができる。そして、このように階段状にすることで、物品載置部材21A及び21Cの上面のみが物品を載置する載置面となり、前記とは異なる物品載置部21とすることができる。
そしてまた、図10に示すように、物品載置部材21Aと物品載置部材21Bの連結角度を、内角α、外角β共に約180度とし、物品載置部材21Aと物品載置部材21Bを傾斜させた状態にして、物品載置部材21Cが水平となるように、物品載置部材21Bと物品載置部材21Cの連結角度(内角α、外角β)を任意に調整してもよい。この場合、支柱81Cを側面に平行(Y方向)に移動させることで、内角αと外角βが変更され、物品載置部材21A及び物品載置部材21Bの傾きが調節可能となる。そして、物品載置部材21A及び物品載置部材21Bの傾斜角度を変更することで、物品を転がり易くすることができる等、レイアウトを簡単に変更することに加え、ゲームに変化を持たせることもできる。
なお、本実施の形態では、フレーム29を背面17に配設したが、フレーム29は、収容部3の側面や、物品取得ゲーム領域1Aと物品取得ゲーム領域1Bとの間に配設してもよい。また、支柱81A及び81Cは、背面17に配設することができる。
収容部3の物品取得ゲーム領域1Bには、物品載置部22が配設されている。具体的には、図1に示すように、物品取得ゲーム領域1Bでは、3つの物品載置部22を同一平面上に配設したレイアウトとなっている。この物品載置部22は、特に図11〜図15に示すように、2つの物品載置部材22A及び22Bを、第1のヒンジ部25によって各々連結した構成を有している。物品載置部材22Aの一端には、前述した物品載置部材21A(例えば、図2及び図3参照)と同様に、第2のヒンジ部26が配設されており、螺子孔27を貫通した螺子54が、フレーム29の螺子孔56に螺合することにより、フレーム29に取付けられる。また、物品載置部材22Aの第1のヒンジ部25側の端部と、物品載置部材22Bの略中央部分には、螺子孔24が各々形成されている。さらにまた、物品載置部材22Bの自由端には、この自由端に物品が保持されているか否かを検出する物品検出センサ90(図18参照)が配設されている。そして、この物品検出センサ90には、制御手段(図18参照)が接続されている。
この物品載置部22は、図12〜図15に示すように、フレーム29に取付けられた支持部材128に、螺子57によって各々固定されて支持される。支持部材128は、物品載置部材22Aを支持する支持片128Aと、物品載置部材22Bを支持する支持片129Bを備えている。支持片128Aは、略長方体を有し、その一端には、支持突起71A及び71Bが形成されており、他端には、挿入孔74が形成されている。また、支持片128Aの他端側の上面には、螺子孔75が形成されている。
支持片128Bは、第1の支持片129Aと、第1の支持片129Aに対して揺動可能に取付けられた第2の支持片129Bを有している。第1の支持片129Aは、略直方体からなり、その一端に凸部73が形成されている。第2の支持片129Bは、第1の支持片129Aよりも長い略長方体からなり、その自由端には、凸部73が形成されている。また、第2の支持片129Bの自由端側には、螺子孔75が形成されている。第1の支持片129Aと、第2の支持片129Bとの揺動範囲は、第1の支持片129Aと、第2の支持片129Bとの境界部分に配設された調整螺子130の締付け状態によって変更することができる。
調整螺子130の締付けを緩めると、揺動幅が広くなり、調整螺子130の締付けを強くすると、揺動幅が狭くなり、最終的には、第2の支持片129Bは、第1の支持片129Aに対して揺動せずに固定される。また、第1の支持片129Aと、第2の支持片129Bとの境界部分には、第1の支持片129Aと、第2の支持片129Bとの連結角度が180度となる(直線上となる)方向に付勢するねじりコイルバネ131が配設されている。そして、支持片128Bは、第1の支持片129Aに形成された凸部73を、支持片128Aに形成された挿入孔74に挿入することで、支持片128Aに接続固定される。
より具体的には、図13及び図14に示すように、支持片129A及び129Bの互いに対向した両側面が略半円形で突出した接続片となっており、支持片129Bの下側面が接続片よりも支持片129A側に延びた舌片となっており、前記各接続片の略中央に形成された開口に螺子130の軸部が挿通され、この螺子130の軸部には、支持片129A及び129Bの内部でねじりコイルバネ131が巻挿され、支持片129Bを上方に付勢している。支持片129Bが、支持片129Aに対して水平な状態では、支持片129Aの下側面に、支持片129Bに形成された舌片が内接し、支持片129Aが、水平な状態よりも上に向けて回動することがない。また、螺子130を締め付けると、支持片129Aに対し支持片129Bを可動範囲にある任意の角度で固定することができる。なお、支持片129Bに形成された舌片が、任意の角度で支持片129Aの下面に内接するようにすることで、例えば、図14の状態から上側には可動しないようにすることもできる。
物品載置部22は、物品載置部21と同様に、物品載置部材22A及び22Bに形成された螺子孔24を貫通する螺子57が、支持片128A及び第2の支持片129Bに形成された螺子孔75に螺合することによって、支持片128A及び128Bに各々固定される。なお、この時、第1のヒンジ部25は、第1の支持片129Aと、第2の支持片129Bとの連結部分に位置している。また、本実施の形態では、調整螺子130の締付けが緩められており、第2の支持片129Bは、第1の支持片129Aに対し揺動可能となっている。
なお、本実施の形態では、図1、図14及び図15に示すように、2つの物品載置部22を、各々の物品載置部材22B(すなわち、両者の自由端)が互いに対向するように配設した。
このようにして物品取得ゲーム領域1Bに配設された物品載置部22は、その載置面に物品が載置されていない際(図14参照)には、第2の支持片129Bは、ねじりコイルバネ131の付勢力によって、第1の支持片129Aとの連結角度が180度となる方向に押されており、第1の支持片129Aに対し、若干下方に傾いた状態となっている。したがって、物品載置部材22Bは、物品載置部材22Aに対し、緩やかな傾斜面を呈したレイアウトとなっている。
また、図15に示すように、互いに対向配置された物品載置部材22B同士の間に物品200(例えば、景品等)が挟持されている、あるいは、物品載置部材22B同士の間付近に物品200が載置されている場合は、第2の支持片129Bは、物品200の自重により、ねじりコイルバネ131の付勢力に抗して、第1の支持片129Aに対する連結角度の内角αが小さくなるように傾ける(揺動する)。これに伴って、物品載置部材22Bも図14に示す状態よりも傾斜角度が急峻なレイアウトとなる。したがって、物品200の自重に応じてレイアウトを変更することもできる。
この時、物品検出センサ90は、物品載置部材22B同士の間に物品200が保持されているか否かをモニタし、その情報を制御手段100に送信する。なお、第2の支持片129Bは、図15に示す状態よりも内角αがさらに小さくなるように揺動可能であり、例えば物品取得部30によって、物品200や物品載置部材22Bに力が加えられた(押圧された)際には、内角αがさらに小さくなるように揺動し、物品載置部材22Bの自由端同士をさらに離間させる。したがって、物品載置部材22Bの自由端同士の間から物品200を落下させることができる。
なお、支持片128Bは、両端部に凸部73が形成されているため、所望により、いずれかの凸部73を選択して、支持片128Aの挿入孔74に挿入することができる。したがって、物品載置部22のレイアウトの種類をさらに増やすことができる。また、物品載置部22は、物品載置部21と同様に、物品載置部材22A及び22Bを第1のヒンジ部25の位置で折畳んだり、支持片128A及び128Bを取外して、物品載置部22を真下に向けた状態にすることもできる。また、物品載置部材22Aを傾斜させ、物品載置部材22Bを水平に配設させてもよい。
物品取得部30は、図17に示すように、後述する移動部40に支持部41を介して連結されている。この物品取得部30は、一対の把持アーム31A及び31Bと、把持アーム31A及び31Bの開閉を行う開閉部32と、を備えて構成されている。
把持アーム31A及び31Bは、略L字状を備えており、各々の基端が、後に詳述する開閉部32の構成要素であるウォームホイール33A及び33Bにそれぞれ連結されている。また、把持アーム31A及び31Bの開放端には、爪34A及び34Bが各々取付けられている。
開閉部32は、制御手段100(図18参照)が接続されている開閉用モータ36と、開閉用モータ36に接続されたカップリング37と、カップリング37にジョイントピン38を介して連結されたウォームギア39と、ウォームギア39の下端に取付けられたスライダ43と、ウォームギア39の両側に配設され、ウォームギア39と噛合するウォームホイール33A及び33Bと、スライダ43に設けられたコイルバネ44とを備えている。
カップリング37は、開閉用モータ36により回転し、この回転を、ジョイントピン38を介して連結されたウォームギア39に伝達し、ウォームホイール33A及び33Bが回転する。このウォームホイール33A及び33Bの回転に応じて、把持アーム31A及び31Bが開閉する。
把持アーム31A及び31Bの閉動作において、把持アーム31A及び31Bが、開閉部32のハウジング42の下面の外側に配設された閉動作係止部49A及び49Bに当接すると、前記閉動作が停止し、ウォームホイール33A及び33Bの回転が停止する。この状態で、開閉用モータ36により、ウォームギア39をさらに回転させると、ウォームギア39は下方に移動し、スライダ43も下方に移動する。この時、コイルバネ44は、ハウジング42の下面の内側に係止されて、圧縮され、把持アーム31A及び31Bを閉じる方向に付勢する。この付勢力によって、把持アーム31A及び31Bに、物品に対する把持力(握力)が付与される。すなわち、把持アーム31A及び31Bの把持力は、コイルバネ44の付勢力によって決定される。
移動部40は、図16に示すように、収容部3の内部上方に横方向(X方向)と平行に固定配置された一対の横行用固定レール51と、この横行用固定レール51にスライド自在に、かつ縦方向(Y方向)と平行に取り付けられた縦行用可動レール52と、この縦行用可動レール52にスライド自在に取り付けられた物品取得部用基台53と、この物品取得部用基台53に上下方向(Z方向)に取り付けられた伸縮自在の支持部41とを備えて構成されている。そして、この支持部41の下端部に物品取得部30が取り付けられている。
縦行用可動レール52は、X方向移動用モータ55X(図18参照)の回転出力に基づいて、横行用固定レール51に沿ってX方向(横方向)に移動させることができ、物品取得部用基台53は、Y方向移動用モータ55Y(図18参照)の回転出力基づいて、縦行用可動レール52に沿ってY方向(縦方向)に移動させることができるようになされている。そして、X方向移動用モータ55X、Y方向移動用モータ55Yには、図18に示す制御手段がそれぞれ接続されている。
そしてまた、支持部41は、Z方向移動用モータ55Z(図18参照)の回転出力に基づいて伸縮させ得るようになされており、この伸縮によって、物品取得部30のZ方向(上下方向)の移動が行われる。このZ方向移動用モータ55Zには、図14に示す制御手段が接続されている。
また、横行用固定レール51のX方向の移動限界位置には、X方向リミットスイッチ61X(図18参照)が、縦行用可動レール52のY方向の移動限界位置には、Y方向リミットスイッチ61Y(図18参照)が、支持部41のZ方向の移動限界位置には、Z方向リミットスイッチ61Z(図18参照)が、それぞれ設けられている。なお、Z方向リミットスイッチ61Zは、下方向の移動限界位置を検出するリミットスイッチ(Zリミット(D):図20、SP113参照)と、上方向の移動限界位置を検出するリミットスイッチ(Zリミット(U):図20、SP117参照)から構成されている。そして、これらのリミットスイッチ61X〜61Zは、制御手段100に接続されている。
このように、X方向移動用モータ55X、Y方向移動用モータ55Y及びZ方向移動用モータ55Zは、プレーヤが、第1の操作スイッチ13X及び第2の操作スイッチ13Yを操作することにより、所望状態に作動され、物品取得部30を収容部3内の所望位置に移動させることができる。
次に、この物品取得ゲーム装置1の内部構成を説明する。図18に示すように、本実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)からなるマイクロコンピュータ構成の制御手段100と、不揮発性メモリ等からなる記憶手段101と、物品検出センサ90と、告知手段102と、を有している。
制御手段100には、例えば、ゲーム実行中にプレーヤにより、操作卓11(図1参照)に配設されている操作部としての第1の操作スイッチ13X及び第2の操作スイッチ13Yが押圧された時に、これに応じた操作信号が、第1の操作スイッチ13X及び第2の操作スイッチ13Yから与えられる。
物品検出センサ90は、物品載置部22と、これに対向配置された物品載置部22との間に物品200が保持されているか否かを検出し、この検出した情報を制御手段100に出力する。この物品検出センサ90としては、例えば、螺子130の軸の角度(支持片129Bの支持片129Aに対する傾き角度等)を検出するボリュームや、支持片129Bに形成された舌片に設けたリミットスイッチ等が挙げられる。また、一方の垂直バー29Bに発光センサを設け、この垂直バー29Bに対向して設けられた垂直バー29Bに受光センサを設け、これらの発光センサと受光センサにより、支持片129Bが水平位置よりも下方に下がっているか否かを検出する方式であってもよい。さらにまた、物品取得部30に、下方に向けて撮像素子を取付け、物品200が挟まっているか否かを画像処理により検出する方式でもよい。
告知手段102は、制御手段100が、物品載置部22と、これに対向配置された物品載置部22との間に物品200が保持されていないと判断した際に、物品200が保持されていないことを管理者に告知する。この告知手段102としては、例えば、ディスプレイ等の表示手段であってもよく、スピーカー等の音発生手段であってもよい。
移動部40に配設されたX方向リミットスイッチ61X、Y方向リミットスイッチ61Y及びZ方向リミットスイッチ61Zは、物品取得部30が、X方向、Y方向、Z方向の各々の移動限界位置まで移動した時に、これに応じた移動限界検出信号を制御手段100に出力する。
制御手段100は、前述した信号に基づき、図19及び図20に示す物品取得ゲーム実行処理手順に従って、プレーヤによる物品取得ゲーム動作を物品取得ゲーム装置1に実行させる。
先ず、制御手段100は、予め設定された1プレイ分の所定枚数のコインがコイン投入口12(図1参照)に投入されたことを認識すると、この物品取得ゲーム実行処理手順を開始する。先ず、ステップSP101では、操作卓11(図1参照)の第1の操作スイッチ13X(図1参照)が押圧されるのを待ち受ける。そして、制御手段100は、プレーヤが第1の操作スイッチ13Xを押圧したことを第1の操作スイッチ13Xからの操作信号に基づいて認識する(SP101:YES)し、ステップSP102に進む。
ステップSP102では、移動部40(図16参照)のX方向移動用モータ55Xを作動させて、ホームポジションに位置していた物品取得部30の横方向(X方向)への移動を開始させる。次いで、制御手段100は、ステップSP103に進んで、対応するX方向リミットスイッチ61Xからの移動限界検出信号に基づいて、物品取得部30が横方向(X方向)の移動限界位置にまで移動し終えたか否かを判断する。また、制御手段100は、続くステップSP104において、第1の操作スイッチ13Xからの操作信号に基づいて、第1の操作スイッチ13Xの押圧が解除されたか否かを判断する。そして、制御手段100は、これらステップSP103及びステップSP104において共に否定結果(ステップSP103:NO、ステップSP104:NO)を得ると、ステップSP103に戻る。
一方、制御手段100は、ステップSP103またはステップSP104のいずれかにおいて肯定結果(ステップSP103:YESまたはステップSP104:YES)を得ると、ステップSP105に進んで、移動部40のX方向移動用モータ55Xを停止させて物品取得部30の横方向(X方向)の移動を終了させ、この後、ステップSP106に進んで、操作卓11の第2の操作スイッチ13Y(図1参照)が押圧されるのを待ち受ける。
制御手段100は、第2の操作スイッチ13Yが押圧されたことを第2の操作スイッチ13Yからの操作信号に基づいて認識する(ステップSP106:YES)と、ステップSP107に進んで、移動部40のY方向移動用モータ55Yを作動させて物品取得部30の縦方向(Y方向)への移動を開始させる。
この後、制御手段100は、ステップSP108に進んで、Y方向リミットスイッチ61Yからの移動限界検出信号に基づいて、物品取得部30が縦方向(Y方向)の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また、制御手段100は、続くステップSP109において、第2の操作スイッチ13Yからの操作信号に基づいて、第2の操作スイッチ13Yの押圧が解除されたか否かを判断する。そして、制御手段100は、これらステップSP108及びステップSP109において共に否定結果(ステップSP108:NO、ステップSP109:NO)を得ると、ステップSP108に戻る。
一方、制御手段100は、ステップSP108またはステップSP109のいずれかにおいて肯定結果(ステップSP108:YESまたはステップSP109:YES)を得ると、ステップSP110に進んで、移動部40のY方向移動用モータ55Zを停止させて物品取得部30の縦方向(Y方向)への移動を終了させる。その後、ステップSP111に進んで、物品取得部30の開閉用モータ36を作動させて物品取得部30の把持アーム31A及び31Bを開放させる。
次いで、制御手段100は、ステップSP112において、移動部40のZ方向移動用モータ55Zを作動させて物品取得部30の下降を開始させ、さらにこの後、ステップSP113に進んで、物品取得部30が下方向の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。一方、物品取得部30が下方向(Z方向)の移動限界位置にまで移動し終えたことを認識しない場合(ステップSP113:NO)は、ステップSP113に戻る。
そして、制御手段100は、Z方向リミットスイッチ61Zからの移動限界検出信号に基づき、物品取得部30が下方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを認識する(ステップSP113:YES)と、ステップSP114に進んで、移動部40のZ方向移動用モータ55Zを停止させて物品取得部30の下降を終了させる。その後、ステップSP115に進んで、物品取得部30の開閉用モータ36を作動させることにより把持アーム31A及び31Bを閉じる。
続いて制御手段100は、ステップSP116に進み、Z方向移動用モータ55Zを作動させて物品取得部30の上昇を開始させる。この後、ステップSP117に進んで、物品取得部30が上方向(Z方向)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
次に、制御手段100は、Z方向リミットスイッチ61Zからの移動限界検出信号に基づいて、物品取得部30が上方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを確認する(ステップSP117:YES)と、ステップSP118に進んで、移動部40のZ方向移動用モータ55Zを停止させて物品取得部30の上昇を終了させる。その後、ステップSP119に進む。
ステップSP119では、移動部40のX方向移動用モータ55Xを作動させることにより、物品取得部30を横方向(X方向)ホームポジション位置まで移動させた後、ステップSP120に進み、X方向移動用モータ55Xを停止させて物品取得部30の横方向の移動を終了させる。次に、ステップSP121に進み、移動部40のY方向移動用モータ55Yを作動させることにより、物品取得部30を縦方向(Y方向)ホームポジション位置まで移動させた後、ステップSP122に進み、移動部40のY方向移動用モータ55Yを停止させて物品取得部30の縦方向の移動を終了させる。その後、ステップSP123に進む。
次に、ステップSP123では、物品取得部30の開閉用モータ36を作動させて物品取得部30の把持アーム31A及び31Bを開放させる(物品の解放動作)。次に、ステップSP124に進み、把持アーム31A及び31Bを再び閉じる。その後、ステップSP125に進む。
ステップSP125では、物品検出センサ90により、物品載置部22と、これに対向配置された物品載置部22との間に物品200が保持されているか否かを検出し、ステップSP126に進む。次に、制御手段100は、物品載置部22と、これに対向配置された物品載置部22との間に物品200が保持されていないと判断した(ステップSP126:NO)際に、ステップSP127に進み、物品200が保持されていないことを管理者に告知した後、ゲームを終了する。告知手段102によって、物品200が保持されていないことが告知された場合は、管理者はゲーム終了後、物品200を即座に補充することができる。一方、制御手段100が、物品載置部22と、これに対向配置された物品載置部22との間に物品200が保持されていると判断した(ステップSP126:YES)際には、ゲームを終了する。
なお、本実施の形態では、3枚の物品載置部材21A〜21Cを第1のヒンジ部25を介して連結した構造の物品載置部21、及び2枚の物品載置部材22A及び22Bを第1のヒンジ部25を介して連結した構造の物品載置部22について説明したが、これに限らず、物品載置部は、4枚以上の物品載置部材を第1のヒンジ部25を介して連結した構造を有していてもよい。また、物品載置部21及び22の配設数や、配設位置、サイズ等は、任意に設定することができる。
また、本実施の形態では、物品載置部21を支持部材28で、物品載置部22を支持部材128で各々支持することで、物品載置部21及び22のレイアウトを画定(固定)した場合について説明したが、これに限らず、第1のヒンジ部25に、連結角度を固定するための固定部材を配設し、任意の連結角度に設定した後、支持部材28及び128を用いずに、物品載置部21及び22のレイアウトを画定(固定)してもよい。なお、この固定部材としては、例えば、固定螺子やラチェット等、任意の部材を使用することができる。また、支持部材28及び128を使用せず、第1のヒンジ部25と、これに連結される両物品載置部材に跨って、ねじりコイルバネ131を配設し、調整螺子130によって揺動角度の幅を設定してもよい。
さらにまた、本実施の形態では、物品載置部21及び22の取付け及び取外しは、物品載置部21及び22に形成した支持突起71A及び71Bをフレーム29に形成した支持孔72A及び72Bに挿入する、あるいは抜き出すことで行う場合について説明したが、これに限らず、物品載置部21及び22を収容部3に着脱可能に配設することが可能であれば、他の構成の着脱部材を採用してもよい。
また、物品載置部22と、これに対向配置された物品載置部22との間に保持される物品200の位置を、記憶手段101に予め入力しておき、物品取得部30が、物品200の上空付近で停止した際に、開閉用モータ36の駆動タイミングを制御して、把持アーム31A及び31Bの開閉のタイミングを変更させてもよい。例えば、ステップSP122の次に、物品取得部30が、物品200の上空付近で停止しているか否かを判断し、停止している際には、把持アーム31A及び31Bの先端が物品に接触した後で、把持アーム31A及び31Bを開くように制御すれば、把持アーム31A及び31Bで物品200を押し易くすることができ、物品200を落下させ易くすることもできる。
本発明の実施の形態にかかる物品取得ゲーム装置の斜視図である。 図1に示す物品取得ゲーム装置の物品収容部の右側半分である物品取得ゲーム領域に取付けられた物品載置部の斜視図である。 図2に示すIII−III線に沿った断面図である。 図2に示す物品載置部を物品収容部に取付けた状態を示す断面図である。 図2に示す物品載置部を支持する支持部材を分解して示す斜視図である。 図4に示す物品載置部を折畳んだ状態を示す断面図である。 図4に示す物品載置部の一部を折畳んだ状態を示す断面図である。 図4に示す物品載置部を真下に向けた状態を示す断面図である。 図4に示す物品載置部を階段状にした状態を示す断面図である。 図4に示す物品載置部を斜面と平面とで構成した状態を示す断面図である。 図1に示す物品取得ゲーム装置の物品収容部の左側半分である物品取得ゲーム領域に取付けられた物品載置部の斜視図である。 図11に示す物品載置部を物品収容部に取付ける状態を示す斜視図である。 図11に示す物品載置部を支持する支持部材を拡大して示す分解斜視図である。 図11に示す物品載置部を物品収容部に取付けた状態を示す断面図である。 図14に示す物品載置部の使用状態を示す断面図である。 図1に示す物品取得ゲーム装置の構成要素である物品取得部をX方向及びY方向へ移動させる移動部周辺の構成を示す斜視図である。 図1に示す物品取得ゲーム装置の構成要素である物品取得部の正面図である。 図1に示す物品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す物品取得ゲーム装置の実行処理手順の一部を示すフローチャートである。 図1に示す物品取得ゲーム装置の実行処理手順の一部を示すフローチャートである。
符号の説明
1…物品取得ゲーム装置、 2…基台、 3…収容部、 13X、13Y…操作部、 21、22…物品載置部、 21A、21B、21C、22A、22B…物品載置部材、 25…第1のヒンジ部、 26…第2のヒンジ部、 28、128…支持部材、28A、28B、28C、128A、128B…支持片、 30…物品取得部、 90…物品検出センサ、 100…制御手段、 101…記憶手段、 102…告知手段、 200…物品

Claims (12)

  1. 物品を収容する物品収容部と、
    前記物品収容部内に移動可能に配置され、前記物品を取得する物品取得手段と、
    前記物品取得手段を移動させる移動手段と、
    前記物品収容部内に配置され、前記物品を載置する物品載置部と、
    前記物品収容部内に開口され、当該物品収容部の内部と外部とを連通し、前記物品取得手段によって取得した物品を当該物品収容部の外部に排出させる物品落し口と、
    プレーヤが操作する操作手段と、
    前記操作手段から入力された情報に応答して前記物品取得手段の作動を制御する制御手段と、
    を備えてなる物品取得ゲーム装置であって、
    前記物品載置部は、前記物品を載置可能な載置面を有する複数の物品載置部材と、当該物品載置部材同士を連結する第1のヒンジ部と、を備え
    前記第1のヒンジ部は、前記物品載置部材よりも薄く形成され、互いに連結する該物品載置部材同士が成す角度が0度から360度までの任意の角度で連結可能である、
    品取得ゲーム装置。
  2. 前記物品載置部は、前記物品収容部内に移動可能に取付けられてなる請求項1記載の物品取得ゲーム装置。
  3. 前記物品載置部を複数有し、少なくとも2つの物品載置部を略同一平面状に取付けてなる請求項1または請求項2記載の物品取得ゲーム装置。
  4. 前記物品載置部を複数有し、少なくとも2つの物品載置部を上下に互いに間隔をおいて取付けてなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の物品取得ゲーム装置。
  5. 前記物品収容部に取付けられる物品載置部材は、当該物品収容部に対する物品載置部材の配設角度を変更可能な第2のヒンジ部を介して前記物品収容部に取付けられてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の物品取得ゲーム装置。
  6. 前記物品載置部を支持する支持部材をさらに備えた請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の物品取得ゲーム装置。
  7. 前記支持部材は、前記物品収容部内に移動可能に取付けられてなる請求項6記載の物品取得ゲーム装置。
  8. 前記支持部材は、前記複数の物品載置部材毎に各々配設される支持片を、互いに着脱可能に連結してなる請求項6または請求項7記載の物品取得ゲーム装置。
  9. 前記物品載置部材同士の連結角度が180度となる方向に、当該物品載置部材を付勢する付勢部材をさらに備えた請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の物品取得ゲーム装置。
  10. 前記物品載置部を複数有し、少なくとも2つの物品載置部は、一端が前記物品収容部に取付けられ且つ他端が自由端であると共に、各々の自由端が互いに対向するように配置されてなり、一方の物品載置部の自由端と他方の物品載置部の自由端により、前記物品を保持可能である請求項9記載の物品取得ゲーム装置。
  11. 前記一方の自由端と他方の自由端により前記物品が保持されているか否かを検出する物品検出手段と、
    前記物品が保持されていない場合に、その告知を行う告知手段と、
    をさらに備えた請求項10記載の物品取得ゲーム装置。
  12. 前記一方の自由端と他方の自由端により前記物品が保持されているか否かを検出する物品検出手段と、
    前記物品検出手段が検出した情報に応じて、前記物品取得手段による物品取得動作を制御する物品取得動作制御手段と、
    をさらに備えた請求項10記載の物品取得ゲーム装置。
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