JP4700375B2 - インクジェットヘッド駆動方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
(第1の実施の形態)
この実施の形態は、シェアードウォール構造のインクジェットヘッド及びその駆動方法について述べる。
このインクジェットヘッドを5分割駆動したときにおいて圧力室9cからインク滴を吐出させる場合について説明する。なお、圧力室9a〜9jに対応するノズルをそれぞれノズル10a〜10jとして述べる。
図3に示すように、駆動回路は、インクを吐出させる圧力室9に印加する駆動信号ACT1〜5の波形情報及びインクを吐出させない圧力室9に印加する駆動信号INAの波形情報を記憶した駆動波形メモリ21、この駆動波形メモリ21に記憶した駆動信号の波形情報ACT1〜5、INAをアナログ信号に変換するD/A変換器22、このD/A変換器22からの駆動信号を増幅する増幅器23を設けている。そして、前記増幅器23からの駆動信号ACT1〜5、INAを駆動信号選択手段24に供給している。
図5に、駆動信号ACT1〜5と、駆動信号INAの1印字周期分、すなわち、5サイクル分を示す。駆動信号ACT1〜5は、W1,W2,W3の3つの駆動信号から構成され、駆動信号INAは駆動信号W4から構成される。駆動信号W1はインク滴を吐出する圧力室9の電極12に印加される駆動信号である。
駆動信号W1〜W4は、図6に示す駆動信号からなり、それぞれ、体積が6plの第1ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1a、W2a、W3a、W4aと、体積が12plの第2ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1b、W2b、W3b、W4bと、体積が24plの第3ドロップを吐出させる期間にある駆動信号W1c、W2c、W3c、W4cとで構成されている。
駆動信号W1〜W4は、インクジェットヘッド27の駆動信号に対するメニスカス流速の応答特性と、インク吐出によるメニスカス後退を無視した仮想メニスカス振動とから、駆動信号を逆算することによって求めることができる。仮想メニスカス振動は、駆動信号を逆算するために定義されたメニスカス振動のことである。また、以下、メニスカス流速を単に流速と称する。
最初に、テスト駆動信号VTに対するノズル内の流速振動UTを求める。具体的には、圧力室9a〜9jに印加する駆動信号をそれぞれVT1〜VT10としたとき、駆動信号VT1としては図8の(a)に示すように低電圧の周期TCのノイズ波形の駆動信号を使用する。また、駆動信号VT2〜VT10としては図8の(b)に示すように0Vの電圧を使用する。さらに、圧力室9kに対しては圧力室9aと同じ駆動信号VT1を印加し、多数の圧力室に対して10チャンネルおきの駆動パターンを適用する。
続いて、下記の(1)式と(2)式を用いて、テスト駆動信号VTと流速振動UTをフーリエ変換し、それぞれFVTとFUTに変換する。
Ri,kは、ある周波数の駆動信号に対する流速UTiの周波数応答を示している。R1〜R10の絶対値を図10に示し、位相角を図11に示す。図10のfmaxは、ノズル10内のメニスカスが、駆動信号に対して低周波領域から連続して応答可能な周波数領域の上限の周波数である。
図12は仮想メニスカス振動の変位Xを示す波形図である。例えば、圧力室9cから第1〜第3ドロップを吐出させ、圧力室9hからはインクを吐出させない場合、ノズル10a〜10jの仮想メニスカス変位はそれぞれX1〜X10となる。仮想メニスカス変位のプラス側の山のピークが各ドロップのインクの吐出体積に相当する。
次に、仮想メニスカス変位Xに対応する流速振動を求める。流速振動Uは、下記(4)式により求めることができる。
m′≦fmax・Tc
となる最も大きい整数である。このように逆フーリエ変換の周波数の上限をfmaxとすることにより、駆動信号VAの周波数成分の上限値がfmaxに定められる。このように、駆動信号の波形を仮想メニスカス振動からフーリエ変換を用いて逆算する場合、演算を行う周波数の範囲をインクジェットヘッドが応答する周波数の範囲である0〜fmaxに制限することにより、計算結果が発散することを防止できる。計算の結果得られた波形の駆動信号が十分な精度で仮想メニスカス振動を再現するためには、fmaxが流速スペクトルFUの周波数成分の大部分を含んでいることが望ましい。駆動信号VAの電圧変動が現れる期間や電圧振幅は、圧力室9の長さLに応じて変化する。圧力室9の長さLは、電圧変動が現れる期間が最小限になる範囲内で、電圧振幅が最も小さくなる値に定められることが望ましい。
最後に、下記(11)式により、駆動信号VBの電圧振幅を小さくした駆動信号VDを得る。図17に駆動信号VD1〜VD10を示す。
但し、MIN[VB1,j、VB2,j、…、VB10,j]は、[]内の値のうち、最小の値を示す関数である。
このように、駆動信号は予め定めたメニスカス振動を再現するように設定されるため、ヘッドの主音響共振周波数等がばらついても、吐出速度や体積がばらつく課題を解決できる。
1画素に吐出体積が異なる複数のドロップ(インク滴)を選択的に吐出させる場合、各ドロップの吐出速度が大きく異なると、各ドロップの吐出速度を適当な範囲内におさめることが困難になる。吐出速度が低過ぎると着弾位置精度の悪化を招き、吐出速度が高過ぎると動作安定性の悪化を招く。吐出速度は、インクの吐出時間をst、インク吐出時のメニスカス変位をaとすると、概ねa/stによって定まる。メニスカス変位aと吐出時間stは各ドロップとも概ね一定であり、各吐出速度が略一定になる。
この実施の形態は、第1の実施の形態におけるインクジェットヘッドとこのヘッドの駆動方法を使用したインクジェット記録装置について述べる。
図19はインクジェット記録装置の要部外観を示す斜視図で、基板31の両面に、複数のインクジェットヘッド32を交互にかつ位置も交互となるようにずらして配置して1つのラインヘッド30を構成している。
Claims (6)
- 内部にインクを充填するとともにインク滴を吐出するノズルを設けた圧力室とこの圧力室の容積を変化させるアクチュエータとを備えたインクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドに対し、前記圧力室の容積を拡大させる第1パルスと、前記圧力室の容積を収縮させる第2パルスと、前記圧力室の容積を再び拡大させる第3パルスと、前記圧力室の容積を再び収縮させる第4パルスとからなる駆動信号を発生し、前記第1パルスと前記第2パルスとの電圧振幅の比および前記第3パルスと前記第4パルスとの電圧振幅の比を変化させることで前記アクチュエータの駆動を変化させてインク滴の吐出体積を変化させる駆動手段とを具備したインクジエット駆動装置であって、
前記駆動手段は、前記インクジェットヘッドの駆動信号に対するメニスカス流速振動の応答特性の測定結果とインク吐出によるメニスカスの後退を無視した仮想メニスカス振動とから演算された駆動信号の波形をもとに、前記インク滴の大きさが小さいほど、前記第1、第3パルスの電圧振幅を前記第2、第4パルスの電圧振幅より大きくし、前記インク滴の大きさが大きいほど、前記第1、第3パルスの電圧振幅を前記第2、第4パルスの電圧振幅より小さくした駆動信号を生成することを特徴とするインクジエット駆動装置。 - 前記仮想メニスカス振動は、1回のインク吐出行程が終了した時点の変位がインク吐出行程前の変位と同じで、かつ、1回のインク吐出行程が終了した時点の流速が略ゼロとなるように設定したことを特徴とする請求項1に記載のインクジエット駆動装置。
- 前記メニスカス流速振動の応答特性の測定結果と仮想メニスカス振動とから駆動信号の波形を求める演算は、仮想メニスカスの流速振動をU、この流速振動Uのフーリエ変換結果をFU、インクジェットヘッドの駆動信号に対するノズル内のメニスカス流速の周波数応答特性をRとしたとき、FV=R−1FUとして、FVを逆フーリエ変換する過程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジエット駆動装置。
- 前記メニスカス流速振動の応答特性の測定結果と仮想メニスカス振動とから駆動信号の波形を求める演算は、複数のノズルにおける仮想メニスカス振動の流速ベクトルを{U}、このベクトル{U}のフーリエ変換結果のベクトルを{FU}、インクジェットヘッドの駆動信号に対する前記各ノズル内のメニスカス流速の周波数応答特性の行列を[R]としたとき、{FV}=[R]−1{FU}とした複数の電圧ベクトルを求め、{FV}を逆フーリエ変換する過程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジエット駆動装置。
- 前記メニスカス流速振動の応答特性の測定結果と仮想メニスカス振動とから駆動信号の波形を求める演算は、所定の周波数以上の周波数成分をカットして行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジエット駆動装置。
- 内部にインクを充填するとともにインク滴を吐出するノズルを設けた圧力室とこの圧力室の容積を変化させるアクチュエータとを備えたインクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドに対し、前記圧力室の容積を拡大させる第1パルスと、前記圧力室の容積を収縮させる第2パルスと、前記圧力室の容積を再び拡大させる第3パルスと、前記圧力室の容積を再び収縮させる第4パルスとからなる駆動信号を発生し、前記第1パルスと前記第2パルスとの電圧振幅の比および前記第3パルスと前記第4パルスとの電圧振幅の比を変化させることで前記アクチュエータの駆動を変化させてインク滴の吐出体積を変化させる駆動手段とを具備して記録媒体に記録を行うインクジエット記録装置であって、
前記駆動手段は、前記インクジェットヘッドの駆動信号に対するメニスカス流速振動の応答特性の測定結果とインク吐出によるメニスカスの後退を無視した仮想メニスカス振動とから演算された駆動信号の波形をもとに、前記インク滴の大きさが小さいほど、前記第1、第3パルスの電圧振幅を前記第2、第4パルスの電圧振幅より大きくし、前記インク滴の大きさが大きいほど、前記第1、第3パルスの電圧振幅を前記第2、第4パルスの電圧振幅より小さくした駆動信号を生成することを特徴とするインクジエット記録装置。
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