JP2005183655A - 透過率測定装置及び透過率測定機構を備えている波面収差測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 200nm以下の紫外領域の光源を用い光路の酸素濃度変化などによって起こる光量変動の補正が必要な透過率測定装置及び波面収差測定装置で透過率分布測定を行う場合に、途中光路の酸素濃度揺らぎなどの経時的な光量変動の影響を校正でき、より精密な絶対透過率,透過率分布の測定を可能とすること。
【解決手段】 200nm以下の紫外領域の光源を用いる透過率測定装置において、光源の光量を測定する光量モニタと被検レンズの入射側,出射側に少なくとも2つのエネルギーセンサを有し、光路の酸素濃度変化などによって起こる光量変動を補正することが可能な透過率測定機構を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 200nm以下の紫外領域の光源を用いる透過率測定装置において、光源の光量を測定する光量モニタと被検レンズの入射側,出射側に少なくとも2つのエネルギーセンサを有し、光路の酸素濃度変化などによって起こる光量変動を補正することが可能な透過率測定機構を備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、透過率測定装置及び、透過率測定機構を備えた波面収差測定装置に関するものであり、特に酸素による光吸収が起こる200nm以下の波長域の光源を用いた場合の高精度な透過率測定に好適なものである。
従来、透過率測定装置で被検レンズの透過率測定を行う場合には次のように行われていた。ここでは高精度レンズとして、露光装置に搭載される投影レンズを例に取り、以下に図6を用いて詳細説明する。
光源1から発振された光が、引き回し光学系2を通り、その中に配置されているハーフミラー8で光は分岐され、分岐された光の一部は光量モニタ9で受光させる。またハーフミラー8で分岐された一部の光は引き回し光学系10,固定ミラー11により被検レンズ20の物体面(Reticle面)18の上部へと導かれ、Reticle-XYZステージ(13,14,15)上へと入射する。入射光はさらに移動ミラー16で反射されて被検レンズ20の上面に達する。被検レンズ20の入射側に、被検レンズ出射側で光量測定に用いるエネルギーセンサ22を配置し、光量モニタ9と同期させて光量測定を行う。次に、被検レンズ20の出射位置へエネルギーセンサ22を配置して透過光を受光させ、光量モニタ9と同期させて光量測定を行う。これら被検レンズ入射側,出射側で同一のエネルギーセンサ22を用いて光量を測定した値と光量モニタ9でそれぞれ測定した値を用いて、光源1の絶対光量の揺らぎを補正して被検レンズ20の透過率測定を行っていた。また、Reticle-XYZステージ(13,14,15)とWafer-XYZステージ(23,24,25)を駆動させ、所望の座標においてエネルギーセンサ22で光量を測定することにより、透過率分布測定を行っていた。このような装置は、例えば特許文献1に開示されている。
また従来、波面収差測定装置で高精度な被検レンズの透過率測定を行う場合には、次のように測定されていた。ここでは、高精度レンズとして、露光装置に搭載される投影レンズを例に取り、以下に図7を用いて詳細説明する。
まず、波面収差測定装置における波面収差測定方法について説明を行う。光源1から発振された光が、引き回し光学系2を通り、集光レンズ3により空間フィルタ4上へ、光束は集められる。ここで、空間フィルタ4の径はコリメータレンズ5のNAにより決まるエアリーディスク径の1/2程度に設定されている。これにより、空間フィルタ4からの出射光は理想球面波となり、ハーフミラー6で分岐された一部の光はコリメータレンズ5により平行光に変換され、引き回し光学系10,固定ミラー11により被検レンズ20の物体面(Reticle面)18の上部へと導かれ、Reticle-XYZステージ(13,14,15)上へと入射する。入射光はさらに移動ミラー16で反射されて被検レンズ20の上面に達して被検レンズ20を通り、RSミラー29で反射されて被検レンズ20を通り、移動ミラー16,固定ミラー11で反射されて引き回し光学系10を通る。さらにコリメータレンズ5,ハーフミラー6を透過して干渉縞観察用モニタ31で干渉縞を観察し、波面収差を測定している。
また、波面収差測定装置における透過率測定機能は次のようであった。まず、被検レンズ20の入射側に、被検レンズ出射側で光量測定に用いるエネルギーセンサ22を配置し、光量モニタ9と同期させて光量測定を行う。次に、被検レンズ20を光が透過する位置へエネルギーセンサ22を配置して透過光を受光させ、光量モニタ9と同期させて光量測定を行う。これら被検レンズ入射側,出射側で同一のエネルギーセンサ22を用いて光量を測定した値と光量モニタ9でそれぞれ測定した値を用いて、光源1の絶対光量の揺らぎを補正して被検レンズ20の透過率測定を行っていた。また、Reticle-XYZステージ(13,14,15)とWafer-XYZステージ(23,24,25)を駆動させ、所望の座標においてエネルギーセンサ22で光量を測定することにより、透過率分布測定を行っていた。
特開2002−022608号公報
しかしながら、光源1にフッ素ダイマー(F2)レーザ等の波長が200nm以下の紫外領域のレーザ等を用いる場合には、酸素による光吸収が起こるため、途中光路を窒素などでパージする必要がある。
これら200nm以下の紫外領域の波長の光源を用いた透過率測定装置及び波面収差測定装置で透過率を測定する際には、光量モニタ9など光源1の揺らぎ補正を行う機構までの酸素濃度変化などによる光量変動は補正できるが、光量モニタ9以降の光量変動補正が出来ず、特に被検レンズ20に半導体露光装置に使用する投影レンズを用いて透過率分布測定などの時間が掛かり高精度な測定を行う場合には、測定中に光量モニタ9以降の光路の酸素濃度が経時的に変化するなどして精密な透過率分布測定が出来ず、経時的な光路の酸素濃度変化などによる光量変動の影響を補正できなかった。
本発明の透過率測定装置及び波面収差測定装置での透過率測定方法においては、上記の問題点を解決するために、以下の手段を設けた。
・被検レンズ20の入射側にエネルギーセンサ19を配置する。被検レンズ20の透過率を測定する際には、入射側のエネルギーセンサ19を参照して、出射側のエネルギーセンサ22で測定を行い、途中光路の経時的な酸素濃度変化などによる光量変動の補正を行う。
・エネルギーセンサ19,22で光量を測定する前に、2つのエネルギーセンサをReticle側に配置するなど同じ条件で光量測定が出来る位置へ配置して、途中光路に配置した光量モニタ9と同期させて光量測定を行い、事前にエネルギーセンサ19とエネルギーセンサ22の出力比を求め、感度校正を行っておく。
・透過率測定の際には、前記出力比を用いてエネルギーセンサ19,22の数値を校正し、さらに光量モニタ9との同期を取って光源1の揺らぎの補正を行う。
以上述べたように、200nm以下の紫外領域の光源を用い光路の酸素濃度変化などによって起こる光量変動の補正が必要な透過率測定装置及び波面収差測定装置で透過率分布測定を行う場合に、途中光路の酸素濃度揺らぎなどの経時的な光量変動の影響を校正でき、より精密な絶対透過率,透過率分布の測定が可能となる。
以下、本発明の実施形態を[図1]〜[図7]に基づいて説明する。
[図1]に本発明の第1の実施例を示す。[図1]における構成は、エネルギーセンサ19以外は、従来例([図6])と同じである。[図2]に本発明の第2の実施例を示す。[図3]に本発明の第3の実施例を示す。[図3]における構成は、エネルギーセンサ19以外は、従来例([図7])と同じである。また、[図4]に本発明の第2の実施例を示す。[図5]に本発明に用いるエネルギーセンサの感度校正方法を示す。[図5]は透過率測定機構を備えた波面収差測定装置でのエネルギーセンサの感度校正方法を示しているが、本発明の第1,第2の実施例(透過率測定装置)の場合も同様の方法である。
まず、透過率測定に用いるエネルギーセンサ19,22の感度校正方法について説明する。
[図5]は本発明におけるエネルギーセンサ19,22の感度校正の方法を示した図である。エネルギーセンサ19,22ともに被検レンズ20の入射側位置など同条件で光が入射される位置に配置する。
まず、被検レンズ入射側エネルギーセンサ19へ光が入射する位置へReticle-XYZステージ(13,14,15)を駆動させる。エネルギーセンサ19へ光を入射させその出力値EAを得ると同時に、途中光路に配置された光量モニタ9をエネルギーセンサ19と同期させて測定し、エネルギーセンサ19の出力値EAを光量モニタ9の出力値MAで規格化するなどして、光源1などの絶対光量揺らぎの補正を行う。感度校正時のエネルギーセンサ19の感度校正出力値をCAとすると、CAは次のように表すことができる。
CA = EA/MA
次に被検レンズ出射側エネルギーセンサ22へ光が入射する位置へReticle-XYZステージを駆動させる。エネルギーセンサ19での測定と同様にエネルギーセンサ22へ光を入射させてその出力値EBを得ると同時に、途中光路に配置された光量モニタ9をエネルギーセンサ22と同期させて測定し、エネルギーセンサ22の出力値EBを光量モニタ9の出力値MBで規格化するなどして、光源1などの絶対光量揺らぎの補正を行う。感度校正時のエネルギーセンサ22の感度校正出力値をCBとすると、CBは次のように表せる。
次に被検レンズ出射側エネルギーセンサ22へ光が入射する位置へReticle-XYZステージを駆動させる。エネルギーセンサ19での測定と同様にエネルギーセンサ22へ光を入射させてその出力値EBを得ると同時に、途中光路に配置された光量モニタ9をエネルギーセンサ22と同期させて測定し、エネルギーセンサ22の出力値EBを光量モニタ9の出力値MBで規格化するなどして、光源1などの絶対光量揺らぎの補正を行う。感度校正時のエネルギーセンサ22の感度校正出力値をCBとすると、CBは次のように表せる。
CB = EB/MB
これらより、エネルギーセンサ19,22の感度比を計算する。
これらより、エネルギーセンサ19,22の感度比を計算する。
エネルギーセンサ19に対するエネルギーセンサ22の感度比をKとすると、Kは次のように書ける。
K = CB/CA
以上の測定を複数回行って平均値を求めるなどして、エネルギーセンサ19,22のより確からしい感度比を計算してその値を採用し(Kavgとする)、被検レンズ20の透過率測定時のエネルギーセンサ19,22の出力値の補正に用いる。
以上の測定を複数回行って平均値を求めるなどして、エネルギーセンサ19,22のより確からしい感度比を計算してその値を採用し(Kavgとする)、被検レンズ20の透過率測定時のエネルギーセンサ19,22の出力値の補正に用いる。
[図1]に本発明の第1の実施例を示す。[図1]では被検レンズとして、露光装置に搭載される投影レンズを例に取り説明を行う。また[図1]ではReticle側から光が入射する場合を示しているが、Wafer側から入射するような構成でも構わない。
まず、被検レンズ入射側エネルギーセンサ19で光量測定が出来る位置へReticle-XYZステージ13,14,15を駆動させる。エネルギーセンサ19と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、エネルギーセンサ19での測定値E1Aを光量モニタ9の測定値M1Aで規格化した補正値C1Aを得る。
C1A = E1A/M1A
次に、コリメータレンズ17からの光束が被検レンズ20を透過し、被検レンズ出射側エネルギーセンサ22で光量測定が出来る位置へReticle-XYZステージ13,14,15、Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させる。エネルギーセンサ22と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、エネルギーセンサ22での測定値E2Aを光量モニタ9の測定値M2Aで規格化した補正値C2Aを得る。
次に、コリメータレンズ17からの光束が被検レンズ20を透過し、被検レンズ出射側エネルギーセンサ22で光量測定が出来る位置へReticle-XYZステージ13,14,15、Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させる。エネルギーセンサ22と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、エネルギーセンサ22での測定値E2Aを光量モニタ9の測定値M2Aで規格化した補正値C2Aを得る。
C2A = E2A/M2A
この補正値C2Aを、エネルギーセンサ19,22の感度比採用値Kavgで補正した値C2AKを求める。
この補正値C2Aを、エネルギーセンサ19,22の感度比採用値Kavgで補正した値C2AKを求める。
C2AK = C2A/Kavg
C1A,C2AKを用いると、その測定座標(X1,Y1)での被検レンズ20の透過率T0(X1,Y1)が求められる。
C1A,C2AKを用いると、その測定座標(X1,Y1)での被検レンズ20の透過率T0(X1,Y1)が求められる。
T0(X1,Y1) = C2AK/C1A
次に、Reticle-XYZステージ13,14,15,Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させてエネルギーセンサ22を次の透過率測定点へ移動させて、同様に透過率を求める。
次に、Reticle-XYZステージ13,14,15,Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させてエネルギーセンサ22を次の透過率測定点へ移動させて、同様に透過率を求める。
以上の測定を全ての透過率測定点において実行するのだが、光路の酸素濃度の経時的変化など光量変動の影響を軽減するために、必要に応じて入射側エネルギーセンサ19での光量測定を光量モニタ9と同期させて行い、得られた補正値を新たにC1Aとして登録して、全ての測定点において透過率の測定を行う。
また、被検レンズ20に入射する光が直線偏光の場合には偏光を考慮するため、被検レンズ20をコリメータレンズ17からの出射光と相対的に90°回転させて同様に透過率T90(X,Y)の測定を行う。
以上より、被検レンズ20の同一測定座標の透過率T0(X,Y),T90(X,Y)の平均値Tavg(X,Y)を計算して、Tavg(X,Y)を測定座標(X,Y)での透過率とし、絶対透過率や透過率分布の算出を行う。
Tavg(X,Y) = ( T0(X,Y) + T90(X,Y) )/ 2
[図2]に本発明の第2の実施例を示す。まずReticle側に配置した光路切換ミラー30を光路中に挿入し、被検レンズ入射側エネルギーセンサ19に光束を入射させる。光路切換ミラー30はハーフミラーを用いても構わない。
[図2]に本発明の第2の実施例を示す。まずReticle側に配置した光路切換ミラー30を光路中に挿入し、被検レンズ入射側エネルギーセンサ19に光束を入射させる。光路切換ミラー30はハーフミラーを用いても構わない。
エネルギーセンサ19と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、本発明の第1の実施例と同様の方法で出力値C1Aを得る。
次に光路切換ミラー30を駆動させて光路から外し、コリメータレンズ17からの光束が被検レンズ20を透過し、被検レンズ出射側エネルギーセンサ22で光量測定が出来る位置へReticle-XYZステージ13,14,15、Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させる。
エネルギーセンサ22と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、本発明の第1の実施例と同様の方法で出力値C2Aを得る。
被検レンズ20の透過率分布を得るために、エネルギーセンサ22で光量測定を行う次の測定点へ光が到達する位置へReticle-XYZステージ13,14,15、Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させて、光量モニタ9と同期させて光量測定を行う。
同様に全ての測定点に対して光量測定を行うのだが、測定中に時間が経過し光量変動が起こった場合など必要に応じて、光路切換ミラー30を光路中に挿入し、本発明の第1の実施例の場合と同様にエネルギーセンサ19へ光束を入射させて光量モニタ9と同期させて光量測定を行い、光量モニタ9での測定値で補正を行った後の補正値を新たな補正値として登録を行う。
このようにして全ての測定点に対して測定を行い、本発明の第1の実施例と同様に絶対透過率,透過率分布Tavg(X,Y)を算出する。
[図3]に本発明の第3の実施例を示す。[図3]では被検レンズとして、露光装置に搭載される投影レンズを例に取り説明を行う。波面収差の測定方法は従来と同様である。また[図3]ではReticle側から光が入射する場合を示しているが、Wafer側から入射するような構成でも構わない。以下で本発明の第3の実施例における透過率測定の方法について説明する。
まず、被検レンズ入射側エネルギーセンサ19で光量測定が出来る位置へReticle-XYZステージ13,14,15を駆動させる。エネルギーセンサ19と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、エネルギーセンサ19での測定値E3Aを光量モニタ9の測定値M3Aで規格化した補正値C3Aを得る。
C3A = E3A/M3A
次に、コリメータレンズ17からの光束が被検レンズ20を透過し、被検レンズ出射側エネルギーセンサ22で光量測定が出来る位置へReticle-XYZステージ13,14,15、Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させる。エネルギーセンサ22と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、エネルギーセンサ22での測定値E4Aを光量モニタ9の測定値M2Aで規格化した補正値C4Aを得る。
次に、コリメータレンズ17からの光束が被検レンズ20を透過し、被検レンズ出射側エネルギーセンサ22で光量測定が出来る位置へReticle-XYZステージ13,14,15、Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させる。エネルギーセンサ22と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、エネルギーセンサ22での測定値E4Aを光量モニタ9の測定値M2Aで規格化した補正値C4Aを得る。
C4A = E4A/M4A
この補正値C4Aを、エネルギーセンサ19,22の感度比採用値Kavgで補正した値C4AKを求める。
この補正値C4Aを、エネルギーセンサ19,22の感度比採用値Kavgで補正した値C4AKを求める。
C4AK = C4A/Kavg
C3A,C4AKを用いると、その測定座標(X1,Y1)での被検レンズ20の透過率T0(X1,Y1)が求められる。
C3A,C4AKを用いると、その測定座標(X1,Y1)での被検レンズ20の透過率T0(X1,Y1)が求められる。
T0(X1,Y1) = C4AK/C3A
次に、Reticle-XYZステージ13,14,15,Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させてエネルギーセンサ22を次の透過率測定点へ移動させて、同様に透過率の計算を行う。
次に、Reticle-XYZステージ13,14,15,Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させてエネルギーセンサ22を次の透過率測定点へ移動させて、同様に透過率の計算を行う。
以上の測定を全ての透過率測定点において実行するのだが、光路の酸素濃度の経時的変化など光量変動の影響を軽減するために、必要に応じて入射側エネルギーセンサ19での光量測定を光量モニタ9と同期させて行い、その測定値を新たにC3Aとして登録して、全ての測定点において透過率の測定を行う。
また、被検レンズ20に入射する光が直線偏光の場合には偏光を考慮するため、被検レンズ20をコリメータレンズ17からの出射光と相対的に90°回転させて同様に透過率T90(X,Y)の測定を行う。
以上より、被検レンズ20の同一測定座標の透過率T0(X,Y),T90(X,Y)の平均値Tavg(X,Y)を計算して、Tavg(X,Y)を測定座標(X,Y)での透過率とし、絶対透過率や透過率分布の算出を行う。
Tavg(X,Y) = ( T0(X,Y) + T90(X,Y) )/ 2
[図4]に本発明の第4の実施例を示す。
[図4]に本発明の第4の実施例を示す。
本発明の第4の実施例においては、光路切換ミラー30に固定ハーフミラーを採用するという方法も考えられるが、収差発生の懸念があるため波面収差測定装置には適用できず、本発明の第4の実施例の方法は特に有効である。まずReticle側に配置した光路切換ミラー30を光路中に挿入し、被検レンズ入射側エネルギーセンサ19に光束を入射させる。
エネルギーセンサ19と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、本発明の第3の実施例と同様の方法で出力値C3Aを得る。
次に光路切換ミラー30を駆動させて光路から外し、コリメータレンズ17からの光束が被検レンズ20を透過し、被検レンズ出射側エネルギーセンサ22で光量測定が出来る位置へReticle-XYZステージ13,14,15、Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させる。
エネルギーセンサ22と光量モニタ9を同期させて光量測定を行い、本発明の第3の実施例と同様の方法で出力値C4Aを得る。
被検レンズ20の透過率分布を得るために、エネルギーセンサ22で光量測定を行う次の測定点へ光が到達する位置へReticle-XYZステージ13,14,15、Wafer-XYZステージ23,24,25を駆動させて、光量モニタ9と同期させて光量測定を行う。
以上の測定を全ての測定点に対して光量測定を行うのだが、測定中に時間が経過し光量変動が起こった場合など必要に応じて、光路切換ミラー30を光路中に挿入し、エネルギーセンサ19へ光束を入射させて光量モニタ9と同期させて光量測定を行い、光量モニタ9での測定値で補正を行った後の補正値を新たな補正値として登録を行う。
このようにして全ての測定点に対して測定を行い、本発明の第3の実施例と同様に絶対透過率,透過率分布Tavg(X,Y)を算出する。
1 光源
2 引き回し光学系
3 集光レンズ
4 空間フィルタ
5 コリメータレンズ
6 ハーフミラー
7 干渉計ユニット
8 空間フィルタ
9 光量モニタ
10 引き回し光学系
11 固定ミラー
12 Reticle-XYZステージ基板
13 Reticle-Yステージ
14 Reticle-Xステージ
15 Reticle-Zテージ
16 移動ミラー
17 コリメータレンズ
18 Reticle面
19 エネルギーセンサ
20 被検レンズ
21 Wafer面
22 エネルギーセンサ
23 Wafer-Zステー
24 Wafer-Xステージ
25 Wafer-Yステージ
26 光量表示器
27 光量表示器
28 ホストコンピュータ
29 RSミラー
30 光路切換ミラー
31 干渉縞観察用モニタ
2 引き回し光学系
3 集光レンズ
4 空間フィルタ
5 コリメータレンズ
6 ハーフミラー
7 干渉計ユニット
8 空間フィルタ
9 光量モニタ
10 引き回し光学系
11 固定ミラー
12 Reticle-XYZステージ基板
13 Reticle-Yステージ
14 Reticle-Xステージ
15 Reticle-Zテージ
16 移動ミラー
17 コリメータレンズ
18 Reticle面
19 エネルギーセンサ
20 被検レンズ
21 Wafer面
22 エネルギーセンサ
23 Wafer-Zステー
24 Wafer-Xステージ
25 Wafer-Yステージ
26 光量表示器
27 光量表示器
28 ホストコンピュータ
29 RSミラー
30 光路切換ミラー
31 干渉縞観察用モニタ
Claims (10)
- 200nm以下の紫外領域の光源を用いる透過率測定装置において、光源の光量を測定する光量モニタと被検レンズの入射側,出射側に少なくとも2つのエネルギーセンサを有し、光路の酸素濃度変化などによって起こる光量変動を補正することが可能な透過率測定機構を備えていることを特徴とする透過率測定装置。
- 前記、透過率測定機構は、被検レンズ入射側に配置されたエネルギーセンサと途中光路に配置した光量モニタを同期させて光量測定を行い、さらに被検レンズ出射側のエネルギーセンサと光量モニタを同期させて光量測定を行うことで、被検レンズの透過率を測定することを特徴とする請求項1に記載の透過率測定装置。
- 前記、透過率測定機構は、被検レンズ入射側ステージを駆動して、入射側の光路外に固定配置されたエネルギーセンサへ光を導いて光量モニタと同期させて光量測定を行い、さらに被検レンズ出射側に配置されたエネルギーセンサへ光束が入射する位置へ、入射側,出射側ステージをそれぞれ駆動させて光量モニタと同期させて光量測定を行うことで、被検レンズの透過率を測定することを特徴とする請求項2に記載の透過率測定装置。
- 前記、透過率測定機構は、被検レンズ入射側に光路切換ミラーを配置し、該ミラーを光路に挿入して入射側に配置されたエネルギーセンサへ光を導いて光量モニタと同期させて光量測定を行い、該ミラーを駆動させて光路外へ移動させ被検レンズ出射側に配置されたエネルギーセンサへ光束が入射する位置へ、入射側,出射側ステージをそれぞれ駆動させて光量モニタと同期させて光量測定を行うことで、被検レンズの透過率を測定することを特徴とする請求項2に記載の透過率測定装置。
- 前記、透過率測定機構は、連続した透過率測定において、必要に応じて被検レンズ入射側エネルギーセンサへ光を入射させて光量測定を行い、前記測定値を次測定点以降での透過率測定に用いることを特徴とした請求項3〜4のいずれか1つに記載の透過率測定装置。
- 200nm以下の紫外領域の光源を用いる波面収差測定装置において、光源の光量を測定する光量モニタと被検レンズの入射側,出射側に少なくとも2つのエネルギーセンサを有し、光路の酸素濃度変化などによって起こる光量変動を補正することが可能な透過率測定機構を備えていることを特徴とする波面収差測定装置。
- 前記、被検レンズ入射側に配置されたエネルギーセンサと途中光路に配置した光量モニタを同期させて光量測定を行い、さらに被検レンズ出射側のエネルギーセンサと光量モニタを同期させて光量測定を行うことで、被検レンズの透過率を測定することを特徴とする請求項6に記載の波面収差測定装置。
- 前記、透過率測定機構は、被検レンズ入射側ステージを駆動して、入射側の光路外に固定配置されたエネルギーセンサへ光を導いて光量モニタと同期させて光量測定を行い、さらに被検レンズ出射側に配置されたエネルギーセンサへ光束が入射する位置へ、入射側,出射側ステージをそれぞれ駆動させて光量モニタと同期させて光量測定を行うことで、被検レンズの透過率を測定することを特徴とする請求項7に記載の波面収差測定装置。
- 前記、透過率測定機構は、被検レンズ入射側に光路切換ミラーを配置し、該ミラーを光路に挿入して入射側に配置されたエネルギーセンサへ光を導いて光量モニタと同期させて光量測定を行い、該ミラーを駆動させて光路外へ移動させ被検レンズ出射側に配置されたエネルギーセンサへ光束が入射する位置へ、入射側,出射側ステージをそれぞれ駆動させて光量モニタと同期させて光量測定を行うことで、被検レンズの透過率を測定することを特徴とする請求項7に記載の波面収差測定装置。
- 前記、透過率測定機構は、連続した透過率測定において、必要に応じて被検レンズ入射側エネルギーセンサへ光を入射させて光量測定を行い、前記測定値を次測定点以降での透過率測定に用いることを特徴とした請求項8〜9のいずれか1つに記載の波面収差測定装置。
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