JP4811104B2 - 軸受構造及びその軸受構造を用いた揺動回転電機 - Google Patents
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Description
例えば、図2(a)に示すすべり軸受の場合、軸の揺動角度が所定範囲に制限されるため、軸を支承する軸受部の所定範囲の部分、特に、軸受部の内面下方側に、軸にかかる荷重が働くことになる。
又、図2(b)に示す転がり軸受の場合でも、軸の揺動角度が所定範囲に制限されるため、軸を支承する軸受部(内輪、玉、外輪)の所定範囲の部分、特に、軸受部の下方側の内輪、玉、外輪に、軸にかかる荷重が働くことになる。
(1)特定の位置で常に力を受けるため、部分的に疲労破壊、摩耗が進行し、その結果、振動や騒音が増加してしまう。
(2)グリス潤滑の場合、グリスが撹拌されないため、短時間で油膜が切れてしまい、その結果、フレッティングや焼き付きを起こしてしまう。
外周面に第1内輪外周軌道を有する第1内輪と、内周面に第1外輪内周軌道を有する第1外輪と、前記第1内輪外周軌道と前記第1外輪内周軌道の間に介挿された複数の第1玉と、前記第1内輪の外周面と前記第1外輪の内周面との間に挿設され、前記第1玉を転動可能に保有する複数の第1保有空間を有する第1保持部材とを備えた第1転がり軸受と、
内周面に前記第1外輪を直接的又は間接的に保持し、外周面に第2内輪外周軌道を有する第2内輪と、内周面に第2外輪内周軌道を有する第2外輪と、前記第2内輪外周軌道と前記第2外輪内周軌道の間に介挿された複数の第2玉と、前記第2内輪の外周面と前記第2外輪の内周面との間に挿設され、前記第2玉を転動可能に保有する複数の第2保有空間を有する第2保持部材とを備えた第2転がり軸受とからなる軸受構造であって、
前記第1保有空間は、前記第1玉が該軸受の一方の周方向に転動するとき、前記第1内輪外周軌道と前記第1外輪内周軌道の適正な第1位置へ前記第1玉を配置させて、前記第1転がり軸受の回転を許容する第1許容部と、前記第1玉が前記一方の周方向と逆の周方向に転動するとき、前記第1位置から前記第1玉を離間させて、前記第1転がり軸受の回転を制止する第1制止部とからなり、
前記第2保有空間は、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2内輪外周軌道と前記第2外輪内周軌道の適正な第2位置へ前記第2玉を配置させて、前記第2転がり軸受の回転を許容する第2許容部と、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2位置から前記第2玉を離間させて、前記第2転がり軸受の回転を制止する第2制止部とからなり、
更に、
前記第1許容部は、該軸受の周方向に垂直な第1垂直面と、前記第1垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第1玉の中心から前記第1玉の半径距離の位置に配置された第1平行面とからなり、前記第1玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1垂直面及び前記第1平行面に接することにより、前記第1位置へ前記第1玉を配置させるものであり、
前記第1制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第1玉の直径より小さい幅を有し、前記第1垂直面に対向して前記逆の周方向側に配置された第1小垂直面と、前記第1平行面と前記第1小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第1傾斜面とからなり、前記第1玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1小垂直面及び前記第1傾斜面に接することにより、前記第1位置から前記第1玉を離間させるものであり、
前記第2許容部は、該軸受の周方向に垂直な第2垂直面と、前記第2垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第2位置における前記第2玉の中心から前記第2玉の半径距離の位置に配置された第2平行面とからなり、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2垂直面及び前記第2平行面に接することにより、前記第2位置へ前記第2玉を配置させるものであり、
前記第2制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第2垂直面に対向して前記一方の周方向側に配置された第2小垂直面と、前記第2平行面と前記第2小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第2傾斜面とからなり、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2小垂直面及び前記第2傾斜面に接することにより、前記第2位置から前記第2玉を離間させるものであることを特徴とする。
上記第1の発明に記載の軸受構造において、
前記第1保有空間は、隣り合う前記第1保有空間同士における前記第1平行面、前記第1傾斜面及び第1小垂直面が、前記第1内輪の外周面と前記第1外輪の内周面との中心線に対して、互いに逆の位置となるように形成されたものであり、
前記第2保有空間は、隣り合う前記第2保有空間同士における前記第2平行面、前記第2傾斜面及び第2小垂直面が、前記第2内輪の外周面と前記第2外輪の内周面との中心線に対して、互いに逆の位置となるように形成されたものであることを特徴とする。
外周面に第1内輪外周軌道を有する第1内輪と、内周面に第1外輪内周軌道を有する第1外輪と、前記第1内輪外周軌道と前記第1外輪内周軌道の間に介挿された複数の第1玉と、前記第1内輪の外周面と前記第1外輪の内周面との間に挿設され、前記第1玉を転動可能に保有する複数の第1保有空間を有する第1保持部材と、前記第1内輪の外周面と前記第1外輪の内周面との間にグリスを封入する第1封入部材とを備えた第1転がり軸受と、
内周面に前記第1外輪を直接的又は間接的に保持し、外周面に第2内輪外周軌道を有する第2内輪と、内周面に第2外輪内周軌道を有する第2外輪と、前記第2内輪外周軌道と前記第2外輪内周軌道の間に介挿された複数の第2玉と、前記第2内輪の外周面と前記第2外輪の内周面との間に挿設され、前記第2玉を転動可能に保有する複数の第2保有空間を有する第2保持部材と、前記第2内輪の外周面と前記第2外輪の内周面との間にグリスを封入する第2封入部材とを備えた第2転がり軸受とからなる軸受構造であって、
前記第1保持部材は、前記第1保有空間の反対側の面に突設され、該軸受の直径方向と平行な第1被係止面を有する第1被係止突起部を有し、
前記第1封入部材は、該第1封入部材の前記第1被係止突起部側の面に突設され、前記第1被係止面に対向した第1係止面を有する第1係止突起部を有し、
前記第1保有空間は、前記第1玉が該軸受けの一方の周方向に転動するとき、前記第1内輪外周軌道と前記第1外輪内周軌道の適正な第1位置へ前記第1玉を配置させて、前記第1転がり軸受の回転を許容する第1許容部と、前記第1玉が前記一方の周方向と逆の周方向に転動するとき、前記第1位置から前記第1玉を離間させると共に、前記第1玉により前記第1保持部材を前記第1封入部材側へ移動させ、前記第1被係止突起部を第1係止突起部に係止させて、前記第1転がり軸受の回転を制止する第1制止部とからなり、
前記第2保持部材は、前記第2保有空間の反対側の面に突設され、該軸受の直径方向と平行な第2被係止面を有する第2被係止突起部を有し、
前記第2封入部材は、該第2封入部材の前記第2被係止突起部側の面に突設され、前記第2被係止面に対向した第2係止面を有する第2係止突起部を有し、
前記第2保有空間は、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2内輪外周軌道と前記第2外輪内周軌道の適正な第2位置へ前記第2玉を配置させて、前記第2転がり軸受の回転を許容する第2許容部と、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2位置から前記第2玉を離間させると共に、前記第2玉により前記第2保持部材を前記第2封入部材側へ移動させ、前記第2被係止突起部を第2係止突起部に係止させて、前記第2転がり軸受の回転を制止する第2制止部とからなることを特徴とする。
上記第3の発明に記載の軸受構造において、
前記第1許容部は、該軸受の周方向に垂直な第1垂直面と、前記第1垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第1玉の中心から前記第1玉の半径距離の位置に配置された第1平行面とからなり、前記第1玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1垂直面及び前記第1平行面に接することにより、前記第1位置へ前記第1玉を配置させるものであり、
前記第1制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第1垂直面に対向して前記逆の周方向側に配置された第1小垂直面と、前記第1平行面と前記第1小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第1傾斜面とからなり、前記第1玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1小垂直面及び前記第1傾斜面に接することにより、前記第1位置から前記第1玉を離間させると共に、前記第1玉により前記第1保持部材を押圧し、前記第1保持部材と共に前記第1被係止突起部を前記第1封入部材側へ移動させるものであり、
前記第2許容部は、該軸受の周方向に垂直な第2垂直面と、前記第2垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第2位置における前記第2玉の中心から前記第2玉の半径距離の位置に配置された第2平行面とからなり、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2垂直面及び前記第2平行面に接することにより、前記第2位置へ前記第2玉を配置させるものであり、
前記第2制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第2垂直面に対向して前記一方の周方向側に配置された第2小垂直面と、前記第2平行面と前記第2小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第2傾斜面とからなり、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2小垂直面及び前記第2傾斜面に接することにより、前記第2位置から前記第2玉を離間させると共に、前記第2玉により前記第2保持部材を押圧し、前記第2保持部材と共に前記第2被係止突起部を前記第2封入部材側へ移動させるものであることを特徴とする。
外周面に内輪外周軌道を有する内輪と、内周面に中輪内周軌道を有し、外周面に中輪外周軌道を有する中輪と、内周面に外輪内周軌道を有する外輪と、前記内輪外周軌道と前記中輪内周軌道の間に介挿された複数の第1玉と、前記中輪外周軌道と前記外輪内周軌道の間に介挿された複数の第2玉と、前記内輪の外周面と前記中輪の内周面との間に挿設され、前記第1玉を転動可能に保有する複数の第1保有空間を有する第1保持部材と、前記中輪の外周面と前記外輪の内周面との間に挿設され、前記第2玉を転動可能に保有する複数の第2保有空間を有する第2保持部材とを備えた転がり軸受であり、
前記第1保有空間は、前記第1玉が該軸受の一方の周方向に転動するとき、前記内輪外周軌道と前記中輪内周軌道の適正な第1位置へ前記第1玉を配置させて、前記第1転がり軸受の回転を許容する第1許容部と、前記第1玉が前記一方の周方向と逆の周方向に転動するとき、前記第1位置から前記第1玉を離間させて、前記第1転がり軸受の回転を制止する第1制止部とからなり、
前記第2保有空間は、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記中輪外周軌道と前記外輪内周軌道の適正な第2位置へ前記第2玉を配置させて、前記第2転がり軸受の回転を許容する第2許容部と、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2位置から前記第2玉を離間させて、前記第2転がり軸受の回転を制止する第2制止部とからなり、
更に、
前記第1許容部は、該軸受の周方向に垂直な第1垂直面と、前記第1垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第1玉の中心から前記第1玉の半径距離の位置に配置された第1平行面とからなり、前記第1玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1垂直面及び前記第1平行面に接することにより、前記第1位置へ前記第1玉を配置させるものであり、
前記第1制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第1玉の直径より小さい幅を有し、前記第1垂直面に対向して前記逆の周方向側に配置された第1小垂直面と、前記第1平行面と前記第1小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第1傾斜面とからなり、前記第1玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1小垂直面及び前記第1傾斜面に接することにより、前記第1位置から前記第1玉を離間させるものであり、
前記第2許容部は、該軸受の周方向に垂直な第2垂直面と、前記第2垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第2位置における前記第2玉の中心から前記第2玉の半径距離の位置に配置された第2平行面とからなり、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2垂直面及び前記第2平行面に接することにより、前記第2位置へ前記第2玉を配置させるものであり、
前記第2制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第2垂直面に対向して前記一方の周方向側に配置された第2小垂直面と、前記第2平行面と前記第2小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第2傾斜面とからなり、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2小垂直面及び前記第2傾斜面に接することにより、前記第2位置から前記第2玉を離間させるものであることを特徴とする。
上記第5の発明に記載の軸受構造において、
前記第1保有空間は、隣り合う前記第1保有空間同士における前記第1平行面、前記第1傾斜面及び第1小垂直面が、前記内輪の外周面と前記中輪の内周面との中心線に対して、互いに逆の位置となるように形成されたものであり、
前記第2保有空間は、隣り合う前記第2保有空間同士における前記第2平行面、前記第2傾斜面及び第2小垂直面が、前記中輪の外周面と前記外輪の内周面との中心線に対して、互いに逆の位置となるように形成されたものであることを特徴とする。
外周面に内輪外周軌道を有する内輪と、内周面に中輪内周軌道を有し、外周面に中輪外周軌道を有する中輪と、内周面に外輪内周軌道を有する外輪と、前記内輪外周軌道と前記中輪内周軌道の間に介挿された複数の第1玉と、前記中輪外周軌道と前記外輪内周軌道の間に介挿された複数の第2玉と、前記内輪の外周面と前記中輪の内周面との間に挿設され、前記第1玉を転動可能に保有する複数の第1保有空間を有する第1保持部材と、前記中輪の外周面と前記外輪の内周面との間に挿設され、前記第2玉を転動可能に保有する複数の第2保有空間を有する第2保持部材と、前記内輪の外周面と前記中輪の内周面との間にグリスを封入する第1封入部材と、前記中輪の外周面と前記外輪の内周面との間にグリスを封入する第2封入部材とを備えた転がり軸受であり、
前記第1保持部材は、前記第1保有空間の反対側の面に突設され、該軸受の直径方向と平行な第1被係止面を有する第1被係止突起部を有し、
前記第1封入部材は、該第1封入部材の前記第1被係止突起部側の面に突設され、前記第1被係止面に対向した第1係止面を有する第1係止突起部を有し、
前記第1保有空間は、前記第1玉が該軸受の一方の周方向に転動するとき、前記内輪外周軌道と前記中輪内周軌道の適正な第1位置へ前記第1玉を配置させて、前記第1転がり軸受の回転を許容する第1許容部と、前記第1玉が前記一方の周方向と逆の周方向に転動するとき、前記第1位置から前記第1玉を離間させると共に、前記第1玉により前記第1保持部材を前記第1封入部材側へ移動させ、前記第1被係止突起部を第1係止突起部に係止させて、前記第1転がり軸受の回転を制止する第1制止部とからなり、
前記第2保持部材は、前記第2保有空間の反対側の面に突設され、該軸受の直径方向と平行な第2被係止面を有する第2被係止突起部を有し、
前記第2封入部材は、該第2封入部材の前記第2被係止突起部側の面に突設され、前記第2被係止面に対向した第2係止面を有する第2係止突起部を有し、
前記第2保有空間は、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記中輪外周軌道と前記外輪内周軌道の適正な第2位置へ前記第2玉を配置させて、前記第2転がり軸受の回転を許容する第2許容部と、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2位置から前記第2玉を離間させると共に、前記第2玉により前記第2保持部材を前記第2封入部材側へ移動させ、前記第2被係止突起部を第2係止突起部に係止させて、前記第2転がり軸受の回転を制止する第2制止部とからなることを特徴とする。
上記第7の発明に記載の軸受構造において、
前記第1許容部は、該軸受の周方向に垂直な第1垂直面と、前記第1垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第1玉の中心から前記第1玉の半径距離の位置に配置された第1平行面とからなり、前記第1玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1垂直面及び前記第1平行面に接することにより、前記第1位置へ前記第1玉を配置させるものであり、
前記第1制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第1垂直面に対向して前記逆の周方向側に配置された第1小垂直面と、前記第1平行面と前記第1小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第1傾斜面とからなり、前記第1玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1小垂直面及び前記第1傾斜面に接することにより、前記第1位置から前記第1玉を離間させると共に、前記第1玉により前記第1保持部材を押圧し、前記第1保持部材と共に前記第1被係止突起部を前記第1封入部材側へ移動させるものであり、
前記第2許容部は、該軸受の周方向に垂直な第2垂直面と、前記第2垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第2位置における前記第2玉の中心から前記第2玉の半径距離の位置に配置された第2平行面とからなり、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2垂直面及び前記第2平行面に接することにより、前記第2位置へ前記第2玉を配置させるものであり、
前記第2制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第2垂直面に対向して前記一方の周方向側に配置された第2小垂直面と、前記第2平行面と前記第2小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第2傾斜面とからなり、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2小垂直面及び前記第2傾斜面に接することにより、前記第2位置から前記第2玉を離間させると共に、前記第2玉により前記第2保持部材を押圧し、前記第2保持部材と共に前記第2被係止突起部を前記第2封入部材側へ移動させるものであることを特徴とする。
回転軸を揺動させる揺動回転電機であって、
上記第1〜第8のいずれかの発明に記載の軸受構造の前記第1内輪又は前記内輪の内周面に、前記回転軸の少なくとも一方側を保持することを特徴とする。
以下、図3〜図10を参照して、本発明に係る軸受構造及びその軸受構造を用いた揺動回転電機の実施形態のいくつかを説明する。
本実施形態の軸受構造は、玉を保有する保持部材に所定形状の複数の保有空間を形成し、その保有空間内において、適正な転動軌道位置に玉を配置したり、適正な転動軌道位置から玉を軸方向に移動させたりすることにより、転がり軸受の回転方向を限定するものであり、更に、その転がり軸受を2つ用い、2つの転がり軸受の回転許容方向が逆になるように、直径方向に2重に組み込むことで、揺動可能とするものである。
以下、図3〜図7を用いて、本実施形態の実施例のいくつかを説明する。
図3に示すように、本実施例の揺動モータ1は、回転軸となる軸2と、軸2と同軸に支持される回転子3と、回転子3の周囲に配設される固定子4とを有しており、固定子4は、揺動モータ1の筐体となるフレーム5の内側に支持されており、又、軸2は、軸2を支承する軸受6を介して、フレーム5の両端部に配設されたブラケット7に支持される。
ここで、図4(a)は、転がり軸受の平面図、図4(b)、図4(c)は、回転許容状態を説明する図であり、図4(b)は、図4(a)のX−X線展開図、図4(c)は、図4(a)、図4(b)のZ−Z線断面図である。又、図5(a)、図5(b)は、回転制止状態を説明する図であり、図5(a)は、図4(a)のX−X線展開図、図5(b)は図4(a)、図5(a)のZ−Z線断面図である。
なお、転がり軸受11A、11Bでは、大きさと後述する保有空間19の形成方向のみが異なり、その他の構成は同等であるので、図4、図5では、一方の内径側の転がり軸受11Aの構造のみ図示して説明を行う。
なお、ここでも、内径側の転がり軸受21Aと外径側の転がり軸受21B(図示せず)では、大きさと後述する保持器22、シールド板23の構成のみが異なり、その他の構成は同等であるので、図6、図7では、一方の内径側の転がり軸受21Aの構造のみ図示する。又、実施例1における転がり軸受と同等の構成には、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
上記実施例1、2においては、保持器に所定形状の複数の保有空間を形成し、その保有空間内に玉を配置することで、転がり軸受の回転方向を限定するようにしているが、本参考形態では、保持器を構成する複数の仕切部材を所定形状に形成し、仕切部材同士の間に特定形状の保有空間を形成し、その保有空間内において、適正な転動軌道位置に玉を配置したり、適正な転動軌道位置から玉を直径方向に移動させたりすることにより、転がり軸受の回転方向を限定するものであり、更に、その転がり軸受を2つ用い、2つの転がり軸受の回転許容方向が逆になるように、直径方向に2重に組み込むことで、揺動可能とするものである。
以下、図8、9を用いて、本参考形態のいくつかを説明する。
なお、ここでも、内径側の転がり軸受31Aと外径側の転がり軸受31B(図示せず)は、大きさと後述する保持器32の構成のみが異なり、その他の構成は同等であるので、図8では、一方の内径側の転がり軸受31Aの構造のみ図示する。又、実施例1における転がり軸受と同等の構成には、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
なお、ここでも、内径側の転がり軸受41Aと外径側の転がり軸受41B(図示せず)は、大きさと後述する保持器42の構成のみが異なり、その他の構成は同等であるので、図9では、一方の内径側の転がり軸受41Aの構造のみ図示する。又、実施例1における転がり軸受と同等の構成には、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
上記実施例1〜2、参考例1〜2においては、内径側の転がり軸受と、外径側の転がり軸受を独立して形成し、それらの回転可能な方向が互いに逆になるように、直径方向に2重に組み合わせたものである。これに対して、以下に示す実施例3等においては、上記実施例1〜2、参考例1〜2における内径側の転がり軸受と外径側の転がり軸受を一体化して、内輪側の回転許容方向と外輪側の回転許容方向が互いに逆になるように構成したものである。
以下、図10を用いて、本実施形態を説明する。
図3においては、一例として、実施例1に示した軸受6(転がり軸受11A、転がり軸受11B)を適用することを前提に、揺動モータの構成を図示しているが、これは、前述した他の実施例、参考例に示す軸受構造を適用することで、これらの軸受構造を用いた揺動モータを構成することができる。
以下に、実施例1の場合を含め、これらの軸受構造を用いた揺動モータにおける構造及び動作について説明する。
2 軸
3 回転子
4 固定子
5 フレーム
6 軸受構造
7 ブラケット
11A 転がり軸受
11B 転がり軸受
12 中間リング
13 内輪
14 外輪
15 玉
18 保持器
21A 転がり軸受
22 保持器
23 シールド板
31A 転がり軸受
32 保持器
33 仕切部材
41A 転がり軸受
42 保持器
43 仕切部材
51 転がり軸受
52 内輪
53 中輪
54 外輪
Claims (9)
- 外周面に第1内輪外周軌道を有する第1内輪と、内周面に第1外輪内周軌道を有する第1外輪と、前記第1内輪外周軌道と前記第1外輪内周軌道の間に介挿された複数の第1玉と、前記第1内輪の外周面と前記第1外輪の内周面との間に挿設され、前記第1玉を転動可能に保有する複数の第1保有空間を有する第1保持部材とを備えた第1転がり軸受と、
内周面に前記第1外輪を直接的又は間接的に保持し、外周面に第2内輪外周軌道を有する第2内輪と、内周面に第2外輪内周軌道を有する第2外輪と、前記第2内輪外周軌道と前記第2外輪内周軌道の間に介挿された複数の第2玉と、前記第2内輪の外周面と前記第2外輪の内周面との間に挿設され、前記第2玉を転動可能に保有する複数の第2保有空間を有する第2保持部材とを備えた第2転がり軸受とからなる軸受構造であって、
前記第1保有空間は、前記第1玉が該軸受の一方の周方向に転動するとき、前記第1内輪外周軌道と前記第1外輪内周軌道の適正な第1位置へ前記第1玉を配置させて、前記第1転がり軸受の回転を許容する第1許容部と、前記第1玉が前記一方の周方向と逆の周方向に転動するとき、前記第1位置から前記第1玉を離間させて、前記第1転がり軸受の回転を制止する第1制止部とからなり、
前記第2保有空間は、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2内輪外周軌道と前記第2外輪内周軌道の適正な第2位置へ前記第2玉を配置させて、前記第2転がり軸受の回転を許容する第2許容部と、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2位置から前記第2玉を離間させて、前記第2転がり軸受の回転を制止する第2制止部とからなり、
更に、
前記第1許容部は、該軸受の周方向に垂直な第1垂直面と、前記第1垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第1玉の中心から前記第1玉の半径距離の位置に配置された第1平行面とからなり、前記第1玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1垂直面及び前記第1平行面に接することにより、前記第1位置へ前記第1玉を配置させるものであり、
前記第1制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第1玉の直径より小さい幅を有し、前記第1垂直面に対向して前記逆の周方向側に配置された第1小垂直面と、前記第1平行面と前記第1小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第1傾斜面とからなり、前記第1玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1小垂直面及び前記第1傾斜面に接することにより、前記第1位置から前記第1玉を離間させるものであり、
前記第2許容部は、該軸受の周方向に垂直な第2垂直面と、前記第2垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第2位置における前記第2玉の中心から前記第2玉の半径距離の位置に配置された第2平行面とからなり、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2垂直面及び前記第2平行面に接することにより、前記第2位置へ前記第2玉を配置させるものであり、
前記第2制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第2垂直面に対向して前記一方の周方向側に配置された第2小垂直面と、前記第2平行面と前記第2小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第2傾斜面とからなり、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2小垂直面及び前記第2傾斜面に接することにより、前記第2位置から前記第2玉を離間させるものであることを特徴とする軸受構造。 - 請求項1に記載の軸受構造において、
前記第1保有空間は、隣り合う前記第1保有空間同士における前記第1平行面、前記第1傾斜面及び第1小垂直面が、前記第1内輪の外周面と前記第1外輪の内周面との中心線に対して、互いに逆の位置となるように形成されたものであり、
前記第2保有空間は、隣り合う前記第2保有空間同士における前記第2平行面、前記第2傾斜面及び第2小垂直面が、前記第2内輪の外周面と前記第2外輪の内周面との中心線に対して、互いに逆の位置となるように形成されたものであることを特徴とする軸受構造。 - 外周面に第1内輪外周軌道を有する第1内輪と、内周面に第1外輪内周軌道を有する第1外輪と、前記第1内輪外周軌道と前記第1外輪内周軌道の間に介挿された複数の第1玉と、前記第1内輪の外周面と前記第1外輪の内周面との間に挿設され、前記第1玉を転動可能に保有する複数の第1保有空間を有する第1保持部材と、前記第1内輪の外周面と前記第1外輪の内周面との間にグリスを封入する第1封入部材とを備えた第1転がり軸受と、
内周面に前記第1外輪を直接的又は間接的に保持し、外周面に第2内輪外周軌道を有する第2内輪と、内周面に第2外輪内周軌道を有する第2外輪と、前記第2内輪外周軌道と前記第2外輪内周軌道の間に介挿された複数の第2玉と、前記第2内輪の外周面と前記第2外輪の内周面との間に挿設され、前記第2玉を転動可能に保有する複数の第2保有空間を有する第2保持部材と、前記第2内輪の外周面と前記第2外輪の内周面との間にグリスを封入する第2封入部材とを備えた第2転がり軸受とからなる軸受構造であって、
前記第1保持部材は、前記第1保有空間の反対側の面に突設され、該軸受の直径方向と平行な第1被係止面を有する第1被係止突起部を有し、
前記第1封入部材は、該第1封入部材の前記第1被係止突起部側の面に突設され、前記第1被係止面に対向した第1係止面を有する第1係止突起部を有し、
前記第1保有空間は、前記第1玉が該軸受の一方の周方向に転動するとき、前記第1内輪外周軌道と前記第1外輪内周軌道の適正な第1位置へ前記第1玉を配置させて、前記第1転がり軸受の回転を許容する第1許容部と、前記第1玉が前記一方の周方向と逆の周方向に転動するとき、前記第1位置から前記第1玉を離間させると共に、前記第1玉により前記第1保持部材を前記第1封入部材側へ移動させ、前記第1被係止突起部を第1係止突起部に係止させて、前記第1転がり軸受の回転を制止する第1制止部とからなり、
前記第2保持部材は、前記第2保有空間の反対側の面に突設され、該軸受の直径方向と平行な第2被係止面を有する第2被係止突起部を有し、
前記第2封入部材は、該第2封入部材の前記第2被係止突起部側の面に突設され、前記第2被係止面に対向した第2係止面を有する第2係止突起部を有し、
前記第2保有空間は、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2内輪外周軌道と前記第2外輪内周軌道の適正な第2位置へ前記第2玉を配置させて、前記第2転がり軸受の回転を許容する第2許容部と、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2位置から前記第2玉を離間させると共に、前記第2玉により前記第2保持部材を前記第2封入部材側へ移動させ、前記第2被係止突起部を第2係止突起部に係止させて、前記第2転がり軸受の回転を制止する第2制止部とからなることを特徴とする軸受構造。 - 請求項3に記載の軸受構造において、
前記第1許容部は、該軸受の周方向に垂直な第1垂直面と、前記第1垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第1玉の中心から前記第1玉の半径距離の位置に配置された第1平行面とからなり、前記第1玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1垂直面及び前記第1平行面に接することにより、前記第1位置へ前記第1玉を配置させるものであり、
前記第1制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第1垂直面に対向して前記逆の周方向側に配置された第1小垂直面と、前記第1平行面と前記第1小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第1傾斜面とからなり、前記第1玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1小垂直面及び前記第1傾斜面に接することにより、前記第1位置から前記第1玉を離間させると共に、前記第1玉により前記第1保持部材を押圧し、前記第1保持部材と共に前記第1被係止突起部を前記第1封入部材側へ移動させるものであり、
前記第2許容部は、該軸受の周方向に垂直な第2垂直面と、前記第2垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第2玉の中心から前記第2玉の半径距離の位置に配置された第2平行面とからなり、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2垂直面及び前記第2平行面に接することにより、前記第2位置へ前記第2玉を配置させるものであり、
前記第2制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第2垂直面に対向して前記一方の周方向側に配置された第2小垂直面と、前記第2平行面と前記第2小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第2傾斜面とからなり、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2小垂直面及び前記第2傾斜面に接することにより、前記第2位置から前記第2玉を離間させると共に、前記第2玉により前記第2保持部材を押圧し、前記第2保持部材と共に前記第2被係止突起部を前記第2封入部材側へ移動させるものであることを特徴とする軸受構造。 - 外周面に内輪外周軌道を有する内輪と、内周面に中輪内周軌道を有し、外周面に中輪外周軌道を有する中輪と、内周面に外輪内周軌道を有する外輪と、前記内輪外周軌道と前記中輪内周軌道の間に介挿された複数の第1玉と、前記中輪外周軌道と前記外輪内周軌道の間に介挿された複数の第2玉と、前記内輪の外周面と前記中輪の内周面との間に挿設され、前記第1玉を転動可能に保有する複数の第1保有空間を有する第1保持部材と、前記中輪の外周面と前記外輪の内周面との間に挿設され、前記第2玉を転動可能に保有する複数の第2保有空間を有する第2保持部材とを備えた転がり軸受からなる軸受構造であって、
前記第1保有空間は、前記第1玉が該軸受の一方の周方向に転動するとき、前記内輪外周軌道と前記中輪内周軌道の適正な第1位置へ前記第1玉を配置させて、前記第1転がり軸受の回転を許容する第1許容部と、前記第1玉が前記一方の周方向と逆の周方向に転動するとき、前記第1位置から前記第1玉を離間させて、前記第1転がり軸受の回転を制止する第1制止部とからなり、
前記第2保有空間は、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記中輪外周軌道と前記外輪内周軌道の適正な第2位置へ前記第2玉を配置させて、前記第2転がり軸受の回転を許容する第2許容部と、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2位置から前記第2玉を離間させて、前記第2転がり軸受の回転を制止する第2制止部とからなり、
更に、
前記第1許容部は、該軸受の周方向に垂直な第1垂直面と、前記第1垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第1玉の中心から前記第1玉の半径距離の位置に配置された第1平行面とからなり、前記第1玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1垂直面及び前記第1平行面に接することにより、前記第1位置へ前記第1玉を配置させるものであり、
前記第1制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第1玉の直径より小さい幅を有し、前記第1垂直面に対向して前記逆の周方向側に配置された第1小垂直面と、前記第1平行面と前記第1小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第1傾斜面とからなり、前記第1玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1小垂直面及び前記第1傾斜面に接することにより、前記第1位置から前記第1玉を離間させるものであり、
前記第2許容部は、該軸受の周方向に垂直な第2垂直面と、前記第2垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第2位置における前記第2玉の中心から前記第2玉の半径距離の位置に配置された第2平行面とからなり、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2垂直面及び前記第2平行面に接することにより、前記第2位置へ前記第2玉を配置させるものであり、
前記第2制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第2垂直面に対向して前記一方の周方向側に配置された第2小垂直面と、前記第2平行面と前記第2小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第2傾斜面とからなり、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2小垂直面及び前記第2傾斜面に接することにより、前記第2位置から前記第2玉を離間させるものであることを特徴とする軸受構造。 - 請求項5に記載の軸受構造において、
前記第1保有空間は、隣り合う前記第1保有空間同士における前記第1平行面、前記第1傾斜面及び第1小垂直面が、前記内輪の外周面と前記中輪の内周面との中心線に対して、互いに逆の位置となるように形成されたものであり、
前記第2保有空間は、隣り合う前記第2保有空間同士における前記第2平行面、前記第2傾斜面及び第2小垂直面が、前記中輪の外周面と前記外輪の内周面との中心線に対して、互いに逆の位置となるように形成されたものであることを特徴とする軸受構造。 - 外周面に内輪外周軌道を有する内輪と、内周面に中輪内周軌道を有し、外周面に中輪外周軌道を有する中輪と、内周面に外輪内周軌道を有する外輪と、前記内輪外周軌道と前記中輪内周軌道の間に介挿された複数の第1玉と、前記中輪外周軌道と前記外輪内周軌道の間に介挿された複数の第2玉と、前記内輪の外周面と前記中輪の内周面との間に挿設され、前記第1玉を転動可能に保有する複数の第1保有空間を有する第1保持部材と、前記中輪の外周面と前記外輪の内周面との間に挿設され、前記第2玉を転動可能に保有する複数の第2保有空間を有する第2保持部材と、前記内輪の外周面と前記中輪の内周面との間にグリスを封入する第1封入部材と、前記中輪の外周面と前記外輪の内周面との間にグリスを封入する第2封入部材とを備えた転がり軸受からなる軸受構造であって、
前記第1保持部材は、前記第1保有空間の反対側の面に突設され、該軸受の直径方向と平行な第1被係止面を有する第1被係止突起部を有し、
前記第1封入部材は、該第1封入部材の前記第1被係止突起部側の面に突設され、前記第1被係止面に対向した第1係止面を有する第1係止突起部を有し、
前記第1保有空間は、前記第1玉が該軸受の一方の周方向に転動するとき、前記内輪外周軌道と前記中輪内周軌道の適正な第1位置へ前記第1玉を配置させて、前記第1転がり軸受の回転を許容する第1許容部と、前記第1玉が前記一方の周方向と逆の周方向に転動するとき、前記第1位置から前記第1玉を離間させると共に、前記第1玉により前記第1保持部材を前記第1封入部材側へ移動させ、前記第1被係止突起部を第1係止突起部に係止させて、前記第1転がり軸受の回転を制止する第1制止部とからなり、
前記第2保持部材は、前記第2保有空間の反対側の面に突設され、該軸受の直径方向と平行な第2被係止面を有する第2被係止突起部を有し、
前記第2封入部材は、該第2封入部材の前記第2被係止突起部側の面に突設され、前記第2被係止面に対向した第2係止面を有する第2係止突起部を有し、
前記第2保有空間は、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記中輪外周軌道と前記外輪内周軌道の適正な第2位置へ前記第2玉を配置させて、前記第2転がり軸受の回転を許容する第2許容部と、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2位置から前記第2玉を離間させると共に、前記第2玉により前記第2保持部材を前記第2封入部材側へ移動させ、前記第2被係止突起部を第2係止突起部に係止させて、前記第2転がり軸受の回転を制止する第2制止部とからなることを特徴とする軸受構造。 - 請求項7に記載の軸受構造において、
前記第1許容部は、該軸受の周方向に垂直な第1垂直面と、前記第1垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第1位置における前記第1玉の中心から前記第1玉の半径距離の位置に配置された第1平行面とからなり、前記第1玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1垂直面及び前記第1平行面に接することにより、前記第1位置へ前記第1玉を配置させるものであり、
前記第1制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第1垂直面に対向して前記逆の周方向側に配置された第1小垂直面と、前記第1平行面と前記第1小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第1傾斜面とからなり、前記第1玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第1玉が前記第1小垂直面及び前記第1傾斜面に接することにより、前記第1位置から前記第1玉を離間させると共に、前記第1玉により前記第1保持部材を押圧し、前記第1保持部材と共に前記第1被係止突起部を前記第1封入部材側へ移動させるものであり、
前記第2許容部は、該軸受の周方向に垂直な第2垂直面と、前記第2垂直面に隣接して形成され、該軸受の周方向に平行であり、前記第2位置における前記第2玉の中心から前記第2玉の半径距離の位置に配置された第2平行面とからなり、前記第2玉が前記逆の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2垂直面及び前記第2平行面に接することにより、前記第2位置へ前記第2玉を配置させるものであり、
前記第2制止部は、該軸受の周方向に垂直であり、該軸受の軸方向に前記第2玉の直径より小さい幅を有し、前記第2垂直面に対向して前記一方の周方向側に配置された第2小垂直面と、前記第2平行面と前記第2小垂直面との間に隣接して形成され、該軸受の周方向に対して鋭角な傾斜角を有する第2傾斜面とからなり、前記第2玉が前記一方の周方向に転動するとき、前記第2玉が前記第2小垂直面及び前記第2傾斜面に接することにより、前記第2位置から前記第2玉を離間させると共に、前記第2玉により前記第2保持部材を押圧し、前記第2保持部材と共に前記第2被係止突起部を前記第2封入部材側へ移動させるものであることを特徴とする軸受構造。 - 回転軸を揺動させる揺動回転電機であって、
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の軸受構造の前記第1内輪又は前記内輪の内周面に、前記回転軸の少なくとも一方側を保持することを特徴とする揺動回転電機。
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