JPH0727331A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH0727331A
JPH0727331A JP17644393A JP17644393A JPH0727331A JP H0727331 A JPH0727331 A JP H0727331A JP 17644393 A JP17644393 A JP 17644393A JP 17644393 A JP17644393 A JP 17644393A JP H0727331 A JPH0727331 A JP H0727331A
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Japan
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combustion
combustion state
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temperature
signal
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JP17644393A
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English (en)
Inventor
Hideo Tomita
英夫 富田
Fumitaka Kikutani
文孝 菊谷
Yukio Nagaoka
行夫 長岡
Keijiro Kunimoto
啓次郎 国本
Junichi Ueda
順一 植田
Yoichi Kimura
洋一 木村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーナ能力切換えのためのバーナの本数切換
えに対して燃焼状態を検知して燃焼を制御する。 【構成】 燃焼状態検知手段21の出力を検出する検出
部29と、燃焼量設定部30の設定信号に応じて切換え
弁20を開閉させる切換え判定部31と、切換え判定部
31の信号に応じて、設定燃焼状態の目標検出値を設定
する燃焼状態設定手段32と切換え弁20を駆動する切
換え弁駆動回路33および比例弁16を駆動する比例弁
駆動回路34と、検出部29の出力と燃焼状態設定手段
32の設定値とを比較し、両者の偏差に応じた制御信号
を制御する制御手段35と、制御手段35の信号に応じ
てファン26の回転数を駆動制御するファン駆動回路3
6とを設け、切換え弁20の開閉に対して燃焼状態変化
の検出遅れすることなく空気過剰率の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼状態を検知して燃
料や空気量を制御する燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の燃焼装置は、図7に示す
ように、濃火炎を形成する濃炎口部1と希薄火炎を形成
する希薄炎口部2とを交互に並べてバーナ3を構成して
いる。このバーナ3には2系統から成る燃料を噴出する
ノズル4、5が臨まされ、さらにノズル5への燃料供給
を停止する切換え弁6を設けている。バーナ3の燃焼状
態を検知する熱電対7は、加熱端8を希薄炎口2の下流
側に、冷却端9を燃焼室10の外になるように設置され
ている。この熱電対7の起電力に応じてファン11を制
御する制御手段12が設けられ、予め求めた空気過剰率
と熱電対7の起電力の関係から現在の空気過剰率を得
て、目標とする空気過剰率と比較し、この差を減少させ
る方向にファン11からの空気量を制御する。特に、燃
焼量を大きく減少する場合、切換え弁6を動作させノズ
ル5からの燃料の噴出を停止して、燃料供給を切換え
る。
【0003】このように、空気や燃料の過不足の検知、
調整により最適燃焼状態となるように制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の燃焼装置の構成では、切換え弁6を動作させて燃料
供給を切換えた場合、停止したバーナ3の火炎抵抗がな
くなる分、燃焼中のバーナ3への空気の流れ方が変化す
る。すなわち、切換え弁6の動作により火炎分布が変化
するので、空気過剰率と熱電対7の起電力の関係が異な
り、目標とした空気過剰率で燃焼できないという課題が
あった。
【0005】また、切換え弁6を動作させて燃料供給を
切換えた直後、熱電対7は火炎分布の変化に追従できな
い(応答性が非常に悪い)。この時に、強風等による何
等かの要因で空気過剰率が急激に設定値から外れた場
合、熱電対7の起電力の変化が間に合わず異常加熱、吹
き消え、逆火などの異常事態が発生するという課題があ
った。
【0006】一方、加熱端8は主に希薄火炎に直接加熱
されるので、加熱端8の温度は比較的短時間で収束する
のが、冷却端9は加熱端8からの熱伝導により温度上昇
するので、収束するのに時間を要する。したがって、加
熱端8と冷却端9との温度差に依存する熱電対7の起電
力も収束するのに時間を要し、熱電対7の起電力による
空気過剰率制御は応答性が非常に悪いという課題があっ
た。
【0007】また、希薄火炎は温度分布が大きく、ゆら
ぎも発生している。したがって、取り付けばらつきと希
薄火炎自身のゆらぎとにより、空気過剰率と熱電対7の
起電力の関係はばらつきが大きく、空気過剰率の制御は
精度が悪いという課題があった。さらに、熱電対7は比
較的温度の高い濃火炎にも加熱されるので、熱劣化しや
すいという課題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、燃料
供給を切換えた時における空気過剰率の制御精度および
応答性の向上を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第一の課題解決手段はバーナの燃焼状態を検
知する燃焼状態検知手段と、燃焼量を設定する燃焼量設
定部と、切換え弁の開閉を判定する切換え判定部と、こ
の切換え判定部の開閉信号と燃焼量設定部の設定信号と
により燃焼状態を設定する燃焼状態設定手段と、この燃
焼状態設定手段と燃焼状態検知手段との信号により燃料
供給手段もしくは空気供給手段を調整する制御手段を備
えたものである。
【0010】また、第二の課題解決手段は切換え判定部
の信号変化時に燃焼状態検知手段の応答遅れを補正する
補正手段を備えたものである。
【0011】また、第三の課題解決手段は燃焼状態検知
手段の冷却端の温度を検出する補償温度検出手段と、こ
の補償温度検出手段の検出温度から燃焼状態検知手段の
加熱端の温度を演算する加熱端演算手段と、燃焼量を設
定する燃焼量設定部と、この燃焼量設定部の設定信号に
より目標加熱端温度を設定する燃焼状態設定手段と、こ
の燃焼状態設定手段と加熱端演算手段との信号により燃
料供給手段もしくは空気供給手段を調整する制御手段を
備えたものである。
【0012】また、第四の課題解決手段は濃炎口部と希
薄炎口部とを交互に並設したバーナと、希薄炎口部の長
手方向に沿うように、かつ、下流側から加熱端を同希薄
炎口部に当接する燃焼状態検知手段を備えたものであ
る。
【0013】
【作用】本発明は上記構成によって、切換え弁の開閉に
よる火炎分布の変化に対応するように切換え判定部の開
閉信号と燃焼量設定部の設定信号とにより燃焼状態設定
手段が目標検出値を再設定する。すなわち、切換え弁の
開閉に対して空気過剰率と目標検出値の関係を使い分け
ているので、切換え弁の開閉に関係なく、常に目標とし
た空気過剰率で燃焼を制御できる。
【0014】一方、切換え弁の開閉直後、燃焼状態検知
手段はバーナの空気の流れの変化に追従できないが、補
正手段が切換え判定部の信号変化時に燃焼状態検知手段
の応答遅れを補正するので、切換え弁の開閉直後でも常
に目標とした空気過剰率で燃焼を制御できる。
【0015】また、補償温度検出手段が冷却端の温度を
検出し、この補償温度検出手段の検出温度から加熱端演
算手段が加熱端の温度を演算する。一方、燃焼状態設定
手段は加熱端の温度を設定する。そして、制御手段が加
熱端演算手段と燃焼状態設定手段との信号により燃料供
給手段もしくは空気供給手段を調整するので、冷却端の
温度変化の影響もなく常に目標とした空気過剰率で燃焼
を制御できる。
【0016】また、加熱端を希薄炎口部に当接させてい
るので、燃焼状態検知手段の取り付けばらつきを防止し
ている。さらに、燃焼状態検知手段の加熱端は希薄火炎
による加熱に加えて希薄炎口部から安定した熱伝導とに
支配されている。この結果、空気過剰率と燃焼状態検知
手段の出力との関係はばらつかないので、空気過剰率の
制御精度は向上する。一方、燃焼状態検知手段の加熱端
はあまり濃火炎に加熱されないので、熱劣化が防止でき
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図1において、13は濃火炎を生ずる濃炎口
部、14は下流側に突出した希薄火炎を生ずる希薄炎口
部で、濃炎口部13と希薄炎口部14とを交互に並べて
バーナ15を構成している。このバーナ15には比例弁
16を設けた2系統から成る燃料供給手段17にノズル
18、19が臨まされ、さらにノズル19への燃料供給
を停止する切換え弁20を設けている。21はバーナ1
5の燃焼状態を検知する熱電対22から成る燃焼状態検
知手段で、加熱端23を希薄炎口14の下流側に、冷却
端24は燃焼室25の外に設置されている。なお、26
はバーナケース27に取り付けた空気供給手段(以下フ
ァンという)である。
【0018】制御装置28は、燃焼状態検知手段21の
出力を検出する検出部29と、燃焼量設定部30の設定
信号に応じて切換え弁20を開閉させる切換え判定部3
1と、切換え判定部31の信号に応じて設定燃焼状態の
目標検出値を設定する燃焼状態設定手段32と切換え弁
20を駆動する切換え弁駆動回路33および比例弁16
を駆動する比例弁駆動回路34と、検出部29の出力と
燃焼状態設定手段32の設定信号とを比較し、両者の偏
差に応じた制御信号を制御する制御手段35と、制御手
段35の信号に応じてファン26の回転数を駆動制御す
るファン駆動回路36とにより構成される。
【0019】空気過剰率と燃焼状態検知手段21である
熱電対22の起電力には図2に示すように燃焼量別に一
定の相関があり、この出力を知れば空気過剰率が求めら
れる。燃焼状態設定手段32は燃焼量別に最適な空気過
剰率における燃焼状態検知手段21の出力を予め目標検
出値として設定する。
【0020】次に、上記構成における燃焼動作につい
て、図3を用いて説明する。この図3には燃焼量(燃焼
量設定部30の設定信号)に対する比例弁16の開度と
燃焼状態設定手段32の目標検出値および切換え判定部
31の開閉信号との関係を示している。
【0021】最初に燃焼量設定部30が設定信号を切換
え判定部31と比例弁駆動回路34および燃焼状態設定
手段32へ出力する。次に、切換え判定部31がこの設
定信号値を判定値Q2より大きいと判定した場合、開信
号を燃焼状態設定手段32と切換え弁駆動回路33およ
び比例弁駆動回路34へ信号を出力する。切換え弁駆動
回路33はこの開信号により切換え弁20を開ける。同
時に、比例弁駆動回路34は設定信号と開信号、すなわ
ち、比例弁開度特性線H23により比例弁16の開度を
設定する。そして、燃料がノズル18、19からバーナ
15へ噴出し、濃炎口部13と希薄炎口部14とで燃焼
を開始する。さらに、燃焼状態設定手段32も設定信号
と開信号、すなわち、空気過剰率特性線M23に応じて
目標検出値を制御手段35へ出力する。
【0022】逆に、切換え判定部31が燃焼量設定部3
0の出力した設定信号値を判定値Q2より小さいと判断
した場合、閉信号を燃焼状態設定手段32と切換え弁駆
動回路33および比例弁駆動回路34へ出力する。切換
え弁駆動回路33はこの閉信号により切換え弁20を閉
じる。同時に、比例弁駆動回路34は設定信号と閉信
号、すなわち、比例弁開度特性線H12により比例弁1
6の開度を設定する。そして、燃料がノズル18からバ
ーナ15へ噴出し、一部の濃炎口部13と希薄炎口部1
4とで燃焼を開始する。さらに、燃焼状態設定手段32
は設定信号と閉信号、すなわち、空気過剰率特性線M1
2に応じて目標検出値を制御手段35へ出力する。
【0023】続いて、制御手段35は、燃焼状態設定手
段32の目標検出値と燃焼状態検知手段21の出力を検
出する検出部29の検出値とを比較し、両者の偏差が小
さくなるようにファン26の比例制御信号をファン駆動
回路36に出力する。すなわち、偏差が正であれば、正
のレベルに比例してファン回転数を増加させ、偏差が負
であれば負のレベルに比例してファン回転数を減少させ
る。
【0024】この様に、切換え弁20の開閉によりバー
ナ15内の空気の流れが変化し、火炎分布が変化する
が、その変化に対応するように切換え判定部31の開閉
信号と燃焼量設定部30の設定信号とにより燃焼状態設
定手段32が目標検出値を再設定する。すなわち、切換
え弁20の開閉に対して空気過剰率と目標検出値の関係
を使い分けているので、切換え弁20の開閉に関係な
く、常に目標とした空気過剰率で燃焼を制御できる。
【0025】燃焼状態検知手段21は、サーミスタ、酸
素センサ、フレームロッドを用いても、同様の効果が得
られる。また、空気量の制御はファン回転数の制御ばか
りでなくダンパ開度の調節によってもよい。
【0026】次に他の実施例を図4に基づいて説明す
る。図4において、前記一実施例と相違する点は切換え
判定部37の開閉信号の変化を捉え、燃焼状態検知手段
38の応答遅れを一定期間補正する補正手段39を備え
たものである。なお、その他の部材は前記一実施例の場
合と同じである。
【0027】補正手段39では、燃焼状態検知手段38
の応答が一次遅れと仮定する次の微分方程式により応答
遅れを相殺した安定状態の起電力が得られる。
【0028】Ec=Ei+T×K×(dEi/dt) ただし、Ec:安定状態の起電力 Ei:変化状態(現在)の起電力 T:熱電対の時定数 dEi/dt:起電力の時間的微分値 K:係数 次に、燃焼量設定部30が切換え判定部37へ出力した
判定値Q2より大きい設定信号が、判定値Q2より小さ
くなった場合について説明する。
【0029】この場合、切換え判定部37が出力した閉
信号により、切換え弁20を閉じると同時に、比例弁1
6の開度を変更する。さらに、燃焼状態設定手段32も
新しい目標検出値を制御手段35へ出力する。この直
後、燃焼状態検知手段38はバーナ15の空気の流れの
変化に追従できないが(応答遅れが非常に大きい)、補
正手段39が一定期間燃焼状態検知手段38の応答遅れ
を補正するので、切換え弁の開閉直後でも常に目標とし
た空気過剰率で燃焼を制御できる。
【0030】また、常に補正手段39を動作させ、切換
え弁20の開閉直後に係数Kを変更する、すなわち、切
換え弁20の開閉直後に補正値をさらに補正することに
より、さらにより目標とした空気過剰率で燃焼を制御で
きる。
【0031】次に他の実施例を図5に基づいて説明す
る。図5に示すように、前記一実施例と相違する点は熱
電対40から成る燃焼状態検知手段41の冷却端42に
はサーミスタ43から成る補償温度検出手段44を設け
ている。45は補償温度検出手段44の出力を検出する
補償温度検出部である。46は補償温度検出手部45の
補償温度から燃焼状態検知手段41の加熱端47の温度
を演算する加熱端演算手段である。48は燃焼量を設定
する燃焼量設定部である。49は燃焼量設定部48の設
定信号により目標加熱端温度を設定する燃焼状態設定手
段である。50は加熱端演算手段46と燃焼状態設定手
段49との信号により燃料供給手段51もしくはファン
52を調整する制御手段である。なお、その他の部材は
前記実施例と同じである。
【0032】空気過剰率と加熱端47の温度は空気過剰
率と燃焼状態検知手段41の出力との関係と同様に燃焼
量別に一定の相関があり、この加熱端47の温度を知れ
ば空気過剰率が求められる。燃焼状態設定手段49は燃
焼量別に最適な空気過剰率における加熱端演算手段45
の出力を予め目標加熱端温度として設定する。また、熱
電対40の起電力は冷却端42と加熱端47との温度差
に依存している、すなわち、起電力と冷却端42の温度
が分かれば、加熱端47の温度は演算できる。
【0033】次に、上記構成における燃焼状態制御動作
について説明する。検出部29は燃焼状態検知手段41
の出力を検出する。一方、補償温度検出部45は冷却端
42の温度を検出する。そして、加熱端演算手段46は
燃焼状態検知手段41の出力と冷却端42の温度から加
熱端47の温度を演算する。
【0034】続いて、制御手段50は、燃焼状態設定手
段49の目標加熱端温度と加熱端演算手段46の出力と
を比較し、両者の偏差が小さくなるようにファン52の
比例制御信号をファン駆動回路36に出力する。この様
に、制御手段50が加熱端演算手段46と燃焼状態検知
手段41との信号により燃料供給手段51もしくはファ
ン52を調整する。冷却端42と加熱端47との温度
差、特に、冷却端42の温度の応答性に依存する熱電対
40の起電力により空気過剰率を制御するのでなく、応
答性の早い加熱端47の温度に対して空気過剰率を制御
しているので、常に目標とした空気過剰率で燃焼を制御
できる。
【0035】補償温度検出手段44は温度補償付熱電
対、測温抵抗体を用いても同様の効果が得られる。ま
た、補償温度検出手段44は冷却端42の近傍、例えば
バーナケース27に取り付けても、若干応答性が劣るが
加熱端47の温度を演算できる。
【0036】次に他の実施例を図6に基づいて説明す
る。図6において、前記一実施例と相違する点は濃火炎
を形成する濃炎口部53と希薄火炎を形成する希薄炎口
部54とを交互に並べてバーナ55を構成している。5
6は希薄炎口部53の長手方向に沿うように、かつ、下
流側から熱電対57の加熱端58を希薄炎口部54に当
接する燃焼状態検知手段である。なお、その他の部材は
前記一実施例の場合と同じである。
【0037】次に、上記構成における燃焼状態検知動作
について説明する。加熱端58を希薄炎口部54に当接
させて、熱電対57の取り付けばらつきを防止している
ので、希薄火炎の温度分布が大きいにもかかわらず、燃
焼状態検知手段56は安定した出力が得られる。また、
加熱端58は希薄火炎による加熱と希薄炎口部54から
の熱伝導とに支配されている。すなわち、希薄火炎によ
る加熱端58への加熱は、希薄火炎自身のゆらぎにより
不安定になるが、しかし、希薄炎口部54の温度が希薄
火炎のゆらぎの影響を受けず安定なので、希薄炎口部5
4からの熱伝導は安定している。この安定した熱伝導に
より空気過剰率と燃焼状態検知手段56の出力との関係
はゆらがずに安定しているので、空気過剰率の制御の精
度は向上する。一方、加熱端58は火炎温度が高い濃火
炎に加熱されないので、熱劣化が防止できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の燃焼装置によれば
次の効果が得られる。
【0039】(1)燃焼状態設定手段が切換え判定部の
開閉信号と燃焼量設定部の設定信号とに応じて目標検出
値を設定しているので、切換え弁の開閉に関係なく、常
に目標とした空気過剰率で燃焼を制御できる。
【0040】(2)補正手段が切換え判定部の信号変化
時に燃焼状態検知手段の応答遅れを補正するので、切換
え弁の開閉直後でも常に目標とした空気過剰率で燃焼を
制御できる。
【0041】(3)加熱端演算手段が補償温度検出手段
の検出した冷却端の温度から加熱端の温度を演算し、こ
の加熱端の温度に対して燃料供給手段もしくは空気供給
手段を調整するので、冷却端の温度に影響されず、常に
目標とした空気過剰率で燃焼できる。
【0042】(4)燃焼状態検知手段を希薄炎口部の長
手方向に沿うように、かつ、下流側から加熱端を同希薄
炎口部に当接するように設けているので、燃焼状態検知
手段の取り付けばらつきを防止できる。また、空気過剰
率と燃焼状態検知手段の出力との関係はゆらがずに安定
しているので、空気過剰率の制御の精度は向上する。一
方、加熱端は火炎温度が高い濃火炎に加熱されにくいの
で、熱劣化が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃焼装置の構成図
【図2】同燃焼装置の一例を示す空気過剰率と燃焼状態
検知手段の出力特性図
【図3】同燃焼装置の制御特性図
【図4】同燃焼装置の他の実施例の構成図
【図5】同燃焼装置の他の実施例の構成図
【図6】同燃焼装置の他の実施例の構成図
【図7】従来の燃焼装置の構成図
【符号の説明】
15、55 バーナ 17、51 燃料供給手段 20 切換え弁 21、41、56 燃焼状態検知手段 26、52 空気供給手段(ファン) 30、48 燃焼量設定部 31、37 切換え判定部 32、38、49 燃焼状態設定手段 35、50 制御手段 39 補正手段 42 冷却端 44 補償温度検出手段 46 加熱端演算手段 47、58 加熱端 53 濃炎口部 54 希薄炎口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国本 啓次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 植田 順一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木村 洋一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本からなるバーナと、このバーナに燃
    料と空気をそれぞれ供給する燃料供給手段および空気供
    給手段と、前記バーナの燃焼状態を検知する燃焼状態検
    知手段と、燃焼量を設定する燃焼量設定部と、前記バー
    ナの使用本数を切換える切換え弁と、この切換え弁の開
    閉を判定する切換え判定部と、この切換え判定部の開閉
    信号と前記燃焼量設定部の設定信号とにより燃焼状態を
    設定する燃焼状態設定手段と、この燃焼状態設定手段と
    前記燃焼状態検知手段との信号により前記燃料供給手段
    もしくは空気供給手段を調整する制御手段とを備えた燃
    焼装置。
  2. 【請求項2】切換え判定部の信号変化時に燃焼状態検知
    手段の応答遅れを補正する補正手段を備えた請求項1記
    載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】熱電対からなる燃焼状態検知手段と、この
    燃焼状態検知手段の冷却端の温度、または近傍の温度を
    検出する補償温度検出手段と、この補償温度検出手段の
    検出温度から燃焼状態検知手段の加熱端の温度を演算す
    る加熱端演算手段と、燃焼量を設定する燃焼量設定部
    と、この燃焼量設定部の設定信号により目標加熱端温度
    を設定する燃焼状態設定手段と、この燃焼状態設定手段
    と前記加熱端演算手段との信号により前記燃料供給手段
    もしくは空気供給手段を調整する制御手段を備えた燃焼
    装置。
  4. 【請求項4】濃火炎を形成する濃炎口部と希薄火炎を形
    成する希薄炎口部とを交互に並設したバーナと、前記希
    薄炎口部の長手方向に沿うように、かつ、下流側から加
    熱端を希薄炎口部に当接する燃焼状態検知手段とを備え
    た燃焼装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036464A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Rinnai Corp 燃焼板式バーナ
JP2011047597A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Noritz Corp 燃焼制御方法、燃焼装置およびこの燃焼装置を備えた温水装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009036464A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Rinnai Corp 燃焼板式バーナ
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