JP4665766B2 - エキシマランプ - Google Patents
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Description
放電容器1はガラス製の外側管2と内側管3が同軸上に配置され、図6中A側端部である一方の端部は、外側管2の端部が溶融されて接合された外側管接合部20が形成され、さらに、内側管3の端部が溶融されて接合された内側管接合部30が形成され、図6中B側端部である他方の端部は、外側管2の端部と内側管3の端部が溶融されて接合された二重管接合部23が形成され、外側管2と内側管3の間が放電空間Sとなっている二重管構造である。
内側管3の形状や内側電極5の形状にばらつきがあるので、エキシマランプを点灯させると、内側管3の管径がわずかに小さくなっている部分など内側電極5と内側管3の接触圧力が高い部分が固定された状態で内側電極5が温度上昇に伴い内側管3の内表面を沿うように擦れながら伸びる。
このとき、内側管3の開口側(B端部側)に点灯時の固定点が形成されて内側電極5が伸びると、伸長長さはB端部側よりA端部側の方が大きくなる。
また、点灯中の内側電極5は放電容器の軸方向だけでなく、径方向にも伸長するため、消灯時は放熱されにくいA端部側では内側電極5が径方向に伸長したまま、内側管3を押し付けて固定された状態で収縮することになる。そのため、伸長時と異なりA端部側が固定された状態でB端部側が収縮することになり、収縮長さはA端部側よりB端部側の方が大きくなるため、内側電極5と放電容器1の相対的な位置関係が変わり、内側電極5は内側管3の中をA端部側に移動する。
一方、この内側管接合部30は、内側管3の端部を溶融して封止切ることにより接合するものであり、内側管接合部30の内面Pは管軸Xに対して略直交するように形成されている。また、製造工程のバラツキにより、ガラスの肉厚Tが薄くなっている場合もあり、内側電極5がA端部方向に動こうとする応力が、内側電極5が内面Pに当接している点に集中的に加わり、この応力に内側管接合部30が耐え切れず、内側管接合部30が破壊し、放電容器が破損する問題があった。
放電容器1はガラス製の外側管2と内側管3が同軸上に配置され、図1中A側端部である一方の端部は、外側管2の端部が溶融されて接合された外側管接合部20が形成され、さらに、内側管3の端部が溶融されて接合された内側管接合部30が形成され、図1中B側端部である他方の端部は、外側管2の端部と内側管3の端部が溶融されて接合された二重管接合部23が形成され、外側管2と内側管3の間が放電空間Sとなっている二重管構造である。
図2(a)に示すように、外側管2は、石英ガラスからなり、外径35mm、内径29mm、厚み3mm、長さ1000mmの円筒状の管であり、一方の端部側であるA側端部側の外側管端部を溶融接合した外側管構造体2Aを作成する。
また、内側管3の内表面に当該内表面に沿って湾曲し長手方向に伸びる金属製の板状の内側電極5が設けられている。
この内部電極5は、厚み0.3mmのSUS板を内側管3の内表に沿うように湾曲したものであり、断面形状はCの字状になっており、Cの字状のSUS板が開こうとする力を利用して、内側管3の内表面に接触しているものである。
放電空間Sには、キセノンガラスが70kPa封入されており、必要に応じて、ハロゲンも封入してもよい。
図3に示すように、内側管3の端部が溶融接合された内側管接合部30は、内側電極5の端部50と対向する対向部分300が傾斜状になっている。
この対向部分300は、内側管3の端部を溶融して接合する際に、内側管3の端部が溶け合い溶融ガラス塊状態になっている時に、内側管3の内側に押しヘラ等の治自具を挿入して対向部分300が傾斜状になるように成形するものである。
そして、内側管3の管軸Xと傾斜状の対向部分300の内面Pとの交差角度θが20°〜50°の範囲になっている。
点灯・消灯を繰り返すうちに内側電極5は、内側管接合部30方向に移動するものであり、内側電極5は断面Cの字状なっており半径方向に弾性力を有するものであるので、内側電極5の端部50は対向部分300の傾斜状の内面Pに沿って内側管接合部30の先端に向かって進み、内側電極5は断面Cの字状なっており半径方向に弾性力を有するものであるので、ある程度、内側電極5の端部50が内側管接合部30の先端に向かって進むと、内側電極5の変形が止まり、それ以上進まなくなる。
このとき、内側電極5の端部50が、更に、内側管接合部30の先端に向かって進もうとして対向部分300に応力が加わるが、この対向部分300は傾斜状になっているので、対向部分300に加わる応力を分散させることができるので、内側管接合部30が破壊せず放電容器1が破損することがない。
この実施例では、内側管3の端部は直接的に溶融接合されておらず、予め製造されている石英ガラスよりなる接合部材6により接合されている。
具体的には、接合部材6は、マシニング加工等により接合部材6の内部電極と対向する対向部分600が型によって確実に傾斜状になっている。
そして、接合部材6の図中左側の開口端部と内側管の端部をバナーによって溶融接合するものである。
2 外側管
20 外側管接合部
3 内側管
30 内側管接合部
300 対向部分
4 外側電極
5 内側電極
6 接合部材
600 対向部分
S 放電空間
Claims (2)
- ガラス製の外側管と内側管が同軸上に配置され外側管と内側管の間が放電空間となっている二重管構造の放電容器を備え、前記外側管の外表面に外側電極が設けられると共に前記内側管の内表面に内側電極が設けられ、前記放電空間内にエキシマ放電によってエキシマ分子を形成する放電用ガスが充填されてなるエキシマランプにおいて、
前記放電容器は、一方の端部は、外側管の端部が溶融されて接合された外側管接合部と、内側管の端部が溶融されて接合された内側管接合部が形成され、他方の端部は、外側管の端部と内側管の端部が溶融されて接合された二重管接合部が形成されており、
前記内側電極は、内側管の内表面に沿って湾曲し長手方向に伸びる金属製の板状電極であって、
前記放電容器の内側管接合部は、前記内側電極と対向する対向部分が、傾斜状になっており、当該傾斜状の対向部分と前記内側管の管軸との交差角度が20°〜50°であることを特徴とするエキシマランプ。 - 前記放電容器の一方の端部の内側管接合部は、ガラスよりなる接合部材を介して内側管の端部が溶融されて接合されることで形成され、
前記接合部材の前記内側電極と対向する対向部分が、傾斜状になっていることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ。
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2006
- 2006-01-10 JP JP2006002056A patent/JP4665766B2/ja not_active Expired - Fee Related
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