JP4814583B2 - 波面収差測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ等の被検光学系の波面収差を解析する波面収差測定装置に関する。
例えば顕微鏡の対物レンズ等の被検光学系の光学性能、ここでは透過性能を評価する手法としては、被検光学系にレーザ光などのコヒーレント光を透過させ、この被検光学系を透過した物体光と参照光とを干渉計により干渉させて互いに位相の異なる複数の干渉縞を生成し、これら干渉縞に基づいて被検光学系の波面収差を解析する方法が知られている。このような波面収差の測定方法としては、例えば特許文献1に記載されている。
複数の干渉縞の位相差は、使用するレーザ光源から出力されるレーザ光の波長を基準としている。使用するレーザ光源は、被検光学系を設計した波長のレーザ光を出力するもので、例えばHe−Neレーザが最も一般的であり、その波長は633nmである。
このようなレーザ光源の波長は固定されているので、干渉計を構成するビームスプリッタ及び参照ミラー等の各光学素子は、レーザ光源の波長に最適化されたコーティング等が施されている。又、被検光学系の波面収差を解析する干渉縞解析装置においても特定波長のレーザ光源を使用することを前提に解析プログラムが組み込まれている。
特開平10−96679号公報
このように干渉計は、被検光学系を設計した波長のレーザ光を用いて干渉縞を生成しており、被検光学系を最適設計した波長としては、紫外線(UV)から近赤外線(NIR)の波長領域、具体的には波長300nm〜1500nmの領域となっている。従って、上記波長633nm以外の波長で最適設計された高精度なレンズ等の被検光学系を評価する場合には、当該被検光学系を設計した波長で波面収差を評価することが要求される。
特に近年、レーザ光源は、例えば深紫外線(DUV)から近赤外線(NIR)の波長、具体的には、波長200nm〜1500nmのレーザ光を出力するものが比較的入手し易い価格で供給されている。これにより、DUVからNIRの波長領域内のある波長に最適設計された高精度な対物レンズ等の被検光学系が増加傾向にある。このような背景からDUVからNIRの波長に最適設計された被検光学系に対する透過波面収差の評価の要求が次第に大きくなってきている。
このような状況下において、各波長の各被検光学系に対する各透過波面収差の各評価をそれぞれ行うには、上記の通り干渉計を構成するビームスプリッタ及び参照ミラー等の各光学素子がレーザ光源の波長に最適化されたコーティング等が施されていたり、干渉縞解析装置も特定波長のレーザ光源を使用することを前提とした解析プログラムを組み込んでいるために、当該各被検光学系の波長に応じた専用の各干渉計を用いなければならない。
ところが、干渉計は、1つ波長例えば上記波長633nm専用のものでも非常に高価であり、DUVからNIRの波長領域内における各波長の各種被検光学系に対する各透過波面収差の評価を行うには、これら波長毎に非常に高価な複数台の干渉計を準備する必要がある。このため、各波長毎の各干渉計を準備するには、多大な費用及び時間も要し、透過波面収差の評価を行うに当たっての効率が悪い。
本発明は、コヒーレント光を干渉計に入射し、干渉計においてコヒーレント光を被検光学系を介して被検光学系の光学性能を反映した干渉縞を生成し、干渉縞に基づいて被検光学系の波面収差を測定する波面収差測定装置において、第1の波長の前記コヒーレント光をファイバにより伝送させて干渉計に入射させる第1の照明系と、第1の波長とは異なる第2の波長のコヒーレント光を空中間に伝送させて干渉計に入射させる第2の照明系とを具備し、第2の照明系は、深紫外領域の波長のコヒーレント光を出力する光源と、光源から出力されたコヒーレント光の光軸の角度及び位置を調整する調整光学系とを有する波面収差測定装置である。
本発明は、1台の干渉計を用いてDUVを含む各波長の被検光学系の波面収差の解析ができる波面収差測定装置を提供できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は多波長透過波面収差解析装置の構成図である。照明系1は、任意の波長λi(i=1,2,3,…、n)を選択可能なレーザ光を出力する。このレーザ光の波長λiは、深紫外線(DUV)から近赤外線(NIR)の波長、例えば波長200nm〜1500nmの波長領域内における任意の波長である。この照明系1から出力されるレーザ光の波長λiは、手動又は後述する波面収差解析装置2の切り換え制御により自動で行なわれる。この照明系1から出力されたレーザ光は、トワイマン・グリーン干渉計(以下、干渉計と省略する)3に導かれる。
図2は照明系1の一例を示す構成図を示す。この照明系1は、第1の照明系としての光ファイバ照明系4と、第2の照明系としての直接入射照明系5と、これら光ファイバ照明系4又は直接入射照明系5からの各レーザ光を切り替えて干渉計3に入射させる照明切替部6とを有する。
光ファイバ照明系4は、複数の波長のレーザ光のうちUVからNIRの波長領域、具体的には第1の波長として波長300nm〜1500nmの波長領域中の複数の波長λ、λ、…、λn−1の各レーザ光をシングルモードの各光ファイバ(以下、シングルモードファイバと称する:SMF)F、F、…、Fn−1により伝送させて干渉計3に入射させる。
具体的に光ファイバ照明系4には、複数の第1のレーザ光源L、L、…、Ln−1が備えられている。これら第1のレーザ光源L、L、…、Ln−1は、それぞれUVからNIRの波長領域の各波長の各レーザ光を出力する。例えば、これら第1のレーザ光源L、L、…、Ln−1から出力される各レーザ光の各波長は、UVからNIRの波長領域として例えば可視光線の波長領域(400nm〜700nm付近)と、赤外線の波長領域(700nm〜1500nm)との波長領域内である。
これら第1のレーザ光源L、L、…、Ln−1の各レーザ出射端には、それぞれ各シングルモードファイバF、F、…、Fn−1の一端が接続されている。これらシングルモードファイバF、F、…、Fn−1の他端は、それぞれ波長切替えユニット7に接続されている。
この波長切替えユニット7は、例えば切替え盤8と、この切替え盤8を回転させる回転駆動部としてのモータ9とを有する。切替え盤8には、同一円周上に複数のレーザ出射コネクタC、C、…、Cn−1が取り付けられている。これらレーザ出射コネクタC、C、…、Cn−1は、切替え盤8に対して取り付け、取り外し可能である。切替え盤8は、モータ9の駆動によって例えば矢印a方向に回転し、各レーザ出射コネクタC、C、…、Cn−1のうちいずれか1つを所定の位置、すなわち第1の照明筒10の対向位置に位置決して停止する。
第1の照明筒10は、各レーザ出射コネクタC、C、…、Cn−1のうちいずれか1つから出射されたレーザ光を照明切替部6に導く。この第1の照明筒10内には、コリメータレンズ11が設けられている。
このコリメータレンズ11は、各レーザ出射コネクタC、C、…、Cn−1のうちいずれか1つから出射されたレーザ光を平行光にコリメートする。このコリメータレンズ11は、可視光線の波長領域(400nm〜700nm付近)と、赤外線の波長領域(700nm〜1500nm)とに対して作用させるために単レンズを使用し、各レーザ出射コネクタC、C、…、Cn−1から出射されるレーザ光の取り込み開口数(NA)を小さくしている。これにより、コリメータレンズ11は、各波長λi(i=1,2,3,…、n−1)の各レーザ光を略無収差の平行光に整形できる。
なお、コリメータレンズ11として単レンズを使用した場合、当該コリメータレンズ11の焦点距離が波長λiによって変化する。これに対処するために、切替え盤8に取り付けられている各レーザ出射コネクタC、C、…、Cn−1の各出射端は、当該各波長λiに応じた異なる各位置に予め固定されている。又、コリメータレンズ11は、各波長λiによる透過率の差を生じにくい石英により作製するのがよい。
直接入射照明系5は、可視光線の波長領域(400nm〜700nm付近)と、赤外線の波長領域(700nm〜1500nm)と異なる第2の波長、例えば波長200nm〜300nmの深紫外線(DUV)の波長λnのレーザ光を空間中に伝送させて干渉計3に入射させる。
具体的に直接入射照明系5には、例えば1台の第2のレーザ光源Lnが備えられている。この第2のレーザ光源LnはDUVの波長領域の波長λnのレーザ光を出力する。例えば、この第2のレーザ光源Lnから出力されるレーザ光の波長λnは、DUVの波長領域(例えば波長200nm〜300nm)内である。
この第2のレーザ光源Lnから出力されるレーザ光の光路上には、調整光学系としてのビームステアラー12が設けられている。なお、この第2のレーザ光源Ln及びビームステアラー12は、除振台13上に設置されている。この除振台13は、外部からの振動が第2のレーザ光源Lnに伝達されるのを防止すると共に、第2のレーザ光源Lnを水平方向に設置する。
ビームステアラー12は、第2のレーザ光源Lnから出力されたレーザ光を当該ビームステアラー12から出射する角度及び位置を調整する。すなわち、ビームステアラー12は、第1のミラー13と第2のミラー14とを有する。第1のミラー13は、第2のレーザ光源Lnから水平方向に出力されたレーザ光を上方に向けて垂直方向に反射する。この第1のミラー13は、例えばz方向(矢印b方向)に移動可能である。第2のミラー14は、第1のミラー13で反射されたレーザ光を水平方向に反射する。第2のミラー14の反射光路上には、第2の照明筒15が設けられているので、第1のミラー13で反射したレーザ光は、第2の照明筒15内に入射する。この第2のミラー14は、例えばz方向(矢印b方向)に移動可能である。
ここで、ビームステアラー12から出射されるレーザ光の角度及び位置調整について説明する。第2のレーザ光源Lnから出力されるレーザ光の出力方向が例えばx方向であれば、第1のミラー13は、レーザ光をz方向に反射し、第2のミラー14は、レーザ光をx方向に反射する。しかるに、第1のミラー13が矢印b方向に移動すると、第2のミラー14に入射するレーザ光の位置は、x方向(矢印e方向)に移動する。第2のミラー14が矢印b方向に移動すると、第2の照明筒15に入射するレーザ光の位置は、z方向(矢印e方向)に移動する。従って、第1のミラー13が矢印b方向に移動し、第2のミラー14が矢印b方向に移動すると、第2の照明筒15に入射するレーザ光の位置は、xz方向に移動する。これにより、第1のミラー13と第2のミラー14とを移動させることによって第2の照明筒15に入射するレーザ光の角度及び位置が調整できる。
第2の照明筒15内には、集光レンズ16と、ピンホール17と、コリメータレンズ18とが第2のミラー14で反射されたレーザ光の光路上に設けられている。集光レンズ16は、第2のミラー14で反射されたレーザ光を集光する。ピンホール17は、集光レンズ16の集光点に設けられている。このピンホール17は、レーザ光のスペーシャルフィルタとして作用する。コリメータレンズ18は、ピンホール17を通過したレーザ光をコリメートして平行光に変換する。
第1の照明筒10と第2の照明筒15との各レーザ出射口は、それぞれ照明切替部6に設けられている。この照明切替部6内には、照明光路切替ミラー19が矢印f方向、例えば第1の照明筒10内のコリメータレンズ11から出射されるレーザ光の光軸方向と同一方向に移動可能に設けられ、第2の照明筒15内のコリメータレンズ18から出射されるレーザ光の光軸上、又はこの光軸上から外れた位置のいずれか一方に切り替え配置される。この照明光路切替ミラー19の切り替え動作は、波面収差解析装置2から発せられる切り替え指令、又はオペレータによる手動により行われる。なお、照明光路切替ミラー19の切り替えを波面収差解析装置2からの切り替え指令により行う場合は、照明光路切替ミラー19を矢印f方向に移動させる切替機構を設ける。
従って、この照明光路切替ミラー19は、コリメータレンズ18から出射されるレーザ光の光軸上に配置されると、第1の照明筒10内のコリメータレンズ11から出射されるUVからNIRの波長領域である波長λi(i=1,2,3,…、n−1)のレーザ光を干渉計3に導入し、コリメータレンズ18から出射されるレーザ光の光軸上から外れた位置に配置されると、第2の照明筒15内のコリメータレンズ18から出射されるDUVの波長領域である波長λnのレーザ光を干渉計3に導入する。
図1において架台20は、コ字形状に形成され、ベース21と支持部22とアーム23とを一体的に形成する。アーム23の上面には、ビームスプリッタ24が設けられている。又、アーム23の下面には、例えば顕微鏡の対物レンズ等の被検光学系25が設けられている。この被検光学系25は、ビームスプリッタ24により下方に反射する測定光Hの光軸に一致して設けられている。
架台20のベース21上には、XYZステージ26が設けられている。このXYZステージ26上には、凹面形状の球面ミラー27が設けられている。この球面ミラー27は、当該球面ミラー27の曲率中心Cと被検光学系25の焦点位置Sとが一致している。これら球面ミラー27の曲率中心Cと被検光学系25の焦点位置Sとは、XYZステージ26の駆動により球面ミラー27をXYZ方向に移動することによりアライメント調整される。
この球面ミラー27は、その鏡面をSiにより形成されるのが好適である。通常、フィゾー型干渉計等では、ガラス製の球面ミラーを用いるのが一般的である。ガラスの反射率が約4%程度であるのに対し、Siの反射率は高く、例えば可視領域では40%程度である。又、後述するようにビームスプリッタ24は、平行平面板を用いてその第2面24bに減反射コート(ARコート)を施すが、このARコートを広帯域にした場合、その反射率は約0.5%となるのが現実的である。ここで、球面ミラー27を反射率の高いSiにより形成することにより、球面ミラー27から反射した光に対するビームスプリッタ24の第2面24bから反射される不要な光の光量を相対的に減少することができる。
ビームスプリッタ24の透過光路上には、平面状の参照ミラー28が設けられている。この参照ミラー28は、球面ミラー27をSiにより形成した場合、全ての波長λiに対して最良のコントラストを得るためにSiによって形成することが望ましい。しかし、反射率が高くかつ広い波長領域に渡ってフラットな反射率を持つものであれば、例えばアルミニウムの蒸着により作製した蒸着ミラー等であってもよい。
この参照ミラー28は、圧電素子(PZT)29を用いたステージに設けられている。この参照ミラー28は、圧電素子29の駆動によりビームスプリッタ24を透過する参照光Rの進行方向と同一方向にステップ移動する。このように参照ミラー28をステップ移動させるのは、位相の異なる干渉縞画像データを複数枚取り込み、これら干渉縞画像データの波面収差の解析を行うという位相シフト法を実現するためである。
ビームスプリッタ24の上方への反射光路上には、リレー光学系を構成する各レンズL、Lと、CCD撮像装置30が設けられている。なお、これら各レンズL、L及びCCD撮像装置30により干渉縞の撮像系31を構成する。このCCD撮像装置30は、各レンズL、Lにより入射する干渉縞を撮像し、その画像信号を出力する。このCCD撮像装置30は、例えばDUVの波長領域に対して感度の高いもの、UVの波長領域に対して感度の高いもの、NIRの波長領域に対して感度の高いものなどが用いられる。使用する波長λiに合った感度を有するCCD撮像装置30を用いれば、SN比のよい干渉縞画像を波面収差解析装置2で得ることが可能になる。
ここで、CCD撮像装置30は、被検光学系25の瞳位置と共役関係の位置に設けられている。リレー光学系を構成する各レンズL、Lは、CCD撮像装置30を被検光学系25の瞳位置と共役関係の位置に設けることを実現する一例である。レンズLの焦点位置は、被検光学系25の瞳位置にある。レンズLの焦点位置は、CCD撮像装置30の撮像面30a上にある。
ビームスプリッタ24は、照明系1から出力されたレーザ光を測定光Hと参照光Rとに分岐し、被検光学系25を透過して球面ミラー27に入射し、この球面ミラー27で反射して再び被検光学系25を透過して戻ってきた測定光Hと、参照ミラー28で反射して戻ってきた参照光Rとを上方に反射する。
通常、干渉計では、図3(a)に示すように第2面32bからの不要な反射光がCCD撮像装置30に入射するのを防止するために、楔板32を用いることが多い。しかしながら、楔板32は、波長λiにより屈折率が異なるため、球面ミラー27で反射して被検光学系25を透過してCCD撮像装置30に入射する光の光軸Zの傾きが波長λiによって変化する。このため、撮像系31の傾きを波長λi毎に変える必要がある。これは機構的に非常に複雑で、その操作も煩雑になるため、図3(b)に示すように平行平面板のビームスプリッタ24が用いられる。
平行平面板のビームスプリッタ24では、レーザ光が入射する第1面24aに広帯域の光分割コートを施し、第1面24aと反対の第2面24bに不要な光の反射を防止する広帯域の減反射コート(ARコート)を施すことが好ましい。なお、第1面24aの光分割コートは、光の分割比を50%:50%に設定する。ビームスプリッタ24を複数の波長λiに対して用いるときは、例えば、複数のビームスプリッタ24を用意し、これらビームスプリッタ24にそれぞれDUVからNIRの波長領域として例えば各波長帯域200〜350nm、350〜500nm、500〜700nm、700〜1500nmなどの各広帯域コートを施したものを作製する。そして、使用する波長λiに合った波長帯域の広帯域コートを施したビームスプリッタ24を交換、或いは図示しない切替機構により選択して切り替える方式を採用してもよい。
CCD撮像装置30も同様に、例えばDUVからNIRの波長領域として例えば各波長帯域200〜350nm、350〜500nm、500〜700nm、700〜1500nmの各波長領域別に感度の高いものを複数用意し、波長λiに応じて交換するようにしてもよい。以上の各波長帯域は、これに限らず、装置の仕様や条件に応じて適宜設定すればよい。
波面収差解析装置2は、例えばパーソナルコンピュータによりなり、波面収差解析のプログラムが保存されている。この波面収差解析装置2は、波面収差解析のプログラムを実行することにより、CCD撮像装置30から出力された画像信号を取り込んで干渉縞の画像データとして取り込み、この干渉縞の画像データと照明系1から出力されたDUVからNIRの波長領域のレーザ光の波長λiとに基づいて被検光学系25の波面収差を解析し、この解析結果を保存する。
又、波面収差解析装置2は、照明系1から出力可能なDUVからNIRの波長領域のレーザ光の複数の波長λiに対応する参照ミラー28の複数のステップ移動量を記憶又は演算し、オペレータによって使用する波長λiが手動により指示入力される。波面収差解析装置2は、当該波長λiのレーザ光の出力指令を照明系1に発すると共に、当該波長λiに対応する参照ミラー28のステップ移動量の駆動指令を圧電素子29に発する。なお、照明系1から出力されるレーザ光の波長λiがオペレータの手動により切り換えられた場合、波面収差解析装置2は、照明系1で切り換えられたレーザ光の波長λiを読み取り、当該波長λiに対応する参照ミラー28のステップ移動量の駆動指令を圧電素子29に発する。
又、波面収差解析装置2は、DUVからNIRの波長領域におけるそれぞれ異なる複数の波長λiの各レーザ光を被検光学系25に透過させて生成される複数の干渉縞に基づいて波長λi毎の被検光学系25の各波面収差を求め、これら波面収差の差分に基づいて縦の色収差、横の色収差を求める。
次に、上記の如く構成された装置の動作について説明する。
各波長λ、λ、…、λn−1のうちUVからNIRの波長領域内の波長、例えば波長λに最適設計された被検光学系25の波面収差の解析を行う場合、当該被検光学系25が架台20のアーム23の下面に設けられる。このとき、XYZステージ26の駆動により球面ミラー27をXYZ方向に移動し、球面ミラー27の曲率中心Cと被検光学系25の焦点位置Sとが一致するようにアライメント調整される。
照明系1においては、図2に示すように波長切替えユニット7の切り替え動作によってレーザ出射コネクタCが第1の照明筒10の対向位置に位置決めされる。このレーザ出射コネクタCへの切り替えは、波面収差解析装置2から発せられる切り替え指令によってモータ9を駆動し、波長切替えユニット7の切替え盤8を回転させて行ってもよいし、又はオペレータの手動によって波長切替えユニット7の切替え盤8を回転させて行ってもよい。なお、波面収差解析装置2は、オペレータにより波長λに最適設計された被検光学系25への切替操作が行われたことを検出して切り替え指令を発する。
照明系1においては、図2に示すように波面収差解析装置2は、照明光路切替ミラー19の切り替え指令を照明切替部6に発する。これにより、照明切替部6は、図示しない切替機構によって照明光路切替ミラー19を矢印f方向に移動させ、コリメータレンズ18から出射されるレーザ光の光軸上に配置する(図2において実線により示す照明光路切替ミラー19の位置)。
これと共に、波面収差解析装置2は、オペレータにより波長λのレーザ光の出力指示の操作が行われると、当該波長λに対応する参照ミラー28のステップ移動量の駆動指令を圧電素子29に発する。なお、波面収差解析装置2は、照明系1から出力されるレーザ光の波長λがオペレータの手動により切り換えられたとき、照明系1で切り換えられたレーザ光の波長λiを自動的に読み取り、当該波長λに対応する参照ミラー28のステップ移動量の駆動指令を圧電素子29に発してもよい。
これにより、第1のレーザ光源Lは、波長λのレーザ光を出力する。この波長λのレーザ光は、シングルモードファイバL内を通してレーザ出射コネクタCに至り、このレーザ出射コネクタCから第1の照明筒10内に出射され、コリメータレンズ11により平行光に変換される。この平行光に変換された波長λのレーザ光は、照明光路切替ミラー19により反射し、干渉計3のビームスプリッタ24に入射する。
このビームスプリッタ24は、入射したレーザ光を測定光Hと参照光Rとに分岐する。このうち測定光Hは、被検光学系25を透過して球面ミラー27に入射し、この球面ミラー27で上方に反射し、再び被検光学系25を透過してビームスプリッタ24に入射する。参照光Rは、参照ミラー28で反射して再びビームスプリッタ24に入射する。
そして、測定光Hは、ビームスプリッタ24を透過し、撮像系31の各レンズL、Lを通してCCD撮像装置30に入射し、これと共に参照光Rは、ビームスプリッタ24で上方に反射し、測定光Hと同様に撮像系31の各レンズL、Lを通してCCD撮像装置30に入射する。これにより、測定光Hと参照光Rとによる干渉縞が生じ、この干渉縞がCCD撮像装置30の撮像面30a上に結像される。
この状態で、波面収差解析装置2からの参照ミラー28のステップ移動量の駆動指令が圧電素子29に与えられると、この参照ミラー28は、圧電素子29の駆動により参照光Rの進行方向と同一方向にステップ移動する。例えば90°位相の異なる4枚の干渉縞画像データを取得する場合、参照ミラー28は、波長λの8分の1のステップ量で5ステップ移動する。このステップ移動量は、波長λの2分の1のステップ量に相当する。このように参照ミラー28がステップ移動する毎に、CCD撮像装置30は、各レンズL、Lにより入射する各干渉縞を撮像し、その各画像信号を出力する。
波面収差解析装置2は、CCD撮像装置30から出力された各画像信号を取り込み、例えば90°位相の異なる4枚の干渉縞画像データを保存する。このとき、CCD撮像装置30は、リレー光学系を構成する各レンズL、Lを介して被検光学系25の瞳位置と共役関係の位置に設けられているので、被検光学系25の瞳の輪郭がCCD撮像装置30の撮像面30a上に明確に投影され、被検光学系25の瞳の輪郭境界まで正確に波面収差の評価が可能になる。
又、波面収差解析装置2は、UVからNIRの波長領域におけるそれぞれ異なる複数の波長λiの各レーザ光を被検光学系25に透過させて生成される複数の干渉縞に基づいて波長λi毎の被検光学系25の各波面収差を求め、これら波面収差の差分に基づいて縦の色収差、横の色収差を求める。
一方、DUVの波長領域内の波長λnに最適設計された被検光学系25の波面収差の解析を行う場合、当該被検光学系25が架台20のアーム23の下面に設けられる。このとき、XYZステージ26の駆動により球面ミラー27をXYZ方向に移動し、球面ミラー27の曲率中心Cと被検光学系25の焦点位置Sとが一致するようにアライメント調整される。
又、波面収差解析装置2は、照明光路切替ミラー19の切り替え指令を照明切替部6に発する。これにより、照明切替部6は、図示しない切替機構によって照明光路切替ミラー19を矢印f方向に移動させ、コリメータレンズ18から出射されるレーザ光の光軸上から外れた位置に配置する(図2において破線により示す照明光路切替ミラー19の位置)。
これと共に、波面収差解析装置2は、オペレータにより波長λnのレーザ光の出力指示の操作が行われると、当該波長λnに対応する参照ミラー28のステップ移動量の駆動指令を圧電素子29に発する。なお、上記同様に、波面収差解析装置2は、照明系1から出力されるレーザ光の波長λnがオペレータの手動により切り換えられたとき、照明系1で切り換えられたレーザ光の波長λnを自動的に読み取り、当該波長λnに対応する参照ミラー28のステップ移動量の駆動指令を圧電素子29に発する。
これにより、第2のレーザ光源Lnは、DUVの波長領域内の波長λnのレーザ光を出力する。この波長λnのレーザ光は、ビームステアラー12内の空間中を伝播し、第1のミラー13で反射し、さらに第2のミラー14で反射して第2の照明筒15内に入射する。この第2の照明筒15内に入射した波長λnのレーザ光は、集光レンズ16により集光されてピンホール17に入射する。
ここで、第1のミラー13は矢印b方向に移動し、第2のミラー14は矢印b方向に移動されることにより、第2の照明筒15に入射するレーザ光の角度及び位置が調整され、この調整によって波長λnのレーザ光の集光位置がピンホール17の位置に調整される。このピンホール17を通過した波長λnのレーザ光は、コリメータレンズ18によりコリメートされて平行光に変換され、干渉計3のビームスプリッタ24に入射する。
このビームスプリッタ24は、上記同様に、入射したレーザ光を測定光Hと参照光Rとに分岐する。このうち測定光Hは、被検光学系25を透過して球面ミラー27に入射し、この球面ミラー27で上方に反射し、再び被検光学系25を透過してビームスプリッタ24に入射する。参照光Rは、参照ミラー28で反射して再びビームスプリッタ24に入射する。そして、測定光Hは、ビームスプリッタ24を透過し、撮像系31の各レンズL、Lを通してCCD撮像装置30に入射し、これと共に参照光Rは、ビームスプリッタ24で上方に反射し、測定光Hと同様に撮像系31の各レンズL、Lを通してCCD撮像装置30に入射するので、測定光Hと参照光Rとによる干渉縞が生じ、この干渉縞がCCD撮像装置30の撮像面30a上に結像される。
この状態で、波面収差解析装置2は、上記同様に、参照ミラー28のステップ移動量の駆動指令を圧電素子29に与えるので、参照ミラー28は、圧電素子29の駆動により参照光Rの進行方向と同一方向にステップ移動する。この参照ミラー28がステップ移動する毎に、CCD撮像装置30は、各レンズL、Lにより入射する各干渉縞を撮像し、その各画像信号を出力する。波面収差解析装置2は、CCD撮像装置30から出力された各画像信号を取り込み、例えば各位相毎の各干渉縞画像データを保存する。従って、波面収差解析装置2は、DUVの波長領域内の波長λnに最適設計された被検光学系25の瞳の輪郭がCCD撮像装置30の撮像面30a上に明確に投影され、被検光学系25の瞳の輪郭境界まで正確に波面収差の評価が可能になる。
又、波面収差解析装置2は、DUVの波長領域におけるそれぞれ異なる複数の波長λiの各レーザ光を被検光学系25に透過させて生成される複数の干渉縞に基づいて波長λi毎の被検光学系25の各波面収差を求め、これら波面収差の差分に基づいて縦の色収差、横の色収差を求める。
このように上記第1の実施の形態によれば、UVからNIRの各波長λ、λ、…、λn−1の各レーザ光を各シングルモードファイバF、F、…、Fn−1により伝送させて干渉計3に入射させる光ファイバ照明系4と、DUVの波長λnのレーザ光を空間中に伝送させて干渉計3に入射させる直接入射照明系5とを設け、これら光ファイバ照明系4からのレーザ光と直接入射照明系5からのレーザ光とを照明切替部6により切り替えて干渉計3に導入するので、1台の干渉計3を用いてDUVを含む各波長の被検光学系25の波面収差の解析びその評価ができる。
光ファイバ照明系4と直接入射照明系5とに分けた理由は、次の通りである。各シングルモードファイバF、F、…、Fn−1は、比較的容易に入手可能であり、これらシングルモードファイバF、F、…、Fn−1から出射された各レーザは、理想的な点光源として振舞うものとして扱える。これにより、各シングルモードファイバF、F、…、Fn−1の各レーザ出射コネクタC,C,…,Cn−1を波長切替えユニット7によって切り替えることにより、迅速にUVからNIRの波長領域内の各波長λ、λ、…、λn−1の各レーザ光に切り替えることができ、当該UVからNIRの波長領域の各被検光学系25の波面収差の解析及びその評価を効率的に行うことができる。
一方、DUVの波長領域になると、当該波長領域では、シングルモードファイバを使用することができない。正確に言えば、DUVの波長領域のシングルモードファイバを作製しても、このシングルモードファイバにDUVの波長のレーザ光を伝送させると、当該シングルモードファイバの透過率が直ぐに低下してしまうため、実質的に使用不可能である。従って、DUVの波長領域のレーザ光を干渉計3に導くのに、DUVの波長λnのレーザ光を空間中に伝送させる直接入射照明系5を用いている。
しかるに、DUVからNIRの波長領域内の各波長λiに最適設計された被検光学系25の波面収差の解析及びその評価が1台の干渉計3により行うことができ、各波長毎にそれぞれ高価な各干渉計を準備する必要は無く、経済的であり、かつ短い時間で透過波面収差の解析・評価ができ、効率的に透過波面収差の評価ができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図4は多波長透過波面収差解析装置における照明系1の別の例の構成図を示す。この装置では、上記第1の実施の形態における各コリメータレンズ11、18を1つのコリメータレンズ40に置き換えている。コリメータレンズ40は、UVからNIRの波長領域のレーザ光を干渉計3に導く場合に配置された照明光路切替ミラー19と干渉計3のビームスプリッタ24との間の光軸上に設けられている。
このような構成であれば、UVからNIRの波長領域内の波長、例えば波長λに最適設計された被検光学系25の波面収差の解析を行う場合、波面収差解析装置2は、照明光路切替ミラー19の切り替え指令を照明切替部6に発し、照明光路切替ミラー19を図2において実線により示す照明光路切替ミラー19の位置に配置する。
第1のレーザ光源Lから出力された波長λのレーザ光は、シングルモードファイバL内を通してレーザ出射コネクタCに至り、このレーザ出射コネクタCから第1の照明筒10内に出射され、さらに照明光路切替ミラー19で反射し、コリメータレンズ40により平行光に変換される。この平行光に変換された波長λのレーザ光は、干渉計3のビームスプリッタ24に入射する。
一方、DUVの波長領域内の波長、例えば波長λnに最適設計された被検光学系25の波面収差の解析を行う場合、波面収差解析装置2は、照明光路切替ミラー19の切り替え指令を照明切替部6に発し、照明光路切替ミラー19を図2において破線により示す照明光路切替ミラー19の位置に配置する。
第2のレーザ光源Lnから出力された波長λnのレーザ光は、ビームステアラー12内の空間中を伝播し、第1のミラー13で反射し、さらに第2のミラー14で反射して第2の照明筒15内に入射し、この第2の照明筒15内の集光レンズ16により集光されてピンホール17に入射する。このピンホール17を通過した波長λnのレーザ光は、コリメータレンズ40によりコリメートされて平行光に変換され、干渉計3のビームスプリッタ24に入射する。
なお、波面収差解析装置2による被検光学系25の波面収差の解析及びその評価、さらに縦の色収差、横の色収差の測定は、上記第1の実施の形態と同様なのでその説明は省略する。
このように光ファイバ照明系4と直接入射照明系5との各レーザ光を平行光に変換して干渉計3に導くコリメータレンズ40を共有化しても、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図5は多波長透過波面収差解析装置における照明系1の別の例の構成図を示す。各第1のレーザ光源L、L、…、Ln−1の各レーザ出射端には、それぞれ各シャッタS、S、…、Sn−1が設けられている。これらシャッタS、S、…、Sn−1は、例えば制御部の機能を有する波面収差解析装置2から発せられるシャッタ制御信号により開閉制御される。
第2のレーザ光源Lnは、例えば波面収差解析装置2から発せられるレーザオン・オフ制御信号によりレーザ光の出力とその停止との制御が行われる。
又、ハーフミラー41が照明光路切替ミラー19に代わって固定して設けられている。
このような構成であれば、UVからNIRの波長領域内の波長、例えば波長λに最適設計された被検光学系25の波面収差の解析を行う場合、波面収差解析装置2は、第2のレーザ光源Lnに対してレーザオフ制御信号を発する。これにより、第2のレーザ光源Lnは、レーザ光の出力を停止する。
これと共に、波面収差解析装置2は、シャッタSを開放し、他のシャッタS、…、Sn−1を閉じるシャッタ制御信号を各シャッタS、S、…、Sn−1に発する。これにより、シャッタSは開放し、他のシャッタS、…、Sn−1は閉じる。
しかるに、第1のレーザ光源Lから出力された波長λのレーザ光は、シャッタSを通過し、シングルモードファイバL内を通してレーザ出射コネクタCに至り、このレーザ出射コネクタCから第1の照明筒10内に出射され、さらにハーフミラー41で反射し、コリメータレンズ40により平行光に変換される。この平行光に変換された波長λのレーザ光は、干渉計3のビームスプリッタ24に入射する。
一方、DUVの波長領域内の波長、例えば波長λnに最適設計された被検光学系25の波面収差の解析を行う場合、波面収差解析装置2は、第2のレーザ光源Lnに対してレーザオン制御信号を発する。これにより、第2のレーザ光源Lnは、レーザ光を出力する。
これと共に、波面収差解析装置2は、全シャッタS、S、…、Sn−1を閉じるシャッタ制御信号を各シャッタS、S、…、Sn−1に発する。これにより、全シャッタS、S、…、Sn−1は閉じる。
しかるに、第2のレーザ光源Lnから出力された波長λnのレーザ光は、ビームステアラー12内の空間中を伝播し、第1のミラー13で反射し、さらに第2のミラー14で反射して第2の照明筒15内に入射し、この第2の照明筒15内の集光レンズ16により集光されてピンホール17に入射する。このピンホール17を通過した波長λnのレーザ光は、ハーフミラー41を透過し、コリメータレンズ40によりコリメートされて平行光に変換され、干渉計3のビームスプリッタ24に入射する。
なお、波面収差解析装置2による被検光学系25の波面収差の解析及びその評価、さらに縦の色収差、横の色収差の測定は、上記第1の実施の形態と同様なのでその説明は省略する。
このように上記第3の実施の形態によれば、各第1のレーザ光源L、L、…、Ln−1の各レーザ出射端に設けた各シャッタS、S、…、Sn−1を開閉制御し、第2のレーザ光源Lnからのレーザ光の出力とその停止とを制御し、かつハーフミラー41を固定して設けたので、上記第1及び第2の実施の形態のように照明光路切替ミラー19を切替動作させることなく、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上記第1乃至第3の実施の形態のように、1台の波面収差測定装置で複数の波長λiに対応するにはトワイマン・グリーン干渉計4を用いることが望ましい。トワイマン・グリーン干渉計4では、可干渉距離が問われずに測定が可能であるため、可干渉距離の小さいレーザ光、例えば半導体レーザ等の比較的安価な光源を使用でき、費用的にも有利となる。
しかし、レーザ光の波長によって可干渉距離が高いレーザ光を用いても構わない場合には、フィゾー型干渉計で本発明の波面収差測定装置を構成してもよい。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、次のように変形してもよい。
上記各実施の形態では、直接入射照明系5の第2のレーザ光源Lnを1台として説明しているが、複数台備えてもよい。
上記各実施の形態では、レンズで構成された透過型の対物レンズの波面収差(透過は面収差)を測定する場合についてのみ説明した。しかし、反射型の素子(ミラー)とレンズとを複合した対物レンズ(被検光学系)や反射素子のみで構成された対物レンズ(被検光学系)の波面収差を測定する場合にも、当然のことながら本発明が有効であることは明らかである。被検光学系は、如何なる素子で構成されていてもよい。
本発明に係る波面収差測定装置の第1の実施の形態を示す構成図。 同装置における照明系の一例を示す構成図。 同装置における平行平面板のビームスプリッタを説明するための図。 本発明に係る波面収差測定装置の第2の実施の形態を示す構成図。 本発明に係る波面収差測定装置の第3の実施の形態を示す構成図。
符号の説明
1:照明系、2:波面収差解析装置、3:干渉計(トワイマン・グリーン干渉計)、4:光ファイバ照明系、5:直接入射照明系、6:照明切替部、F,F,…,Fn−1:光ファイバ(シングルモードファイバ)、L,L,…,Ln−1,Ln:レーザ光源、7:波長切替えユニット、8:切替え盤、9:モータ、C,C,…,Cn−1:レーザ出射コネクタ、10:第1の照明筒、11:コリメータレンズ、12:ビームステアラー、13:除振台、13:第1のミラー、14:第2のミラー、15:第2の照明筒、16:集光レンズ、17:ピンホール、18:コリメータレンズ、19:照明光路切替ミラー、20:架台、21:ベース、22:支持部、23:アーム、24:ビームスプリッタ、25:被検光学系、26:XYZステージ、27:球面ミラー、24a:第1面、24b:第2面、28:参照ミラー、29:圧電素子、30:CCD撮像装置、L、,L:レンズ、31:撮像系、30a:撮像面、32:楔板、40:コリメータレンズ、S1,2,…,Sn−1:シャッタ、41:ハーフミラー。

Claims (8)

  1. コヒーレント光を干渉計に入射し、前記干渉計において前記コヒーレント光を被検光学系を介して前記被検光学系の光学性能を反映した干渉縞を生成し、前記干渉縞に基づいて前記被検光学系の波面収差を測定する波面収差測定装置において、
    第1の波長の前記コヒーレント光をファイバにより伝送させて前記干渉計に入射させる第1の照明系と、
    前記第1の波長とは異なる第2の波長の前記コヒーレント光を空中間に伝送させて前記干渉計に入射させる第2の照明系と、
    を具備し、
    前記第2の照明系は、深紫外領域の波長の前記コヒーレント光を出力する光源と、
    前記光源から出力された前記コヒーレント光の光軸の角度及び位置を調整する調整光学系と、
    を有することを特徴とする波面収差測定装置。
  2. 前記第1の照明系は、紫外領域乃至赤外領域における任意の波長の前記コヒーレント光を出力することを特徴とする請求項1記載の波面収差測定装置。
  3. 前記第1の照明系は、前記紫外領域乃至前記赤外領域においてそれぞれ異なる波長の前記コヒーレント光を出力する少なくとも1つの光源を有することを特徴とする請求項記載の波面収差測定装置。
  4. 前記第1の照明系からの前記コヒーレント光又は前記第2の照明系からの前記コヒーレント光のいずれか一方に切り替えて前記干渉計に入射させる照明切替部を備えたことを特徴とする請求項記載の波面収差測定装置。
  5. 前記第2の照明系は、前記深紫外領域の波長の前記コヒーレント光を出力することを特徴とする請求項記載の波面収差測定装置。
  6. 前記照明切替部は、反射部材を挿脱することによって前記第1の照明系からの前記コヒーレント光又は前記第2の照明系からの前記コヒーレント光を前記干渉計に入射させることを特徴とする請求項記載の波面収差測定装置。
  7. 前記第2の照明系は、除振台上に設置されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の波面収差測定装置。
  8. 前記第2の照明系は、前記第2の波長の前記コヒーレント光を前記干渉計に入射させるための集光レンズとピンポールとを設けた照明筒を備え、
    前記調整光学系は、第1のミラーと第2のミラーとを有し、前記第1と前記第2のミラーとのそれぞれの移動により前記照明筒に入射する前記第2の波長の前記コヒーレント光の角度と位置を調整することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の波面収差測定装置。
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