JP4812744B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動送風機を収容するケースに電動ケースの発生する振動を絶縁する防振支持部を備えた電気掃除機に関する。
一般に電気掃除機は、掃除機本体に収容された電動送風機の作動によって生じる負圧を利用して、掃除機本体に連通された集塵ホースの先端に設けられた吸込口体から空気とともに床などの被掃除面に溜まった塵埃を吸い込み、掃除機本体に内装された高速分離方式の塵埃除去手段あるいはフィルタで塵埃を捕獲して、被掃除面の掃除を行うものである。
電気掃除機に用いる電動送風機では、作動流体である空気中に、必ず不必要な圧力変動が引き起こされ、この圧力変動が周囲に伝ぱして騒音になる。例えばファン部の動翼の運動につれて空間には周期的な圧力変動が起こり、この圧力変動が騒音として伝ぱする。また、電動送風機では、サージングなどの流体的な振動と、回転体のアンバランスによる機械的な振動が生じる。このような電動送風機の騒音や振動を防振する防振支持部の条件は、振幅の小さい位置を充分に柔らかく支持することが望ましい。また、電動送風機の径方向にはその重量、軸方向には電動送風機の作動によって生じる吸引力を支持する必要がある。
そこで、特許文献1には、電動送風機の重心近くと掃除機本体との間に、この掃除機本体に設けた外周リングを介して設置されたばね部材と、モータと掃除機本体の間に空隙を設けて設置された衝撃吸収用の後部弾性体と、ファン部外周と本体の間に空隙を設けて設置された衝撃吸収用の前弾性体を用いて、電動送風機を掃除機本体に弾性支持する電気掃除機が記載されている。
図5は、従来の電気掃除機の電動送風機を収容する掃除機本体の部分的な断面図である。
図5に示すように、特許文献1に記載された従来の電気掃除機40は、掃除機本体2と、掃除機本体2内に形成された電動送風機収容室42と、引張弾性支持体43によって弾性支持されて電動送風機収容室42内に収容された電動送風機10とを有する。
引張弾性支持体43は、掃除機本体2に設けられた内周リング45と、電動送風機10の重心近くに形成されたファン部端面46と取付リブ47との間に設けられた外周リング48と、一端を内周リング45に、他端を外周リング48に固定されて引張力が付勢されたバネ材であるコイルバネ49とから構成される。電動送風機10の軸方向と径方向とは、引張弾性支持体43によって弾性支持される。
電動送風機10のファン部には、ゴム質の略円筒形状の衝撃吸収用の前弾性体50が取り付けられる。掃除機本体2の内壁には、固着された環状の前リブ51と、電動送風機10の軸方向に突設された端リブ52とが形成される。前リブ51および端リブ52と前弾性体50との間は空隙53によって離間される。
電動送風機10のモータ部10dの軸受ハウジング部10bには、ゴム質の円筒形状の衝撃吸収用の後部弾性体56が取り付けられる。後部弾性体56の周囲には、掃除機本体2の内壁から後リブ57が突設される。後リブ57と後部弾性体56との間は空隙58によって離間される。
電動送風機10の吸込口10aには、吸込口10aに連通する孔の縁部に円筒ツバ部59が形成された円板形状のシール60が設けられる。掃除機本体2内に形成された集塵部61と電動送風機収容室42との仕切り板62には、シール60の端部が当接される。
図6は、従来の電気掃除機の電動送風機を弾性支持する弾性支持体の電動送風機の軸方向の特性を示す図である。
図6に示すように、引張弾性支持体43のコイルバネ49によって弾性支持された電動送風機10は、その軸方向に加わる力と変位との関係が非線形な特性になる。すなわち、電動送風機10の軸方向に加えられた微小な振動に対してはコイルバネ49によって柔軟に支持され、電動送風機10の吸引力によって生じる静的な力や掃除機本体2に落下衝撃などによる大きな力に対しては強く支持される。
特開平5−84194号公報
特許文献1に記載の従来の電気掃除機の電動送風機は、引張力を付勢されたコイルバネによって掃除機本体内に引張弾性支持され、その径方向に働く力は柔軟に支持され、他方その軸方向に働く力は軸方向の変位の増加に伴い強く支持されるため、電動送風機の作動によって生じる振動が掃除機本体に伝達されるのを防ぐことができる。
しかし、コイルバネによって電動送風機が弾性支持されると、電動送風機はその質量によって鉛直下方へ変位する。騒音や振動の防振の観点では、防振支持部を構成するコイルバネのバネ定数は小さいことが好ましい。他方、コイルバネのバネ定数を小さくすると、電動送風機の質量による変位量は大きくなる。そうすると、掃除機本体に形成され、電動送風機の吸込口に連通される連通路と、電動送風機の吸込口とは、電動送風機の質量による変位量だけずれることになる。この吸込口と連通路とのずれは、電動送風機の作動によって生じる負圧が作用する掃除機本体内の空気の流路における圧力損失となり、電動送風機の吸込効率を低下させる。
また、例えば電動送風機を電動送風機ケースに収容し、この電動送風機ケースを電気掃除機本体内に収容することで電動送風機の作動による騒音と振動とを防音、防振する場合がある。この場合、電動送風機ケースには電動送風機の吸込口に連通された孔が形成される。したがって、電動送風機ケース内に電動送風機を弾性支持する場合であっても、電動送風機の質量による変位量によって、電動送風機の吸込口と電動送風機ケースに形成される孔とのずれが生じると、電動送風機の作動によって生じる負圧が作用する掃除機本体内の空気の流路における圧力損失となり、電動送風機の吸込効率を低下させる。
すなわち、電動送風機の質量による変位量を考慮せずに電動送風機を弾性支持すると、電動送風機の吸込性能を十分に発揮できない。
本発明は、掃除機本体に収容される電動送風機を弾性支持して、電動送風機の作動による騒音と振動を防音、防振し、かつ電動送風機の効率を維持できる電気掃除機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明では、塵埃を含んだ空気を電気掃除機に吸い込む電動送風機と、前記電動送風機が収容される電動送風機ケースと、前記電動送風機ケースに形成され、前記電動送風機ケースと前記電動送風機との間に放射状に等間隔に離間する複数の位置で前記電動送風機の径方向に圧縮力を付勢され前記電動送風機を弾性支持する防振支持部とを有し、前記防振支持部は、重力加速度による前記電動送風機の変位量分、重力加速度の反対方向へオフセットさせて設けられることを特徴とする。
本発明によれば、電動送風機ケース内に電動送風機を圧縮弾性支持して、電動送風機の作動による音と振動を防音、防振できる電気掃除機を提供することができる。
本発明に係る電気掃除機の吸込口体および電気掃除機の実施形態について、図1から図4〜を参照して説明する。
図1は、本発明に係る電気掃除機の外観を示した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、掃除機本体2と、掃除機本体2に設けられた接続口2aに一端が着脱白在に接続された集塵ホース3と、集塵ホース3の他端に一端が設けられた手元操作管4と、手元操作管4の他端に一端が着脱自在に接続された延長管5と、延長管5の他端に着脱自在に接続された吸込口体6とを備える。
手元操作管4には操作部4aが設けられ、操作部4aには掃除機本体2に収容された電動送風機10の駆動を停止する切スイッチ4bや電動送風機10の送風力を設定する強弱スイッチ4cなどが設けられる。
吸込口体6には、下面に塵埃を吸引する吸込開口(図示省略)が形成され、吸込口体6内部に形成された吸込室(図示省略)に連通される。この吸込室は延長管5と手元操作管4と集塵ホース3とを介して接続口2aから掃除機本体2内へ連通される。
掃除機本体2は、その内部に収容され、接続口2aを介して吸込口体6に負圧を作用させる電動送風機10と、電動送風機10の生じた負圧によって空気とともに吸い込んだ塵埃を空気から分離して集塵する着脱可能な塵埃分離集塵ユニット(図示省略)と、この塵埃分離集塵ユニットに塵埃が捕集された空気を電動送風機10の排気風として掃除機本体2の外部に排気する排気口(図示省略)とを備える。
図2は、本発明に係る電気掃除機の電動送風機を収容する電動送風機ケースと電動送風機とを部分的に切り欠いて示した斜視図である。
なお、図2に示された電動送風機10は、そのケーシングのみ示している。
図2に示すように、電気掃除機1の電動送風機10は、掃除機本体2に収容された電動送風機ケース12内に弾性支持体13によって圧縮弾性支持される。
電動送風機ケース12は、吸込側ケース部材15と、排気側ケース部材16とから構成される。
吸込側ケース部材15は、略円筒形状に形成され、掃除機本体2と電動送風機10の吸込口10aとを連通させる孔を有するシール部材17が嵌め込まれたシール部材取付孔12aが形成された吸込口側壁部12bを一端に有し、他端が開放される。
排気側ケース部材16は、軸直交方向断面が略方形の管状に形成され、電動送風機10のモータ部のロータを回動可能に軸支する軸受(図示省略)が収容される軸受ハウジング部10bが、モータ支持部材18を介して支持される軸受用挿入凸部12cが突設された排気口側壁部12dを一端に有し、他端が開放される。排気側ケース部材16の側壁は、電動送風機10の排気口10cと離間させて開口されたケース排気口12eを有する。
電動送風機ケース12は、シール部材取付孔12aとケース排気口12eとに設けられたゴム質の円筒状の保持部材(図示省略)によって掃除機本体2に保持されて収容される。電動送風機ケース12には、ABSなどの樹脂が使用される。
吸込側ケース部材15の開口側端部には、吸込側ケース部材15の円筒状の胴部と、排気側ケース部材16の略方形の管状に形成された胴部との断面形状の差を封止させる吸込側ケース鍔部15aが形成される。吸込側ケース部材15の吸込側ケース鍔部15aの周縁から長手軸方向に突設された吸込側ケース結合部19と、排気側ケース部材16の開口端部の一端に形成された排気側ケース結合部20とによって、吸込側ケース部材15と排気側ケース部材16とが一体的に嵌合される。また、排気側ケース部材16は吸込側ケース部材15に螺着される。
排気側ケース部材16の軸直交方向断面が略方形の管状に形成された胴部は、排気側ケース結合部20に連続し、吸込側ケース部材15の円筒状の胴部の直径と同等な辺の長さに形成された大径筒部21と、大径筒部21に連続させて形成された小径筒部22とから構成される。大径筒部21と小径筒部22との間には、排気側ケース部材16の開放された端部に対向する方形枠状の段差面23が形成される。弾性支持体13は、排気側ケース部材16の段差面23と、吸込側ケース部材16の開口側端部に形成された吸込側ケース鍔部15aとの間に挟持される。
したがって、排気側ケース部材16の大径筒部21によって弾性支持体13の径方向変位が拘束され、排気側ケース部材16の段差面23と吸込側ケース結合部19の吸込側ケース鍔部15aとによって弾性支持体13の軸方向変位が拘束される。
弾性支持体13は、電動送風機10の発生させる振動を絶縁する防振支持部であって、電動送風機ケース12に設けられた内周リング28と、電動送風機10の重心近くに設けられた外周リング29と、一端を内周リング28に、他端を外周リング29に固定されて圧縮力Fが付勢された弾性支持部材であるコイルバネ30とから構成される。電動送風機10の軸方向と径方向とは、弾性支持体13によって弾性支持される。
シール部材17は、2つの截頭円錐中空体の小口径側をつき合わせて構成され、2つの截頭円錐中空体のつき合わせ部分である小口径部17aが、電動送風機ケース12の吸込口側壁部12bに形成されたシール部材取付孔12aに嵌め込まれる。シール部材17の一方の截頭円錐中空体の大口径開口部17bには鍔が形成され、電動送風機10の吸込口10aの周縁部に当接される。シール部材17の他方の截頭円錐中空体の大口径開口部17cには鍔が形成され、塵埃分離集塵ユニットに連通された掃除機本体2の連通路(図示省略)の周縁部に当接される。シール部材46の小口径部17aに形成された通気路部17dによって掃除機本体2の開口と電動送風機10の吸込口10aとが連通される。すなわち、シール部材46は、掃除機本体2の連通路と電動送風機10の吸込口10aとが連通される風路を構成する。
本実施形態に係る弾性支持体13では、コイルバネ30に圧縮力Fを作用させて電動送風機10を支持するため、コイルバネ30を係止させる内周リング28と外周リング29との離間距離は、同じ線径のコイルバネに引張力を作用させて電動送風機10を支持する場合に必要な離間距離に比べて狭く構成することができる。すなわち、電動送風機10と電動送風機ケース12との離間距離を極力狭く構成し、電動送風機ケース12の外径を小さくできるので電動送風機ケース12の小型化、軽量化が可能になる。
図3は、本発明に係る電気掃除機の電動送風機を収容する電動送風機ケースと電動送風機とを部分的に切り欠いて示した斜視図である。
図3に示すように、弾性支持体13の内周リング28は、電動送風機10のモータ部10dの外周に周設される。内周リング28の外面には、コイルバネ30が係止される凸部28aが半径方向に突設される。
弾性支持体13の外周リング29は、排気側ケース部材16の大径筒部21の内周に周設され、排気側ケース部材16の段差面23と、吸込側ケース部材16の開口側端部に形成された吸込側ケース鍔部15aとの間に挟持される。外周リング29は、環状に形成された補強リング部29aと、補強リング部29aの円弧から排気側ケース部材16の略方形の大径筒部21の角部に突設され、コイルバネ30が係止される係合凹部29bとから構成される。排気側ケース部材16の大径筒部21の角部には、係合凹部29bが挟持されるリブ21aが形成される。外周リング29には、耐熱性部材として金属部材、例えば帯状鉄板や耐熱性合成樹脂、耐熱性強化合成樹脂が用いられる。
外周リング29に設けられた係合凹部29bと、内周リング28に設けられた凸部28aとは、離間させて対向される。
弾性支持体13のコイルバネ30は、内周リング28と外周リング29との間に所要の本数、例えば4本が放射状に等間隔に離間されて設けられる。コイルバネ30には、圧縮力Fが付勢され、外周リング29に設けられた係合凹部29bと、内周リング28に設けられた凸部28aとに係止される。すなわち、電動送風機10は、電動送風機10の径方向に圧縮力Fを付勢されたコイルバネ30によって内周リング28と外周リング29とを介して電動送風機ケース12内に弾性支持される。コイルバネ30の代わりに、内周リング28と外周リング29との間に圧縮力Fを付勢可能な板バネ、トーションバーなどの他の形式のバネや弾性体を用いて弾性支持体13を構成しても良い。
図4は、本発明に係る電気掃除機の電動送風機を収容する電動送風機ケースと電動送風機との軸直交方向の断面図である。
図4に示すように、弾性支持体13によって電動送風機ケース12内に弾性支持された電動送風機10は、実線矢gで示される重力の影響を受ける。
例えば、4本のコイルバネ30が使用され、そのうち2本のコイルバネ30が重力加速度gの方向にそって配設され、他の2本が重力加速度gの方向に直交する方向に配設されている場合を考える。
電動送風機10の質量をm、重力加速度gの方向にそって上方に配設されたコイルバネ30aのバネ定数をk1、重力加速度gの方向にそって下方に配設されたコイルバネ30bのバネ定数をk2、重力加速度gの方向に直交する方向に配設されたコイルバネ30cの重力加速度方向のバネ定数をk3、k4とすると、互いに同じ圧縮力Fが付勢された各コイルバネ30によって弾性支持される電動送風機10は、[数1]によって表される変位量ΔDだけ重力加速度gの方向に向かって変位する。
[数1]
ΔD=m×g/(k1+k2+k3+k4)
本実施形態に係る電動送風機ケース12では、弾性支持体13の外周リング29の全体を電動送風機ケース12に対して鉛直上向きに変位量ΔDだけオフセットさせて設けられる。
また、排気側ケース部材16の大径筒部21に形成されたリブ21aに挟持されたコイルバネ30が係止される外周リング29の係合凹部29bについて、コイルバネ30aが係止される外周リング29の係合凹部29baの突設長さは、基準深さDに変位量ΔDを加えた長さに形成され、コイルバネ30bが係止される外周リング29の係合凹部29bbの突設長さは、基準深さDに変位量ΔDを引いた長さに形成され、コイルバネ30cが係止される外周リング29の係合凹部29bcの突設位置は、基準高さHに変位量ΔDを加えた高さに形成されることでもよい。
基準深さDと基準高さHとは、重力gの影響を考慮せずに圧縮力Fが付勢されたコイルバネ30によって電動送風機10を電動送風機ケース12内に弾性支持した場合に、電動送風機10の吸込口10aの中心と、電動送風機ケース12のシール部材取付孔12aに設けられたシール部材17の通気路部17dの中心とが、電動送風機10の長手軸方向の中心線上に配設される長さである。基準深さDと基準高さHとは、コイルバネ30のバネ定数、自由長が一致するときは、電動送風機10の中心軸(図心)に対して軸対称な長さとなる。
さらに、コイルバネ30の使用本数や配置の関係によっては、使用されるコイルバネ30の全てが鉛直方向に沿わないことが考えられる。このような場合、本実施形態に係るコイルバネ30cのように、コイルバネ30が配設される状態における鉛直方向のバネ定数を計測して、[数2]によって表される変位量ΔDを求めることができる。
[数2]
ΔD=m×g/Σkn
kn:コイルバネ30が配設される状態における鉛直方向のバネ定数
n:コイルバネ30の使用本数
すなわち、電動送風機10は、重力の影響によって重力加速度gの方向に向かって変位する変位量ΔDだけ、重力加速度gの反対方向に向かってオフセットさせて電動送風機ケース12内にコイルバネ30によって弾性支持される。したがって、電動送風機ケース12内にコイルバネ30によって弾性支持される電動送風機10が重力の影響によって重力加速度gの方向に向かって変位した状態で、電動送風機10の吸込口10aの中心と、電動送風機ケース12のシール部材取付孔12aに設けられたシール部材17の通気路部17dの中心とが、電動送風機10の長手軸方向の中心線上に配設される。
なお、電動送風機ケース12のシール部材取付孔12aに設けられたシール部材17の通気路部17dを変位量ΔDだけ下方に偏位させて設けることでも同様な効果が得られる。
また、電動送風機ケース12を介さずに掃除機本体2内に直接的に電動送風機10を弾性支持させる場合には、電動送風機10の質量による変位量ΔDだけ弾性支持体13を鉛直上向きにオフセットさせて弾性支持させることで、掃除機本体2に形成された電動送風機の吸込口に連通される連通路(図示省略)と、電動送風機10の吸込口10aとが、電動送風機10の長手軸方向の中心線上に配設されることとなる。
本実施形態に係る弾性支持体13によれば、電動送風機10の作動による騒音と振動を十分に防音、防振するためにコイルバネ30のバネ定数を小さく構成することが可能であり、電動送風機の質量による変位量ΔDによって、掃除機本体2に形成された連通路、または電動送風機ケース12のシール部材取付孔12aに設けられたシール部材17の通気路部17dと、電動送風機10の吸込口10aとが、電動送風機10の質量による変位量ΔDだけずれることはなく、電動送風機の吸込効率を低下させずに吸込性能を十分に発揮できる。
したがって、本実施形態に係る電気掃除機1によれば、掃除機本体2に収容される電動送風機10を弾性支持して、電動送風機10の作動による騒音と振動を防音、防振し、かつ電動送風機10の効率を維持できる。
本発明に係る電気掃除機の外観を示した図。 本発明に係る電気掃除機の電動送風機を収容する電動送風機ケースと電動送風機とを部分的に切り欠いて示した斜視図。 本発明に係る電気掃除機の電動送風機を収容する電動送風機ケースと電動送風機とを部分的に切り欠いて示した斜視図。 本発明に係る電気掃除機の電動送風機を収容する電動送風機ケースと電動送風機との軸直交方向の断面図。 従来の電気掃除機の電動送風機を収容する掃除機本体の部分的な断面図。 従来の電気掃除機の電動送風機を弾性支持する弾性支持体の電動送風機の軸方向の特性を示す図。
符号の説明
1 電気掃除機
2 掃除機本体
2a 接続口
3 集塵ホース
4 手元操作管
4a 操作部
4b 切スイッチ
4c 強弱スイッチ
5 延長管
6 吸込口体
10 電動送風機
10a 吸込口
10b 軸受ハウジング部
10c 排気口
10d モータ部
12 電動送風機ケース
12a シール部材取付孔
12b 吸込口側壁部
12c 軸受用挿入凸部
12d 排気口側壁部
12e ケース排気口
13 弾性支持体
15 吸込側ケース部材
15a 吸込側ケース鍔部
16 排気側ケース部材
17 シール部材
17a 小口径部
17b 大口径開口部
17c 大口径開口部
17d 通気路部
18 モータ支持部材
19 吸込側ケース結合部
20 排気側ケース結合部
21 大径筒部
21a リブ
22 小径筒部
23 段差面
28 内周リング
28a 凸部
29 外周リング
29a 補強リング部
29b、29ba、29bb、29bc 係合凹部
30 コイルバネ
40 従来の電気掃除機
42 電動送風機収容室
43 引張弾性支持体
45 内周リング
46 ファン部端面
47 取付リブ
48 外周リング
49 コイルバネ
50 前弾性体
51 前リブ
52 端リブ
53 空隙
54 モータ部
55 軸受ハウジング部
56 後部弾性体
57 後リブ
58 空隙
59 円筒ツバ部
60 シール
61 集塵部
62 仕切り板

Claims (2)

  1. 塵埃を含んだ空気を電気掃除機に吸い込む電動送風機と、
    前記電動送風機が収容される電動送風機ケースと、
    前記電動送風機ケースに形成され、前記電動送風機ケースと前記電動送風機との間に放射状に等間隔に離間する複数の位置で前記電動送風機の径方向に圧縮力を付勢され前記電動送風機を弾性支持する防振支持部とを有し、
    前記防振支持部は、重力加速度による前記電動送風機の変位量分、重力加速度の反対方向へオフセットさせて設けられることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記防振支持部を構成する弾性支持部材の重力加速度方向のバネ定数から、重力加速度による前記電動送風機の変位量を求めることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
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