JP4814618B2 - 磁気シールドルーム - Google Patents

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Description

本発明は、室内部に設けられたMRI装置等から発生し、開放面または開口部から外部へ漏洩する磁場を低減する磁気シールドルームに関する。
病院や研究所で使用されるMRI、NMR等の強磁場を発生する装置は、珪素鋼板や電磁鋼板等からなる強磁性体の天井、床、壁で部屋を囲む磁気シールドルーム内に設けられ、発生する磁場を外部に漏洩しないようにしている。これは、5G以上の磁場が外部へ漏洩すると、心臓ペースメーカ、クオーツ時計、磁気カード、モニター等に誤作動を生じ、使用に支障をきたすことが危惧されるためである。
しかし、アメニティーの向上や診断状況を監視するために、部屋の壁に開放面を設けると、その開放面から磁場が漏洩してしまうので、通常の磁気シールドルームには、診断状況をモニターするための最低限の数と大きさの窓しか設けられていない。
一方、患者は、四方を壁に囲まれた人工照明のみの空間で診断を受けなければならず、この環境からくる恐怖感やストレス感は強く、特に子供や老人の場合、両親や家族等の付き添い人が見えない状況になるので、動揺や不安感が大きくなる。よって、近年は病院側も磁気シールドルームを単なる検査機能を有する部屋ではなく、患者のアメニティーを向上した部屋とすることを求めている。
室外にいる付添い人等を見ながら検査を受けることができ、また、室外からの光を取り入れることができるアメニティーを実現するためには、部屋に大きな開放面を設けることが必要となる。部屋の壁を透明な電磁シールドガラスとすることで、アメニティーを確保し、MRI等の使用に影響を及ぼす高周波の電磁波を遮断することは可能であるが、MRI等から発生する直流磁場を遮蔽することまではできない。
この問題に対して、従来は、MRI等の装置からできるだけ離した場所に開放面を設けていたが、その場所は限られてしまい、また、装置からできるだけ離したとしても、アメニティーを向上させるほどの大きな開放面を設けることはできていない。
特許文献1のすだれ型磁気シールド装置は、図14に示すように、縦長で板状の有限長磁性体100を横方向にすだれ状に並べ、有限長磁性体100が磁気発生源102からの磁気に対してシールド効果を発揮するものである。また、すだれ構造により開放面を形成し、通気性をよくしている。
しかし、有限長磁性体100には、高価な高透磁率材料を使用する必要があるのでコスト高になる。また、磁気発生源102の変更等により、磁気発生源102からの磁気の強さが変わった場合には、その磁気の強さに対応できる磁性体に変えなければならない。また、部分的な開放面なので、開放感や外から取り込める光の量が限定され、物の出し入れの際には、有限長磁性体100が邪魔になるので、これを移動させる手段が必要になってくる。
特許文献2の磁気シールド開口端の漏洩磁界補償方法は、図15に示すように、強磁性体シールド壁104の開口端部付近に、磁界検出器106と複数の補償コイル108が設けられており、磁界検出器106が検出した漏洩磁界の各成分が最小になるように、複数の補償コイル108に独立して負帰還電流を流すものである。補償コイル108は、通常、x、y、zの各成分を補償するために3つのコイル(x成分のコイル108A、y成分のコイル108B、z成分のコイル108C)で構成され、また、x成分およびy成分のコイルには、8の字型コイルを用いている。
しかし、この漏洩磁界補償方法は、外部からの磁界をシールドするものであり、内部からの漏洩磁界を低減するものではない。また、磁界検出器106が設けられている位置や、xおよびy成分の8の字型コイルの交差部が、シールド壁104の開口部の中心部付近となるので、特許文献1と同様に、開放感が限定され、物の出し入れの際には邪魔になる。また、複数のコイルを用いるのでコスト高になり、コイルに流す電流の制御も複雑となる。
特許文献3の磁気シールドルーム用扉は、図16の平断面図に示すように、扉110の外周に設けられたソレノイドコイル112Aと、扉110の内部空間に同心円状に配置された2つのソレノイドコイル112B、112Cの磁場によって、扉110から室外へ漏洩しようとする強磁場発生源の磁場を反発し、漏洩を低減するものである。また、これらのソレノイドコイル112A、112B、112Cを強磁性体116A、116B、116Cで覆うことによって、ソレノイドコイルによって発生する外部への漏洩方向の磁場を吸収している。
ここで、図17の平断面図に示すように、磁場発生源122を強磁性体の壁114で囲む磁気シールドルーム124の端部に大きな開放面を形成し、この開放面の外周に沿って特許文献3のソレノイドコイル112と、このソレノイドコイル112を覆う強磁性体116を設けた場合の磁場の状態を考える。強磁性体116のヨーク効果で、ソレノイドコイル112付近の開放面には、ソレノイドコイル112による強い反発磁場が発生するが、離れた開放面では弱くなり、大きな開放面には適さない。さらに、ソレノイドコイル112による磁場は、開放面に対して斜めに入り込んでいるので、ソレノイドコイル112から離れた開放面では十分な反発力が得られない。また、開放面外側のソレノイドコイル112から離れた場所にはソレノイドコイル112による漏洩磁場が発生するので、反発力を上げようとしてソレノイドコイル112に流す電流を大きくすると、ソレノイドコイル112によって開放面の外側に発生する漏洩磁場も増えてしまう。よって、引用文献3のソレノイドコイル112を大きな開放面に適用することは難しい。
特開2002−164686号公報 特開平6−167583号公報 特開平2−186094号公報
本発明は係る事実を考慮し、室内部に設けられたMRI装置等から発生し、開放面または開口部から外部へ漏洩する磁場を低減する磁気シールドルームを提供することを課題とする。
第1態様に記載の発明は、磁性体で構成された天井、床および複数の壁が、直流磁場を発生する磁場発生源を囲む磁気シールドルームにおいて、壁の全面または一部を取除いて形成した開放面と、前記開放面の外周に沿って、前記天井、前記床または前記壁の内面に設けられ、直流電流が流されるコイルと、を有することを特徴としている。
第1態様に記載の発明では、磁場発生源が、磁性体で構成された天井、床および壁で囲まれているので、磁場発生源から発生し、天井、床および壁から室外へ出ようとする直流磁場が磁性体で構成された天井、床および壁に吸収される。
さらに、壁の全面または一部を取除いた開放面の外周に沿ってコイルが設けられ、このコイルに直流電流を流すことにより、開放面から漏洩しようとする磁場発生源の磁場に対して反発する磁場を開放面上に発生させる。よって、この反発力で漏洩しようとする磁場を室内へ封じ込め、磁気シールドルームに形成された開放面からの磁場の漏洩を防ぐことができる。
また、コイルは、磁性体で構成された天井、床または壁の内面に設けられているので、コイルによって発生し、天井、床または壁の外面側の室外に漏洩する磁場が吸収される。
また、コイルは、磁性体で構成された天井、床または壁に覆われるように設けられるのではなく、面上に設けられているので、開放面に対して略垂直な方向の磁場を開放面の全領域に発生させることができ、開放面の中心部付近においてもコイルによる十分な反発力が得られる。よって、磁気シールドルームに大きな開放面を設けることが可能になり、アメニティーが向上し、室内への物の出し入れも容易となる。
また、コイルに流す電流の大きさを変えることにより、コイルによる磁場の強さを調整できるので、磁場発生源の変更等により、磁場発生源から発生する磁場の強さが変わっても、柔軟に対応することができる。
また、磁場発生源から発生するのは直流磁場なので、開放面に対して略垂直に向かう単純な一方向の磁場となり、磁場の強さは変化しない。よって、一方向の反発磁場を発生するだけの簡単なコイルを用いればよいので、低コスト化が図れる。さらに、磁場発生源の稼動時に開放面の外側に磁場検出センサを設置し、このセンサの値が0になるようにコイルに流す電流値を調整すれば、後は同じ電流を流し続けるだけでよいので、電流調整時以外は磁場検出センサを必要としない。また、三次元磁場解析によって、磁場検出センサを使わずにコイルに流す電流値を決めることもできる。
また、コイルによる磁場の反発力は開放面付近で発揮され、室内部に向かい急激に減衰するので、コイルによる磁場が磁場発生源に影響を及ぼすことはない。
第2態様に記載の発明は、前記開放面が、2面または3面連なることを特徴としている。
第2態様に記載の発明では、連なる2面または3面の壁を取除いた開放面の外周に沿って、磁性体で構成された天井、床および壁の内面にコイルが設けられている。よって、第1態様と同様の効果を得ることができる。
また、2面または3面の連なる広角的な開放面が形成できるので、大きな開放感が得られる。
また、開放面を構成する各面のそれぞれの外周に沿ってコイルを別々に設けた場合、このコイル同士が接する辺や角付近では大きな磁場が発生して室外へ漏洩する恐れがあるが、本発明では、連なる面を1つの開放面とし、その開放面の外周に沿ってコイルを設けているので、そのような問題は起こらない。
第3態様に記載の発明は、前記コイルは、前記天井面、前記床面または前記壁面に沿って前記開放面より奥側に設けられることを特徴としている。
第3態様に記載の発明では、コイルが磁気シールドルームの奥側に設けられている。よって、第1態様または第2態様と同様の効果を得ることができる。
また、コイルは、磁性体で構成された天井、床または壁の内面かつ奥側に設けられているので、コイルによって発生し、天井、床または壁の外面側の室外に漏洩する磁場だけでなく、コイルによって発生し、開放面の外側の室外に漏洩する磁場を低減することができる。よって、コイルに大きな電流を流して大きな反発磁場を発生させても、漏洩磁場が大きくなることがないので、より大きな開放面を設けることが可能になる。
第4態様に記載の発明は、磁性体で構成された天井、床および複数の壁が、直流磁場を発生する磁場発生源を囲む磁気シールドルームにおいて、壁の一部に設けられた少なくとも1つの開口部と、前記開口部の外周に沿って設けられ、磁性体で構成された板材と、前記板材の内面に沿って設けられ、直流電流が流されるコイルと、を有し、前記板材が、前記コイルよりも前記磁気シールドルームの外側に突出していることを特徴としている。
第4態様に記載の発明では、磁場発生源が、磁性体で構成された天井、床および壁で囲まれているので、磁場発生源から発生し、天井、床および壁から室外へ出ようとする直流磁場が磁性体で構成された天井、床および壁に吸収される。
さらに、壁の一部に開口部があり、開口部の外周に沿って磁性体で構成された板材が設けられ、この板材の内面に沿ってコイルが設けられている。このコイルに直流電流を流すことにより、開口部から漏洩しようとする磁場発生源の磁場に対して反発する磁場を開口部の開口面上に発生させる。よって、この反発力で漏洩しようとする磁場を室内へ封じ込め、磁気シールドルームに形成された開口部からの磁場の漏洩を防ぐことができる。
また、コイルは、磁性体で構成された板材に覆われるように設けられるのではなく、面上に設けられているので、開放面に対して略垂直な方向の磁場を開放面の全領域に発生させることができ、開放面の中心部付近においてもコイルによる十分な反発力が得られる。よって、磁気シールドルームに大きな開口部を設けることが可能になり、アメニティーが向上し、室内への物の出し入れも容易となる。
また、コイルは、磁性体で構成された板材内面の磁気シールド奥側に設けられているので、コイルによって発生し、開口部の外側の室外に漏洩する磁場を低減することができる。よって、コイルに大きな電流を流して大きな反発磁場を発生させても、漏洩磁場が大きくなることがないので、より大きな開口部を設けることが可能になる。
また、コイルに流す電流の大きさを変えることにより、コイルによる磁場の強さを調整できるので、磁場発生源の変更等により、磁場発生源から発生する磁場の強さが変わっても、柔軟に対応することができる。
また、磁場発生源から発生するのは直流磁場なので、開口部に対して略垂直に向かう単純な一方向の磁場となり、磁場の強さは変化しない。よって、一方向の反発磁場を発生するだけの簡単なコイルを用いればよいので、低コスト化が図れる。さらに、磁場発生源の稼動時に開口部の外側に磁場検出センサを設置し、このセンサの値が0になるようにコイルに流す電流値を調整すれば、後は同じ電流を流し続けるだけで、電流調整時以外は磁場検出センサを必要としない。また、三次元磁場解析によって、磁場検出センサを使わずにコイルに流す電流値を決めることもできる。
また、コイルによる磁場の反発力は開口部付近で発揮され、室内部に向かい急激に減衰するので、コイルによる磁場が磁場発生源に影響を及ぼすことはない。
第5態様に記載の発明は、前記コイルは、巻き線であることを特徴としている。
第5態様に記載の発明では、コイルが巻き線なので、巻き数を変えるだけで、容易にコイルの磁場の強さを変えることができる。
第6態様に記載の発明は、前記コイルは、銅平角棒であることを特徴としている。
第6態様に記載の発明では、コイルが銅平角棒なので低コストである。さらに、銅平角棒をつなぎ合わせる容易な作業によってコイルを構築できるので施工性がよい。また、大電流を流すことが可能なので、コイルによって大きな反発磁場を発生させることができる。
本発明は上記構成としたので、室内部に設けられたMRI装置等から発生し、開放面または開口部から外部へ漏洩する磁場を低減することができる。
図面を参照しながら、MRI装置が置かれた病院の磁気シールドルームを説明する。なお、本実施形態では、MRI装置が置かれた磁気シールドルームの例を説明するが、これに限らず、直流磁場を発生するあらゆる装置が置かれた磁気シールドルームへの適用が可能である。
まず、本発明に含まれない第1の参考例に係る磁気シールドルームついて説明する。図1には、第1の参考例の磁気シールドルーム10が示されている。
磁性体の珪素鋼板や鉄板で構成された天井12、床14および壁16が、直流磁場を発生する水平型のMRI装置22を囲んでいる。そして、天井12、床14および壁16の端部内面の辺12A、14A、16Aで囲まれた四角形の開放面20が形成されている。MRI装置22は、その磁場発生の主方向が、開放面20と垂直となるように配置されている。
また、この開放面20の外周に沿って、天井12、床14または壁16の内面にコイル24が設けられている。このコイル24は巻き線であり、コイル24の内側に設けられた図示されていないコイル枠に巻かれている。また、コイル24の両端は、直流電源26に接続されており、矢印28の方向に直流電流が流される。
次に、第1の参考例に係る磁気シールドルームの作用および効果について説明する。
図2は、図1においてコイル24を設けていない場合のA−A平断面の磁場コンター図である。このように大きな開放面20が形成されていると、MRI装置22から発生した直流磁場30は、この開放面20から漏洩してしまう。
図3は、第1の参考例である図1のA−A平断面の磁場コンター図である。
図3に示すように、MRI装置22から発生し、天井12、床14および壁16から室外38へ出ようとする直流磁場30が磁性体で構成された天井12、床14および壁16に吸収される。
また、コイル24に直流電流28を流すことにより、開放面20から漏洩しようとするMRI装置22の磁場30に対して反発する磁場36Aを開放面20上に発生させる。よって、この反発力で漏洩しようとする磁場30を室内34へ封じ込め、磁気シールドルーム10に設けた開放面20からの磁場30の漏洩を防ぐことができる。
また、コイル24は、磁性体で構成された天井12、床14または壁16の内面に設けられているので、コイル24によって発生し、天井12、床14または壁16の外面側の室外38に漏洩する磁場36を吸収することができる。
また、コイル24は、磁性体で構成された天井12、床14または壁16に覆われるように設けられるのではなく、面上に設けられているので、開放面20に対して略垂直な方向の磁場36Aを開放面20の全領域に発生させることができ、開放面20の中心部付近においてもコイル24による十分な反発力が得られる。よって、磁気シールドルーム10に大きな開放面20を設けることが可能になり、アメニティーが向上し、室内34へのMRI装置22の入替えも容易となる。
また、コイル24は巻き線なので、巻き数を変えるだけで容易にコイルの磁場の強さを変えることができ、さらに、コイル24に流す電流28の大きさを変えることにより、コイル24による磁場36の強さを調整できる。よって、MRI装置22の変更等により、MRI装置22から発生する磁場30の強さが変わっても、柔軟に対応することができる。
また、MRI装置22から発生するのは直流磁場なので、開放面20に対して略垂直に向かう単純な一方向の磁場30となり、磁場30の強さは変化しない。よって、一方向の反発磁場36Aを発生するだけの簡単なコイル24を用いればよいので、低コスト化が図れる。さらに、MRI装置22の稼動時に開放面20の外側に磁場検出センサを設置し、このセンサの値が0になるようにコイル24に流す電流値を調整すれば、後は同じ電流を流し続けるだけでよいので、電流調整時以外は磁場検出センサを必要としない。また、三次元磁場解析によって、磁場検出センサを使わずにコイル24に流す電流値を決めることもできる。
また、コイル24による磁場36Aの反発力は開放面20付近で発揮され、室内34に向かい急激に減衰するので、コイル24による磁場36がMRI装置22に影響を及ぼすことはない。
次に、本発明の第の実施形態に係る磁気シールドルームについて説明する。
の実施形態は、第1の参考例における開放面20が、3面の壁を取除くことによって形成された開放面になっている。したがって、以下の説明において、第1の参考例と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。図4には、第1の実施形態の磁気シールドルーム10が示されている。
張り出した天井12の内面縁部に形成されたコの字状の辺12Bと、これに対向する床14の内面縁部の辺14Bと、壁16の外面端部の辺16Bとで囲まれ、平断面がコの字状の開放面40が形成されている。
また、この開放面40の外周に沿って、天井12、床14または壁16の内面にコイル24が設けられている。
次に、本発明の第の実施形態に係る磁気シールドルームの作用および効果について説明する。
の実施形態では、第1の参考例と同様の効果を得ることができ、3面の連なる広角的な開放面40が形成できるので、大きな開放感が得られる。
また、開放面40を構成する各面のそれぞれの外周に沿ってコイルを別々に設けた場合、このコイル同士が接する辺や角付近では大きな磁場が発生して室外32、38へ漏洩する恐れがあるが、本発明では、連なる面を1つの開放面40とし、その開放面40の外周に沿ってコイル24を設けているので、そのような問題は起こらない。
次に、第2の参考例及び本発明の第の実施形態に係る磁気シールドルームについて説明する。
第2の参考例及び本発明の第2の実施形態は、第1の参考例および第の実施形態におけるコイル24が、開放面より奥側に設けられている。したがって、以下の説明において、第1の参考例および第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図5には、第2の参考例の磁気シールドルーム10が示されている。図6には、本発明の第2の実施形態の磁気シールドルーム10が示されている。図5は、図1のコイル24を開放面より奥側に設けたものであり、図6は、図4のコイル24を開放面より奥側に設けたものである。
次に、第2の参考例及び本発明の第2の実施形態に係る磁気シールドルームの作用および効果について説明する。
第2の参考例及び本発明の第2の実施形態では、第1の参考例および第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。図7は、第2の参考例である図5のB−B平断面の磁場コンター図である。図7に示すようにコイル24は、磁性体で構成された天井12、床14または壁16の内面かつ奥側に設けられているので、コイル24によって発生し、天井12、床14または壁16の外面側の室外38に漏洩する磁場だけでなく、コイル24によって発生し、開放面20の外側の室外32に漏洩する磁場を低減することができる。よって、コイル24に大きな電流を流して大きな反発磁場を発生させても、漏洩磁場が大きくなることがないので、より大きな開放面20を設けることが可能になる。そして、この効果は、図6においても同様に得ることができる。
次に、第3の参考例に係る磁気シールドルームについて説明する。
第3の参考例は、第1の参考例における開放面20が、壁の一部に設けられた開口部となっている。したがって、以下の説明において、第1の参考例と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。図8には、第3の参考例の磁気シールドルーム10が示されている。
磁性体の珪素鋼板や鉄板で構成された天井12、床14および壁16が、直流磁場を発生する水平型のMRI装置22を囲んでいる。
さらに、壁16の一部に開口部42があり、開口部42の外周に沿って磁性体で構成された板材44が設けられ、この板材44の内面に沿ってコイル24が設けられている。
また、壁16に対する板材44の配置は、図9に示す、図8のC−C平断面(a)〜(c)のように、室内34、室外32のどちら側に突出するようにしてもよい。また、コイル24は、板材44の略中央に配置する。
また、板材44は、磁性体のみでなく、ペンキ等の仕上げ材や合板等と共に構成されてもよい。
次に、本発明の第3の参考例に係る磁気シールドルームの作用および効果について説明する。
MRI装置22が、磁性体で構成された天井12、床14および壁16で囲まれているので、MRI装置22から発生し、天井12、床14および壁16から室外32、38へ出ようとする直流磁場が磁性体で構成された天井12、床14および壁16に吸収される。
さらに、開口部42の外周に沿って磁性体で構成された板材44が設けられ、この板材44の内面に沿ってコイル24が設けられているので、このコイル24に直流電流を流すことにより、開口部42から漏洩しようとするMRI装置22の磁場に対して反発する磁場を開口部42上に発生させる。よって、この反発力で漏洩しようとする磁場を室内34へ封じ込め、磁気シールドルーム10に設けた開口部42からの磁場の漏洩を防ぐことができる。
また、コイル24は、磁性体で構成された板材44に覆われるように設けられるのではなく、面上に設けられているので、開口部42に対して略垂直な方向の磁場を開口部42の全領域に発生させることができ、開口部42の中心部付近においてもコイル24による十分な反発力が得られる。よって、磁気シールドルーム10に大きな開口部42を設けることが可能になり、アメニティーが向上し、室内34への物の出し入れも容易となる。
また、コイル24は、磁性体で構成された板材44内面の磁気シールドルーム10の奥側に設けられているので、コイル24によって発生し、開口部42の外側の室外32に漏洩する磁場を低減することができる。よって、コイル24に大きな電流を流して大きな反発磁場を発生させても、漏洩磁場が大きくなることがないので、より大きな開口部42を設けることが可能になる。
また、コイル24に流す電流の大きさを変えることにより、コイル24による磁場の強さを調整できるので、MRI装置22の変更等により、MRI装置22から発生する磁場の強さが変わっても、柔軟に対応することができる。
また、MRI装置22から発生するのは直流磁場なので、開口部42に対して略垂直に向かう単純な略一方向の磁場となり、磁場の強さは変化しない。よって、一方向の反発磁場を発生するだけの簡単なコイル24を用いればよいので、低コスト化が図れる。さらに、MRI装置22の稼動時に開口部42の外側に磁場検出センサを設置し、このセンサの値が0になるようにコイル24に流す電流値を調整すれば、後は同じ電流を流し続けるだけでよいので、電流調整時以外は磁場検出センサを必要としない。また、三次元磁場解析によって、磁場検出センサを使わずにコイル24に流す電流値を決めることもできる。
また、コイル24による磁場の反発力は開口部42付近で発揮され、室内34に向かい急激に減衰するので、コイル24による磁場がMRI装置22に影響を及ぼすことはない。
これまで述べた第1〜第3の参考例並びに第1の実施形態及び第2の実施形態において、磁性体は、100〜10,000程度の比透磁率を有する強磁性体であればよく、材料としては、珪素鋼板の他に、電磁鋼板、アモルファス、パーマロイ(ミューメタル)等を用いてもよい。
また、天井12、床14および壁16は、磁性体のみでなく、コンクリート、合板等の下地材やビニールクロス、ペンキ等の仕上材と共に構成されてもよい。
また、コイル24に巻き線を用いたが、MRI装置22から発生する磁場の強さに応じて、巻き線の太さ(巻き線に流す電流の大きさ)および巻き数を適宜決めればよい。また、コイル24に銅平角棒を用いれば、低コスト化が図れ、銅平角棒をつなぎ合わせる容易な作業によってコイル24を構築できるので施工性がよい。また、大電流を流すことが可能なので、コイル24によって大きな反発磁場を発生させることができる。
また、これまで述べた第1〜第3の参考例並びに第1の実施形態及び第2の実施形態で示した開放面や開口部の数を増やしたり、大きさを変えたり、いろいろと組み合わせることによって、設計ニーズに柔軟に対応することができる。例えば、対向する壁を取除いて磁気シールドルーム10に2つの別々の開放面を形成するようにしたり、第の実施形態の開放面40を対向するように設けたり、壁をすべてなくして天井12と床14のそれぞれの外周に沿ってコイル24を設けてもよい。また、コイル24は、1つのコイルで構成しても、複数のコイルで構成してもよい。
また、開放面20、40または開口部42の全面にガラスを設置し、このガラスの外周部にコイル24を埋め込むようにして設けてもよい。
また、磁気シールドルーム10の室外の変動磁場が大きい場合には、変動磁場を磁気センサによって検出し、コイルの電流を制御して外からの磁場をシールドするアクティブシールドと本発明を組み合わせることによって、大きな開放面20、40および開口部42を維持することができる。
また、漏洩磁場検出センサを常設し、漏洩磁場を常時センサリングすることにより、停電などの非常時における安全性を確保できる。
図10〜図12は、磁気シールドルーム10の磁場の状態を3次元磁場解析に基づいて示したものである。磁気シールドルーム10の寸法は図13に示す値とし、床、天井および壁は磁性体としている。
また、MRI装置22として、磁気シールドルーム10の略中央から、−0.725MATの磁石46A、+1.45MATの磁石46B、−0.725MATの磁石46Cを、図の右側に向かってこの順に配置している。また、モデルは、y=0の面で分割した部屋の半分を対象としている。
そして、開放面およびコイルの配置を違えた(A)〜(G)のモデルに対して、図左にはコイルの配置を、図中央にはx−z側断面の磁場コンター図を、図右にはx−y平断面の磁場コンター図を示している。磁場コンター図の一番外側の線が1Gであり、内側に向かって1Gずつ増えていき、一番内側の線は10Gとなっている。
図10の(A)は、床、天井および壁で囲まれ開放面がない磁気シールドルーム126であり、図10の(B)は、部屋の左右に開放面48、50が形成されているが、開放面48、50にコイルが設けられていない磁気シールドルーム128であり、本発明を適用した図11の(C)〜(E)および図12の(F)、(G)との比較のために示している。
磁気シールドルーム10の左側の開放面48、56から外部へ漏洩する磁場52に着目すると、開放面にコイルが設けられていない(B)に比べて、開放面48、56に沿ってコイル54が設けられた(C)〜(G)の方が小さくなっている。
また、(C)〜(E)によってわかるように、コイル54が設けられる位置が奥側に入り込むに従い、外部へ漏洩する磁場52がより小さくなっている。(E)では、開放面が設けられていない(A)と同程度の漏洩磁場の減衰効果を発揮しているが、(A)よりも(E)の方が、磁場がより内部へ入り込んでいる。これは、コイル54の反発力による効果である。
そして、磁気シールドルーム10の右側の開放面から外部へ漏洩する磁場についてもほぼ同様の効果が得られている。
よって、開放面に沿ってコイル24を設けることで、開放面からの漏洩磁場を低減することができ、また、コイル24を磁気シールドルーム10の奥側に入り込ませるに従いより低減効果が増すことが図10〜図12の解析結果によってわかる。
1の参考例に係る磁気シールドルームを示す説明図である。 開放面を有する磁気シールドルームの磁場の状態を示す平断面図である。 図1の磁場の状態を示すA−A平断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る磁気シールドルームを示す説明図である。 第2の参考例に係る磁気シールドルームを示す説明図である。 本発明の第の実施形態に係る磁気シールドルームを示す説明図である。 図5の磁場の状態を示すB−B平断面図である。 第3の参考例に係る磁気シールドルームを示す説明図である。 図8のC−C平断面図である。 本発明の実施形態との比較例となる磁気シールドルームの磁場コンター図である。 本発明の実施形態に係る磁気シールドルームの磁場コンター図である。 本発明の実施形態に係る磁気シールドルームの磁場コンター図である。 本発明の実施形態に係る磁気シールドルームのモデル図である。 従来のシールド装置を示す概略図である。 従来のシールド装置を示す概略図である。 従来のシールド装置を示す概略図である。 従来のシールド装置の磁場の状態を示す平断面図である。
符号の説明
10 磁気シールドルーム
12 天井
14 床
16 壁
20 開放面
22 MRI装置(磁場発生源)
24 コイル、巻き線、銅平角棒
40 開放面
42 開口部
44 板材

Claims (4)

  1. 磁性体で構成された天井、床および複数の壁が、直流磁場を発生する磁場発生源を囲む磁気シールドルームにおいて、
    壁の全面または一部を取除いて形成した開放面と、
    前記開放面の外周に沿って、前記天井、前記床または前記壁の内面に設けられ、直流電流が流されるコイルと、
    を有し、
    前記開放面が、2面または3面連なることを特徴とする磁気シールドルーム。
  2. 前記コイルは、前記天井面、前記床面または前記壁面に沿って前記開放面より奥側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の磁気シールドルーム。
  3. 前記コイルは、巻き線であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気シールドルーム。
  4. 前記コイルは、銅平角棒であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気シールドルーム。
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