JP4815249B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4815249B2
JP4815249B2 JP2006091359A JP2006091359A JP4815249B2 JP 4815249 B2 JP4815249 B2 JP 4815249B2 JP 2006091359 A JP2006091359 A JP 2006091359A JP 2006091359 A JP2006091359 A JP 2006091359A JP 4815249 B2 JP4815249 B2 JP 4815249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive signal
ink
flow velocity
pressure chamber
pressure chambers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006091359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006306074A (ja
Inventor
知香 高野瀬
竜太郎 楠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2006091359A priority Critical patent/JP4815249B2/ja
Publication of JP2006306074A publication Critical patent/JP2006306074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4815249B2 publication Critical patent/JP4815249B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、各圧力室間を隔てる隔壁を形成するアクチュエータを変形駆動して圧力室の容積を可変することによりノズルからインクを吐出して記録媒体に画像記録を行うインクジェット記録装置に関する。
駆動信号に応じて変形するアクチュエータによって圧力室の容積を変化させ、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドの1つに、圧力室間の側壁をアクチュエータとしたシェアードウォールタイプのインクジェットヘッドがある。このタイプのインクジェットヘッドでは、互いに隣接する圧力室は同時に駆動しないように時分割駆動が行われる。すなわち、複数の圧力室を、互いに隣接する圧力室からは異なるタイミングでインクの吐出が行われるように2グループや3グループ、あるいはそれ以上に分けて時分割駆動する。
このようなシェアードウォールタイプのインクジェットヘッドでは、ある圧力室に圧力振動を発生させてこの圧力室からインクを吐出させる時に、インクを吐出する圧力室に隣接する圧力室にもインクを吐出する圧力室に発生する圧力振動の振幅の約1/2の振幅の圧力振動が同時に発生するため、インクを吐出するノズルに隣接するノズルのメニスカスがノズル面から盛り上がる現象が発生することが知られている。この現象は、1画素に対して連続的に複数のインク滴を吐出させる、いわゆるマルチドロップ方式の階調印字を行う場合に顕著に現れる。この現象によりメニスカスが盛り上がったまま時分割駆動のタイミングが進行し、メニスカスが盛り上がったノズルからインクを吐出させようとすると、インクの吐出速度が大きく低下して印字品質が低下するという問題がある。
その問題に対して、特許文献1では、4分割駆動を行うとともに、選択された圧力室に対応するノズルからインクを吐出するために、選択された圧力室のアクチュエータを動作させる時に、選択された圧力室に隣接する圧力室における選択された圧力室と共用するアクチュエータとは異なる反対側のアクチュエータを、選択された圧力室のアクチュエータと同じ方向に動作させることにより、次の時分割タイミングにある圧力室の圧力振動の振幅を、インクを吐出する圧力室の圧力振動の振幅に対して1/4に低下させ、次の時分割タイミングにあるノズルのメニスカスの盛り上がりを抑制することが記載されている。
特開2004−42414号公報
しかし、特許文献1記載の構成では、1印字周期を超える期間にわたって連続してインクを吐出する場合、例えば、4分割における各時分割タイミングにある圧力室から順次インクを吐出し、再び最初の時分割タイミングにある圧力室からインクを吐出する場合、1回目のインク吐出の後のメニスカスの盛り上がりを充分に抑制できず、2回目の吐出動作により吐出するインク滴の速度が大きく低下し、着弾位置が乱れて印字品質が悪化するという問題があった。
そこで本発明は、インクを吐出しないタイミングにあるグループの圧力室内の圧力振幅の最大値を低減することにより、1印字周期を超える期間にわたって連続してインクを吐出する場合における1回目のインク吐出の後のメニスカスの盛り上がりを充分に抑制でき、これにより、2回目の吐出動作により吐出するインク滴の速度の低下を抑制して印字品質を改善できるインクジェット記録装置を提供する。
本発明は、記録媒体に画像記録を行うためにインクを吐出させる複数のノズルと、この各ノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、この各圧力室にインクを供給するインク供給手段と、各圧力室に対応して配置した複数の電極と、各圧力室間を隔てる側壁を形成し、駆動信号に応じて変形駆動し圧力室の容積を可変させるアクチュエータを有するインクジェットヘッドと、圧力室を駆動する駆動信号を各々の圧力室の電極に供給する駆動信号発生手段を備え、駆動信号発生手段は、連続するN(>=4)個の圧力室のうち1つからインクを吐出させると同時に、前記N個の圧力室のうち残りの圧力室の容積を実質的に均一に変形させる前記駆動信号を発生するもので、かつ、残りの圧力室のうちインクを吐出するノズルに連通する圧力室に隣接する圧力室に印加する駆動信号と、この圧力室に更に隣接する圧力室に印加する駆動信号とを異ならせるものであり、インクジェットヘッドの駆動信号に対するメニスカス流速振動の周波数応答特性を求めるとともに、駆動信号に対して線形な仮想メニスカス振動の変位に対応する仮想メニスカス流速として、インクを吐出するノズルに対応する仮想メニスカス流速と、複数のインクを吐出しないノズルに各々対応して実質的に均一の流速振幅を有する仮想メニスカス流速を求めて前記仮想メニスカス流速のフーリエ変換を行い、さらに、複数のノズルにおける仮想メニスカス流速のフーリエ変換結果の流速ベクトルを{FU}、インクジェットヘッドの駆動信号に対する各ノズル内のメニスカス流速振動の周波数応答特性の行列を[R]としたとき、電圧ベクトル{FVA}を、[R] −1 ・{FU}によって求め、さらに、この電圧ベクトル{FVA}を逆フーリエ変換することによって前記駆動信号を得ることにある。
本発明によれば、インクを吐出しないタイミングにあるグループの圧力室内の圧力振幅の最大値を低減することにより、1印字周期を超える期間にわたって連続してインクを吐出する場合における1回目のインク吐出の後のメニスカスの盛り上がりを充分に抑制でき、これにより、2回目の吐出動作により吐出するインク滴の速度の低下を抑制して印字品質を改善できるインクジェット記録装置を提供できる。
本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。図面中で用いる同一の参照符合は同じ構成を説明している。
(第1の実施の形態)
インクジェットヘッドの構造を説明する。図1はインクジェットヘッド全体の構成を示す縦方向の断面図である。図示するように、低誘電率の基板1の先端部には、板厚方向に分極された2つの圧電部材2、3を分極方向が互いに内側に向かうように貼り合わせた圧電部材が埋め込まれている。基板1に埋め込まれた圧電部材2、3と基板1中の圧電部材2,3の後方部には、切削加工により一定の間隔で複数の長溝4を互いに平行に形成している。各長溝間を隔てる圧電部材2,3と基板1が側壁となっている。
基板1上に天板枠5とインク供給口6を有する天板蓋7を接着し、長溝内にインクを供給するインク供給路8を形成している。天板蓋7、天板枠5、圧電部材2,3、基板1で形成される端面にインク滴を吐出するためのノズル10を形成したノズルプレート11を接着剤により接着固定している。圧電部材2、3を動作させる電極12が長溝内壁および長溝から基板1の上面に延出し、各長溝毎に電気的に独立するように形成されている。それぞれの電極は回路基板13上に配置された後述する駆動回路に接続されている。
側壁中の圧電部材2、3は、隣り合う電極間に電位差を与えたときに変形するアクチュエータになっている。ノズルプレート側の天板枠5と長溝で囲まれた長さLの部分がインクを吐出するための圧力室9になっている。
長溝と電極の形成方法について説明する。長溝は円盤状のダイヤモンドカッタで切削し所望の深さ、幅、長さに形成している。電極は必要なパターン以外の部分をレジストでマスクし無電解メッキしたのち、そのマスクを剥離することにより形成している。他の製法としてスパッタリングや真空蒸着などで電極材を成膜後、エッチングにより所定のパターンにする方法で形成してもよい。
図2はインクジェットヘッドの先端部の構成を示す横方向の断面図で、この図に基づいてインクジェットヘッドの動作を説明する。図中9a〜9kは圧力室を示し、12a〜12kは各圧力室9a〜9kに形成された電極を示し、14a〜14kは各圧電部材2、3によって各圧力室間の側壁として形成されたアクチュエータを示している。
このインクジェットヘッドを時分割駆動したときに圧力室9cからインク滴を吐出させる場合について説明する。なお、圧力室9a〜9kに対応するノズルをそれぞれノズル10a〜10kとして述べる。
インク供給口6からインクジェットヘッド内に注入されたインクは、インク供給路8を介して圧力室9に充填される。後述する駆動信号により、電極12cと電極12b及び電極12cと電極12dの間に電圧差が生じると、アクチュエータ14c及び14dがせん断変形して圧力室9c内の容積が変化し、ノズル10cからインク滴が吐出する。
このインクジエットヘッドは、いわゆる、シェアードウォールヘッドであり、アクチュエータ14は、左右に隣接する圧力室9の間で共用されている。アクチュエータ14が共用されているので、互いに隣接する2つの圧力室9を同時に動作させることはできない。互いに隣接する圧力室9を同時に駆動しないように、所定数おきの圧力室から同時にインク滴を吐出可能であるように時分割駆動している。言い換えれば、N個ごとの圧力室から同時に駆動する信号を各圧力室に設けた電極に与え印字を制御している。ここでは5分割駆動を示している。
さらに、例えば、圧力室9cのインクを吐出させる場合、電極12a、12b間及び電極12d、12e間にも電位差を生じさせることにより、アクチュエータ14b及び14eを、圧力室9b及び9dに発生する圧力振動が圧力室9a,9eに分散する方向に変形させる。
このように、インクを吐出させない圧力室に発生する圧力振動を分散させることにより、非吐出ノズルにおけるメニスカス振動の振幅を減らすことができる。この結果、メニスカス振動によりメニスカスがノズル面から盛り上がる現象を抑制することができるため、インク吐出時のメニスカスの位置のばらつきが小さくなり、インク滴の吐出速度のばらつきが抑制されて印字品質が向上する。
インクジェットヘッドを駆動信号により駆動する駆動信号発生器について述べる。
図3に示すように、駆動信号発生器は、駆動波形メモリ21、D/A変換器22、増幅器23、駆動信号選択手段24、画像メモリ25、デコーダ26で構成されている。駆動波形メモリ21は、後述するインクを吐出させる圧力室9に印加する駆動信号ACT1〜ACT5の波形情報と、インクを吐出させない圧力室9に印加する駆動信号INAの波形情報を記憶している。D/A変換器22は、駆動信号ACT1〜ACT5、INAの波形情報を受け取り、その波形情報をアナログ信号に変換する。増幅器23はこのアナログ信号に変換された駆動信号ACT1〜ACT5、INAを増幅し、駆動信号選択手段24に供給している。駆動信号の選択は、画像メモリ25に記憶した画像の各画素の階調情報を基に、デコーダ26を通して行っている。デコーダ26は画像メモリ25に記録された各画素の階調情報からインク滴の吐出/非吐出を制御するON/OFF信号を発生し、駆動信号選択手段24に供給している。そのON/OFF信号にしたがって駆動信号選択手段24は駆動信号ACT1〜ACT5、INAの中から駆動信号を選択しインクジェットヘッドへ印加する。
ここでは、1画素につき最大で8値の階調記録を行う。すなわち、吐出体積が6plの第1ドロップ、吐出体積が12plの第2ドロップ、吐出体積が24plの第3ドロップの3滴のインク滴の吐出/非吐出を表1に示すように制御することにより8値の階調記録を行う。
Figure 0004815249
駆動信号選択手段24について詳述する。図4に示すように、駆動信号選択手段24はアナログスイッチ28a〜28jを備え、デコーダ26からのON/OFF信号29a〜29jによりアナログスイッチ28a〜28jをそれぞれオン、オフ動作する。なお、図4は、図2に示した一部のヘッドの電極に対応したアナログスイッチ28a〜28jについて示しているが、実際にはインクジェットヘッド27の全ての圧力室9の電極12に対応してアナログスイッチは設けられる。
アナログスイッチ28a〜28eはON/OFF信号29a〜29eがオンのとき、増幅器23から入力した駆動信号ACT1〜ACT5をそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12a〜12eにそれぞれ供給し、ON/OFF信号29a〜29eがオフのときには増幅器23から入力した駆動信号INAを選択してインクジェットヘッド27の電極12a〜12eにそれぞれ供給する。
アナログスイッチ28f〜28jはON/OFF信号29f〜29jがオンのとき、増幅器23から入力した駆動信号ACT1〜ACT5をそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12f〜12jにそれぞれ供給し、ON/OFF信号29f〜29jがオフのときには増幅器23から入力した駆動信号INAをそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12f〜12jにそれぞれ供給する。
駆動信号ACT1〜ACT5は5分割駆動の第1〜第5サイクルにそれぞれ対応している。例えば、あるタイミングにおいて、圧力室9cからインク滴を吐出させ、同じ動作タイミングにある5つ離れた圧力室9hからはインクを吐出させない場合、圧力室9cに対応するON/OFF信号29cと、その左右のON/OFF信号29a、29b、29d、29eをONとし、圧力室9hに対応するON/OFF信号29hと、その左右のON/OFF信号29f、29g、29i、29jをOFFとする。これらのON/OFF信号29a〜29jにより、インク滴を吐出させる圧力室9cとその左右の圧力室9a、9b、9d、9eにはACT3、ACT1、ACT2、ACT4、ACT5の各駆動信号を供給し、インクを吐出させない圧力室9hとその左右の圧力室9f、9g、9i、9jにはINAの駆動信号を供給する。
駆動信号選択手段24に供給されるインク吐出用の駆動信号ACT1〜ACT5及びインク非吐出用の駆動信号INAについて述べる。
図5に、駆動信号ACT1〜ACT5と、駆動信号INAの1印字周期分、すなわち、5サイクル分を示す。駆動信号ACT1〜ACT5は、W1,W2,W3の3つの駆動信号で構成され、駆動信号INAは駆動信号W4で構成される。駆動信号W1はインク滴を吐出する圧力室9の電極12に印加される駆動信号である。
駆動信号ACT1〜ACT5は、それぞれ時分割された時間だけ位相が異なる。例えば、図2における圧力室9cからインク滴を吐出させる場合は第3サイクルであり、この第3サイクルにおいてON/OFF信号29a〜29eをONにすることにより、圧力室9aと圧力室9eの電極12aと12eには駆動信号W3が印加され、圧力室9bと圧力室9dの電極12bと12dには駆動信号W2が印加され、圧力室9cの電極12cには駆動信号W1が印加される。
駆動信号W1〜W4について述べる。図6に示すように、駆動信号W1〜W4は、それぞれ体積が6plの第1ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1a、W2a、W3a、W4aと、体積が12plの第2ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1b、W2b、W3b、W4bと、体積が24plの第3ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1c、W2c、W3c、W4cとで構成されている。
例えば、図2における圧力室9cから第1ドロップを吐出させ、圧力室9hからは第1ドロップを吐出させない場合、図5に示す第3サイクルの第1ドロップの期間にON/OFF信号29a〜29eをONにし、ON/OFF信号29f〜29jをOFFにする。その結果、電極12cにはW1aの駆動信号が印加され、電極12b、12dにはW2aの駆動信号が印加され、電極12a、12eにはW3aの駆動信号が印加され、電極12f〜12jにはW4aの駆動信号が印加される。
この結果、アクチュエータ14c、14dは駆動信号W1aとW2aの電圧差により大きく変形して、圧力室9cから6plのインク滴が吐出する。アクチュエータ14bと14eは、駆動信号W2aとW3aの電圧差により圧力室9b、9dに発生する圧力振動を圧力室9a、9eに分散させる方向に変形する。また、アクチュエータ14fには、駆動信号W3aとW4aの電位差により、圧力室9eに発生する圧力によりアクチュエータ14fが変形しようとするに抗する力が発生し、アクチュエータ14fが実質的に変形しなくなる。
そのため、圧力室9cで吐出動作を行った際に圧力室9eに発生する圧力振動がアクチュエータ14fを介して圧力室9fに漏洩する現象が遮断され、実質的にアクチュエータを介するクロストークを無視できる程度にすることができる。アクチュエータ14g〜14jには、各アクチュエータを挟む電極12f,12g,12h,12i,12jに同じ駆動信号W4aが印加されるため、電界が生じない。そのため、アクチュエータ14g〜14jは変形せず、圧力室9f〜9jには圧力振動が生じない。従って、圧力室9hからはインクは吐出されない。
駆動信号W1〜W4の決定方法について述べる。駆動信号W1〜W4は、残留圧力振動の抑制、クロストークの防止、階調制御,アクチュエータの固有振動の抑制などの観点から望ましいメニスカス振動を定義しておき、このような振動をメニスカスに生じさせる駆動信号を、インクジェットヘッドの駆動信号に対するメニスカスの流速振動の応答特性を利用して逆算することによって求める。以下、駆動信号を逆算するために定義されたメニスカス振動を仮想メニスカス振動と称する。メニスカスの流速を単に流速と称する。
仮想メニスカス振動は駆動信号に対して線形なメニスカス振動であり、実際のインクジェットヘッドの吐出動作において生じるメニスカス振動から、ノズルからのインク吐出に伴うメニスカスの前進や、ノズルからインクが排出された後に発生するメニスカスの後退や、インクの表面張力等によるインクのリフィル作用に伴うメニスカスの前進などの非線形な成分を除去した仮想の振動である。
メニスカス振動の線形成分である仮想メニスカス振動は、インクが吐出しない程度に振幅を縮小した駆動信号をインクジェットヘッドに与えた場合に発生するメニスカス振動の振幅を拡大したものと考えることができる。図7に実際のメニスカス振動と仮想メニスカス振動の相違を示す。図中実線は仮想メニスカス振動を示し、図中点線は実際のメニスカス振動を示している。
図7に示されるように、仮想メニスカス振動はインクジェットヘッドから実際にインクを吐出させたときに生じるメニスカス振動とは異なるが、インクの吐出速度や吐出体積、インク吐出動作後の残留振動、ノズル間のクロストーク、アクチュエータの固有振動によるメニスカスの微振動など、インクジェットヘッドの吐出動作に重要な特性を反映している。また、実際のメニスカス振動は前述の非線形振動成分の影響すなわち駆動信号によるメニスカス振動とは無関係な要因の影響を受けるので、実際のメニスカス振動を駆動信号により制御することには限界がある。これに対し、仮想メニスカス振動は駆動信号によるメニスカス振動とは無関係な要因の影響を受けないので、駆動信号により制御することが十分可能である。従って、望ましい仮想メニスカス振動を定義し、それを生じさせる駆動信号をアクチュエータに与えることにより、インクの吐出速度や吐出体積、インク吐出動作後の残留振動、ノズル間のクロストーク、アクチュエータの固有振動によるメニスカスの微振動などに関して望ましい特性を得ることができる。
仮想メニスカス振動から駆動信号を逆算する過程について述べる。初めに、仮想メニスカス振動から駆動信号を逆算する過程で必要となる、インクジェットヘッドの駆動信号に対する流速振動の応答特性Rを求める。次に、求めた応答特性Rを基に仮想メニスカス振動から駆動信号を算出している。
応答特性Rは、テスト駆動信号VTに対するノズル内の流速振動UTから求める。具体的には、テスト駆動信号VT〜VT10を各々の電極12a〜12jに印加する。駆動信号VTは、図8に示すようなインクが吐出しない程度の低電圧の周期Tcのノイズ波形であり、駆動信号VT〜VT10は0Vとする。周期Tcは、インク吐出動作の時間より十分長くすることが望ましい。さらに、電極12kに対しては電極12aと同じ駆動信号VTを印加することで、多数の圧力室に対して10チャンネルおきの駆動パターンを適用する。そのような駆動パターンでヘッドを駆動するときのノズル10a〜10j内のメニスカスの流速を各々UT〜UT10としたとき、図9に示すような周期Tcの流速振動が発生する。ここでいうチャンネルとは1つのノズルに繋がる圧力室、電極を示し、仮想メニスカス振動の算出を説明するために用いている。この流速振動は、市販のレーザードップラー振動計、例えば(株)小野測器のLV−1710を用い、インクジェットヘッドのノズル内のメニスカスに測定用レーザビームを照射することによって観測することができる。
続いて、下記の(1)式と(2)式を用いて、テスト駆動信号VTと、流速振動UTをフーリエ変換し、それぞれ電圧スペクトルFVTと流速スペクトルFUTに変換する。
Figure 0004815249
ここで、mは、レーザードップラー振動計で観測された時系列流速データのデータ数である。レーザードップラー振動計で観測された流速データのサンプリング時間をdtとすれば、mはTc/dtの値となる。添字のiは、チャンネル番号を示す1から10までの整数であり、この番号は電極12a〜12j、又は、ノズル10a〜10jに対応している。また、添字のjは、時系列データにおいて先頭からj番目のデータを示す1〜mまでの整数である。j番目のデータは、時刻j×dtのデータを示している。添字のkは、周波数系列データにおいて先頭からk番目のデータを示す1〜mまでの整数である。k番目のデータは、周波数(k−1)/Tcのデータを示している。Iは虚数単位である。ここで述べた添字の記法は以下の説明においても用いることとする。VT、UTは時間間隔dtで長さmの時系列データであり、また、FVT、FUTは、周波数間隔1/(m dt)おきの周波数系列データである。
電圧スペクトルFVTi,kは、駆動信号VTの周波数(k−1)/Tcにおける電圧振幅と位相を複素数の形で表している。また、流速スペクトルFUTi,kは、流速振動UTの周波数(k−1)/Tcにおける流速振幅と位相を複素数の形で表している。
次に電圧スペクトルFVTと流速スペクトルFUTから、下記(3)式により応答特性R
を求める。
i,k=FUTi,k/FVT1,k …(3)
i,kは、駆動信号VTに対するノズル内のメニスカス流速UTの周波数(k−1)/Tcにおける振幅と位相の変化を複素数の形で示している。Rを各チャンネルの応答特性とするとき、R〜R10の絶対値を図10に示し、位相角を図11に示す。図10のfmaxは、ノズル10内のメニスカスが、駆動信号に対して低周波領域から連続して応答可能な周波数領域の上限の周波数である。
ここでは、テスト駆動信号VTとしてノイズ波形を用いた場合について説明したが、テスト駆動信号として周波数可変の正弦波や余弦波を用い、各周波数におけるメニスカス流速振動の振幅と位相を測定することによって応答特性Rを求めることも可能である。
次に、上記方法で求めた応答特性Rを用い、仮想メニスカス振動から駆動信号を決定する方法について述べる。
図12は仮想メニスカス振動の変位Xを示す図である。例えば、圧力室9cから第1〜第3ドロップを吐出させ、圧力室9hからはインクを吐出させない場合、ノズル10a〜10jの仮想メニスカス振動の変位はそれぞれX〜X10となる。圧力室の仮想メニスカス変位のプラス側の山のピークが各ドロップのインクの吐出体積に相当する。
仮想メニスカス変位Xに対応する仮想メニスカス流速Uを求める。仮想メニスカス流速Uは、下記(4)式により求められる。
=d/dt・X …(4)
図13に、上記(4)式により求めた仮想メニスカス流速U〜U10を示す。
次に、下記(5)を用いて仮想メニスカス流速Uのフーリエ変換を行い、仮想メニスカス流速Uの流速スペクトルFUを得る。
Figure 0004815249
ここで、Uは時間間隔dtで長さmの時系列データであり、Ui,jは、Uの先頭からj番目のデータである。また、流速スペクトルFUi,kは、仮想メニスカス流速U周波数(k−1)/Tcにおける流速振幅と位相を複素数の形で表している。このようにして得られた流速スペクトルFUのうち、FU3の絶対値を図14に示す。この流速スペクトルFUの周波数の大部分は、図14に示すように前述した周波数fmaxより低い周波数に含まれることが望ましい。
次に、インクジェットヘッドの応答特性Rと仮想メニスカス振動の流速スペクトルFUとから、駆動信号の電圧スペクトルFVAを求める。応答特性行列[R]を下記(6)式、電圧ベクトル{FVA}を下記(7)式、仮想メニスカス振動の流速ベクトル{FU}を下記(8)式としたとき、下記(9)式により周波数(k−1)/Tcにおける電圧ベクトルFVAが求められる。
Figure 0004815249
(7)式および(9)式で得られた電圧スペクトルFVAi,kは、仮想メニスカス流速Uを発生させる駆動信号VAの、周波数(k−1)/Tcにおける電圧振幅と位相を複素数の形で表している。また、(6)式で得られる[R]のa行b列目の要素は、b番目のチャンネルの周波数(k−1)/Tcの電圧振動に対するa番目のチャンネルに設けられたノズル内のメニスカス流速振動の振幅と位相の変化を複素数の形で表している。[R] −1は[R]の逆行列である。逆行列の演算は、WOLFRAM RESEARCH社のMATHEMATICAなどの数式解析ソフトウエアにより行うことができる。
次に、駆動信号VAを求める。駆動信号VAは、電圧スペクトルFVAを、下記(10)式により逆フーリエ変換することにより求めることができる。
Figure 0004815249
ここで、Re[z]は、複素数z=a+bIの実数部aを得る関数である。VAi,jは、仮想メニスカス流速Uを発生させる駆動信号VAの、i番目のチャンネルの時刻j×dtにおける電圧値である。
得られた駆動信号VAを図1に示すヘッドに印加する。すなわちVA〜VA10をそれぞれ電極12a〜12jに印加すると、ノズル10a〜10j内のメニスカスに仮想メニスカス変位X〜X10を生じさせることになる。
また、m′は、
m′≦fmax・Tc
となる最も大きい整数である。このように逆フーリエ変換の周波数の上限をfmaxとすることにより、駆動信号VAの周波数成分の上限値がfmaxに定められる。
駆動信号の波形を仮想メニスカス振動からフーリエ変換を用いて逆算する場合、演算を行う周波数の範囲をインクジェットヘッドが応答する周波数の範囲である0〜fmaxに制限することにより、計算結果が発散することを防止できる。計算の結果得られた波形の駆動信号が十分な精度で仮想メニスカス振動を再現するためには、fmaxが流速スペクトルFUの周波数成分の大部分を含んでいることが望ましい。駆動信号VAの電圧変動が現れる期間や電圧振幅は、圧力室の長さLなどのインクジェットヘッドの寸法によって変化する。圧力室の長さLは、電圧変動が現れる期間が所定の範囲内で、電圧振幅が最も小さくなる値に定められることが望ましい。以上のようにして得られた駆動信号VA(VA〜VA10)を図15に示す。
以上のようにして得られた駆動信号VAは、そのままインクジェットヘッドの駆動信号として用いることが可能である。駆動信号VAをそのまま駆動信号として用いる代わりに、駆動信号VAから図15に点線で示すような基準電圧波形VREF(VREF〜VREF10)との差を計算して、図16に示す駆動信号VB(VB〜VB10)を得ることにより、第1ドロップから第3ドロップまでの駆動信号の長さを短縮できる。このことにより、インクジェットヘッドの駆動周期を短縮でき、印刷速度を向上させることができる。
得られた駆動信号VBは、そのままインクジェットヘッドの駆動信号として用いることが可能である。さらに下記(11)式で算出した駆動信号VDを用いることにより、駆動信号の電圧振幅を小さくできる。電圧振幅を減らすことで、駆動回路のコストを低減でき、安価なインクジェット記録装置を提供できる。図17に、駆動信号VD〜VD10を示す。
VDi,j=VBi,j−MIN[VB1,j,VB2,j,…VB10,j] …(11)
ここで、MIN[VB1,j,VB2,j,…]は、[ ]内の値のうち最小の値を示す関数である。この計算で求めた駆動信号VDは駆動信号W1になり、駆動信号VDまたはVDは駆動信号W2になり、駆動信号VDまたはVDは駆動信号W3になり、駆動信号VD〜VD10のいずれかは駆動信号W4になる。こうして、インクを吐出する圧力室9cを駆動するアクチュエータ14c、14dに印加される駆動信号VEは、VD−VDで算出され、図18に示す駆動信号となる。
以上述べた駆動信号の作成方法をインクジェット記録装置の製造に応用するには、以下の手順で行う。まず、ノイズ波形あるいは正弦波などのテスト駆動信号を用い、製造されたインクジェットヘッドの電圧信号に対するメニスカスの応答特性Rを測定する。次に、応答特性Rと、あらかじめ定められた仮想メニスカス振動をもとに、(4)式〜(10)式により駆動信号の波形を演算により作成する。次に、必要に応じて(11)式などにより駆動信号の波形を変形する。最後に、得られた駆動信号の波形をインクジェット記録装置の駆動波形メモリ21に記憶させる。
仮想メニスカス振動について、図12及び図13を用いて詳細に述べる。
1画素を形成するために吐出体積が異なる複数のインクドロップを選択的に吐出させる場合、各ドロップの吐出速度が各々大きく異なると、インク滴の着弾位置精度が低下したり、インク吐出動作が不安定になる。各ドロップの吐出速度を適当な範囲内に収めることが困難になり、吐出速度が低すぎることによる着弾位置精度の悪化や吐出速度が大きすぎることによる動作安定性の悪化を招く。吐出速度は、インクの吐出時間をst、インク吐出時のメニスカス変位をaとするとき、おおむねa/stの値によって定まる。
この実施例は、図12で示すように、インクを吐出させるノズル10cの仮想メニスカス振動の変位Xを例示している。第1ドロップ、第2ドロップ、第3ドロップの吐出時の吐出時間をそれぞれst1、st2、st3とし、インク吐出時の仮想メニスカス変位の動きをa1、a2、a3とするとき、
a1/st1≒a2/st2≒a3/st3
としている。吐出時間と仮想メニスカスの変位量の比を一定にするように仮想メニスカス振動を定めることにより、異なる吐出体積のインクドロップを略一定の速度で吐出できる。
また、各ドロップの仮想メニスカス変位の終端に、変位が0で、かつ変位の時間微分、すなわち流速が0となるタイミングを設けることにより、各ドロップの吐出動作終了後の残留振動を実質的に0にしている。このことにより、例えば、第2ドロップを吐出させる場合、第1ドロップを吐出させたか否かによる吐出速度の変動を防止でき、各ドロップの吐出速度を均一化できる。
また、図13において、インクを吐出させないノズル10a,10b,10d,10eの流速振動U,U,U,Uは、インクを吐出させるノズル10cの流速振動Uの−1/4になっている。すなわち、図13に示す仮想メニスカス流速は、インク吐出ノズル10cのインク吐出に伴う隣接ノズル10b,10dの流速振動を、隣接ノズルを含むインク非吐出ノズル10a,10b,10d,10eに対して均一に分散させる。このように仮想メニスカス流速を定めて駆動波形を演算することにより,実際のメニスカスにおいても非吐出ノズルに対してインク吐出動作に伴う流速振動を均一に分散させることができる.流速振動の振幅と圧力振動の振幅が比例することから、図13に示す仮想メニスカス流速は、インクを吐出させる圧力室9cのインク吐出動作に伴う、隣接圧力室9b,9dの圧力振動を、インクを吐出させない圧力室に対して均一に分散させるとも言える。さらに、このような圧力振動は、圧力室の容積の変化により発生することから、図13に示す仮想メニスカス流速は、インクを吐出させない圧力室9a,9b,9d,9eの容積を均一に可変させるとも言える。すなわち、図13に示す仮想メニスカス流速を用いて駆動信号の波形を演算することにより、インクを吐出させない圧力室の容積を均一に可変させる駆動信号が得られる。
非吐出ノズルにおいて、メニスカスの盛り上がりを生じさせる力は、おおむね各ノズルの流速振幅の2乗に比例する。そのため、非吐出ノズルに対してインク吐出動作に伴う流速振動を均一に分散させることで非吐出ノズル全体としてメニスカスの盛り上がりを生じさせる力を最小にすることができる。流速振動を均一に分散させることで、メニスカスがノズル面から盛り上がる現象を抑制することができ、インク吐出時に発生するメニスカスの位置のばらつきが小さくなり、インク滴の吐出速度のばらつきを抑制でき、印字品質を向上できる。
図19はインクジェットヘッドに対して上述した制御が行われるインクジェット記録装置の要部外観を示す斜視図である。このインクジェット記録装置は、例えば、4個のインクジェットヘッド27,27,27,27を、基板28を挟んで、千鳥状に配置して1つのラインヘッド29を構成している。
ラインヘッド29は媒体搬送ベルト30から所定の隙間だけ離れた位置に設置されている。媒体搬送ベルト30は搬送ローラ31によって矢印の方向に駆動するもので、用紙などの記録媒体32を上面に密着した状態で搬送する。記録媒体32がラインヘッド29の下を通過するとき、各インクジェットヘッド271〜274から下向きにインク滴を吐出し、このインク滴を記録媒体32に付着させて印刷を行う。なお、記録媒体32を媒体搬送ベルト30に密着させる方法としては、静電気や空気流により吸着させる方法や、記録用紙の端を部材で押さえる方法など、周知の方法を用いることができる。
ラインヘッド29の各インクジェットヘッド27〜27は圧力室のノズルから吐出するインク滴のタイミングをインクジェットヘッド間で調整することで、各インクジェットヘッド27〜27により記録媒体32に対して同一ラインを印刷できるようになっている。
この実施の形態では駆動回路として、インクを吐出させる圧力室9に印加する駆動信号ACT1〜ACT5の波形情報及びインクを吐出させない圧力室9に印加する駆動信号INAの波形情報を記憶した駆動波形メモリ21を設け、この駆動波形メモリ21から駆動信号を読み出し、それを駆動信号選択手段24にて選択するようにしたが必ずしもこれに限定するものではない。
例えば、図20に示すように、仮想メニスカス振動情報を記憶した仮想メニスカス振動メモリ33と、応答特性R情報を記憶した応答特性メモリ34と、演算手段35を備えたインクジェット記録装置とすることも可能である。そのインクジェット記録装置内で、演算手段35にて、仮想メニスカス振動メモリ33の仮想メニスカス振動の変位から仮想メニスカス流速Uを求め、この仮想メニスカス流速Uから流速スペクトルFUを求め、この流速スペクトルFUと応答特性メモリ34に記憶した応答特性Rとから、駆動信号の電圧スペクトルFVAを求め、さらに(10)式および(11)式の演算を行って駆動信号をW1、W2、W3、W4を求めて駆動信号ACT1〜ACT5、INAを得るようにし、この駆動信号ACT1〜ACT5、INAを駆動信号選択手段24にて選択し、インク吐出制御をおこなうようにしてもよい。
この場合、演算手段35でfmax以上の電圧波形VAの周波数成分をカットするか、あらかじめ仮想メニスカス振動メモリ33に記憶される仮想メニスカス振動あるいは応答特性メモリ34に記憶される応答特性のfmax以上の周波数成分をカットしておくことが演算を簡単にするために望ましい。
この場合、演算手段35でfmax以上の電圧波形VAの周波数成分をカットするか、あらかじめ仮想メニスカス振動メモリ33に記憶される仮想メニスカス振動あるいは応答特性メモリ34に記憶される応答特性のfmax以上の周波数成分をカットしておくことが演算を簡単にするために望ましい。
(第2の実施の形態)
この実施の形態は、インクジェットヘッドを4分割駆動する場合について述べる。なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
4分割駆動の場合は、圧力室9a〜9jにおいて、例えば、圧力室9c,9gが同じサイクルでインク吐出タイミングとなり、圧力室9cからも圧力室9gからもインクを吐出するときには図21の(a)に示すようにアクチュエータ14a〜14jが変形動作し、圧力室9cからはインクを吐出させるが圧力室9gからはインクを吐出させないときには図21の(b)に示すようにアクチュエータ14a〜14jが変形動作する。
このような駆動制御を行う駆動信号選択手段の構成も5分割駆動のときとは異なり、図22の構成になる。すなわち、ON/OFF信号29a〜29jによりアナログスイッチ28a〜28jをそれぞれオン、オフ動作する。アナログスイッチ28a〜28dはON/OFF信号29a〜29dがオンのとき、入力した駆動信号ACT1〜ACT4をそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12a〜12dにそれぞれ供給し、ON/OFF信号29a〜29dがオフのときには入力した駆動信号INA1〜INA4をそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12a〜12dにそれぞれ供給する。
アナログスイッチ28e〜28hはON/OFF信号29e〜29hがオンのとき、入力した駆動信号ACT1〜ACT4をそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12e〜12hにそれぞれ供給し、ON/OFF信号29e〜29hがオフのときには入力した駆動信号INA1〜INA4をそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12e〜12hにそれぞれ供給する。
アナログスイッチ28i,28j,…はON/OFF信号29i,29j,…がオンのとき、入力した駆動信号ACT1,ACT2,…をそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12i,12j,…にそれぞれ供給し、ON/OFF信号29i,29j,…がオフのときには入力した駆動信号INA1,INA2,…をそれぞれ選択してインクジェットヘッド27の電極12i,12j,…にそれぞれ供給する。
駆動信号ACT1〜4は、それぞれ4分割駆動における第1〜第4サイクルに対応している。例えば、図21の(b)に示すように、あるタイミングにおいて、圧力室9cからインクを吐出させ、同じ動作タイミングにある圧力室9gからはインクを吐出させない場合、圧力室9cに対応するON/OFF信号29cと、片側2つと、反対側1つの3つのON/OFF信号29a,29b,29dをONとし、圧力室9gに対応するON/OFF信号29gと、片側2つと、反対側1つの3つのON/OFF信号29e,29f,29hをOFFとすることにより、インクを吐出させる圧力室9cと片側2つと反対側1つの圧力室9a,9b,9dにはACT信号を供給し、インクを吐出させない圧力室9gと、片側2つと反対側1つの圧力室9e,9f,9hにはINA信号を供給する。
駆動信号選択手段に供給される駆動信号ACT1〜ACT4及びINA1〜INA4について述べる。
図23に、インク吐出用の駆動信号ACT1〜ACT4と、インク非吐出用の駆動信号INA1〜INA4の1印字周期分を示す。駆動信号ACT1〜ACT4は、W1,W2,W3の3つの駆動信号から構成され、INA1〜INA4はW3,W4,W5の3つの駆動信号から構成されている。ACT1〜ACT4は、それぞれ時分割された時間だけ位相が異なる。例えば、圧力室9cからインクを吐出させる場合、第3サイクルにおいてON/OFF信号29a〜29dをONにすることにより、圧力室9aにはW3,圧力室9bと9dにはW2,圧力室9cにはW1の駆動信号が供給される。
駆動信号W1〜W5について述べる。図24に示すように、駆動信号W1〜W5は、それぞれ体積が6plの第1ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1a、W2a、W3a、W4a、W5aと、体積が12plの第2ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1b、W2b、W3b、W4b、W5bと、体積が24plの第3ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1c、W2c、W3c、W4c、W5cとで構成されている。
例えば、圧力室9cから第1ドロップを吐出させ、圧力室9gからは第1ドロップを吐出させない場合、第3サイクルの第1ドロップの期間にON/OFF信号29a〜29dをONにし、ON/OFF信号29e〜29hをOFFにする。その結果、電極12cにはW1aの駆動信号が印加され、電極12b,12dにはW2aの駆動信号が印加され、電極12a,12eにはW3aの駆動信号が印加され、電極12f,12hにはW4aの駆動信号が印加され、電極12gにはW5aの駆動信号が印加される。
この結果、図21の(b)に示すように、アクチュエータ14c,14dは駆動信号W1aとW2aの電圧差により大きく変形して圧力室9cから6plのインク滴が吐出する。アクチュエータ14b,14eは駆動信号W2aとW3aの電圧差により圧力室9b,9dに発生する圧力振動を圧力室9a,9eに分散させる方向に変形する。アクチュエータ14fは、駆動信号W3aとW4aの電位差により、圧力室9gから第1ドロップを吐出させる場合と同じように変形する。そのため、圧力室9cで吐出動作を行った際に圧力室9eに発生する圧力振動が、圧力室9gの吐出動作を行った場合と同じになり、実質的にクロストークを0にすることができる。
アクチュエータ14g,14hは、駆動信号W4aとW5aの電位差により、圧力室9gで発生する圧力振動を分散させるように変形する。このようにすることにより、圧力室9fから9hに発生する圧力振動は微小になり、非吐出ノズル10f〜10hにおけるメニスカスの盛り上がり現象などの印字品質に対する悪影響を低減できる。
この実施の形態においても駆動信号の作成方法は前述した第1の実施の形態と同様である。すなわち、図25に仮想メニスカス変位Xを示すように、例えば、圧力室9cから第1〜第3ドロップを吐出させ、圧力室9gからはインクを吐出させない場合、ノズル10a〜10hの仮想メニスカス変位はそれぞれX〜Xとなる。また、この実施の形態におけるノズル10a〜10hの仮想メニスカス流速Uを図26に示し、駆動信号VAを図27に示し、駆動信号VBを図28に示し、駆動信号VDを図29に示す。
図26において非吐出ノズル10a,10b,10dの流速振動U,U,Uは、吐出ノズル10cの流速振動Uの−1/3になっている。このような構成において、図21の(a)に示すように、ノズル10c,10gからインクを同時に吐出させる場合には、非吐出ノズル10a,10b,10d,10e,10f,10hの流速振動U,U,U,U,U,Uは、図30に示すように、吐出ノズル10c,10gの流速振動U,Uに対して−1/3になる。すなわち、吐出ノズル10c,10gのインク吐出に伴う、隣接ノズル10b,10d,10f,10hの流速振動U,U,U,Uを、非吐出ノズル10a,10b,10d,10e,10f,10hに対して均一に分散させることができる。このように仮想メニスカス流速を定めて駆動波形を演算することにより,実際のメニスカスにおいても非吐出ノズルに対してインク吐出動作に伴う流速振動を均一に分散させることができる。
流速振動の振幅と圧力振動の振幅が比例するので、インクを吐出させる圧力室9c,9gのインク吐出動作に伴う隣接圧力室9b,9d,9f,9hの圧力振動を、インクを吐出させない圧力室に対して均一に分散させることができることになる。さらに、このような圧力振動は、圧力室の容積の変化により発生することから、図30に示す仮想メニスカス流速振動は、インクを吐出させない圧力室9a,9b,9d,9e,9f,9hの容積を均一に可変できるとも言える。すなわち、図30に示す仮想メニスカス流速振動を用いて駆動信号の波形を演算することにより、インクを吐出させない圧力室の容積を均一に可変させる駆動信号を得ることができる。
非吐出ノズルにおいて、メニスカスの盛り上がりを生じさせる力は、各ノズルの流速の2乗に略比例する。そのため、非吐出ノズルに対してインク吐出動作に伴う流速振動を均一に分散させることで非吐出ノズル全体としてメニスカスの盛り上がりを生じさせる力を最小にすることができる。
ここで、圧力室9cと9gから同時にインクを吐出させ、続いて、圧力室9dと9hから同時にインクを吐出させ、その後も、順次、圧力室9eと9i、圧力室9fと9jから同時にインクを吐出させた場合の、ノズル10c〜10fのメニスカス変位を数値解析シミュレーションした結果を図31に示す。図中実線は本実施の形態を示し、インクを吐出しない圧力室の容積を均一に可変させた場合を示している。また、点線は、従来に見られるように、インクを吐出しない圧力室の容積を不均一に可変させた場合を示している。不均一にさせた場合の容積変化の比は、1/4:1/4:1/2としている。また、図中矢印は、各ノズルにおいてインクの吐出が開始されるタイミングを示している。
図31は、インクを吐出しない圧力室の容積を均一に可変させた場合(実線)と不均一に可変させた場合(点線)での、ノズル10c内のメニスカス変位を示している。この図から、1回目のインク吐出した後のメニスカスの盛り上がりは、実線で示している均一に可変させる形態の方が、点線で示すよりも抑制されていることがわかる。これによって、2回目の吐出動作により吐出するインク滴の速度の低下を抑制し、印字品質を改善できる効果が得られる。
なお、前述した各実施の形態は、5分割駆動と4分割駆動について述べたがこれに限定するものではなく、6分割以上であってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドの構成を示す縦断面図。 同実施の形態に係るインクジェットヘッドのアクチュエータの動作を示す横断面図。 同実施の形態に係るインクジェットヘッドを駆動する駆動回路の構成を示すブロック図。 同実施の形態における駆動信号選択手段の回路構成を示す図。 同実施の形態における駆動信号選択手段に入力する駆動信号を示す図。 同実施の形態における駆動信号選択手段に入力する駆動信号を構成する個々の駆動信号を詳細に示す図。 実際のメニスカス振動と仮想メニスカス振動の相違を示す図。 同実施の形態におけるヘッド周波数応答特性測定用の駆動信号を示す図。 同実施の形態におけるヘッド周波数応答特性測定用の駆動信号に対するメニスカスの流速振動を示す図。 同実施の形態におけるヘッドの応答特性の絶対値を示す図。 同実施の形態におけるヘッドの応答特性の位相角を示す図。 同実施の形態における仮想メニスカス振動を示す図。 同実施の形態における仮想メニスカス流速を示す図。 同実施の形態における仮想メニスカス流速の周波数成分を示す図。 同実施の形態における仮想メニスカス流速とヘッド応答特性から演算された駆動信号波形を示す図。 図15の駆動信号を補正した駆動信号を示す図。 図16の駆動信号を変形した駆動信号を示す図。 同実施の形態においてインクを吐出する圧力室を駆動するアクチュエータに印加される駆動信号を示す図。 同実施の形態におけるインクジェット記録装置の要部外観を示す斜視図。 同実施の形態おけるインクジェットヘッドを駆動する駆動回路の他の構成例を示すブロック図。 本発明の第2の実施の形態に係るインクジェットヘッドのアクチュエータの動作を示す横断面図。 同実施の形態における駆動信号選択手段の回路構成を示す図。 同実施の形態における駆動信号選択手段に入力する駆動信号を示す図。 同実施の形態における駆動信号選択手段に入力する駆動信号を構成する個々の駆動信号を詳細に示す図。 同実施の形態における仮想メニスカス振動を示す図。 同実施の形態における仮想メニスカス流速の一例を示す図。 同実施の形態における仮想メニスカス流速とヘッド応答特性から演算された駆動信号波形を示す図。 図27の駆動信号を補正した駆動信号を示す図。 図28の駆動信号を変形した駆動信号を示す図。 同実施の形態における仮想メニスカス流速の他の一例を示す図。 同実施の形態における一部のノズルにおけるメニスカス変位を従来と比較して示す図。
符号の説明
9,9a〜9k…圧力室、10…ノズル、12,12a〜12k…電極、14a〜14
k…アクチュエータ、21…駆動波形メモリ、24…駆動信号選択手段、27…インクジ
ェットヘッド。

Claims (4)

  1. インクを吐出させる複数のノズルと、この各ノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、この各圧力室にインクを供給するインク供給手段と、前記各圧力室に対応して配置した複数の電極と、前記各圧力室間を隔てる側壁を形成し、駆動信号に応じて変形駆動し圧力室の容積を可変させるアクチュエータを有するインクジェットヘッドと、
    前記圧力室を駆動する前記駆動信号を各々の圧力室の電極に供給する駆動信号発生手段を備え、
    前記駆動信号発生手段は、連続するN(>=4)個の圧力室のうち1つからインクを吐出させると同時に、前記N個の圧力室のうち残りの圧力室の容積を実質的に均一に変形させる前記駆動信号を発生するもので、かつ、前記残りの圧力室のうち前記インクを吐出するノズルに連通する圧力室に隣接する圧力室に印加する駆動信号と、この圧力室に更に隣接する圧力室に印加する駆動信号とを異ならせるものであり、インクジェットヘッドの駆動信号に対するメニスカス流速振動の周波数応答特性を求めるとともに、駆動信号に対して線形な仮想メニスカス振動の変位に対応する仮想メニスカス流速として、インクを吐出するノズルに対応する仮想メニスカス流速と、複数のインクを吐出しないノズルに各々対応して実質的に均一の流速振幅を有する仮想メニスカス流速を求めて前記仮想メニスカス流速のフーリエ変換を行い、さらに、複数のノズルにおける仮想メニスカス流速のフーリエ変換結果の流速ベクトルを{FU}、インクジェットヘッドの駆動信号に対する各ノズル内のメニスカス流速振動の周波数応答特性の行列を[R]としたとき、電圧ベクトル{FVA}を、[R] −1 ・{FU}によって求め、さらに、この電圧ベクトル{FVA}を逆フーリエ変換することによって前記駆動信号を得ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記駆動信号を得るための演算は、所定の周波数以下の周波数成分に対してのみ行うことを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  3. インクを吐出させる複数のノズルと、この各ノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、この各圧力室にインクを供給するインク供給手段と、前記各圧力室に対応して配置した複数の電極と、前記各圧力室間を隔てる側壁を形成し、駆動信号に応じて変形駆動し圧力室の容積を可変させるアクチュエータを有するインクジェットヘッドと、
    前記圧力室を駆動する前記駆動信号を各々の圧力室の電極に供給する駆動信号発生手段を備え、
    前記駆動信号発生手段は、連続するN(>=4)個の圧力室のうち1つからインクを吐出させると同時に、前記N個の圧力室のうち残りの圧力室に連通するノズル内のインクメニスカスの流速振幅を実質的に均一にさせる前記駆動信号を発生するもので、かつ、前記残りの圧力室のうち前記インクを吐出するノズルに連通する圧力室に隣接する圧力室に印加する駆動信号と、この圧力室に更に隣接する圧力室に印加する駆動信号とを異ならせるものであり、インクジェットヘッドの駆動信号に対するメニスカス流速振動の周波数応答特性を求めるとともに、駆動信号に対して線形な仮想メニスカス振動の変位に対応する仮想メニスカス流速として、インクを吐出するノズルに対応する仮想メニスカス流速と、複数のインクを吐出しないノズルに各々対応して実質的に均一の流速振幅を有する仮想メニスカス流速を求めて前記仮想メニスカス流速のフーリエ変換を行い、さらに、複数のノズルにおける仮想メニスカス流速のフーリエ変換結果の流速ベクトルを{FU}、インクジェットヘッドの駆動信号に対する各ノズル内のメニスカス流速振動の周波数応答特性の行列を[R]としたとき、電圧ベクトル{FVA}を、[R] −1 ・{FU}によって求め、さらに、この電圧ベクトル{FVA}を逆フーリエ変換することによって前記駆動信号を得ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 前記駆動信号を得るための演算は、所定の周波数以下の周波数成分に対してのみ行うことを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
JP2006091359A 2005-03-29 2006-03-29 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP4815249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006091359A JP4815249B2 (ja) 2005-03-29 2006-03-29 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005095638 2005-03-29
JP2005095638 2005-03-29
JP2006091359A JP4815249B2 (ja) 2005-03-29 2006-03-29 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006306074A JP2006306074A (ja) 2006-11-09
JP4815249B2 true JP4815249B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=37473486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006091359A Expired - Fee Related JP4815249B2 (ja) 2005-03-29 2006-03-29 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4815249B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3555355B2 (ja) * 1996-10-04 2004-08-18 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド
JP3767604B2 (ja) * 1998-03-31 2006-04-19 ブラザー工業株式会社 インク滴噴射装置
JP3909540B2 (ja) * 1998-09-28 2007-04-25 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド及びその製造方法
DE19911399C2 (de) * 1999-03-15 2001-03-01 Joachim Heinzl Verfahren zum Ansteuern eines Piezo-Druckkopfes und nach diesem Verfahren angesteuerter Piezo-Druckkopf
JP2002067293A (ja) * 2000-09-01 2002-03-05 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッドの駆動方法
JP2002254613A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2003136724A (ja) * 2001-11-02 2003-05-14 Sharp Corp インクジェットヘッドの制御方法及びインクジェットプリンタ
JP4534504B2 (ja) * 2003-02-12 2010-09-01 コニカミノルタホールディングス株式会社 液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッドの駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006306074A (ja) 2006-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006231685A (ja) インクジェット記録装置
JP4069123B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4247043B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動装置
WO2005120840A1 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US7625053B2 (en) Ink jet recording apparatus
US8061819B2 (en) Liquid ejecting method, liquid ejecting head, and liquid ejecting apparatus
US20130155134A1 (en) Liquid ejecting apparatus and liquid ejecting method
EP2098370B1 (en) Liquid ejecting method, liquid ejecting head, and liquid ejecting apparatus
JP2018114642A (ja) インクジェットヘッド
JPH07132592A (ja) 圧電式液滴噴射装置
JP4815249B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2009103823A (ja) 液滴吐出量調整方法および描画装置
US8308260B2 (en) Liquid discharging apparatus, liquid discharging method, and discharge pulse setting method
JP4700375B2 (ja) インクジェットヘッド駆動方法及びインクジェット記録装置
JP4672423B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4763331B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動信号の波形作成方法及びインクジェット記録装置
JP5290343B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動信号の波形作成方法及びインクジェット記録装置
JP5432627B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0691204A (ja) 圧電式液滴噴射装置
JP2011084028A (ja) 液体吐出方法、及び、液体吐出装置
JP3648598B2 (ja) インク吐出制御方法およびインク吐出装置
JP2007111965A (ja) インクジェットヘッドの駆動方法及びインクジェット記録装置
JP2012218184A (ja) 駆動信号設定方法、液体噴射ヘッドの駆動方法及び液体噴射ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4815249

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees