JP4811580B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば乗用車、トラック、バス等に用いられる空気入りタイヤに関するものである。
従来、この種の空気入りタイヤとしては、トレッド部材のタイヤ幅方向両端をサイドウォール部材の外側に配置したものが一般的である。この空気入りタイヤは、サイドウォール部におけるバットレス部の厚さが他の部分に比べて薄く、特に扁平タイヤではカーカスの折り返し端部やビードフィラーのエッジがバットレス部の近傍に配置される場合が多いため、バットレス部に応力が集中してクラック発生の原因になり易いという問題がある。そこで、バットレス部の厚さを大きくする、補強材を配置する、或いはカーカスの折り返し端部やビードフィラーのエッジからバットレス部を離すなどの対策がとられていた。しかしながら、前述のようにサイドウォール部の部材を強化したり、他の部材との位置を変更すると、サイドウォール部の剛性の変化によりバネ特性や撓み特性が変わるとともに、ゴムの量が増えることにより転がり抵抗が大きくなるなど、タイヤ自体の特性や性能に影響を与えるという問題がある。そこで、トレッド部材のタイヤ幅方向両端をタイヤ周方向に向かって波形に形成することにより、バットレス部の応力をタイヤ径方向に分散させてクラックの発生を防止するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−67619号公報
ところで、従来の空気入りタイヤでは、トレッド部のパターンがタイヤ周方向にピッチの異なるものが多いが、パターンのピッチが異なるとブロック剛性も異なるため、このようなパターンを有する場合にトレッド部材のタイヤ幅方向両端を波形に形成すると、更なる剛性の不均一を生じ、ユニフォミティーを悪化させるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユニフォミティーを悪化させることなくクラックの発生を防止することのできる空気入りタイヤを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、トレッド部材のタイヤ幅方向端部をサイドウォール部材の外側に配置するとともに、トレッド部のパターンをタイヤ周方向にピッチが異なるように形成した空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部材のタイヤ幅方向端部を、タイヤ周方向ピッチの大きいパターンに対応する部分がタイヤ周方向ピッチの小さいパターンに対応する部分よりもタイヤ径方向外側に位置するように波形に形成している。
これにより、トレッド部材のタイヤ幅方向端部が波形に形成されていることから、タイヤ径方向に応力を分散させることができる。この場合、トレッド部材のタイヤ幅方向端部は、タイヤ周方向ピッチの大きいパターンに対応する部分がタイヤ周方向ピッチの小さいパターンに対応する部分よりもタイヤ径方向外側に位置するように形成されているので、パターンのピッチが大きくブロック剛性の高い部分はトレッド部材のタイヤ径方向の寸法が小さく、パターンのピッチが小さくブロック剛性の低い部分はトレッド部材のタイヤ径方向の寸法が大きくなり、タイヤ径方向の剛性がタイヤ周方向で均一になる。
本発明によれば、トレッド部材のタイヤ幅方向端部における応力をタイヤ径方向に分散させることができるので、クラックの発生を効果的に防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。この場合、タイヤ径方向の剛性をタイヤ周方向で均一にすることができるので、ユニフォミティーを向上させることができる。
図1乃至図4は本発明の一実施形態を示すもので、図1は空気入りタイヤの部分正面断面図、図2はその部分側面図、図3はトレッド部の部分展開図、図4は中間工程におけるトレッド部材の平面図である。
この空気入りタイヤは、タイヤ外周面側に形成されたトレッド部1と、タイヤ幅方向両側に形成されたサイドウォール部2と、サイドウォール部2のタイヤ径方向内側に形成されたビード部3とを備え、トレッド部1のタイヤ幅方向両端側にはバットレス部4が形成されている。即ち、この空気入りタイヤは、シート状に形成されたインナーライナ10、カーカス部材11及び複数枚のベルト12を成形ドラム上で重ね合わせて円筒状に成形した後、カーカス部材11が左右一対のビード部材13間に跨るようにトロイダル状に成形し、その外周面にトレッド部材14及びサイドウォール部材15を貼付けることによって形成される。
インナーライナ10は気密性を有するシート状のゴムからなり、カーカス部材11の内周面側に配置される。
カーカス部材11は、複数本の補強コードがタイヤの周方向に配列されたシート状のゴムからなり、そのタイヤ周方向の一端部及び他端部をスプライスして円筒状に形成されるとともに、その幅方向両端側をビード部材を巻き込むようにタイヤ幅方向内側から外側に向けてサイドウォール部2側に折り返される。
各ベルト12はスチールコードや高強度繊維等からなる補強用線材をシート状のゴム材で被覆してなり、カーカス部材11の外周面側に互いに重なり合うように配置される。
ビード部材13は、金属線等のワイヤを束ねてなるビードコア13aと、断面略三角形状のゴムからなるビードフィラー13bとからなり、ビードフィラー13bはビードコア13aの外周に固着されている。
トレッド部材14は押出成形によって形成されたゴムからなり、カーカス部材11の幅方向中央側及び各ベルト12の外周面側に覆うように配置され、その外周面にはトレッド部1のパターンが加硫成型時に形成される。トレッド1のパターンは、タイヤ周方向に延びる複数の主溝1aと、タイヤ幅方向に斜めに延びる複数の副溝1bと、各主溝1a及び各副溝1b間に形成される複数のブロック1cとからなる。この場合、タイヤ幅方向両側に形成されるパターンは、互いにタイヤ周方向の長さが異なる複数種類のブロック1cからなり、そのタイヤ周方向ピッチPが大きい区間P1 と小さい区間P2 がタイヤ周方向に交互に繰り返すように配置されている。また、トレッド部材14のタイヤ幅方向端部をなすエッジ14aは、タイヤ周方向に向かって波形に形成されるとともに、パターンのピッチPの大きい区間P1 に対応する部分がピッチPの小さい区間P2 に対応する部分よりもタイヤ径方向外側に位置するように形成されている。この場合、トレッド部材14のエッジ14aは、波形形状のタイヤ径方向外側端部から内側端部までのタイヤ径方向距離L1 が5mm以上10mm以下、タイヤ径方向外側端部(または内側端部)のタイヤ周方向ピッチL2 が20mm以上100mm以下になるように形成されている。また、トレッド部材14は、例えば押出工程において口金の幅を連続的に変化させながら押出成形したり、或いは押出成形後に幅方向両端側を切断刃や歯車等によって波形に切断することにより、図4に示すように幅方向両端に波形のエッジ14aが形成される。
サイドウォール部材15は押出成形によって形成されたゴムからなり、カーカス部材11の幅方向両端側を覆うように配置される。この場合、トレッド部材14のタイヤ幅方向端部がサイドウォール部材15のタイヤ幅方向外側に配置され、この部分がバットレス部4を形成している。また、バットレス部4には、トレッド部材14のエッジ14aに重なるように、所定の模様15bが加硫成型時に施されるようになっている。尚、模様15bに代えて、ロゴ等の文字、凹凸または所定色の色彩を施するようにしてもよい。
ここで、本発明の実施例について、バットレス部の耐久試験を行ったところ、以下の結果が得られた。この試験では、タイヤサイズが205/50R17のものを用い、タイヤ内圧120kPa、荷重5.69kN、温度常温の条件の下、タイヤサイド部にオゾン照射を行いながら試験用のドラム上を速度81km/hで2430kmを走行させた後、バットレス部のクラックの有無を判定した。その結果、実施例ではクラックの発生は確認されなかった。
また、トレッド部材14のエッジ14aは、波形形状のタイヤ径方向外側端部から内側端部までのタイヤ径方向距離L1 が5mmよりも小さく、タイヤ周方向ピッチL2 が100mmよりも大きくなると、波形形状による応力の分散効果が十分に得られなくなり、タイヤ径方向距離L1 が10mmよりも大きく、タイヤ周方向ピッチL2 が20mmよりも小さくなると、タイヤ径方向端部の形状が鋭利になって応力が集中し易くなるとともに、見栄えが低下し、剛性のバラツキも大きくなる。また、タイヤ周方向ピッチL2 が20mmよりも小さいと、タイヤ径方向端部が成形時や加硫時の曲げや圧縮により潰れ易くなって形状が安定しない。従って、エッジ14aのタイヤ径方向外側端部から内側端部までのタイヤ径方向距離L1 は5mm以上10mm以下、タイヤ径方向外側端部(または内側端部)のタイヤ周方向ピッチL2 は20mm以上100mm以下が好ましい。
このように、本実施形態によれば、トレッド部材14のエッジ14aをタイヤ周方向に向かって波形に形成したので、バットレス部4の応力をタイヤ径方向に分散させることができる。これにより、例えばカーカス部材11の折り返し端部がトレッド部材14のエッジ14aに近接(例えば20mm以内)している場合でも、バットレス部4のクラック発生を効果的に防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。この場合、トレッド部材14のエッジ14aをタイヤ周方向ピッチPの大きいパターンに対応する部分がタイヤ周方向ピッチPの小さいパターンに対応する部分よりもタイヤ径方向外側に位置するように形成したので、パターンのピッチPが大きくブロック剛性の高い部分はトレッド部材14のタイヤ径方向の寸法が小さく、パターンのピッチPが小さくブロック剛性の低い部分はトレッド部材14のタイヤ径方向の寸法が大きくなる。これにより、タイヤ径方向の剛性がタイヤ周方向で均一になり、ユニフォミティーを向上させることができる。
また、トレッド部材14のエッジ14aを、波形形状のタイヤ径方向外側端部から内側端部までのタイヤ径方向距離が5mm以上10mm以下、タイヤ径方向外側端部または内側端部のタイヤ周方向ピッチが20mm以上100mm以下になるように形成したので、バットレス部4における応力の集中を効果的に防止することができるとともに、成形時や加硫時の形状を安定させることができ、見栄えの低下及び剛性のバラツキも少なくすることができる。
更に、トレッド部材14のエッジ14aに重なるように模様15aを施したので、模様15aによってエッジ14aが目立たないようにすることができ、波形のエッジ14aによって外観を損なうことがないという利点がある。尚、模様15aに代えて文字、凹凸または色彩を施した場合にも同様の効果を得ることができる。
本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤの部分正面断面図 空気入りタイヤの部分側面図 トレッド部の部分展開図 中間工程におけるトレッド部材の平面図
符号の説明
1…トレッド部、2…サイドウォール部、14…トレッド部材、14a…エッジ、15a…模様。

Claims (3)

  1. トレッド部材のタイヤ幅方向端部をサイドウォール部材の外側に配置するとともに、トレッド部のパターンをタイヤ周方向にピッチが異なるように形成した空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部材のタイヤ幅方向端部を、タイヤ周方向ピッチの大きいパターンに対応する部分がタイヤ周方向ピッチの小さいパターンに対応する部分よりもタイヤ径方向外側に位置するように波形に形成した
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部材のタイヤ幅方向端部を、波形形状のタイヤ径方向外側端部から内側端部までのタイヤ径方向距離が5mm以上10mm以下、タイヤ径方向外側端部または内側端部のタイヤ周方向ピッチが20mm以上100mm以下になるように形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部材のタイヤ幅方向端部の少なくとも一部に重なるように、模様、文字、凹凸または色彩を施した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
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