JP4814743B2 - コンクリートダムの施工方法 - Google Patents
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Description
図9は従来のコンクリートダムの断面図であり、コンクリートダム100は上程狭い台形形状の断面を呈する。
特許文献1で、「75cm〜100cm程度の厚さのコンクリート層」と説明されたように、図中のhが75cm〜100cmであり、この高さのコンクリート層を下から上へ順に積層させることで、コンクリート打設を行う。このhは重機が昇り降りすることができる程度の高さに設定される。
なお、コンクリート打設に備えて、型枠112、113の上部を引張り金具114、115で固定する。これらの引張り金具114、115は予め下のコンクリート層111にアンカー部分116、117を埋設しておく。
(a)では、既にm−2ブロック106が施工済みであり、このm−2ブロック106に接続するようにして、適当な量のコンクリート121−1及び122−1を、型枠112、113に沿って図面表(おもて)側へ盛り上げる。
次に(b)において、コンクリート121−1及び122−1の間に、超硬練りコンクリート123−1をダンプカーで搬入して敷き詰め、ローラで固める。超硬練りコンクリート123−1をダンプカーで搬入して敷き詰め、ローラで固める施工を、RCD施工と呼ぶ。
(b)を繰り返すことで、(c)に示すm−3ブロック107ができあがる。
ST101:m−1ブロックにおいて、型枠を立設する。
ST102:コンクリートを盛り上げることでコンクリート層を形成する。
ST103:RCD施工を行う。
ST104:乾燥に入る。
すなわち、コンクリート打設から約2日経過したら、上面を研削して、n−1ブロック(図11符号108参照)のコンクリート打設に備える。
ST101〜ST105で、3日を費やす。
ST107:m−2ブロックにコンクリートを盛り上げて、コンクリート層を形成する。
ST108:RCD施工を行う。
ST109:乾燥に入る。型枠を移動し、m−3ブロックに立設する。
型枠の移動、立設は1日に1回実施する。
しかし、もっと工期が短縮できるコンクリートダムの施工方法が、より望ましいことである。
前記下のコンクリート層に下部が固められているアンカーを用いて型枠を立設する工程と、
この型枠に沿ってコンクリートを盛り上げて前記上のコンクリート層を形成すると共にこの上のコンクリート層に次の施工のためのアンカーの下部を埋設する工程と、
前記上のコンクリート層に沿って超硬練りコンクリートを打設する工程と、
前記型枠に沿って盛り上げた前記上のコンクリート層の強度が24kg/cm 2 に達したら前記型枠を外し、上方へ移動する工程と、
前記上のコンクリート層上に溜まったレイタンスを除去する工程と、からなる工程群を24時間で行い、
コンクリート強度が24kg/cm 2 に達した前記上のコンクリート層により次の施工のためのアンカーの下部を固めることで、前記型枠の移動を可能にしたことを特徴とする。
本発明によれば、従来の1層3日を1層1日に変更することができ、工期を大幅に短縮することができる。
図1は本発明に係るコンクリートダムの正面図であり、コンクリートダム10は谷に設ける。すなわち、左の岩盤11と底の岩盤12と右の岩盤13とに掛け渡すため、上程広い台形形状を呈する。
アンカー部分27、28には、各々に円板若しくは角板からなる増強部29、29を設けておく。
(a)において、適当な量のコンクリート層19−1及び22−1を、型枠18、21に沿って図面表(おもて)側へ盛り上げる。
次に(b)において、コンクリート層19−1及び22−1の間に、超硬練りコンクリート層23−1をダンプカーで搬入して敷き詰め、ローラで固める。超硬練りコンクリート層23−1をダンプカーで搬入して敷き詰め、ローラで固める施工を、RCD施工と呼ぶ。
(b)を繰り返すことで、(c)に示すMブロック15ができあがる。
ST01:Mブロックのために、型枠を立設する。
ST02:型枠に沿ってコンクリートを盛り上げることで、コンクリート層を形成する。
ST03:RCD施工を行う。
ST04:乾燥に入る。
ST06:コンクリート打設から16時間経過したら、型枠を移動する。
ST07:コンクリートが固まったコンクリート層の上には、15〜16時間でレイタンスが浮き上がる。このレイタンスを水ジェットで吹き飛ばすことで除去する。この除去作業は僅かな時間で終えることができる。また、RCD施工によるコンクリート層の上面は、ローラ掛けにより固まっているので、ゴミの除去のみを行う。
以上のST01〜ST07は1日で終えることができる。
ST09:型枠に沿ってコンクリートを盛り上げることで、コンクリート層を形成する。
ST10:RCD施工を行う。
ST11:乾燥に入る。以降、説明を省略する。
図7は参考例を示す図であり、予め、高さが100cmで、L字断面又はコ字断面のプレキャスト型枠31、32を準備する。
そして、下のコンクリート層33に埋設してあるプレキャスト型枠34に、プレキャスト型枠31をボルト35で固定する。同時に、下のコンクリート層33に埋設してあるプレキャスト型枠36に、プレキャスト型枠32をボルト37で固定する。
コンクリート層38、39の打設から16時間が経過したら、上を歩くことは差し支えなくなる。そこで、水ジェットで上面に浮き上がったレイタンスを除去する。また、超硬練りコンクリート層41はローラを掛けた後に、ゴミを除去する。
ST12:Mブロックにおいて、プレキャスト型枠を立設する。
ST13:プレキャスト型枠に沿ってコンクリートを盛り上げることで、コンクリート層を形成する。
ST14:RCD施工を行う。
ST15:乾燥に入る。
ST17:レイタンスを除去する。
以上のST12〜ST17は1日で終えることができる。
ST19:プレキャスト型枠に沿ってコンクリートを盛り上げることで、コンクリート層を形成する。
ST20:RCD施工を行う。
ST21:乾燥に入る。以降の説明は省略する。
型枠の移動及び引張り金具が不要であるため、施工が容易になる。
Claims (2)
- 下のコンクリート層を24時間で施工し、この下のコンクリート層上に上のコンクリート層を24時間で施工する要領で、下から上へ層状にコンクリート層を形成するコンクリートダムの施工方法において、
前記下のコンクリート層に下部が固められているアンカーを用いて型枠を立設する工程と、
この型枠に沿ってコンクリートを盛り上げて前記上のコンクリート層を形成すると共にこの上のコンクリート層に次の施工のためのアンカーの下部を埋設する工程と、
前記上のコンクリート層に沿って超硬練りコンクリートを打設する工程と、
前記型枠に沿って盛り上げた前記上のコンクリート層の強度が24kg/cm 2 に達したら前記型枠を外し、上方へ移動する工程と、
前記上のコンクリート層上に溜まったレイタンスを除去する工程と、からなる工程群を24時間で行い、
コンクリート強度が24kg/cm 2 に達した前記上のコンクリート層により次の施工のためのアンカーの下部を固めることで、前記型枠の移動を可能にしたことを特徴とするコンクリートダムの施工方法。 - 前記コンクリート層の厚さは、100cmであることを特徴とする請求項1記載のコンクリートダムの施工方法。
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