JP4811614B2 - 障害物検出方法及び装置 - Google Patents

障害物検出方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4811614B2
JP4811614B2 JP2008255880A JP2008255880A JP4811614B2 JP 4811614 B2 JP4811614 B2 JP 4811614B2 JP 2008255880 A JP2008255880 A JP 2008255880A JP 2008255880 A JP2008255880 A JP 2008255880A JP 4811614 B2 JP4811614 B2 JP 4811614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
obstacle
detected
monitoring area
signal
obstacle detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008255880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010085293A (ja
Inventor
宏一郎 永田
清英 関本
豊 久光
亮 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2008255880A priority Critical patent/JP4811614B2/ja
Publication of JP2010085293A publication Critical patent/JP2010085293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4811614B2 publication Critical patent/JP4811614B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

本発明は、監視範囲に照射されたレーザ光の反射光を受光することによって物体を検知し、監視範囲内で一定時間滞留した物体を障害物として検出する障害物検出方法及び装置に関する。
監視範囲に照射されたレーザ光の反射光を受光することによって物体を検知し、監視範囲内で一定時間滞留した物体を障害物として検出する障害物検出装置には、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されたものが既に提案されている。特許文献1に記載された発明は、所定の領域を走査するレーザレーダと、このレーザレーダにより検知される距離情報とその走査方向の情報とから3次元レーダ情報を求めるレーダ情報作成手段と、前記3次元レーダ情報から前記所定の領域内に存在する物体を検知する物体検知手段と、前記所定の領域を、前記物体の進行方向に対して複数に分割された分割領域として認識する領域認識手段と、前記分割領域の1つに所定時間継続して少なくとも1つの物体が滞留したときに、障害物が滞留していると判断する障害物判断手段とを備えたことを特徴とする。また、特許文献2に記載された発明は、特許文献1に記載された障害物判断手段が、各々の物体毎に各々の分割領域における滞留時間を計時し、何れかの物体の何れかの分割領域における滞留時間が所定時間継続した場合に、障害物が滞留していると判断することを特徴とする。
特開2005−214718号公報 特開2007−10681号公報
ところで、上述した特許文献1や特許文献2に記載された発明のように、所定の監視範囲内において所定時間継続して物体が滞留した場合に障害物と判断する方法や装置では、障害物として判断された物体がバスやトラック等の大型車両の陰に隠れてしまった場合に、障害物がなくなったと判断してしまう場合がある。この場合、障害物を隠していた車両が通過した後に再び滞留時間を計測することになる。すなわち、障害物が物陰に隠れてから露出するまでの時間(車両が通過する時間)に所定の滞留時間を加えた時間が経過した後になって、障害物が再び検出されることとなる。これは、監視範囲内において障害物が滞留し続けているにもかかわらず、一定の空白時間が生じてしまうことを意味し、障害物検出装置の性能を低下させる要因になり得る。また、監視範囲が踏切の場合には、監視範囲内を列車が通過する場合に列車を障害物と認識しないようにマスク処理をする場合がある。この場合も、元々存在していた障害物が列車の陰に隠れてしまう場合があり、上述と同様の問題が生じ得る。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、障害物が車両や列車等の物陰に隠れた場合であっても障害物を認識することができ、障害物の検出性能を向上させることができる障害物検出方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、レーザレーダによって所定の監視領域を走査し、該レーザレーダにより検知される距離情報と走査方向の情報とから3次元レーダ情報を求め、該3次元レーダ情報から前記監視領域内に存在する物体を検知し、前記監視領域内で一定時間以上継続して滞留している物体を障害物として検出する障害物検出方法において、前記障害物として検出された前記物体が前記監視領域内で検知できなくなった時に、前記監視領域内で他の物体が検知されている場合には、前記障害物は前記監視領域内に滞留していると擬制する、ことを特徴とする障害物検出方法が提供される。
前記障害物を再び物体として検知してから一定時間経過した後に前記擬制を解除するようにしてもよい。また、前記監視領域を複数に分割し、分割領域ごとに前記障害物の検出を行うようにしてもよい。さらに、前記他の物体が検知されている場合には、前記監視領域内を通過する物体を障害物として認識しないようにマスク処理を施している場合も含むようにしてもよい。なお、前記他の物体は、前記障害物を検知できない状態にする物体であることが好ましい。
また、本発明によれば、所定の監視領域を走査するレーザレーダと、該レーザレーダにより検知される距離データ信号と投光条件信号とから3次元レーダ情報を求めるレーダ情報作成手段と、前記3次元レーダ情報から前記監視領域内に存在する物体を検知する物体検知手段と、前記監視領域内で一定時間以上継続して滞留している物体を障害物として検出する障害物検出手段と、前記障害物として検出された前記物体が前記監視領域内で検知できなくなった時に前記監視領域内で他の物体が検知されている場合には前記障害物は前記監視領域内に滞留していると擬制した犠牲信号を出力する障害物擬制手段と、を有することを特徴とする障害物検出装置が提供される。
前記障害物擬制手段は、前記障害物を再び物体として検知してから一定時間経過した後に前記擬制信号を解除するようにしてもよい。また、前記監視領域を複数に分割した各分割領域を監視領域として認識する領域認識手段を有していてもよい。さらに、前記障害物擬制手段は、前記障害物として検出された前記物体が前記監視領域内で検知できなくなった時に前記監視領域内を通過する物体を障害物として認識しないようにマスク処理を施している場合には前記障害物は前記監視領域内に滞留していると擬制した犠牲信号を出力するようにしてもよい。なお、前記他の物体は、前記障害物を検知できない状態にする物体であることが好ましい。
上述した本発明の障害物検出方法及び装置によれば、障害物の存在を検知できなくなった場合でも他の物体が監視領域内で検知されている場合には障害物は存在していると擬制することにより、障害物が車両や列車等の物陰に一時的に隠れている場合であっても空白時間が生ずることがなく、障害物の検出性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図9を用いて説明する。ここで、図1は、本発明に係る障害物検出方法を示すフロー図である。
図1に示すように、本発明の障害物検出方法は、レーザレーダ1によって所定の監視領域Kを走査し、レーザレーダ1により検知される距離情報と走査方向の情報とから3次元レーダ情報を求め、該3次元レーダ情報から監視領域K内に存在する物体Aを検知し(Step1)、監視領域K内で一定時間以上継続して滞留している物体Aを障害物Aとして検出し(Step2,Step3)、障害物Aとして検出された物体Aが監視領域K内で検知できなくなった時に(Step4)、監視領域K内で他の物体Bが検知されている場合には(Step5)、障害物Aは監視領域K内に滞留していると擬制する(Step6)、ことを特徴としている。
また、図1に示したフロー図では、障害物Aを再び物体Aとして検知してから一定時間経過した後に障害物Aの擬制を解除している(Step7〜Step9)。なお、Step5において、障害物A(物体A)が監視領域K内で検知できなくなった時に、監視領域K内で他の物体Bが検知されていない場合には、障害物Aは監視領域から取り除かれたものとして障害物Aの検出を終了する(Step10)。
以下、各ステップについて詳述する。ここで、図2〜図7は、本発明の障害物検出方法における主要なステップの状態を図示したものである。図2は、障害物Aを検出した状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。図3は、他の物体Bを検知した状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。図4は、他の物体Bが障害物Aを隠した状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。図5は、物体Aを再検知した状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。図6は、障害物Aを再検出した後の状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。図7は、障害物Aが監視領域Kから外れた状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。
図2(A)において、監視領域Kは、いわゆる踏切に設定されており、点線で囲んだ範囲内をレーザレーダ1で監視している。レーザレーダ1は、線路2の脇に立設された柱3の上部に設置されており、監視領域Kを俯瞰できるように配置されている。また、線路2,2の脇には、警報機4及び遮断機5が配置されている。
図2(B)に示すように、監視領域K内に物体A(例えば、歩行者)が進入すると、障害物検出装置は時間t0に物体Aを検知すると、物体A検知信号を発信してOFF状態からON状態に移行する(Step1)。いま、図2(A)及び(B)に示したように、物体Aが線路2の付近で立ち往生して時間t2に到達した場合を考える。障害物検出装置は、物体Aの検知(時間t0)から一定時間Δt以内の滞留では、物体Aを障害物Aとして認識しないようになっている。そして、物体Aが、監視領域K内で一定時間Δt継続して滞留した時間t1に到達すると、障害物検出装置は、障害物A検出信号を発信してOFF状態からON状態に移行する(Step2〜3)。この一定時間Δtは、使用環境や監視対象物によって異なるが、踏切で歩行者や車両等の障害物を検出する場合には、数秒(例えば、3〜5秒)程度に設定される。なお、時間t0〜t2において、図2(A)に示したように、物体B(例えば、バスやトラック等の大型車両)は、まだ監視領域K内に進入しておらず、物体Bの検知信号はOFF状態のままである。
図3(A)及び(B)に示すように、監視領域Kに物体Bが進入すると、障害物検出装置は、物体Bを検知した時間t3に物体B検知信号を発信してOFF状態からON状態に移行する。図3(A)は、時間t4の状態を図示しているが、このとき物体Aは継続して滞留している。したがって、図3(B)に示すように、物体A検知信号及び障害物A検出信号は、いずれもON状態のままである。
図4(A)及び(B)に示すように、物体Bが物体Aとレーザレーダ1の間に入り込み、時間t5に障害物Aを検知できなくなったものとする。まず、物体Aが検知できなくなったため、障害物検出装置は、図4(B)に示したように、物体A検知信号がOFF状態に移行する(Step4)。このとき、従来の障害物検出装置では、物体Aが検知できなくなったことにより、障害物Aが移動した又は除去されたものと判断し、図4(B)に一点鎖線で示したように、障害物A検出信号もOFF状態に移行していた。しかしながら、実際には、図4(A)に示したように、障害物Aは監視領域Kに存在しており、従来の障害物検出装置のように障害物A検出信号を直ちにOFF状態にすることは好ましくない。そこで、本発明では、物体Aを障害物Aとして検出している状態、すなわち、物体A検知信号:ON、障害物A検出信号:ONの状態において、物体Aが検知できなくなった場合には、監視領域K内に他の物体Bが存在しているか否かを確認する処理を追加している(Step5)。そして、監視領域Kに他の物体Bが存在している場合(Y)には、障害物A検出信号がON状態を維持するようにしている(Step6)。このように、障害物検出装置としては、障害物Aが検出されていないにもかかわらず、障害物Aを検出した状態を維持することを「擬制」ということとする。したがって、時間t6では、物体A検知信号:OFF、障害物A検出信号:ON、物体B検知信号:ONの状態になっている。なお、物体A検知信号についても、障害物A検出信号と同様にON状態を維持して、物体Aを検知していると擬制させるようにしてもよい。
また、監視領域Kに他の物体Bが存在していない場合(N)には、現実に物体Aが移動した又は除去されたと考えて差し支えないため、障害物Aの検出を終了する(Step10)。
図5(A)及び(B)に示すように、物体Bが物体Aを通過し、時間t7にレーザレーダ1が再び物体Aを検知できる状態になったものとする。このとき、物体A検知信号がON状態に移行する(Step7)。なお、障害物A検出信号は、ON状態を維持して障害物Aを検出しているものと擬制し続けている。
図6(A)及び(B)に示すように、物体Bが監視領域Kから外れ、時間t9に到達した場合を考える。まず、物体Bは既に監視領域K内に存在しないため、物体B検出信号はOFF状態に移行している。また、物体A検知信号は、再び物体Aを検知しているため時間t7にON状態に移行している。そして、再検知された物体Aが、時間t7から一定時間Δt継続して滞留すると時間t8に再び障害物Aを検出する(Step8〜9)。したがって、この時間t8には、障害物A検出信号がON状態に復帰することになる。そこで、障害物A検出信号がON状態に復帰したタイミングで、障害物Aを検出しているとみなしていた擬制信号を解除する(Step9)。かかる処理を行うことにより、障害物A検出信号をON状態に維持し続けることができる。
一方、従来の障害物検出装置では、図6(B)に一点鎖線で示したように、物体Aを検知できなくなった時間t5から、物体Aを再び障害物Aとして検出した時間t8までの間は、障害物A検出信号がOFF状態となっている空白時間Δtbを生じていた。この空白時間Δtbは、物体Aを検知できなかった時間(時間t5〜t7までの時間)と比較して一定時間Δtだけ長くなってしまうため、物体Aを検知できなかった時間が一瞬であったとしても必ず一定時間Δt以上の空白時間Δtbを生じていた。したがって、例えば、踏切内に障害物Aが存在していることを駅員や車掌に知らせるためのアラームが、一定時間Δt以上停止した状態になり、障害物Aが移動した又は除去されたものと勘違いさせてしまう場合がある。特に、線路2上を踏切に向かって進行している電車が存在している場合には、数秒の判断ミスが重大事故を引き起こす可能性もある。そこで、本発明では、障害物Aが検出されている状態で、物体Aが検知できなくなった場合であっても、他の物体Bが存在している場合には、障害物Aは監視領域Kに滞留しているものと擬制し、再び障害物Aが検出された場合には、かかる擬制を解除するようにしている。
ここで、物体Bは、障害物A(物体A)を検知できない状態にする大きさの物体、例えば、バス、トラック、ワゴン車等であって、実際に物体Aを隠してしまう物体であることが好ましい。しかしながら、上述した本発明では、物体Bが物体Aを隠しているか否かは判断していない。これは、物体Bが物体Aを隠していない場合には、レーザレーダ1が物体Aを検知できている状態であり、物体Aは障害物Aとして検出され続けるためであり、空白時間Δtbが生じないためである。したがって、物体Bがどんな物体であっても、物体Aを隠した場合には、図1に示した本発明の処理フローが適用される。また、物体Aが物体Bにより部分的に隠された場合であっても、そこに物体Aが存在していると検知されている限り、従来の障害物検出装置と同様の処理フローで問題がなく、物体Aが検知できなくなった場合には自動的に本発明の処理フローが適用される。
最後に、図7(A)及び(B)に示すように、物体Aが時間t10に移動を開始し、時間t11に監視領域Kの外へ移動した場合を考える。物体Aが滞留していた場所から移動を開始すると、物体Aは滞留していないため障害物Aとしては検出されなくなる。したがって、障害物A検出信号は、時間t10にOFF状態に移行する。そして、物体Aが監視領域Kから外れると、物体Aが検知できなくなる。したがって、物体A検知信号は、時間t11にOFF状態に移行する。この場合、物体Aが検知できなくなったとしても、その時に障害物Aが検出されていないため、上述した本発明の処理フローとは無関係に従来の障害物検出装置と同様の処理フローで処理される。
続いて、本発明の障害物検出方法の変形例について説明する。ここで、図8は、本発明に係る障害物検出方法の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。なお、図2に示した構成部品と同じ部品については同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図8(A)に示した第一変形例は、監視領域Kを複数に分割し、分割領域K1〜K16ごとに障害物Aの検出を行うようにしたものである。ここでは、監視領域Kを分割領域K1〜K16に16分割しているが、かかる分割方法に限定されるものではない。そして、監視領域Kを分割領域K1〜K16に分割した場合の障害物検出方法としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載された発明と同様にして処理される。加えて、本発明では、いずれかの分割領域(ここでは、分割領域K8)に障害物Aが検出されている状態で、物体Aが検知できなくなった場合であっても、いずれかの分割領域(ここでは、分割領域K3,K7,K11)に他の物体Bが存在している場合には、障害物Aは分割領域K8に滞留しているものと擬制する。このように分割領域が設定されている場合には、物体Bは必ずしも物体Aと同じ分割領域K8に存在している必要はなく、図8(A)に示したように、他の分割領域K3,K7,K11に存在している場合であってもよい。
図8(B)に示した第二変形例は、監視領域K内にマスク処理が施されている場合を示している。監視領域K内を電車が通過する場合には、電車を障害物として認識しないように、監視領域K内にマスク部M(図の斜線部)を設定する場合がある。かかる場合も、監視領域K内を大型車両等の物体Bが通過した場合と同様に、電車が障害物Aを隠してしまうこととなる。しかしながら、マスク部Mが設定されている場合には電車を物体として検知することができない。そこで、本発明では、監視領域Kにマスク部Mが設定されている場合には、他の物体Bが検知されている場合と同様に処理している。
次に、本発明に係る障害物検出装置について説明する。ここで、図9は、本発明に係る障害物検出装置を示す構成図である。
図9に示した本発明の障害物検出装置は、所定の監視領域Kを走査するレーザレーダ1と、レーザレーダ1により検知される距離データ信号Sdと投光条件信号Scとから3次元レーダ情報Dを求めるレーダ情報作成手段6と、3次元レーダ情報Dから監視領域K内に存在する物体を検知する物体検知手段7と、監視領域K内で一定時間Δt以上継続して滞留している物体Aを障害物Aとして検出する障害物検出手段8と、障害物Aとして検出された物体Aが監視領域K内で検知できなくなった時に監視領域K内で他の物体Bが検知されている場合には障害物Aは監視領域K内に滞留していると擬制した犠牲信号を出力する障害物擬制手段9と、を有する。なお、物体検知手段7、障害物検出手段8及び障害物擬制手段9は、制御装置10内に収容されており、制御装置10は出力機器90に接続されている。
また、レーザレーダ1は、障害物Aを検出したい監視範囲Kにレーザ光Lを照射する投光部11と、レーザ光Lの反射光Rを受光して受光信号Srを発信する受光部12と、レーダ情報作成手段6を備えた信号処理部13と、を有する。なお、投光部1、受光部2等は、レーザレーダヘッド内に収容されており、レーザレーダヘッドに照射窓Wが形成されている。
投光部11は、監視範囲K内の物体に対してレーザ光Lを発光して照射する機器である。かかる投光部11は、例えば、光源となるレーザダイオード11aと、レーザ光Lをコリメートする投光レンズ11bと、レーザダイオード11aを操作するLDドライバ11cとから構成される。LDドライバ11cは、信号処理部13からのトリガー信号Stに基づいてレーザ光Lを発光するようにレーザダイオード11aを操作し、レーザ光Lの発光と同時にパルス状の発光同期信号Slを信号処理部13に発信する。なお、発光同期信号Slは、トリガー信号Stにより代用するようにしてもよい。
図9では、投光レンズ11bを透過したレーザ光Lは、回転駆動されるポリゴンミラー91と回動駆動される平面ミラー92とにより構成される光学系により、略水平方向及び略鉛直方向に走査されるように構成している。ポリゴンミラー91は、例えば、6面体の4側面が鏡面化されており、対峙する2面(上下面)の中心を回転軸としてモータ91aにより高速回転されるように構成されている。モータ91aは、モータドライバ91bにより操作される。平面ミラー92は、例えば、モータ92aにより回動される回動軸の側面に接続されている。モータ92aは、モータドライバ92bにより操作される。また、モータドライバ91b,92bは、信号処理部13からの信号Smにより制御されるとともに、スキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scを信号処理部13に発信する。なお、かかる光学系は単なる一例であり、図示した構成に限定されるものではない。
受光部12は、物体に照射されたレーザ光Lの反射光Rを受光する機器である。ここでは、投光部11と受光部12と個別に設けて投光軸と受光軸とがずれるように構成しているが、投光軸と受光軸とが一致するように投光部11と受光部12が一体に形成されていてもよい。かかる受光部12は、図9に示すように、例えば、反射光Rを集光する受光レンズ12aと、集光された反射光Rを受光して電圧に変換する光電変換素子や増幅・圧縮・デコード等の処理を施す機器等を有する受光部本体12bとから構成される。照射窓Wを透過した反射光Rは、投光されるレーザ光Lと同様に、ポリゴンミラー91及び平面ミラー92を介して受光レンズ12aに導かれる。そして、反射光Rを受光した受光部本体12bは、電圧値に変換された受光信号Srを信号処理部3に発信する。なお、光電変換素子12bは、受光素子とも呼ばれる部品であり、例えば、フォトダイオードが使用される。
信号処理部13は、トリガー信号Stの発信、モータドライバ91b,92bの制御信号Smの発信、スキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scの受信、発光同期信号Sl及び受光信号Srの受信等を行う。かかる信号処理部13は、レーダ情報作成手段6の他に時間計測部93を有する。時間計測部93は、受光信号選択部93a及び受光信号処理部93bを有する。受光信号選択部93aは、受光信号Srから所望の受光信号Sxを選択する。受光信号Sxは、例えば、受光信号Srのうち飛行時間の短いものを除外するゲート機能により選択される信号である。かかるゲート機能により、近距離の反射光を除外して効率よく監視範囲Kの障害物検出を行うこうとができる。また、時間計測部93は、時間を計測する時計機能を有しており、発光同期信号Slの受信により時間の計測を開始し、受光信号Srを受信した時間を把握する。したがって、時間計測部93では、投光されたレーザ光Lが、物体に反射して受光されるまでの時間(以下、「飛光時間」と称する)を計測することができる。そして、測定範囲内の受光信号Srは、受光信号処理部93bにおいて、飛光時間と光の速度から距離データに変換され、距離データ信号Sdがレーダ情報作成手段6に発信される。なお、受光信号Srは、例えば、(光の速度)×(飛行時間)/2の計算式により距離データに変換される。そして、レーダ情報作成手段6は、距離データ信号Sdと投光条件信号Scとから3次元レーダ情報Dを求め制御装置10に3次元レーダ情報Dを発信する。
制御装置10は、レーザレーダ1から離隔して配置されており、物体検知手段7、障害物検出手段8及び障害物擬制手段9を有している。また、制御装置10は、障害物検出結果をディスプレイ、プリンタ、警報機等の出力機器90に出力するように構成されている。さらに、制御装置10は、ポリゴンミラー91のスキャン角度やスキャン速度、平面ミラー92のスイング角度やスイング速度、レーザ光Lのトリガー信号Stの発信タイミング等を制御する機能を有し、これらの制御信号Shを信号処理部13に発信している。
物体検知手段7は、3次元レーダ情報Dから監視領域K内に存在する物体を検知する機能を有する。かかる物体検知手段7により、上述した物体A(例えば、歩行者)や物体B(例えば、バスやトラック等の大型車両)を検知し、物体検知信号のON/OFFを切り換えている。
障害物検出手段8は、監視領域K内で一定時間Δt以上継続して滞留している物体Aを障害物Aとして検出する機能を有する。かかる障害物検出手段8により、物体検知手段7により検知された物体Aを障害物Aとして検出し、障害物検出信号のON/OFFを切り換えている。
障害物擬制手段9は、障害物Aとして検出された物体Aが監視領域K内で検知できなくなった時に監視領域K内で他の物体Bが検知されている場合には障害物Aは監視領域K内に滞留していると擬制した犠牲信号を出力する機能を有する。かかる障害物擬制手段9により、障害物Aが物体Bにより隠された場合であっても、空白時間Δtbを生じさせることなく、障害物Aを検出した状態を維持することができる。また、障害物擬制手段9は、障害物Aを再び物体Aとして検知してから一定時間Δt経過した後に擬制信号を解除する機能を有する。かかる機能により、障害物Aを再検出した場合に擬制状態を解除して実データに切り換えてその後の処理を行うことができる。
また、障害物擬制手段9は、図8(B)に示したように、障害物Aとして検出された物体Aが監視領域K内で検知できなくなった時に監視領域K内を通過する物体を障害物として認識しないようにマスク処理を施している場合には、障害物Aは監視領域K内に滞留していると擬制した犠牲信号を出力するようにしてもよい。
また、制御装置10は、図8(A)に示したように、監視領域Kを複数に分割した場合には、各分割領域K1〜K16を監視領域Kとして認識する領域認識手段94を有していてもよい。かかる領域認識手段94により、分割領域K1〜K16ごとに物体A,Bの検知や障害物Aの検出を行うことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、監視領域Kは踏切以外の場所(例えば、交差点や横断歩道等)に設定されていてもよい等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
本発明に係る障害物検出方法を示すフロー図である。 障害物Aを検出した状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。 他の物体Bを検知した状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。 他の物体Bが障害物Aを隠した状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。 物体Aを再検知した状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。 障害物Aを再検出した後の状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。 障害物Aが監視領域Kから外れた状態を示す図であり、(A)は監視領域、(B)は障害物検出装置の処理信号、を示している。 本発明に係る障害物検出方法の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。 本発明に係る障害物検出装置を示す構成図である。
符号の説明
1 レーザレーダ
2 線路
3 柱
4 警報機
5 遮断機
6 レーダ情報作成手段
7 物体検知手段
8 障害物検出手段
9 障害物擬制手段
10 制御装置
90 出力機器
11 投光部
11a レーザダイオード
11b 投光レンズ
11c LDドライバ
12 受光部
12a 受光レンズ
12b 受光部本体
13 信号処理部
90 出力機器
91 ポリゴンミラー
91a モータ
91b モータドライバ
92 平面ミラー
92a モータ
92b モータドライバ
93 時間計測部
93a 受光信号選択部
93b 受光信号処理部
94 領域認識手段

Claims (10)

  1. レーザレーダによって所定の監視領域を走査し、該レーザレーダにより検知される距離情報と走査方向の情報とから3次元レーダ情報を求め、該3次元レーダ情報から前記監視領域内に存在する物体を検知し、前記監視領域内で一定時間以上継続して滞留している物体を障害物として検出する障害物検出方法において、
    前記障害物として検出された前記物体が前記監視領域内で検知できなくなった時に、前記監視領域内で他の物体が検知されている場合には、前記障害物は前記監視領域内に滞留していると擬制する、ことを特徴とする障害物検出方法。
  2. 前記障害物を再び物体として検知してから一定時間経過した後に前記擬制を解除する、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検出方法。
  3. 前記監視領域を複数に分割し、分割領域ごとに前記障害物の検出を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検出方法。
  4. 前記他の物体が検知されている場合には、前記監視領域内を通過する物体を障害物として認識しないようにマスク処理を施している場合も含む、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検出方法。
  5. 前記他の物体は、前記障害物を検知できない状態にする物体である、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検出方法。
  6. 所定の監視領域を走査するレーザレーダと、
    該レーザレーダにより検知される距離データ信号と投光条件信号とから3次元レーダ情報を求めるレーダ情報作成手段と、
    前記3次元レーダ情報から前記監視領域内に存在する物体を検知する物体検知手段と、
    前記監視領域内で一定時間以上継続して滞留している物体を障害物として検出する障害物検出手段と、
    前記障害物として検出された前記物体が前記監視領域内で検知できなくなった時に前記監視領域内で他の物体が検知されている場合には前記障害物は前記監視領域内に滞留していると擬制した犠牲信号を出力する障害物擬制手段と、
    を有することを特徴とする障害物検出装置。
  7. 前記障害物擬制手段は、前記障害物を再び物体として検知してから一定時間経過した後に前記擬制信号を解除する、ことを特徴とする請求項6に記載の障害物検出装置。
  8. 前記監視領域を複数に分割した各分割領域を監視領域として認識する領域認識手段を有する、ことを特徴とする請求項6に記載の障害物検出装置。
  9. 前記障害物擬制手段は、前記障害物として検出された前記物体が前記監視領域内で検知できなくなった時に前記監視領域内を通過する物体を障害物として認識しないようにマスク処理を施している場合には前記障害物は前記監視領域内に滞留していると擬制した犠牲信号を出力する、ことを特徴とする請求項6に記載の障害物検出装置。
  10. 前記他の物体は、前記障害物を検知できない状態にする物体である、ことを特徴とする請求項6に記載の障害物検出装置。
JP2008255880A 2008-10-01 2008-10-01 障害物検出方法及び装置 Active JP4811614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008255880A JP4811614B2 (ja) 2008-10-01 2008-10-01 障害物検出方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008255880A JP4811614B2 (ja) 2008-10-01 2008-10-01 障害物検出方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010085293A JP2010085293A (ja) 2010-04-15
JP4811614B2 true JP4811614B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=42249384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008255880A Active JP4811614B2 (ja) 2008-10-01 2008-10-01 障害物検出方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4811614B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022065347A (ja) * 2020-10-15 2022-04-27 株式会社豊田自動織機 障害物検知装置
JP2022065348A (ja) * 2020-10-15 2022-04-27 株式会社豊田自動織機 障害物検知装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5743457B2 (ja) * 2010-08-26 2015-07-01 東海旅客鉄道株式会社 物体検知システム及び方法
JP6385293B2 (ja) * 2015-02-25 2018-09-05 公益財団法人鉄道総合技術研究所 踏切障害物検知装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3744352B2 (ja) * 2000-12-11 2006-02-08 日産自動車株式会社 障害物位置計測方法および障害物位置計測装置
JP4230373B2 (ja) * 2004-01-28 2009-02-25 東日本旅客鉄道株式会社 検知装置及び検知方法
JP4791147B2 (ja) * 2005-11-04 2011-10-12 東海旅客鉄道株式会社 物体検出ユニット、物体検出装置、横断路の移動物体検知装置及びプログラム
JP4279302B2 (ja) * 2006-08-28 2009-06-17 東日本旅客鉄道株式会社 検知装置
JP5472571B2 (ja) * 2008-01-16 2014-04-16 株式会社Ihi レーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022065347A (ja) * 2020-10-15 2022-04-27 株式会社豊田自動織機 障害物検知装置
JP2022065348A (ja) * 2020-10-15 2022-04-27 株式会社豊田自動織機 障害物検知装置
JP7512833B2 (ja) 2020-10-15 2024-07-09 株式会社豊田自動織機 障害物検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010085293A (ja) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5488518B2 (ja) 道路端検出装置、運転者支援装置、および道路端検出方法
JP4428208B2 (ja) 車両用物体認識装置
JP3994941B2 (ja) 車両用レーダ装置
JP4244964B2 (ja) 車両用測距装置
JP4791147B2 (ja) 物体検出ユニット、物体検出装置、横断路の移動物体検知装置及びプログラム
JP2005077302A (ja) 物体検出装置
JP4811614B2 (ja) 障害物検出方法及び装置
JP2005127909A (ja) レーダの走査方法
JP2005291788A (ja) 車両用物体認識装置
JP2010127835A (ja) レーダ装置
JP5262907B2 (ja) 車両渋滞検出装置
US20170153329A1 (en) Object detection apparatus
JP2012215521A (ja) レーザレーダ装置
JP2009110251A (ja) 障害認識装置及びこれを有する自律走行移動体並びにその制御方法
JP5930178B2 (ja) 車両検出方法及び車両検出装置
KR102017958B1 (ko) 철도차량용 증강현실 헤드업 디스플레이 시스템
JP3941791B2 (ja) 車両用物体認識装置及びプログラム
JP5556317B2 (ja) 物体認識装置
JP4561499B2 (ja) 車両用運転支援装置
JP2011106829A (ja) 移動体検出方法及びレーザ距離測定装置
JP2010044496A (ja) 車両の検出方法及び装置
WO2014076875A1 (ja) 物標検出システム、及び、物標検出装置
JP2005306366A (ja) 踏切障害物検知装置
JP5896139B2 (ja) 車両検出方法及び車両検出装置
JP2011122851A (ja) 物体検出方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110809

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4811614

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250