JP4811933B2 - 電子機器における放熱構造 - Google Patents

電子機器における放熱構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4811933B2
JP4811933B2 JP2006160043A JP2006160043A JP4811933B2 JP 4811933 B2 JP4811933 B2 JP 4811933B2 JP 2006160043 A JP2006160043 A JP 2006160043A JP 2006160043 A JP2006160043 A JP 2006160043A JP 4811933 B2 JP4811933 B2 JP 4811933B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat sink
conductive sheet
generating element
heat generating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006160043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007329338A (ja
Inventor
義人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2006160043A priority Critical patent/JP4811933B2/ja
Publication of JP2007329338A publication Critical patent/JP2007329338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4811933B2 publication Critical patent/JP4811933B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、プリント基板に実装された発熱素子の熱をヒートシンクに効率よく伝えて放熱させる電子機器における放熱構造に関する。
電子機器のプリント基板に実装されているIC素子(CPU)や制御用大規模集積回路(LSI)等の電子部品は、チップをセラミックや樹脂パッケージに封入した構造とされている。これらのIC素子や制御用大規模集積回路は、発熱素子であり、放熱経路を確保する必要がある。発熱素子の放熱構造として発熱部が中央部に限られず広い範囲にわたって散在する場合であっても放熱できるようにした構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この放熱構造は、発熱素子のパッケージの上面中央に底面の一部に接着座を突出形成したヒートシンクをその接着座部分において接着し、接着座以外のヒートシンクの底面と発熱素子のパッケージの上面との隙間に熱伝導性ゴムシートを介在させた構造とされている。
或いは、図10に示すようにプリント基板1の上面1aに実装された高さの異なる複数の発熱素子2,3,4を一体に覆うヒートシンク5と発熱素子2,3,4の上面2a,3a,4aとの間に熱伝導性シート6を介在させ、発熱素子2〜4の熱をヒートシンク5に伝えて放熱する構造のものもある。
特開平8−222667号公報(2−3頁、図1)
しかしながら、特許文献1に開示されているヒートシンクは、パッケージの上面が平面構造の発熱素子に適用するものであり、パッケージの上面に突出部が形成された構造の発熱素子には適用することができない。特に1つのパッケージ内に複数の発熱素子を並べた場合、発熱体を含む部品の上面の形状は、製品(メーカ)により異なり均一(平面)ではない場合がある。このため、ヒートシンク自体の形状を変更しなければならず、手間とコストがかかっていた。
また、ヒートシンクの接着座以外の底面で熱伝導性ゴムシートを押し付けて接着座をパッケージ上面に接着するために熱伝導性ゴムシートの板厚の管理が必要である。即ち、熱伝導性ゴムシートの板厚が所定の板厚よりも僅かに厚い場合でもヒートシンクの接着座をパッケージの上面全体に良好に接着することが出来なくなり剥離するおそれがある。また、熱伝導性ゴムシートの板厚が所定の板厚よりも薄い場合には熱伝導が不良となる。
また、図10に示す熱伝導性ゴムシート6は、プリント基板1の上面1aからの高さが最も低い発熱素子2とヒートシンク5との隙間に応じた厚みとされる。このために発熱素子2よりも高い他の発熱素子3,4とヒートシンク5との間の隙間が狭くなる。そして、この間隔の狭い部分において熱伝導性ゴムシート6の厚みによる弾力でヒートシンク5に大きな反力が生じ図示のように中央部で膨らむことになる。
このため膨らみの部分に隙間が生じて熱伝導効率が低下したり、ヒートシンク5が変形したりするおそれがある。特にヒートシンク5がアルミニウム板等強度の低い板体である場合変形しやすい。また、膨らみの部分が熱伝導性ゴムシート6に密着しているか不明であり、各発熱素子2〜4からヒートシンク5へ十分に熱が伝わっているかを確認することができない。更に熱伝導性ゴムシート6の弾力による反力で高さが高い発熱素子3,4に無理な応力が加わるおそれがある。
本発明の目的は、プリント基板に実装されヒートシンクに接する側の面の一部に突出部が形成された発熱素子や高さの異なる複数の発熱素子に対しても適用することが可能な電子機器における放熱構造を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の電子機器の放熱構造は、
プリント基板に実装された発熱素子の熱をヒートシンクを介して放熱する電子機器における放熱構造において、
前記発熱素子は前記ヒートシンクに接する側の面の一部に突出部が形成され、
前記発熱素子とヒートシンクとの間に熱伝導性シートが介在され、
前記ヒートシンクは前記発熱素子の突出部と対向する領域に前記熱伝導性シートの一部を逃がすための穴が形成されかつ前記発熱素子の突出部以外の領域に前記熱伝導性シートを接触させるための多数の突部が形成され、
前記ヒートシンクの突部の高さは、前記発熱素子の突出部の高さより低く形成されていることにより、前記熱伝導性シートは、前記ヒートシンクにより前記発熱素子に押し付けられたとき、その一部が前記ヒートシンクの穴、および前記ヒートシンクの突部と前記発熱素子との間から外にはみ出し、これにより前記熱伝導性シートと前記ヒーシンクおよび前記発熱素子とを密着させていることを特徴としている。
プリント基板に実装された発熱素子とヒートシンクとの間に熱伝導性シートを介在させる。発熱素子の突出部の上面とヒートシンクとの間に介在された熱伝導性シートの一部(過剰な部分)は穴から外にはみ出すことで突出部とヒートシンクとが良好に接触する。
また、ヒートシンクの突部により熱伝導性シートが発熱素子の上面の突出部以外の領域に接触され、その一部(過剰な部分)が側方にはみ出すことでヒートシンクに良好に接触する。これにより、突出部が形成された発熱素子の熱をヒートシンクに効率よく伝えることができ、発熱素子の熱を良好に放熱させることが出来る。
また、本発明の請求項2に記載の電子機器の放熱構造は、請求項1に記載する電子機器における放熱構造において、
前記プリント基板には、高さの異なる複数の発熱素子が実装され、
前記ヒートシンクは前記各発熱素子と対向する領域に前記熱伝導性シートの一部を逃がすための穴が形成されかつ前記穴の周囲に前記熱伝導性シートを接触させるための多数の突部が形成され、
前記ヒートシンクの両側部の高さは、前記発熱素子の中の最も高い発熱素子の高さよりも高く設定されていることにより、
前記各発熱素子に前記熱伝導性シートを略均一に接触させることを特徴としている。
プリント基板に実装された高さの異なる複数の発熱素子上に一体に熱伝導性シートを載置してヒートシンクを取り付ける。ヒートシンクは、熱伝導性シートの弾力による反力が大きい領域、即ちプリント基板からの高さが高い発熱素子に対しては熱伝導性シートの一部(過剰な部分)を穴から外に出す。これにより、熱伝導性シートの弾力によるヒートシンクに対する反力を低減すると共に反力を均一化する。また、高さの異なる複数の発熱素子に加わる熱伝導性シートによる応力を低減する。
本発明によると、ヒートシンクに接する側の面の一部に突出部が形成された形状の発熱素子の熱をヒートシンクに効率良く伝達することが可能となり、放熱効率の向上が図られる。また、ヒートシンクに接する側の面の一部に突出部が形成された形状の発熱素子とヒートシンクとの間に熱伝導性グリースや熱伝導性シート等を介在させることが可能である。
また、ヒートシンクの熱伝導性シートを逃がすための穴から熱伝導性シートの状態を視認することができ製造時における取付ミス等を確認することが出来る。そして、この場合熱伝導性シートがヒートシンクに密着していることを確認することが出来る。また、ヒートシンクの穴から熱伝導性シートの一部(過剰な部分)が外にはみ出すことで、熱伝導性シートをヒートシンクに密着させることが出来る。また、熱伝導性シートを介在させる場合その板厚を正確に管理する必要はなく、部品の管理が不要であると共に組付性の向上が図られる。
更にプリント基板に実装された高さの異なる複数の発熱素子と1枚のヒートシンクとの間に無理なく熱伝導性シートを介在させることができかつ各発熱素子の熱をヒートシンクに良好に伝達することが出来る。この場合熱伝導性シートの厚みによる弾力を低減させることができ、ヒートシンクへの反力を大幅に低減することが可能となる。また、ヒートシンクに対する反力を均一化することができる。また、ヒートシンクの変形や発熱素子に加わる応力を低減することが可能となる。
以下、本発明に関連する実施形態に係る電子機器における放熱構造について図面に基づいて説明する。図1に示すようにプリント基板11の上面11aの所定位置例えば略中央位置にIC素子等の発熱素子12が実装されている。また、上面11aの一側にはヒートシンク13を固定するためのヒートシンク固定部11bが突出して形成され、上面にねじ穴11cが形成されている。尚、プリント基板11の上面11aには発熱素子12の周りに図示しない多数の非発熱電子部品が実装されているが、これらの電子部品は省略してある。
発熱素子12は、直方体の形状をなしており、上面12aの例えば中央位置に突出部12bが形成されている。この突出部12bは、略直方体をなして上面12aから突出している。そして、この発熱素子12は、発熱部が例えば突出部12bの上面12c、及び突出部12bの周りの領域12dの広い範囲に亘り散在して配置されている。
ヒートシンク13は、プリント基板11と略同じ大きさの平板状をなし、図2に示すように下面13aの略中央位置即ち発熱素子12の突出部12bの上面12cと対向する領域13bが突出部12aとの接触面とされている。そして、下面13aには領域13bの周りかつ突出部12bの周りの領域12dと対向する領域13cに突部13dが僅かな間隔を存して多数形成されている。これらの突部13dは、下面13eが平面とされかつ発熱素子12の突出部12bと同じ高さに設定されている。また、図1に示すプリント基板11のヒートシンク固定部11bの高さは、プリント基板11の上面11aから発熱素子12の突出部12bの上面12cまでの高さと同じ高さに設定されている。
また、図1に示すようにヒートシンク13の一側にはプリント基板11のヒートシンク固定部11bのねじ穴11cと対応して取付穴13fが形成されている。このヒートシンク13は、熱伝導性が良好で軽量かつ安価な金属板例えばアルミニウム板をプレス加工により成形して形成されている。
また、前述したようにプリント基板11には発熱素子12の周りに図示しない多数の非発熱電子部品が実装されており、これらの電子部品の中にはその高さが発熱素子12の突出部12bの高さよりも高いものもある。従って、ヒートシンク13は、このような電子部品と対向する位置に図示しない穴や切欠等が形成されて干渉しないようにされている。
図1に示すようにヒートシンク13は、プリント基板11に実装された発熱素子12の上に配置され、一側部がヒートシンク固定部11bに載置される。そして、ヒートシンク13は、ねじ穴11cに螺合するねじ14により取付穴13fを介してヒートシンク固定部11bに固定される。この状態において図3に示すようにヒートシンク13の下面13aの中央部の領域13bが発熱素子12の突出部12bの上面12cに接触(当接)する。そして、この領域13bの外側に下方に突出して形成された各突部13dの下面13eが発熱素子12の突出部12bの周りの領域12dに接触(当接)する。
これにより、上面12aに突出部12bを有する発熱素子12の前記突出部12bの上面12c及びその周りの領域12dに散在する発熱部をヒートシンク13に接触させることができる。この結果、発熱素子12の熱を効率良くヒートシンク13に伝えることが出来る。そして、ヒートシンク13は、プリント基板11と略同じ大きさとされているために表面積が大きく、発熱素子12から伝えられた熱を良好に放熱することができる。
図4は、本発明に関連する別の実施形態に係る電子機器における放熱構造の断面図を示す。尚、図1に示す部材と同一又は相当する部材には同一又は相当する符号を付して詳細な説明を省略する。図4に示すようにヒートシンク13は、各突部13d’の高さが発熱素子12の突出部12bの上面12aからの高さと同じ又はこれよりも僅かに低く形成されている。
ヒートシンク13の突部13d’の高さを発熱素子12の突出部12bの高さよりも僅かに低くした場合、発熱素子12の突出部12bの上面12cをヒートシンク13の下面13aの領域13bに接触させたときに突部13d’の下面13e’が発熱素子12の上面12aの領域12dと僅かな隙間を存して対向可能とされる。
そして、発熱素子12とヒートシンク13の下面13aとの間に熱伝導性グリース15が介在(充填)されている。即ち、発熱素子12の突出部12bの上面12c及び該突出部12bの周りの領域12dと対向するヒートシンク13の下面13aの領域13b及び13c、領域12dと各突出部13d’の下面13e’との間に熱伝導性グリース15が充填されている。熱伝導性グリースとしては例えばシリコーングリースがある。
なお、ヒートシンク13の突部13d’の高さを発熱素子12の突出部12bの高さよりも僅かに低く形成して突出部12bの上面12cをヒートシンク13の下面13aの領域13bに直接接触させても良い。この場合、ヒートシンク13の突部13d’の下面13e’と発熱素子12の対向する領域12dとの間に僅かな隙間が形成される。そして、発熱素子12の上面12aの突出部12b以外の領域12dとヒートシンク13の下面13aとの間に熱伝導性グリース15を介在(充填)させるようにしても良い。
発熱素子12の突出部12bの上面12cからの熱は、僅かな間隔に充填された熱伝導性グリース15を介してヒートシンク13の下面13aに効率良く伝えられる。また、発熱素子12の上面12aの領域12dの熱は、熱伝導性グリース15を介してヒートシンク13の下面13aに伝えられる。更にヒートシンク13の突部13d’の下面13e’は、発熱素子12の上面12aの領域12dと僅かな間隔を存して対向していることで領域12dの熱が僅かな間隔に充填された熱伝導性グリース15を介して突部13d’に効率よく伝えられる。
また、発熱素子12の突出部12bの上面12cをヒートシンク13の下面13aに直接接触させた場合は、発熱素子12の突出部12bの上面12cからの熱がヒートシンク13に直接伝えられ良好な放熱効果が得られる。ヒートシンク13の突部13d’の下面13e’は、発熱素子12の上面12aの領域12dと僅かな間隔を存して対向していることで領域12dの熱が僅かな間隔に充填された熱伝導性グリース15を介して突部13d’に効率よく伝えられる。これにより、発熱素子12の熱をヒートシンク13に良好に伝えることができ、良好な放熱効果が得られる。
そして、この構造においてはヒートシンク13の突部13d’の下面13e’からの高さを発熱素子12の上面12aからの突出部12bの高さと正確に同じ高さにする必要が無い。このためプレス加工における突部13d’の高さ精度を低くすることができ、厳密な寸法公差を必要とせずヒートシンク13の製造が容易となる。
図5乃至図8は、本発明の第の実施形態に係る電子機器における放熱構造を示す。尚、図1及び図4に示す部材と同一又は相当する部材には同一又は相当する符号を付して詳細な説明を省略する。図5に示すように発熱素子12の上面12a及び突出部12bの上面12cとヒートシンク13の下面との間に熱伝導性シート17が介在されている。熱伝導性シートとしては、例えばガラスクロス等で補強したシリコンゴムシートがある。
図5及び図6に示すようにヒートシンク13は、発熱素子12の突出部12bの上面12cと対向する領域13cに穴13gが複数穿設されている。これらの穴13gは、発熱素子12の突出部12bの領域における熱伝導性シート17の一部(過剰な部分)を逃がすためのものである。また、ヒートシンク13は、下面13aの領域13cに突出部13d’が多数形成されている。これらの突部13d’の高さは、発熱素子12の突出部12bの上面12aからの高さよりも僅かに低く形成されている。そして、突部13d’の下面13e’と発熱素子12の上面12aの領域12dとの隙間は、熱伝導性シート17の厚みよりも僅かに狭い間隔とされている。
そして、図5に示すように発熱素子12上に熱伝導性シート17を載置し、次いでヒートシンク13を配置して図1の場合と同様にねじ14で固定する。これにより、熱伝導性シート17は、ヒートシンク13により発熱素子12に押し付けられる。図7及び図8に示すように突出部12bの上面12cに押し付けられた熱伝導性シート17は、その一部(過剰な部分)が各穴13gから外にはみ出す(逃げ出す)。
また、ヒートシンク13の突部13d’の下面13e’により発熱素子12の上面12aの領域12dに押し付けられた熱伝導性シート17は、その一部(過剰な部分)が側方にはみ出す。これにより、熱伝導性シート17による発熱素子12への押圧力(応力)が軽減されると共に熱伝導性シート17とヒートシンク13や熱伝導性シート17と発熱素子12との間を全体的に密着させて隙間を生じさせないようになっている。
発熱素子12の突出部12bの上面12c、及び突出部12bの周りの領域12dの熱は、熱伝導性シート17を介してヒートシンク13の下面13aに伝えられる。ヒートシンク13の突部13d’の下面13e’は、発熱素子12の上面12aの領域12dと僅かな間隔を存して対向していることで領域12dの発熱が熱伝導性シート17を介して突部13d’に効率よく伝えられる。これにより、発熱素子12の熱をヒートシンク13に良好に伝えることができ良好な放熱効果が得られる。
そして、熱伝導性シート17の弾力による反力が大きい発熱素子12の突出部12bと対向する領域の穴13gから熱伝導性シート17の過剰な部分を外に出してヒートシンク13に対する反力を低減と反力の均一化が図られる。また、発熱素子12に加わる応力を低減することが可能となる。
また、ヒートシンク13の穴13gから熱伝導性シート17の状態を視認することができ、製造時における取付ミス等を確認することが出来る。また、熱伝導性シート17がヒートシンク13の下面13aに密着していることを確認することも出来る。更にヒートシンク13の穴13gから熱伝導性シート17が外にはみ出すことで、熱伝導性シート17をヒートシンク13の下面13aに密着させることが出来る。
なお、穴13gは、複数の穴から形成されず突出部12bに略対応する大きさの単一の穴であっても良い。
図9は、本発明の第の実施形態に係る電子機器における放熱構造の断面図を示す。プリント基板21の上面21aに高さの異なる複数の発熱素子22,23,24が実装されている。これらの発熱素子22,23,24は、上面22a,23a,24aが発熱部とされている。そして、プリント基板21上にヒートシンク25が取り付けられ、発熱素子22,23,24の上面22a,23a,24aとヒートシンク25との間に熱伝導性シート27が介在されている。
ヒートシンク25は、両側部25aが下方に直角に折曲され、下端部に係止爪25bが複数内側に折曲されて形成されている。そして、両側部25aの高さは、発熱素子22,23,24の中の最も高い例えば発熱素子23の高さよりも僅かに高く設定されている。このヒートシンク25は、両側部25aの係止爪25bがプリント基板21の側面に形成された係止部21bに係止可能とされている。
ヒートシンク25は、上板部25cの発熱素子22,23,24と対向する領域(位置)に穴25e,25f,25gが形成されている。そして、これらの穴25e,25f,25gは、発熱素子22,23,24の上面22a,23a,24aと略同じ大きさとされている。これらの穴25e,25f,25gは、発熱素子22,23,24の領域における熱伝導性シート27の一部(過剰な部分)を逃がすためのものである。このヒートシンク25は、1枚のアルミニウム板をプレス加工して形成されている。
熱伝導性シート27は、発熱素子22,23,24を一体に覆うことが可能な大きさに設定されている。そして、その厚さは、発熱素子22,23,24の中の最も低い例えば発熱素子23の上面23aとヒートシンク25の上板部25cの内側面との間の隙間(距離)よりも僅かに厚く設定されている。
そして、発熱素子22,23,24上に熱伝導性シート27を載置し、次いでヒートシンク25を配置して両側部25aの係止爪25bをプリント基板21の側面に形成された係止部21bに係止させて固定する。これにより、熱伝導性シート27がヒートシンク25により発熱素子22,23,24の上面22a,23a,24aに押し付けられる。
そして、熱伝導性シート27は、高さの異なる発熱素子22,23,24に応じて過剰な厚み部分がヒートシンク25の上板部25cの対応する穴25e,25f,25gから図示のように外にはみ出す。これにより、高さの異なる発熱素子22,23,24とヒートシンク25との間に無理なく熱伝導性シート27を介在させることができ、熱伝導性シート27の厚みによる弾力を低減させることができる。
この結果、ヒートシンク25への反力を大幅に低減することが可能となり、ヒ27をートシンク25の変形や発熱素子22,23,24に加わる応力を低減することが可能となる。そして、発熱素子22,23,24の熱をヒートシンク25に良好に伝達することができる。
なお、プリント基板に実装されている各発熱素子22,23,24のヒートシンク25の各穴25e,25f,25gの周囲に上述した第1乃至第3の実施形態に係る発熱素子のように上面の一部に突出部を設ける場合、ヒートシンク25の各穴25e,25f,25gの周囲に上述した第1乃至第3の実施形態に係る突部を設けても良い。これによって発熱素子の熱をヒートシンク25に効率よく放熱することができる。
の実施形態でヒートシンク25に穴25e,25f,25gの周囲に突部を設けると、熱伝導性シート27にこの突部が食い付きこれらの穴25e,25f,25gから逃げ出ようとする熱伝導性シート27を突部により密着させることができる。
本発明に関連する実施形態に係る電子機器における放熱構造の組立斜視図である。 図1に示したヒートシンクの発熱素子と対向する下面の形状を示す一部斜視図である。 図1に示した発熱素子上にヒートシンクを組み付けた状態における矢線III―IIIに沿う断面図である。 本発明に関連する別の実施形態に係る電子機器における放熱構造の要部断面図である。 本発明の第の実施形態に係る電子機器における放熱構造の組立斜視図である。 図5に示したヒートシンクの発熱素子と対向する下面の形状を示す一部斜視図である。 図5に示した発熱素子上に熱伝導性シート及びヒートシンクを組み付けた状態における矢線VII―VIIに沿う断面図である。 図5に示した発熱素子上に熱伝導性シート及びヒートシンクを組み付けた状態における矢線VIII―VIIIに沿う断面図である。 本発明の第の実施形態に係る電子機器における放熱構造の要部断面図である。 プリント基板に高さの異なる複数の発熱素子が実装された場合における従来の放熱構造の断面図である。
符号の説明
1 プリント基板
1a 上面
2,3,4 発熱素子
2a,3a,4a 上面(発熱部)
5 ヒートシンク
6 熱伝導性ゴムシート
11 プリント基板
11a 上面
11b ヒートシンク固定部
11c ねじ穴
12 発熱素子
12a 上面
12b 突出部
12c 突出部の上面
12d 上面12aの突出部以外の領域
13 ヒートシンク
13a 下面
13b 発熱素子の突出部の上面と対向する領域
13c 発熱素子の突出部以外の領域と対向する領域
13d,13d’ 突部
13e,13e’ 下面
13f 取付穴
13g 穴
14 ねじ
15 熱伝導性グリース
17,27 熱伝導性シート
21 プリント基板
21a 上面
21b 係止部
22,23,24 発熱素子
22a,23a,24a 上面(発熱部)
25 ヒートシンク
25a 側部
25b 係止爪
25c 上板部
25e,25f,25g 穴

Claims (2)

  1. プリント基板に実装された発熱素子の熱をヒートシンクを介して放熱する電子機器における放熱構造において、
    前記発熱素子は前記ヒートシンクに接する側の面の一部に突出部が形成され、
    前記発熱素子とヒートシンクとの間に熱伝導性シートが介在され、
    前記ヒートシンクは前記発熱素子の突出部と対向する領域に前記熱伝導性シートの一部を逃がすための穴が形成されかつ前記発熱素子の突出部以外の領域に前記熱伝導性シートを接触させるための多数の突部が形成され、
    前記ヒートシンクの突部の高さは、前記発熱素子の突出部の高さより低く形成されていることにより、前記熱伝導性シートは、前記ヒートシンクにより前記発熱素子に押し付けられたとき、その一部が前記ヒートシンクの穴、および前記ヒートシンクの突部と前記発熱素子との間から外にはみ出し、これにより前記熱伝導性シートと前記ヒーシンクおよび前記発熱素子とを密着させていることを特徴とする電子機器における放熱構造。
  2. 請求項1に記載する電子機器における放熱構造において、
    前記プリント基板には、高さの異なる複数の発熱素子が実装され、
    前記ヒートシンクは前記各発熱素子と対向する領域に前記熱伝導性シートの一部を逃がすための穴が形成されかつ前記穴の周囲に前記熱伝導性シートを接触させるための多数の突部が形成され、
    前記ヒートシンクの両側部の高さは、前記発熱素子の中の最も高い発熱素子の高さよりも高く設定されていることにより、
    前記各発熱素子に前記熱伝導性シートを略均一に接触させることを特徴とする電子機器における放熱構造。
JP2006160043A 2006-06-08 2006-06-08 電子機器における放熱構造 Expired - Fee Related JP4811933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160043A JP4811933B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 電子機器における放熱構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160043A JP4811933B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 電子機器における放熱構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007329338A JP2007329338A (ja) 2007-12-20
JP4811933B2 true JP4811933B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=38929603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006160043A Expired - Fee Related JP4811933B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 電子機器における放熱構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4811933B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105640A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP5625242B2 (ja) * 2009-02-25 2014-11-19 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置、制御ユニットおよび車両
JP2011249681A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Sony Chemical & Information Device Corp 熱伝導性シート及び半導体装置
JP5896124B2 (ja) * 2012-01-24 2016-03-30 横河電機株式会社 ヒートシンク
JP6252550B2 (ja) * 2014-07-31 2017-12-27 株式会社デンソー 電子装置及びそれを用いた駆動装置、ならびに電子装置の製造方法
JP5915721B1 (ja) * 2014-11-25 2016-05-11 日本電気株式会社 冷却装置
JP6109274B1 (ja) * 2015-11-09 2017-04-05 かがつう株式会社 ヒートシンク及び該ヒートシンクの製造方法並びに該ヒートシンクを用いた電子部品パッケージ
JP6789031B2 (ja) * 2016-08-10 2020-11-25 Kyb株式会社 放熱構造
US20180235069A1 (en) * 2016-12-16 2018-08-16 Hamilton Sundstrand Corporation Pressure limiting heat sink
CN112133621B (zh) * 2019-06-25 2023-09-29 中微半导体设备(上海)股份有限公司 一种导热片和等离子体处理装置
KR102256860B1 (ko) * 2019-11-28 2021-05-27 김현용 전자기기의 방열부품
CN113133261B (zh) * 2019-12-30 2022-07-22 华为数字能源技术有限公司 一种散热装置、电路板组件及电子设备
CN112433427B (zh) * 2020-08-18 2022-01-04 深圳市安华光电技术有限公司 Led光源校准方法、光机和dlp投影仪

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000196269A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Toshiba Corp 回路モジュ―ル
JP2000216563A (ja) * 1999-01-25 2000-08-04 Fujitsu Ltd 電子部品を保護する機能を有するスペ―サを備えた電子機器
JP3881488B2 (ja) * 1999-12-13 2007-02-14 株式会社東芝 回路モジュールの冷却装置およびこの冷却装置を有する電子機器
JP2002043476A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Fujitsu Ten Ltd 放熱板の構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007329338A (ja) 2007-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4811933B2 (ja) 電子機器における放熱構造
KR20140105371A (ko) 전자 부품 유닛 및 고정 구조
JP2000269671A (ja) 電子機器
JP2006278941A (ja) 放熱装置及びプラグインユニット
US20080068797A1 (en) Mounting assembly and electronic device with the mounting assembly
JP4272169B2 (ja) 電子部品パッケージ組立体およびプリント基板ユニット
US10820406B2 (en) Circuit structure and electrical junction box
JP2007305761A (ja) 半導体装置
US20060118969A1 (en) Flip chip ball grid array package assemblies and electronic devices with heat dissipation capability
JP2009026870A (ja) 電子装置およびその製造方法
JP5738679B2 (ja) 放熱構造
JP5640616B2 (ja) 電子部品の放熱構造
WO2011155317A1 (ja) 電子機器の放熱構造
JP4005953B2 (ja) 熱伝導スペーサ
JP7115032B2 (ja) 基板
JP2004040127A5 (ja)
JP5003730B2 (ja) 電子装置
JP2006049501A (ja) 電子装置の放熱構造
JP3378174B2 (ja) 高発熱素子の放熱構造
JPH09213852A (ja) 発熱電子部品の放熱構造
JP2013098388A (ja) 電子部品の実装構造
JP2003037225A (ja) 電子部品の冷却用熱伝導シート及び電子部品の冷却構造
JP2003017634A (ja) 半導体モジュール
JP2016122867A (ja) 電子部品の実装構造
JP4339753B2 (ja) 熱伝導スペーサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110818

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4811933

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees