JP4816075B2 - エキシマランプ - Google Patents
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Description
放電容器1はガラス製の外側管2と内側管3が同軸上に配置され、図6中A側端部である一方の端部は、外側管2の端部が溶融されて接合された外側管接合部20が形成され、さらに、内側管3の端部が溶融されて接合された内側管接合部30が形成され、図6中B側端部である他方の端部は、外側管2の端部と内側管3の端部が溶融されて接合された二重管接合部23が形成され、外側管2と内側管3の間が放電空間Sとなっている二重管構造である。
エキシマランプを長尺化すると、必然的に内側管も長くなり、内側管が自重により大きく撓むことなり、また、搬送や取り扱い時にランプに振動や衝撃が加わると内側管と外側管が溶融して接合された二重管接合部に応力が加わり、二重管接合部が破壊される恐れがある。
この支持部材6は、内側管3の撓み量が大きくなる、内側管接合部30側に対向する外側管2に固定されている。
この支持部材6は、外側管2と同じ材質のガラス部材であって、支持部材6は溶融されて外側管2に固定されている。
内側管3の形状や内側電極5の形状にばらつきがあるので、エキシマランプを点灯させると、内側管3の管径がわずかに小さくなっている部分など内側電極5と内側管3の接触圧力が高い部分が固定された状態で内側電極5が温度上昇に伴い内側管3の内表面を沿うように擦れながら伸びる。
このとき、内側管3の開口側(B端部側)に点灯時の固定点が形成されて内側電極5が伸びると、伸長長さはB端部側よりA端部側の方が大きくなる。
また、点灯中の内側電極5は放電容器の軸方向だけでなく、径方向にも伸長するため、消灯時は放熱されにくいA端部側では内側電極5が径方向に伸長したまま、内側管3を押し付けて固定された状態で収縮することになる。そのため、伸長時と異なりA端部側が固定された状態でB端部側が収縮することになり、収縮長さはA端部側よりB端部側の方が大きくなるため、内側電極5と放電容器1の相対的な位置関係が変わり、内側電極5は内側管3の中をA端部側に移動する。
この結果、内側管接合部30近傍の内側管3は、内側電極5がA端部方向に動こうとするために、A端部方向に引っ張り応力が加わり、衝突部分Pに微細なクラックが発生していると、クラックが引き裂かれる状態になり、終には、クラックが成長して内側管30が衝突部分Pで破壊し、放電容器が破損する問題があった。
放電容器1はガラス製の外側管2と内側管3が同軸上に配置され、図1中A側端部である一方の端部は、外側管2の端部が溶融されて接合された外側管接合部20が形成され、さらに、内側管3の端部が溶融されて接合された内側管接合部30が形成され、図1中B側端部である他方の端部は、外側管2の端部と内側管3の端部が溶融されて接合された二重管接合部23が形成され、外側管2と内側管3の間が放電空間Sとなっている二重管構造である。
また、内側管3の内表面に当該内表面に沿って湾曲し長手方向に伸びる金属製の板状の内側電極5が設けられている。
この内部電極5は、厚み0.3mmのSUS板を内側管3の内表に沿うように湾曲したものであり、断面形状はCの字状になっており、Cの字状のSUS板が開こうとする力を利用して、内側管3の内表面に接触しているものである。
放電空間Sには、キセノンガラスが70kPa封入されており、必要に応じて、ハロゲンも封入してもよい。
この支持部材6は、内側管3の撓み量が大きくなる、内側管接合部30側の外側管2に固定されている。
この支持部材6は、外側管2と同じ材質のガラス部材であって厚み2mmであり、図2に示すように、内側管3を通すことができる貫通穴60が設けられたドーナツ状の円板であり、支持部材6の外周縁が外側管2の内面に溶融されて固定されている。
この支持部材6により、エキシマランプの搬送時や取り扱い時において、あらゆる方向にランプが配置されても、内側管3を支持することができるものである。
この当り止め部7は、内側管3の内面に石英ガラス片を溶融して固定したものである。
なお、当り止め部7の他の変形例としては、内側管接合部30と内側電極5の端部との間の内側管3をバーナーによって加熱してガラス塊による凸部を作り、この凸部を当り止め部としてもよい。
図3(a)に示すように、外側管2は、石英ガラスからなり、外径35mm、内径29mm、厚み3mm、長さ1000mmの円筒状の管であり、一方の端部側であるA側端部側の外側管端部を溶融接合した外側管構造体2Aを作成する。
なお、外側管2の内面には、適宜の位置に支持部材6が溶融されて固定されている。
なお、内側の内面には、適宜の位置に内側電極の移動を阻止する当り止め部7が設けられている。
支持部材6と内側管3との間には、空隙Kが形成されており、支持部材6と内側管3とは固定されていない。
これは、前述したように、ランプ点灯中、内側管3と外側管2は膨張量が異なるものであり、外側管2に固定された支持部材6を更に内側管3に固定すると、支持部材6に膨張量の差から応力がかかり、外側管2或いは内側管3が支持部材6と固定された部分で破損する恐れがある。
言い換えると、支持部材6は、当り止め部7と内側管接合部30の間の領域に対向する位置の外側管2の内面に固定されている。
さらに、点灯・消灯を繰り返すと、内側電極5が内側管接合部30方向に進もうとするので、当り止め部7に内側管接合部30方向(図中矢印c方向)に応力が加わる。
この結果、内側管3の衝突部分Pに微細なクラックが発生しても、そのクラックを引き裂く方向には力が加わらず、クラックの進行を抑制することができ、内側管3が破壊されることを防止できるものである。
この実施例では、内側管3の端部は直接的に溶融接合されておらず、予め製造されている石英ガラスよりなる接合部材8により溶融接合されている。
具体的には、接合部材8は、マシニング加工等により内側管3の端部と突き合わせる開口部に段部80を形成する。
この段部側面81が、内側電極5の移動を阻止する当り止め部となっているものであり、この段部側面81は、支持部材6と対向する位置より放電容器1の長手方向中心側に形成されている。
言い換えると、支持部材6は、段部側面81と接合部8の先端部の間の領域に対向する位置の外側管2の内面に固定されている。
2 外側管
20 外側管接合部
3 内側管
30 内側管接合部
4 外側電極
5 内側電極
6 支持部材
7 当り止め部
8 接合部材
80 段部
81 段部側面
S 放電空間
K 空隙
P 衝突部分
Claims (2)
- ガラス製の外側管と内側管が同軸上に配置され外側管と内側管の間が放電空間となっている二重管構造の放電容器を備え、前記外側管の外表面に外側電極が設けられると共に前記内側管の内表面に内側電極が設けられ、前記放電空間内にエキシマ放電によってエキシマ分子を形成する放電用ガスが充填されてなるエキシマランプにおいて、
前記放電容器は、一方の端部は、外側管の端部が溶融されて接合された外側管接合部と、内側管の端部が溶融されて接合された内側管接合部が形成され、他方の端部は、外側管の端部と内側管の端部が溶融されて接合された二重管接合部が形成されており、
前記内側電極は、内側管の内表面に沿って湾曲し長手方向に伸びる金属製の板状電極であって、
前記外側管と内側管の間には、前記内側管を支持するための支持部材が前記内側管接合部側の前記外側管に固定され、当該支持部材と内側管の間には空隙が形成されており、
前記内側管には、前記支持部材と対向する位置より前記放電容器の長手方向の中心側に、前記内側電極の当り止め部が形成されていることを特徴とするエキシマランプ。 - 前記放電容器の一方の端部の内側管接合部は、ガラスよりなる接合部材を介して内側管の端部が溶融されて接合されており、
当該接合部材に当り止め部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
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