JP4814171B2 - 燃焼板式バーナ - Google Patents
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Description
図7は、この種の安全装置を備えた燃焼板式バーナの要部断面図である。
このものは、全一次式のバーナで、燃料ガスは、ガス入口(11)からメインバーナボディ(10)に供給される。メインバーナボディ(10)から吐出された燃料ガスは、その上方のパンチングメタル状の分布板(12)を介して、多数の主炎口(130)(130)を備えた燃焼板(13)に供給されるようになっている。燃焼板(13)と分布板(12)の間には、上向きのガス噴出口(140)を備えた酸欠検知バーナ(14)が水平に配設されていると共に、燃焼板(13)には前記酸欠検知バーナ(14)のガス噴出口(140)の上方に位置する補助炎口(17)が開口されている。
このものでは、メインバーナボディ(10)のガス入口(11)に流入した燃料ガスは、分布板(12)を介して燃焼板(13)に供給されると共に、その主炎口(130)(130)から吐出されて燃焼板(13)の表面にて薄膜状態で燃焼する。
『燃焼板の表面に対して、棒状の炎検知器の先端部が傾斜姿勢で当接するように保持されており、
前記燃焼板には、前記炎検知器の外周壁(150)を加熱する酸欠検知用の補助炎口(17)と、多数の主炎口(130)が形成され、
前記補助炎口(17)には、前記燃焼板の裏面側に設けられた酸欠検知バーナ(14)のガス噴出口(140)からガス供給される、燃焼板式バーナ』に於いて、
前記補助炎口(17)に形成される火炎(F)による加熱度合いが、前記熱電対(15)の姿勢に影響されにくい燃焼板式バーナを提供することを課題とする。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
『前記補助炎口(17)は、前記当接する点に比べて、補助炎口(17)でのガス噴出方向の上流側に後退した位置で且つ前記燃焼板の表面にて該燃焼板の厚さ方向に傾斜している傾斜面に開口し、
前記炎検知器の先端部は、前記傾斜面に当接している』ことである。
上記解決手段によれば、燃焼板に対する炎検知器の当接点に比べて、ガス噴出方向の上流側に後退した位置に補助炎口(17)が開口している。従って、前記当接点に対して、補助炎口(17)の開口位置がガス噴出方向の上流側に後退していない既述図7のものに比べ、炎検知器が水平姿勢に近付いても、補助炎口(17)と炎検知器の外周壁(150)との間に、火炎(F)の形成を許容する空間が確保され易い。従って、補助炎口(17)に形成される火炎(F)による加熱度合いが、熱電対(15)の姿勢に影響されにくくなる。
又、燃焼板の厚さ方向に傾斜した傾斜面は、燃焼板の板厚が均一な部分に比べて薄くなっている。従って、板厚が均一な部分に補助炎口(17)を形成する既述図7のものに比べ、燃焼板を通過して補助炎口(17)に流れるガスの通過抵抗が小さくなり、補助炎口(17)に理想的な形状及び大きさの火炎(F)が形成され易い。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記燃焼板に形成された位置決め用凹部に前記炎検知器の先端部が嵌入されている』ものとすることができる。
このものでは、炎検知器の先端部が位置決め用凹部に嵌入されて、適正位置に安定する。
燃焼板の表面に対して、棒状の炎検知器の先端部が傾斜姿勢で当接するように保持されており、前記燃焼板には、前記炎検知器の外周壁(150)を加熱する酸欠検知用の補助炎口(17)と、多数の主炎口(130)が形成され、前記補助炎口(17)には、前記燃焼板の裏面側に設けられた酸欠検知バーナ(14)のガス噴出口(140)からガス供給され、前記補助炎口(17)は、前記当接する点に比べて、補助炎口(17)でのガス噴出方向の上流側に後退した位置に開口している構成の燃焼板式バーナに於いて、
『前記燃焼板に形成された位置決め用凹部に前記炎検知器の先端部が嵌入されている』ものとすることができる。
上記解決手段によれば、燃焼板に対する炎検知器の当接点に比べて、ガス噴出方向の上流側に後退した位置に補助炎口(17)が開口している。従って、前記当接点に対して、補助炎口(17)の開口位置がガス噴出方向の上流側に後退していない既述図7のものに比べ、炎検知器が水平姿勢に近付いても、補助炎口(17)と炎検知器の外周壁(150)との間に、火炎(F)の形成を許容する空間が確保され易い。従って、補助炎口(17)に形成される火炎(F)による加熱度合いが、熱電対(15)の姿勢に影響されにくくなる。
特に、このものでは、炎検知器の先端部が位置決め用凹部に嵌入されて、適正位置に安定する。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃焼板式バーナ(1)の縦断面図であり、ガスファンヒータに内蔵されるものである。
この燃焼板式バーナ(1)は、全一次空気式のものであり、上方に開放する箱状に絞り加工され、その長手方向の一側面に側面開口(101)を備えたメインバーナボディ(10)と、上面開口(102)に配設されたセラミック製の燃焼板(13)とから構成されている。メインバーナボディ(10)の側面開口(101)には、テーパ筒状のレギュレータ(18)の小径側端部が溶接により接続されている。
このものでは、所定の空気過剰率に調整された燃料ガスがガス入口(11)からメインバーナボディ(10)に供給されると、これが混合管部(20)の下流端開口(200)から吐出され、その上方に配設された透孔(120)(120)を具備する分布板(12)で分散されて燃焼板(13)の裏面側に供給される。そして、燃焼板(13)の主炎口(130)(130)から吐出される燃料ガスは、燃焼板(13)の表面全体を覆う薄膜状態で燃焼する。
このものでは、燃焼板(13)に対する熱電対(15)の当接点たる位置決め用凹部(220)の形成部に比べて、補助炎口(17)は、補助炎口(17)でのガス噴出方向の上流側(図4では下方側)に後退した位置(a)に開口している。従って、燃焼板押え(16)の製造寸法のばらつき等によって、燃焼板(13)の表面に対する熱電対(15)の傾斜角度が小さくなって、これが想像線で示す水平姿勢に近付いても、熱電対(15)の外周壁(150)で補助炎口(17)が閉塞されにくくなり、補助炎口(17)と熱電対(15)の間には、火炎(F)の形成を許容する空間が確保され易い。従って、補助炎口(17)に形成される火炎(F)による加熱度合いが、熱電対(15)の姿勢に影響されにくくなる。よって、図7に示す従来のものに比べ、酸欠検知精度が高くなる。
1.図5に示すように、燃焼板(13)の端部に形成された傾斜面(22)に環状リブ(45)を形成し、該環状リブ(45)内に熱電対(15)の先端を挿入して位置決めしてもよい。
2.既述実施の形態では、傾斜面(22)に補助炎口(17)を形成したが、図6に示すように、燃焼板(13)の長手方向の一端表面に窪部(46)を形成し、該窪部(46)の内面に補助炎口(17)が開口する構造にしてもよい。このようにすると、熱電対(15)の取付姿勢が極端にばらついて燃焼板(13)の表面に平行になっても、熱電対(15)の外周壁(150)と補助炎口(17)との間には、窪部(46)の深さ方向の間隙が必ず確保され、火炎(F)が確実に形成される。よって、火炎(F)による加熱度合いが、前記熱電対(15)の姿勢に影響されにくくなり、図7に示す従来のものに比べ、酸欠検知精度が高くなる。
(14)・・・酸欠検知バーナ
(17)・・・補助炎口
(46)・・・窪部
(130)・・・主炎口
(140)・・・ガス噴出口
(150)・・・外周壁
Claims (3)
- 燃焼板の表面に対して、棒状の炎検知器の先端部が傾斜姿勢で当接するように保持されており、
前記燃焼板には、前記炎検知器の外周壁(150)を加熱する酸欠検知用の補助炎口(17)と、多数の主炎口(130)が形成され、
前記補助炎口(17)には、前記燃焼板の裏面側に設けられた酸欠検知バーナ(14)のガス噴出口(140)からガス供給される、燃焼板式バーナに於いて、
前記補助炎口(17)は、前記当接する点に比べて、補助炎口(17)でのガス噴出方向の上流側に後退した位置で且つ前記燃焼板の表面にて該燃焼板の厚さ方向に傾斜している傾斜面に開口し、
前記炎検知器の先端部は、前記傾斜面に当接している、燃焼板式バーナ。 - 請求項1に記載の燃焼板式バーナに於いて、
前記燃焼板に形成された位置決め用凹部に前記炎検知器の先端部が嵌入されている、燃焼板式バーナ。 - 燃焼板の表面に対して、棒状の炎検知器の先端部が傾斜姿勢で当接するように保持されており、
前記燃焼板には、前記炎検知器の外周壁(150)を加熱する酸欠検知用の補助炎口(17)と、多数の主炎口(130)が形成され、
前記補助炎口(17)には、前記燃焼板の裏面側に設けられた酸欠検知バーナ(14)のガス噴出口(140)からガス供給され、
前記補助炎口(17)は、前記当接する点に比べて、補助炎口(17)でのガス噴出方向の上流側に後退した位置に開口している、燃焼板式バーナに於いて、
前記燃焼板に形成された位置決め用凹部に前記炎検知器の先端部が嵌入されている、燃焼板式バーナ。
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