JP4810886B2 - 立体回路基板の分割方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、立体回路基板の分割方法および装置に関するものである。
従来、両面がフラットな絶縁基板の一方の面または両面に回路が形成された回路基板を分割する方法としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この分割方法では、まず、回路基板の一方の面に回路を形成した後に、回路基板の他方の面にスリットを設ける。次いで、回路基板の一方の面の前記スリットと対向する位置に溝を形成し、この回路基板を弾性体からなる受け台の上に回路基板の一方の面が上面となる姿勢で載置する。その状態で、先端が鋭利に尖った分割部材を、当該分割部材の先端が前記溝に入り込むように押し付けることにより、回路基板を下方に凸となるように反り返らせて、そのときの回路基板の他方の面に生じる引っ張り応力によって回路基板を前記スリットで分割するようにしている。
特開平2−36094号公報
しかしながら、前記分割方法では、分割部材の先端の位置とスリットの位置とが一致していなければ、回路基板の他方の面に生じる引っ張り応力はスリットの位置で最大とならず、回路基板がスリット以外の部分で分割されるおそれがあるため、回路基板をスリットで分割するには、分割部材と回路基板とを高精度で位置合わせする必要がある。
また、近年では、絶縁基板の一方の面または両面が凹凸のある形状に形成されるとともに、その凹凸のある面に回路が形成されたいわゆる立体回路基板が開発されるに至っており、この立体回路基板を前記分割方法で分割する場合には、立体回路基板の凹状となっている部分が薄肉となっているために、立体回路基板が反り返る際に、スリットで分割されずに薄肉となっている部分で分割されるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑み、立体回路基板と分割部材とを高精度で位置合わせすることなく、立体回路基板を高精度で分割することができる立体回路基板の分割方法および装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の立体回路基板の分割方法では、立体回路基板の分割方法において、立体回路基板の一方の面に、断面形状が当該一方の面側に開く略台形状の第1の溝部を形成する工程と、第1の溝部の底面に、当該第1の溝部が延在する方向に延びる略V形状の切欠を形成する工程と、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、支持台と、第1の溝部を押し広げ可能な形状の分割部材との間に位置させる工程と、立体回路基板の一方の面の第1の溝部を第1の弾性体で覆う工程と、立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に第2の弾性体を宛がう工程と、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、分割部材と支持台とで挟み込むことにより、分割部材で第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けて立体回路基板を前記切欠で分割する工程とを含んでいる。
立体回路基板を分割した後に、分割した立体回路基板がバラバラになるのを防ぐために、立体回路基板の一方の面の第1の溝部を第1の弾性体で覆う工程及び立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に第2の弾性体を宛がう工程を、それぞれが立体回路基板と略同一の大きさを有した第1の弾性体と第2の弾性体とで立体回路基板を一方の面側と他方の面側とから挟み込むことにより行い、その後に、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を分割部材と支持台との間に位置させる工程を行うことが好ましい。
立体回路基板と分割部材との位置合わせを容易にするために、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を支持台と分割部材との間に位置させる工程の後に、立体回路基板の一方の面の第1の溝部を第1の弾性体で覆う工程を行うことが好ましい。
本発明の第2の立体回路基板の分割方法では、立体回路基板の一方の面に、断面形状が当該一方の面側に開く略台形状の第1の溝部を形成する工程と、第1の溝部の底面に、当該第1の溝部が延在する方向に延びる略V形状の切欠を形成する工程と、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、支持台と、先端が第1の溝部を押し広げ可能な形状に形成され、この先端を覆うように平板状の第1の弾性体を貼り付けた分割部材との間に位置させる工程と、立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に第2の弾性体を宛がう工程と、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、分割部材と支持台とで挟み込むことにより、分割部材の先端の第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けて立体回路基板を前記切欠で分割する工程とを含んでいる。
第1の溝部の両側面に均等に押付力を作用させるために、分割部材の先端は、第1の溝部と略同形状になっていることが好ましい。
低荷重で立体回路基板を分割できるようにするために、立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に、断面形状が当該他方の面側に開く略台形状の第2の溝部を形成する工程をさらに含み、支持台は、第2の溝部を押し広げ可能な形状のものであることが好ましい。
精度の良い分割を可能とするために、支持台は、分割部材に向かう円弧凸状になっていることが好ましい。
各基板片の切り出しを高精度で行うために、立体回路基板は、複数の基板片が縦横に並んだ状態で連結部によって相互に連結されたものであり、第1の溝部を形成する工程では、第1の溝部を各基板片の輪郭に沿って形成し、分割部材は、基板片ごとに設けられ、それらが独立して制御可能となっていることが好ましい。
本発明の第1の立体回路基板の分割方法を実施するための装置は、立体回路基板の一方の面に、断面形状が当該一方の面側に開く略台形状の第1の溝部を形成する第1の溝形成手段と、第1の溝部の底面に、当該第1の溝部が延在する方向に延びる略V形状の切欠を形成する切欠き形成手段と、第1の溝部を押し広げ可能な形状の分割部材と、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、支持台と、前記分割部材との間に位置させるセッティング手段と、立体回路基板の一方の面の第1の溝部を覆う第1の弾性体と、立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に宛がう第2の弾性体とを少なくとも含み、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、分割部材と支持台とで挟み込むことにより、分割部材で第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けて立体回路基板を前記切欠で分割することを特徴とする。
本発明の第2の立体回路基板の分割方法を実施するための装置は、立体回路基板の一方の面に、断面形状が当該一方の面側に開く略台形状の第1の溝部を形成する第1の溝形成手段と、第1の溝部の底面に、当該第1の溝部が延在する方向に延びる略V形状の切欠を形成する切欠き形成手段と、先端が第1の溝部を押し広げ可能な形状に形成され、この先端を覆うように平板状の第1の弾性体を貼り付けた分割部材と、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、支持台と、前記分割部材との間に位置させるセッティング手段と、立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に宛がう第2の弾性体とを少なくとも含み、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、分割部材と支持台とで挟み込むことにより、分割部材の先端の第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けて立体回路基板を前記切欠で分割することを特徴とする。
本発明の第1の立体回路基板の分割方法および装置によれば、立体回路基板の一方の面に形成した第1の溝部の底面に切欠を形成したから、分割部材で第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けたときに、切欠の先端に応力集中が生じて、当該先端から立体回路基板が破断して分割されるため、切欠以外の部分で立体回路基板が分割されることを防ぎつつ、切欠が延びるラインに沿った高精度な分割が可能になる。また、立体回路基板の一方の面の第1の溝部を第1の弾性体で覆うとともに、立体回路基板の他方の面に第2の弾性体を宛がっているから、立体回路基板の成形上の歪みまたは第1の溝部の加工上の歪みがあったとしても、第1の溝部の全長に亘って当該第1の溝部の両側面のそれぞれに均一な押付力を作用させることができる。さらに、第1の溝部の断面形状は略台形状になっているから、分割部材が第1の溝部に誘い込まれるようになるため、分割部材と立体回路基板との位置合わせを高精度で行わなくてもよくなる。
本発明の第2の立体回路基板の分割方法および装置によれば、立体回路基板の一方の面に形成した第1の溝部の底面に切欠を形成したから、分割部材の先端の第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けたときに、切欠の先端に応力集中が生じて、当該先端から立体回路基板が破断して分割されるため、切欠以外の部分で立体回路基板が分割されることを防ぎつつ、切欠が延びるラインに沿った高精度な分割が可能になる。また、分割部材の先端分割部材の先端を第1の溝部を押し広げ可能な形状に形成し、この先端を覆うように平板状の第1の弾性体を貼り付けるとともに、立体回路基板の他方の面に第2の弾性体を宛がっているから、立体回路基板の成形上の歪みまたは第1の溝部の加工上の歪みがあったとしても、第1の溝部の全長に亘って当該第1の溝部の両側面のそれぞれに均一な押付力を作用させることができる。加えて、分割部材の先端に第1の第1の弾性体を貼り付けて構成したから、立体回路基板の一方の面の第1の溝部を第1の弾性体で覆う工程が不要となるため、分割工程を簡略化することができる。さらに、第1の溝部の断面形状は略台形状になっているから、分割部材が第1の溝部に誘い込まれるようになるため、分割部材と立体回路基板との位置合わせを高精度で行わなくてもよくなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る立体回路基板の分割方法を説明する。
立体回路基板1は、例えばガラスやセラミック等の脆弱性の材料からなり、図2(a)に示すように、平面視で矩形状の複数の基板片10が縦横に並んだ状態で連結部15によって相互に連結されて一枚の板状に構成されたものである。立体回路基板1の一方の面1aは、フラットになっているが、他方の面1bには、各基板片10に対応する位置に2段で窪む凹部14が設けられている。そして、前記凹部14の内面及び立体回路基板1の一方の面1aに回路(不図示)が形成されている。なお、回路は、一方の面1a,他方の面1b両面に形成されていてもよい。この立体回路基板1を分割する方法は、以下に示す4つの工程からなっている。
1)第1の溝部形成工程
図1(a)に示すように、立体回路基板1の一方の面1aに、断面形状が当該第1の面1a側に開く略台形状の、換言すれば、底面11bと、底面11bから一方の面1aに向かうに従ってそれぞれが離間するように傾斜する側面11aとを有した第1の溝部11を形成する。
具体的には、図2(b)に示すように、第1の溝部11を、各基板片10の輪郭を構成するラインと同一直線上に延びる分割ラインLに沿って、立体回路基板1の全長及び全幅に亘って形成する。本実施形態では、各基板片10は、隣り合う基板片10同士の間に所定の離間が設けられた状態で連結部15によって連結されているので、各基板片10の間には、第1の溝部11を2本形成する。なお、各基板片10が、隣り合う基板片10同士の間に隙間がない状態で連結部15によって連結されていれば、各基板片10の間には、第1の溝部11を1本形成すればよい。
この第1の溝部形成工程は、立体回路基板1に回路を形成する前に行うことも可能であるし、あるいは立体回路基板1を成形する際に同時に行うことも可能である。
2)切欠形成工程
第1の溝部11を形成した後に、図1(b)及び図3に示すように、第1の溝部11の底面11bに、レーザー6等によって分割ラインLに沿って延びる略V形状の切欠12を第1の溝部11の全長に亘って形成する。なお、切欠12は、連続的に形成しなくても、断続的に形成してもよい。なお、一方の面1a,他方の面1b両面に回路が形成されている場合には、他方の面1bの切欠12の対称側にも例えば切欠12と同様である切欠(不図示)を形成しておくことが好ましい。
3)セッティング工程
切欠12を形成した後に、図1(c)に示すように、立体回路基板1の第1の溝部11が形成された部分を、上下方向に並んで対向する分割部材4Aと支持台5Aとの間に位置させる。分割部材4Aは、先端41が第1の溝部11に入り込み可能な円弧凸状に形成されていて、第1の溝部11を押し広げ可能となっているとともに、上下動可能に構成されたものであり、支持台5Aは、フラットな上面51を有したものである。
具体的には、支持台5Aの上面51に、第2の弾性体3を載置し、この第2の弾性体3の上に、立体回路基板1の他方の面1bを第1の溝部11が分割部材4Aの真下に位置するように載置する。これにより、第2の弾性体3が立体回路基板1の他方の面1bの第1の溝部11の対向側に宛がわれるようになる。さらに、立体回路基板1の一方の面1aに第1の弾性体2を載置して、第1の弾性体2で第1の溝部11を覆う。
なお、支持台5Aの上面51に第2の弾性体3を載置しなくとも、予め上面51に第2の弾性体3が貼着された支持台5Aを用いてもよい。
4)分割工程
前記セッティングがなされた状態で、図1(d)に示すように、分割部材4Aを下動させて、立体回路基板1の第1の溝部11が形成された部分を、分割部材4Aと支持台5Aとで挟み込むことにより、分割部材4Aで第1の弾性体2を第1の溝部11の両側面11aに押し付ける。こうすると、立体回路基板1の第1の溝部11の底面11bと他方の面1bとの間の部分には、第1の溝部11の溝幅を広げる方向の引っ張り応力が生じる。そして、第1の溝部11には、切欠12が形成されているので、切欠12の先端に応力集中が生じて、当該先端から立体回路基板1が破断し、切欠12で立体回路基板1が分割されるようになる。
このように、本実施形態の分割方法では、立体回路基板1の一方の面1aに形成した第1の溝部11の底面11bに分割ラインLに沿って切欠12を形成したから、切欠12以外の部分で立体回路基板1が分割されることを防ぎつつ、分割ラインLに沿った高精度な分割が可能になる。また、立体回路基板1の一方の面1aの第1の溝部11を第1の弾性体2で覆うとともに、立体回路基板1の他方の面1bに第2の弾性体3を宛がっているから、立体回路基板1の成形上の歪みまたは第1の溝部11の加工上の歪みがあったとしても、第1の溝部11の全長に亘って当該第1の溝部11の両側面11aのそれぞれに均一な押付力を作用させることができる。さらに、第1の溝部11の断面形状は略台形状になっているから、分割部材4Aが第1の溝部11に誘い込まれるようになるため、分割部材4Aと立体回路基板1との位置合わせを高精度で行わなくてもよくなる。
なお、本実施形態では、先端41が第1の溝部11に入り込み可能な円弧凸状に形成された分割部材4Aを用いているが、図4(a)に示すように、先端41が第1の溝部11と略同形状に、換言すれば、第1の溝部11の両側面11aに平行なテーパー面41aを先端41に有する形状に形成された分割部材4Bを用いてもよい。
このようにすれば、図4(b)に示すように、分割部材4Bの先端41が第1の溝部11の両側面11aと第1の弾性体2を介して面接触するようになるため、第1の溝部11の両側面11aに多少の凹凸があったとしても当該両側面11aに均等に押付力Fを作用させることができる。
さらに、図5(a)に示すように、先端41が第1の溝部11を押し広げ可能な形状に第1の弾性体2で構成された分割部材4Cを用いることも可能である。この分割部材4Cは、下方に凸となって前記テーパー面41aを有する形状に形成された弾性体2が、左右方向に延在する直方体状の本体部42の下面に接着されたものである。なお、弾性体2は、本体部42の下面に接着されている必要はなく、図5(b)に示すように、本体部42を側面視で下方に開口する略コ字状とし、弾性体2を本体部42に挟み込んだ状態でボルト43で固定することも可能である。また、分割部材4Cとしては、平板状の弾性体2を図1に示す分割部材4Aや図4に示す分割部材4Bの先端を覆うように貼り付けることによって構成することも可能である。
このように、分割部材4Cの先端41自体を第1の弾性体2で構成すれば、立体回路基板1の一方の面1aの第1の溝部11を第1の弾性体2で覆う工程が不要となるため、分割工程を簡略化することができる。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る立体回路基板の分割方法を説明する。本実施形態の分割方法は、前記第1実施形態で示した4つの工程に加え、第2の溝部形成工程を含んでいる。
第2の溝部形成工程では、図6(a)に示すように、第1の溝部形成工程と同様に、分割ラインLに沿って立体回路基板1の他方の面1bに、すなわち第1の溝部11の対向側に、断面形状が当該他方の面1b側に開く略台形状の第2の溝部13を形成する。この第2の溝部形成工程は、第1の溝部形成工程の前に行うことも可能である。
また、セッティング工程では、図6(b)に示すように、先端41が第1の溝部11と略同形状に形成された分割部材4Bと、先端が第2の溝部13と略同形状に形成されて第2の溝部13を押し広げ可能となっているとともに、上下動可能に構成された支持台5Bとを用いる。なお、支持台5Bの先端は、第2の溝部を押し広げ可能な形状であればよく、例えば図1に示す分割部材4Aと同様に円弧凸状となっていてもよい。さらに、第1の弾性体2と第2の弾性体3を、分割部材4Bと支持台5Aとの間に、第1の弾性体2と第2の弾性体3との間に立体回路基板1の厚みよりも若干広い隙間が確保される位置に予め配設しておく。そして、第1の弾性体2と第2の弾性体3との間に立体回路基板1をコンベアやロボット等の搬送手段8で送り込んで、立体回路基板1の位置決めを行う。これにより、立体回路基板1の一方の面1aの第1の溝部11は第1の弾性体2で覆われ、他方の面1bの第1の溝部11の対向側には第2の弾性体3が宛がわれるようになる。
分割工程では、前記位置決めをした状態で、図6(c)に示すように、分割部材4Bを下動させるとともに支持台5Bを上動させて、それらで立体回路基板1を挟み込むことにより、立体回路基板1を切欠12で分割する。
このようにすれば、立体回路基板1の一方の面1a側と他方の面1b側の双方から立体回路基板1に引っ張り応力を生じさせることができるため、低荷重で立体回路基板1を分割することができる。
なお、本実施形態においても、分割部材4Bに代えて図1に示す分割部材4Aを用いたり、分割部材4Bに代えて図5に示す分割部材4Cを用いることにより、第1の弾性体2の配設を省略したりすることも可能である。なお、第2の溝部13は、例えば切欠12と同様である切欠(不図示)を備えていてもよい。
次に、図7及び図8を参照して、本発明の第3実施形態に係る立体回路基板の分割方法を説明する。本実施形態の分割方法では、立体回路基板1に第1の溝部11及び切欠12を形成した後に、図7(a)に示すように、立体回路基板1と略同一の大きさを有した第1の弾性体2と、立体回路基板1と略同一の大きさを有した第2の弾性体3とを用い、これらの弾性体2,3で立体回路基板1を一方の面1a側と他方の面1b側とから挟み込む。第1の弾性体2には、軽量化及び材料節約のために、例えば後述する搬送手段8で立体回路基板1を搬送する方向と直交する方向に各基板片10を跨るように延びる薄肉部22が設けられている。この薄肉部22は、図7(b)に示すように、各基板片10に対応する位置に設けられていてもよい。なお、薄肉部22は、第1の弾性体2を厚み方向に貫通する窓であってもよい。
そして、立体回路基板1を第1の弾性体2と第2の弾性体3とで挟み込んだ状態のままで、図8(a)(b)に示すように、搬送手段8で分割部材4Bと支持台5Cとの間に送り込んで位置決めを行う。支持台5Cは、分割部材4Bに向かう円弧凸状に形成されたものであり、その上端点は、搬送手段8のワーク搬送面8aと略同一面上に位置している。このような形状の支持台5Cを用いれば、立体回路基板1の他方の面1bに支持台5Cが第2の弾性体3を介して線接触するようになるため、図8(c)に示すように、分割部材4Bを下動させたときに分割部材4Bによる押し広げ効果によって立体回路基板1に曲げモーメントが生じるようになる。これにより、切欠12の先端での応力集中がさらに大きくなって、より高精度な分割が行えるようになる。
また、立体回路基板1を略同一の大きさの第1の弾性体2と第2の弾性体3とで挟み込んだから、立体回路基板1を分割した後に、分割した立体回路基板1がバラバラになるのを防ぐことができる。
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第4実施形態に係る立体回路基板の分割方法を説明する。本実施形態では、図10に示すように、第1の弾性体2が、所定間隔を隔てて離間する一対の吊り材21に吊り下げられており、吊り材21の間に分割部材4Bが入り込み可能となっている。吊り材21は、立体回路基板1の搬送方向に移動可能に構成されており、これにより第1の弾性体2は、図9(a)に示す分割部材4Bよりも下流側に位置する退避位置と、図9(c)に示す分割部材4Bの下方に位置する使用位置との間で移動可能となっている。また、第2の弾性体3は、支持台5Aの上面51に貼着されている。
本実施形態の分割方法では、図9(a)に示すように、まず、第1の弾性体2を退避位置に位置させた状態で、搬送手段8によって立体回路基板1を分割部材4Bと第2の弾性体3が貼着された支持台5Aの間に送り込んで位置決めを行う。次いで、図9(b)に示すように、第1の弾性体2を使用位置に移動させて、立体回路基板1の一方の面1aの第1の溝部11を第1の弾性体2で覆う。そして、その状態で分割部材4Bを下動させて、立体回路基板1の分割を行う。分割が完了した後は、図9(d)に示すように、分割部材4Bを上動させるとともに、第1の弾性体2を退避位置に移動させる。
このようにすれば、立体回路基板1の第1の溝部11が形成された部分を分割部材4Bと支持台5Aとの間に位置させるときには、第1の溝部11が第1の弾性体2で覆われていないので、立体回路基板1と分割部材4Bとの位置合わせが容易となる。
前記各実施形態においては、分割部材4A〜4Cとして、立体回路基板1の幅寸法よりも大きな長さ寸法を有するものを用いることも可能であるが、図11に示すように、分割部材4A〜4Cを、基板片10ごとに設けることも可能である。このように複数の分割部材4A〜4Cを設けた場合には、複数の分割部材4A〜4Cをまとめて保持するホルダー7を設け、このホルダー7を図略のアクチュエータで上下動させるようにすれば、1台のアクチュエータで複数の分割部材4A〜4Cを上下動させることができる。さらに、各分割部材4A〜4Cが独立して制御可能となるように、図12(a)(b)に示すように、分割部材4A〜4Cの上方及び前後方向並びに左右方向にバネ部材71を配設し、このバネ部材71を介して各分割部材4A〜4Cをホルダー7に保持させる。なお、図12では、分割部材4Bを使用したときの分割方法を例示している。
このようにすれば、例えば図12(c)に示すように、立体回路基板1の搬送方向で分割部材4A〜4Cと立体回路基板1の第1の溝部11が形成された部分との位置が多少ずれている場合や、あるいは図12(d)に示すように、第1の溝部11の底面11bが立体回路基板1の他方の面1bと平行になっていなかった場合でも、各分割部材4A〜4Cは、基板片10ごとに最適な状態で溝部11の両側面11aに第1の弾性体2を押し付けることができるため、各基板片10の切り出しを高精度で行うことができる。
なお、各分割部材4A〜4Cを独立して制御可能とするためには、図13に示すように、各分割部材4A〜4Cを個別に図略のアクチュエータで可動させるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る立体回路基板の分割方法の説明図である。 (a)は立体回路基板を他方の面側から見た斜視図、(b)は第1の溝部を形成した後の立体回路基板を一方の面側から見た斜視図である。 第1の溝部の底面に切欠を形成した後の立体回路基板の要部拡大図である。 (a)は変形例の分割部材で第1の弾性体を第1の溝部に押し付ける前の状態を示す要部拡大図、(b)は押し付けたときの状態を示す要部拡大図である。 (a)は変形例の分割部材の斜視図、(b)はさらに構成を変更した分割部材の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る立体回路基板の分割方法の説明図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る第1の弾性体及び第2の弾性体の斜視図、(b)は変形例の第1の弾性体の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る立体回路基板の分割方法の説明図である。 本発明の第4実施形態に係る立体回路基板の分割方法の説明図である。 本発明の第4実施形態に係る第1の弾性体及び分割部材の斜視図である。 変形例の分割部材の斜視図である。 (a)は分割部材で第1の弾性体を第1の溝部に押し付ける前の状態を示す側面図、(b)はその正面断面図であり、(c)は分割部材で第1の弾性体を第1の溝部に押し付けたときの状態を示す側面図、(d)はその正面断面図である。 さらに構成を変更した変形例の分割部材の斜視図である。
符号の説明
1 立体回路基板
1a 一方の面
1b 他方の面
10 基板片
11 第1の溝部
12 切欠
13 第2の溝部
2 第1の弾性体
3 第2の弾性体
4A〜4C 分割部材
41 先端
5A〜5C 支持台

Claims (10)

  1. 立体回路基板の一方の面に、断面形状が当該一方の面側に開く略台形状の第1の溝部を形成する工程と、
    第1の溝部の底面に、当該第1の溝部が延在する方向に延びる略V形状の切欠を形成する工程と、
    立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、支持台と、第1の溝部を押し広げ可能な形状の分割部材との間に位置させる工程と、
    立体回路基板の一方の面の第1の溝部を第1の弾性体で覆う工程と、
    立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に第2の弾性体を宛がう工程と、
    立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、分割部材と支持台とで挟み込むことにより、分割部材で第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けて立体回路基板を前記切欠で分割する工程とを含むことを特徴とする立体回路基板の分割方法。
  2. 立体回路基板の一方の面の第1の溝部を第1の弾性体で覆う工程及び立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に第2の弾性体を宛がう工程を、それぞれが立体回路基板と略同一の大きさを有した第1の弾性体と第2の弾性体とで立体回路基板を一方の面側と他方の面側とから挟み込むことにより行い、
    その後に、立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を分割部材と支持台との間に位置させる工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の立体回路基板の分割方法。
  3. 立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を支持台と分割部材との間に位置させる工程の後に、立体回路基板の一方の面の第1の溝部を第1の弾性体で覆う工程を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の立体回路基板の分割方法。
  4. 立体回路基板の一方の面に、断面形状が当該一方の面側に開く略台形状の第1の溝部を形成する工程と、
    第1の溝部の底面に、当該第1の溝部が延在する方向に延びる略V形状の切欠を形成する工程と、
    立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、支持台と、先端が第1の溝部を押し広げ可能な形状に形成され、この先端を覆うように平板状の第1の弾性体を貼り付けた分割部材との間に位置させる工程と、
    立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に第2の弾性体を宛がう工程と、
    立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、分割部材と支持台とで挟み込むことにより、分割部材の先端の第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けて立体回路基板を前記切欠で分割する工程とを含むことを特徴とする立体回路基板の分割方法。
  5. 分割部材の先端は、第1の溝部と略同形状になっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体回路基板の分割方法。
  6. 立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に、断面形状が当該他方の面側に開く略台形状の第2の溝部を形成する工程をさらに含み、支持台は、第2の溝部を押し広げ可能な形状のものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の立体回路基板の分割方法。
  7. 支持台は、分割部材に向かう円弧凸状になっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の立体回路基板の分割方法。
  8. 立体回路基板は、複数の基板片が縦横に並んだ状態で連結部によって相互に連結されたものであり、第1の溝部を形成する工程では、第1の溝部を各基板片の輪郭に沿って形成し、
    分割部材は、基板片ごとに設けられ、それらが独立して制御可能となっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載された立体回路基板の分割方法。
  9. 立体回路基板の一方の面に、断面形状が当該一方の面側に開く略台形状の第1の溝部を形成する第1の溝形成手段と、
    第1の溝部の底面に、当該第1の溝部が延在する方向に延びる略V形状の切欠を形成する切欠き形成手段と、
    第1の溝部を押し広げ可能な形状の分割部材と、
    立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、支持台と、前記分割部材との間に位置させるセッティング手段と、
    立体回路基板の一方の面の第1の溝部を覆う第1の弾性体と、
    立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に宛がう第2の弾性体とを少なくとも含み、
    立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、分割部材と支持台とで挟み込むことにより、分割部材で第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けて立体回路基板を前記切欠で分割することを特徴とする立体回路基板の分割装置。
  10. 立体回路基板の一方の面に、断面形状が当該一方の面側に開く略台形状の第1の溝部を形成する第1の溝形成手段と、
    第1の溝部の底面に、当該第1の溝部が延在する方向に延びる略V形状の切欠を形成する切欠き形成手段と、
    先端が第1の溝部を押し広げ可能な形状に形成され、この先端を覆うように平板状の第1の弾性体を貼り付けた分割部材と、
    立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、支持台と、前記分割部材との間に位置させるセッティング手段と、
    立体回路基板の他方の面の第1の溝部の対向側に宛がう第2の弾性体とを少なくとも含み、
    立体回路基板の第1の溝部が形成された部分を、分割部材と支持台とで挟み込むことにより、分割部材の先端の第1の弾性体を第1の溝部の両側面に押し付けて立体回路基板を前記切欠で分割することを特徴とする立体回路基板の分割装置
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